JPH11205658A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JPH11205658A
JPH11205658A JP10009065A JP906598A JPH11205658A JP H11205658 A JPH11205658 A JP H11205658A JP 10009065 A JP10009065 A JP 10009065A JP 906598 A JP906598 A JP 906598A JP H11205658 A JPH11205658 A JP H11205658A
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JP
Japan
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swing
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detecting
unit
image pickup
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JP10009065A
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Inventor
Hiroto Okawara
裕人 大川原
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】どのような電源周波数の蛍光灯下であっても輝
度や色フリッカのない、且つ露光中のぶれを低減するこ
とができる撮像装置を提供する。 【解決手段】 撮像素子103と、撮像素子103の電
荷蓄積時間を変更するための露出時間変更装置107
と、撮像装置本体の揺動を電子的に補正するための揺動
補正装置108と、揺動補正装置108を動作させるか
否かを切り換えるための切換スイッチ122と、撮像装
置の撮影状態を検出する撮影状態検出装置110,11
1と、撮影状態検出装置により検出された撮影状態に応
じて電荷蓄積時間を設定するための設定装置107とを
具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手ぶれ補正機能と
CCD撮像素子を代表とする高速シャッター機能とを備
えた、ビデオカメラ等の撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】室内でビデオカメラ撮影をする場合、蛍
光灯の照明で撮影が行われることが多く、家庭用の蛍光
灯のような放電による照明器具を光源として撮影を行う
と、光源の交流電源の周波数により放電が起きたり停止
したりを繰り返す、所謂フリッカが生じ、例えば、NT
SC方式のカメラで、電源周波数が50Hzの地域で撮
影すると、カメラの垂直走査周波数が60Hzであるた
め20Hzのフリッカーが生じてしまう。
【0003】この現象について説明する。図5は交流電
源の周波数を50Hz、ビデオカメラの出力信号の規格
をNTSC方式、即ち垂直同期周波数60Hzの場合に
於ける、フリッカと撮像素子の出力の変化を示すもので
ある。
【0004】図5(a)は交流電源の絶対電圧の時間に
対する変化を示したもので、交流電源波形は正弦波なの
で絶対電圧は正弦波の正の部分の波形が100Hz周期
で繰り返される。
【0005】図5(b)は蛍光灯の放電の繰り返し現象
を示すものである。蛍光灯は電源電圧の絶対値がある
値、即ち(a)のVTH以上になると放電を開始し、VTH
以下になると放電を停止するため、図5(b)の様に1
00Hz周期で発光量が変化する。
【0006】図5(c)は撮像素子に1V(1垂直走査
期間)毎に蓄積される電荷量の変化を示すものである。
撮像素子は1V毎、即ち60Hz周期で電荷の蓄積を繰
り返す。このため(c)に示すV1の期間ではほぼ2回
の蛍光灯の放電が行われるのに対し、V2の期間では1
回と2/3回、V3の期間では1回と1/3回といった
ように光量が変化するので、蓄積される電荷も(c)の
様に変化し、20Hzの周期で輝度変化を繰り返すフリ
ッカー現象が発生することになる。
【0007】そのため、従来より種々のフリッカー対策
が提案されている。例えば、電子シャッターを利用する
事により、撮像素子への光電荷の蓄積時間を蛍光灯の発
光周期と同じ100Hz(1/100秒)とし、走査周
