JP2007060577A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007060577A
JP2007060577A JP2005246597A JP2005246597A JP2007060577A JP 2007060577 A JP2007060577 A JP 2007060577A JP 2005246597 A JP2005246597 A JP 2005246597A JP 2005246597 A JP2005246597 A JP 2005246597A JP 2007060577 A JP2007060577 A JP 2007060577A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
imaging
zoom
control
imaging apparatus
subject
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005246597A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukihiro Adachi
幸弘 安達
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2005246597A priority Critical patent/JP2007060577A/ja
Publication of JP2007060577A publication Critical patent/JP2007060577A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

【課題】 被写体の照度が低い場合にも優れた感度を有し、鮮明な画像を撮像することができる撮像装置を提供する。
【解決手段】 被写体の輝度を検出する検出手段と、前記検出された被写体輝度の変化に応じて、予め複数の分割領域毎に設定されている複数の動作パラメータに沿って露出制御を行う制御手段とを有し、前記複数の動作パラメータには、少なくとも光学ズームの焦点距離と電子ズームの拡大比率との組み合わせを含むことを特徴とする撮像装置を提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、一般には、撮像装置に係り、特に、自動露出制御が可能な撮像装置に関する。本発明は、例えば、デジタルビデオカメラに好適である。
近年、撮像装置の一つとして、光学レンズを通った被写体からの光を撮像素子に結像することによって、被写体のデジタル画像を撮像及び記録するデジタルカメラやデジタルビデオカメラが注目されている。かかる撮像装置は、あらゆる撮像環境において、安定、且つ、良好な自動露出制御を常に可能にしなければならず、自動露出(AE:Automatic Exposure)制御機能の重要性は極めて高くなっている。
図13は、自動露出制御機能を有する従来の撮像装置1000の構成を示す概略ブロック図である。撮像レンズ1001を通過した被写体からの光Lは、絞り1002を介して、撮像素子1003の撮像面に結像する。撮像素子1003の撮像面に結像した光Lは、可変増幅率増幅器1004及び信号処理部1005を経て、映像出力IMSとなる。
一方、可変増幅率増幅器1004から取り出された映像信号IGSが、マイクロプロセッサ1005に入力される。マイクロプロセッサ1005は、映像信号IGSに基づいて、絞り制御信号ACSを生成し、絞り駆動回路1006を介して、絞り1002を制御する。なお、絞り1002の開口の大きさは、絞り値センサー1008によって検出され、絞り値信号AVSとしてマイクロプロセッサ1005に送信される。また、マイクロプロセッサ1005は、電子シャッター制御信号ESSを生成し、タイミングジェネレーター1007を介して、撮像素子1003での光電変換による発生電荷の蓄積時間を変えて電子シャッター時間を制御する。更に、マイクロプロセッサ1005は、ゲイン制御信号GCSを生成し、可変増幅率増幅器1004の増幅率を制御する。マイクロプロセッサ1005は、これらの3つの変化値を、撮像する被写体によって、組み合わせを換えて制御し、最適な撮像画像(撮像結果)を得られるようにする。
このような、予めプログラムされた露出制御はプログラムAEと呼ばれ、今日のビデオカメラやデジタルスチルカメラでは一般的に搭載されており、数種類のプログラムモードを選択できるようになっている。例えば、図13に示すように、プログラムAEモード選択スイッチ1010によって、オートモード1012、スポーツモード1014、ポートレートモード1016が選択できるようになっている。ここで、オートモード1012は、一般的な撮像に適するモードである。スポーツモード1014は、高速で移動する被写体に対応するシャッター優先に近い動作を有するモードである。ポートレートモード1016は、画面の中心を撮像し、周囲をぼかすために絞り1002を解放に近く設定する絞り優先に近い動作を有するモードである。なお、従来から銀塩写真機に搭載されている絞り優先(Av)モード、シャッター速度優先(Tv)モードも機能的にはこれらに含まれる。
