JPH11204541A - 貼り合わせ基板の製造方法及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

貼り合わせ基板の製造方法及び半導体装置の製造方法

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JPH11204541A
JPH11204541A JP10018139A JP1813998A JPH11204541A JP H11204541 A JPH11204541 A JP H11204541A JP 10018139 A JP10018139 A JP 10018139A JP 1813998 A JP1813998 A JP 1813998A JP H11204541 A JPH11204541 A JP H11204541A
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JP
Japan
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substrate
film
breakdown voltage
sio
bipolar transistor
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Application number
JP10018139A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Oishi
哲也 大石
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Publication of JPH11204541A publication Critical patent/JPH11204541A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部分的にSOI構造になっているにも拘らず
結晶性の良好な貼り合わせ基板と、能動素子の特性が優
れている半導体装置とを低コストで製造する。 【解決手段】 Si基板41に砒素43を選択的に導入
した後にSiO2 膜45を熱酸化で形成し、砒素43の
非導入領域が露出するまでSiO2 膜45をエッチング
した後にSi基板41と別のSi基板とで部分的にSO
I構造の貼り合わせ基板を製造し、非SOI構造部に高
耐圧能動素子を形成し、SOI構造部に通常耐圧能動素
子を形成する。このため、Si基板41とSiO2 膜4
5とを選択的に除去した部分を埋めるためのエピタキシ
ャル成長と平坦化処理とを行う必要がなく、エピタキシ
ャル層における結晶欠陥の発生もない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願の発明は、部分的にSO
I構造になっている貼り合わせ基板の製造方法及び耐圧
の異なる能動素子を同一の基板上に搭載する半導体装置
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エレクトロニクス機器の高性能化・低コ
スト化・小型化・高信頼性化を図るために、モノリシッ
クパワーICの開発・実用化が進められている。そし
て、モノリシックパワーICでは、高耐圧素子と通常耐
圧素子との両方を用いて構成される制御回路や保護回路
等のインテリジェント機能を集積化することが一般的に
なってきている。
【0003】一方、この様に高耐圧素子と通常耐圧素子
との両方を用いる場合において、接合分離技術を採用す
ると、高耐圧素子の面積が大きくなって高集積化が困難
になり、また、高耐圧素子が通常耐圧素子に電気的に干
渉して通常耐圧素子の正常な動作が困難になる。従っ
て、モノリシックパワーICのインテリジェント化等の
ためには、誘電体分離技術を採用することが望ましい。
【0004】図13〜15は、高耐圧NPNバイポーラ
トランジスタと通常耐圧NPNバイポーラトランジスタ
とを含むモノリシックパワーIC及びそのための貼り合
わせ基板の製造方法の一従来例を示している。この一従