期の開始と交流電源周波数50Hzとの位相関係に関わ
らず、一定レベルの映像信号となる様にする方法である
(特開昭55−16267号公報等参照)。
【0008】この場合の撮像素子に1V毎に蓄積される
電荷量の変化を図5(d)501に示す(平均電荷量は
502)。フリッカ検出は図5(c)の様な撮像信号の
レベル変化を検出しても良いし、バンドパスフィルタ等
を用いて図5(c)の光量変化周期である20Hzの成
分を抽出しても良い。
【0009】一方近年のビデオカメラでは、手ぶれ防止
機能が搭載された防振機能付きカメラが一般的となって
いる。手ぶれを防止する方法としては、光学式と電子式
とがあるが、特に電子式防振には、フィールド間での映
像信号の変化からカメラの動き量を算出し、ぶれ信号と
する、動きベクトル検出方式がある。この場合、動きベ
クトルの検出精度を上げるため、電子シャッターを用い
撮影映像の動解像度を上げることが一般的になってい
る。また、電子シャッターを高速にする事で(例えばN
TSCカメラで1/100秒)、電子式手ぶれ補正では
除去できない露光時間中のぶれ量を低減する事が可能と
なるので、防振効果を高めることが出来る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例の様に電子シャッターを1/100秒にした場合、
東日本の蛍光灯下では、防振効果を高めつつ、同時にフ
リッカー除去を行うことが可能となるが、西日本の蛍光
灯下の被写体を撮影した場合、比較的長い周期でホワイ
トバランスが変動してしまうという問題があった。
【0011】この現象について説明する。西日本の電源
周波数とNTSCのフィールド周波数は共に60Hzと
等しいが、電源周波数は時間的にコンマ数%の周波数変
動を持つ場合が多く、NTSCの正確なフィールド周期
は59.94…Hzである。そのため、電源周波数とフ
ィールド周波数とのわずかな差違により、図5の蛍光灯
点滅波形(a)に対し、フィールド単位で露光する露光
タイミングの位相(c)が時間的にゆっくりと数十秒周
期で変化することになる。この状態で1/100秒のシ
ャッター速度で露光すると、電源周波数の正数倍のシャ
ッター速度ではないため、位相の変化に応じ撮像素子に
蓄積される電荷量も変化してしまう。この電荷量の変動
は、蓄積された電荷量の色温度の変化に相当する事にな
る。
【0012】ホワイトバランスの制御は一般的に数秒程
度の制御サイクルなので、数十秒周期の色温度変化には
追従してしまい、結果として撮影像は数十秒周期で色が
赤みがかったり、青みがかったりすることになってしま
っていた。
【0013】従って、本発明は上述した課題に鑑みてな
されたものであり、その目的は、どのような電源周波数
の蛍光灯下であっても、輝度や色フリッカのない、且つ
露光中のぶれを低減して、防振効果を高めることができ
る撮像装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、本発明に係わる撮像装置は、撮
像素子と、該撮像素子の電荷蓄積時間を変更するための
露出時間変更手段と、撮像装置本体の揺動を電子的に補
正するための揺動補正手段と、該揺動補正手段を動作さ
せるか否かを切り換えるための切換手段と、撮像装置の
撮影状態を検出する撮影状態検出手段と、該撮影状態検
出手段により検出された撮影状態に応じて前記電荷蓄積
時間を設定するための設定手段とを具備することを特徴
としている。
【0015】また、この発明に係わる撮像装置におい
て、前記設定手段は、複数種類の前記電荷蓄積時間から
1つを選択することを特徴としている。
【0016】また、この発明に係わる撮像装置におい
て、前記撮影状態検出手段は、被写体を照明する光源の
大まかな色温度を判定する判定手段と、前記光源による
フリッカーの有無を検出することにより前記光源の交流
電源周波数を特定する特定手段と、前記撮像素子の出力
の輝度の大きさを検出することにより低照度状態及び露
出オーバー状態を判別する測光手段とを備えることを特
徴としている。
【0017】また、この発明に係わる撮像装置におい
て、前記特定手段は、撮像信号のレベル変化を検出する
ことにより前記交流電源周波数を特定することを特徴と
している。
【0018】また、この発明に係わる撮像装置におい
て、前記特定手段は、撮像信号の光量変化周期を検出す
ることにより前記交流電源周波数を特定することを特徴
としている。
【0019】また、この発明に係わる撮像装置におい
