JPH11205497A - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置および画像処理方法

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JPH11205497A
JPH11205497A JP10006761A JP676198A JPH11205497A JP H11205497 A JPH11205497 A JP H11205497A JP 10006761 A JP10006761 A JP 10006761A JP 676198 A JP676198 A JP 676198A JP H11205497 A JPH11205497 A JP H11205497A
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program
data
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JP10006761A
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English (en)
Inventor
Naoyuki Enomoto
尚之 榎本
Masaki Satake
雅紀 佐竹
Susumu Otake
晋 大竹
Masami Kurata
正實 倉田
Toshiyuki Maezawa
敏行 前沢
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各機能毎に独立した並行処理が可能であっ
て、かつ、各機能の処理も独立して実行可能として、装
置全体の処理効率を向上させる。 【解決手段】 プリントジョブの実行を制御するCPU
201は、あるジョブの実行に必要なプログラムを、自
己の管理下にあるRAM203あるいはNVRAM20
4が記憶しているか否かを認識し、記憶されていないと
認識した場合には、別のCPU301の管理下にあるR
AM303あるいはNVRAM304から当該プログラ
ムを入力して、自己の管理下にあるRAM203あるい
はNVRAM204に記憶させる。これにより、CPU
201は、当該ジョブの実行が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、コピー機
能や、FAX(ファクシミリ)機能、プリンタ機能など
の複数の機能を有する複合機能装置に用いて好適な画像
処理装置および画像処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の複合機能装置は、コピー機能や、
FAX機能、プリンタ機能などの各機能を独立して実行
するモジュールを組み合わて構成されている。すなわ
ち、このような複合機能装置において、コピー機能を実
行する場合、コピーモジュールが、第1に、原稿を読み
取って一旦格納し、第2に、格納した原稿を読み出し
て、それに基づいて画像を形成する。また、FAXの送
信機能を実行する場合、FAXモジュールが、第1に、
原稿を読み取って一旦格納し、第2に、格納した原稿を
読み出して、それをFAX送信する一方、FAXの受信
機能を実行する場合、同モジュールが、第1に、FAX
データを受信して、一旦格納し、第2に、格納したデー
タを読み出して、それに基づいて画像を形成する。さら
に、プリンタ機能を実行する場合、プリンタモジュール
が、第1に、上位装置から画像データを受信し、第2
に、受信した画像データを印刷可能な形式に展開(変
換)し、第3に、展開したデータに基づいて画像を形成
する。これらの各モジュールは独立して実行するので、
複数機能の並行処理が可能となる。
【0003】しかし、このような複合機能装置では、あ
る一つの機能に処理が集中した場合、他の機能にかかる
モジュールは稼働しないため、装置全体から見れば、効
率的とは言えない。そこで、稼働効率を向上させるた
め、例えば、特開平6−291926号公報に記載され
ているように、処理の集中したモジュールが、他のモジ
ュールの機能を、補助機能として利用可能に構成するこ
とによって、装置の稼働効率を向上させる技術が採用さ
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この技
術では、処理の集中したモジュールに該当する機能がな
い場合、その都度、他のモジュールに当該機能の処理を
要求するため、モジュール間の通信量が増大して、通信
路(バス等)を占有する期間が長期化する。この期間、
通信ができないため、並行して実行される他の処理が遅
延する、という問題があった。また、一つの処理につい
て、複数のモジュールが同時に稼働することになるた
め、同時稼働にかかるモジュールの機能については、並
行して実行できない、という問題もあった。
【0005】本発明は、上述した問題に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、各機能毎に独立
した並行処理が可能であって、かつ、各機能の処理も独
立して実行可能として、装置全体の処理効率を向上させ
た画像処理装置および画像処理方法を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明にあっては、ジョブの実行を制御する第1の
制御手段と、ジョブを実行するために必要なプログラム
を、前記第1の制御手段が記憶しているか否かを認識す
る第1の認識手段と、前記第1の認識手段によって記憶
されていないと認識された場合に、前記第1の制御手段
とは別の制御手段であって、当該プログラムを記憶する
第2の制御手段を認識する第2の認識手段と、前記第2
の認識手段により認識された第2の制御手段から当該プ
ログラムを入力し、前記第1の制御手段に記憶させる入
力手段とを具備することを特徴としている。
【0007】(作用)本発明によれば、ジョブを受信す
ると、第1の認識手段が、当該ジョブを実行するために
必要なプログラムを、当該ジョブの実行を制御する第1
の制御手段が記憶しているか否かを認識し、記憶されて
いないのであれば、第2の認識手段が、第1の制御手段
とは別の制御手段であって、当該プログラムを記憶する
第2の制御手段を認識し、入力手段が、第2の制御手段
から当該プログラムを入力して、第1の制御手段に記憶
させる。これにより、第1の制御手段では、ジョブの実
行に必要なプログラムを記憶していなくても、入力手段
により、当該プログラムが入手されるので、そのジョブ
の実行が可能となる。
【0008】ここで、必要なプログラムが記憶されてい
ないと認識された場合に、入力手段が当該プログラムを
入力する時点は、最初にジョブを受け付けた時と、初期
化時との二通りが望ましいと考えられる。最初にジョブ
を受け付けた時であれば、必要になった時点で初めてプ
ログラムを入手するので、それまでは不要であるプログ
ラムを敢えて記憶する必要もない。また、初期化時であ
れば、想定される必要なプログラムを一括して入手する
ので、入手した時点以降、プログラムを入手するための
通信は不要となるので、通信量の増大が防止される。一
方、このように入手したプログラムを不揮発性に記憶す
れば、電源が遮断されても保持されるので、その都度、
プログラムを入手するための通信は不要となる。
【0009】ところで、プログラムを無制限に記憶する
のは、メモリ記憶領域を不当に圧迫することにもなるの
で、適宜削除するのが望ましい。この場合、プログラム
の実行回数に基づいて削除する場合と、プログラムに関
連する時刻に基づいて削除する場合との2通りが考えら
れる。前者の場合、実行回数の少ない順番でプログラム
を削除すれば、実行回数の多いプログラムが保持され
て、プログラムの再入力が避けられるので、通信量の増
大を防止しつつ、記憶容量の確保が可能となる。後者の
場合、さらに、記憶された時刻が古い順番でプログラム
を削除する場合と、最後に実行された時刻が古い順番で
プログラムを削除する場合とが考えられ、る。これによ
り、再度実行される可能性の高いプログラムが保持され
て、プログラムの再入力が避けられるので、通信量の増
大を防止しつつ、記憶容量の確保が可能となる。また、
プログラムの実行回数とプログラムに関連する時刻との
双方に基づいて削除する場合も考えられる。
【0010】なお、第1および第2の制御手段がそれぞ
れ互いに独立してジョブの実行を制御するのは、装置全
体の処理効率を向上させるためにも望ましい構成であ
る。また、第1および第2の制御手段の間における接続
態様は問われず、例えば、1つの装置に実装することと
しても良いし、ネットワークを介して別々の装置に実装
しても良い。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面を参照して説明する。まず、第1実施形態とし
て、コピー機能、FAX機能、プリンタ機能の各機能を
有し、必要なプログラムの認識・入力について、ジョブ
を受け付ける毎に実行する複合機能装置について説明
し、次に、第2実施形態として、必要なプログラムの認
識・入力を初期化時に実行する複合機能装置について説
明する。さらに、第3実施形態として、装置間をネット
ワークで接続したシステムについて説明し、次に、第4
実施形態として、プログラムの記憶領域が不足している
場合に、プログラムを削除するシステムについて説明す
る。
【0012】<1:第1実施形態>まず、本発明の第1
