JPH11205610A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11205610A
JPH11205610A JP10006383A JP638398A JPH11205610A JP H11205610 A JPH11205610 A JP H11205610A JP 10006383 A JP10006383 A JP 10006383A JP 638398 A JP638398 A JP 638398A JP H11205610 A JPH11205610 A JP H11205610A
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Masaaki Fukuhara
政昭 福原
Tsutomu Kimura
努 木村
Toshiyuki Yano
季之 谷野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透過原稿に記録された文字などの画像を、滲
みやかすれ等を生じさせることなく忠実に再現すること
ができる画像形成装置を提供する。 【解決手段】 透過原稿の画像を画像読み取り部1で読
み取った場合に、画像読み取り部1から入力される画像
データに対して強いエッジ強調を行うデジタルフィルタ
処理回路4と、これにより強くエッジ強調された画像デ
ータに対して、透過原稿特有の影の発生に起因した低濃
度部分を除去する階調補正処理回路5とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル複写機等
の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真方式を利用したデジタ
ル複写機等では、原稿の画像を光学的に読み取って、そ
の読み取り画像に対応した静電潜像を感光体上に形成
し、これを現像して得られたトナー像を用紙に転写した
のち、そのトナー像を用紙に定着している。また、原稿
画像の読み取りに際しては、透明ガラス等の原稿台の上
に原稿をセットし、これを原稿押えカバーで押さえた状
態で、光学走査系により原稿の画像を読み取り走査して
いる。さらに、読み取り走査で得られた画像データに種
々の画像処理を施して、出力画像の最適化を図ってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、画像の読み
取り対象となる原稿には種々のものが存在するが、特に
トレーシングペーパーのような光透過性の高い透過原稿
の場合に、以下のような問題が発生していた。
【0004】先ず、原稿の読み取りに際しては、図8に
示すように、透明な原稿台31の上に原稿32を載せ
る。このとき、印刷や加筆等によって原稿32に記録さ
れた画像33が原稿台31に接するよう、原稿32は下
向きにセットされる。この状態で、原稿32の上から原
稿押さえカバー34が被せられ、原稿画像の読み取り走
査が行われる。このとき、光学走査系に組み込まれたラ
ンプ(不図示)から原稿32に向けて光が照射され、こ
れに伴う原稿32からの反射光がミラー等で反射されて
結像レンズに導かれ、さらにCCDセンサ等の読取セン
サへと導かれる。
【0005】その際、原稿32がトレーシングペーパー
等の透過原稿であると、上記ランプから照射された光が
原稿32を透過して原稿押さえカバー34に達し、その
カバー面で反射する。このとき、原稿32の画像33が
文字や線画などであると、その画像33の内部や周辺部
に影35ができてしまう。また、原稿押さえカバー34
で反射した光(図の矢印)が原稿32の裏面(図の上
面)側から画像33を照らすことでコントラストが悪化
してしまう。
【0006】ここで通常、上述の光学走査系、結像レン
ズ、読取センサ等により得られた画像データに対しては
種々の画像処理が施されるが、なかでもデジタルフィル
タによるフィルタ処理では、図9(a)に示すように、
画像/非画像周波数に対応してゲインが変わるデジタル
フィルタの係数が周波数帯域であまり差がないものを採
用し、TRC(Tone Reproduction Correction)補正処理
では、図9(b)に示すように入力濃度に対して出力濃
度がなだらかな階調性を持つものを採用している。この
理由は、絵柄印刷などの原稿画像に対しては階調性を持
たせて再現し、文字や線画などの原稿画像に対しては鮮
明に再現させるためである。