来例では、図13(a)に示す様に、抵抗率が10Ωc
m程度のN- 型のSi基板11を熱酸化して、このSi
基板11の表面に厚さ1μm程度のSiO2 膜12を形
成する。
【0005】一方、図13(b)に示す様に、抵抗率が
100Ωcm程度の別のN- 型のSi基板13の一つの
面に、3×1015cm-2程度のドーズ量及び50keV
程度の加速エネルギで砒素14をイオン注入して、この
一つの面に砒素注入層15を形成する。
【0006】次に、図13(c)に示す様に、Si基板
13の砒素注入層15を形成した面とは反対側の面とS
i基板11とを室温で貼り合わせた後、酸素雰囲気中に
おいて温度が1100℃程度で時間が2時間程度の熱処
理を施して、Si基板11とSi基板13との密着性を
向上させる。
【0007】この熱処理で、砒素注入層15中の砒素が
拡散して高耐圧NPNバイポーラトランジスタにおける
+ 型のコレクタ取り出し拡散層16が形成され、この
コレクタ取り出し拡散層16上にSiO2 膜17が形成
され、Si基板11の表面にもSiO2 膜(図示せず)
が形成される。その後、Si基板11が通常耐圧NPN
バイポーラトランジスタに必要な厚さであるt1 =2μ
m程度になるまで、Si基板11に化学的機械的研磨を
施す。
【0008】次に、図14(a)に示す様に、高耐圧N
PNバイポーラトランジスタの形成予定領域上に開口を
有するレジスト(図示せず)をリソグラフィでSi基板
11上に形成し、このレジストをマスクにしてSi基板
11及びSiO2 膜12に反応性イオンエッチングを施
して、Si基板13に達する凹部18を形成する。
【0009】その後、抵抗率が10Ωcm程度のN-
のSiエピタキシャル層19を成長させる。この成長
は、凹部18内のSiエピタキシャル層19の表面がS
i基板11の表面と同じ高さになるまで行う。なお、S
iエピタキシャル層19は、Si基板11上にも凹部1
8内と同じ厚さだけ成長する。
【0010】次に、図14(b)に示す様に、Si基板
11が露出するまでSi基板11上のSiエピタキシャ
ル層19に化学的機械的研磨を施して、高耐圧NPNバ
イポーラトランジスタの形成予定領域の表面と通常耐圧
NPNバイポーラトランジスタの形成予定領域の表面と
を同じ高さにする。この結果、Si基板11とSi基板
13との間にSiO2 膜12が部分的に介在することに
よって部分的にSOI構造になっている貼り合わせ基板
21が製造される。
【0011】その後、SiO2 膜12に達する素子分離
用の溝22をSi基板11に形成し、溝22の内面を含
むSi基板11の表面及びSiエピタキシャル層19の
表面に熱酸化でSiO2 膜23を形成する。そして、溝
22を埋めるのに十分な厚さの多結晶Si膜24を全面
に堆積させ、SiO2 膜23が露出するまで多結晶Si
膜24をエッチングする。
【0012】次に、図15に示す様に、高耐圧NPNバ
イポーラトランジスタ及び通常耐圧NPNバイポーラト
ランジスタにおけるP型のベース拡散層25及びN+
のエミッタ拡散層26と、通常耐圧NPNバイポーラト
ランジスタにおけるN+ 型のコレクタ取り出し拡散層2
7とを形成する。そして、フィールド絶縁膜としてのS
iO2 膜28をSiO2 膜23上及び多結晶Si膜24
上の全面に堆積させ、SiO2 膜28、23に電極窓2
9を形成する。
【0013】その後、高耐圧NPNバイポーラトランジ
スタのエミッタ電極31、ベース電極32及び通常耐圧
NPNバイポーラトランジスタのエミッタ電極33、ベ
ース電極34、コレクタ電極35をAl合金膜で形成
し、更に、高耐圧NPNバイポーラトランジスタのコレ
クタ電極36をAl合金膜で形成して、高耐圧NPNバ
イポーラトランジスタ37と通常耐圧NPNバイポーラ
トランジスタ38とを含むモノリシックパワーICを完
成させる。
【0014】以上の様な一従来例では、図15からも明
らかな様に、貼り合わせ基板21のうちでSOI構造に
なっていない領域を高耐圧NPNバイポーラトランジス
タ37の形成予定領域にして、貼り合わせ基板21の互