実施形態について説明する。
【0013】<1−1:全体構成>図1は、本実施形態
の画像処理装置を適用した複合機能装置の構成を示すブ
ロック図である。この図に示すように、複合機能装置1
は、スキャナ10、印刷部11、HDD(ハードディス
クドライブ)12、U/I(ユーザインターフェイス)
部13、ネットワークI/F(インターフェイス)1
4、モデム15、コピーモジュール100、プリンタモ
ジュール200およびFAXモジュール300から構成
され、これらの各部は、内部バス16を介して互いに接
続されている。また、複合機能装置1と、n台のWS
(ワークステーション)4011〜401nとは、LAN
(Local Area Network)400を介して接続されてい
る。
【0014】ここで、複合機能装置1の各部について説
明する。まず、スキャナ10は、原稿を読み取って、そ
の画像データを出力するものであり、主に、コピー機能
やFAX送信機能が実行される場合に用いられる。印刷
部11は、印刷可能形式のデータに基づいて用紙にプリ
ントするものであり、主に、コピー機能、プリンタ機能
およびFAX受信機能が実行される場合に用いられる。
また、HDD12は、大容量の画像データや一時的な作
業ファイルなどを格納するものである。U/I部13
は、各種設定ボタンや、キーボード、表示部などから構
成され、ユーザからの各種要求/指示などを入力する一
方、複合機能装置1の状態や設定などをユーザに表示す
るものである。ネットワークI/F14は、この複合機
能装置1がLAN400を介してワークステーション4
011〜401nとデータの授受を行うためのものであ
る。モデム15は、公衆回線網とのデータの授受を行う
ためのものであり、主に、FAX機能が実行される場合
に用いられる。
【0015】<1−1−1:各機能モジュールの構成>
次に、各機能の実行を制御する機能モジュールの構成に
ついて詳述する。まず、コピーモジュール100の構成
について説明する。コピーモジュール100は、CPU
101、ROM(random access Read Only Memory)1
02、RAM(Random Access Memory)103、NVR
AM(Non-Volatile Random Access Memory)104お
よびI/F105から構成され、各部がモジュール内の
バス106を介して接続されている。このうち、CPU
101は、ROM102に記憶された制御プログラムを
実行することによってモジュール内の各部を制御して、
後述するように、一般的なコピー機能を実行するように
なっている。また、RAM103は揮発性メモリであ
り、CPU101がプログラムを実行する際に、データ
等の一時的記憶領域として用いられる。これに対し、N
VRAM104は、EPROM(Erasable Programmable
random access Read Only Memory)や、EEPROM
(Electrically Erasable Programmable random access
Read Only Memory)などの不揮発性メモリであり、他の
モジュールから入力したプログラムや設定値などが記憶
される。なお、このNVRAM104は不揮発性のた
め、電源を遮断しても、遮断前の記憶内容を保持するこ
とになる。I/F105は、コピーモジュール内のバス
106と複合機能装置1の内部バス16とを接続して、
両バスに接続される各部との間でデータの授受を行うた
めのものである。なお、コピーモジュール100は、C
PU101を有するため、他のモジュールとは独立して
処理が実行可能である。
【0016】次に、プリンタモジュール200の構成に
ついて説明する。プリンタモジュール200は、コピー
モジュール100と同様に、CPU201、ROM20
2、RAM203、NVRAM204およびI/F20
5から構成され、各部がモジュール内のバス206を介
して接続されている。このうち、CPU201は、RO
M202に記憶された制御プログラムにしたがってモジ
ュール内の各部を制御するものであり、データの受信が
あれば、後述するように、原則的にプリンタ機能を実行
するが、例外的にFAX送信機能も実行するようにな
っている。なお、RAM203、NVRAM204およ
びI/F205は、それぞれRAM103、NVRAM
104およびI/F105と同様である。また、CPU
201を有するため、プリンタモジュール200が他の
モジュールとは独立して処理が実行可能である点も同様
である。
【0017】次に、FAXモジュール300について説
明する。FAXモジュール300は、コピーモジュール
100やプリンタモジュール200と同様に、CPU3
01、ROM302、RAM303、NVRAM304
およびI/F305から構成され、各部がモジュール内
のバス306を介して接続されている。このうち、CP
U301は、ROM302に記憶された制御プログラム
にしたがってモジュール内の各部を制御するものであ
り、後述するように、FAXの送信指示があれば、FA
X送信機能およびを実行する一方、データの受信が
あれば、原則的にFAX受信機能を実行するが、例外的
にプリンタ機能も実行するようになっている。なお、R
AM303、NVRAM304およびI/F305は、
それぞれRAM103、NVRAM104およびI/F
105と同様である。CPU301を有するため、FA
Xモジュール300が他のモジュールとは独立して処理
が実行可能である点も同様である。
【0018】<1−1−2:各機能を実行するためのプ
ログラム>ここで、各機能を実行するために必要なプロ
グラム構成について説明する。はじめに、コピー機能を
実行するために必要なプログラム構成について説明す
る。コピー機能とは、スキャナ10によって読み取った
原稿の画像データを一旦格納した後、読み出した画像デ
ータに基づいて印刷部11が印刷する機能であり、図2
に示すように、スキャナ処理プログラム、読出処理プロ
グラムおよびプリント処理プログラムにより構成され
る。これらのうち、スキャナ処理プログラムは、スキャ
ナ10に対して原稿を読み取らせるとともに、その画像
データをHDD12に格納させるものであり、読出処理
プログラムは、格納された画像データを読み出すもので
あり、また、プリント処理プログラムは、読み出された
画像データを印刷部11に転送するものである。
【0019】ここで、読出処理プログラムは、実際に
は、複写機の編集機能に応じてさらに細分化される。例
えば、読出処理プログラムには、1ページの見開き原稿
の画像データを左右(上下)別々のページとして読み出
すページ連写プログラムや、2(あるいは4)ページの
画像データを1ページ分として読み出す2(4)in1プ
ログラムなどがある。なお、編集機能に応じて画像デー
タを処理するのは、読出時ではなく、格納時においても
もちろん可能である。ただし、本願とは直接関係ないの
で、これ以上の説明については省略することとする。
【0020】次に、プリンタ機能の実行に必要なプログ
ラム構成について説明する。プリンタ機能とは、ワーク
ステーション4011〜401nから受信したプリントデ
ータに基づいて印刷部11が印刷する機能であり、図3
に示すように、データ種類判別プログラム、言語判別プ
ログラム、デコンポーザおよびプリント処理プログラム
により構成される。これらのうち、データ種類判別プロ
グラムは、受信したデータにかかるジョブの種類ととも
に、当該データが印刷可能なビットマップ形式であるか
否かを判別するものであり、言語判別プログラムは、プ
リントデータがビットマップ形式でない場合に、そのデ
ータを記述するプリント言語(ページ記述言語)を判別
するものである。また、デコンポーザは、ページ記述言
語によるプリントデータをビットマップ形式にデコンポ
ーズ(変換)する処理プログラムである。なお、ページ
記述言語には、PostScript(米国Adobe Systems社)を
はじめ、ESC/P(セイコーエプソン社)やART
(富士ゼロックス社)などの種々のものがあるため、各
言語に対応するデコンポーザが必要となる。一方、プリ
ント処理プログラムは、当該ビットマップ形式の画像デ
ータを印刷部11に転送するものである。
【0021】次に、FAX機能の実行に必要なプログラ
ム構成について説明する。このFAX機能は、データを
送信するFAX送信機能と、データを受信するFAX受
信機能とに大別され、さらに、FAX送信機能について
は、FAX送信機能と、FAX送信機能とに分けら
れる。
【0022】そこで、まず、FAX送信機能のプログ
ラム構成についてを参照して説明する。FAX送信機能
とは、スキャナ10によって読み取った原稿の画像デ
ータを一旦格納し、読み出した後、圧縮して、相手先に
FAX送信する機能であり、図4(a)に示すように、
主に、スキャナ処理プログラム、圧縮プログラムおよび
FAX送信プログラムにより構成される。これらのう
ち、スキャナ処理プログラムは、スキャナ10に対して
原稿を読み取らせて、その画像データをHDD12に格
納させた後、読み出すものであり、圧縮プログラムは、
読み出された画像データを圧縮するものであり、FAX
送信プログラムは、圧縮された画像データをモデム15
および公衆回線網を介して相手先にダイヤルして送信す
るものである。
【0023】次に、FAX送信機能のプログラム構成
について説明する。FAX送信機能とは、ワークステ
