JPH09226338A - 車両懸架装置 - Google Patents

車両懸架装置

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JPH09226338A
JPH09226338A JP4304296A JP4304296A JPH09226338A JP H09226338 A JPH09226338 A JP H09226338A JP 4304296 A JP4304296 A JP 4304296A JP 4304296 A JP4304296 A JP 4304296A JP H09226338 A JPH09226338 A JP H09226338A
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JP
Japan
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signal
sprung
damping force
control signal
detecting means
Prior art date
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JP4304296A
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English (en)
Inventor
Katsuya Iwasaki
克也 岩崎
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車両の通常走行時においてはばね上挙動に対す
る制振効果を発揮しつつ、車両の制動時においては輪荷
重の変動を抑制することで制動効果を高めることができ
る車両懸架装置の提供。 【解決手段】制動状態検出手段eで非制動状態が検出さ
れると、少なくともばね上上下速度検出手段cで検出さ
れたばね上上下速度信号に基づいて通常時制御信号を求
め、制動状態が検出されると少なくともばね上上下速度
検出手段cで検出されたばね上上下速度および前記ばね
下上下速度検出手段dで検出されたばね下上下速度に基
づいて制動時制御信号を作成する制御信号作成手段f
と、制御信号作成手段fで作成された通常時制御信号ま
たは制動時制御信号に基づいて各ショックアブソーバb
の減衰力特性を制御する減衰力特性制御手段gと、を備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ショックアブソー
バの減衰力特性を最適制御する車両の懸架装置に関し、
特に、制動効果を高めるための減衰力特性制御を行なう
ものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ショックアブソーバの減衰力特性
制御を行う車両懸架装置としては、例えば、特開平6−
48139号公報に記載されたものが知られている。こ
の従来の車両懸架装置は、各車輪に設けられた車輪速セ
ンサからばね上ばね下間相対速度を検出し、ばね上加速
度センサからばね上上下速度を検出すると共に、両検出
信号の方向判別符号が一致する時には、そのショックア
ブソーバの減衰力特性をハードとし、両信号の判別符号
が不一致である時には、ソフトにするといったスカイフ
ック理論に基づく減衰力特性制御を4輪独立に行なうよ
うにしたものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来装
置にあっては、上述のように、車両の走行中におけるば
ね上挙動を制振することを目的とし、ばね上上下速度と
ばね上ばね下間相対速度に基づいて、各ショックアブソ
ーバの減衰力特性制御を行なうようにしたものであるた
め、車両の通常走行中におけるばね上挙動に対する制振
効果を発揮することができるが、必ずしも輪荷重変動を
抑制する効果まで発生させるものではないために、制動
時における制動力に関しては最適なものとはならない場
合が生じる。
【0004】本発明は、上述の従来の問題点に着目して
なされたもので、車両の通常走行時においてはばね上挙
動に対する制振効果を発揮しつつ、車両の制動時におい
ては輪荷重の変動を抑制することで制動効果を高めるこ
とができる車両懸架装置を提供することを目的とするも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明請求項1記載の車両懸架装置は、図1のク
レーム対応図に示すように、車体側と各車輪側の間に介
在されていて減衰力特性変更手段aにより減衰力特性を
変更可能なショックアブソーバbと、ばね上上下速度を
検出するばね上上下速度検出手段cと、ばね下上下速度
を検出するばね下上下速度検出手段dと、車両の制動状
態を検出する制動状態検出手段eと、該制動状態検出手
段eで非制動状態が検出されると、少なくとも前記ばね
上上下速度検出手段cで検出されたばね上上下速度信号
に基づいて通常時制御信号を求め、制動状態が検出され
ると少なくとも前記ばね上上下速度検出手段cで検出さ
