JPH11205741A - シャフリング装置 - Google Patents

シャフリング装置

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JPH11205741A
JPH11205741A JP389098A JP389098A JPH11205741A JP H11205741 A JPH11205741 A JP H11205741A JP 389098 A JP389098 A JP 389098A JP 389098 A JP389098 A JP 389098A JP H11205741 A JPH11205741 A JP H11205741A
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修治 齋藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタルVTRなどで用いられる、画像デー
タの並べ変えを行うシャフリング装置において、複数の
データレートに対応し、メモリ量の削減を目的とする。 【解決手段】 標準モード1フレーム分のメモリ102
に入力された画像データを入力の順序と異なる順序で読
み出すことによりデータの並べ変えを行い、この際、読
み出されたデータのあったアドレスに次のデータを書き
込み、このメモリへの書き込みとメモリからの読み出し
を同時に行う。また、高圧縮モード1.2フレーム分の
画像データを所定の方法により並べ変えることにより標
準モード1フレーム分のメモリに記録することを可能と
し、これにより標準モード、高圧縮モードのメモリの共
用化を図り、メモリ量の削減を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像デジタル信号
を記録するデジタルVTRに係わり、特にデジタル信号
を圧縮する際にメモリを用いてデータの並べ変え(以
下、シャフリングと称する)処理を行うシャフリング装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】映像信号をデジタル信号として圧縮、記
録する場合には、一般に再生時に発生するエラーを分散
させて誤りを目立たなくしたり、また、記録時に行われ
る離散コサイン変換(以下、DCTと称する)後の量子
化を行う際の情報量のバラツキを小さくして画像圧縮効
率を向上させる為に、シャフリング処理が行われてい
る。
【0003】上記シャフリング処理には、1フレーム分
の画像データを記憶できるメモリを2個用い、一方が書
き込みを行っている間に他方は1フレーム前のデータを
書き込み時とは異なった順序で読み出すという方法(以
下、バンク方式と称する)が用いられている。
【0004】しかし、上記バンク方式で必要とされる2
フレーム分のメモリは、容量が大きくコストパフォーマ
ンスが悪いため、それを解決する手段として1フレーム
分のメモリを使用してシャフリング処理を行う方法が、
特開平6−133291号公報に開示されている。
【0005】以下、上記従来の1フレーム分のメモリを
使用したシャフリング装置について説明する。
【0006】図4は上記従来のシャフリング装置の構成
例である。図4において、201は画像データ入力部、
202は前記201より入力された画像データを記憶す
る1フレーム分のメモリ、203は前記メモリ202よ
り出力される画像データの出力部、204は前記メモリ
202へ入力される画像データのアドレスを制御する入
力アドレス生成部、205は前記メモリ202から出力
される画像データのアドレスを制御する出力アドレス生
成部、206は前記メモリ202のデータの入出力のタ
イミングを制御する遅延回路、207は前記出力アドレ
ス生成部205及び前記遅延回路206に与える信号を
切り換える切り換えスイッチ、208及び209は前記
入力アドレス生成部204及び前記出力アドレス生成部
205を制御する信号を記憶するアドレスメモリ、21
0は前記アドレスメモリ208及び前記アドレスメモリ
209を制御する信号を発生するアドレス変換部であ
る。
【0007】メモリ202に記録されている第n−1フ
レーム目の画像データは、所定のシャフリング規則に従
った順番で出力される。そのためのメモリ202の制御
信号は、出力アドレス生成部205により与えられる
が、その出力アドレスの上位は、アドレス変換部210
で生成されるアドレスにより、アドレスメモリ208ま
