JP2004034585A - 印刷装置 - Google Patents

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JP2004034585A JP2002197123A JP2002197123A JP2004034585A JP 2004034585 A JP2004034585 A JP 2004034585A JP 2002197123 A JP2002197123 A JP 2002197123A JP 2002197123 A JP2002197123 A JP 2002197123A JP 2004034585 A JP2004034585 A JP 2004034585A
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Toshihiko Ikeno
池野 俊彦
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Abstract

【課題】印刷装置にマクロなどの登録データを登録しようとした時に以前の古い登録データにより登録データ記憶領域が圧迫され新しい登録データを記憶するだけの空き容量がなければ新しい登録データが登録できるだけの空き容量が確保できるまで古い登録データを削除し新しい登録データの登録を行なう印刷装置を提供することにある。尚、削除した古い登録データを登録したユーザーには電子メールで登録データを削除したことを通知する。
【解決手段】ネットワーク上のホストコンピュータ(以後ホストと呼ぶ)から登録データの登録を伴う印刷ジョブが送られてきた時に印刷ジョブ内のPDLデータの解析を行なうジョブ解析手段と印刷ジョブ内の登録データを記憶しておく登録データ記憶手段と登録データ記憶手段に登録された各登録データの登録順序を記憶しておく登録順序記憶手段と各登録データの登録者の電子メールアドレスを記憶しておく登録する手段を有する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワーク上の印刷装置に登録データを登録しておき、後でその登録データを用いて印刷用の描画データを作成し、印刷を行なうことが可能な印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来例の印刷装置を図10、52を使って説明する。
【0003】
従来例では登録データがマクロのデータである場合の例を示す。マクロ機能とは複数の命令を1つのマクロ番号に登録しておき、後でそのマクロ番号のマクロを実行すると、そのマクロ番号に登録されている複数の命令に置き換えて実行する機能である。
【0004】
図10は従来例の印刷装置の構成を表す図、図11は従来例のマクロ登録時の動作を表すフローチャートである。
【0005】
図10において、5100は従来例の印刷装置である。印刷装置5100は、ホストから受信した印刷ジョブを解析して印刷用紙に描画する画像のビットマップデータを作成する描画コントローラ5110と描画コントローラ5110から送られてきたビットマップデータを印刷用紙に転写し、印刷する印刷エンジン5150から成る。
【0006】
描画コントローラ5110は以下の5111〜5143から成る。5111はROM5112内の制御プログラムに従って、描画コントローラ5110全体の制御を行なう中央制御部(CPU)、5112はCPU5111の制御プログラムを記憶しているROM、5113はCPU5111の変数データを記憶するRAM、5114はネットワークとのデータの送受信を行なうホストインタフェース、5115はホストインタフェース5114が受信した印刷ジョブのPDLデータを蓄積する受信バッファ、5116は受信バッファ5115に蓄積されているPDLデータを解析し、各ページのディスプレイリストデータ(以後DLデータと呼ぶ)を作成するジョブ解析手段、5117はジョブ解析手段5116が作成したDLデータを複数ページ分蓄積するDLバッファ、5118はDLバッファ5117のDLデータをビットマップデータ(以後RIP(以後RIP:Raster Image Processing)データと呼ぶ)に展開(変換)するレンダリングASIC(以後RIP−ASICと呼ぶ)、5119は実際に印刷用紙に描画するRIPデータを1ページ分蓄積するページバッファである。RIPデータは実際に印刷用紙に印刷する各ドット(dot)に展開されたデータである。DLデータは各ドットに展開されたRIPデータとは異なり、図形や文字などをドットに展開する前の座標位置や展開方法を記憶してあるデータであり、1ページ分のメモリ消費量はRIPデータと比べると通常は極めて少量で済むことが多い。5120は印刷エンジン5150との間でデータの送受信を行なうエンジンインタフェースである。5121は印刷ジョブで指定された登録データを記憶しておく登録データ記憶手段、5122は登録したマクロのバイト数と登録データへのポインタを記憶しておく登録情報記憶テーブル、5131は印刷ジョブで登録データの登録を指示された時、登録データ記憶手段5121に前記登録データを記憶しておくだけの空き容量がない場合に前記登録データを廃棄する廃棄手段、5141は印刷装置5100のユーザーインタフェースである操作パネル、5142はエラーメッセージなどを表示する表示手段、5143はユーザーがエラーに対する操作を行なう操作手段である。
【0007】
印刷エンジン5150は以下の5151〜5153から成る。5151は印刷用紙を蓄積する給紙トレイ、5152は描画コントローラ5110から印刷の起動かかり、1ページ分のRIPデータが送られてくると、給紙トレイ5151から印刷用紙を取り込み、RIPデータの内容をインクやトナーによって印刷する印刷手段、5153は印刷手段5152で印刷され、排紙された印刷用紙を蓄積する排紙トレイである。
【0008】
