JPH1120443A - 車両用サスペンション制御装置 - Google Patents

車両用サスペンション制御装置

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JPH1120443A
JPH1120443A JP17257197A JP17257197A JPH1120443A JP H1120443 A JPH1120443 A JP H1120443A JP 17257197 A JP17257197 A JP 17257197A JP 17257197 A JP17257197 A JP 17257197A JP H1120443 A JPH1120443 A JP H1120443A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車輪速センサに基づき減衰力制御を行なう車
両用サスペンション制御装置において、加速時等の路面
状態に関わらない要因による車輪速の変動が生じても、
サスペンションの減衰力が誤調整されることのないよう
にする。 【解決手段】 車輪速検出手段1で車両の車輪速を検出
し、車輪速変動量抽出手段21でこの検出された車輪速
の変動量を抽出し、周波数解析手段22でこの抽出され
た車輪速変動量を周波数解析して、制御手段23で、こ
の解析された周波数特性に基づいて減衰力可変機構6,
7,8,9の減衰力特性を変更制御するが、この際、ア
クセル開度状態検出手段30で検出されたアクセルの開
度状態に基づいて求めたアクセルの開速度状態が所定値
以上の場合には、禁止手段27により、制御手段23に
よる減衰力特性の変更制御を一時的に禁止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用サスペンシ
ョンの減衰力特性を変更することで車両からの車体への
振動入力状態を制御する車両用サスペンション装置に関
し、特に、車輪速情報に基づいてかかる制御を行なう、
車両用サスペンション制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、減衰特性を切替可能な減衰力
可変ショックアブソーバ(減衰力可変装置)を装備した
車両用サスペンションが知られているが、かかるサスペ
ンションでは、一般に、車両の走行速度や車両に加わる
振動等の情報を基に運転状態や路面状態を推定し、ショ
ックアブソーバの減衰特性が、この推定された運転状態
や路面状態に応じたショックアブソーバの減衰特性にな
るように、減衰力切替アクチュエータを制御する。
【0003】ところで、路面状態に関する情報の検出手
段としては、従来より上下Gセンサ(上下方向加速度セ
ンサ)が主に用いられている。特開平5−286326
号公報には、この上下Gセンサにより得られた情報によ
りショックアブソーバの減衰力を制御するサスペンショ
ン制御装置について開示されている。かかる従来の車両
用サスペンション制御装置では、上下Gセンサにより検
出された上下方向加速度をFFT処理部により周波数分
析し、バネ上共振周波数域とバネ下共振周波数域との間
の周波数域のスペクトル量、及び、バネ上共振周波数域
のスペクトル量をそれぞれ演算する。そして、演算され
たバネ上共振周波数域のスペクトル量をx座標に取り、
バネ上共振周波数域とバネ下共振周波数域との間の周波
数域のスペクトル量をy座標に取って、予め記憶されて
いる減衰力特性制御マップとの対応より最適な減衰力を
決定し、この決定した減衰力に基づいて減衰力切替アク
チュエータによりショックアブソーバの減衰力が切り替
えられるようになっている。
【0004】また、近年では、上述のような上下Gセン
サの代わりに、車輪速センサを用いてサスペンション制
御を行なう方法が提案されており、かかる例について
は、特開平5−229328号公報に開示されている。
上下Gセンサを用いてサスペンション制御を行なうもの
においては、上下Gセンサに作用する上下方向加速度の
変動の周波数(振動周波数)により路面状態を推定する
のに対して、車輪速センサを用いる場合には、車輪速の
変動に着目して路面状態を推定することになる。
【0005】このような、車輪速センサで得られる路面
状態の情報は、路面から直接かつリアルタイムに入力さ
れるものであるため、サスペンションを経由して間接的
に入力され、かつ時間遅れのある上下Gセンサに比べ、
より精度の高い情報で制御を行なうことができる。さら
に、車輪速センサについては、車輪速自体を検出するた
めに車両に既存となっているものを利用することができ
るので、わざわざ上下Gセンサを設置するのに比べてコ
スト増がない利点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の車輪速センサを用いた車両用サスペンション制
御装置では、車輪速情報に基づいた周波数分析の結果
に、路面状態以外に起因した特性が含まれてしまうた
め、路面状態を誤判定してしまうことがあり、減衰特性