たはアドレスメモリ209を通して与えられる。また、
出力アドレス生成部205では、前記生成されたアドレ
スの上位にアドレスの下位を付け加える。
【0008】次に、メモリ202の画像データが出力さ
れた後、その同一アドレスに対して画像入力部201か
ら第nフレーム目の画像データを入力する。その入力ア
ドレスの上位は、前に出力された第n−1フレーム目の
画像データの出力アドレスの上位が、遅延回路206に
より一定時間遅延されて出力される。また入力アドレス
の下位は入力アドレス生成部204で生成される。
【0009】このようにして、1フレーム分のメモリを
使用し、連続して入力される画像データを連続して読み
出す際に、入力順序と異なる順番で読み出され、出力さ
れたメモリアドレスに、次に入力される画像データを書
き込むことにより、1フレーム分のメモリでシャフリン
グ処理を行うことができる。
【0010】以上が当該従来技術の原理であるが、次
に、当該従来技術によりデジタルVTRのシャフリング
処理を行う場合について、図5から図8を参照して具体
的に説明する。
【0011】尚、デジタルVTRにおいては、2種類の
異なるデータレートを有するため、以下、それぞれ標準
モード、高圧縮モードと称し、図5から図7において
(a)は標準モード、(b)は高圧縮モードを示すもの
とする。
【0012】まず、図5から図7を用いて画像データの
構造を説明する。
【0013】図5は、前記標準モード、高圧縮モードの
1フレーム分の画像データのサンプリング数およびDC
Tブロック数を示すものである。
【0014】即ち、図5(a)において、輝度信号(以
下、Y信号と称す)のサンプリング数は垂直方向48
0、水平方向720であり、DCTブロック数は垂直方
向60DCT、水平方向90DCTであり、また、第1
の色差信号(以下、Cr信号と称す)、第2の色差信号
(以下、Cb信号と称す)のサンプリング数はそれぞれ
垂直方向480、水平方向180であり、DCTブロッ
ク数はそれぞれ垂直方向60DCT、水平方向22.5
DCTとなる。
【0015】また、同様に図5(b)において、Y信号
のサンプリング数は垂直方向480、水平方向540で
あり、DCTブロック数は垂直方向60DCT、水平方
向67.5DCTであり、また、Cr信号、Cb信号の
サンプリング数はそれぞれ垂直方向240、水平方向1
80であり、DCTブロック数はそれぞれ垂直方向30
DCT、水平方向22.5DCTとなる。
【0016】また、DCTの基本単位であるDCTブロ
ックは垂直方向サンプリング数8、水平方向サンプリン
グ数8で構成されているので、各モードごとのY、C
r、Cbの各信号のDCTブロック数はサンプリング数
を8で割り算することにより上記に示すような数にな
る。
【0017】次に、各モードごとのマクロブロック分割
を図6に示す。
【0018】図6において、3はマクロブロック、4は
前記Y信号DCTブロック、5は前記Cr信号DCTブ
ロック、6は前記Cb信号DCTブロックである。
【0019】ここで、前記マクロブロック3は標準モー
ドの場合は図6(a)に示すように、前記Y信号DCT
ブロック4が4つ(Y0、Y1、Y2、Y3)、前記C
r信号DCTブロック5が1つ、前記Cb信号DCTブ
ロック6が1つからなり、したがって、マクロブロック
1個のDCTブロック数は垂直方向1DCT、水平方向
6DCTとなり、図5(a)より1フレーム分の画像デ
ータのDCTブロック数は、垂直方向60DCT、水平
方向135DCT(90DCT(Y信号)+22.5D
CT(Cr信号)+22.5DCT(Cb信号))とな
り、よって1フレーム分の画像データのマクロブロック
数は、垂直方向60(60DCT/1DCT)、水平方
向22.5(135DCT/6DCT)となる。
【0020】また、前記マクロブロック3は高圧縮モー
ドの場合は図6(b)に示すように、前記Y信号DCT
ブロック4が6つ(Y0、Y1、Y2、Y3、Y4、Y
5)、前記Cr信号DCTブロック5が1つ、前記Cb
信号DCTブロック6が1つからなり、したがって、マ
クロブロック1個のDCTブロック数は垂直方向2DC
T、水平方向4DCTとなり、図5(b)より1フレー
ム分の画像データのDCTブロック数は、垂直方向60
DCT、水平方向90DCT(67.5DCT(Y信
号)+22.5DCT(Cr信号またはCb信号))と
なり、よって1フレーム分の画像データのマクロブロッ
ク数は、垂直方向30(60DCT/2DCT)、水平
方向22.5(90DCT/4DCT)となる。
