JP3643028B2 - 画像入力装置および画像入力方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディジタル画像処理を行うスキャナ装置、あるいは前記スキャナ装置を搭載した複写機、ファクシミリ装置などの画像入力装置および画像入力方法ならびに画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の例えば複写機においては、原稿は表面からのみの入力となる。その際、原稿の裏写りは一般的にユーザーに嫌われるため、自動、手動を含め裏写りを除去する仕組を持った装置が存在する。しかしながら、表面からの情報のみでは、裏面の情報が写っているのが、絵柄のハイライトあるいは低コントラスト文字なのか機械には判断がつかず、裏写りを消したいがために、これら必要な情報すなわち絵柄のハイライト部や低コントラスト文字と言ったような情報まで欠落ないし薄くなると言った現象が発生していた。
【0003】
ところで、より高級な画像入力装置になると、例えば特開平8−125813号公報に記載されているように両面同時読取りが可能な物も存在する。同装置においては、両面情報を使用して表面データを加工するが、その原理を簡単に説明すれば、裏からの影響のありそうな領域では積極的に表面情報を減算するため、情報が残る場合と残らない場合がある。つまり、特開平8−125813号公報に記載された技術において、使用している閾値は0.5であるが、この値を多少大き目に設定(例えば0.8)した場合は情報が消えてしまう。また、閾値を変えなくとも、低コントラスト文字などは消えてしまうことになる。また、現在では、固定の閾値で二値化処理するのではなく、入力原稿の濃度保存をメリットとした誤差拡散法などの擬似中間調処理も存在する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記特開平8−125813号公報に記載された技術では、誤差拡散法などの擬似中間調処理を入力装置出力の後処理で行った場合、表面データの濃度値が下がってしまって、前記絵柄のハイライト部や低コントラスト文字などが消えてしまうことがあるのは明白である。
【0005】
本発明は、このような問題点を改善し、両面読み取り可能であって、表面データにおいて必要のない裏写りデータ相当の部分を「抑圧」あるいは「消去」すると共に、必要である表面の情報領域に対しては、情報を残すことが可能な画像入力装置および画像入力方法を提案することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、光源により照射された画像記録媒体から媒体表面に記録された表面画像情報を読み取る表面読取手段と、光源により照射された画像記録媒体から媒体裏面に記録された裏面画像情報を読み取る裏面読取手段と、前記表面画像情報の画素領域の濃度が、表面用の閾値濃度より薄く、かつ前記裏面画像情報の画素領域の濃度が、裏面用の閾値濃度以上に濃い場合に、前記表面画像情報の画素領域に対して、裏写りを除去するための裏写り除去処理を施す画像処理手段と、を備えたことに特徴がある。
【0007】
記録媒体の両面を同時に読み取り可能な画像入力装置において、裏面情報に配慮して裏写り除去処理を施すことで、表面情報データに対する裏写りを除去すると共に、表面情報データ自体が濃度低下を起こすことを回避する。また、表面情報、裏面情報に対する閾値処理で、表面の不明領域(鉛筆などの低コントラスト文字や絵柄印刷部を含む)、裏面の裏写り領域を簡易的に判定する。ここで、閾値を表裏面のそれぞれに適宜設定し、表面情報の画素領域が不明領域であり、かつ裏面情報の画素領域が裏写り領域である場合のみ、裏写り除去処理を実施することで、表面情報の補正を効率的に行う。なお、表面情報、裏面情報に対する閾値処理で、表面の情報領域(鉛筆などの低コントラスト文字や絵柄印刷部を含まず)、裏面の非裏写り領域を簡易的に判定する。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記表面用の閾値濃度、前記裏面用の閾値濃度のいずれか1つ以上を段階的に複数設定してあることに特徴がある。
【0009】