れたばね上上下速度および前記ばね下上下速度検出手段
dで検出されたばね下上下速度に基づいて制動時制御信
号を作成する制御信号作成手段fと、該制御信号作成手
段fで作成された通常時制御信号または制動時制御信号
に基づいて各ショックアブソーバbの減衰力特性を制御
する減衰力特性制御手段gと、を備えている手段とし
た。また、請求項2記載の車両懸架装置では、前記ばね
上上下速度検出手段cおよびばね下上下速度検出手段d
が、ばね上上下加速度を検出する少なくとも2つのばね
上上下加速度センサと、該両ばね上上下加速度センサで
検出されたばね上上下加速度信号から各車輪位置におけ
るばね上上下速度およびばね下上下速度を求める演算手
段とで構成されている手段とした。また、請求項3記載
の車両懸架装置では、前記ばね上上下速度検出手段cお
よびばね下上下速度検出手段dが、ばね上上下加速度を
検出する少なくとも1つのばね上上下加速度センサと、
各車輪の車輪速度を検出する車輪速度検出手段と、前記
ばね上上下加速度センサcで検出されたばね上上下加速
度信号および前記各車輪速度検出手段で検出された車輪
速度信号から各車輪位置におけるばね上上下速度を求め
るばね上上下速度演算手段と、前記各車輪速度検出手段
で検出された車輪速度信号から各車輪位置におけるばね
下上下速度を求めるばね下上下速度演算手段とで構成さ
れている手段とした。また、請求項4記載の車両懸架装
置では、前記制動状態検出手段eが、ブレーキペダルの
操作状態から制動状態を検出するブレーキスイッチで構
成されている手段とした。また、請求項5記載の車両懸
架装置では、前記制動状態検出手段eが、ブレーキ液圧
から制動状態を検出するブレーキ液圧検出手段で構成さ
れている手段とした。また、請求項6記載の車両懸架装
置では、アンチスキッド制御装置を備え、前記制動状態
検出手段eが、アンチスキッド制御作動から制動状態を
検出するアンチスキッド制御状態検出手段で構成されて
いる手段とした。また、請求項7記載の車両懸架装置で
は、前記ショックアブソーバbは、一方の行程側の減衰
力特性を可変制御する時はその逆行程側が低減衰力特性
となる減衰力特性変更手段aを有し、前記減衰力特性制
御手段gにおいて、通常時制御信号または制動時制御信
号が正の時はショックアブソーバbの伸行程側の減衰力
特性を、負の時は圧行程側の減衰力特性を、制御信号作
成手段fで作成された通常時制御信号または制動時制御
信号に基づいて可変制御するようにした手段とした。
【0006】
【作用】本発明請求項1記載の車両懸架装置では、制動
状態検出手段eで非制動状態が検出されると、制御信号
作成手段fにおいて少なくともばね上上下速度検出手段
cで検出されたばね上上下速度信号に基づいて通常時制
御信号が作成され、減衰力特性制御手段gではこの通常
時制御信号に基づいて各ショックアブソーバbの減衰力
特性制御が行なわれる結果、車両の通常走行時において
はばね上の制振効果を発揮させることができる。
【0007】また、制動状態検出手段eで制動状態が検
出されると、制御信号作成手段fにおいて少なくともば
ね上上下速度検出手段cで検出されたばね上上下速度お
よびばね下上下速度検出手段dで検出されたばね下上下
速度に基づいて制動時制御信号が作成され、減衰力特性
制御手段gではこの制動時制御信号に基づいて各ショッ
クアブソーバbの減衰力特性を制御が行なわれる結果、
ばね上の挙動のみならず、ばね下の挙動が制振されるこ
とで輪荷重の変動が抑制され、これにより、車両制動時
においては制動力を向上させることができる。
【0008】また、請求項7記載の車両懸架装置では、
減衰力特性制御手段gにおいて、通常時制御信号または
制動時制御信号が正の時はショックアブソーバbの伸行
程側の減衰力特性が、負の時は圧行程側の減衰力特性
が、制御信号作成手段fで作成された通常時制御信号ま
たは制動時制御信号に基づいて可変制御される一方で、
その逆行程側はそれぞれ低減衰力特性に固定制御された
状態となるものであり、このため、制御信号とばね上ば
ね下間相対速度の方向判別符号が一致する制振域におい
ては、その時のショックアブソーバbの行程側を高減衰
力特性側で可変制御することで車両の通常時はばね上、
制動時はばね上およびばね下の制振力を高めると共に、
両者の方向判別符号が不一致となる加振域においては、
その時のショックアブソーバbの行程側を低減衰力特性
にすることで車両の通常時はばね上、制動時はばね上お
よびばね下の加振力を弱める、といったスカイフック理
論に基づいた基本的な減衰力特性の切り換え制御が行な
われることになる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。 (発明の実施の形態1)図2は、本発明の実施の形態1
の車両懸架装置を示す構成説明図であり、車体と4つの
車輪との間に介在されて、4つのショックアブソーバS
FL,SAFR,SARL,SARR(なお、ショックアブソ
ーバを説明するにあたり、これら4つをまとめて指す場
合、およびこれらの共通の構成を説明する時にはただ単
にSAと表示する。また、右下の符号は車輪位置を示す