【0021】次に、各モードごとのスーパーブロック分
割を図7に示す。
【0022】図7において、2はスーパーブロック、3
は前記マクロブロックである。
【0023】スーパーブロック2は、前記マクロブロッ
ク3を27個(0〜26)まとめた単位であり、シャフ
リング装置による画像データのメモリへの読み書きは、
このスーパーブロック単位毎に行われる。図7中の斜線
で示したスーパーブロック2は、所定のシャフリング規
則に従って最初に読み出されるスーパーブロックであ
り、以後は順に下の段のスーパーブロックを読み出して
行く。
【0024】以下、標準モードの場合について、1フレ
ーム分のメモリを使用して行われるシャフリング処理を
説明する。
【0025】図8は1フレーム分の画像データを示して
おり、シャフリング装置に入力される1番目のフレーム
の画像データは、図8に示すように左上から水平方向順
にメモリに書き込まれる。
【0026】また、メモリから画像データを読み出す場
合は、図7(a)中に斜線で示したスーパーブロックが
最初に読み出される。
【0027】以後は、メモリへの読み出しと書き込みは
同時に行われる。即ち、2番目のフレームの画像データ
が、1番目のフレームの画像データが読み出された後の
メモリブロック(図7(a)中に斜線で示したスーパー
ブロック)に書き込まれると同時に、図7(a)中に斜
線で示したスーパーブロックの1つ下の段のスーパーブ
ロックが読み出されて行く。
【0028】ここで、書き込みと読み出しのタイミング
において、1フレーム分のメモリでシャフリング処理を
行うためには、以下の2つの条件を満たしている必要が
ある。
【0029】即ち、第1の条件は、最初の読み出しが始
まる前に、最初に読み出される画像データ(図7(a)
中に斜線で示したスーパーブロック)の書き込みが終了
している必要があることであり、第2の条件は、次のフ
レームの画像データの書き込みが始まる前に、最初に読
み出される画像データ(図7(a)中に斜線で示したス
ーパーブロック)の読み出しが終了している必要がある
ことである。
【0030】標準モードの場合、図7(a)より、上か
ら9番目の段のスーパーブロックまで書き込みが終了し
た後、次の段である上から10番目の段のスーパーブロ
ックに書き込みが行われている間に、図7(a)中に斜
線で示したスーパーブロックの読み出しを行えば、2つ
の条件を満たすことができ、シャフリング処理を行うこ
とができる。
【0031】
【発明が解決しようとしている課題】図7(b)の高圧
縮モードでは、最初に読み出される画像データ(図7
(b)中に斜線で示したスーパーブロック2)が1番下
の段にあるため、メモリから画像データを読み出す時間
がとれず、高圧縮モードに関してはシャフリング処理を
1フレーム分のメモリで行うことができない。
【0032】しかし、前記バンク方式ではコストパフォ
ーマンスが悪いという問題がある。
【0033】また、図5よりY信号の標準モード、高圧
縮モードのサンプリング数を比較すると、標準モード、
高圧縮モード共、垂直方向のサンプリング数は同数であ
るが、水平方向のサンプリング数は標準モードは高圧縮
モードの1.5倍となり、サンプリング数が各モードで
異なる。
【0034】このため、標準モード、高圧縮モードで同
一のメモリを共用できず、コストパフォーマンスが悪い
という問題がある。
【0035】本発明は、上記従来のシャフリング装置が
有していた問題点を解決することを目的とし、これを解
決したシャフリング装置を提供するものである。
【0036】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、データの書き込みと読み出
しを行うメモリと、第1のデータレート(例えば標準モ
ード)用の前記メモリへ入力されるデータの書き込みア
ドレスを制御する信号を生成する第1の書き込みアドレ
ス生成手段と、第2のデータレート(例えば高圧縮モー
ド)用の前記メモリへ入力されるデータの書き込みアド
レスを制御する信号を生成する第2の書き込みアドレス
生成手段と、前記第1の書き込みアドレス生成手段と前
記第2の書き込みアドレス生成手段とを切り換える第1
のスイッチと、第1のデータレート(例えば標準モー
ド)用の前記メモリから出力されるデータの読み出しア
ドレスを制御する信号を生成する第1の読み出しアドレ
ス生成手段と、第2のデータレート(例えば高圧縮モー
ド)用の前記メモリから出力されるデータの読み出しア