ーション4011〜401nからの画像データを圧縮し
て、相手先にFAX送信する機能であり、図4(b)に
示すように、主に、データ種類判別プログラム、言語判
別プログラム、デコンポーザ、圧縮プログラムおよびF
AX送信プログラムにより構成される。
【0024】次に、FAX受信機能のプログラム構成に
ついて説明する。FAX受信機能とは、相手先から受信
したFAXデータを伸張して、そのデータに基づいて印
刷部11が印刷する機能であり、図4(c)に示すよう
に、主に、FAX受信プログラム、伸張プログラムおよ
びプリント処理プログラムにより構成される。これらの
うち、FAX受信プログラムは、相手先からのFAXデ
ータを、モデム15および公衆回線網を介して受信して
格納するものであり、伸張プログラムは、読出処理プロ
グラムによって読み出されたFAXデータを伸張するも
のである。
【0025】さて、各機能は、原則的には、その機能に
対応したモジュールが、それぞれ対応する各プログラム
を用いることで実行される。すなわち、コピー機能につ
いてはコピーモジュール100によって、プリンタ機能
についてはプリンタモジュールモジュール200によっ
て、各FAX機能についてはFAXモジュール300に
よって、それぞれ実行される。ここで、図3におけるプ
リンタ機能のプログラム構成と、図4(b)におけるF
AX送信機能のプログラム構成と、図4(c)におけ
るFAX受信機能のプログラムの構成とは互いに近似し
ている。このため、例えば、プリンタ機能を実行するた
めに図3のプログラム構成を有するプリンタモジュール
200が、圧縮プログラムおよびFAX送信プログラム
を得て、後述する動作手順とすることにより、コピー機
能のほかに、FAX送信機能についても実行可能とな
る。同様に、例えば、FAX機能を実行するために図4
(a)および(b)のプログラム構成を有するFAXモ
ジュール300が、データ種類判別プログラム、言語判
別プログラムおよびデコンポーザを得て、後述する動作
手順とすることにより、FAX機能のほかに、その言語
のプリントデータを出力することも可能となる。
【0026】<1−2:動作>次に、本実施形態にかか
る複合機能装置の動作について説明する。
【0027】<1−2−1:コピーモジュールの動作>
はじめに、コピーモジュール100の動作について説明
する。コピーモジュール100のCPU101は、U/
I部13によりコピー指示がなされると、第1に、スキ
ャナ処理プログラムにしたがって、スキャナ10に対し
て原稿を読み取らせるとともに、その画像データをHD
D12に格納させ、第2に、読出処理プログラムにした
がって、格納された画像データを指定された編集機能や
枚数などに応じて読み出し、第3に、プリント処理プロ
グラムにしたがって、当該画像データを印刷部11に転
送する。これにより、印刷部11は、当該画像データに
基づいてプリントして、指定された編集機能や枚数など
の指示に応じた印刷物を出力することとなる。
【0028】<1−2−2:プリンタモジュールの動作
>次に、本実施形態にかかるプリンタモジュール200
の動作について説明する。このプリンタモジュール20
0は、本来的な機能たるプリンタ機能のほかに、FAX
送信機能も実行するものである。そこで、この動作に
ついて、図5を参照して説明する。
【0029】まず、この複合機能装置1が起動される
と、プリンタモジュール200のCPU201は、ステ
ップS101において初期化処理を実行する。ここで、
本実施形態における初期化処理とは、各種規定値の設定
処理や、上位装置たるワークステーション4011〜4
01nに対しデータやコマンド等を送受信するための準
備処理などをいう。この初期化処理の後、CPU201
は、ステップS102において、ワークステーション4
011〜401nからのデータを受信すべく待機状態とす
る。データを受信すると、CPU201は、ステップS
103において、データ種類判別プログラムにしたがっ
て、当該受信データにかかるジョブの種類を判別し、続
くステップS104において、言語判別プログラムにし
たがって、当該受信データのプリント言語を判別する。
【0030】ここで、ジョブの種類やプリント言語を判
別するには、例えば、図16〜図19に示すように、当
該データのヘッダによって指定することで可能である。
図16において、ヘッダの第1行目は、以下の行におい
て@に続く文字列がヘッダである旨を示すものであり、
また、第2行目は、ジョブの種類を指定するものであ
り、第3行は、データを記述するプリント言語を指定す
るものである。したがって、データ種類判別プログラム
および言語判別プログラムによってヘッダを解析するこ
とにより、ジョブの種類やプリント言語を判別すること
が可能となる。同図に示す例においては、ジョブの種類
が「DIRECTFAX」(受信データを直接FAX送
信すること)である旨を指定し、そのデータのプリント
言語が「ART」である旨を指定するものであり、デー
タ種類判別プログラムおよび言語判別プログラムによっ
てその旨が判別されることとなる。また、図17に示す
ようなヘッダであれば、プリント言語の自動判別を指定
し、図19に示すようなヘッダであれば、プリント言語
が「ART」である旨を指定することになる。
【0031】さて、ジョブの種類やプリント言語の判別
後、ステップS105において、CPU201は、判別
されたプリント言語に対応するデコンポーザを用いて、
受信データをビットマップ形式にデコンポーズする。次
に、ステップS106において、CPU201は、判別
したジョブの種類がFAX送信であるか否かを判別す
る。なお、ここでいうFAX送信とは、ワークステーシ
ョン4011〜401nからのデータをFAX送信するこ
とであるから、上述したFAX送信機能の実行を意味
する。
【0032】ここで、判別したジョブの種類がFAX送
信でなければ、CPU201は、ステップS107にお
いて、プリント処理プログラムを実行して、当該ビット
マップ形式のデータを印刷部11に転送する。これによ
り、当該データに基づいてプリントが印刷部11によっ
て行われる結果、上述したプリント機能が実行されるこ
ととなる。
【0033】一方、判別したジョブの種類がFAX送信
であれば、CPU201は、ステップS108におい
て、FAX送信に必要な圧縮プログラムがRAM203
あるいはNVRAM204に記憶されているか否かを判
別する。記憶されていなければ、CPU201は、ステ
ップS109において、後述する処理プログラム入力ル
ーチンを実行することにより、圧縮プログラムを入力し
て、RAM203あるいはNVRAM204に記憶す
る。次に、CPU201は、ステップS110におい
て、FAX送信に必要なFAX送信プログラムがRAM
203あるいはNVRAM204に記憶されているか否
かを判別する。記憶されていなければ、CPU201
は、ステップS111において、後述する処理プログラ
ム入力ルーチンを実行することにより、FAX送信プロ
グラムを入力して、RAM203あるいはNVRAM2
04に記憶する。こうして、CPU201は、自己の管
理下にあるRAM203あるいはNVRAM204に、
FAX送信に必要な圧縮プログラムやFAX送信プログ
ラムが当初記憶されていなくても、他のモジュールから
入力して記憶することとなる。
【0034】そして、CPU201は、ステップS11
2において、第1に、圧縮プログラムによって、当該ビ
ットマップ形式の画像データを圧縮し、第2に、FAX
送信プログラムによって、圧縮画像データをモデム15
および公衆回線網を介して相手先に送信する。これによ
り、当該データに基づくFAX送信が行われる結果、上
述したFAX送信機能が、プリンタモジュール200
により実行されることとなる。
【0035】<1−2−3−1:処理プログラム入力ル
ーチン>ここで、上記ステップS109あるいはS11
1における処理プログラム入力ルーチンの動作について
図7を参照して説明する。まず、ステップS301にお
いて、プリンタモジュール200のCPU201は、他
のモジュールたるコピーモジュール100およびFAX
モジュール300に対し該当するプログラムを記憶して
いるか否かを問い合わせて検索する。ここで、該当する
プログラムとは、上記ステップS109の場合には圧縮
プログラムであり、上記ステップS111の場合にはF
AX送信プログラムである。
【0036】次に、ステップS302において、CPU
201は、問い合わせたモジュールからの返答を受ける
ことにより、該当するプログラムが他のモジュールにて
記憶されているか否かを認識する。ここで、問い合わせ
たすべてのモジュールから該当するプログラムを記憶し
ていない旨の返答を受けた場合、CPU201は、エラ
ー終了する一方、記憶している旨の返答を受けた場合に
は、ステップS303において、そのモジュールから該
当するプログラムを受信し、ステップS304におい
て、RAM203あるいはNVRAM204に記憶す
る。ここで、NVRAM204に記憶すれば、電源を遮
断しても、あるいは、リセットしても、処理プログラム
が保持されるので、再度、他のモジュールからプログラ
ムを受信しなく済み、効率的である。そして、CPU2
01は、ステップS305において、該当するプログラ
ムの受信・記憶が終了したか否かを判別して、それが終
了するまで、引き続きステップS303およびS304
を繰返し実行する。これにより、最終的には、該当する