この構成により、閾値処理を多段階とすることで、画像濃度のスムーズな切り替わりを実現し、また、不明領域における過剰な情報消去を抑制する。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2において、前記閾値処理の結果により前記裏写り除去処理を実施するか否かのモードを設定するモード設定手段を備え、裏写り除去処理を実施しないモードが設定された場合には、前記画像処理手段は裏写り除去処理を施さないようにしたことに特徴がある。
【0011】
この構成により、モード設定手段を設けることで、ユーザ操作などによるモード設定内容に応じ、不要な裏写り除去処理を容易に低減する。
【0012】
請求項4に記載の発明は、光源により照射された画像記録媒体から媒体表面に記録された表面画像情報を読み取る表面読取手段と、光源により照射された画像記録媒体から媒体裏面に記録された裏面画像情報を読み取る裏面読取手段と、前記表面画像情報に対して、網点領域検出処理を施し、網点と判定された領域を情報領域とし、網点と判定されなかった領域を不明領域とする網点領域判定手段と、前記裏面画像情報の画素領域の濃度が、裏面用の閾値濃度以上に濃い場合に裏写り領域と判定し、前記裏面用の閾値濃度より薄い場合に非裏写り領域と判定する裏写り領域判定手段と、前記網点領域判定手段によって不明領域と判定され、かつ、前記裏写り領域判定手段によって裏写り領域と判定された場合に、前記表面画像情報の該不明領域に対して裏写り除去処理を施す裏写り除去手段と、を備えたことに特徴がある。
【0013】
この構成により、網点領域検出処理を用いることで、特に印刷絵柄部を確実に判定する。
【0014】
請求項5に記載の発明は、光源により照射された画像記録媒体から媒体表面に記録された表面画像情報を読み取る第1のステップと、光源により照射された画像記録媒体から媒体裏面に記録された裏面画像情報を読み取る第2のステップと、前記表面画像情報の画素領域の濃度が、表面用の閾値濃度より薄く、かつ、前記裏面画像情報の画素領域の濃度が、裏面用の閾値濃度以上に濃い場合に、前記表面画像情報の画素領域に対して裏写り除去処理を施す第3のステップと、からなることに特徴がある。
【0015】
この構成により、裏面情報に配慮して裏写り除去処理を施すことで、表面情報データに対する裏写りを除去すると共に、表面情報データ自体が濃度低下を起こすことを回避する。
【0016】
請求項6に記載の発明は、請求項5において、前記表面用の閾値濃度、前記裏面用の閾値濃度のいずれか1つ以上を段階的に複数設定することに特徴がある。
この方法により、閾値処理を多段階とすることで、画像濃度のスムーズな切り替わりを実現し、また、不明領域における過剰な情報消去を抑制する。
【0017】
請求項7に記載の発明は、請求項5又は請求項6において、前記閾値処理の結果により前記裏写り除去処理を実施するか否かのモードを設定し、前記裏写り除去処理を実施しないモードが設定された場合は、前記第3のステップを行わないことに特徴がある。
この方法により、ユーザ操作などによるモード設定内容に応じ、不要な裏写り除去処理を容易に低減する。
請求項8に記載の発明は、光源により照射された画像記録媒体から媒体表面に記録された表面画像情報を読み取る第1のステップと、光源により照射された画像記録媒体から媒体裏面に記録された裏面画像情報を読み取る第2のステップと、前記表面画像情報に対して、網点領域検出処理を施し、網点と判定された領域を情報領域とし、網点と判定されなかった領域を不明領域とする第3のステップと、前記裏面画像情報の画素領域の濃度が、裏面用の閾値濃度以上に濃い場合に裏写り領域と判定し、前記裏面用の閾値濃度より薄い場合に非裏写り領域と判定する第4のステップと、第3のステップで不明領域と判定され、かつ、第4のステップで裏写り領域と判定された場合に、前記表面画像情報の該不明領域に対して裏写り除去処理を施す第5のステップと、からなることに特徴がある。
この方法により、網点領域検出処理を用いることで、特に印刷絵柄部を確実に判定する。
請求項9に記載の発明は、光源により照射された画像記録媒体から媒体表面に記録された表面画像情報を読み取る表面読取手段と、光源により照射された画像記録媒体から媒体裏面に記録された裏面画像情報を読み取る裏面読取手段と、を備えた画像形成装置において、前記表面画像情報の画素領域の濃度が表面用の閾値濃度よりも薄く、かつ、前記裏面画像情報の画素領域の濃度が裏面用の閾値濃度以上に濃い原稿が入力された場合に、前記表面画像情報の画素領域に対して抑圧処理又は消去処理を施した画像情報を出力することに特徴がある。