【0007】ところが、透過原稿を読み取った場合は、
図10(a)に示すように、原稿32の画像(文字等)
33の領域Eに対応した本来の濃度部分Vtに加えて、
先述の影の発生に起因した低濃度部分Vfが現れる。こ
の低濃度部分Vfは、先述のフィルタリング処理を行っ
た後でも図10(b)に示すように残り、さらにTRC
補正処理を行った後でも図10(c)に示すように残
る。その結果、実際にコピーされた用紙では、画像の周
辺部が滲んだ状態になるなど、出力画像の品質低下を招
く。
【0008】この対策としては、複写機等の濃度選択ボ
タンでコピー濃度のレベルを「薄く」に設定したり、現
像バイアス電圧を変えるなどして、上記本来の濃度部分
Vtのみを再現し、上記低濃度部分Vfを出力画像に現
れないように調整することも考えられる。
【0009】しかしながら、この対策を採った場合に
は、もともとの原稿画像が濃く印刷されていれば問題な
いが、原稿32の画像33が例えば鉛筆などで薄く書か
れていると、画像33の領域に対応した濃度部分Vtと
上記低濃度部分Vfとのレベル差が小さくなるため、出
力画像(文字)がかすれたり途切れたりして、本来の画
像の再現性が悪化するという問題があった。
【0010】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、その目的とするところは、透過原稿に記録
された文字などの画像を、滲みやかすれ等を生じさせる
ことなく忠実に再現することができる画像形成装置を提
供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされたもので、原稿台に載置された原稿
の画像を読み取る読取手段と、この読取手段で読み取ら
れた画像データに画像処理を施す画像処理手段と、この
画像処理手段で画像処理された画像データに基づいて画
像形成を行う画像形成手段とを備えた画像形成装置にお
いて、上記画像処理手段は、原稿が光透過性の高い透過
原稿である場合に、読取手段から入力される画像データ
に対して通常よりも強いエッジ強調を行う強調手段と、
この強調手段で強調された画像データに対して所定の低
濃度部分を除去する除去手段とを有した構成となってい
る。
【0012】上記構成から成る画像形成装置において
は、光透過性の高い透過原稿の画像を読取手段で読み取
った場合に、これによって得られた画像データに対して
強調手段によりエッジ強調を行うことで、文字等の画像
領域の濃度レベルが高められ、さらにエッジ強調した画
像データのなかで、透過原稿特有の影に起因した低濃度
部分を除去手段で除去することで、文字等の画像部分の
みが抽出される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は本発明に係る
画像形成装置の一実施形態を示すブロック図である。図
1において、画像読み取り部1は、原稿台(プラテンガ
ラス等)に載置された原稿の画像を光学的に読み取るも
ので、例えば、ランプからの光を原稿面に照射し、これ
によって得られた原稿からの反射光を反射ミラーで結像
レンズに導き、その結像レンズを介してCCDセンサ等
のイメージセンサに結像させることにより、原稿画像に
対応したアナログ画像信号を生成する。また、イメージ
センサから出力されたアナログ画像信号は、アンプで増
幅され、かつA/Dコンバータでデジタルデータに変換
された後、シェーディング補正回路2に供給される。
【0014】シェーディング補正回路2は、画像読み取
り部1における照明系・結像光学系の主走査方向照度ム
ラや、イメージセンサの画素毎の感度ムラ、さらには照
明光量・イメージセンサ出力の時間的変動などを補正す
るものである。
【0015】画像処理部3は、デジタルフィルタ処理回
路4、階調補正処理回路5およびスクリーン処理回路6
を備えている。
【0016】デジタルフィルタ処理回路4は、、文字/
線画等のテキスト領域を鮮鋭に再生しかつ絵柄等のイメ
ージ領域を滑らかに再生するなど、原稿の画像を忠実に
再現するために、画像の黒部分と白地の画像周波数(ラ
インペア:lp)に対応したフィルタリング処理(ゲイ
ン処理等)を行うもので、その処理内容としては、エッ
ジ強調、スムージング,モアレ除去などがある。
【0017】階調補正処理回路5は、入力画像に対する
出力画像の階調補正を行うもので、その処理内容として
は、入力画像の濃度に対する出力画像の濃度特性曲線の
傾き(γ)を、γ補正テーブル(LUT:ルックアップ