て、前記切換手段が前記揺動補正手段の作動を許可して
いる場合に、前記設定手段は、前記測光手段により低照
度が検出されている時には撮像素子のフィールド周期の
時間に相当する露出時間を選択し、低照度が検出されて
いない場合には、前記特定部による照明器具の交流電源
周波数の特定結果に応じ、少なくとも前記周波数の整数
倍の時間に相当する露出時間を選択することを特徴とし
ている。
【0020】また、この発明に係わる撮像装置におい
て、前記揺動補正手段は撮像装置本体の揺動を検出する
ための揺動検出手段と、前記揺動検出手段の出力に基づ
いて揺れに伴う撮像素子上の画像ずれ量を演算する演算
手段と、演算手段の出力に基づいて前記画像のずれが抑
制されるよう、撮像素子からの画像読み出し位置を変更
する変更手段とを備えることを特徴としている。
【0021】また、この発明に係わる撮像装置におい
て、前記揺動検出手段は、振動型角速度センサーを備え
ることを特徴としている。
【0022】また、この発明に係わる撮像装置におい
て、前記演算手段は、前記振動型角速度センサーの出力
を積分することを特徴としている。
【0023】また、この発明に係わる撮像装置におい
て、前記揺動検出手段は、加速度センサーを備えること
を特徴としている。
【0024】また、この発明に係わる撮像装置におい
て、前記演算手段は、前記加速度センサーの出力を2回
積分することを特徴としている。
【0025】また、この発明に係わる撮像装置におい
て、前記揺動検出手段は、フィールドメモリと、フィー
ルド間の映像の動き量を求める動きベクトル検出手段と
を備えることを特徴としている。
【0026】本発明によれば、撮影状態を判別する手段
により、光源の色温度やフリッカの有無が知れるので、
屋内撮影で照明器具が蛍光灯かどうかが判別できると共
に、蛍光灯の電源周波数が東日本の50Hzであるの
か、西日本の60Hzであるのかを特定することが可能
となるので、揺動制御手段の作動状態で電子シャッター
を併用する事が防振動果を上げるうえで望ましい場合
に、フリッカの発生を防止したり、長周期的なホワイト
バランス変動(色変動)を防止できる最適なシャッター
速度を選択することが可能となり、快適な撮影を実現で
きる撮像装置を提供することが可能になる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な一実施形態
について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0028】図1は、本発明に係わる撮像装置の一実施
形態の構成を示す図であり、図2は、図1におけるAE
信号処理回路110とアイリスドライバ114の詳しい
構成を示した図である。
【0029】図1において、被写体からの光は、第1の
レンズ群101、絞り102を通って、CCD等の撮像
素子103上に結像される。撮像素子103上の像は光
電変換され、増幅器104で最適なレベルに増幅され、
カメラ信号処理回路105へと入力され、標準テレビ信
号に変換されると同時に、AWB信号処理回路109、
AE信号処理回路110、及びフリッカ検出回路111
へと入力される。
【0030】AWB信号処理回路109で生成された色
差信号SAWBは、カメラマイコン106内のAWB/
露出制御部107へ送られ、107では得られた色差信
号を零にするようにAWB信号処理回路109内の色差
信号用増幅器(図示せず)を制御し、ホワイトバランス
制御を行う一方、白の色温度により、影像が屋内で行わ
れているのか、屋外で行われているのかの判別を行う。
【0031】AE信号処理回路110で生成された測光
信号SAEはAWB/露出制御部107に送られ露出制
御に使われる一方、107からは画面内の一部の領域だ
けを重点的に測光する測光領域制御の命令が110に送
られる。AWB/露出制御部107は露出制御も行って
おり、測光信号の露出状態が所望の状態になるよう、C
CD駆動回路115を駆動して撮像素子103の蓄積時
間や、増幅器104のゲインや、絞り駆動命令をアイリ
スドライバ114に送ることで、絞り102を通過する
光量をループ制御している。絞り102の制御は、アイ
リスドライバ114を介しIGメータ113を駆動し、
駆動した絞り状態をエンコーダ112で検出することで
行っている。
【0032】フリッカ検出回路111で生成されたフリ
ッカ信号SFLはカメラマイコン106のAWB/露出
制御部107に送られフリッカの有無が判断される。フ