もので、FLは前輪左,FRは前輪右,RLは後輪左,RRは後
輪右をそれぞれ示している。)が設けられている。そし
て、各ショックアブソーバSAFL,SAFR,SARL,S
RRの近傍位置の車体には、上下方向の加速度Gを検出
する上下加速度センサ(以後、上下Gセンサという)1
FL,1FR,1RL,1RRが設けられ、また、この図におい
ては図示を省略したがアンチスキッド制御装置の作動状
態を検出するABSセンサ2が設けられ、さらに、運転
席の近傍位置には、各上下Gセンサ1FL,1FR,1RL
RRおよびABSセンサ2からの信号を入力し、各ショ
ックアブソーバSAFL,SAFR,SARL,SARRのパル
スモータ3に駆動制御信号を出力するコントロールユニ
ット4が設けられている。
【0010】以上の構成を示すのが図3のシステムブロ
ック図であって、コントロールユニット4は、インタフ
ェース回路4a,CPU4b,駆動回路4cを備え、前
記インタフェース回路4aに、前記各上下Gセンサ1か
らのばね上加速度G信号が入力され、コントロールユニ
ット4では、このばね上側に設けられる各上下Gセンサ
1(1FL,1FR,1RL,1RR)からのばね上上下加速度
G(GFL,GFR,GRL,GRR)信号、および、ABSセ
ンサ2からの作動状態検出信号に基づいて各ショックア
ブソーバSA(SAFL,SAFR,SARL,SARR)の減
衰力特性制御を行なうための制御信号V(VFL,VFR
RL,VRR)が求められる。
【0011】また、前記コントロールユニット4には、
各車輪位置におけるばね上上下加速度G(GFL,GFR
RL,GRR)信号から、各車輪位置におけるばね上上下
速度信号、ばね下上下速度信号およびばね上ばね下間相
対速度信号を求めるための信号処理回路が設けられてい
る。なお、この信号処理回路の内容については後述す
る。
【0012】次に、図4は、ショックアブソーバSAの
構成を示す断面図であって、このショックアブソーバS
Aは、シリンダ30と、シリンダ30を上部室Aと下部
室Bとに画成したピストン31と、シリンダ30の外周
にリザーバ室32を形成した外筒33と、下部室Bとリ
ザーバ室32とを画成したベース34と、ピストン31
に連結されたピストンロッド7の摺動をガイドするガイ
ド部材35と、外筒33と車体との間に介在されたサス
ペンションスプリング36と、バンパラバー37とを備
えている。
【0013】次に、図5は前記ピストン31の部分を示
す拡大断面図であって、この図に示すように、ピストン
31には、貫通孔31a,31bが形成されていると共
に、各貫通孔31a,31bをそれぞれ開閉する圧側減
衰バルブ20および伸側減衰バルブ12が設けられてい
る。また、ピストンロッド7の先端に螺合されたバウン
ドストッパ41には、ピストン31を貫通したスタッド
38が螺合して固定されていて、このスタッド38に
は、貫通孔31a,31bをバイパスして上部室Aと下
部室Bとを連通する流路(後述の伸側第2流路E,伸側
第3流路F,バイパス流路G,圧側第2流路J)を形成
するための連通孔39が形成されていて、この連通孔3
9内には前記流路の流路断面積を変更するための調整子
40が回動自在に設けられている。また、スタッド38
の外周部には、流体の流通の方向に応じて前記連通孔3
9で形成される流路側の流通を許容・遮断する伸側チェ
ックバルブ17と圧側チェックバルブ22とが設けられ
ている。なお、この調整子40は、前記パルスモータ3
によりコントロールロッド70を介して回転されるよう
になっている(図4参照)。また、スタッド38には、
上から順に第1ポート21,第2ポート13,第3ポー
ト18,第4ポート14,第5ポート16が形成されて
いる。
【0014】一方、調整子40は、中空部19が形成さ
れると共に、内外を連通する第1横孔24および第2横
孔25が形成され、さらに、外周部に縦溝23が形成さ
れている。
【0015】従って、前記上部室Aと下部室Bとの間に
は、伸行程で流体が流通可能な流路として、貫通孔31
bを通り伸側減衰バルブ12の内側を開弁して下部室B
に至る伸側第1流路Dと、第2ポート13,縦溝23,
第4ポート14を経由して伸側減衰バルブ12の外周側
を開弁して下部室Bに至る伸側第2流路Eと、第2ポー
ト13,縦溝23,第5ポート16を経由して伸側チェ
ックバルブ17を開弁して下部室Bに至る伸側第3流路
Fと、第3ポート18,第2横孔25,中空部19を経
由して下部室Bに至るバイパス流路Gの4つの流路があ
る。また、圧行程で流体が流通可能な流路として、貫通
孔31aを通り圧側減衰バルブ20を開弁する圧側第1
流路Hと、中空部19,第1横孔24,第1ポート21
を経由し圧側チェックバルブ22を開弁して上部室Aに
至る圧側第2流路Jと、中空部19,第2横孔25,第
3ポート18を経由して上部室Aに至るバイパス流路G
との3つの流路がある。
【0016】即ち、ショックアブソーバSAは、調整子
40を回動させることにより、伸側・圧側のいずれとも
図6に示すような特性で減衰力特性を多段階に変更可能
に構成されている。つまり、図7に示すように、伸側・