テーブル)を用いて補正するガンマ補正がある。
【0018】スクリーン処理回路6は、入力された画像
データを適切なデジタル画像出力パターンにするための
スクリーン処理を行うもので、その代表的な処理方式と
して面積階調法、濃度階調法、ディザ法などがある。
【0019】レーザードライバ7は、画像処理部3で処
理された画像データに基づいてレーザー8を駆動するも
のである。レーザー8から出射されたレーザー光は図示
せぬ感光体上に照射され、これによって形成された静電
潜像が現像→転写→定着の各プロセスを経て用紙上にコ
ピーされるようになっている。
【0020】ちなみに、本実施形態においては、400
dpiの解像度を持つイメージセンサ(CCDセンサ)
およびレーザー8を採用するとともに、スクリーン処理
回路6での処理方式として、条件付き決定型ディザ法の
一つである誤差拡散法を採用している。
【0021】ここで本実施形態においては、上述のよう
に種々の画像処理を行う画像処理部3のなかで、特に、
透過原稿を取り扱う場合の、デジタルフィルタ処理回路
4および階調補正処理回路5の各々の処理形態に特徴が
ある。
【0022】先ず、デジタルフィルタ処理回路4では、
図2(a)に示すような周波数特性のフィルタを採用し
ている。この図2(a)に示すフィルタ特性において
は、画像の空間周波数が低い3ラインペア/mm以下の
領域で一様にゲインを1としており、この周波数領域で
のゲイン設定は従来の場合(図9(a)参照)とほぼ同
様である。
【0023】ただし、従来の場合は、画像の空間周波数
が3ラインペア/mmを超える領域でも、ゲインのレベ
ルがそれほど高く設定されていなかったのに対し、本実
施形態の場合は、3ラインペア/mmを超える領域でゲ
インレベルが急激に高くなるように設定してある。そし
て、画像の空間周波数が8ラインペア/mmでのゲイン
を比較すると、従来の場合は1.8に設定していたのに
対し、本実施形態の場合はその2倍の3.6に設定して
ある。
【0024】一方、階調補正処理回路5では、図2
(b)に示すように非常に急峻(ハイガンマ)な濃度特
性曲線をもつγ補正テーブルを採用している。この図2
(b)に示す濃度特性曲線では、入力画像の濃度が0.
22以下の低濃度域で出力画像の濃度を0(零)として
おり、その濃度領域(0.22)を超えると出力画像の
濃度が一気に1.6程度まで高くなるように設定してあ
る。
【0025】図3は、透過原稿に記録された文字/線画
等の画像を画像読み取り部1で読み取って得られた画像
データに、上記デジタルフィルタ処理回路4と階調補正
処理回路5で画像処理した場合の濃度変化を示す模式図
である。
【0026】先ず、入力された画像データの濃度には、
図3(a)に示すように、原稿(透過原稿)32の画像
(文字/線画)33の領域Eに対応した本来の濃度部分
Vtと、透過原稿特有の影の発生による低濃度部分Vf
が現れる。
【0027】この画像データを、先の図2(a)に示す
周波数特性を有するデジタルフィルタ処理回路4で処理
すると、図3(b)に示すように、空間周波数が高くな
る画像33のエッジ部分が強調された画像データとな
る。ただし、この時点では、本来の画像部分ではない低
濃度部分Vfも若干強調されたかたちで残る。
【0028】そこで、デジタルフィルタ処理回路4で処
理した画像データを、先の図2(b)に示す濃度特性曲
線をもつガンマ補正テーブルを用いてγ補正する。この
とき、入力濃度が0.22以下のレベルでは出力濃度が
0(零)に変換され、0.22を超えた濃度レベルでは
出力濃度が1.6に変換される。これに対して、フィル
タ処理後の画像データでは、本来の濃度部分Vtのレベ
ルが0.7以上となっており、透過原稿の影による低濃
度部分Vfのレベルが0.20以下となっている。
【0029】このことから、γ補正後の画像データで
は、図3(c)に示すように、透過原稿の影による低濃
度部分Vfが取り除かれたかたちで、本来の濃度部分V
tのレベルが一様に1.6レベルに高められる。
【0030】一方、鉛筆等で薄い線画を記録した透過原
稿の場合、入力された画像データの濃度レベルは、図4
(a)に示すように、原稿32の画像33の領域Eに対
応した本来の濃度部分Vtと、透過原稿特有の影の発生
による低濃度部分Vfとがあまりレベル差のない状態で
現れる。
【0031】この画像データを、先の図2(a)に示す
周波数特性を有するデジタルフィルタ処理回路4で処理