まず、ホストから印刷装置5100に通常の印刷を行なうための印刷ジョブAが送られてきた時の動作について説明する。印刷装置5100に送られてくる印刷ジョブはJobStartコマンドで始まり、JobEndコマンドで終る構造になっている。ホストから印刷装置5100に印刷ジョブAのPDLデータが送られてくると、ホストインタフェース5114がそのPDLデータを受信し、受信したPDLデータを受信バッファ5115に蓄積する。受信バッファ5115に蓄積されたPDLデータはジョブ解析手段5116がコマンド単位で解析する。ジョブ解析手段5116はJobStartコマンドでジョブの開始を検出し、JobEndコマンドでジョブの終了を検出する。ジョブ解析手段5116は解析したデータが新しいページの最初の描画用のコマンドならばDLバッファ5117に新しい中間ページをオープンし、既にオープンしてあるページの続きのデータならばオープンしない。それから、ジョブ解析手段5116は解析したコマンドから印刷用紙に描画するためのDLデータを作成し、現在作成中の中間ページにそのDLデータを書き込む。その後、ジョブ解析手段5116はコマンドを解析する毎にDLデータを作成し、それをDLバッファ5117に蓄積していき、印刷データの解析中に0Ch(16進数)などの排紙命令コマンドを検出すると、現在の中間ページをクローズする。そしてまた次のコマンドを解析すると次の新しい中間ページをオープンし、DLデータを作成していく。CPU5111はページバッファ5119が空いており、DLバッファ5117に1ページ分(以上)の中間ページが存在すれば、RIP−ASIC5118を起動する。RIP−ASIC5118は起動がかかるとDLバッファ5117の1ページ分のDLデータをRIPデータに変換(レンダリング)しながらページバッファ5119に蓄積していく。RIP−ASIC5118は1ページ分の変換が終了するとCPU5111にレンダリング終了通知を行なう。CPU5111はその通知を受けるとエンジンインタフェース5120を介して印刷エンジン5150に印刷起動をかけ、ページバッファ5119内のRIPデータを印刷エンジン5150に送信する。印刷エンジン5150は描画コントローラ5110から印刷起動がかかり、RIPデータを受信すると給紙トレイ5151から印刷用紙を取り込み、そのRIPデータをインクやトナーによってその印刷用紙に印刷する。それから印刷エンジン5150は、描画コントローラ5110に印刷正常終了通知を行なう。描画コントローラ5110のCPU5111はその通知を受けると、ページバッファ5119をクリアし、DLバッファ5117から印刷した中間ページを削除する。それからCPU5111は、DLバッファ5117に次の中間ページが出来ていれば、先ほどと同様にRIP−ASIC5118を起動し、次のページのレンダリング処理を行う。次の中間ページが出来ていなければレンダリング処理は行なわない。そして、同様に印刷ジョブAの残りのページを印刷する。
【0009】
ホストからのPDLデータの受信、受信バッファ5115へのPDLデータの蓄積、ジョブ解析手段5116でのPDLデータの解析およびDLデータの作成、RIP−ASIC5118でのDLデータからRIPデータへのレンダリング、エンジンインタフェース5120でのRIPデータの送信は、描画コントローラ5110内でそれぞれ別なハードウェアまたはタスクが同時に処理を行なっている。
【0010】
ジョブ解析手段5116はJobEndコマンドを検出するとこの印刷ジョブAの処理を終える。
【0011】
次に、ホストから印刷装置5100にマクロ番号0のマクロの登録を行なうためマクロ登録コマンドを含む印刷ジョブBが送られてきた時の動作について説明する。
【0012】
マクロ登録コマンドは、パラメータとしてマクロ番号、登録バイト数とマクロデータを有する。マクロ番号は、0〜255の指定が可能である。既に、印刷装置5100にはいくつかのマクロが登録されているものとする。マクロのバイト数やマクロデータへのポインタなどの情報は登録情報記憶テーブル5122に記憶されている。ジョブ解析手段5116は、マクロ登録コマンドを検出するとマクロ番号と登録バイト数を読みとる(S5201)。ここではマクロ番号が0、登録バイト数が150Kバイトであるものとする。ジョブ解析手段5116は、150Kバイトのマクロを登録データ記憶手段5131に登録可能かどうか調べる(S5202)。
【0013】
もし、登録データ記憶手段5121に十分な空きがあり、登録可能なら(S5202−YES)、登録情報記憶テーブル5122の前記マクロ番号0のところにバイト数とマクロデータへのポインタを書き込み(S5211)、登録すべきマクロのバイト数に達するまで受信バッファ5115からPDLデータを読み込み、登録データ記憶手段5121に記憶していき(S5212)、前記バイト数に達すると、マクロ登録コマンドの処理を終了する。この後、ジョブ解析手段5116がマクロ番号0のマクロ実行コマンドを検出すると登録情報記憶テーブル5122からマクロ番号0のバイト数とマクロデータへのポインタ情報を読み取り、登録データ記憶手段5121から前記バイト数分のマクロデータを読み出して解析し、マクロを実行する。
【0014】
もし、登録データ記憶手段5121の空き領域が少なく、登録不可能なら(S5202−NO)、操作パネル141の表示手段5142に「トウロクメモリ フル」エラーを表示し(S5221)、内部処理を中断する。その後、ユーザーが操作手段5143からエラースキップ操作を行なうと(S5222−YES)、内部処理を再開し、廃棄手段5131を起動する。廃棄手段5131は新しいマクロを登録(記憶)せず、廃棄する(S5223)。このため、この後、ジョブ解析手段5116がマクロ番号0のマクロ実行コマンドを検出してもマクロ番号0にマクロデータが登録されていないため何の処理も行われない。(即ちマクロ番号0のマクロ実行コマンドは無視される。)
図11にマクロ登録時の印刷装置の動作を表すフローチャートを示す。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例では新しい登録データを登録しようとした時に、以前の古い登録データにより登録データ記憶手段が圧迫され、新しい登録データを記憶するだけの空き容量がなければ「トウロクメモリ フル」エラーを表示し、新しい登録データを登録データ記憶手段に登録することが出来なかった。このような場合、ユーザーは印刷装置に古い登録データを削除するための登録データ削除コマンドを送り、登録データ記憶手段の空き容量を増やしてから、再度新しい登録データを送り直さなければならなかった。