いに反対側の面にエミッタ拡散層26とコレクタ取り出
し拡散層16とを形成している。このため、エミッタ−
コレクタ間の距離が長くて、高耐圧NPNバイポーラト
ランジスタ37の耐圧を高め易い。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図13〜1
5に示した上述の一従来例では、図13(c)の工程で
のSi基板11に対する化学的機械的研磨と、図14
(b)の工程でのSiエピタキシャル層19に対する化
学的機械的研磨との、2回の化学的機械的研磨が必要で
ある。このため、生産のリードタイムが長くて、モノリ
シックパワーICを低コストで製造することが困難であ
った。
【0016】また、図13〜15に示した一従来例で
は、図14(a)の工程でSi基板11及びSiO2
12をエッチングして形成した凹部18をSiエピタキ
シャル層19で埋めているが、凹部18に臨むSi基板
11、13の露出面やSiO2膜12の露出面の近傍で
はSiエピタキシャル層19の結晶性が乱れていて、こ
の部分に結晶欠陥が発生している。
【0017】このため、高耐圧NPNバイポーラトラン
ジスタ37における接合リーク電流が多かったり接合耐
圧が十分には高くなかったりして、高耐圧NPNバイポ
ーラトランジスタ37の特性が優れているモノリシック
パワーICを製造することが困難であった。従って、本
願の発明は、部分的にSOI構造になっているにも拘ら
ず結晶性の良好な貼り合わせ基板と、能動素子の特性が
優れている半導体装置を低コストで製造することができ
る方法とを提供することを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る貼り合わ
せ基板の製造方法では、第1の半導体基板の一つの面に
不純物を選択的に導入してから、この一つの面に熱酸化
膜を形成するので、不純物による増速酸化によって、不
純物が導入された領域には相対的に厚い熱酸化膜が形成
され、不純物が導入されていない領域には相対的に薄い
熱酸化膜が形成される。
【0019】このため、一つの面のうちで不純物が導入
されていない領域が露出するまで熱酸化膜の全体をエッ
チングしても、不純物が導入された領域には熱酸化膜を
残すことができる。
【0020】従って、エッチング後に一つの面を介して
第1の半導体基板と第2の半導体基板とを貼り合わせる
と、不純物が導入されていない領域では第1の半導体基
板と第2の半導体基板とが直接に接触し、不純物が導入
された領域では熱酸化膜によって第1の半導体基板と第
2の半導体基板とが絶縁分離されて、部分的にSOI構
造になっている貼り合わせ基板を製造することができ
る。
【0021】そして、それにも拘らず、不純物が導入さ
れた領域にのみ熱酸化膜を残した状態で第1の半導体基
板と第2の半導体基板とを貼り合わせるので、第1の半
導体基板の一つの面の全体に熱酸化膜を形成した状態で
第1の半導体基板と第2の半導体基板とを貼り合わせる
方法の様に、第1の半導体基板と熱酸化膜とを選択的に
除去した部分を埋めるためのエピタキシャル成長と平坦
化処理とを行う必要がなく、エピタキシャル層における
結晶欠陥の発生もない。
【0022】請求項2に係る半導体装置の製造方法で
は、部分的にSOI構造になっている貼り合わせ基板の
うちでSOI構造になっていない部分に相対的に高耐圧
の能動素子を形成し、SOI構造になっている部分に相
対的に低耐圧の能動素子を形成するが、第1の半導体基
板と熱酸化膜とを選択的に除去した部分を埋めるための
エピタキシャル成長と平坦化処理とを行う必要がなく、
エピタキシャル層における結晶欠陥の発生もない。
【0023】請求項3に係る半導体装置の製造方法で
は、第1の半導体基板の一つの面に選択的に導入した不
純物の拡散層を縦型バイポーラトランジスタのコレクタ
埋め込み層にするので、この不純物の導入で増速酸化と
コレクタ埋め込み層の形成との両方を行うことができ
て、全体的な製造工程が少なくてよい。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本願の発明の第1及び第2