プログラムがRAM203あるいはNVRAM204に
記憶されることとなる。
【0037】<1−2−3:FAXモジュールの動作>
次に、本実施形態にかかるFAXモジュール300の動
作について説明する。
【0038】はじめに、FAX送信機能を実行する場
合の動作について説明する。FAXモジュール300の
CPU301は、複合機能装置1が起動された後、所定
の初期化処理を実行する。この後、CPU301は、U
/I部13によりFAX送信の指示がなされると、第1
に、スキャナ処理プログラムを実行して、スキャナ10
に対して原稿を読み取らせるとともに、その画像データ
をHDD12に格納させた後、当該画像データを格納し
たページの順番で読み出し、第2に、圧縮プログラムに
よって、当該画像データを圧縮し、第3に、FAX送信
プログラムによって、圧縮画像データをモデム15およ
び公衆回線網を介して相手先に送信させる。これによ
り、スキャナ10によって読み取られた原稿がFAX送
信される結果、上述したFAX送信機能が、FAXモ
ジュール300により実行されることとなる。
【0039】次に、FAX送信機能を実行する場合の
動作について説明する。FAXモジュール300のCP
U301は、複合機能装置1が起動された後、所定の初
期化処理を実行する。この後、CPU301は、ワーク
ステーション4011〜401nのいずれかからLAN4
00を介してFAX送信すべきデータを受け取ると、第
1に、データ種類判別プログラムによって、当該データ
がビットマップ形式であるか否かを判別し、それがプリ
ント言語であれば、言語判別プログラムによって言語に
ついても判別して、当該言語に対応したデコンポーザに
よって、印刷可能なビットマップに変換し、第2に、圧
縮プログラムによって、当該ビットマップ形式の画像デ
ータを圧縮し、第3に、FAX送信プログラムによっ
て、圧縮画像データをモデム15および公衆回線網を介
して相手先に送信させる。これにより、ワークステーシ
ョン4011〜401nからのデータがFAX送信される
結果、上述したFAX送信機能が、FAXモジュール
300により実行されることとなる。
【0040】さて、本実施形態にかかるFAXモジュー
ル300では、本来的なFAX受信機能のほかに、コピ
ー機能も実行するものである。そこで、この動作につい
て、図6を参照して説明する。
【0041】まず、この複合機能装置1が起動される
と、FAXモジュール300のCPU301は、ステッ
プS201において初期化処理を実行する。ここで、本
実施形態における初期化処理とは、上述したコピーモジ
ュール200と同様に、各種規定値の設定処理や、上位
装置たるワークステーション4011〜401nに対しデ
ータやコマンド等を送受信するための準備処理などをい
う。この初期化処理の後、CPU301は、ステップS
202において、ワークステーション4011〜401n
からのプリントデータ、あるいは、公衆回線網を介した
相手先からのFAXデータ受信すべく待機状態とする。
ここで、CPU301は、プリントデータを受信すると
直ちに、あるいは、FAXデータを受信すると伸張プロ
グラムを用いて伸張した後に、ステップS203におい
て、データ種類判別プログラムにより、当該データの形
式を判別し、続くステップS204において、それがビ
ットマップ形式であるか否かを判別する。
【0042】ここで、受信したデータがビットマップ形
式でなければ、CPU301は、ステップS205にお
いて、データを記述するプリント言語の判別に必要な言
語判別プログラムがRAM303あるいはNVRAM3
04に記憶されているか否かを判別する。記憶されてい
なければ、ステップS206において、CPU301
は、前述した処理プログラム入力ルーチンを実行して、
言語判別プログラムを入力する。ただし、この動作は、
FAXモジュール300で実行されるため、問い合わせ
先のモジュールは、コピーモジュール100およびプリ
ンタモジュール200である。次に、CPU301は、
ステップS207において、言語判別プログラムにした
がって、データを記述するプリント言語を判別した後、
ステップS208において、その言語に対応するデコン
ポーザがRAM303あるいはNVRAM304に記憶
されているか否かを判別する。記憶されていなければ、
ステップS209において、CPU301は、前述した
処理プログラム入力ルーチンを実行することにより、そ
の言語に対応するデコンポーザを入力する。さらに、C
PU301は、ステップS210において、デコンポー
ザを用いて、受信データをビットマップ形式にデコンポ
ーズする。
【0043】そして、CPU301は、ステップS21
1において、プリント処理プログラムを実行して、ビッ
トマップ形式のデータを印刷部11に転送する。これに
より、受信したデータがプリントデータであれば、その
データに基づくプリントが印刷部11によって行われ
て、上述したプリント機能が実行される一方、受信した
データがFAXデータであれば、そのデータに基づくプ
リントが印刷部11によって行われて、上述したFAX
受信機能が実行されることとなる。
【0044】このように本実施形態にあっては、例え
ば、FAXモジュール300がFAX送信機能を実行
しているために使用できない場合であっても、他のモジ
ュールたるプリンタモジュール200が、FAXモジュ
ール300に代わって、FAX送信機能を実行する。
この際、プリンタモジュール200にとってみれば、F
AX機能は本来的な機能でないため、その機能の実行に
必要な圧縮プログラムおよびFAX送信プログラムを記
憶していない場合もあるが、記憶していなければ、その
モジュールのCPU201が他のモジュールに対して当
該プログラムの有無を問い合わせて、それを有するモジ
ュールを認識し、そこから当該プログラムを入手して自
モジュール内に記憶させる。同様に、例えば、コピーモ
ジュール200がプリント機能を実行しているために使
用できない場合であっても、他のモジュールたるFAX
モジュール300が、プリンタモジュール200に代わ
って、プリント機能を実行する。この際、FAXモジュ
ール300にとってみれば、プリンタ機能は本来的な機
能でないため、その機能の実行に必要な言語判別プログ
ラムおよびデコンポーザを記憶していない場合もある
が、記憶していなければ、そのモジュールのCPU30
1が他のモジュールに対して当該プログラムの有無を問
い合わせて、それを有するモジュールを認識し、そこか
ら当該プログラムを入手して自モジュール内に記憶させ
る。
【0045】したがって、本実施形態によれば、モジュ
ールが、ある機能の実行に必要なプログラムを記憶して
いなくても、他のモジュールが記憶していれば、当該他
のモジュールから必要なプログラムを入力して用いるの
で、別のモジュールに処理を要求することがない。さら
に、モジュールが、その実行する場合に必要なプログラ
ムを記憶していない場合に限って通信を行うので、各モ
ジュール間におけるトラヒックの増大を極めて低く抑え
ることが可能となる。
【0046】<2:第2実施形態>次に、第2実施形態
について説明する。第1実施形態にあっては、ジョブの
実行に必要なプログラムを記憶しているか否かを認識す
る時点が、そのジョブにかかるデータを受信した時点で
あったが、この第2実施形態は、起動直後の初期化処理
とするものである。この第2実施形態は、構成的には、
図1に示した第1実施形態と同様であるので、その説明
を省略し、その動作について、プリンタモジュール20
0を例に挙げて説明する。図8は、この第2実施形態に
かかるプリンタモジュール200の動作を示すフローチ
ャートである。
【0047】まず、電源投入やリセットなどにより、複
合機能装置1が起動されると、プリンタモジュール20
0のCPU201は、ステップS401において初期化
処理を実行する。第2実施形態における初期化処理と
は、図9に示す処理を実行して、必要なプログラムを入
力して記憶する処理をいう。
【0048】ここで、初期化処理について説明すると、
CPU201は、ステップS501において、他のモジ
ュールたるコピーモジュール100およびFAXモジュ
ール300から機能リストを取得する。この機能リスト
とは、例えば、図10に示すように、各機能を実行する
ために必要なプログラム名と、そのプログラムがRAM
203あるいはNVRAM204に記憶された開始・終
了アドレスとからなる。このような機能リストを取得す
ると、CPU201は、ステップS502において、機
能差分、すなわち、自己のモジュールが有していないプ
ログラムについて認識する。例えば、図10に示す例に
おいて、プリンタモジュール200が有していないプロ
グラムとは、コピーモジュール100におけるスキャナ
処理プログラム、読出処理プログラム(2in1、ページ
連写)であり、FAXモジュール300における圧縮プ
ログラム、FAX送信・受信プログラムなどである。
【0049】さて、機能差分を認識すると、ステップS
503において、CPU201は、自己のモジュールが
有していないプログラムについて、RAM203(ある
いはNVRAM204)のメモリ領域が不足すると判別
するか、あるいは、ステップS505にてすべて入力し
たと判別するまで、ステップS504における処理プロ
グラム入力ルーチンを繰返し実行して、他のモジュール
から繰返し入力する。
【0050】ここで、上記ステップS504における処
理プログラム入力ルーチンは、第1実施形態において図