請求項10、11に記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の画像入力装置を有することに特徴がある。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を図面を用いて説明する。
図1に、本発明の実施の一形態に係る画像入力装置(画像読取装置)の概略構成を示す。
【0019】
前記画像読取装置には、光源1a、ミラー5aなどの光学系、A/D変換器などからなる画像読取部3a、光源1b、ミラー5bなどの光学系、A/D変換器などからなる画像読取部3b、画像の記録されたシート(原稿)などの媒体2、および、媒体2の表裏面の画像情報(「表面情報」、「裏面情報」に相当する)を基に表面情報Aを補正したデータA1を算出する画像処理部4を備える。なお、表面情報A、裏面情報Bは、8ビットの濃度データ(紙白=0)とする。
【0020】
ここで、露光ランプなどの光源1aの照射により、媒体2の表面からの反射または透過で得られた画像情報は、画像読取部3aで電気信号に変換され、表面情報Aとして画像処理部4に入力される(請求項5乃至請求項8に記載の第1のステップに相当する)。一方、露光ランプなどの光源1bの照射により、媒体2の裏面からの反射または透過で得られた画像情報は、画像読取部3bで電気信号に変換され、裏面情報Bとして画像処理部4に入力される(請求項5乃至請求項8に記載の第2のステップに相当する)。画像処理部4は、入力した表面情報Aおよび裏面情報Bに基づいて、表面情報Aを補正したデータA1を算出する。
【0021】
また、画像処理部4には、図2に示すように、γ変換回路6、γテーブル発生回路7、判定回路8を備える。
【0022】
この判定回路8は、媒体2の表面情報Aと予め設定した閾値THAとを比較して、表面情報Aの画素領域が情報領域(所定値以上の濃度値を持つもの)か不明領域(印刷絵柄に属するもの)かを判定し、判定結果をγテーブル発生回路7へ渡す。
【0023】
また、判定回路8は、媒体2の裏面情報Bと予め設定した閾値THBとを比較して、裏面情報Bの画素領域が裏写り領域(裏写りの原因になる領域)か非裏写り領域かを判定し、判定結果をγテーブル発生回路7へ渡す。なお、裏面情報Bは、8ビットの信号であることから、例えば、B≧200(=THB)の画素を裏写り領域の画素とする。
【0024】
また、γテーブル発生回路7は、判定回路8の判定結果に応じ、γ値(ここでは、表面画像(「表面情報A」に相当する)の明るさ(濃度)の変化と入出力電圧の比)を補正するための変換テーブル(γテーブル)を発生する。具体的には、A<THAかつB≧THBの場合は、図3に示す実線に相当する補正データを得るためのγテーブルを発生し、A≧THAかつB<THBの場合には、傾き1(A=A1)となるようなγテーブルを発生する。なお、実際のγテーブルは実験的に決める必要がある。
【0025】
また、γ変換回路6は、判定回路8による前述の判定結果から、裏面情報Bの画素領域が非裏写り領域であって、かつ表面情報Aの画素領域が情報領域であると判定した場合は、表面情報Aを補正後のデータA1として出力し(A=A1)、前述の判定回路8による判定結果から裏面情報Bの画素領域が裏写り領域であって、かつ表面情報Aの画素領域が不明領域であると判定した場合は、前述のγテーブルを用いて表面情報Aをγ補正し、補正後のデータA1を出力する。
【0026】
次に、図4を参照しながら、画像処理部4における補正データA1の算出方法について説明する。
【0027】
本実施形態では、まず、表面情報Aに対して閾値処理を施す(s101)。この閾値処理で用いる閾値THAは、表面情報Aのレベルが閾値THA以上の場合、表面情報Aの画像領域は、例えば鉛筆などの低コントラスト文字や、例えば印画紙などの絵柄ハイライト部を含まない通常の情報領域であると判断し、また、表面情報Aのレベルが閾値THAより低い場合、表面情報Aの画像領域は、例えば鉛筆などの低コントラスト文字や、例えば印画紙などの絵柄ハイライト部が含まれる不明領域であると判断するための濃度値である。
【0028】
画像処理部4は、入力したが表面情報Aのレベルが閾値THA以上である場合(A≧THA)は、表面情報Aの画素領域を情報領域と判定し、そうでない場合(A<THA)には、表面情報Aの画素領域を不明領域と判定する。