【0016】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、新しい登録データを登録しようとした時に、以前の古い登録データにより登録データ記憶手段が圧迫され、その登録データを記憶するだけの空き容量がなければ、新しい登録データが登録できるだけの空き容量が確保できるまで古い登録データを削除し、新しい登録データの登録を行なう印刷装置を提供することにある。尚、削除した古い登録データを登録したユーザーには電子メールで登録データを削除したことを通知する。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、ネットワーク上の印刷装置に登録データを登録しておき、後でその登録データを用いて印刷用の描画データを作成し、印刷を行なうことが可能な印刷装置にネットワーク上のホストコンピュータ(以後ホストと呼ぶ)から登録データの登録を伴う印刷ジョブが送られてきた時に印刷ジョブ内のPDLデータの解析を行なうジョブ解析手段と、印刷ジョブ内の登録データを記憶しておく登録データ記憶手段と、登録データ記憶手段に登録された各登録データの登録順序を記憶しておく登録順序記憶手段と、各登録データの登録者の電子メールアドレスを記憶しておく登録者記憶手段と、登録データ記憶手段の記憶容量がいっぱいになり新しい登録データを登録することができなくなった時、登録順序記憶手段を検索し、新しい登録データが登録できるだけの記憶容量が確保できるまで古く登録された順に登録データを削除する第1の削除手段と、削除した登録データの登録者を登録者記憶手段から検索し、その登録者に登録データを削除したことを通知する電子メールを送信する削除通知手段と、を備えることにより、新しい登録データを登録する際に登録データ記憶手段が古い登録データにより圧迫され、新しい登録データを登録するだけの空き容量がなくても自動的に古い登録データを削除することにより、新しい登録データを登録することが出来る。
【0018】
また、ネットワーク上の印刷装置に登録データを登録しておき、後でその登録データを用いて印刷用の描画データを作成し、印刷を行なうことが可能な印刷装置にネットワーク上のホストコンピュータ(以後ホストと呼ぶ)から登録データの登録を伴う印刷ジョブが送られてきた時に印刷ジョブ内のデータの解析を行なうジョブ解析手段と、印刷ジョブ内の登録データを記憶しておく登録データ記憶手段と、各登録データの登録者の電子メールアドレスを記憶しておく登録者記憶手段と、各登録データが最後に使用された順序を記憶しておく使用順序記憶手段と、登録データ記憶手段の記憶容量がいっぱいになり新しい登録データを登録することができなくなった時、使用順序記憶手段を検索し、新しい登録データが登録できるだけの記憶容量が確保できるまで最近使用されていない順に登録データを削除する第2の削除手段と、削除した登録データの登録者を登録者記憶手段から検索し、その登録者に登録データを削除したことを通知する電子メールを送信する削除通知手段と、を備えることにより新しい登録データを登録する際に登録データ記憶手段が古い登録データにより圧迫され、新しい登録データを登録するだけの空き容量がなくても自動的に最近使用していない登録データを削除することにより、新しい登録データを登録することが出来る。
【0019】
また、登録データ記憶手段の記憶容量がいっぱいになり新しい登録データを登録することができなくなった時、新しい登録データを登録するために古い登録データを削除して良いかどうかの問い合わせ表示を行なう表示手段と、前記表示に対し削除するまたは削除しない旨の入力操作を行なうための操作手段と、削除する旨の入力操作が行なわれた場合には第1の削除手段が登録順序記憶手段を検索し、新しい登録データが登録できるだけの記憶容量が確保できるまで古く登録された順に登録データを削除し、削除しない旨の入力操作が行なわれた場合には登録データ記憶手段への新しい登録データの登録をおこなわずその新しい登録データを廃棄する廃棄手段と、を備えることにより新しい登録データを登録する際に登録データ記憶手段が古い登録データにより圧迫され、新しい登録データを登録するだけの空き容量がない時に、古い登録データを削除するか新しい登録データを廃棄するかをユーザーが選択することが出来る。
【0020】
また、登録データ記憶手段の記憶容量がいっぱいになり新しい登録データを登録することができなくなった時、新しい登録データを登録するために最近使用してない登録データを削除して良いかどうかの問い合わせ表示を行なう表示手段と、前記表示に対し削除するまたは削除しない旨の入力操作を行なうための操作手段と、削除する旨の入力操作が行なわれた場合には第2の削除手段が使用順序記憶手段を検索し、新しい登録データが登録できるだけの記憶容量が確保できるまで最近使用されていない順に登録データを削除し、削除しない旨の入力操作が行なわれた場合には登録データ記憶手段への新しい登録データの登録をおこなわずその新しい登録データを廃棄する廃棄手段と、を備えることにより新しい登録データを登録する際に登録データ記憶手段が古い登録データにより圧迫され、新しい登録データを登録するだけの空き容量がない時に、最近使用していない登録データを削除するか新しい登録データを廃棄するかをユーザーが選択することが出来る。
【0021】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
本発明の印刷装置の実施例1を図1〜図7を使って説明する。
【0022】
実施例1では登録データがマクロのデータである場合の例を示す。マクロ機能とは複数の命令を1つのマクロ番号に登録しておき、後でそのマクロ番号のマクロを実行すると、そのマクロ番号に登録されている複数の命令に置き換えて実行する機能である。