すると、図4(b)に示すように、空間周波数が高くな
る画像33のエッジ部分が強調された画像データとな
る。ただし、この時点では、本来の画像部分ではない低
濃度部分Vfも若干強調されたかたちで残り、また画像
33のエッジ部分の濃度レベルも、先ほどの場合より低
くなる。
【0032】そこで、デジタルフィルタ処理回路4で処
理した画像データを、先の図2(b)に示す濃度特性曲
線をもつガンマ補正テーブルを用いてγ補正する。この
とき、入力濃度が0.22以下のレベルでは出力濃度が
0(零)に変換され、0.22を超えた濃度レベルでは
出力濃度が1.6に変換されるため、γ補正後の画像デ
ータでは、図4(c)に示すように、透過原稿の影によ
る低濃度部分Vfが取り除かれたかたちで、本来の濃度
部分Vtのレベルが一様に1.6レベルに高められる。
【0033】このように本実施形態においては、透過原
稿を読み取り走査して得られた画像データを画像処理す
るにあたり、先ずデジタルフィルタ処理回路4では、画
像の空間周波数が高くなる領域でゲインが高くなるフィ
ルタを採用してエッジ強調処理を行い、さらに階調補正
処理回路5では、入力画像の濃度に対する出力画像の濃
度の傾きが急峻なγ補正テーブルを用いてガンマ補正す
るようにしたので、透過原稿特有の影の発生に起因した
滲みを発生させることなく、本来の画像部分のみを鮮鋭
に再現することができる。また、鉛筆等で薄く書かれた
透過原稿の場合も、画像のかすれを生じさせることな
く、本来の画像部分を鮮鋭に再現することができる。
【0034】なお、図2(b)に示す画像濃度の入出力
特性では、入力画像の濃度が0.22付近で、濃度曲線
の傾きがほぼ垂直になる、いわゆる2値化処理によって
低濃度部分Vfを取り除くようにしているが、濃度曲線
の傾きについては必ずしも垂直に立ち上がるものに限ら
ず、低濃度部分Vfを取り除き得る程度の急峻性を有し
ていればよい。また、低濃度部分Vfを取り除く際の閾
値に関しては、予め数種類の原稿をサンプリングし、そ
の代表値(平均値等)を採用すればよい。あるいは使用
する原稿に合わせて、その閾値を変更できる様にしても
よい。
【0035】ところで、上記実施形態においては、原稿
32がトレーシングペーパーなどの透過原稿である場合
の対応について説明したが、画像読み取り対象となる原
稿32が透過原稿であるか否かについては、図5に示す
ような原稿検知手段を利用することで判別することが可
能となる。
【0036】図5は自動原稿送り装置(ADF)を備え
た画像読み取り装置の概略構成図である。図5におい
て、原稿送りトレイ10は、読み取り対象となる原稿1
1をセットするためのもので、その原稿11の端部に近
接するように原稿送りロール12が配設されている。原
稿送りシュート13は、原稿送りロール12の下流側に
配置され、その原稿送りロール12により送り出された
原稿11を原稿台14へと導くものである。原稿搬送ベ
ルト15は、原稿送りシュート13から導出された原稿
11を原稿台14上の原稿読み取り位置まで搬送すると
ともに、読み取り済の原稿11を原稿台14から排除す
るものである。
【0037】こうした構成のなかで、原稿送りシュート
13の原稿導出部分には、原稿11の搬送通路を介して
対向するように原稿センサ16が配設されている。この
原稿センサ16は、発光素子16aと受光素子16bの
組み合わせから成る光学センサで、発光素子16aから
出射した光を受光する構成となっている。なお、図例で
は光透過型の光学センサを原稿センサ16として採用し
ているが、これ以外にも、原稿11の搬送通路に対して
発光素子と受光素子とをそれぞれ所定の角度で対向配置
した光反射型の光学センサを採用してもよい。
【0038】図6は透過原稿の判別機能を備えた制御系
の機能ブロック図である。図6において、CPU20
は、予めROM21に格納された制御プログラムにした
がって原稿読み取り装置の処理動作を制御するもので、
そのための制御用データはRAM22に記憶される。C
PU20には、上記原稿センサ16の出力信号が入力デ
ータとして与えられ、その入力データを用いて原稿の透
過性、即ち原稿が透過原稿であるか否かを判別する原稿
判別部23と、その判別結果に応じて画像処理モードを
選択するモード選択部24とが設けられている。
【0039】図7はCPU20によって実行される原稿
読み取り装置の処理動作の流れを示すフローチャートで
ある。先ず、ユーザーによって原稿送りトレイ10に原