の制御には誤動作が発生する可能性がある。例えば、加
速時,減速時,及びハンドル操作時には、車輪速が一時
的に変化するため、路面状態が変化していなくても、車
輪速に基づく路面判定では路面状態が一時的に変化した
と判定することがあり、これに応じて不要なサスペンシ
ョンの減衰特性制御が行なわれてしまうことがあり、ド
ライバや乗員に違和感を与える不具合がある。
【0007】つまり、上下方向加速度や車輪速に基づい
て推定する路面状態とは、路面の種類(例えばアスファ
ルト舗装路面か、コンクリート舗装路面か、あるいは未
舗装路面か等)の他に、路面上に段差や突起や窪み等の
局部的な路面変化もある。例えば図4は、車輪が路面上
の突起を乗り越える際の車輪の変動例について模式的に
示すもので、(a)は時間Tに関する車輪の上下位置H
の変化を示すグラフ、(b)は時間Tに関する車輪速V
の変化を示すグラフ、(c)は時間Tに関する車輪速の
変動量Aの変化を示すグラフであり、(a)〜(c)の
横軸(時間T)はいずれも互いに対応している。
【0008】図4(a)に示すように、時間T1 で車輪
が突起に進入して、突起を昇りながら時刻T2 で車輪が
突起頂部に達し、さらにその後は突起を降りながら時刻
3で突起から脱出するものとする。突起進入時の車輪
速VをV0とすると、突起乗り上げ時の車輪速は、図4
(b)に示すように、車輪速V0で走行してきた車輪が
突起に乗り上がる時点T1 付近から車輪と路面とが強く
接地し、路面から車輪に加わる抵抗が増大するため、車
輪速が下降する(V<V0)。そして、車輪が突起頂部
に乗り上がった時点T2 付近で一度通常の車輪速に戻り
(V=V0)、車輪が突起から降りるときには、逆に車
輪と路面との接地が弱くなり路面から車輪に加わる抵抗
が減少するため、車輪速が上昇する(V>V0)。その
後、車輪が路面に復帰した時点T3 付近で再び車輪速も
通常の状態に戻る(V=V0)。車輪速Vを時間Tで微
分することにより、このときの車輪速の変動量Aを算出
すると、図4(c)に示されるような正負正と変化する
波形を得ることができる。逆に、車輪が路面の窪みを通
過するときの車輪速の変動は、突起物を乗り越えるとき
とは正負逆の波形を示す。
【0009】このように、車輪速センサを用いて車輪速
を検出することによっても、路面上の突起や窪みや段差
等の存在を検出することができ、車輪速の変動の周波数
を解析することにより、このような路面上の局部変化の
特性を上下Gセンサと同様に推定することができる。一
方、図5は一定速度からの加速時の車輪速の変化及び車
輪速変動量の変化を模式的に示すグラフ、図6は一定速
度からの減速時の車輪速の変化及び車輪速変動量の変化
を模式的に示すグラフ、図7は一定速度で走行中のハン
ドル操作時の内輪及び外輪の車輪速の変化及び車輪速変
動量の変化を模式的に示すグラフであり、各図とも横軸
に時間T、縦軸に各図(a)は車輪速V,各図(b)は
車輪速変動量Aを示しており、図(a),図(b)の横
軸は互いに対応している。
【0010】加速時においては、図5(a)に示すよう
に車輪速Vは車体速Vbとは異なる変化をする。つま
り、加速を始めた瞬間T4 に車輪には急激な駆動力が加
わるため車輪は路面との間で一瞬空転し、その後車輪と
路面との滑りが減少して車輪速Vが車体速Vbにほぼ一
致する時点T5 までの間は、車輪速センサは車輪速の急
激な上昇と下降とを検出する(V>Vbの間)。従っ
て、図5(b)に示すように、車輪速の変動量Aは、こ
の間大きく変化することになる。この車輪速変動量Aの
変化特性は、車輪が窪みを通過する時のものに似てお
り、周波数分析の結果から制御を行なうと、窪みを通過
する際に行なう減衰力特性変更を行なってしまうことが
ある。
【0011】逆に減速時においても、図6(a)に示す
ように、ブレーキングを始めた瞬間T6 に車輪はブレー
キによる摩擦抵抗により一瞬ロック傾向となり、車輪速
Vは車体速Vbよりも大幅に低下し、その後、車輪と路
面との滑りが減少し車輪速Vが車体速Vbにほぼ一致す
る時点T7 までの間、車輪速センサは車輪速の急激な下
降と上昇とを検出する(V<Vbの間)。従って、図6
(b)に示すように、車輪速の変動量Aは、この間大き
く変化することになる。この車輪速変動量Aの変化特性
は、車輪が突起を通過する時のものに似ており、周波数
分析の結果から制御を行なうと、突起を通過する際に行
なう減衰力特性変更を行なってしまうことがある。
【0012】また、ハンドル操作時においては、内輪の
車輪速をVi、外輪の車輪速をVoとし、車体速をVb
とすると、図7(a)に示すようにハンドルを切って車
両が旋回を始めた時点T8 から旋回を終わった時点T9
までの間は、内輪側は回転半径が小さくなるために内輪
の車輪速は低下し(Vi<Vb)、逆に、外輪側は回転
半径が大きくなるために外輪の車輪速は高まる(Vo>
Vb)。従って、図7(b)に示すように、内輪の車輪
速の変動量Aiは、車輪が突起を通過する場合のように