【0023】
図1は実施例1の印刷装置の構成を表す図、図2に実施例1のマクロ登録時の動作を表すフローチャート、図3は実施例1の印刷装置に送られている印刷ジョブの構成を表す図、図4は実施例1の登録順序記憶手段であるところの登録順序記憶テーブル、図5は実施例1の登録者記憶手段であるところの登録者記憶テーブル、図6は実施例1の登録情報記憶テーブル、図7は実施例1の印刷ジョブの所有者からメールアドレスを検索するためのメールアドレス検索テーブルである。
【0024】
図1において、100は本発明の実施例1の印刷装置である。印刷装置100は、ホストから受信した印刷ジョブを解析して印刷用紙に描画する画像のビットマップデータを作成する描画コントローラ110と描画コントローラ110から送られてきたビットマップデータを印刷用紙に転写し、印刷する印刷エンジン150から成る。
【0025】
描画コントローラ110は以下の111〜133から成る。111はROM112内の制御プログラムに従って、描画コントローラ110全体の制御を行なう中央制御部(CPU)、112はCPU111の制御プログラムを記憶しているROM、113はCPU111の変数データを記憶するRAM、114はネットワークとのデータの送受信を行なうホストインタフェース、115はホストインタフェース114が受信した印刷ジョブのPDLデータを蓄積する受信バッファ、116は受信バッファ115に蓄積されているPDLデータを解析し、各ページのディスプレイリストデータ(以後DLデータと呼ぶ)を作成するジョブ解析手段、117はジョブ解析手段116が作成したDLデータを複数ページ分蓄積するDLバッファ、118はDLバッファ117のDLデータをビットマップデータ(以後RIP(以後RIP:Raster Image Processing)データと呼ぶ)に展開(変換)するレンダリングASIC(以後RIP−ASICと呼ぶ)、119は実際に印刷用紙に描画するRIPデータを1ページ分蓄積するページバッファである。RIPデータは実際に印刷用紙に印刷する各ドット(dot)に展開されたデータである。DLデータは各ドットに展開されたRIPデータとは異なり、図形や文字などをドットに展開する前の座標位置や展開方法を記憶してあるデータであり、1ページ分のメモリ消費量はRIPデータと比べると通常は極めて少量で済むことが多い。120は印刷エンジン150との間でデータの送受信を行なうエンジンインタフェースである。121は印刷ジョブで指定された登録データを記憶しておく登録データ記憶手段、122は登録したマクロのバイト数と登録データへのポインタを記憶しておく登録情報記憶テーブル、123は登録データ記憶手段121にマクロが記憶された順序を記憶しておく登録順序記憶テーブル、124は登録したマクロの登録者を記憶しておく登録者記憶テーブル、132は登録データ記憶手段121の記憶領域がいっぱいになり新しいマクロを登録することが出来なくなった時、登録順序記憶テーブル123を検索し、その新しいマクロが登録できるだけの記憶領域が確保できるまで古く登録された順にマクロを削除する第1の削除手段、133は第1の削除手段132が削除した古いマクロの登録者のメールアドレスを登録者記憶テーブル124から調べ、そのメールアドレスにマクロを削除したことを通知する電子メールを送信する削除通知手段である。
【0026】
印刷エンジン150は以下の151〜153から成る。151は印刷用紙を蓄積する給紙トレイ、152は描画コントローラ110から印刷の起動かかり、1ページ分のRIPデータが送られてくると、給紙トレイ151から印刷用紙を取り込み、RIPデータの内容をインクやトナーによって印刷する印刷手段、153は印刷手段152で印刷され、排紙された印刷用紙を蓄積する排紙トレイである。
【0027】
ホストから印刷装置100に送られてくる印刷ジョブの構造について説明する。印刷ジョブは図3に示すような構造になっているものとする。即ち、印刷ジョブはJobStartコマンドで始まり、JobEndコマンドで終り、JobStartコマンドの次には印刷ジョブの所有者を表すJobOwnerコマンドがある。JobOwnerコマンドには所有者を表すパラメータが含まれる。ここでは、所有者パラメータとして何らかの規則に従って割り振られたユニークなユーザー番号が含まれているものとする。印刷装置100には図7に示すようなユーザー番号とメールアドレスを1対1に対応させたメールアドレス検索テーブルが予め登録されており、印刷ジョブの所有者のユーザー番号が分かればメールアドレスを調べることができるものとする。JobOwnerコマンドとJobEndコマンドの間には印刷用のPDLデータが含まれている。
【0028】
次に、登録データ(ここではマクロ)を管理するための3つのテーブル(登録情報記憶テーブル、登録順記憶テーブル、登録者記憶テーブル)について説明する。登録情報記憶テーブル122は、図6に示すようにマクロ番号を元に登録データ記憶手段121に登録されているマクロのバイト数やマクロデータへのポインタなどの情報を記憶している。登録順序記憶テーブル123は、図4に示すようにマクロ番号を元にマクロの登録順を記憶している。先頭のマクロ番号を記憶する変数に記憶されているマクロ番号はもっとも古く登録されたマクロである。各マクロ番号のところには次に登録されたマクロ番号が書き込まれており、使用されていないマクロ番号のところには−1が書き込まれている。また、最後のマクロ番号のところには−2が書き込まれている。登録者記憶テーブル124は図5に示すようにマクロの登録者を記憶している。各マクロ番号のところにそのマクロを登録したジョブの所有者のメールアドレスが書き込まれている。
【0029】