マイクロプロセッサ1005の動作について説明する。マイクロプロセッサ1005は、AE基準値を読み込み、更に、ルックアップテーブル(LUT)を読み込む。後は、基本的に、撮像信号のレベルをAE基準値と等しくなるように、絞り値、ゲイン値、シャッター速度等(動作パラメータ)を変化させて制御する、所謂、フィードバックループである。ここで、LUTとは、被写体の明るさに従って、これらの動作パラメータをどのように対応して変化させるかを記載した表である。
図14(a)は、プログラム線図と呼ばれ、被写体の明るさの変化に応じた各動作パラメータ(絞り値、ゲイン値、電子シャッター速度)の動作を表している。図14(a)では、左端は被写体が非常に明るい場合を示しており、右側にずれるに従って徐々に暗くなることを示している。図14(a)では、被写体が暗くなるに従って、電子シャッター速度を遅くし、次に、絞り値を下げて(即ち、絞り1002を開けて)、最後に、ゲイン値を最大にすることで、撮像装置1000の最大感度となる。
図14(b)は、図14(a)に示す動作パラメータの説明図である。図14(b)を参照するに、可変するエリア(エリアA乃至C)毎に各動作パラメータを独立して制御している。
図15は、図14に示すプログラム線図を動作させるためのマイクロプロセッサ1005の制御を定義したルックアップテーブルの一例を示す図である。図15では、エリア(エリアA乃至C)毎に、動作パラメータを4段階に変化させている(即ち、4つの制御値を有する)が、かかる段階数が多いほどなめらかな制御が可能となる(特許文献1及び2参照)。
特開平5−56333号公報 特開平5−56336号公報
最近のビデオカメラに使用されるズームレンズは、例えば、広角側よりも望遠側の明るさの低下が著しくなっている場合がある。最近のビデオカメラに使用されるズームレンズは、カメラ本体の超小型化に応じて小型化が要求された結果、明るさを示すF値は2以上となり、更に、焦点距離によって大幅に変化するようになっているからである。従って、例えば、夜間の人工照明による撮影においては、ズームアップ画像のノイズが多くなり、期待した画質が得られないという問題を生じてしまう。
そこで、本発明は、被写体の照度が低い場合にもプログラム線図上優れた感度を有し、鮮明な画像を撮像することができる撮像技術を提供することを例示的目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一側面としての撮像装置は、被写体の輝度を検出する検出手段と、前記検出された被写体輝度の変化に応じて、予め複数の分割領域毎に設定されている複数の動作パラメータに沿って露出制御を行う制御手段とを有し、前記複数の動作パラメータには、少なくとも光学ズームの焦点距離と電子ズームの拡大比率との組み合わせを含むことを特徴とする。
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下、添付図面を参照して説明される好ましい実施例によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、被写体の照度が低い場合にも優れた感度を有し、鮮明な画像を撮像することができる撮像装置を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について説明する。なお、各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。図1は、本発明の一側面としての撮像装置1の構成を示す概略ブロック図である。
撮像装置1は、被写体からの光を、光学レンズ10を介して撮像素子30に結像し、被写体を撮像する撮像装置である。撮像装置1は、本実施形態では、デジタルビデオカメラとして具現化される。
撮像装置1は、図1に示すように、光学レンズ10と、絞り20と、ズーム位置センサー25と、絞り値センサー27と、撮像素子30と、可変増幅率増幅器(GCA:Gain Controlled Amplifier)40と、TG(Timing Generator)45と、補間処理部50と、ラインメモリ55と、信号処理部60と、マイクロプロセッサ70と、ズーム駆動回路80と、絞り駆動回路85とを有する。
図1を参照するに、被写体からの光Lは、光学レンズ10及び絞り20を通過し、撮像素子30の撮像面に結像する。光学レンズ10は、ズームレンズである。光学レンズ10は、本実施形態では、対物レンズである前玉12と、ズーミング(可変焦点距離)を管理するズーム群14と、撮像素子30の受光面に像を結像するフォーカス群16とから構成される。