リッカ検出回路111では、既に説明した図5(c)の
様な撮像信号のレベル変化を検出しても良いし、バンド
パスフィルタ等を用いて図5(c)の光量変化周期であ
る20Hzの成分を抽出しても良い。フリッカ信号が前
者であれば、AWB/露出制御部107は信号変化周期
を検出してフリッカの有無を判断し、後者のように特定
の周波数成分のレベル信号がフリッカ信号であれば、A
WB/露出制御部107ではフリッカ信号のレベルが所
定レベル以上かどうかを判断しフリッカの有無を判断す
る。図5の説明ではCCDの蓄積時間はフィールド周波
数の60Hzとして説明したが、その正数倍の周波数の
シャッター速度であれば、同様に20Hzのフリッカー
が発生する。
【0033】図1のカメラは電子的な手ぶれ補正機能を
備えており、防振のON/OFFはスイッチ122の状
態を検出することで行っている。角速度センサ116,
117でカメラの揺れ角速度を検出し、増幅器117,
119でそれぞれ増幅後、カメラマイコン106内の防
振制御部108に取り込み、角速度信号を積分して角変
位を算出する。得られた揺れ角θと光学系の焦点距離f
に応じ、撮像素子上の揺れによる画素移動分(ほほf・
tanθに相当)を、揺れによる移動方向とは逆方向に
動かす事で揺れ補正を行う。
【0034】図3は電子的な防振制御で抽出される画像
領域を説明するための図である。301が撮像素子10
3の有効画素領域であり、そのうちの一部の領域302
のみを抽出して、揺れを補正するように302を301
の範囲の中で開始点(x0,y0)を移動させることで防
振を行い、302のみをTVやファインダ等のモニタに
表示する。
【0035】そのための手法として、フィールドメモリ
を用いて301の画像を一旦記憶し、領域302の画像
のみを読み出しながら、303の大きさになるよう拡大
処理しつつ、水平・垂直走査線間を補間して303の表
示を得る方法と、302の抽出領域があらかじめ標準T
V信号に必要な走査線数を満足するように、撮像素子に
高密度の高画素タイプの大型CCDを用いる方法とがあ
る。
【0036】前者、後者共に高価なフィールドメモリや
大型CCDを必要とするので本実施形態では、汎用のP
AL用のCCDを、NTSCのカメラに用いる構成とす
る。PAL用CCDは垂直方向の画素密度が高いので、
垂直走査方向はタイミングジェネレータ等のCCD駆動
回路115でそのまま抜き出せば良く、水平走査方向は
ラインメモリを用い、タテヨコ比分だけ拡大処理を行え
ば、安価な揺れ補正装置が実現できる。
【0037】図1はそのような補正系の構成になってお
り、垂直走査方向の画素移動はAWB/露出制御部10
7を介し、CCD駆動回路115に、高速掃出し制御を
行わせることで、所望の走査領域の抽出を行い、水平走
査方向の画素移動は、カメラ信号処理回路105で処理
された映像信号を取り込むラインメモリ120とメモリ
コントロール/補間回路121とでメモリされた水平走
査画像の読み出位置を揺れ補正画素移動量に応じて可変
にしながら、かつタテヨコ比に見合うだけ拡大補間処理
を行いながら、その信号をカメラ信号処理回路105に
戻し色処理等を施すことで標準TV信号に変換する。
【0038】次に図2を用いてAE信号処理回路110
について詳しく説明する。増幅器104で最適なレベル
に増幅されたCCD出力は、A/D変換器201でデジ
タル信号に変換され、カメラ信号処理回路105へと送
られると同時にアンプ202で適切に増幅され輝度信号
S5が作られる。輝度信号S5はAE信号処理回路11
0へ入力される。110へ入力された測光信号(輝度信
号S5)は図4(a)の様に全映像領域を検出する平均
測光信号S7aと、図4(b)の様に映像領域の中心部
分だけを検出した中央重点測光信号S7bとに分かれ、
それぞれ重みづけ回路206,207で重み付けを行っ
て、加算器208で加算され測光評価値S8として、A
WB/露出制御部107内の露出制御演算部209へ送
られる。ここで、中央重点測光を行うゲート回路204
のON/OFFタイミングや重み付け比率の制御は露出
制御演算部209からの情報を基に行われる。ゲート回
路204のON/OFF制御はゲートタイミング発生回
路203とゲートパルス制御回路205が制御してい
る。
【0039】露出制御演算部209は、所定の露出状態
が維持できるよう、測光評価値S8に応じて、AGC制
御部210、絞り制御部212、電子シャッタ制御部2