ドレスを制御する信号を生成する第2の読み出しアドレ
ス生成手段と、第1の読み出しアドレス生成手段と第2
の読み出しアドレス生成手段とを切り換える第2のスイ
ッチとを有し、前記メモリへのデータの書き込みと前記
メモリからのデータの読み出しを同時に行うことを特徴
とするシャフリング装置である。
【0037】また、請求項2記載の発明は、請求項1に
おいて、メモリへのデータの入力の順序と、前記メモリ
からのデータの出力の順序を変えると共に、次の前記メ
モリへのデータの入力順序を、先のデータの出力の順序
で行うことを特徴とするシャフリング装置である。
【0038】また、請求項3記載の発明は、請求項1に
おいて、1枚分の画像データを複数のブロックに分割
し、該ブロック単位で、メモリへのデータの入力の順序
と、前記メモリからのデータの出力の順序を変えると共
に、n枚目の前記メモリへのデータの入力順序を、n−
1枚目の前記メモリからのデータの出力の順序で行うこ
とを特徴とするシャフリング装置である。
【0039】また、請求項4記載の発明は、請求項1ま
たは、請求項2または、請求項3において、1枚分の画
像データと等価な容量を有するメモリにおいて、n枚目
の画像データが前記メモリに入力される前に、n−1枚
目の画像データの一部が前記メモリから出力され、n枚
目の画像データが前記メモリに入力される前に前記メモ
リから出力されたn−1枚目の画像データの量と等価な
量のメモリを追加することを特徴とするシャフリング装
置である。
【0040】また、請求項5記載の発明は、請求項1ま
たは、請求項2または、請求項3において、標準のデー
タレートの場合は、画像データ1フレーム分のメモリを
使用し、高圧縮のデータレートの場合は、画像データ
1.2フレーム分のメモリを使用することを特徴とする
シャフリング装置である。
【0041】また、請求項6記載の発明は、請求項1ま
たは、請求項2または、請求項3または、請求項4また
は、請求項5において、標準のデータレート換算で画像
データ1フレーム分の容量のメモリに、高圧縮のデータ
レート換算で1.2フレーム分の画像データを記録する
ためのデータ並べ変え手段を有し、標準のデータレート
と高圧縮のデータレートで同一のメモリを共用する事を
特徴とするシャフリング装置である。
【0042】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係わるシャフリ
ング装置の実施の形態のブロック図である。
【0043】図1において、101は画像データ入力
部、102は前記101より入力された画像データを記
憶する標準モード換算で1フレーム分の容量のメモリ、
103は前記メモリ102より出力される画像データの
出力部、104は前記メモリ102へ入力される書き込
みアドレス制御信号を切り換える切り換えスイッチ、1
05は前記メモリ102へ入力される読み出しアドレス
制御信号を切り換える切り換えスイッチ、106は標準
モード時の前記メモリ102へ入力される画像データの
書き込みアドレスを制御する信号を生成する入力アドレ
ス生成部、107は高圧縮モード時の前記メモリ102
へ入力される画像データの書き込みアドレスを制御する
信号を生成する入力アドレス生成部、108は標準モー
ド時の前記メモリ102から出力される画像データの読
み出しアドレスを制御する信号を生成する出力アドレス
生成部、109は高圧縮モード時の前記メモリ102か
ら出力される画像データの読み出しアドレスを制御する
信号を生成する出力アドレス生成部であり、また、11
0は前記メモリ102のデータの入出力のタイミングを
制御する遅延回路、111は前記標準モード出力アドレ
ス生成部108及び前記高圧縮モード出力アドレス生成
部109及び前記遅延回路110に与える信号を切り換
える切り換えスイッチ、112及び113は前記メモリ
102の書き込みアドレス及び読み出しアドレスを制御
する信号を記憶するアドレスメモリ、114は前記アド
レスメモリ112、113を制御する制御信号を切り換
える切り替えスイッチ、115は標準モード時の前記ア
ドレスメモリ112及び前記アドレスメモリ113を制
御する信号を発生するアドレス変換部、116は高圧縮
モード時の前記アドレスメモリ112及び前記アドレス
メモリ113を制御する信号を発生するアドレス変換部
である。
【0044】メモリ102に記録されている第n−1フ
レーム目の画像データは、所定のシャフリング規則に従
った順番で出力される。そのためのメモリ102の読み