7に示したルーチンと同様であり、CPU201は、第
1に、該当するプログラムを記憶しているか否かを他の
モジュールに問い合わせ(ステップS301)、第2
に、問い合わせたモジュールからの返答を受けることに
より、該当するプログラムが他のモジュールにて記憶さ
れているか否かを認識し(ステップS302)、第3
に、記憶している旨の返答を受けた場合には、そのモジ
ュールから該当するプログラムを受信し(ステップS3
03)、該当するプログラムの受信・記憶が終了するま
で、RAM203あるいはNVRAM204に繰返し記
憶する(ステップS304)一方、問い合わせたすべて
のモジュールから該当するプログラムを記憶していない
旨の返答を受けた場合、エラー終了とする。
【0051】さて、説明を再び図8に戻すと、CPU2
01は、初期化処理の後、ステップS402において、
ワークステーション4011〜401nからのデータを受
信すべく待機状態とする。データを受信すると、CPU
201は、ステップS403において、データ種類判別
プログラムにより、当該データにかかるジョブの種類を
判別し、続くステップS404において、言語判別プロ
グラムにより、当該データのプリント言語を判別する。
なお、ジョブの種類やプリント言語の判別は、上述した
ように、データ種類判別プログラムおよび言語判別プロ
グラムによって当該データのヘッダを解析することで可
能である。
【0052】ジョブの種類やプリント言語の判別後、ス
テップS405において、CPU201は、判別された
プリント言語に対応するデコンポーザを用いて、受信デ
ータをビットマップ形式にデコンポーズする。次に、ス
テップS406において、CPU201は、判別したジ
ョブの種類がFAX送信であるか否かを判別する。な
お、ここでいうFAX送信とは、ワークステーション4
011〜401nからのデータをFAX送信することであ
るから、上述したFAX送信機能の実行を意味する。
判別したジョブの種類がFAX送信でなければ、CPU
201は、ステップS407において、プリント処理プ
ログラムを実行して、当該ビットマップ形式のデータを
印刷部11に転送する。これにより、当該データに基づ
いてプリントが印刷部11によって行われる結果、上述
したプリント機能が実行されることとなる。一方、判別
したジョブの種類がFAX送信であれば、CPU201
は、ステップS408において、第1に、圧縮プログラ
ムを用いて、当該ビットマップ形式の画像データを圧縮
し、第2に、FAX送信プログラムを用いてに、圧縮画
像データをモデム15および公衆回線網を介して相手先
に送信する。これにより、当該データに基づくFAX送
信が行われる結果、上述したFAX送信機能が、プリ
ンタモジュール200により実行されることとなる。
【0053】このような第2実施形態によれば、第1実
施形態と同様に、モジュールが、ある機能の実行に必要
なプログラムを記憶していなくても、他のモジュールが
記憶していれば、当該他のモジュールから必要なプログ
ラムを入力して用いるので、別のモジュールに処理を要
求することがない。さらに、電源投入やリセットなどの
直後に実行される初期化処理により、ジョブの実行に必
要なプログラムを記憶しているか否かを認識し、記憶し
ていなければそのプログラムを入手し記憶するので、必
要なプログラムを記憶していない場合に通信を行う第1
実施形態と比較すると、各モジュール間におけるトラヒ
ックをより低く抑えることが可能となる。
【0054】なお、上記第1〜第2実施形態にあって
は、ジョブを実行するために必要な処理プログラムを、
そのジョブに対応するモジュールにおけるRAMあるい
はNVRAMに記憶することとしたが、HDD12とし
ても良いのはもちろんである。HDD12によれば、容
量あたりの単価を低く抑えることも可能となるし、ま
た、プログラムを不揮発性に記憶することも可能とな
る。
【0055】<3:第3実施形態>次に、第3実施形態
について説明する。第1実施形態では、各プログラムの
管理・記憶について、各機能を実行するモジュール単位
で実行していたが、この第3実施形態では、ネットワー
クを介して相互に接続された複合機能装置単位で実行す
るものである。
【0056】<3−1:全体構成>図11は、本実施形
態の画像処理システムの構成を示すブロック図である。
この図に示すように、画像処理システムは、複合機能装
置1100、1200、プリンタ1300、n台のワー
クステーション14011〜1401n、FS(ファイル
サーバ)1500から構成され、これらの各部は、LA
N1400を介して互いに接続されている。
【0057】このうち、複合機能装置1100は、CP
U1101、ROM1102、RAM1103、NVR
AM1104、スキャナ1105、印刷部1106、U
/I部1107およびネットワークI/F1108から
構成され、これらの各部は、内部バス1110を介して
互いに接続されている。そして、この複合機能装置11
01は、次のコピー機能、プリンタ機能およびファイリ
ング機能を実行するものである。すなわち、コピー機能
とは、スキャナ1105によって読み取った原稿の画像
データに基づいて印刷部1106が印刷する機能であ
り、また、プリンタ機能とは、ワークステーション14
011〜1401nから受信したプリントデータに基づい
て印刷部1106が印刷する機能である。そして、ファ
イリング機能とは、スキャナ1105によって読み取ら
れた画像情報を、あるいは、ネットワークI/F110
8を介してワークステーション14011〜1401n
ら受信したプリンタデータの変換データを、それぞれフ
ァイルとしてFS1500に格納する機能であり、この
機能を実行するにはファイリングプログラムが必要とな
る。
【0058】一方、複合機能装置1200は、CPU1
201、ROM1202、RAM1203、NVRAM
1204、スキャナ1205、印刷部1206、U/I
部1207、ネットワークI/F1208およびモデム
1209から構成され、これらの各部は、内部バス12
10を介して互いに接続されている。そして、この複合
機能装置1201は、次のコピー機能およびFAX機能
を実行するものである。すなわち、コピー機能とは、ス
キャナ1205によって読み取った原稿の画像データに
基づいて印刷部1206が印刷する機能であり、FAX
機能は、データを送信するFAX送信機能と、データを
受信するFAX受信機能とに大別されて、このうち、F
AX送信機能とは、スキャナ1205によって読み取っ
た原稿の画像データを圧縮して、相手先にFAX送信す
る機能であり、FAX受信機能とは、相手先から受信し
たFAXデータを、伸張して、そのデータに基づいて印
刷部1207が印刷する機能である。
【0059】また、プリンタ1300は、CPU130
1、ROM1302、RAM1303、NVRAM13
04、ローカルI/F1305、U/I部1306、印
刷部1307およびネットワークI/F1308から構
成され、これらの各部は、内部バス1310を介して互
いに接続されている。なお、この第3実施形態における
プリンタ1300は、名称こそプリンタではあるが、プ
リンタ機能を有する複合機能装置というべきものであ
る。ここで、プリンタ機能とは、ローカルI/F130
5を介してPC(パーソナルコンピュータ)1600か
ら受信したプリントデータ、あるいは、ネットワークI
/F1308を介してワークステーション14011
1401nから受信したプリントデータに基づいて印刷
部1307が印刷する機能である。
【0060】なお、複合機能装置1100、1200お
よびプリンタ1300の各部を構成するCPUや、RO
M、RAM、NVRAMなどについては、上記第1実施
形態の各モジュールにおけるCPUや、ROM、RA
M、NVRAMなどと同様である。すなわち、CPU1
101、1201、1301は、それぞれ内部バスを介
して各部を制御するものであり、ROM1102、12
02、1302は、それぞれ制御プログラム等を記憶す
る読み取り専用メモリであり、RAM1103、120
3、1303は、ぞれぞれ一時的にデータ等を記憶する
読み書き可能メモリであり、NVRAM1104、12
04、1304は、それぞれ他の装置から入力したプロ
グラムや設定値などを記憶する不揮発性メモリである。
また、スキャナ1105、1205は、それぞれ原稿を
読み取って画像データを出力するものであり、U/I部
1106、1206、1306は、それぞれユーザから
の各種要求/指示などを入力する一方、装置の状態や設
定などをユーザに表示するものであり、印刷部110
7、1207、1307は、それぞれ印刷可能なビット
マップ形式のデータに基づいて用紙にプリントするもの
であり、ネットワークI/F1108、1208、13
08は、それぞれがLAN400を介してWS401
40nあるいはファイルサーバ1500とデータの授受
を行うためのものである。さらに、モデム1209は、
公衆回線網とのデータの授受を行うためのものであり、
また、ローカルI/F1305は、パーソナルコンピュ
ータ1600とデータの授受を行うためのものである。
【0061】<3−2:動作>次に、本実施形態にかか
る画像処理システムの動作について説明する。
【0062】<3−2−1:プリンタ1300の動作>
まず、本実施形態にかかるプリンタ1300の動作につ
いて説明する。このプリンタ1300は、本来的な機能