次に、ホストから印刷装置100に通常の印刷を行なうための印刷ジョブAが送られてきた時の動作について説明する。ホストから印刷装置100に印刷ジョブAのPDLデータが送られてくると、ホストインタフェース114がそのPDLデータを受信し、受信したPDLデータを受信バッファ115に蓄積する。受信バッファ115に蓄積されたPDLデータはジョブ解析手段116がコマンド単位で解析する。ジョブ解析手段116はJobStartコマンドでジョブの開始を検出し、JobOwnerコマンドでこのジョブの所有者を検出し、JobEndコマンドでジョブの終了を検出する。ジョブ解析手段116は解析したデータが新しいページの最初の描画用のコマンドならばDLバッファ117に新しい中間ページをオープンし、既にオープンしてあるページの続きのデータならばオープンしない。それから、ジョブ解析手段116は解析したコマンドから印刷用紙に描画するためのDLデータを作成し、現在作成中の中間ページにそのDLデータを書き込む。その後、ジョブ解析手段116はコマンドを解析する毎にDLデータを作成し、それをDLバッファ117に蓄積していき、印刷データの解析中に0Ch(16進数)などの排紙命令コマンドを検出すると、現在の中間ページをクローズする。そしてまた次のコマンドを解析すると次の新しい中間ページをオープンし、DLデータを作成していく。CPU111はページバッファ119が空いており、DLバッファ117に1ページ分(以上)の中間ページが存在すれば、RIP−ASIC118を起動する。RIP−ASIC118は起動がかかるとDLバッファ117の1ページ分のDLデータをRIPデータに変換(レンダリング)しながらページバッファ120に蓄積していく。RIP−ASIC118は1ページ分の変換が終了するとCPU111にレンダリング終了通知を行なう。CPU111はその通知を受けるとエンジンインタフェース120を介して印刷エンジン150に印刷起動をかけ、ページバッファ119内のRIPデータを印刷エンジン150に送信する。印刷エンジン150は描画コントローラ110から印刷起動がかかり、RIPデータを受信すると給紙トレイ151から印刷用紙を取り込み、そのRIPデータをインクやトナーによってその印刷用紙に印刷する。それから印刷エンジン150は、描画コントローラ110に印刷正常終了通知を行なう。描画コントローラ110のCPU111はその通知を受けると、ページバッファ119をクリアし、DLバッファ117から印刷した中間ページを削除する。それからCPU111は、DLバッファ117に次のページの中間ページが出来ていれば、先ほどと同様にRIP−ASIC118を起動し、次のページのレンダリング処理を行う。次の中間ページが出来ていなければレンダリング処理は行なわない。そして、同様に印刷ジョブAの残りのページを印刷する。
【0030】
ホストからのPDLデータの受信、受信バッファ115へのPDLデータの蓄積、ジョブ解析手段116でのPDLデータの解析およびDLデータの作成、RIP−ASIC118でのDLデータからRIPデータへのレンダリング、エンジンインタフェース120でのRIPデータの送信は、描画コントローラ110内でそれぞれ別なハードウェアまたはタスクが同時に処理を行なっている。
【0031】
ジョブ解析手段116はJobEndコマンドを検出するとこの印刷ジョブAの処理を終える。
【0032】
次に、ホストから印刷装置100にマクロ番号0のマクロの登録を行なうためマクロ登録コマンドを含む印刷ジョブBが送られてきた時の動作について説明する。
【0033】
マクロ登録コマンドは、パラメータとしてマクロ番号、登録バイト数とマクロデータを有する。マクロ番号は、0〜255の指定が可能である。既に、印刷装置100にはいくつかのマクロが登録されているものとする。ジョブ解析手段116は、マクロ登録コマンドを検出するとマクロ番号と登録バイト数を読みとる(S201)。ここではマクロ番号が0、登録バイト数が150Kバイトであるものとする。ジョブ解析手段116は、150Kバイトのマクロを登録データ記憶手段131に登録可能かどうか調べる(S202)。
【0034】
もし、登録データ記憶手段121に十分な空きがあり、登録可能なら(S202−YES)、登録順序記憶テーブル123に新しいマクロ番号を追加して更新し(S211)、この印刷ジョブの所有者のユーザー番号を元にメールアドレス検索テーブルからメールアドレスを調べ(S212)、登録者記憶テーブル124のそのマクロ番号のところに前記メールアドレスを書き込み(S213)、登録情報記憶テーブル122のそのマクロ番号のところにバイト数とマクロデータへのポインタを書き込み(S214)、登録すべきマクロのバイト数に達するまで受信バッファ115からPDLデータを読み込み、登録データ記憶手段121に記憶していき(S215)、前記バイト数に達すると、マクロ登録コマンドの処理を終了する。
【0035】
もし、登録データ記憶手段121の空き領域が少なく登録不可能なら(S202−NO)、第1の削除手段132を起動する。第1の削除手段132は登録順序記憶テーブル123からもっとも古く登録されたマクロ番号を探しだし(S221)、そのマクロを登録データ記憶手段121から削除し(S222)、登録順序記憶テーブル123、登録者記憶テーブル124、登録情報記憶テーブル122を更新し(S223)、削除通知手段133を起動する。削除通知手段133は登録者記憶テーブル124から削除したマクロ番号の所有者のメールアドレスを調べ(S224)、そのメールアドレス宛にマクロを削除したことを通知する電子メールを送信する(S225)。もし、1つのマクロを削除しても十分は記憶容量を確保できず、新しいマクロを登録できない場合(S202−NO)は次に古いマクロを削除する。そして新しいマクロが登録できるだけの記憶容量が確保できるまで古いマクロを削除していき、記憶容量が確保できると(S202−YES)、新しいマクロの登録処理を行なう。
【0036】
この後、ジョブ解析手段116がマクロ番号0のマクロ実行コマンドを検出すると登録情報記憶テーブル122からマクロ番号0のバイト数とマクロデータへのポインタ情報を読み取り、登録データ記憶手段121から前記バイト数分のマクロデータを読み出して解析し、マクロを実行する。
【0037】
図2にマクロ登録時の印刷装置の動作を表すフローチャートを示す。
【0038】
(実施例2)
本発明の印刷装置の実施例2を図8〜図9を使って説明する。
【0039】