出し制御信号のアドレスの上位は、標準モードの場合
は、標準モードアドレス変換部115で生成され、ま
た、高圧縮モードの場合は、高圧縮モードアドレス変換
部116で生成され、アドレスメモリ112またはアド
レスメモリ113を通して、それぞれ標準モードの場合
は、標準モード出力アドレス生成部108に与えられ、
また、高圧縮モードの場合は、高圧縮モード出力アドレ
ス生成部109に与えられる。標準モード出力アドレス
生成部108、または、高圧縮モード出力アドレス生成
部109にて、メモリ102の読み出し制御信号のアド
レスの下位を付け加えられた後、メモリ102の読み出
し制御信号としてメモリ102に与えられる。
【0045】次に、メモリ102の画像データが出力さ
れた後、その同一アドレスに対して画像入力部101か
ら第nフレーム目の画像データを入力する。その入力ア
ドレスの上位は、前に出力された第n−1フレーム目の
画像データの出力アドレスの上位が、遅延回路110に
より一定時間遅延されて出力される。また入力アドレス
の下位は、標準モードの場合は、標準モード入力アドレ
ス生成部106で付加され、また、高圧縮モードの場合
は、高圧縮モード入力アドレス生成部107で付加さ
れ、メモリ102の書き込み制御信号としてメモリ10
2に与えられる。
【0046】このようにして、標準モード、高圧縮モー
ドそれぞれの場合において、標準モード換算で1フレー
ム分のメモリを使用し、連続して入力される画像データ
を連続して読み出す際に、入力順序と異なる順番で読み
出され、出力されたメモリブロックに、次に入力される
画像データを書き込むことにより、シャフリング処理を
行うことができる。
【0047】以上が本発明に係わる実施の形態の動作の
概要であるが、以下、上記のような標準モード、高圧縮
モードそれぞれのモードにおいて、標準モード換算で1
フレーム分のメモリを共用する方法について詳述する。
【0048】まず、前記高圧縮モードにおける、メモリ
空間を図2に示す。
【0049】図2において、1はメモリ増加分、2は前
記スーパーブロックであり、メモリ増加分1を除いた残
りの部分のメモリの容量が高圧縮モード換算で1フレー
ム分である。ここで、図2中の斜線で示した前記スーパ
ーブロック2は、前記図7と同様に所定のシャフリング
規則に従って最初に読み出されるスーパーブロックであ
る。
【0050】このメモリ増加分1は、次のフレームの画
像データがメモリに入力される前にメモリから読み出さ
れる画像データ(図2中の斜線で示した前記スーパーブ
ロック2)と等価な容量であり、これは前記スーパーブ
ロック1段分の容量となり、高圧縮モード換算で0.2
フレーム分の容量となる。
【0051】メモリサイズを垂直方向にスーパーブロッ
ク1段分増やした事により、上から5番目の段のスーパ
ーブロックの書き込みが終了した時点で、増えた分の6
番目の段のメモリブロックは空いているため、次のフレ
ームの先頭の段の書き込みが始まったら、空いている6
番目の段のメモリブロックに書き込み、その書き込みを
行っている間に最初の読み出しを行う。
【0052】すると、次のフレームの2番目の段のデー
タの書き込みが始まる前に、読み出すべきスーパーブロ
ック(図2中斜線で示した部分)分の読み出しが完了す
るので、次のフレームの2番目の段のデータは読み出し
が完了したメモリブロック(図2中斜線で示した部分)
に書き込みができ、シャフリング処理が行える。
【0053】次に、以上のような高圧縮モード換算で
1.2フレーム分の画像データを標準モード換算で1フ
レーム分のメモリへ割り付ける方法を図3に示す。
【0054】図3において、(1)は高圧縮モードの画
像データの配列、(2)は標準モード、高圧縮モードの
メモリを共用するため高圧縮モードの画像データを配列
し直してメモリへ割り付けた画像データの配列である。
【0055】また、点線で示した1は前記図2における
高圧縮モード換算で0.2フレーム分のメモリ増加分、
2は前記スーパーブロック、3は前記マクロブロックで
あり、図3(1)のスーパーブロック2のA、B、C、
D、Eは、それぞれ図3(2)のスーパーブロック2の
A、B、C、D、Eに対応する。
【0056】また、図3(1)の画像データのサイズ
は、高圧縮モード換算で1フレーム分となる垂直方向3
0マクロブロック(60DCT)、水平方向22.5マ
クロブロック(90DCT)であるが、メモリ容量は前
記メモリ増加分1が加わり、垂直方向36マクロブロッ
ク(72DCT)、水平方向22.5マクロブロック