ズーム位置センサー25は、ズーム群14の位置、即ち、光学レンズ10の焦点距離を検出し、光学ズーム位置信号ZPSとしてマイクロプロセッサ70に出力する。なお、絞り20の開口の大きさは、絞り値センサー27によって検出され、絞り値信号AVSとしてマイクロプロセッサ70に入力される。
撮像素子30は、光学レンズ10及び絞り20を介して受光した光Lを電気信号に変換し、GCA40に出力する。GCA40は、外部からの制御によって、増幅率を可変にすることができる増幅器である。詳細には、GCA40は、ゲイン制御信号GCSを介して、マイクロプロセッサ70に制御される。GCA40は、出力を補間処理部50に送信する。
撮像素子30は、TG45からの駆動パルス信号DPSによって動作するが、かかる動作のタイミングを制御することで、電子シャッター機能、及び、垂直方向の電子ズーム機能を実現する。
補間処理部50は、後述するように、ラインメモリ55と協同して、電子ズーム機能を実現するための処理(補間処理)を実行する。補間処理部50からの出力信号は、信号処理部60に送信される。
ここで、図2を参照して、電子シャッター機能について説明する。図2は、電子シャッター機能を説明するための図である。図2(a)は通常の撮像時を示しており、TG45からの駆動パルス信号DPSの一部である。被写体からの光Lを光電変換した電荷は、電荷読み出しパルスERPによって読み出され、撮像素子30から出力される。かかる読み出しは、一般に、X−Yのアドレッシング又は電荷転送素子(CCD)によって行われる。読み出しが終了したら、蓄積電荷リセットパルスSRPによって僅かに残った電荷をリセットする。なお、新たな蓄積の開始から次の電荷読み出しパルスERPまでの期間が、電荷蓄積期間ESTとなる。また、ビデオカメラなどの撮像装置では、通常、1垂直帰線区間(1フィールド)PBI毎に読み出しを行う。従って、1フィールドPBIでの最大電荷蓄積時間は、NTSC方式の場合、約1/60秒である。
図2(b)は高速シャッターの撮影時を示しており、図2(a)と同様に、蓄積電荷リセットパルスSRPと電荷読み出しパルスERPまでの期間が、電荷蓄積期間ESTとなる。このように、蓄積電荷リセットパルスSRPと電荷読み出しパルスERPとの間隔を変化させることによって、電子的にシャッター動作を行うことができる。勿論、連続しない静止画像を撮像する場合は、機械式のシャッターを組み合わせてもよい。
次に、図3乃至図5を参照して、電子ズーム機能について説明する。図3は、電子ズームによる画像の拡大を説明するための図である。図4は、垂直補間による画像の拡大を説明するための図である。図5は、水平補間による画像の拡大を説明するための図である。
まず、光学ズームとは、光学レンズの駆動によって、撮像素子に結像させる画像の倍率を変化させる(即ち、光学レンズと撮像素子の間の焦点距離を変化させる)ことである。電子ズームとは、撮像素子で撮像した画像の一部にデジタル処理を施すことによって、画像を拡大させることである。これらの技術に関しては、従来から幾つか提案されている(例えば、特開平5−191704号公報、及び特開平3−98036号公報。)。
特開平5−191704号公報には、撮像記録を行わずに撮像する場合、光学ズームの動作を停止し、電子ズームのみを動作させる撮像装置が開示されている。特開平3−98036号公報には、銀塩フィルムの撮像装置として、被写体の照度が十分な場合と不十分な場合において、光学ズームと電子ズームの優先順位を切り換える撮像装置を開示している。
さて、本実施例では、図3を参照するに、光学レンズ10を通過した光が、撮像素子30の撮像面に結像することで形成された画像IP1(図3(a))に対して、垂直補間による拡大を行った画像IP2を図3(b)に示している。更に、画像IP2に対して水平補間による拡大を行った画像IP3を図3(c)に示している。
垂直補間による画像の拡大について説明する。図4を参照するに、同一水平方向の画素全てが1走査線(1ライン)SLである。かかる1ライン単位で、撮像素子30の撮像面中心付近、即ち、画面全面に拡大するラインの読み出しを行う。しかし、このままでは1つの画面を構成することができないため、この1ラインの情報をラインメモリ55に格納する。そして、ライン単位で複数回読み出して補間することにより、垂直方向の電子的な拡大を行っている。図4では、最初に読み出したラインSL1と、次に読み出したラインSL2と2回読み出しているので、垂直方向の拡大率は2倍となる。
一方、水平補間による画像の拡大は、図5に示すように、1画素単位で表現した1ラインSL’をラインメモリ55に格納し、画素単位で複数回読み出して補間したラインSL1’から画像として使用する部分のみを取り出す。これにより、電子的に水平方向に拡大したラインSL2’を得ることができる。