大きく変化し、外輪の車輪速の変動量Aoは車輪が窪み
を通過する場合のように大きく変化することになる。
【0013】このように、加速時,減速時,ハンドル操
作時においては、実際には路面状態が変化していなくて
も、路面状態に変化があったと判断して減衰力特性の制
御を行なってしまうことがあるのである。この結果、本
来、減衰力特性を変更する必要がないのにこれを変更す
ることになり、乗員に違和感を与えることになり、最適
減衰力とは異なった減衰力特性にショックアブソーバが
調整されてしまうため、乗り心地が害されてしまう虞も
ある。
【0014】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、車輪速センサに基づき減衰力制御を行なう車
両用サスペンション制御装置において、加速,減速時及
びハンドル操作時等の路面状態に関わらない要因による
車輪速の変動が生じても、サスペンションの減衰力が誤
調整されることのないようにした、車両用サスペンショ
ン制御装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の車両用サスペンション制御装置では、車輪速
検出手段で車両の車輪速を検出し、車輪速変動量抽出手
段でこの検出された車輪速の変動量を抽出し、周波数解
析手段でこの抽出された車輪速変動量を周波数解析し
て、制御手段で、この解析された周波数特性に基づいて
減衰力可変機構の減衰力特性を変更制御するが、この
際、アクセル開度状態検出手段で検出されたアクセルの
開度状態又は該アクセル開度状態に対応した量に基づい
て求めたアクセルの開速度状態又は該アクセル開速度状
態に対応した量が所定値以上の場合には、禁止手段によ
り、該制御手段による減衰力特性の変更制御が一時的に
禁止される。
【0016】したがって、アクセル開速度が所定値以上
となる加速開始時等を除いて、減衰力特性を変更制御に
よるサスペンションによる車輪から車体への振動入力状
態の制御が行なわれることになり、加速開始時等に生じ
る車輪速変動量の変化に起因して、路面状態が変化して
いないにもかかわらず減衰力特性が変更制御されるよう
な事態が回避される。
【0017】請求項2記載の本発明の車両用サスペンシ
ョン制御装置では、車輪速検出手段で車両の車輪速を検
出し、車輪速変動量抽出手段でこの検出された車輪速の
変動量を抽出し、周波数解析手段でこの抽出された車輪
速変動量を周波数解析して、制御手段で、この解析され
た周波数特性に基づいて減衰力可変機構の減衰力特性を
変更制御するが、この際、制動状態検出手段で車両の制
動状態が検出され、且つ、該車輪速検出手段で検出され
た車輪速から求められた該車両の減速度が所定減速度以
上の場合には、禁止手段により、該制御手段による減衰
力特性の変更制御が一時的に禁止される。
【0018】したがって、車両が制動されて車両の減速
度が所定減速度以上となる減速開始時等を除いて、減衰
力特性を変更制御によるサスペンションによる車輪から
車体への振動入力状態の制御が行なわれることになり、
減速開始時等に生じる車輪速変動量の変化に起因して、
路面状態が変化していないにもかかわらず減衰力特性が
変更制御されるような事態が回避される。
【0019】請求項3記載の本発明の車両用サスペンシ
ョン制御装置では、車輪速検出手段で車両の車輪速を検
出し、車輪速変動量抽出手段でこの検出された車輪速の
変動量を抽出し、周波数解析手段でこの抽出された車輪
速変動量を周波数解析して、制御手段で、この解析され
た周波数特性に基づいて減衰力可変機構の減衰力特性を
変更制御するが、この際、操舵角検出手段からの検出情
報に基づいて求められる操舵角速度が所定角速度以上の
場合には、禁止手段により、該制御手段による減衰力特
性の変更制御が一時的に禁止される。
【0020】したがって、操舵角速度が所定角速度以上
となる旋回開始時等を除いて、減衰力特性を変更制御に
よるサスペンションによる車輪から車体への振動入力状
態の制御が行なわれることになり、旋回開始時等に生じ
る車輪速変動量の変化に起因して、路面状態が変化して
いないにもかかわらず減衰力特性が変更制御されるよう
な事態が回避される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1〜図3は本発明の一実施形態
としての車両用サスペンション制御装置を示すもので、
図1はその機能ブロック図、図2はそのシステム構成
図、図3はその減衰特性制御に用いるマップを示す図で
ある。
【0022】図1,図2に示すように、本実施形態では
車輪速センサ(車輪速検出手段)1は4つの車輪2,
3,4,5のうちの一つの車輪(ここでは右前輪2)に
配設されており、車輪速センサ1で検出された車輪速信
号が電子制御ユニット(ECU)20に入力され、EC
U20ではこの車輪速に基づいて、各車輪2,3,4,
5のサスペンションに備えられたショックアブソーバ
(減衰力可変機構)6,7,8,9の減衰力を制御する