圧側いずれもソフトとした状態(以後、ソフト領域SS
という)から調整子40を反時計方向に回動させると、
伸側のみ減衰力特性を多段階に変更可能で圧側が低減衰
力特性に固定の領域(以後、伸側ハード領域HSとい
う)となり、逆に、調整子40を時計方向に回動させる
と、圧側のみ減衰力特性を多段階に変更可能で伸側が低
減衰力特性に固定の領域(以後、圧側ハード領域SHと
いう)となる構造となっている。
【0017】ちなみに、図7において、調整子40を
,,のポジションに配置した時の、図5における
K−K断面,L−L断面およびM−M断面,N−N断面
を、それぞれ、図8,図9,図10に示し、また、各ポ
ジションの減衰力特性を図11,12,13に示してい
る。
【0018】次に、前記コントロールユニット4におけ
る制御作動のうち、各ショックアブソーバASの減衰力
特性制御作動の内容を図15のフローチャートに基づい
て説明する。ステップ101では、制御信号Vが正の制
御不感帯VNCを越えているか否かを判定し、YESであ
ればステップ102へ進んで各ショックアブソーバSA
を伸側ハード領域HSに制御し、NOであればステップ
103へ進む。
【0019】ステップ103では、制御信号Vが負の制
御不感帯−VNCを下回っているか否かを判定し、YES
であればステップ104へ進んで各ショックアブソーバ
SAを圧側ハード領域SHに制御し、NOであればステ
ップ105へ進む。
【0020】ステップ105は、ステップ101および
ステップ103でNOと判断された時、即ち、制御信号
Vの値が、負の制御不感帯−VNCから正の制御不感帯V
NCまでの範囲内にある時の処理ステップであり、この時
は、各ショックアブソーバSAをソフト領域SSに制御
する。
【0021】次に、減衰力特性制御の作動を図16のタ
イムチャートにより説明する。ばね上速度Δxおよび相
対速度(Δx−Δx0 )に基づく制御信号Vが、この図
に示すように変化した場合、図に示すように、制御信号
Vの値が負の制御不感帯−VNCから正の制御不感帯VNC
までの範囲内にある時には、ショックアブソーバSAを
ソフト領域SSに制御する。
【0022】また、制御信号Vの値が正の制御不感帯V
NCを越えると、伸側ハード領域HSに制御して、圧側を
低減衰力特性に固定する一方、伸側の減衰力特性(=目
標減衰力特性ポジションPT )を、次式(1) に基づき、
制御信号Vに比例させて変更する。 PT =(V−VNC)/(VH −VNC)・Pmax-T ・・・・・・・・・・・・(1) なお、Pmax-T は伸側最大減衰力特性ポジション、VNC
は伸側制御不感帯、VHは伸側比例範囲である。
【0023】また、制御信号Vの値が負の制御不感帯−
NCを下回ると、圧側ハード領域SHに制御して、伸側
を低減衰力特性に固定する一方、圧側の減衰力特性(=
目標減衰力特性ポジションPC )を、次式(2) に基づ
き、制御信号Vに比例させて変更する。 PC =(V−VNC)/(VH −VNC)・Pmax-C・・・・・・・・・・・・(2) なお、Pmax-C は圧側最大減衰力特性ポジション、VNC
は圧側制御不感帯、VHは圧側比例範囲である。
【0024】次に、コントロールユニット4の減衰力特
性制御作動のうち、主にショックアブソーバSAの制御
領域の切り換え作動状態を図16のタイムチャートに基
づいて説明する。
【0025】図16のタイムチャートにおいて、領域a
は、少なくともばね上上下速度Δxに基づく制御信号V
が負の値(下向き)から正の値(上向き)に逆転した状
態である、この時はまだ相対速度(Δx−Δx0 )は負
の値(ショックアブソーバSAの行程は圧行程側)とな
っている領域であるため、この時は、制御信号Vの方向
に基づいてショックアブソーバSAは伸側ハード領域H
Sに制御されており、従って、この領域ではその時のシ
ョックアブソーバSAの行程である圧行程側がソフト特
性となる。
【0026】また、領域bは、制御信号Vが正の値(上
向き)のままで、相対速度(Δx−Δx0 )は負の値か
ら正の値(ショックアブソーバSAの行程は伸行程側)
に切り換わった領域であるため、この時は、制御信号V
の方向に基づいてショックアブソーバSAは伸側ハード
領域HSに制御されており、かつ、ショックアブソーバ
の行程も伸行程であり、従って、この領域ではその時の
ショックアブソーバSAの行程である伸行程側が、制御
信号Vの値に比例したハード特性となる。
【0027】また、領域cは、制御信号Vが正の値(上
向き)から負の値(下向き)に逆転した状態であるが、
この時はまだ相対速度(Δx−Δx0 )は正の値(ショ
ックアブソーバSAの行程は伸行程側)となっている領
域であるため、この時は、制御信号Vの方向に基づいて
ショックアブソーバSAは圧側ハード領域SHに制御さ
れており、従って、この領域ではその時のショックアブ
ソーバSAの行程である伸行程側がソフト特性となる。
【0028】また、領域dは、制御信号Vが負の値(下
向き)のままで、相対速度(Δx−Δx0 )は正の値か
ら負の値(ショックアブソーバSAの行程は伸行程側)