実施形態を、図1〜12を参照しながら説明する。図1
〜8が、高耐圧NPNバイポーラトランジスタと通常耐
圧NPNバイポーラトランジスタとを含むモノリシック
パワーIC及びそのための貼り合わせ基板の製造方法に
適用した第1実施形態を示している。
【0025】この第1実施形態では、図1(a)に示す
様に、抵抗率が10Ωcm程度のN - 型のSi基板41
の一つの面上に、通常耐圧NPNバイポーラトランジス
タの形成予定領域上に開口を有するレジスト42をリソ
グラフィで形成する。そして、レジスト42をマスクに
して、3×1015cm-2程度のドーズ量及び50keV
程度の加速エネルギで砒素43をイオン注入して、この
一つの面に砒素注入層44を形成する。
【0026】次に、図1(b)に示す様に、レジスト4
2を剥離した後、Si基板41を熱酸化して、このSi
基板41の表面にSiO2 膜45を形成すると共に、砒
素注入層44中の砒素を拡散させて通常耐圧NPNバイ
ポーラトランジスタにおけるN+ 型のコレクタ埋め込み
拡散層46を形成する。
【0027】このとき、砒素43が高濃度に注入されて
いる砒素注入層44では砒素43が注入されていない領
域に比べて酸化速度が速いという増速酸化が生じるの
で、砒素43が注入されていない領域上に厚さ1μm程
度のSiO2 膜45を形成すると、コレクタ埋め込み拡
散層46上には厚さ1.5〜2.0μm程度のSiO2
膜45が形成される。
【0028】次に、図1(c)に示す様に、フッ酸溶液
等でSiO2 膜45をエッチングするが、Si基板41
の表面のうちで砒素43が注入されていない領域は完全
に露出させ、コレクタ埋め込み拡散層46上にはSiO
2 膜45を残す。このとき、残したSiO2 膜45の表
面とSiO2 膜45を除去したSi基板41の表面とを
同じ高さにするのが好ましいが、SiO2 膜45の表面
がSi基板41の表面よりも低くならなければよい。
【0029】次に、図2(a)に示す様に、抵抗率が1
00Ωcm程度の別のN- 型のSi基板47の一つの面
に、3×1015cm-2程度のドーズ量及び50keV程
度の加速エネルギで砒素48をイオン注入して、この一
つの面に砒素注入層49を形成する。
【0030】次に、図2(b)に示す様に、Si基板4
1のコレクタ埋め込み拡散層46を形成した面とSi基
板47の砒素注入層49を形成した面とは反対側の面と
を室温で貼り合わせた後、酸素雰囲気中において温度が
1100℃程度で時間が2時間程度の熱処理を施して、
Si基板41とSi基板47との密着性を向上させる。
【0031】この熱処理で、砒素注入層49中の砒素が
拡散して高耐圧NPNバイポーラトランジスタにおける
+ 型のコレクタ取り出し拡散層51が形成され、この
コレクタ取り出し拡散層51上にSiO2 膜52が形成
され、Si基板41の表面にもSiO2 膜52が形成さ
れる。
【0032】次に、図3(a)に示す様に、Si基板4
1が通常耐圧NPNバイポーラトランジスタに必要な厚
さであるt2 =3μm程度になるまで、Si基板41に
化学的機械的研磨を施す。この結果、Si基板41とS
i基板47との間にSiO2膜45が部分的に介在する
ことによって部分的にSOI構造になっている貼り合わ
せ基板53が製造される。
【0033】次に、図3(b)に示す様に、素子分離領
域上に開口を有するレジスト54をリソグラフィでSi
基板41上に形成し、このレジスト54をマスクにして
Si基板41に反応性イオンエッチングを施して、Si
2 膜45に達する素子分離用の溝55をSi基板41
に形成する。
【0034】なお、図1(c)の工程でSiO2 膜45
をエッチングしたときにSiO2 膜45の表面がSi基
板41の表面よりも高くなっていて、図2(b)の工程
でSi基板41とSi基板47とを貼り合わせたときに
図3(c)に示す様にSiO2 膜45の端面近傍に空洞
56が形成されている場合は、溝55の幅wをSiO2
膜45の端面からSiO2 膜45に囲まれている領域中
へ広げて、空洞56を露出させる。
【0035】次に、図4(a)に示す様に、レジスト5