実施例2では登録データが保存ジョブのデータである場合の例を示す。保存ジョブ機能とは、ホストから保存ジョブの指定をして印刷ジョブを送信すると、印刷装置ではその印刷ジョブはすぐには実行せず、一旦ハードディスクなどの記憶媒体に記憶(保存)しておき、後でユーザーが操作パネルからその保存ジョブの実行を指示すると前記印刷ジョブの実行を行うことができる機能である。保存ジョブはユーザーが操作パネルから削除しない限り記憶媒体に記憶されているため何度でも実行可能である。ここでは、保存ジョブは最大2048個登録することができるものとし、ホストは0〜2047の保存番号とジョブのサイズ(バイト数)を指定して保存ジョブを送信する。印刷装置は保存ジョブをファイルとしてハードディスクに保存する。ユーザーは保存ジョブを削除する時は、操作パネルから保存番号を指定して削除する。
【0040】
図8は実施例2の印刷装置の構成を表す図、図9に実施例2の保存ジョブ登録時および実行時の動作を表すフローチャートである。
【0041】
実施例2については実施例1と異なるところだけ説明する。
【0042】
図8において、1100、1110、1150は実施例1の100、110、150と同様。
【0043】
描画コントローラ1110は以下の1111〜1143から成る。1111〜1120は実施例1の111〜120と同様。1125は描画コントローラの二次記憶媒体であるハードディスク(以後HDと呼ぶ)、1121は印刷ジョブで指定された登録データをファイル形式で記憶しておく登録データ記憶手段、1122は登録した保存ジョブのファイル情報(ファイルのファイル名、バイト数、記憶場所)を記憶しておく登録情報記憶テーブル、1123は登録データ記憶手段1121に記憶されている保存ジョブが使用された順序を記憶しておく使用順序記憶テーブル、1124は登録した保存ジョブの登録者を記憶しておく登録者記憶テーブル、1131は印刷ジョブで登録データの登録を指示された時、登録データ記憶手段1121に前記登録データを記憶しておくだけの空き容量がない場合に前記登録データを廃棄する廃棄手段、1132は登録データ記憶手段1121の記憶領域がいっぱいになり新しい保存ジョブを登録することが出来なくなった時、使用順序記憶テーブル1123を検索し、その新しい保存ジョブが登録できるだけの記憶領域が確保できるまで古く登録された順に保存ジョブを削除する第2の削除手段、1133は第2の削除手段1132が削除した保存ジョブの登録者のメールアドレスを登録者記憶テーブル1124から調べ、そのメールアドレスに保存ジョブを削除したことを通知する電子メールを送信する削除通知手段、1141は印刷装置1100のユーザーインタフェースである操作パネル、1142はエラーメッセージなどを表示する表示手段、1143はユーザーが保存ジョブの実行や削除、エラーに対する操作を行なう操作手段である。1151〜1153は実施例1の151〜153と同様。
【0044】
ホストから印刷装置1100に送られてくる印刷ジョブの構造についてはほぼ実施例1と同様であるが、実施例2ではJobStartコマンドのパラメータで保存ジョブの指定をすることができる点が実施例1とは異なる。
【0045】
次に、登録データ(ここでは保存ジョブ)を管理するための3つのテーブル(登録情報記憶テーブル、使用順序記憶テーブル、登録者記憶テーブル)について説明する。登録情報記憶テーブル1122は、保存番号を元に登録データ記憶手段1121に登録されている保存ジョブのファイル情報(ファイル名、バイト数、記憶場所)を記憶している。使用順序記憶テーブル1123は、保存番号を元に保存ジョブの使用順を記憶している。使用順序記憶テーブル1123は、新しい保存ジョブが登録されるか、または、ユーザーが操作パネルからいずれかの保存ジョブの実行を行う毎に更新される。登録者記憶テーブル1124は、実施例1と同様に保存ジョブの所有者のメールアドレスを記憶している。
【0046】
次に、ホストから印刷装置1100に通常の印刷を行なうための印刷ジョブAが送られてきた時の動作については実施例1と同様である。
【0047】
次に、ホストから印刷装置1100に保存ジョブの登録を行なうためJobStartコマンドに保存ジョブの指定して印刷ジョブBが送られてきた時の動作について説明する。既に、印刷装置1100にはいくつかの保存ジョブが登録されているものとする。ジョブ解析手段1116は、JobStartコマンドを解析し、保存ジョブであることを知ると、このコマンドから保存番号と印刷ジョブのサイズ(バイト数)を読み取る(S1201)。ここでは保存番号が2001、サイズが2500KBバイトであるものとする。ジョブ解析手段1116は、2500Kバイトの保存ジョブを登録データ記憶手段1131に登録可能かどうか調べる(S1202)。
【0048】
もし、登録データ記憶手段121に十分な空きがあり登録可能なら(S1202−YES)、使用順序記憶テーブル1123に新しい保存番号を追加して更新し(S1211)、この印刷ジョブの所有者のユーザー番号を元にメールアドレス検索テーブルからメールアドレスを調べ(S1212)、登録者記憶テーブル1123のその保存番号のところに前記メールアドレスを書き込み(S1213)、登録情報記憶テーブル1124のその保存番号のところにファイル情報(ファイル名、バイト数、記憶場所)を書き込む(S1214)。保存ジョブのデータは、ファイルとしてHD1125に記憶するが、その際「SJOBxxxx」というファイル名を付与する。「xxxx」の部分には保存番号が入る。ここでは「SJOB2001」というファイル名を付与する。それから、ジョブ解析手段1116は、「SJOB2001」というファイル名でHD1125にファイルをオープンし、この保存ジョブのサイズ(バイト数)に達するまで受信バッファ1115からPDLデータを読み込み、登録データ記憶手段1121に記憶していき(S1215)、保存ジョブのサイズに達すると、ファイル「SJOB2001」をクローズし、この印刷ジョブBの処理を終了する。
【0049】