になる領域であるため、この時は、制御信号Vの方向に
基づいてショックアブソーバSAは圧側ハード領域SH
に制御されており、かつ、ショックアブソーバの行程も
圧行程であり、従って、この領域ではその時のショック
アブソーバSAの行程である圧行程側が、制御信号Vの
値に比例したハード特性となる。
【0029】以上のように、この発明の実施の形態1で
は、少なくともばね上上下速度Δxに基づく制御信号V
と相対速度(Δx−Δx0 )とが同符号の時(領域b,
領域d)は、その時のショックアブソーバSAの行程側
をハード特性に制御し、異符号の時(領域a,領域c)
は、その時のショックアブソーバSAの行程側をソフト
特性に制御するという、スカイフック理論に基づいた減
衰力特性制御と同一の制御が行なわれることになる。そ
して、さらに、この発明の実施の形態では、ショックア
ブソーバSAの行程が切り換わった時点、即ち、領域a
から領域b,および領域cから領域d(ソフト特性から
ハード特性)へ移行する時には、切り換わる行程側の減
衰力特性ポジションは前の領域a,cで既にハード特性
側への切り換えが行なわれているため、ソフト特性から
ハード特性への切り換えが時間遅れなく行なわれること
になる。
【0030】次に、コントロールユニット4の制御作動
のうち、各車輪位置におけるばね上上下加速度G
(GFL,GFR,GRL,GRR)から、各車輪位置における
ばね上上下速度Δxと、ばね下上下速度Δx0 と、ばね
上ばね下間相対速度(Δx−Δx0)を求めるための信
号処理回路の構成を、図14のブロック図に基づいて説
明する。
【0031】まず、B1では、位相遅れ補償式を用い、
各上下Gセンサ1(1FL,1FR,1RL,1RR)で検出さ
れた各車輪位置におけるばね上上下加速度G(GFL,G
FR,GRL,GRR)を、各車輪位置のばね上上下速度Δx
(ΔxFL,ΔxFR,ΔxRL,ΔxRR)信号に変換する。
なお、位相遅れ補償の一般式は、次の伝達関数式(3)で
表わすことができる。
【0032】 G(S) =(AS+1)/(BS+1)・・・・・・・・(3) (A<B) そして、減衰力特性制御に必要な周波数帯(0.5 Hz〜 3
Hz )において積分(1/S)する場合と同等の位相お
よびゲイン特性を有し、低周波(〜0.05 Hz )側でのゲ
インを下げるための位相遅れ補償式として、次の伝達関
数式(4) が用いられる。
【0033】 G(S) =(0.001 S+1)/(10S+1)×γ・・・・・・・・(4) なお、γは、積分(1/S)により速度変換する場合の
信号とゲイン特性を合わせるためのゲインであり、この
実施例ではγ=10に設定されている。その結果、図1
7の(イ) における実線のゲイン特性、および、図17の
(ロ) における実線の位相特性に示すように、減衰力特性
制御に必要な周波数帯(0.5 Hz〜 3 Hz )における位相
特性を悪化させることなく、低周波側のゲインだけが低
下した状態となる。なお、図17の(イ),(ロ) の点線は、
積分(1/S)により速度変換されたばね上上下速度信
号のゲイン特性および位相特性を示している。
【0034】続くB2では、制御を行なう目標周波数帯
以外の成分を遮断するためのバンドパスフィルタ処理を
行なう。即ち、このバンドパスフィルタBPFは、2次
のハイパスフィルタHPF(0.8 Hz)と2次のローパス
フィルタLPF(1.0 Hz)とで構成され、車両のばね上
共振周波数帯を目標としたばね上上下速度V1
(V1- FL,V1-FR,V1-RL,V1-RR)信号を求める。な
お、この各ばね上上下方向速度V1 信号は、上向が正の
値で、下向が負の値で得られる。
【0035】また、B3では、次式(5) に示すように、
各ばね上上下加速度からばね下上下速度までの伝達関数
Ga(S)を用い、各上下Gセンサ1で検出された上下加速
度G(GFL,GFR,GRL,GRR)信号から、各車輪位置
のばね下上下速度Δx0 (Δx0FL ,Δx0FR ,Δx
0RL ,Δx0RR )信号を求める。 Ga(S)=(m1・s2 +c1・s+k1 )/(c1・s2 +k1・s)・・・・・・(5) なお、図18は伝達関数算出モデルを示す説明図であ
り、この図に示すように、x1 はばね上マス入力、x2
はばね下マス入力、x3 は路面入力、m1 はばね上マ
ス、m2 はばね下マス、c1 はサスペンションの減衰係
数、c2 はタイヤの減衰係数、k1 はサスペンションの
ばね定数、k2 はタイヤのばね定数である。
【0036】続くB4では、制御を行なう目標周波数帯
以外の成分を遮断するためのバンドパスフィルタ処理を
行なう。即ち、このバンドパスフィルタBPFは、2次
のハイパスフィルタHPF(10 Hz )と2次のローパス
フィルタLPF(12 Hz )とで構成され、車両のばね下
共振周波数帯を目標としたばね下上下速度Δx0 (Δx
0FL ,Δx0FR ,Δx0RL ,Δx0RR )信号を求める。
【0037】続く、B5では、前記B4で求められたば
ね下上下速度Δx0 信号の振幅を演算する。即ち、図1
9の(イ) に示すように、ばね下上下速度Δx0 信号のプ