ようになっている。
【0023】ショックアブソーバ6,7,8,9の減衰
力制御は、ショックアブソーバ6,7,8,9にそれぞ
れそなえらえた可変オリフィス(図示略)の開口を減衰
力切替アクチュエータ6a,7a,8a,9aで切り替
えることで行なわれ、ここでは、減衰力状態を、ミディ
アム,ハード,ソフトの3段階に切り替えることができ
るようになっている。
【0024】なお、右前輪の車輪速を検出しているの
は、この右前輪が運転席に最も近く、右前輪部分の路面
反力がドライバの乗り心地に最も影響するものと考えら
れ、ドライバの乗り心地を最優先するには、右前輪の車
輪速データを用いるのが最も適しているからである。ま
た、この車両には、右前輪2の車輪速の信号の他に、ア
クセル開度状態検出手段としてのアクセルポジションセ
ンサ(以下APSという)30と、ブレーキSW(制動
状態検出手段)31と、ハンドル角センサ(操舵角検出
手段)32とがそなえられ、これらのセンサ類30,3
1,32の検出信号がECU20に入力されるようにな
っている。
【0025】アクセル開度状態検出手段30は、ここで
はアクセル開度状態を直接検出するAPSが用いられる
が、このAPSに代えて、アクセル開度に対応するスロ
ットル開度を検出するスロットル開度センサ(TPS)
など、アクセル開度状態に対応した量を検出するセンサ
類を用いてもよい。ブレーキSW31は、例えば図示略
のストップランプの点灯と連動するストップランプスイ
ッチとしてそなえられているものを用いることができ
る。
【0026】ECU20内には、車輪速センサ1から入
力された右前輪2の車輪速信号から車輪速度変動量を抽
出する車輪速変動量抽出手段21と、この車輪速変動量
抽出手段21で抽出された車輪速変動量を周波数解析す
る周波数解析手段22と、周波数解析手段22の解析結
果から最適な減衰力を設定してこの設定結果等に基づい
てアクチュエータ6a,7a,8a,9aを制御する制
御手段23と、この制御手段23による制御を禁止する
禁止手段27とが設けられている。さらに、ECU20
内には、加速度判定手段24,減速度判定手段25,操
舵角速度判定手段26がそなえられ、これらの判定手段
24,25,26の判定情報に基づいて禁止手段27が
作動するようになっている。
【0027】このうち、車輪速変動量抽出手段21は、
微分手段50,LPF51,第1のHPF52,第2の
HPF53をそなえており、まず微分手段50により車
輪速を時間で微分して、右前輪2の車輪速の変動量を算
出するようになっている。この算出した変動量にはノイ
ズや車両の加減速に起因した変動成分も含まれているた
め、これらの成分を除去し、可能な限り純粋な車輪速の
変動波を得るようにしたい。
【0028】そこで、微分手段50で得られた車輪速の
変動波信号は、ローパスフィルタ(LPF)51,第1
のハイパスフィルタ(HPF)52,第2のハイパスフ
ィルタ(HPF)53と順に処理されるようになってい
る。LPF51はノイズを除去するためのフィルタで、
例えば15Hz以上の波が除去されるようになってい
る。第1,第2のHPF52,53は、例えば図5
(b)及び図6(b)で示したような加速,減速時に発
生する変動波のうち、通常の加速,減速時(緩やかな加
速,減速時)に発生する波の成分を除去するためのフィ
ルタであり、それぞれ異なるレンジの波を除去するため
に設けられており、例えば第1のHPF52は0.1H
z以下の波を除去し、第2のHPF53は0.5Hz以
下の波を除去するようになっている。
【0029】このようにして得られた車輪速の変動波
は、次に周波数解析手段22に入力されるようになって
いるが、周波数解析手段22はパワースペクトル量抽出
手段60とゲイン調整手段61とをそなえている。そし
て、この周波数解析手段22では、まずパワースペクト
ル量抽出手段60にて、車輪速の変動波を周波数分析
し、バネ上共振周波数域とバネ下共振周波数域との間の
周波数域(例えば3〜8Hzでゴツゴツ感を伴う)にあ
る波のスペクトル量と、バネ上共振周波数域(例えば1
〜2Hzでフアフア感を伴う)にある波のスペクトル量
とを演算し、パワースペクトル量抽出手段60にて得ら
れた各スペクトル量は、ゲイン調整手段61にて適当な
大きさにゲイン調整され、制御手段23へ出力されるよ
うになっている。
【0030】制御手段23は、周波数解析手段22より
入力されたスペクトル量のうち、例えばバネ上共振周波
数域のスペクトル量をx座標に取り、バネ上共振周波数
域とバネ下共振周波数域との間の周波数域のスペクトル
量をy座標に取って得られるx,y座標値を、予め記憶
されている図3に示すような減衰力特性制御マップに参
照しながら減衰力を決定するようになっている。なお、
減衰力特性はソフト,ミディアム,ハードの3段階とさ
れている。つまり、減衰力特性制御マップ上には、2つ
のスペクトル量(x,y)に対するショックアブソーバ
(減衰力可変機構)6,7,8,9の最適な減衰力特性