もし、登録データ記憶手段1121の空き領域が少なく、登録不可能なら(S1202−NO)、操作パネル1141の表示手段1142に「トウロクメモリフル OLDデータ サクジョ」メッセージを表示し(S1221)、内部処理を中断する。その後、前記メッセージに対し、ユーザーが操作手段1143からOK操作を行うと(S1222−YES)、内部処理を再開し、第2の削除手段1132を起動する。第2の削除手段1132は使用順序記憶テーブル1123からもっとも古く使用された保存ジョブの保存番号を探しだし(S1231)、その保存ジョブを登録データ記憶手段1121から削除し(S1232)、使用順序記憶テーブル1123、登録者記憶テーブル1124、登録情報記憶テーブル1122を更新し(S1233)、削除通知手段1133を起動する。削除通知手段1133は登録者記憶テーブル1124から削除した保存ジョブの所有者のメールアドレスを調べ(S1234)、そのメールアドレス宛に保存ジョブを削除したことを通知する電子メールを送信する(S1235)。もし、1つの保存ジョブを削除しても十分は記憶容量を確保できず、新しい保存ジョブを登録できない場合(S1202−NO)は次に古い(使用されていない)保存ジョブを削除する。そして新しい保存ジョブが登録できるだけの記憶容量が確保できるまで古い(最近使用されていない)保存ジョブを削除していき、記憶容量が確保できると(S1202−YES)、新しい保存ジョブの登録処理を行なった後、印刷ジョブBの処理を終了する。
【0050】
前記メッセージに対し、ユーザーが操作手段1143からNG操作を行うと(S1222−NO)、内部処理を再開し、廃棄手段1131を起動する。廃棄手段1131は新しい保存ジョブを登録(記憶)せず、廃棄し(S1223)、印刷ジョブBの処理を終了する。
【0051】
次に、ユーザーが操作パネル1141から保存ジョブの実行を指示する操作を行った時の動作について説明する。ユーザーが操作パネル1141の操作手段1143から保存番号を選択し、保存ジョブの実行を指示すると、CPU111は、実行指示された保存ジョブの保存番号を読み取り(S1251)、前記保存番号が最も最近使用された保存ジョブになるように使用順序記憶テーブル1123を更新し(S1252)、登録情報記憶テーブル1122から前記保存番号のファイル情報(ファイル名、バイト数、記憶場所)を読み取り(S1253)、このファイル情報を元に登録データ記憶手段1121から前記保存番号の保存ジョブのデータを読み出し、ジョブ解析手段1116を起動してこの保存ジョブを実行する(S1254)。
【0052】
図9に保存ジョブ登録時および実行時の動作を表すフローチャートを示す。
【0053】
(他の実施例)
・上記実施例では登録データがマクロデータおよび保存ジョブのデータである場合の例を示したが、登録データはオーバーレイ、外字、RIPデータなど、後で印刷の際に用いることができる登録データであれば何でも良い。
【0054】
・上記実施例ではマクロあるいは保存ジョブといった1種類のデータを登録データとして管理する場合の例を示したが、複数種類のデータを管理するようなものであっても良い。
【0055】
・上記実施例2では登録データを登録する際に登録データ記憶手段に空きがない場合に古い登録データを削除して良いかどうかの問い合わせ表示を行う表示手段、および前記表示に対し削除するまたは削除しない旨の入力操作を行うための操作手段が操作パネルにある場合の例を示したが、ホスト側と通信を行い、ホスト側に古い登録データを削除して良いかどうかの問い合わせ表示を行い、ホスト側から前記表示に対し削除するまたは削除しない旨の入力操作を行うような印刷システムであっても良い。また、登録データは1種類ではなくそのデータを用いて印刷用の描画データを作成するようなものであれば何でも良い。
【0056】
・上記実施例2では新しい登録データを記憶するため古い登録データを削除する際には必ず表示手段に古い登録データを削除して良いかどうかの問い合わせ表示を行い、操作手段からの指示内容に従って動作する場合の例を示したが、問い合わせ表示を行うか否かの設定を行うメニュー設定があり、その設定内容に従って問い合わせ表示する/しないの動作が変わり、問い合わせ表示しないに設定されている場合には実施例1と同様に自動的に古い登録データを削除し、削除した登録データの登録者に電子メールを送信するような印刷装置であっても良い。
【0057】
【発明の効果】
以上説明した様に、印刷装置に新しい登録データを登録しようとした時に、以前の古い登録データにより登録領域(登録データ記憶手段)が圧迫され、新しい登録データを記憶するための空き容量がない場合に、古く登録された登録データあるいは最近使用していない登録データを自動的に削除して登録領域の空き容量を増やして新しい登録データを登録するようにしたので、ユーザーが既に登録してある登録データを削除して空き容量を増やし、あるいは、(HDなど)登録データ記憶手段の記憶容量を増量して空き容量を増やし、再び登録データを送信し直すといった面倒な操作から解消される。なお、削除された登録データの登録者には電子メールで削除されたことが通知される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の印刷装置の構成を表す図。
【図2】実施例1のマクロ登録時の動作を表すフローチャート。
【図3】実施例1の印刷装置に送られている印刷ジョブの構成を表す図。
【図4】実施例1の登録順序記憶手段であるところの登録順序記憶テーブル。
【図5】実施例1の登録者記憶手段であるところの登録者記憶テーブル。
【図6】実施例1の登録情報記憶テーブル。
【図7】実施例1の印刷ジョブの所有者からメールアドレスを検索するためのメールアドレス検索テーブル。
【図8】実施例2の印刷装置の構成を表す図。
【図9】実施例2の保存ジョブ登録時および実行時の動作を表すフローチャート。
【図10】従来例の印刷装置の構成を表す図。
【図11】従来例のマクロ登録時の動作を表すフローチャート。
【符号の説明】
100 印刷装置
110 描画コントローラ
150 印刷エンジン
111 中央制御部(CPU)