ラス側およびマイナス側のピーク値をそれぞれ検出して
メモリすると共に、次のピーク値が検出された時点でそ
のピーク値を順次更新する。そして、プラス側またはマ
イナス側の各ピーク値が検出される毎にプラス側ピーク
値からマイナス側ピーク値を減算し、その値をメモリす
ることにより、図19の(ロ) に示すようなばね下上下速
度Δx0 の低周波処理信号VG を得る。
【0038】続く、B6では、前記B5で得られたばね
下上下速度Δx0 の低周波処理信号VG は矩形波状態で
あるため、これをカットオフ周波数 5 Hz のローパスフ
ィルタLPFで処理することにより、移動平均化された
滑らかなばね下上下速度V2(V2-FL,V2-FR
2-RL,V2-RR)信号を求める。なお、このばね下上下
速度V2 信号は正の値で得られる。
【0039】一方、B7では、次式(6) に示すように、
ばね上上下加速度に対するばね上ばね下間相対速度の伝
達関数GU(S)を用い、4輪各タワー上の上下方向加速度
G(GFL,GFR,GRL,GRR)信号から、4輪各タワー
位置のばね上ばね下間の相対速度(Δx−Δx0
[(Δx−Δx0FL,(Δx−Δx0FR,(Δx−
Δx0RL,(Δx−Δx0RR]信号を求める。
【0040】 GU(S)=−m1・s/(c1・s+k1 )・・・・・・・・(6) 一方、B8では、図20の(ハ) に示すように、相対速度
(Δx−Δx0 )の方向判別符号(伸行程側がプラス、
圧行程側がマイナス)により、相対速度(Δx−Δx
0 )の伸側のピーク値XPT と圧側のピーク値XPC とをそ
れぞれ検出すると共に、伸側のピーク値XPT と圧側のピ
ーク値XPC をそれぞれ次のピーク値が検出されるまでの
間は保持させた伸側処理信号XP'Tと圧側処理信号XP'C
をそれぞれ作成する。
【0041】続くB9においては、伸側処理信号XP'T
圧側処理信号XP'Cにそれぞれ反比例した伸側再処理信号
KUS-T(KUS-FR-T ,KUS-FL-T ,KUS-RR-T ,KUS
-RL-T)と圧側再処理信号KUS-C(KUS-FR-C ,KUS
-FL-C ,KUS-RR-C ,KUS-RL-C)を形成する。即ち、
この発明の実施の形態では、次式(7),(8) に示すよう
に、反比例関数を用いて伸側再処理信号KUS-Tと圧側再
処理信号KUS-Cをそれぞれ求める。
【0042】KUS-T=1/XP'T ・・・・・・・・・・・・(7) KUS-C=1/XP'C ・・・・・・・・・・・・(8) ただし、伸側処理信号XP'Tまたは圧側処理信号XP'Cの値
が所定のミニマム値MIN以下である時(XP'T,XP'C≦MIN
)は、伸側再処理信号KUS-Tと圧側再処理信号KUS-C
の値をマックス値MAX に設定(KUS-T,KUS-C=MAX
(1.0,0.9))する処理が行なわれる。これは、分母側の
各処理信号XP'T,XP'Cの値が0に近くなるにつれて再処
理信号KUS-T,KUS-Cの値が無限大に発散するのを防止
する意味を持つ。
【0043】続く、B10においては、B9で求められ
た伸側再処理信号KUS-T(KUSFR-T,KUSFL-T,KUS
RR-T,KUSRL-T)と圧側再処理信号KUS-C(KUSFR-C
KUSFL -C,KUSRR-C,KUSRL-C)に平均化処理を施すこ
とにより、平均化処理された伸側再処理信号KU-T (K
UFR-T ,KUFL-T ,KURR-T ,KURL-T )と圧側再処理
信号KU-C (KUFR-C ,KUFL-C ,KURR-C ,KU
RL-C )を求める。なお、圧側再処理信号KU-C は絶対
値として求められる。
【0044】次に、前記コントロールユニット4の制御
作動のうち、車両の通常走行時(非制動時)と制動時に
おける制御信号の切り換え制御の内容を、図21のフロ
ーチャートに基づいて説明する。
【0045】まず、ステップ201では、車両が制動中
であるか否かを、アンチスキッド制御装置の作動状態を
検出するABSセンサ2からの信号に基づいて判定し、
YES(ABS作動中=制動時)である時は、ステップ
202に進み、(制動時)制御信号Vを求め、また、N
O(ABS非作動中=非制動時)である時は、ステップ
203に進み、(通常時)制御信号Vを求め、これで一
回の制御フローを終了する。
【0046】即ち、車両が通常走行状態にある時は、各
ショックアブソーバSAの目標減衰力特性ポジションP
T ,PC の基礎となる(通常時)制御信号Vが次式(9),
(10)により求められる。 伸側 V=g1 ・V1 ・KU-T ・・・・・・・・・・・・(9) 圧側 V=g1 ・V1 ・KU-C ・・・・・・・・・・・・(10) なお、g1 は通常時制御における比例定数である。
【0047】つまり、ばね上上下速度とばね上ばね下間
相対速度に基づいた(通常時)制御信号Vを作成するこ
とにより、ばね上の制振性を確保することができる。
【0048】また、車両が制動状態にある時は、各ショ
ックアブソーバSAの目標減衰力特性ポジションPT
C の基礎となる(制動時)制御信号Vが次式(11),(1