4を剥離した後、溝55の内面を含むSi基板41の表
面に熱酸化で厚さ100nm程度のSiO2 膜57を形
成し、更に、溝55を埋めるのに十分な厚さの多結晶S
i膜58を減圧CVD法で全面に堆積させる。
【0036】このとき、図3(c)に示した様に溝55
の幅wを広げておけば、図1(c)の工程でSiO2
45をエッチングしたときにSiO2 膜45の表面がS
i基板41の表面よりも高くなっていても、SiO2
57と多結晶Si膜58とで溝55を完全に埋めること
ができる。
【0037】次に、図4(b)に示す様に、SiO2
57が露出するまで、好ましくは多結晶Si膜58の表
面がSiO2 膜57の表面と同じ高さになるまで、多結
晶Si膜58に反応性イオンエッチングを施す。
【0038】次に、図5(a)に示す様に、高耐圧NP
Nバイポーラトランジスタ及び通常耐圧NPNバイポー
ラトランジスタにおけるベース拡散層の形成予定領域上
に開口を有するレジスト59をリソグラフィでSiO2
膜57及び多結晶Si膜58上に形成する。そして、レ
ジスト59をマスクにして、1×1014cm-2程度のド
ーズ量及び60keV程度の加速エネルギでボロン61
をイオン注入して、Si基板41にボロン注入層62を
形成する。
【0039】次に、図5(b)に示す様に、レジスト5
9を剥離した後、高耐圧NPNバイポーラトランジスタ
及び通常耐圧NPNバイポーラトランジスタにおけるエ
ミッタ拡散層の形成予定領域上と通常耐圧NPNバイポ
ーラトランジスタにおけるコレクタ取り出し拡散層の形
成予定領域上とに開口を有するレジスト63をリソグラ
フィでSiO2 膜57及び多結晶Si膜58上に形成す
る。
【0040】そして、レジスト63をマスクにして、5
×1015cm-2程度のドーズ量及び230keV程度の
加速エネルギで砒素64をイオン注入して、Si基板4
1に砒素注入層65を形成する。
【0041】次に、図6(a)に示す様に、レジスト6
3を剥離した後、窒素雰囲気中において温度が1000
℃程度で時間が30分程度の熱処理を施してボロン注入
層62中のボロンと砒素注入層65中の砒素とを拡散さ
せて、高耐圧NPNバイポーラトランジスタ及び通常耐
圧NPNバイポーラトランジスタにおけるP型のベース
拡散層66及びN+ 型のエミッタ拡散層67と、通常耐
圧NPNバイポーラトランジスタのN+ 型のコレクタ取
り出し拡散層68とを形成する。
【0042】次に、図6(b)に示す様に、フィールド
絶縁膜としての厚さ1μm程度のSiO2 膜69をSi
2 膜57上及び多結晶Si膜58上の全面に減圧CV
D法で堆積させる。
【0043】次に、図7(a)に示す様に、ベース拡散
層66、エミッタ拡散層67及びコレクタ取り出し拡散
層68に対する電極窓のパターンの開口を有するレジス
ト71を、リソグラフィでSiO2 膜69上に形成す
る。そして、レジスト71をマスクにしてフッ酸溶液等
でSiO2 膜69、57をエッチングして、これらのS
iO2 膜69、57に電極窓72を形成する。このエッ
チングでは、コレクタ取り出し拡散層51上のSiO2
膜52も同時に除去する。
【0044】次に、図7(b)に示す様に、レジスト7
1を剥離した後、厚さ1μm程度のAl合金膜73をス
パッタ法で堆積させて、電極窓72を埋める。そして、
図8(a)に示す様に、電極のパターンのレジスト74
をリソグラフィでAl合金膜73上に形成し、このレジ
スト74をマスクにしてAl合金膜73に反応性イオン
エッチングを施して、高耐圧NPNバイポーラトランジ
スタのエミッタ電極75、ベース電極76及び通常耐圧
NPNバイポーラトランジスタのエミッタ電極77、ベ
ース電極78、コレクタ電極79を形成する。
【0045】次に、図8(b)に示す様に、レジスト7
4を剥離した後、Si基板47のコレクタ取り出し拡散
層51側の面に厚さ1μm程度のAl合金膜をスパッタ
法で堆積させ、このAl合金膜を高耐圧NPNバイポー
ラトランジスタのコレクタ電極81にする。以上の様に
して、高耐圧NPNバイポーラトランジスタ82と通常
耐圧NPNバイポーラトランジスタ83とを含むモノリ