112 ROM
113 RAM
114 ホストインタフェース
115 受信バッファ
116 ジョブ解析手段
117 ディスプレイリストバッファ(DLバッファ)
118 レンダリングASIC(RIP−ASIC)
119 ページバッファ
120 エンジンインタフェース
121 登録データ記憶手段
122 登録情報記憶テーブル
123 登録順序記憶テーブル
124 登録者記憶テーブル
132 第1の削除手段
133 削除通知手段
151 給紙トレイ
152 印刷手段
153 排紙トレイ
1121 登録データ記憶手段
1122 登録情報記憶テーブル
1123 使用順序記憶テーブル
1124 登録者記憶テーブル
1125 ハードディスク(HD)
1131 廃棄手段
1132 第2の削除手段
1133 削除通知手段
1141 操作パネル
1142 表示手段
1143 操作手段
5121 登録データ記憶手段
5122 登録情報記憶テーブル
5131 廃棄手段
5141 操作パネル
5142 表示手段
5143 操作手段

Claims (7)

  1. ネットワーク上の印刷装置に登録データを登録しておき、後でその登録データを用いて印刷用の描画データを作成し、印刷を行なうことが可能な印刷装置において、
    ネットワーク上のホストコンピュータ(以後ホストと呼ぶ)から登録データの登録を伴う印刷ジョブが送られてきた時に印刷ジョブ内のPDLデータの解析を行なうジョブ解析手段と、印刷ジョブ内の登録データを記憶しておく登録データ記憶手段と、登録データ記憶手段に登録された各登録データの登録順序を記憶しておく登録順序記憶手段と、各登録データの登録者の電子メールアドレスを記憶しておく登録者記憶手段と、登録データ記憶手段の記憶容量がいっぱいになり新しい登録データを登録することができなくなった時、登録順序記憶手段を検索し、新しい登録データが登録できるだけの記憶容量が確保できるまで古く登録された順に登録データを削除する第1の削除手段と、削除した登録データの登録者を登録者記憶手段から検索し、その登録者に登録データを削除したことを通知する電子メールを送信する削除通知手段とを備えたことを特徴とする印刷装置。
  2. ネットワーク上の印刷装置に登録データを登録しておき、後でその登録データを用いて印刷用の描画データを作成し、印刷を行なうことが可能な印刷装置において、
    ネットワーク上のホストコンピュータ(以後ホストと呼ぶ)から登録データの登録を伴う印刷ジョブが送られてきた時に印刷ジョブ内のデータの解析を行なうジョブ解析手段と、印刷ジョブ内の登録データを記憶しておく登録データ記憶手段と、各登録データの登録者の電子メールアドレスを記憶しておく登録者記憶手段と、各登録データが最後に使用された順序を記憶しておく使用順序記憶手段と、登録データ記憶手段の記憶容量がいっぱいになり新しい登録データを登録することができなくなった時、使用順序記憶手段を検索し、新しい登録データが登録できるだけの記憶容量が確保できるまで最近使用されていない順に登録データを削除する第2の削除手段と、削除した登録データの登録者を登録者記憶手段から検索し、その登録者に登録データを削除したことを通知する電子メールを送信する削除通知手段とを備えたことを特徴とする印刷装置。
  3. 特許請求の範囲(1)記載の印刷装置において、登録データ記憶手段の記憶容量がいっぱいになり新しい登録データを登録することができなくなった時、新しい登録データを登録するために古い登録データを削除して良いかどうかの問い合わせ表示を行なう表示手段と、前記表示に対し削除するまたは削除しない旨の入力操作を行なうための操作手段と、削除する旨の入力操作が行なわれた場合には第1の削除手段が登録順序記憶手段を検索し、新しい登録データが登録できるだけの記憶容量が確保できるまで古く登録された順に登録データを削除し、削除しない旨の入力操作が行なわれた場合には登録データ記憶手段への新しい登録データの登録をおこなわずその新しい登録データを廃棄する廃棄手段とを備えたことを特徴とする印刷装置。
  4. 特許請求の範囲(2)記載の印刷装置において、登録データ記憶手段の記憶容量がいっぱいになり新しい登録データを登録することができなくなった時、新しい登録データを登録するために最近使用してない登録データを削除して良いかどうかの問い合わせ表示を行なう表示手段と、前記表示に対し削除するまたは削除しない旨の入力操作を行なうための操作手段と、削除する旨の入力操作が行なわれた場合には第2の削除手段が使用順序記憶手段を検索し、新しい登録データが登録できるだけの記憶容量が確保できるまで最近使用されていない順に登録データを削除し、削除しない旨の入力操作が行なわれた場合には登録データ記憶手段への新しい登録データの登録をおこなわずその新しい登録データを廃棄する廃棄手段とを備えたことを特徴とする印刷装置。
  5. 特許請求の範囲(1)〜(4)記載の印刷装置において、登録データがオーバーレイページのデータまたはマクロデータまたは外字データまたはである印刷装置。
  6. 特許請求の範囲(1)〜(4)記載の印刷装置において、登録データが保存ジョブ(保存ジョブとはホストから送られてきたジョブのデータをハードディスク等の記憶手段に番号あるいは名称を付けて保存しておき、後でその番号あるいは名称を指定して印刷を行なうような機能を差す)のデータである印刷装置。
  7. 特許請求の範囲(1)〜(4)記載の印刷装置において、登録データがRIP ONCEジョブ(RIP ONCEとはジョブの各ページのビットマップデータ(RIPデータ)をハードディスク等の記憶手段に番号あるいは名称を付けて保存しておき、後でその番号あるいは名称を指定して印刷を行なうような機能を差す)のデータである印刷装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100394411C (zh) * 2004-04-12 2008-06-11 佳能株式会社 印刷装置及其控制方法
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