このようにして得られたライン(垂直補間によるラインSL2及び水平補間によるラインSL2’)を組み合わせることによって、図3(c)に示したような、電子的に拡大された画像IPを得ることができる。
なお、本実施形態では、垂直方向に拡大させるラインのみを取り出すために、マイクロプロセッサ70からの電子垂直ズーム制御信号PZSをTG45に入力する。TG45は、垂直電子ズーム制御信号PZSに基づいて、必要なラインのみの読み出しを撮像素子30から行う。
また、補間処理部50と、補間処理部55に接続されたラインメモリ55において、GCA40からの出力に対して上述の補間処理を行う。かかる補間処理の補間拡大倍率は、マイクロプロセッサ70からの垂直電子ズーム制御信号PZS及び水平電子ズーム制御信号HZSに基づいて制御される。
補間処理部50からの撮像信号IGSは、マイクロプロセッサ70に入力され、かかる撮像信号IGSのレベルに基づいて、上述した各種制御が行われる。なお、本実施形態では、撮像信号IGSは、補間処理部50からマイクロプロセッサ70に直接入力している。しかし、実際には、ゲート回路を設けて画面の中心部のみを取り込んだり、画面を細かく分割してその各部分毎にウェイトを付けたり、信号の平滑処理を行ったり、最大値のホールド行ったり、何らかの処理を施して使用するのが一般的である。
一方、補間処理部からの撮像信号IGSは、信号処理部60にも入力され、ガンマ、ホワイトバランス、ホワイトグリップ、ニーなどの処理が施されることによって、映像信号IMSとなる。なお、映像信号IMSは、撮像装置1がビデオカメラの場合には、NTSCやPALなどの標準テレビ信号である。かかる標準テレビ信号は、テレビモニターに直接接続される。また、撮像装置1がデジタルスチルカメラの場合には、映像信号IMSは、圧縮処理を経て、SDカード、CFカードなどの記録媒体に入力される。
以下、マイクロプロセッサ70について説明する。マイクロプロセッサ70には、撮像信号IGS、ズーム位置センサー25からの光学ズーム位置信号ZPS、絞り値センサー27からの絞り値信号AVS、及び、ルックアップテーブルLUTが入力される。
また、ユーザーの操作によって、ズームスイッチZSWからテレフォト(望遠)側ZSW1、或いは、ワイド(広角)側ZSW2への各制御信号が入力され、かかる制御信号によってズーミングを制御する。しかしながら、後述するように、本発明による光学ズーム及び電子ズームの動作と、ユーザーの操作によるズーミングとは、直接の関係はない。
マイクロプロセッサ70からの光学ズーム制御信号OZSは、ズーム駆動回路80を介して、光学レンズ10のズーム群14を駆動する。また、マイクロプロセッサ70からの絞り制御信号ACSは、絞り駆動回路85を介して、絞り20を駆動する。換言すれば、マイクロプロセッサ70は、光学レンズ10による光学ズーム及び絞り20を制御する。
マイクロプロセッサ70からの電子シャッター制御信号ESSは、TG45を介して、撮像素子30の露光時間を制御する。また、垂直電子ズーム制御信号PZSは、TG45に入力され、電子ズームで拡大する画面の垂直方向のエリアの切り出しを制御する。更に、垂直電子ズーム制御信号PZSは、補間処理部50にも入力され、ライン単位での補間を制御する。
マイクロプロセッサ70からのゲイン制御信号GCSは、GCA40に入力され、増幅率(ゲイン)を制御する。
マイクロプロセッサ70からの水平電子ズーム制御信号HZSは、補間処理部50に入力され、画素単位の補間処理を制御する。電子ズームは、垂直電子ズーム制御信号PZSと水平電子ズーム制御信号HZSを同時に変化させることにより動作が行われる。
図6は、光学レンズ10の焦点距離を変化させた場合の明るさ(F値)の変化を示すグラフである。図6では、縦軸に光学レンズ10のF値を、横軸に光学レンズ10の焦点距離を採用する。図6を参照するに、光学レンズ10は、テレフォト(望遠)端ではF=3.5であるが、ワイド(広角)端ではF=1.6となり、明るさが約4.8倍程度(絞り2段強)変化している。換言すれば、光学レンズ10は、ワイド(広角)側に対してテレフォト(望遠)側が非常に暗い特性を有している。ここで、F値とは、以下の数式1で表され、レンズの透過光量、即ち、レンズの明るさを示す数値である。
図7は、マイクロプロセッサ70の自動露出(AE)制御の動作を説明するためのフローチャートである。まず、撮像装置1の電源が入る(電源ON)と、各動作パラメータは、ルックアップテーブルLUTの初期値にリセットされる(ステップ502)。なお、動作パラメータ及びルックアップテーブルLUTの詳細については後述する。
次に、AE基準値を読み込み(ステップ504)、更に、ルックアップテーブルLUTを読み込む(ステップ506)。