【0029】
次いで、裏面情報Bに対しても閾値処理を施す(s102)。この閾値処理で用いる閾値THBは、裏面情報Bのレベルが閾値THB以上の場合、裏面情報Bの画素領域は、裏写りの原因となる程度に濃い、例えば印刷の黒文字が含まれる裏写り領域であると判断し、また、裏面情報Bの信号レベルが閾値THBより低い場合、裏面情報Bの画素領域は、裏写りの原因とならない程度に薄い、例えば印刷の黒文字が含まれない非裏写り領域であると判断するための濃度値である。
【0030】
画像処理部4は、入力した裏面情報Bのレベルが閾値THB以上である場合(B≧THB)は、裏面情報Bの画素領域を裏写り領域と判定し、そうでない場合(B<THB)には、裏面情報Bの画素領域を非裏写り領域と判定する。
【0031】
以上の判定結果を踏まえ、表面情報Aの画素領域が情報領域であるか、または表面情報Aに背向する裏面情報Bの画素領域が非裏写り領域である場合(s103のyes)には、表面情報AはスルーすなわちA1=Aとして出力する(s106)。一方、表面情報Aの画素領域が不明領域であって、表面情報Aに背向する裏面情報Bの画素領域が裏写り領域である場合(s103のno、s104のyes)には、表面情報Aに対して図3に示すような一次元の変換処理を行い、裏写り除去処理を施す(s105(請求項5に記載の第3のステップに相当する))。
【0032】
なお、本実施形態に限らず、前記閾値THBを段階的に複数設定し、濃度に応じて判定を複数段階で実施し、例えば濃度が高ければ高いほど、図5に示す実線aよりの変換テーブルを選択し、逆に濃度が低ければ低いほど、図5に示す実線bよりの変換テーブルを選択するようにしてもよい。この方法により、表面情報Aの不明領域における情報の消し過ぎを抑えることが可能になり、また、多段階判定の効果としてスムーズな切り替わりが期待できる。
【0033】
また、本実施形態に限らず、前記表面情報Aに対する閾値処理による、情報領域/不明領域の判定の替わりに、特開平2−112077号公報に記載された網点領域検出方法を利用してもよい。無論、網点と判定された領域が情報領域である。これにより、次のような不具合を解消することが可能となる。すなわち、印刷絵柄部は基本的にドットのオン/オフでできているため、それを読み込んだ画像データに対して閾値判定を行った場合には、同領域の中に不明領域が頻繁に出現し、その結果として不均一あるいは不必要な裏写り除去処理が行われるおそれがある。
【0034】
さらに、他の実施形態として、図1に示していない操作部(CPU、RAM、ROM、各種ボタンキー、表示器などで構成したもの)に、図4に示す処理を実行するモード(裏写り除去(あるいは地肌除去)モード)を設定するためのモードキー(モードボタン)を備え、このモードキーによって前記裏写り除去(あるいは地肌除去)モードが設定された場合は図4に示す処理を実行し、設定されていない場合(デフォルト)には、図4に示す処理を禁止するようにしてもよい。この場合、前記モードキーによるユーザ設定内容は、前記操作部のRAMなどに更新可能に記憶する。
【0035】
また、他の実施形態として、本スキャン(媒体2の表裏面読取り)前に媒体裏面のプリスキャンを行い、前述の裏写り領域となり得る高濃度画素のヒストグラムを取り、その値が予め設定した所定の閾値よりも大きければ、本スキャン時に図4に示す処理を実行し、そうでなければ、図4に示す処理を禁止するようにしてもよい。
【0036】
また、他の実施形態として、前記本スキャン前に光の透過率から直接的に紙厚を計測し(特開平5−56257号公報参照)、紙厚に基づいて図4に示す処理を実行/禁止するようにしてもよい。すなわち、紙厚が大きくなる程、光の透過率は小さくなることを利用し、本スキャン前に裏写りが起こらない程度に原稿が厚いと判断した場合は、図4に示す処理を禁止し、そうでない場合には、図4に示す処理を実行する。さらに、光の透過率から直接的かつ多段階的に紙厚を計測できる場合には、例えば図5において、原稿が所定値よりも薄くなる程、実線aよりの変換テーブル(γテーブル)を選択し、逆に原稿が所定値よりも厚くなる程、実線bよりの変換テーブル(γテーブル)を選択するようにしてもよい。この方法により、不明領域における情報の消し過ぎを抑えることが可能になる。
【0037】