稿11がセットされて読み取り開始のスタートボタンが
押下(ON)されると、モータドライバ等を介して原稿
送りロール12を回転駆動させ、かつ原稿センサ16の
発光素子16aを点灯させる(ステップS1〜S3)。
これにより、原稿送りトレイ10にセットされた原稿1
1が原稿送りロール12の回転駆動により送り出される
とともに、発光素子16aから出射した光が受光素子1
6bで受光される。
【0040】次に、原稿センサ16からの出力信号を調
べて、そのセンサ受光率が100%から95%以下に変
化したか否かを判定する(ステップS4)。ここで、原
稿センサ16での受光率が100%とは、発光素子16
aと受光素子16bとの間を原稿が通過していない状態
で、発光素子16aからの光を受光素子16bで受光し
たときの受光率のことである。
【0041】この受光率100%の設定に関しては、予
め固定データとして与えておいてもよいが、より好まし
くは、装置電源が投入されたときのウォームアップ時、
あるいは原稿の自動送りに際して、原稿の先端が原稿セ
ンサ16の検知ポジションに到達する前(例えば、スタ
ートボタンがONされたとき)に発光素子16aを発光
させ、そのときに受光素子16bで受光した光量を10
0%に設定すれば、発光量の経時的なバラツキ等を補正
できる。
【0042】続いて、原稿センサ16での受光率が95
%以下に変化すると、その時点を起点に原稿送りロール
12による原稿11の送り量が送り方向で1mmの距離
に達したか否かを判定する(ステップS5)。そして、
原稿11の送り量が1mmの距離に達したら、原稿セン
サ16から得られる受光量データを、送り方向1mm間
隔で10mmまでRAM22に蓄積する(ステップS
6)。これにより、原稿11の先端が確実に原稿センサ
16の検知ポジション(発光素子16aと受光素子16
bの間)を通過した状態で、受光量データを取得するこ
とができる。
【0043】次いで、RAM22に蓄積された受光量デ
ータに基づき、送り方向1mmから10mmまでの最大
受光量が30%以下であるか否かを判定する(ステップ
S7)。この判定処理は、原稿判別部23にて行われる
もので、この場合は最大受光量30%を判定基準とし
て、原稿11が透過原稿であるか否かを判別する。
【0044】ここで、原稿11が透過原稿ではない(最
大受光量が30%以下)と判定された場合は、その判定
結果に応じてモード選択部24が非透過原稿に対応した
画像処理モード、即ち非透過原稿用のデジタルフィルタ
とノーマル階調補正とを自動的に選択する(ステップS
8)。
【0045】これに対して、原稿11が透過原稿である
(最大受光量が30%オーバー)と判定された場合は、
その判定結果に応じてモード選択部24が透過原稿に対
応した画像処理モード、即ち透過原稿用のデジタルフィ
ルタとハイガンマ階調補正とを自動的に選択する(ステ
ップS9)。
【0046】このように原稿台14にセットされた原稿
11が透過原稿であるか否かを原稿センサ16からの出
力信号(受光量データ)に基づいて判定し、その判定結
果に応じて画像処理モードを自動的に選択することによ
り、常に原稿11の透過性に適した画像処理モードで画
像処理を行うことができる。
【0047】なお、原稿台14にセットされた原稿11
が透過原稿であるか否かの判定については、ユーザ操作
パネル上に透過/非透過原稿の選択ボタンを設け、その
選択ボタンをユーザが押下した際の情報を基に判定する
ようにしてもよい。但し、ユーザの操作負担や、人為的
なミス等を考慮すると、先述の原稿センサ16を用いた
判別機能を採用した方が好適である。
【0048】また、図5においては、自動原稿送り装置
で送られる原稿11の透過性を原稿検知センサ16で検
知する構成を採用しているが、原稿台14の上にユーザ
の手作業で原稿11が置かれる場合への対応としては、
読取走査用のランプ17の照射エリアに受光センサを設
け、この受光センサでランプ17の光を受光した際の受
光量データを用いることにより、原稿台14上に置かれ
た原稿11が透過原稿であるか否かを判別することがで
きる。
【0049】更には、透過原稿が汚れていたり、原稿カ
バー表面が汚れている場合に、透過原稿用の画像処理モ
ードが選択されると、原稿の地肌部分にまで透過原稿用
のフィルタ処理をかけてしまうため、地肌部分の汚れ等
も文字画像と一緒に強調することになるので、出力画像
の背景部に黒点が発生するという不具合が生じる。