2) により求められる。 伸側 V=g2 ・(m1・V1 +m2・V2 )・KU-T ・・・・・・・・・・(11) 圧側 V=g2 ・(m1・V1 +m2・V2 )・KU-C ・・・・・・・・・・(12) なお、g2 は制動時制御における比例定数である。
【0049】つまり、ばね上上下速度とばね上ばね下間
相対速度の他に、ばね下上下速度を加味した(制動時)
制御信号Vを作成することにより、ばね下の挙動に基づ
く輪荷重の変動を抑制する方向にも制御力を発生させる
ことができ、これにより、制動時においては制動力を向
上させることができる。
【0050】即ち、この発明の実施の形態1では、制御
信号Vの形成に際し、前記B9において、伸側処理信号
XP'Tと圧側処理信号XP'Cを、一旦反比例信号である伸側
再処理信号KUS-Tと圧側再処理信号KUS-Cに変換した形
(かつ、B10で平均化処理した状態KU-T ,KU-C
でばね上上下速度信号V1 に乗じるという乗算形式に変
形することにより、制御信号Vの0割りの発生を防止す
るようにしたものである。
【0051】次に、図20は、前記信号処理回路におけ
る制御信号Vの形成状態を示すタイムチャートであり、
同図(イ) に示すようなばね上上下速度Δxの低周波変動
に対し、同図(ロ) に示すように、相対速度(Δx−Δx
0 )が高周波で変動した場合を示している。
【0052】そして、同図(ハ) の黒点で示すように、相
対速度(Δx−Δx0 )における伸側のピーク値XPT
圧側のピーク値XPC とがそれぞれ検出されると共に、同
図(ハ) の実線で示すように、伸側のピーク値XPT と圧側
のピーク値XPC をそれぞれ次のピーク値が検出されるま
での間は保持させる信号処理を行なうことにより、高周
波の相対速度(Δx−Δx0 )信号を、伸側処理信号X
P'Tと圧側処理信号XP'Cの低周波信号に変形させること
ができる。
【0053】従って、前式(9),(10)および(11),(12) に
示すように、低周波信号に基づいて演算される制御信号
Vの変動波形も、同図(ニ) に示すように低周波状態で得
られることになり、これにより、パルスモータ3の応答
性がそれほど高くなくても、同図(ホ) に示すように減衰
力特性ポジションPの切り換えを、制御信号Vの変化に
追従させることが可能となる。
【0054】以上説明してきたように、この実施例の車
両懸架装置では、以下に列挙する効果が得られる。 車両の通常走行時においてはばね上挙動に対し理想
のスカイフック理論に基づいた制御力を発生させ、これ
により、車両の乗り心地および操縦安定性を確保するこ
とができると共に、車両の制動時においてはばね下の挙
動に対しても制御力を発生させることで輪荷重の変動を
抑制することができ、これにより、制動時における制動
効果を高めることができるようになる。
【0055】 ばね下共振周波数には応答できない比
較的応答性の低い安価なパルスモータ3を用いても、理
想のスカイフック理論に基づいた制御力を発生させるこ
とが可能になる。
【0056】(発明の実施の形態2)次に、本発明の実
施の形態2について説明する。なお、この発明の実施の
形態2の車両懸架装置は、前記発明の実施の形態1とは
コントロールユニット4における制御信号Vを作成する
要素(ばね上速度V1 信号、ばね下速度信号V2 、ばね
上ばね下相対速度に基づく平均化処理された伸側再処理
信号KU-T と圧側再処理信号KU-C )の求め方を異にす
るもので、その他の構成は前記発明の実施の形態1と同
様であるため、同様の構成部分には同一の符号を付けて
その説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
【0057】図22は、この発明の実施の形態2の車両
懸架装置を示すシステムブロック図であり、コントロー
ルユニット4のインタフェース回路4aには、各車輪に
設けられた車輪速センサ5(5FR,5FL,5RR,5RL
からの車輪速度WV (WV-FR,WV-FL,WV-RR
V-RL)信号および、車体のほぼ中央位置に設けられた
上下Gセンサ1S からのばね上上下加速度GS 信号が入
力され、コントロールユニット4では、これ等の信号に
基づいて各ショックアブソーバSAの減衰力特性制御を
行なうための制御信号Vが求められる。
【0058】そして、前記コントロールユニット4に
は、前記各車輪速度WV (WV-FR,WV-FL,WV-RR,W
V-RL)信号およびばね上上下加速度GS 信号から、各車
輪位置のばね上上下速度V1 信号、ばね下上下速度V2
信号、および、各車輪位置におけるばね上ばね下間相対
速度信号に基づく平均化処理された伸側再処理信号KU-
T と圧側再処理信号KU-C を求める信号処理回路が設け
られている。
【0059】まず、図23は各車輪速センサ5(5FR
FL,5RR,5RL)で検出された各車輪速度信号から、
各車輪位置におけるばね下上下速度V2 信号を求めるた
めの信号処理回路の構成を示すブロック図であり、その
C1では、車輪速度信号を2次のハイパスフィルタHP