が領域区分されている。制御手段23は、スペクトル量
の座標(x,y)がマッピングされたいずれの領域に相
当するかによって最適減衰力特性を決定して、アクチュ
エータ6a,7a,8a,9aを制御してショックアブ
ソーバ6,7,8,9の減衰力を変更するようになって
いる。
【0031】なお、ここでは、最適減衰力特性を、バネ
上共振周波数域のスペクトル量と、バネ上共振周波数域
とバネ下共振周波数域との間の周波数域のスペクトル量
とから決定するようにしているが、バネ上共振周波数域
のスペクトル量と、バネ下共振周波数域のスペクトル量
とから決定するように構成してもよい。この場合、減衰
力特性制御マップ(図3)において、縦軸(y座標)
は、「バネ上共振周波数域とバネ下共振周波数域との間
の周波数域のスペクトル量」に代わって「バネ下共振周
波数域のスペクトル量」となる。
【0032】一方、加速度判定手段24は、APS30
から入力されたアクセル開度状態量(又はアクセル開度
状態に対応した量)を時間で微分してアクセル開速度
(又はアクセル開速度に対応した量)を算出するように
なっており、このアクセル開速度量が予め定められた値
(すなわち一定速度)以上の場合には、禁止手段27に
禁止信号を送信するようになっている。
【0033】減速度判定手段25は、車輪速センサ1か
ら入力された右前輪2の車輪速の単位時間当たりの変化
より減速度を算出するようになっており、この減速度が
予め定められた値(例えば0.1G)以上であって、か
つブレーキSW31から入力された制動状態がオンのと
き、すなわちブレーキが踏み込まれて減速力が生じた状
態のときには、禁止手段27に禁止信号を送信するよう
になっている。
【0034】また、操舵角速度判定手段26は、ハンド
ル角センサ32で検出されたハンドル40の回転角度の
単位時間当たりの変化よりハンドル回転角速度を算出
し、このハンドル回転角速度が一定値(例えば90de
g/s)以上であって、かつ車輪速センサ1から入力さ
れた右前輪2の車輪速が一定値(例えば40km/h)
以下のときには、禁止手段27に禁止信号を送信するよ
うになっている。なお、この車両では、車輪速が一定値
以上の場合には、ロール制御によるサスペンション制御
が他の制御に優先して行なわれるようになっており、こ
のため、旋回判定に車輪速が一定値以下の条件が付けら
れているのである。したがって、このようなロール制御
を行なわない場合には、旋回判定は操舵角速度のみでよ
い。
【0035】これらの加速度判定手段24,減速度判定
手段25,操舵角速度判定手段26から禁止信号が入力
される禁止手段27は、周波数解析手段22と制御手段
23との間に設けられている。そして、何れか一つでも
禁止信号が入力されると、周波数解析手段22から制御
手段23へのスペクトル量の入力を一定時間(例えば3
秒間)遮断し、その間の制御手段23によるショックア
ブソーバ6,7,8,9の減衰特性の変更制御を禁止す
るようになっている。
【0036】本発明の一実施形態としての車両用サスペ
ンション制御装置は、上述のように構成されているの
で、通常の走行時(急激な加速,減速,ハンドル操作の
ないとき)には、以下のようにしてサスペンション制御
が行なわれる。車両の走行中に、車輪は路面状態に応じ
て微妙に車輪速を変化させて回転しているが、この車輪
速(ここでは右前輪2)の車輪速を車輪速センサ1が検
出し、ECU20内の車輪速変動量抽出手段21に入力
する。
【0037】車輪速変動量抽出手段21においては、ま
ず微分手段50により右前輪2の車輪速を時間で微分
し、車輪速の変動を算出する。このとき得られる車輪速
の変動波にはノイズ成分や車両の加速度に起因した成分
等が含まれるため、LPF51により高周波のノイズ成
分を除去し、第1,第2のHPF52,53により通常
の加速,減速時に発生する比較的低周波の成分を除去す
ることにより路面状態に起因した車輪速の変動波成分を
得て、周波数解析手段22に入力する。
【0038】周波数解析手段22では、まずパワースペ
クトル量抽出手段60にて、車輪速の変動波の周波数特
性を分析し、バネ上共振周波数域とバネ下共振周波数域
との間の周波数域のスペクトル量と、バネ上共振周波数
域のスペクトル量とを演算する。そして、ゲイン調整手
段61にて適当な大きさにゲイン調整して制御手段23
に入力する。
【0039】制御手段23は、周波数解析手段22より
入力された各スペクトル量を、例えばバネ上共振周波数
域のスペクトル量をx座標に取り、バネ上共振周波数域
とバネ下共振周波数域との間の周波数域のスペクトル量
はy座標に取って、この座標値(x,y)を、予め記憶
されている減衰力特性制御マップを参照することで、ミ
ディアム,ハード,ソフトのいずれかの減衰力特性に決
定して、この決定した特性に基づいて、アクチュエータ
6a,7a,8a,9aに指示を送る。
【0040】なお、ここでは、バネ上共振周波数域とバ
ネ下共振周波数域との間の周波数域のスペクトル量と、
バネ上共振周波数域のスペクトル量とから最適減衰力特