シックパワーICを完成させる。
【0046】以上の説明からも明らかな様に、この第1
実施形態では、図3(a)の工程におけるSi基板41
に対する化学的機械的研磨以外には化学的機械的研磨を
施していないので、図13〜15に示した一従来例に比
べて、生産のリードタイムが短くて、モノリシックパワ
ーICを低コストで製造することができる。
【0047】また、この第1実施形態では、エピタキシ
ャル成長を全く行っておらず、エピタキシャル層におけ
る結晶欠陥の発生がない。このため、部分的にSOI構
造になっているにも拘らず結晶性の良好な貼り合わせ基
板53を低コストで製造することができ、高耐圧NPN
バイポーラトランジスタ82と通常耐圧NPNバイポー
ラトランジスタ83との特性が優れているモノリシック
パワーICを低コストで製造することもできる。
【0048】なお、図1(a)の工程で、砒素43の代
わりにボロン等のP型の不純物をイオン注入すれば、N
+ 型のコレクタ埋め込み拡散層46の代わりにP+ 型の
コレクタ埋め込み拡散層を形成することができる。ま
た、リソグラフィ及びイオン注入を2回ずつ行えば、N
+ 型とP+ 型との2種類のコレクタ埋め込み拡散層を形
成することができる。従って、通常耐圧NPNバイポー
ラトランジスタ83の代わりに、通常耐圧PNPバイポ
ーラトランジスタを形成することもできる。
【0049】また、N- 型のSi基板41、47の代わ
りにP- 型のSi基板を用いれば、高耐圧NPNバイポ
ーラトランジスタ82の代わりに高耐圧PNPバイポー
ラトランジスタを形成することができる。更に、従来公
知の技術を用いるだけで、横型PNPバイポーラトラン
ジスタや抵抗素子や容量素子等を集積させることもでき
る。
【0050】図9〜12が、高耐圧縦型NMOSトラン
ジスタと通常耐圧NMOSトランジスタ及び通常耐圧P
MOSトランジスタとを含むモノリシックパワーIC及
びそのための貼り合わせ基板の製造方法に適用した第2
実施形態を示している。
【0051】この第2実施形態でも、図9(a)に示す
様に、第1実施形態における図1(a)〜図4(b)ま
での工程と実質的に同様の工程を実行して、素子活性領
域及び素子分離領域までを形成する。但し、この第2実
施形態では、多結晶Si膜58の表面がSi基板41の
表面と同程度の高さになるまで、多結晶Si膜58に反
応性イオンエッチングを施す。
【0052】その後、高耐圧縦型NMOSトランジスタ
におけるボディ拡散層の形成予定領域上と通常耐圧NM
OSトランジスタの形成予定領域上とに開口を有するレ
ジスト84をリソグラフィでSiO2 膜57及び多結晶
Si膜58上に形成する。そして、レジスト84をマス
クにして、1×1013cm-2程度のドーズ量及び360
keV程度の加速エネルギでボロン85をイオン注入し
て、Si基板41にボロン注入層86を形成する。
【0053】次に、図9(b)に示す様に、レジスト8
4を剥離した後、Si基板41上のSiO2 膜57をフ
ッ酸溶液等でエッチングしてSi基板41の表面を露出
させる。そして、ゲート絶縁膜としての厚さ50nm程
度のSiO2 膜87をSi基板41の表面等に熱酸化で
形成し、厚さ400nm程度の多結晶Si膜88を減圧
CVD法でSiO2 膜87上に堆積させ、更に、PSG
膜89をCVD法で多結晶Si膜88上に堆積させる。
【0054】その後、窒素雰囲気中において温度が95
0℃程度で時間が1時間程度の熱処理を施して、PSG
膜89から多結晶Si膜88へリンを拡散させると共
に、ボロン注入層86中のボロンを拡散させて、高耐圧
縦型NMOSトランジスタにおけるP- 型のボディ拡散
層91と通常耐圧NMOSトランジスタにおけるP-
のウェル92とを形成する。
【0055】次に、図10(a)に示す様に、PSG膜
89をエッチングで除去した後、ゲート電極のパターン
のレジスト93を多結晶Si膜88上に形成し、このレ
ジスト93をマスクにして多結晶Si膜88に反応性イ
オンエッチングを施して、高耐圧縦型NMOSトランジ
スタと通常耐圧NMOSトランジスタと通常耐圧PMO
Sトランジスタとのゲート電極94を形成する。