11に制御命令を出力している。また、防振制御部10
8からの垂直走査方向の画素切り出し情報に基づき、露
出制御演算部209は電子シャッタ制御部211を制御
することで、垂直方向の揺れ補正を実現する。一方、電
子シャッタの制御は、防振制御用に複数のシャッタ速度
が設定可能となっており、防振制御部108からの作動
状態情報(ON/OFF)や、測光評価値S8や、AW
B制御系からの色温度情報や、フリッカ検出回路111
からのフリッカ有無情報などにより、複数のシャッタ速
度から最適なシャッタ速度が選択・設定される。
【0040】次に、本実施形態の特徴である防振制御用
の複数のシャッター速度の内、撮影状態に応じて最適な
シャッタ速度を選択する方法の一例を、図6を用い説明
する。
【0041】図6に示したフローチャートはNTSCカ
メラのカメラマイコン106内のAWB/露出制御部で
行われるシャッタ速度選択処理ルーチンを示しており、
本ルーチン以外でAWB制御や防振時の切り出し補正制
御のプログラムが実行され、現在の撮影状態の色温度か
ら室内か屋外かが判別されており、また揺れ角に応じた
揺れ補正量や切り出し位置の設定等が算出されている。
【0042】図6のステップS601は処理の開始を示
しており、カメラの電源投入時ステップS601からの
処理を開始する。先ずステップS602でフラグを初期
化し、シャッタ速度を1/60秒に設定する。ステップ
S603でスイッチ122の状態により電子防振のモー
ド判別を行い、動作モードならステップS604へ、作
動していない(防振OFF)ならステップS611へ進
む。この防振OFFとは、角速度センサ出力から揺れ角
変位への積分処理や揺れ角補正の切り出し位置算出は行
うが、補正系の切り出し位置の変更を行わないと言う意
味である。
【0043】次にステップS604で測光評価値を読み
込み、現在の測光状態が低照度状態にあるのかを判別
し、低照度ならステップS611へ、そうでないならス
テップS605へ進む。
【0044】ステップS611からの処理はシャッタ速
度を1/60秒にする処理で、フラグをクリアして(ス
テップS611)、シャッタ速度を1/60にして(ス
テップS612)、再びステップS603からの処理を
実行する。これは、防振OFF時には、電子シャッタを
高速にして、露光中の揺れを減らす必要がないこと、ま
た、低照度時に高速シャッタを入れたままの状態で、撮
影画像が暗すぎる状態になるのを防止するためであり、
基本的に明るい画像が撮影できるように考慮されてい
る。また、ステップS611でクリアするフラグの意味
合いは、後述する。
【0045】図6のステップS605からの処理は通常
の明るさでの防振作動状態であるので、露光中の揺れを
減少させるために高速シャッタを併用する処理ルーチン
である(シャッタ併用によって露出不足にならない明る
さ)。
【0046】先ずステップS605でAWB制御系で得
られた色温度情報から、現在の撮影状態が室内なのか屋
外なのかを判別し、屋外ならステップS609でシャッ
タ速度を1/100秒とし、室内であったらステップS
606に進む。
【0047】ステップS606ではフラグが既にセット
されているのかを判別し、セットならステップS603
に戻り、未セットならステップS607でフリッカの有
無を判別する。電源投入直後にステップS606に至っ
た場合、フラグはクリアでシャッタ速度は1/60秒で
ある。従ってステップS607では、フリッカが有りな
ら東日本の50Hzの電源周波数の状態、フリッカ無し
なら西日本の60Hzの照明器具下の操影と判断でき
る。
【0048】フリッカがない場合、1/100秒の高速
シャッタでは前述した長周期的な色変動が生じるので、
60Hzの正数倍のシャッタ速度の内、防振効果のあ
る、より低速なシャッタ速度として1/120秒を選択
する(ステップS610)。
【0049】一方フリッカが有る場合、フリッカが除去
でき、且つ防振効果のある、より低速なシャッタ速度と
して1/100秒を選択するため、一旦フラグをセット
し(ステップS608)、1/100秒に設定し(ステ
ップS609)、再びステップS603からの処理を行
う。ここで、フラグをセットするのは、次回もステップ
S605の処理で室内と判断されたときに、既に1/1
00秒のシャッタ速度となっていると50Hzの蛍光灯
下であってもフリッカは検出されないので、ステップS
610の処理で1/120秒のシャッタ速度に設定され
て、1/100秒と1/120秒との間でハンチングを