AE基準値及びルックアップテーブルLUTの読み込みが終了したら、各動作パラメータの読み込みを開始する(ステップ508乃至ステップ518)。具体的には、ステップ508で撮像信号IGSのレベルを読み込み、ステップ510で絞り値を読み込み、ステップ512でゲイン値を読み込み、ステップ514で電子シャッター速度を読み込む。更に、ステップ516で光学ズームの位置情報を読み込み、ステップ518で電子ズーム倍率の情報を読み込む。なお、光学ズームの位置情報とは、光学レンズ10の焦点距離である。
各動作パラメータの読み込みが終了したら、AE基準値と撮像信号IGSのレベルとを比較し、適正値であるかどうかを判断する(ステップ520)。撮像信号IGSのレベルが適正値であれば、所定時間を経過(ウェイト)させ(ステップ524)、ステップ508以下を繰り返す。ウェイトは、一般的なビデオカメラでは制御が1フィールド(1/60秒、或いは、1/50秒)単位であり、その間に何回も制御を行っても意図した通りの動作を行わないことがあるため、かかる問題を防止するために設けている。更には、フィードバック動作が不安定になることも防止する。一方、撮像信号IGSのレベルが適正値でなければ、ルックアップテーブルによる制御サブルーチンを実行する(ステップ522)。
図8は、ルックアップテーブルによる制御サブルーチンの詳細なフローチャートである。図8を参照するに、まず、ルックアップテーブルの現在の位置を、図7に示すステップ508乃至518で読み出した各動作パラメータから確定する(ステップ602)。ここで、図9(a)は、本実施形態の撮像装置1のプログラム線図であって、例えば、このときの光学ズームが図6に示す中央付近(34mm)であるとする。
図9(a)に示すプログラム線図は、想定される撮像条件(被写体の明るさ)に対しての各動作パラメータの動作を定義している。図9(a)に示すプログラム線図において、左端は被写体の明るさが最も明るい場合を示しており、右端は被写体の明るさが最も暗い場合を示している。具体的には、左端が数万ルックス程度、右端が数ルックス程度である。動作パラメータは、ゲイン値(dB)、電子シャッター速度(秒)、絞り値(F)、光学レンズ10の焦点距離(mm)、及び、電子ズームの倍率(倍)である。
図9(a)に示すプログラム線図の左端の被写体の最も明るい場合は、光の回折現象による解像度低下を回避するために、電子シャッターによるAE制御を行う。そして、被写体が暗くなっていくと、電子シャッターは固定され、絞り20を開けていく。絞り20が解放されると、ゲイン値を挙げていき、その最大になったポイントが従来技術における最大感度であった(図14参照)。
しかしながら、本実施形態では、ゲイン値が最大になった後で、更に被写体が暗くなると、光学ズームが中央付近の位置から明るいワイド端にシフトすることにより、感度を向上させることができる。しかしながら、光学ズームをシフトすることによって、画角が当然大きくなる。そこで、本実施形態では、電子ズームによる拡大を同時に行い、撮像画角を変化させることなく感度を向上させ、鮮明な画像を取得するようにしている。
なお、電子ズームによる拡大は、原理的に解像度の低下を招く。しかし、被写体の照度が最低付近の撮像においては、ノイズが非常に増加するため、少しでも鮮明な画像を取得することが限界解像度よりも優先されることは明らかである。但し、かかる機能の切り換えをユーザーが選択できるように構成してもよい。
図9(b)は、図9(a)に示す動作パラメータの説明図である。図9(b)を参照するに、被写体の高照度側から低照度側に向けて順次電子シャッターを可変にするエリアA、絞り20を可変にするエリアB、ゲイン値を可変するエリアC、電子ズームと光学ズームとの組み合わせを可変にするエリアDに分割されている。なお、各エリアA乃至Dでは変化するパラメータは、1つだけである。この理由は、複数のパラメータを同時に変化させると、各パラメータの応答が異なって制御が困難となり、最悪の場合には発振することも考えられるためであり、AE制御などのフィードバック制御を安定させるために非常に重要である。
図10は、撮像装置1のルックアップテーブルLUTの一例を示す図である。図10は、図9(a)に示すプログラム線図においては連続した線で示されていたものを、マイクロプロセッサ70からのデジタル制御に対応して設定したものである。本実施形態では、各エリアA乃至Dにおいて、4段階の分解能で制御しているが、分解能を更に細かく(即ち、段階を増やす)すれば、滑らか、且つ、スムーズな制御を行うことができる。
図8に戻って、ルックアップテーブルの現在の位置を確定したら、ルックアップテーブル上のパラメータ値と現在の値を比較し、ルックアップテーブルの動作方向(明るくするか暗くするか)を確定する(ステップ604)。次に、ステップ604で確定した動作方向が必要とする動作パラメータを確定し(ステップ606)、ステップ604で確定した動作方向を判断する(ステップ608)。
ステップ604で確定した動作方向が明るくする方向であれば、各動作パラメータの1つのみを1段階変化させる(ステップ610)。換言すれば、図10に示すルックアップテーブル上で右側に1段階移動させる。例えば、絞り20の場合には1段階開き、電子シャッター速度の場合には1段階遅くし、ゲイン値の場合には1段階上げ、ズームの組み合わせの場合には1段階明るくする。