(90DCT)となる。
【0057】ここで、標準モードと高圧縮モードのメモ
リの容量を比較する。高圧縮モードのメモリは、本実施
の形態の場合、垂直方向に1.2倍の容量になる。
【0058】しかし、1フレーム分の画像データの容量
は、標準モードでは、図5(a)より、Y、Cr、Cb
各信号を合わせると、前記のように垂直方向60DC
T、水平方向135DCTとなり、高圧縮モードでは、
図5(b)より、前記のように垂直方向60DCT、水
平方向90DCTとなるため、高圧縮モードに比較して
標準モードの1フレーム分の画像データの容量は1.5
倍となる。
【0059】したがって、高圧縮モード換算で0.2フ
レーム分のメモリ容量を追加した1.2フレーム分のメ
モリ容量は、標準モード換算の1フレーム分のメモリ容
量を越えることはなく、標準モード、高圧縮モードでメ
モリを共用することが可能である。
【0060】ここで、高圧縮モードの1.2フレーム分
の画像データの容量は、図3(1)より垂直方向72D
CT,水平方向90DCTとなる。この場合、標準モー
ドで使用するメモリの容量は垂直方向60DCT、水平
方向135DCTであるので、高圧縮モードの1.2フ
レーム分の画像データを標準モードで使用するメモリの
サイズに収まるようにデータの並べ変えを行う。
【0061】本実施の形態の場合は、図3(1)のよう
に配列されている画像データをA、B、C、D、Eで示
されるスーパーブロック2毎に分割して、これらを図3
(2)のように垂直方向に一列に配列すると共に、スー
パーブロック2内にまとめられている27個(0〜2
6)のマクロブロック3を分割して、水平方向に1列に
配列する。
【0062】以上のようにデータの並べ変えを行うこと
で、高圧縮モードの画像データの容量は、垂直方向60
DCT、水平方向108DCTとなり、標準モードで使
用するメモリの垂直方向60DCT、水平方向135D
CTに収まるのでメモリの共用化が行える。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、複数のデータレートの信号に対して、シャフリ
ング処理を行うことができ、また、請求項2の発明によ
れば、データの出力されたアドレスに対して順次次のデ
ータを入力することで、メモリ容量の削減ができ、ま
た、請求項3の発明によれば、DCTなどのブロック単
位でデータの取り扱いをする場合に、複数のデータレー
トの信号に対して、メモリ容量の削減をしつつ、シャフ
リング処理を行うことができ、また、請求項4の発明に
よれば、必要最小限のメモリ容量の追加で、複数のデー
タレートに対応したシャフリング処理ができ、また、請
求項5の発明によれば、デジタルVTRにおける、高圧
縮モードで1.2フレーム分のメモリでシャフリング処
理を行うことができ、また、請求項6の発明によれば、
デジタルVTRにおける、標準モード換算で1フレーム
分の容量のメモリに高圧縮モード換算で1.2フレーム
分の画像データを記録することができ、ゆえに標準モー
ド、高圧縮モードで同一のメモリが共用でき、これによ
って前記バンク方式と比べ少ないメモリ容量で標準モー
ド、高圧縮モード兼用のシャフリング装置を実現でき
る。
【0064】また、以上請求項1から6記載の発明によ
り、該シャフリング装置の回路規模の削減が可能とな
り、ゆえにコストの低減を図ることができ、更に、この
ようなシャフリング処理をデジタルVTRに用いること
により、上記の効果に加え画質の向上も図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるシャフリング装置の実施の形態を
示すブロック図である。
【図2】本発明による高圧縮モードのシャフリング処理
に使用する1.2フレーム分のメモリのメモリ容量の一
例を示す図である。
【図3】本発明による標準モード、高圧縮モードでメモ
リを共用するための画像データの並べ変えの方法の実施
の形態を示す図である。
【図4】従来のシャフリング装置を示すブロック図であ
る。
【図5】標準モード、高圧縮モードの画像データのサン
プリング数およびDCTブロック数を示す図である。
【図6】標準モード、高圧縮モードの画像データのマク
ロブロック分割を示す図である。
【図7】標準モード、高圧縮モードの画像データのスー
パーブロック分割を示す図である。
【図8】1枚目の画像データのメモリへの入力順序を示
す図である。
【符号の説明】