たるプリンタ機能のほかに、ファイリング機能も実行す
るものである。そこで、この動作について、図12を参
照して説明する。
【0063】まず、このプリンタ1300が起動される
と、プリンタ1300のCPU1301は、ステップS
601において初期化処理を実行する。ここで、本実施
形態における初期化処理とは、各種規定値の設定処理
や、上位装置たるワークステーション14011〜14
01nやパーソナルコンピュータ1600に対してデー
タやコマンド等を送受信するための準備処理などをい
う。この初期化処理の後、CPU1301は、ステップ
S602において、ワークステーション14011〜1
401nやパーソナルコンピュータ1600からのデー
タを受信すべく待機状態とする。データを受信すると、
CPU1301は、ステップS603において、データ
種類判別プログラムにより、当該データにかかるジョブ
の種類を判別し、続くステップS604において、言語
判別プログラムにより、当該データのプリント言語を判
別する。
【0064】なお、ジョブの種類やプリント言語の判別
は、上述したように、データ種類判別プログラムおよび
言語判別プログラムによって、例えば、図18に示すよ
うなヘッダを解析することで可能であり、同図に示す例
においては、ジョブの種類が「FILING」(ファイ
リング)と判別され、そのデータのプリント言語が「A
RT」であると判別されることとなる。
【0065】さて、言語判別プログラムにしたがって受
信データを記述するプリント言語を判別した後、CPU
1301は、ステップS605において、その言語に対
応するデコンポーザがRAM1303あるいはNVRA
M1304に記憶されているか否かを判別する。記憶さ
れていなければ、CPU1301は、ステップS606
において、処理プログラム入力ルーチンを実行すること
により、その言語に対応するデコンポーザを入力する。
そして、CPU301は、入力したデコンポーザ、ある
いは、すでに記憶されているデコンポーザ(すなわち、
判別されたプリント言語に対応するデコンポーザ)を用
いて、受信データをビットマップ形式にデコンポーズす
る。次に、ステップS608において、CPU1301
は、判別したジョブの種類がファイリング機能の実行を
指示するファイリングジョブであるか否かを判別する。
【0066】ここで、判別したジョブの種類がファイリ
ングジョブでなければ、CPU1301は、ステップS
609において、プリント処理プログラムを実行して、
当該ビットマップ形式のデータを印刷部1307に転送
する。これにより、当該データに基づいてプリントが印
刷部1307によって行われる結果、上述したプリント
機能が実行されることとなる。
【0067】一方、判別したジョブの種類がファイリン
グジョブであれば、CPU1301は、ステップS61
0において、ファイリング機能の実行に必要なファイリ
ングプログラムがRAM1303あるいはNVRAM1
304に記憶されているか否かを判別する。記憶されて
いなければ、CPU1301は、ステップS611にお
いて、処理プログラム入力ルーチンを実行することによ
り、ファイリングプログラムを入力する。ファイリング
プログラムを入力した後、あるいは、ファイリングプロ
グラムがすでに記憶されていれば、CPU1301は、
ステップS612において、当該ファイリングプログラ
ムを用いて、ビットマップ形式にデコンポーズしたデー
タをファイルとしてファイルサーバ1500に格納させ
る。これにより、上述したファイリング機能が実行され
ることとなる。
【0068】ここで、上記ステップS606あるいはS
611における処理プログラム入力ルーチンは、第1実
施形態において図7に示したルーチンと同様であり、C
PU1301は、第1に、該当するプログラムを記憶し
ているか否かを、他の装置たる複合機能装置1100、
1200に問い合わせ(ステップS301)、第2に、
問い合わせた複合機能装置1100、1200からの返
答を受けることにより、該当するプログラムが複合機能
装置1100、1200にて記憶されているか否かを認
識し(ステップS302)、第3に、記憶している旨の
返答を受けた場合には、その複合機能装置から該当する
プログラムを受信し(ステップS303)、該当するプ
ログラムの受信・記憶が終了するまで、RAM1303
あるいはNVRAM1304に繰返し記憶する(ステッ
プS304)一方、問い合わせた複合機能装置110
0、1200から該当するプログラムを記憶していない
旨の返答を受けた場合には、エラー終了とする。
【0069】<3−2−2:複合機能装置1100の動
作>次に、複合機能装置1100の動作について簡単に
説明する。U/I部1106によりコピーの指示がなさ
れると、CPU1101は、スキャナ処理プログラムに
したがって、スキャナ1105に対して原稿を読み取ら
せるとともに、プリント処理プログラムにしたがって、
当該画像データを印刷部1107に転送する。これによ
り、当該画像データに基づくプリントが印刷部1107
によって行われることとなる。また、U/I部1106
によりファイリングの指示がなされると、CPU110
1は、スキャナ処理プログラムにしたがって、スキャナ
1105に対して原稿を読み取らせるとともに、ファイ
リングプログラムにしたがって、当該画像データを、ネ
ットワークI/F1108およびLAN1400を介し
てファイルサーバ1500に転送する。これにより、ス
キャナ1105によって読み取られた画像データが、フ
ァイルとしてファイルサーバ1500に格納されること
となる。一方、ワークステーション14011〜140
nからデータを受信すると、CPU1101は、第1
に、データ種類判別プログラムおよび言語判別プログラ
ムにより、当該データにかかるジョブの種類および当該
データのプリント言語を判別し、第2に、当該データの
プリント言語に対応するデコンポーザを用いてビットマ
ップ形式のデータにデコンポーズし、第3に、当該デー
タにかかるジョブの種類がプリントジョブであれば、デ
コンポーズしたデータを印刷部1107に転送する一
方、ファイリングジョブであれば、デコンポーズしたデ
ータをファイルサーバ1500に転送する。この際、受
信データのプリント言語に対応するデコンポーザがRA
M1103あるいはNVRAM1104に記憶されてい
なければ、プリンタ1300から入手して記憶すること
となる。
【0070】<3−2−3:複合機能装置1200の動
作>次に、複合機能装置1200の動作について簡単に
説明する。U/I部1206によりコピーの指示がなさ
れると、CPU1201は、CPU1101と同様に、
スキャナ処理プログラムを実行して、スキャナ1205
に対して原稿を読み取らせるとともに、プリント処理プ
ログラムを実行して、当該画像データを印刷部1207
に転送する。これにより、当該画像データに基づくプリ
ントが印刷部1207によって行われることとなる。ま
た、U/I部1206によりFAX送信の指示がなされ
ると、CPU1201は、第1に、スキャナ処理プログ
ラムを実行して、スキャナ1205に対して原稿を読み
取らせるとともに、第2に、その画像データを圧縮プロ
グラムにしたがって圧縮処理し、第3に、FAX送信プ
ログラムにしたがって、圧縮画像データをモデム15お
よび公衆回線網を介して相手先に送信する。これによ
り、スキャナ10によって読み取られた原稿がFAX送
信されることとなる。一方、公衆回線網を介してFAX
データを受信すると、CPU1201は、第1に、当該
データを伸張プログラムにしたがって伸張し、第2に、
プリント処理プログラムを実行して、当該画像データを
印刷部1207に転送する。これにより、受信したFA
Xデータに基づくプリントが印刷部1207によって行
われることとなる。
【0071】このような第3実施形態によれば、例え
ば、プリンタ1300が、プリントデータのプリント言
語に対応するデコンポーザを記憶していない場合であっ
ても、他の複合機能装置1100、1200が記憶して
いれば、そこから当該デコンポーザを入力して用いるの
で、別の装置に処理を要求することがない。さらに、プ
リンタ1300が、プリント言語に対応するデコンポー
ザを記憶していない場合に限って通信を行うので、LA
N400におけるトラヒックの増大を低く抑えることが
可能となる。
【0072】なお、この第3実施形態では、ジョブの実
行に必要なプログラムを記憶しているか否かを認識する
時点が、第1実施形態と同様に、そのジョブにかかるデ
ータを受信した時点であったが、第2実施形態と同様
に、起動直後の初期化処理の時点とすることも可能であ
る。
【0073】<4:第4実施形態>次に、第4実施形態
について説明する。第1〜第3実施形態にあっては、ジ
ョブの実行に必要なプログラムを入力して、RAMやN
VRAMなどのメモリに記憶するものであったが、使用
頻度の少ないプログラムや、古いプログラムなどをその
まま保持し続けると、有限なメモリ領域を不当に圧迫す
ることになる。そこで、第4実施形態にあっては、ジョ
ブの実行に必要なプログラムを記憶する場合に、不要と
思われるプログラムを削除して、メモリ領域を確保しよ
うとするものである。
【0074】第4実施形態は、構成的には、図11に示
した第3実施形態と同様であるので、その説明を省略
し、その動作について、プリンタ1300を例に挙げて
説明する。図13は、この第4実施形態にかかるプリン
タ1300の動作を示すフローチャートである。まず、