起こす事を防止するためである。
【0050】ステップS607でフリッカの有無を検出
するためには、その時点でのシャッタ速度がNTSCの
フィールド周波数60Hzの正数倍になっている必要が
ある。以下では撮影状態の変化時であっても、本処理ル
ーチンが適応できる事を説明する。
【0051】第1に防振ON/OFFの切換を考える。
OFFからONでは、1/60秒のフラグクリア状態か
らの変化なので、ステップS606からステップS60
7に進みフリッカの検出が行える。低照度状態の変化で
もこれと同様である。逆の変化に関してはシャッタ速度
が1/60秒となり、フラグクリアされるだけで問題は
ない。
【0052】第2に室内外の状態変化であるが、撮影状
況を考えると一旦電源が切断されると思われる。仮にそ
うでなくとも、外から室内への状態変化なら、輝度が大
きく変化することになるので、一度低照度状態になって
から徐々に最適露出に制御されるので、ステップS60
7に至るときには、前に処理ステップS604でYES
の状態となっており、1/60秒のシャッタ速度になっ
ている。逆の内から外への変化状態では、同じ1/10
0秒のシャッタ速度なので問題はない。
【0053】第3にフリッカの有無の変化状態。この場
合は照明器具の電源周波数が変化する場合と、蛍光灯か
ら単色光源への変化の場合とが考えられるが、前者なら
電源遮断を経由するはずである。後者であった場合、フ
リッカ無から有への変化は東日本で単色光源から蛍光灯
に切り換えた場合に相当し、元のシャッタ速度は1/1
20秒でフラグクリアの状態にあるので処理ステップS
607に至った時には、フリッカの有無が判別できる。
逆にフリッカ有から無への変化は、現象的に西日本の環
境下では存在しない。東日本の場合、フリッカが無くな
ったからといって、長周期の色変動もないので、シャッ
タ速度を1/120秒にする必要性はなく、フラグセッ
ト状態のままであるので、1/100秒の状態を保持す
ることが出来る。従って、ステップS610の処理を行
う際にフラグクリアする必要もない。
【0054】以上、本発明の一実施形態をNTSCのカ
メラを例にとって説明してきたが、PALのカメラの場
合には、交流電源周波数60Hz地域で10Hzのフリ
ッカが発生し、50Hz地域で長周期の色変動が生じる
ことになる。従って、フリッカ検出回路111等で行わ
れる判別を10Hzの変化検出に変更し、図6で設定さ
れるシャッタ速度を以下のように変更すれば、そのまま
本実施形態を適用でき、且つ同様な効果を得ることが出
来る。
【0055】1/60→1/50、1/100→1/1
20、1/120→1/100 また、本実施形態の揺れ補正手段としては、PAL用C
CDとラインメモリとを使った構成について説明した
が、フィールドメモリを使って抽出画像の位置を制御す
ることで補正しても良いし、拡大制御しなくとも済む大
型或いは超高画素タイプのCCDを使っても構わない。
特に揺れ検出手段として角速度センサーを用いたが加速
度センサーでも良く、その場合はカメラマイコン内で処
理される揺れ角変位量算出で、積分を2回行えば良い。
また揺れ角変位量算出はソフトウェア処理される必要は
なく、ハードウェアで構成しても構わない。さらに、揺
れ検出手段として、揺れセンサを用いずに、フィールド
メモリを備え、フィールド間の映像の動き量を求める、
動きベクトル検出手段を用いても構わない。
【0056】また、防振制御時に設定されるシャッタ速
度は1/100秒と1/120秒とを例にとって説明し
てきたが、これに限られるものではなく、照明器具の交
流周波数に応じて、2倍以上の正数倍の周波数に相当す
るシャッタ速度であれば何ら差し支えなく、特に、露出
オーバーの状態では1/100秒や1/120秒よりも
高速なシャッタ速度を用いた方が望ましい。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
フリッカの発生や長周期の色変動を防止しながら、露光
中のぶれ量を抑制することが可能となるので、防振効果
の高い、快適な撮像装置を提供することが可能になる。
【0058】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる撮像装置の一実施形態の構成を
示す図である。
【図2】図1におけるAE信号処理回路とアイリスドラ
イバの詳しい構成を示した図である。
【図3】電子的な防振制御で抽出される画像領域を説明