無論、光の透過率から得た紙厚情報と裏面濃度の両情報から変換テーブルを選択あるいは算出すれば、さらに高精度な制御が可能になることは言うまでもない。その場合のルールすなわち変換テーブルも実験的に決めることができる。
【0038】
また、他の実施形態として、画像入力装置などにおける原稿のモード設定内容に応じて、図4に示す処理を実行/禁止するようにしてもよい。例えば、カラー複写機で、印刷モード、印画紙モード、ジェネレーションモードなどのモードをユーザ操作で設定できる場合、印画紙モードが設定されていれば、原稿の紙厚は裏写りしない程度に厚いと判断し、図4に示す処理を禁止する。
【0039】
また、他の実施形態として、画像入力装置の原稿押え(図示せず)が締まる/締まらないを検知する検知手段を備え、原稿押えが締まる/締まらないによって、図4に示す処理を実行/禁止するようにしてもよい。例えば、前記原稿押えが締まらない場合には、原稿の紙厚は裏写りしない程度に厚いと判断し、図4に示す処理を禁止する。
【0040】
前述のように、図4の処理を示すモードが設定された場合、原稿裏面のプリスキャンが可能な場合、原稿の紙厚を直接的に計測可能な場合、原稿の紙厚を間接的に判断可能な場合などについては、図4に示す処理を常に実行するのではなく、裏写りが起こるおそれがある場合のみ、図4に示す処理を選択的に実行することで、不要な情報抑圧を回避することができる。
【0041】
なお、画像読取部3aなどが前記表面読取手段を構成し、画像読取部3bなどが前記裏面読取手段を構成し、画像処理部4などが前記画像処理手段を構成し、前記操作部などが前記モード設定手段を構成する。また、図4のs101〜s105が請求項5乃至請求項7に記載の第3のステップに相当する。
【0042】
【発明の効果】
本発明によれば、媒体の両面を読み取り可能な装置において、媒体表面の情報領域を検出し、表面データに対して裏写りを抑制すると共に、表面情報データについては濃度低下を起こさないようにすることが可能である。
【0043】
本発明によれば、媒体表面の不明領域、媒体裏面の裏写り領域を簡易的に判定することが可能である。また、媒体表面の画素領域が不明領域であり、かつ媒体裏面の画素領域が裏写り領域である場合のみ、裏写り除去処理を実施することで、表面情報の補正を効率的に行うことが可能である。
【0044】
本発明によれば、媒体表面の情報領域、媒体裏面の非裏写り領域を簡易的に判定することが可能である。
【0045】
本発明によれば、閾値処理を多段階とすることで、画像濃度のスムーズな切り替わりを実現し、また、不明領域における過剰な情報消去を抑制することが可能である。
【0046】
本発明によれば、ユーザ操作などによるモード設定内容に応じ、不要な裏写り除去処理を容易に低減することが可能である。
【0047】
本発明によれば、網点領域検出処理を用いることで、特に印刷絵柄部を高精度に判定することが可能である。
【0048】
以上説明したように、本発明によれば、両面読み取り可能であって、表面データにおいて必要のない裏写りデータ相当の部分を除去すると共に、必要である表面の情報領域に対しては、情報を残すことが可能な画像入力装置および画像入力方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の一形態に係る画像入力装置の概略構成図である。
【図2】 本発明の実施の一形態に係る画像処理部の構成を示すブロック図である。
【図3】 本発明の実施の一形態に係る変換テーブル(γテーブル)を示す図である。
【図4】 本発明の実施の一形態に係る画像処理方法を示すフローチャートである。
【図5】 本発明の他の実施の形態に係る変換テーブル(γテーブル)を示す図である。
【符号の説明】
1a、1b 露光ランプ
3a、3b 画像読取部
4 画像処理部
5a、5b ミラー
6 γ変換回路
7 γテーブル発生回路
8 判定回路

Claims (11)

  1. 光源により照射された画像記録媒体から媒体表面に記録された表面画像情報を読み取る表面読取手段と、
    光源により照射された画像記録媒体から媒体裏面に記録された裏面画像情報を読み取る裏面読取手段と、
    前記表面画像情報の画素領域の濃度が、表面用の閾値濃度より薄く、かつ前記裏面画像情報の画素領域の濃度が、裏面用の閾値濃度以上に濃い場合に、前記表面画像情報の画素領域に対して、裏写りを除去するための裏写り除去処理を施す画像処理手段と、
    を備えたことを特徴とする画像入力装置。