1 メモリ増加分 2 スーパーブロック 3 マクロブロック 4 Y信号DCTブロック 5 Cr信号DCTブロック 6 Cb信号DCTブロック 101 画像入力部 102 メモリ 103 画像出力部 104 切り替えスイッチ 105 切り替えスイッチ 106 標準モード入力アドレス生成部 107 高圧縮モード入力アドレス生成部 108 標準モード出力アドレス生成部 109 高圧縮モード出力アドレス生成部 110 遅延回路 111 切り替えスイッチ 112 アドレスメモリ 113 アドレスメモリ 114 切り替えスイッチ 115 標準モードアドレス変換部 116 高圧縮モードアドレス変換部 201 画像入力部 202 メモリ 203 画像出力部 204 入力アドレス生成部 205 出力アドレス生成部 206 遅延回路 207 切り替えスイッチ 208 アドレスメモリ 209 アドレスメモリ 210 アドレス変換部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のデータレートに対応するデジタル
    VTRにおけるシャフリング装置において、 データの書き込みと読み出しを行うメモリと、第1のデ
    ータレート用の前記メモリへ入力されるデータの書き込
    みアドレスを制御する信号を生成する第1の書き込みア
    ドレス生成手段と、第2のデータレート用の前記メモリ
    へ入力されるデータの書き込みアドレスを制御する信号
    を生成する第2の書き込みアドレス生成手段と、前記第
    1の書き込みアドレス生成手段と前記第2の書き込みア
    ドレス生成手段とを切り換える第1のスイッチと、 第1のデータレート用の前記メモリから出力されるデー
    タの読み出しアドレスを制御する信号を生成する第1の
    読み出しアドレス生成手段と、第2のデータレート用の
    前記メモリから出力されるデータの読み出しアドレスを
    制御する信号を生成する第2の読み出しアドレス生成手
    段と、第1の読み出しアドレス生成手段と第2の読み出
    しアドレス生成手段とを切り換える第2のスイッチとを
    有し、 前記メモリへのデータの書き込みと前記メモリからのデ
    ータの読み出しを同時に行うことを特徴とするシャフリ
    ング装置。
  2. 【請求項2】 複数のデータレートにおいて、メモリへ
    のデータの入力の順序と、前記メモリからのデータの出
    力の順序を変えると共に、次の前記メモリへのデータの
    入力順序を、先のデータの出力の順序で行うことを特徴
    とする請求項1記載のシャフリング装置。
  3. 【請求項3】 複数のデータレートにおいて、1枚分の
    画像データを複数のブロックに分割し、該ブロック単位
    で、メモリへのデータの入力の順序と、前記メモリから
    のデータの出力の順序を変えると共に、n枚目の前記メ
    モリへのデータの入力順序を、n−1枚目の前記メモリ
    からのデータの出力の順序で行うことを特徴とする請求
    項1記載のシャフリング装置。
  4. 【請求項4】 1枚分の画像データと等価な容量を有す
    るメモリにおいて、n枚目の画像データが前記メモリに
    入力される前に、n−1枚目の画像データの一部が前記
    メモリから出力され、n枚目の画像データが前記メモリ
    に入力される前に前記メモリから出力されたn−1枚目
    の画像データの量と等価な量のメモリを追加することを
    特徴とする請求項1または、請求項2または、請求項3
    記載のシャフリング装置。
  5. 【請求項5】 標準のデータレートの場合は、画像デー
    タ1フレーム分のメモリを使用し、高圧縮のデータレー
    トの場合は、画像データ1.2フレーム分のメモリを使
    用することを特徴とする請求項1または、請求項2また
    は、請求項3記載のシャフリング装置。
  6. 【請求項6】 標準のデータレート換算で画像データ1
    フレーム分の容量のメモリに、高圧縮のデータレート換
    算で1.2フレーム分の画像データを記録するためのデ
    ータ並べ変え手段を有し、 標準のデータレートと高圧縮のデータレートで同一のメ
    モリを共用する事を特徴とする請求項1または、請求項
    2または、請求項3または、請求項4または、請求項5
    記載のシャフリング装置。
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