するための図である。
【図4】画面内の測光領域を示す図である。
【図5】フリッカの発生原理を説明するための図であ
る。
【図6】一実施形態の撮像装置の動作を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
101 レンズ群 102 絞り 103 撮像素子 104 増幅器

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像素子と、 該撮像素子の電荷蓄積時間を変更するための露出時間変
    更手段と、 撮像装置本体の揺動を電子的に補正するための揺動補正
    手段と、 該揺動補正手段を動作させるか否かを切り換えるための
    切換手段と、 撮像装置の撮影状態を検出する撮影状態検出手段と、 該撮影状態検出手段により検出された撮影状態に応じて
    前記電荷蓄積時間を設定するための設定手段とを具備す
    ることを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記設定手段は、複数種類の前記電荷蓄
    積時間から1つを選択することを特徴とする請求項1に
    記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記撮影状態検出手段は、被写体を照明
    する光源の大まかな色温度を判定する判定手段と、前記
    光源によるフリッカーの有無を検出することにより前記
    光源の交流電源周波数を特定する特定手段と、前記撮像
    素子の出力の輝度の大きさを検出することにより低照度
    状態及び露出オーバー状態を判別する測光手段とを備え
    ることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記特定手段は、撮像信号のレベル変化
    を検出することにより前記交流電源周波数を特定するこ
    とを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記特定手段は、撮像信号の光量変化周
    期を検出することにより前記交流電源周波数を特定する
    ことを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  6. 【請求項6】 前記切換手段が前記揺動補正手段の作動
    を許可している場合に、前記設定手段は、前記測光手段
    により低照度が検出されている時には撮像素子のフィー
    ルド周期の時間に相当する露出時間を選択し、低照度が
    検出されていない場合には、前記特定部による照明器具
    の交流電源周波数の特定結果に応じ、少なくとも前記周
    波数の整数倍の時間に相当する露出時間を選択すること
    を特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  7. 【請求項7】 前記揺動補正手段は撮像装置本体の揺動
    を検出するための揺動検出手段と、前記揺動検出手段の
    出力に基づいて揺れに伴う撮像素子上の画像ずれ量を演
    算する演算手段と、演算手段の出力に基づいて前記画像
    のずれが抑制されるよう、撮像素子からの画像読み出し
    位置を変更する変更手段とを備えることを特徴とする請
    求項1に記載の撮像装置。
  8. 【請求項8】 前記揺動検出手段は、振動型角速度セン
    サーを備えることを特徴とする請求項7に記載の撮像装
    置。
  9. 【請求項9】 前記演算手段は、前記振動型角速度セン
    サーの出力を積分することを特徴とする請求項8に記載
    の撮像装置。
  10. 【請求項10】 前記揺動検出手段は、加速度センサー
    を備えることを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
  11. 【請求項11】 前記演算手段は、前記加速度センサー
    の出力を2回積分することを特徴とする請求項10に記
    載の撮像装置。
  12. 【請求項12】 前記揺動検出手段は、フィールドメモ
    リと、フィールド間の映像の動き量を求める動きベクト
    ル検出手段とを備えることを特徴とする請求項7に記載
    の撮像装置。
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