【0050】この対策として本実施形態では、入力画像
の濃度に対応してエッジ強調のレベルを変える手段を採
用するものとする。
【0051】具体的には、デジタルフィルタの係数を予
め二つ用意しておき、透過原稿用の画像処理モードが選
択された場合に、入力画像の濃度に応じてフィルタ係数
をリアルタイムに切り替えるようにする。即ち、入力画
像の濃度が低い領域(地肌部分)に対しては、通常のモ
ードに対応したフィルタ係数(図9(a)参照)を適用
し、入力画像の濃度が高い領域(文字部分)に対して
は、図2(a)に示すように画像のエッジ部分が強調さ
れる透過原稿用のフィルタ係数を適用する。こうしたフ
ィルタ係数の切り替えは、濃度検出手段によって行われ
る。
【0052】このように原稿が透過原稿の場合におい
て、入力画像の濃度に応じてフィルタ係数をリアルタイ
ムに切り替えることにより、デジタルフィルタ処理で原
稿の地肌部分の汚れ等を強調することがなくなるため、
出力画像での黒点の発生を確実に防止したうえで、透過
原稿に記録された文字等の画像を忠実に再現することが
可能となる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明の画像形成装
置によれば、光透過性の高い透過原稿の画像を読み取る
場合に、その読み取った画像データをエッジ強調したう
えで、透過原稿特有の影に起因した低濃度部分を除去す
ることにより、本来の画像部分のみを抽出できるように
したので、透過原稿に記録された文字などの画像を、滲
みやかすれ等を生じさせることなく忠実に再現すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像形成装置の一実施形態を示
すブロック図である。
【図2】 実施形態における画像処理のフィルタ特性と
階調特性を示す図である。
【図3】 実施形態での画像処理に対応した濃度変化を
示す図(その1)である。
【図4】 実施形態での画像処理に対応した濃度変化を
示す図(その2)である。
【図5】 自動原稿送り装置を備えた画像読み取り装置
において、原稿判別用のセンサ取付状態を示す図であ
る。
【図6】 透過原稿の判別機能を備えた制御系の機能ブ
ロック図である。
【図7】 実施形態における装置処理動作の流れを示す
フローチャートである。
【図8】 透過原稿による不具合の発生原因を説明する
図である。
【図9】 従来における画像処理のフィルタ特性と階調
特性を示す図である。
【図10】 従来での画像処理に対応した濃度変化を示
す図である。
【符号の説明】
1…画像読み取り部、3…画像処理部、4…デジタルフ
ィルタ処理回路、5…階調補正処理回路、16…原稿セ
ンサ、20…CPU、23…原稿判別部、24…モード
選択部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿台に載置された原稿の画像を読み取
    る読取手段と、 前記読取手段で読み取られた画像データに画像処理を施
    す画像処理手段と、 前記画像処理手段で画像処理された画像データに基づい
    て画像形成を行う画像形成手段とを備えた画像形成装置
    において、 前記画像処理手段は、前記原稿が光透過性の高い透過原
    稿である場合に、前記読取手段から入力される画像デー
    タに対して通常よりも強いエッジ強調を行う強調手段
    と、この強調手段で強調された画像データに対して所定
    の低濃度部分を除去する除去手段とを有してなることを
    特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記原稿台に載置された原稿が光透過性
    の高い透過原稿であるか否かを判別する原稿判別手段
    と、この原稿判別手段の判別結果に応じて画像処理モー
    ドを選択するモード選択手段とを具備してなることを特
    徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記原稿台に載置された原稿が光透過性
    の高い透過原稿である場合に、入力画像の濃度に対応し
    てエッジ強調のレベルを決定する決定手段を具備してな
    ることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
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