性を決定しているが、バネ下共振周波数域のスペクトル
量と、バネ上共振周波数域のスペクトル量とから最適減
衰力特性を決定する場合には、図3に対応する減衰力特
性制御マップ[ただし、縦軸(y座標)は、「バネ上共
振周波数域とバネ下共振周波数域との間の周波数域のス
ペクトル量」に代わって「バネ下共振周波数域のスペク
トル量」となる。]を用いて特性を決定することにな
る。
【0041】そして、アクチュエータ6a,7a,8
a,9aは、制御手段23からの指示に基づき、各ショ
ックアブソーバ6,7,8,9内の図示略のオリフィス
の開閉度を切り替え、オイルがオリフィスを通過すると
きの抵抗を変化させることにより、ショックアブソーバ
6,7,8,9の減衰力を可変制御する。ところで、急
激な加速時,減速時,及びハンドル操作中においては、
右前輪2の空転やロック又は回転半径の変化等により、
図5,図6,図7で示したような車輪速の変動が発生
し、これが路面状態による車輪速の変動波の波形上に合
成されることになる。この加速時,減速時,及びハンド
ル操作により生じた車輪速変動の周波数が、上述の第
1,第2のHPF52,53の除去範囲内の場合にはこ
のHPF52,53の処理により加速,減速,ハンドル
操作の影響が取り除かれるが、除去範囲以上の周波数の
波が発生しうる場合には、以下のようにしてサスペンシ
ョン制御が行なわれる。
【0042】まず、急激な加速力が加えられた場合の制
御フローは次のようになる。APS30は、アクセル開
度状態量又はアクセル開度状態に対応した量を検出し、
加速度判定手段24に入力する。加速度判定手段24
は、APS30から入力されたアクセル開度状態量又は
アクセル開度状態に対応した量を時間で微分して、アク
セル開速度又はアクセル開速度に対応した量を算出す
る。そして、この量が予め定められた値以上の場合に
は、急激な加速力が加えられたものと判断して、禁止手
段27に禁止信号を送り、周波数解析手段22から制御
手段23へのスペクトル量の入力を一定時間遮断して制
御手段23によるショックアブソーバ6,7,8,9の
減衰特性の変更制御を禁止する。
【0043】また、急激な減速力が加えられた場合の制
御は次のようになる。ブレーキSW31は、ストップラ
ンプの点灯と連動する等して制動状態を検出し、減速度
判定手段25に入力する。減速度判定手段25には、ブ
レーキSW31より制動状態が入力されるのと並行し
て、車輪速センサ1より右前輪2の車輪速も入力されて
いる。そして、車輪速の単位時間当たりの変化(減速
度)を算出し、この減速度が予め定められた値以上であ
って、かつブレーキSW31から入力された制動状態が
オンのときには、急激な減速力が加えられたものと判断
して、禁止手段27に禁止信号を送り、周波数解析手段
22から制御手段23へのスペクトル量の入力を一定時
間遮断して制御手段23によるショックアブソーバ6,
7,8,9の減衰特性の変更制御を禁止する。
【0044】さらに、急激なハンドル操作が行なわれた
場合の制御は次のようになる。ハンドル角センサ32
は、ハンドル40の回転角度を検出して操舵角速度判定
手段26に入力している。操舵角速度判定手段26に
は、ハンドル角センサ32よりハンドル40の回転角度
が入力されるのと並行して、車輪速センサ1より右前輪
2の車輪速も入力されている。そして、ハンドル回転角
度の単位時間当たりの変化(ハンドル回転角速度)を算
出し、このハンドル回転角速度が一定値以上であって、
かつ車輪速センサ1から入力された右前輪2の車輪速が
一定値以下のときには、急激なハンドル操作が行なわれ
たものと判断して、禁止手段27に禁止信号を送り、周
波数解析手段22から制御手段23へのスペクトル量の
入力を一定時間遮断して制御手段23によるショックア
ブソーバ6,7,8,9の減衰特性の変更制御を禁止す
る。
【0045】このように、本車両用サスペンション制御
装置によれば、加速度判定手段24が、APS30から
入力されたアクセル開度状態量又はアクセル開度状態に
対応した量に基づいてアクセル開速度又はアクセル開速
度に対応した量を算出し、一定値以上の場合には急激な
加速力が加えられたものと判断して、禁止手段27に禁
止信号を送り、禁止手段27を介して制御手段23によ
るショックアブソーバ6,7,8,9の減衰特性の変更
制御を一定時間禁止するので、加速時の車輪の空転等に
よる車輪速の変動を、路面状態の変化による車輪速の変
動と誤認することがなく、ショックアブソーバ6,7,
8,9の減衰特性の誤調整を防止することができ、乗員
に違和感を与えたり乗り心地を低下させたりする不具合
を回避することができる。
【0046】また、減速度判定手段25が、車輪センサ
1より入力された右前輪2の車輪速より減速度を算出
し、この減速度が予め定められた値以上であって、かつ
ブレーキSW31から入力された制動状態がオンのとき
には、急激な減速力が加えられたものと判断して、禁止
手段27に禁止信号を送り、禁止手段27を介して制御