【0056】次に、図10(b)に示す様に、レジスト
93を剥離した後、高耐圧縦型NMOSトランジスタに
おけるソース拡散層の形成予定領域上と通常耐圧NMO
Sトランジスタにおけるソース/ドレイン拡散層の形成
予定領域上とに開口を有するレジスト95をリソグラフ
ィで形成する。そして、レジスト95をマスクにして、
5×1015cm-2程度のドーズ量及び100keV程度
の加速エネルギで砒素96をイオン注入して、Si基板
41に砒素注入層97を形成する。
【0057】次に、図11(a)に示す様に、レジスト
95を剥離した後、高耐圧縦型NMOSトランジスタに
おけるボディコンタクト拡散層の形成予定領域上と通常
耐圧PMOSトランジスタにおけるソース/ドレイン拡
散層の形成予定領域上とに開口を有するレジスト98を
リソグラフィで形成する。そして、レジスト98をマス
クにして、5×1015cm-2程度のドーズ量及び50k
eV程度の加速エネルギでボロン99をイオン注入し
て、Si基板41にボロン注入層101を形成する。
【0058】次に、図11(b)に示す様に、レジスト
98を剥離した後、層間絶縁膜としての厚さ1μm程度
のSiO2 膜102を減圧CVD法で堆積させる。そし
て、窒素雰囲気中において温度が900℃程度で時間が
30分程度の熱処理を施して、砒素注入層97中の砒素
とボロン注入層101中のボロンとを拡散させる。
【0059】この結果、高耐圧縦型NMOSトランジス
タにおけるN+ 型のソース拡散層103及びP+ 型のボ
ディコンタクト拡散層104と、通常耐圧NMOSトラ
ンジスタにおけるN+ 型のソース/ドレイン拡散層10
5と、通常耐圧PMOSトランジスタにおけるP+ 型の
ソース/ドレイン拡散層106とが形成される。
【0060】その後は、図12に示す様に、再び、第1
実施形態における図7(a)〜図8(b)までの工程と
実質的に同様の工程を実行して、電極窓107と、高耐
圧縦型NMOSトランジスタのソース電極108と、通
常耐圧NMOSトランジスタのソース/ドレイン電極1
09と、通常耐圧PMOSトランジスタのソース/ドレ
イン電極111と、高耐圧縦型NMOSトランジスタの
ドレイン電極112とを形成する。
【0061】以上の様にして、高耐圧縦型NMOSトラ
ンジスタ113と通常耐圧NMOSトランジスタ114
と通常耐圧PMOSトランジスタ115とを含むモノリ
シックパワーICを完成させる。
【0062】なお、図2(a)の工程で砒素48の代わ
りにボロン等のP型の不純物をイオン注入して、N+
のコレクタ取り出し拡散層51の代わりにP+ 型の拡散
層を形成すれば、高耐圧縦型NMOSトランジスタ11
3の代わりに、ドレイン電極112をコレクタ電極とす
る絶縁ゲート型バイポーラトランジスタを製造すること
ができる。
【0063】また、この第2実施形態と上述の第1実施
形態とを組み合わせて、高耐圧縦型NMOSトランジス
タ113と通常耐圧NMOSトランジスタ114と通常
耐圧PMOSトランジスタ115との他に、バイポーラ
トランジスタを集積させることもできる。
【0064】
【発明の効果】請求項1に係る貼り合わせ基板の製造方
法では、部分的にSOI構造になっている貼り合わせ基
板を製造することができるにも拘らず、第1の半導体基
板と熱酸化膜とを選択的に除去した部分を埋めるための
エピタキシャル成長と平坦化処理とを行う必要がなく、
エピタキシャル層における結晶欠陥の発生もないので、
部分的にSOI構造になっているにも拘らず結晶性の良
好な貼り合わせ基板を低コストで製造することができ
る。
【0065】請求項2に係る半導体装置の製造方法で
は、相対的に高耐圧の能動素子と相対的に低耐圧の能動
素子を形成するが、第1の半導体基板と熱酸化膜とを選
択的に除去した部分を埋めるためのエピタキシャル成長
と平坦化処理とを行う必要がなく、エピタキシャル層に
おける結晶欠陥の発生もないので、能動素子の特性が優
れている半導体装置を低コストで製造することができ
る。
【0066】請求項3に係る半導体装置の製造方法で
は、第1の半導体基板の一つの面に対する選択的な不純