  2. 前記表面用の閾値濃度、前記裏面用の閾値濃度のいずれか1つ以上を段階的に複数設定してあることを特徴とする請求項1に記載の画像入力装置。
  3. 前記閾値処理の結果により前記裏写り除去処理を実施するか否かのモードを設定するモード設定手段を備え、
    裏写り除去処理を実施しないモードが設定された場合には、前記画像処理手段は裏写り除去処理を施さないようにしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像入力装置。
  4. 光源により照射された画像記録媒体から媒体表面に記録された表面画像情報を読み取る表面読取手段と、
    光源により照射された画像記録媒体から媒体裏面に記録された裏面画像情報を読み取る裏面読取手段と、
    前記表面画像情報に対して、網点領域検出処理を施し、網点と判定された領域を情報領域とし、網点と判定されなかった領域を不明領域とする網点領域判定手段と、
    前記裏面画像情報の画素領域の濃度が、裏面用の閾値濃度以上に濃い場合に裏写り領域と判定し、前記裏面用の閾値濃度より薄い場合に非裏写り領域と判定する裏写り領域判定手段と、
    前記網点領域判定手段によって不明領域と判定され、かつ、前記裏写り領域判定手段によって裏写り領域と判定された場合に、前記表面画像情報の該不明領域に対して裏写り除去処理を施す裏写り除去手段と、
    を備えたことを特徴とする画像入力装置。
  5. 光源により照射された画像記録媒体から媒体表面に記録された表面画像情報を読み取る第1のステップと、光源により照射された画像記録媒体から媒体裏面に記録された裏面画像情報を読み取る第2のステップと、前記表面画像情報の画素領域の濃度が、表面用の閾値濃度より薄く、かつ、前記裏面画像情報の画素領域の濃度が、裏面用の閾値濃度以上に濃い場合に、前記表面画像情報の画素領域に対して裏写り除去処理を施す第3のステップと、からなることを特徴とする画像入力方法。
  6. 前記表面用の閾値濃度、前記裏面用の閾値濃度のいずれか1つ以上を段階的に複数設定することを特徴とする請求項5に記載の画像入力方法。
  7. 前記閾値処理の結果により前記裏写り除去処理を実施するか否かのモードを設定し、前記裏写り除去処理を実施しないモードが設定された場合は、前記第3のステップを行わないことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の画像入力方法。
  8. 光源により照射された画像記録媒体から媒体表面に記録された表面画像情報を読み取る第1のステップと、光源により照射された画像記録媒体から媒体裏面に記録された裏面画 像情報を読み取る第2のステップと、前記表面画像情報に対して、網点領域検出処理を施し、網点と判定された領域を情報領域とし、網点と判定されなかった領域を不明領域とする第3のステップと、前記裏面画像情報の画素領域の濃度が、裏面用の閾値濃度以上に濃い場合に裏写り領域と判定し、前記裏面用の閾値濃度より薄い場合に非裏写り領域と判定する第4のステップと、第3のステップで不明領域と判定され、かつ、第4のステップで裏写り領域と判定された場合に、前記表面画像情報の該不明領域に対して裏写り除去処理を施す第5のステップと、からなることを特徴とする画像入力方法。
  9. 光源により照射された画像記録媒体から媒体表面に記録された表面画像情報を読み取る表面読取手段と、光源により照射された画像記録媒体から媒体裏面に記録された裏面画像情報を読み取る裏面読取手段と、を備えた画像形成装置において、
    前記表面画像情報の画素領域の濃度が表面用の閾値濃度よりも薄く、かつ、前記裏面画像情報の画素領域の濃度が裏面用の閾値濃度以上に濃い原稿が入力された場合に、前記表面画像情報の画素領域に対して抑圧処理又は消去処理を施した画像情報を出力することを特徴とする画像形成方法。
  10. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の画像入力装置を有することを特徴とする複写機。
  11. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の画像入力装置を有することを特徴とするファクシミリ装置。
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