手段23によるショックアブソーバ6,7,8,9の減
衰特性の変更制御を一定時間禁止するので、減速時の車
輪のロック等による右前輪2の車輪速の変動を、路面状
態の変化による車輪速の変動と誤認することがなく、シ
ョックアブソーバ6,7,8,9の減衰特性の誤調整を
防止することができ、乗員に違和感を与えたり乗り心地
を低下させたりする不具合を回避することができる。
【0047】さらに、操舵角速度判定手段26が、ハン
ドル角センサ32より入力されたハンドル回転角度より
ハンドル回転角速度を算出し、このハンドル回転角速度
が一定値以上であるときには、急激なハンドル操作が行
なわれたものと判断して、禁止手段27に禁止信号を送
り、禁止手段27を介して制御手段23によるショック
アブソーバ6,7,8,9の減衰特性の変更制御を一定
時間禁止するので、旋回時の内外輪の回転速度差の発生
による車輪速の変動を、路面状態の変化による車輪速の
変動と誤認することがなく、ショックアブソーバ6,
7,8,9の減衰特性の誤調整を防止することができ、
乗員に違和感を与えたり乗り心地を低下させたりする不
具合を回避することができる。
【0048】なお、高速時におけるロール制御を行なわ
ないものにおいては、操舵角速度判定手段26による禁
止信号の送信判断の際、車輪速センサ1から入力される
右前輪2の車輪速についての条件を外すことができる。
また、車輪センサを設置する車輪は右前輪だけに限定さ
れるものではなく、四輪のいずれか1つ、又はいずれか
複数に設けてもよい。複数設ける場合、路面状態を速く
検出しうる左右両前輪に設置し、これらの左右の車輪セ
ンサの情報を基にショックアブソーバの減衰力を調整す
ることも有効である。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の車両用サスペンション制御装置によれば、アクセ
ル開度状態検出手段にて検出されたアクセル開度状態量
又はアクセル開度状態に対応した量に基づいて算出され
たアクセル開速度又はアクセル開速度に対応した量が一
定値以上の場合には、急激な加速力が加えられたと判断
され、禁止手段により制御手段による減衰力可変機構の
減衰特性の変更制御が一定時間禁止されるので、加速時
の車輪の空転等による車輪速の変動を、路面状態の変化
による車輪速の変動と誤認することが回避され、減衰力
可変機構の減衰特性の誤調整を防止することができ、こ
れにより、誤調整による乗員に違和感を与えたり、乗り
心地の悪化を招いたりすることが防止される効果があ
る。
【0050】また、請求項2記載の本発明の車両用サス
ペンション制御装置によれば、車輪速検出手段にて検出
された車輪速より算出された減速度が一定値以上であっ
て、かつ制動状態検出手段にて検出された制動状態がオ
ンのときには、急激な減速力が加えられたものと判断さ
れ、禁止手段により制御手段による減衰力可変機構の減
衰特性の変更制御が一定時間禁止されるので、減速時の
車輪のロック等による車輪速の変動を、路面状態の変化
による車輪速の変動と誤認することが回避され、減衰力
可変機構の減衰特性の誤調整を防止することができ、こ
れにより、誤調整による乗員に違和感を与えたり、乗り
心地の悪化を招いたりすることが防止される効果があ
る。
【0051】さらに、請求項3記載の本発明の車両用サ
スペンション制御装置によれば、操舵角検出手段にて検
出された操舵角より算出された操舵角速度が一定値以上
のときには、急激なハンドル操作が行なわれたものと判
断され、禁止手段により制御手段による減衰力可変機構
の減衰特性の変更制御が一定時間禁止されるので、旋回
に伴う車輪速の変動を、路面状態の変化による車輪速の
変動と誤認することが回避され、減衰力可変機構の減衰
特性の誤調整を防止することができ、これにより、誤調
整による乗員に違和感を与えたり、乗り心地の悪化を招
いたりすることが防止される効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての車両用サスペンシ
ョン制御装置の機能ブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態としての車両用サスペンシ
ョン制御装置のシステム構成図である。
【図3】本発明の一実施形態にかかるショックアブソー
バ(減衰力可変機構)の減衰力特性制御マップを示す図
である。
【図4】本発明の課題を説明するもので、車輪が路面上
の突起物を乗り越えた場合の車輪の変動を模式的に示す
グラフであり、(a)は時間Tに関する車輪の上下位置
Hの変化を示すグラフ、(b)は時間Tに関する車輪速
Vの変化を示すグラフ、(c)は時間Tに関する車輪速
の変動量Aの変化を示すグラフである。
【図5】本発明の課題を説明するもので、急激な加速を
行なった場合の車輪速の変化及び車輪速変動量の変化を
模式的に示すグラフであり、(a)は時間Tに関する車
輪速Vの変化を示すグラフ、(b)は時間Tに関する車