このプリンタ1300が起動されると、プリンタ130
0のCPU1301は、ステップS701において初期
化処理を実行する。この初期化処理の後、CPU130
1は、ステップS702において、ワークステーション
14011〜1401nやパーソナルコンピュータ160
0からのデータを受信すべく待機状態とする。データを
受信すると、CPU1301は、ステップS703にお
いて、データ種類判別プログラムにより、当該データに
かかるジョブの種類を判別し、続くステップS704に
おいて、言語判別プログラムにより、当該データを記述
するプリント言語を判別する。なお、ジョブの種類やプ
リント言語の判別は、上述したように、データ種類判別
プログラムおよび言語判別プログラムによって受信デー
タのヘッダを解析することで可能である。
【0075】さて、言語判別プログラムにしたがって受
信データを記述するプリント言語を判別すると、CPU
1301は、ステップS705において、その言語に対
応するデコンポーザがRAM1303あるいはNVRA
M1304に記憶されているか否かを判別する。記憶さ
れていなければ、CPU1301は、ステップS706
において、そのデコンポーザ(処理プログラム)のサイ
ズを、他の装置たる複合機能装置1100、1200に
問い合わせて取得する。次に、CPU1301は、ステ
ップS707において、取得したデコンポーザのサイズ
がRAM1303あるいはNVRAM1304における
メモリの空き容量より大きいか否かを判別する。
【0076】ここで、取得したデコンポーザのサイズが
メモリの空き容量よりも大きく、そのままでは、当該デ
コンポーザを記憶することができない場合、CPU13
01は、ステップS708において、後述する記憶済処
理プログラム削除ルーチンを実行し、当該デコンポーザ
が記憶可能となるまで、不要と考えられる処理プログラ
ムを繰返し削除する。そして、取得したデコンポーザの
サイズがメモリの空き容量以下となると、CPU130
1は、ステップS709において、前述した処理プログ
ラム入力ルーチン(図7参照)を実行することにより、
受信データのプリント言語に対応するデコンポーザを入
力し、メモリ領域に記憶する。続いて、CPU1301
は、ステップS710において、そのデコンポーザの入
力・記憶した日付・時刻をテーブル化して、RAM13
03あるいはNVRAM1304に保存する。
【0077】さて、受信データのプリント言語に対応す
るデコンポーザが記憶されていると、あるいは、そのデ
コンポーザを入力・記憶して、その時刻(日付)を保存
すると、CPU1301は、ステップS711におい
て、そのデコンポーザの実行回数をアップカウントする
とともに、そのデコンポーザに対応する実行時刻を更新
する。ここで、デコンポーザを含む処理プログラムのテ
ーブルの一例を、図15に示す。この図に示すように、
各処理プログラムには、開始・終了アドレスと、プログ
ラムサイズと、ステップS710において書き込まれた
保存時刻と、ステップS711において更新された実行
回数と実行時刻と、そのプログラムのステータス(状
態)がとそれぞれ対応付けられている。このうち、プロ
グラムサイズは、16進表記の終了アドレスと開始アド
レスとの差を10進表記したものであり、プリンタ13
00が他の複合機能装置1100、1200から問い合
わせられた場合に用いられる。また、実行時刻は、ステ
ップS711が実行された時刻であるから、その処理プ
ログラムが最後に実行された時刻を示すことになる。
【0078】次に、ステップS712において、CPU
1301は、入力したデコンポーザ、あるいは、すでに
記憶されているデコンポーザ(すなわち、判別されたプ
リント言語に対応するデコンポーザ)を用いて、受信デ
ータをビットマップ形式にデコンポーズする。そして、
ステップS713において、CPU1301は、プリン
ト処理プログラムを実行して、当該ビットマップ形式の
データを印刷部1307に転送する。これにより、当該
データに基づいてプリントが印刷部1307によって行
われることとなる。
【0079】<4−1:記憶済処理プログラム削除ルー
チン>ここで、上記ステップS708における記憶済処
理プログラム削除ルーチンの動作について図14を参照
して説明する。まず、ステップS801において、プリ
ンタ1300のCPU1301は、処理プログラムのテ
ーブルを参照して、処理プログラムおよびその数nを把
握する。例えば、図15に示す例にあって、把握される
処理プログラムは、PostScriptに対応するデコンポーザ
と、ESC/Pに対応するデコンポーザと、ファイリン
グプログラムとであって、そのプログラム数nは「3」
である。次に、CPU1301は、ステップS802に
おいて、上記テーブルの保存時刻を参照し、処理プログ
ラムを保存時刻で並び替え、続くステップS802にお
いて、レジスタiの初期値を「1」にセットするととも
に、保存時刻の古い順番に、番号1、2、3、……、を
順次付与する。例えば、図15に示す例にあっては、番
号「1」には、保存時刻が最も古いファイリングプログ
ラムが該当し、番号「2」には、PostScriptに対応する
デコンポーザが該当し、番号「3」には、ESC/Pに
対応するデコンポーザが該当することとなる。
【0080】次に、CPU1301は、ステップS80
4において、テーブルのステータスを参照して、現時点
のレジスタiに対応する処理プログラムが処理中(使用
中)であるか否かをチェックする。なお、レジスタiの
初期値は「1」であるから、はじめてステップS804
が実行される場合には、番号「1」に対応する処理プロ
グラムが処理中であるか否かがチェックされる。ここ
で、当該処理プログラムが処理中でなければ(待機中で
あれば)、CPU1301は、ステップS805におい
て、メモリ領域から当該処理プログラムを削除(領域解
放)する。一方、当該処理プログラムが処理中であれ
ば、CPU1301は、ステップS806において、レ
ジスタiの値を「1」だけインクリメントし、続くステ
ップS807において、現時点におけるレジスタiの値
が先のステップ801において取得した処理プログラム
数nの値よりも小さいか否かを判別して、この判別結果
が肯定的であれば、処理手順をステップS804に戻す
一方、否定的であれば、このルーチンを終了させる。し
たがって、このルーチンでは、処理プログラムの保存時
刻が古い順番に処理中であるか否かがチェックされ、待
機中であれば、当該処理プログラムがメモリ領域から削
除されて、その分、メモリの空き容量が確保されること
となる。例えば、図15に示す例にあっては、番号
「1」に該当する処理プログラムは、ファイリングプロ
グラムであり、待機中であるため、このファイリングプ
ログラムがメモリ領域から削除されることとなる。
【0081】なお、この第4実施形態において、処理プ
ログラムの削除対象を保存時刻の古い順番としたが、テ
ーブルの実行時刻を参照して、最後に実行された時刻が
古い順番としても良い。最後に実行された時刻が古い順
番とする場合、図15に示す例にあっては、最後に実行
された時刻が最も古い処理プログラムは、PostScriptに
対応するデコンポーザであるが、処理中であるため、次
に古くかつ待機中であるESC/Pに対応するデコンポ
ーザが、メモリ領域から削除されることとなる。また、
処理プログラムの削除対象を実行回数の少ない順番とし
ても良い。実行回数の少ない順番とする場合、図15に
示す例にあっては、実行回数が最も少なくかつ待機中で
あるESC/Pに対応するデコンポーザが、メモリ領域
から削除されることとなる。さらに、処理プログラムの
削除対象を、実行時刻および実行回数の双方を考慮した
順番としても良い。双方を考慮する場合、第1に、各処
理プログラムの実行履歴を現時点から所定回数分を記憶
し、第2に、各処理プログラムについて実行回数につい
て、実行時刻が新しいほど大きく、古いほど小さくなる
ように重み付けして、その結果が小さい順番で削除対象
とすることなど考えられる。
【0082】このような第4実施形態によれば、第3実
施形態と同様に、例えば、プリンタ1300が、プリン
トデータのプリント言語に対応するデコンポーザを記憶
していない場合であっても、他の複合機能装置110
0、1200が記憶していれば、そこから当該デコンポ
ーザを入力して用いるので、別の装置に処理を要求する
ことがなく、くわえて、プリンタ1300が、プリント
言語に対応するデコンポーザを記憶していない場合に限
って通信を行うので、LAN400におけるトラヒック
の増大を低く抑えることが可能となる。さらに、第1〜
第3実施形態と比較すると、RAMやNVRAMのメモ
リ領域が不足している場合であっても、不要と考えられ
る処理プログラムを順次削除して、メモリ領域の確保が
図られるので、有限なメモリを効率良く使用することも
可能となる。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、各
機能毎に独立した並行処理が可能であって、かつ、各機
能の処理も独立して実行可能として、装置全体の処理効
率を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態にかかる複合機能装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】 同実施形態においてコピー機能を実現するた