物の導入で増速酸化とコレクタ埋め込み層の形成との両
方を行うことができて、全体的な製造工程が少なくてよ
いので、能動素子の特性が優れている半導体装置を更に
低コストで製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の発明の第1実施形態の最初の工程を順次
に示す側断面図である。
【図2】図1に続く工程を順次に示す側断面図である。
【図3】図2に続く工程を順次に示す側断面図である。
【図4】図3に続く工程を順次に示す側断面図である。
【図5】図4に続く工程を順次に示す側断面図である。
【図6】図5に続く工程を順次に示す側断面図である。
【図7】図6に続く工程を順次に示す側断面図である。
【図8】図7に続く工程を順次に示す側断面図である。
【図9】本願の発明の第2実施形態の途中の工程であっ
て図4に続く工程を順次に示す側断面図である。
【図10】図9に続く工程を順次に示す側断面図であ
る。
【図11】図10に続く工程を順次に示す側断面図であ
る。
【図12】図11に続く工程を示す側断面図である。
【図13】本願の発明の一従来例の最初の工程を順次に
示す側断面図である。
【図14】図13に続く工程を順次に示す側断面図であ
る。
【図15】図14に続く工程を示す側断面図である。
【符号の説明】
41…Si基板(第1の半導体基板)、43…砒素(不
純物)、45…SiO2 膜(熱酸化膜)、46…コレク
タ埋め込み拡散層、47…Si基板(第2の半導体基
板)、53…貼り合わせ基板、82…高耐圧NPNバイ
ポーラトランジスタ(相対的に高耐圧の能動素子)、8
3…通常耐圧NPNバイポーラトランジスタ(相対的に
低耐圧の能動素子)、113…高耐圧縦型NMOSトラ
ンジスタ(相対的に高耐圧の能動素子)、114…通常
耐圧NMOSトランジスタ(相対的に低耐圧の能動素
子)、115…通常耐圧PMOSトランジスタ(相対的
に低耐圧の能動素子)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 21/8234 H01L 27/08 102A 27/088 29/78 656E 27/12 658K 29/78 658G 21/336 // H01L 21/02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の半導体基板の一つの面に不純物を
    選択的に導入する工程と、 前記導入後に前記一つの面に熱酸化膜を形成する工程
    と、 前記一つの面のうちで前記不純物が導入されていない領
    域が露出するまで前記一つの面上の前記熱酸化膜をエッ
    チングする工程と、 前記エッチング後に前記一つの面を介して前記第1の半
    導体基板と第2の半導体基板とを貼り合わせる工程とを
    具備することを特徴とする貼り合わせ基板の製造方法。
  2. 【請求項2】 第1の半導体基板の一つの面に不純物を
    選択的に導入する工程と、 前記導入後に前記一つの面に熱酸化膜を形成する工程
    と、 前記一つの面のうちで前記不純物が導入されていない領
    域が露出するまで前記一つの面上の前記熱酸化膜をエッ
    チングする工程と、 前記エッチング後に前記一つの面を介して前記第1の半
    導体基板と第2の半導体基板とを貼り合わせる工程と、 前記第1及び第2の半導体基板のうちで前記領域に臨む
    部分に相対的に高耐圧の能動素子を形成し、前記第1の
    半導体基板のうちで前記領域以外の部分に相対的に低耐
    圧の能動素子を形成する工程とを具備することを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記不純物の拡散層を縦型バイポーラト
    ランジスタのコレクタ埋め込み層にすることを特徴とす
    る請求項2記載の半導体装置の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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