輪速の変動量Aの変化を示すグラフである。
【図6】本発明の課題を説明するもので、急激な減速を
行なった場合の車輪速の変化及び車輪速変動量の変化を
模式的に示すグラフであり、(a)は時間Tに関する車
輪速Vの変化を示すグラフ、(b)は時間Tに関する車
輪速の変動量Aの変化を示すグラフである。
【図7】本発明の課題を説明するもので、急激なハンド
ル操作を行なった場合の内輪及び外輪の車輪速の変化及
び車輪速変動量の変化を模式的に示すグラフであり、
(a)は時間Tに関する車輪速Vの変化を示すグラフ、
(b)は時間Tに関する車輪速の変動量Aの変化を示す
グラフである。
【符号の説明】
1 車輪速センサ(車輪速検出手段) 2,3,4,5 車輪 6,7,8,9 ショックアブソーバ(減衰力可変機
構) 6a,7a,8a,9a アクチュエータ 20 ECU 21 車輪速変動量抽出手段 22 周波数解析手段 23 制御手段 24 加速度判定手段 25 減速度判定手段 26 操舵角速度判定手段 27 禁止手段 30 APS(アクセル開度状態検出手段) 31 ブレーキSW(制動状態検出手段) 32 ハンドル角センサ(操舵角検出手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の車体と車輪との間に介装されたサ
    スペンションに減衰力可変機構をそなえ、該減衰力可変
    機構の減衰力特性を変更することで該サスペンションに
    よる該車輪から該車体への振動入力状態を制御する車両
    用サスペンション制御装置において、 該車両の車輪速を検出する車輪速検出手段と、 該車輪速検出手段で検出された車輪速の変動量を抽出す
    る車輪速変動量抽出手段と、 該車輪速変動量抽出手段で抽出された車輪速変動量を入
    力され該車輪速変動量を周波数解析する周波数解析手段
    と、 該周波数解析手段で解析された周波数特性に基づいて該
    減衰力可変機構の減衰力特性を変更制御する制御手段と
    をそなえるとともに、 該車両に装備されたアクセルの開度状態又は該アクセル
    開度状態に対応した量を検出するアクセル開度状態検出
    手段と、 該アクセル開度状態検出手段からの検出情報に基づいて
    算出されるアクセル開速度又は該アクセル開速度に対応
    した量が所定値以上の場合には、該制御手段による減衰
    力特性の変更制御を一時的に禁止する禁止手段とがそな
    えられていることを特徴とする、車両用サスペンション
    制御装置。
  2. 【請求項2】 車両の車体と車輪との間に介装されたサ
    スペンションに減衰力可変機構をそなえ、該減衰力可変
    機構の減衰力特性を変更することで該サスペンションに
    よる該車輪から該車体への振動入力状態を制御する車両
    用サスペンション制御装置において、 該車両の車輪速を検出する車輪速検出手段と、 該車輪速検出手段で検出された車輪速の変動量を抽出す
    る車輪速変動量抽出手段と、 該車輪速変動量抽出手段で抽出された車輪速変動量を入
    力され該車輪速変動量を周波数解析する周波数解析手段
    と、 該周波数解析手段で解析された周波数特性に基づいて該
    減衰力可変機構の減衰力特性を変更制御する制御手段と
    をそなえるとともに、 該車両の制動状態を検出する制動状態検出手段と、 該制動状態検出手段からの検出情報に基づいて該車両が
    制動状態にあり、且つ、該車輪速検出手段で検出された
    車輪速から求められた該車両の減速度が所定減速度以上
    の場合には、該制御手段による減衰力特性の変更制御を
    一時的に禁止する禁止手段とがそなえられていることを
    特徴とする、車両用サスペンション制御装置。
  3. 【請求項3】 車両の車体と車輪との間に介装されたサ
    スペンションに減衰力可変機構をそなえ、該減衰力可変
    機構の減衰力特性を変更することで該サスペンションに
    よる該車輪から該車体への振動入力状態を制御する車両
    用サスペンション制御装置において、 該車両の車輪速を検出する車輪速検出手段と、 該車輪速検出手段で検出された車輪速の変動量を抽出す
    る車輪速変動量抽出手段と、 該車輪速変動量抽出手段で抽出された車輪速変動量を入
    力され該車輪速変動量を周波数解析する周波数解析手段
    と、 該周波数解析手段で解析された周波数特性に基づいて該
    減衰力可変機構の減衰力特性を変更制御する制御手段と
    をそなえるとともに、 該車両の操舵角を検出する操舵角検出手段と、 該操舵角検出手段からの検出情報に基づいて求められる
    操舵角速度が所定角速度以上の場合には、該制御手段に
    よる減衰力特性の変更制御を一時的に禁止する禁止手段
    とがそなえられていることを特徴とする、車両用サスペ
    ンション制御装置。
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