めのプログラム構成を説明するための図である。
【図3】 同実施形態においてプリンタ機能を実現する
ためのプログラム構成を説明するための図である。
【図4】 (a)〜(c)は、それぞれ同実施形態にお
いてFAX送信機能、FAX送信機能、FAX受信
機能を実現するためのプログラム構成を説明するための
図である。
【図5】 同実施形態におけるプリンタモジュールの動
作を説明するためのフローチャートである。
【図6】 同実施形態におけるFAXモジュールの動作
を説明するためのフローチャートである。
【図7】 同実施形態における処理プログラム入力ルー
チンの動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】 本発明の第2実施形態にかかる複合機能装置
のプリンタモジュールの動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【図9】 同実施形態における初期化処理の動作を説明
するためのフローチャートである。
【図10】 同実施形態における機能リストを示す図で
ある。
【図11】 本発明の第3実施形態にかかる画像処理シ
ステムの構成を示すブロック図である。
【図12】 同実施形態におけるプリンタの動作を説明
するためのフローチャートである。
【図13】 本発明の第4実施形態にかかる画像処理シ
ステムのプリンタの動作を説明するためのフローチャー
トである。
【図14】 同実施形態における記憶済処理プログラム
削除ルーチンの動作を説明するためのフローチャートで
ある。
【図15】 同実施形態における処理プログラムのテー
ブルを示す図である。
【図16】 各実施形態における受信データの構成を示
す図である。
【図17】 各実施形態における受信データの構成を示
す図である。
【図18】 各実施形態における受信データの構成を示
す図である。
【図19】 各実施形態における受信データの構成を示
す図である。
【符号の説明】
100、200、300……モジュール(第1および第
2の制御手段)、101、201、301……CP
U(、第1および第2の認識手段、入力手段)、10
2、202、302……ROM、103、203、30
3……RAM、104、204、304……NVRA
M、105、205、305……I/F、400……L
AN
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 倉田 正實 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 前沢 敏行 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジョブの実行を制御する第1の制御手段
    と、 ジョブを実行するために必要なプログラムを、前記第1
    の制御手段が記憶しているか否かを認識する第1の認識
    手段と、 前記第1の認識手段によって記憶されていないと認識さ
    れた場合に、前記第1の制御手段とは別の制御手段であ
    って、当該プログラムを記憶する第2の制御手段を認識
    する第2の認識手段と、 前記第2の認識手段により認識された第2の制御手段か
    ら当該プログラムを入力し、前記第1の制御手段に記憶
    させる入力手段とを具備することを特徴とする画像処理
    装置。
  2. 【請求項2】 前記入力手段は、前記第1の制御手段が
    最初にジョブを受け付けたときに、当該プログラムを入
    力することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記入力手段は、初期化時に当該プログ
    ラムを入力することを特徴とする請求項1記載の画像処
    理装置。
  4. 【請求項4】 前記第1および第2の制御手段は、それ
    ぞれ独立してジョブの実行を制御することを特徴とする
    請求項1記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の制御手段は、前記入力手段に
    より入力されたプログラムを不揮発性に記憶することを
    特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の制御手段は、 前記入力手段により入力されたプログラムを、そのプロ
    グラムの実行回数と対応付けて記憶し、 記憶領域が不足している場合には、前記プログラムの実
    行回数に応じてプログラムを削除することを特徴とする
    請求項1記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の制御手段は、 前記入力手段により入力されたプログラムを、そのプロ
    グラムに関連する時刻と対応付けて記憶し、 記憶領域が不足している場合には、前記プログラムに関
    連する時刻に応じてプログラムを削除することを特徴と
    する請求項1記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記プログラムに関連する時刻は、当該
    プログラムが記憶された時刻であることを特徴とする請
    求項7記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記プログラムに関連する時刻は、当該
    プログラムが最後に実行された時刻であることを特徴と
    する請求項7記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 ジョブの実行を制御する第1の制御手
    段と、 ジョブを実行するために必要なプログラムを、前記第1
    の制御手段が記憶しているか否かを認識する第1の認識
    手段と、 前記第1の認識手段によって記憶されていないと認識さ
    れた場合に、前記第1の制御手段とネットワークを介し
    て接続された別の制御手段であって、当該プログラムを
    記憶する第2の制御手段を認識する第2の認識手段と、 前記第2の認識手段により認識された第2の制御手段か
    ら当該プログラムを、前記ネットワークを介して入力
    し、前記第1の制御手段に記憶させる入力手段とを具備
    することを特徴とする画像処理装置。
  11. 【請求項11】 前記入力手段は、前記第1の制御手段
    が最初にジョブを受け付けたときに、当該プログラムを
    入力することを特徴とする請求項10記載の画像処理装
    置。
  12. 【請求項12】 前記入力手段は、初期化時に当該プロ
    グラムを入力することを特徴とする請求項10記載の画
    像処理装置。
  13. 【請求項13】 前記第1および第2の制御手段は、そ
    れぞれ独立してジョブの実行を制御することを特徴とす
    る請求項10記載の画像処理装置。
  14. 【請求項14】 前記第1の制御手段は、前記入力手段
    により入力されたプログラムを不揮発性に記憶すること
    を特徴とする請求項10記載の画像処理装置。
  15. 【請求項15】 前記第1の制御手段は、 前記入力手段により入力されたプログラムを、そのプロ
    グラムの実行回数と対応付けて記憶し、 記憶領域が不足している場合には、前記プログラムの実
    行回数に応じてプログラムを削除することを特徴とする
    請求項10記載の画像処理装置。
  16. 【請求項16】 前記第1の制御手段は、 前記入力手段により入力されたプログラムを、そのプロ
    グラムに関連する時刻と対応付けて記憶し、 記憶領域が不足している場合には、前記プログラムに関
    連する時刻に応じてプログラムを削除することを特徴と
    する請求項10記載の画像処理装置。
  17. 【請求項17】 前記プログラムに関連する時刻は、当
    該プログラムが記憶された時刻であることを特徴とする
    請求項16記載の画像処理装置。
  18. 【請求項18】 前記プログラムに関連する時刻は、当
    該プログラムが最後に実行された時刻であることを特徴
    とする請求項16記載の画像処理装置。
  19. 【請求項19】 ジョブを実行するために必要なプログ
    ラムを、当該ジョブの実行を制御する第1の制御手段が
    記憶しているか否かを認識する過程と、 記憶されていないと認識された場合に、前記第1の制御
    手段とは別の制御手段であって、当該プログラムを記憶
    する第2の制御手段を認識する過程と、 前記第2の制御手段から当該プログラムを入力し、前記
    第1の制御手段に記憶させる過程とを備えることを特徴
    とする画像処理方法。
  20. 【請求項20】 ジョブを実行するために必要なプログ
    ラムを、当該ジョブの実行を制御する第1の制御手段が
    記憶しているか否かを認識する過程と、 記憶されていないと認識された場合に、前記第1の制御
    手段とネットワークを介して接続された別の制御手段で
    あって、当該プログラムを記憶する第2の制御手段を認
    識する過程と、 前記第2の制御手段から当該プログラムを、前記ネット
    ワークを介して入力し、前記第1の制御手段に記憶させ
    る過程とを備えることを特徴とする画像処理方法。
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