一方、ステップ604で確定した動作方向が暗くする方向であれば、各動作パラメータの1つのみを1段階変化させる(ステップ612)。換言すれば、図10に示すルックアップテーブル上で左側に1段階移動させる。例えば、絞り20の場合には1段階閉じ、電子シャッター速度の場合には1段階速くし、ゲイン値の場合には1段階下げ、ズームの組み合わせの場合には1段階暗くする。
ステップ602乃至ステップ608及びステップ610、或いは、ステップ602乃至ステップ608及びステップ612を経てルックアップテーブルによる制御サブルーチン(ステップ522)が終了し、図7に示すステップ524のウェイトに戻る。このようなAE制御を、撮像装置1の電源が入って撮像を行っている間、繰り返す。
なお、光学ズームがテレフォト(望遠)側の場合のプログラム線図を図11に示す。図11を参照するに、図6に示す光学レンズ10のF値の変化を考慮すると、図9に示した場合よりも、感度を更に改善することができる。勿論、光学ズームと電子ズームとの組み合わせによるエリアDのない従来よりも感度が大幅に改善されていることは明らかである。
また、図12は、電子ズームと光学ズームとの組み合わせの動作であるエリアDが、絞り値の動作であるエリアBとゲイン値の動作であるエリアCとの間にあるプログラム線図及び各動作パラメータを説明図である。図12に示すプログラム線図は、被写体が暗くなってくると、ゲイン値が上がってノイズが増えて画像が劣化する前に、感度を上げることができる。従って、低照度の被写体の撮影時において、ノイズの増加を最小限に抑えることができる。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
本発明の一側面としての撮像装置の構成を示す概略ブロック図である。 電子シャッター機能を説明するための図である。 電子ズームによる画像の拡大を説明するための図である。 垂直補間による画像の拡大を説明するための図である。 水平補間による画像の拡大を説明するための図である。 図1に示す光学レンズの焦点距離を変化させた場合の明るさ(F値)の変化を示すグラフである。 図1に示すマイクロプロセッサの自動露出(AE)制御の動作を説明するためのフローチャートである。 図7に示すステップ522のルックアップテーブルによる制御サブルーチンの詳細なフローチャートである。 図1に示す撮像装置のプログラム線図の一例と各動作パラメータを説明するための図である。 図1に示す撮像装置のルックアップテーブルの一例を示す図である。 図1に示す撮像装置のプログラム線図の一例を示す図である。 図1に示す撮像装置のプログラム線図の一例と各動作パラメータを説明するための図である。 従来の撮像装置の構成を示す概略ブロック図である。 従来のプログラム線図の一例と各動作パラメータを説明するための図である。 図14に示すプログラム線図を動作させるためのマイクロプロセッサの制御を定義したルックアップテーブルの一例を示す図である。
符号の説明
1 撮像装置
10 光学レンズ
20 絞り
25 ズーム位置センサー
27 絞り値センター
30 撮像素子
40 可変増幅率増幅器(GCA)
45 Timing Generator(TG)
50 補間処理部
55 ラインメモリ
60 信号処理部
70 マイクロプロセッサ
80 ズーム駆動回路
85 絞り駆動回路

Claims (5)

  1. 被写体の輝度を検出する検出手段と、
    前記検出された被写体輝度の変化に応じて、予め複数の分割領域毎に設定されている複数の動作パラメータに沿って露出制御を行う制御手段とを有し、
    前記複数の動作パラメータには、少なくとも光学ズームの焦点距離と電子ズームの拡大比率との組み合わせを含むことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記制御手段は、撮像画像の撮像画角を変更することなく、前記光学ズームの焦点距離と前記電子ズームの拡大比率との組み合わせを変更することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 撮像条件に応じて制御特性が設定された複数の露出制御プログラムを更に有し、
    前記制御手段は、前記複数の露出制御プログラムの少なくとも1つに前記演算手段の演算結果に基づいて、前記撮像動作を制御することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  4. 前記複数の動作パラメータは、前記光学ズームと前記電子ズームとの組み合わせによる露出制御を含み、
    前記露出制御は、撮像範囲を制御する絞り制御と撮像信号の増幅率を制御するゲイン制御との間に行われることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  5. 前記複数の動作パラメータは、前記光学ズームと前記電子ズームとの組み合わせによる露出制御を含み、
    前記露出制御は、撮像信号の増幅率を制御するゲイン制御が最大になったときに行われることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
JP2005246597A 2005-08-26 2005-08-26 撮像装置 Pending JP2007060577A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005246597A JP2007060577A (ja) 2005-08-26 2005-08-26 撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005246597A JP2007060577A (ja) 2005-08-26 2005-08-26 撮像装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007060577A true JP2007060577A (ja) 2007-03-08

Family

ID=37923611

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005246597A Pending JP2007060577A (ja) 2005-08-26 2005-08-26 撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007060577A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009109782A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Hitachi Ltd ズームカメラ
JP2010119042A (ja) * 2008-11-14 2010-05-27 Canon Inc 撮像装置、ズーム制御方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009109782A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Hitachi Ltd ズームカメラ
JP2010119042A (ja) * 2008-11-14 2010-05-27 Canon Inc 撮像装置、ズーム制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4657960B2 (ja) 撮像方法および装置
TW200810533A (en) Digital imaging apparatus with camera shake compensation and adaptive sensitivity switching function
JP2011135152A (ja) 撮像装置及び撮像方法
JP5051812B2 (ja) 撮像装置、その合焦方法および記録媒体
JP2009065573A (ja) 撮像装置、フォーカス制御方法、フォーカス制御プログラム
JP4834425B2 (ja) 撮像装置及び撮像装置の制御方法
JP2007300221A (ja) カメラ
JP2006245999A (ja) 撮像装置、およびプログラム
JP2009169282A (ja) 撮像装置及びそのプログラム
JPH0946570A (ja) 撮像装置
JP4898151B2 (ja) 撮像装置及び撮像方法
US11190704B2 (en) Imaging apparatus and control method for performing live view display of a tracked object
JP2010103700A (ja) 撮像装置および撮像方法
JP5091781B2 (ja) 撮像装置および撮像方法
JP2009017427A (ja) 撮像装置
JP2007060577A (ja) 撮像装置
JP2006333052A (ja) 露出調整装置
JP2018081224A (ja) 撮像装置およびその制御方法
JP6294607B2 (ja) 撮像装置およびその制御方法、プログラム並びに記憶媒体
JP2005210216A (ja) 撮像装置および動画のノイズ処理方法
JP2002330335A (ja) 静止画像撮像装置
JP2008067136A (ja) 撮像装置及び撮像方法
JP2007282063A (ja) デジタル一眼レフカメラ
JP2007025129A (ja) 露出設定方法及び装置
JP2005175864A (ja) 撮像装置および画像処理方法