F(8 Hz)と2次のローパスフィルタLPF( 13 Hz)
で処理することにより、ばね下上下加速度信号に変換す
る。
【0060】続くC2では、位相遅れ補償式を用い、前
記ばね下上下加速度信号を、各車輪位置におけるばね下
上下速度信号に変換する。続くC3では、制御を行なう
目標周波数帯以外の成分を遮断するためのバンドパスフ
ィルタ処理を行なう。即ち、このバンドパスフィルタB
PFは、2次のハイパスフィルタHPF(10 Hz )と2
次のローパスフィルタLPF(12 Hz )とで構成され、
車両のばね下共振周波数帯を目標としたばね下上下速度
Δx0 (Δx0FL ,Δx0FR ,Δx0RL ,Δx0RR )信
号を求める。
【0061】続くC4では、前記C3で求められたばね
下上下速度Δx0 信号の振幅を演算する。即ち、前記図
19の(イ) に示すように、ばね下上下速度Δx0 信号の
プラス側およびマイナス側のピーク値をそれぞれ検出し
てメモリすると共に、次のピーク値が検出された時点で
そのピーク値を順次更新する。そして、プラス側または
マイナス側の各ピーク値が検出される毎にプラス側ピー
ク値からマイナス側ピーク値を減算し、その値をメモリ
することにより、図19の(ロ) に示すようなばね下上下
速度Δx0 の低周波処理信号VG を得る。
【0062】続くC5では、前記C4で得られたばね下
上下速度Δx0 の低周波処理信号VG は矩形波状態であ
るため、これをカットオフ周波数 5 Hz のローパスフィ
ルタLPFで処理することにより、移動平均化された滑
らかなばね下上下速度V2 (V2-FL,V2-FR,V2-RL
2-RR)信号を求める。なお、このばね下上下速度V2
信号は正の値で得られる。
【0063】次に、図24は、各車輪速センサ5
(5FR,5FL,5RR,5RL)で検出された各車輪速度W
V (WV-FR,WV-FL,WV-RR,WV-RL)信号および上下
Gセンサで検出されたばね上上下加速度G信号から、各
車輪位置におけるばね上上下速度Δx(ΔxFL,Δ
FR,ΔxRL,ΔxRR)信号、および、ばね上上下加速
度G(GFR,GFL,GRR,GRL)信号を求めるための信
号処理回路の構成を示すブロック図であり、そのD1で
は、前輪側左右車輪の車輪速度差(=WV-FR−WV-FL
を求め、続くD2では、これを2次のローパスフィルタ
LPF(1 Hz)でノイズカット処理することによりヨー
レートを求め、続くD3では、これを1次のローパスフ
ィルタLPF( 2 Hz )で処理することによりロールレ
ートに変換し、続くD4でゲイン調整を行なうことによ
り、速度信号としてのロールレートVR を求める。ま
た、続くD5では、速度信号としてのロールレートVR
を微分処理することにより、加速度信号としてのロール
加速度GR を求める。
【0064】一方、D6では、各車輪速センサ5
(5FR,5FL,5RR,5RL)で検出された各車輪速度W
V-FR,WV-FL,WV-RR,WV-RL信号の合計(=WV-FR
V-FL+WV-RR+WV-RL)を求め、続くD7では、これ
を次のハイパスフィルタHPF(0.1 Hz)で処理するこ
とにより変動分を求め、続くD8では、これを1次のロ
ーパスフィルタLPF(3 Hz)でノイズカット処理し、
続くD9でゲイン調整を行なうことにより、速度信号と
してのピッチレートVP を求める。また、続くD10で
は、速度信号としてのピッチレートVP を微分処理する
ことにより、加速度信号としてのピッチ加速度GP を求
める。
【0065】一方、D11では、位相遅れ補償式を用
い、前記上下Gセンサで検出された車体中央位置におけ
るばね上上下加速度信号GS を、バウンス速度であるば
ね上上下速度VB 信号に変換する。
【0066】そして、以上のようにして求められた、各
信号から、次式(13)〜(16)に基づいて各車輪位置におけ
るばね上上下速度ΔxFR,ΔxFL,ΔxRR,ΔxRL信号
が求められ、また、次式(17)〜(20)に基づいて各車輪位
置におけるばね上上下加速度GFR,GFL,GRR,GRL
号が求められる。
【0067】 ΔxFR=VR +VP +VB ・・・・・・・・・・・・・・(13) ΔxFL=−VR +VP +VB ・・・・・・・・・・・・(14) ΔxRR=VR −VP +VB ・・・・・・・・・・・・・・(15) ΔxRL=−VR −VP +VB ・・・・・・・・・・・・(16) GFR=GR +GP +GB ・・・・・・・・・・・・・・(17) GFL=−GR +GP +GB ・・・・・・・・・・・・(18) GRR=GR −GP +GB ・・・・・・・・・・・・・・(19) GRL=−GR −GP +GB ・・・・・・・・・・・・(20) また、図25の信号処理回路に示すように、前記各ばね
上上下速度Δx(ΔxFR,ΔxFL,ΔxRR,ΔxRL)信
号から、制御を行なう目標周波数帯以外の成分を遮断す
るためのバンドパスフィルタ処理を行なう。即ち、この
バンドパスフィルタBPFは、2次のハイパスフィルタ
HPF(0.8 Hz)と2次のローパスフィルタLPF(1.
0 Hz)とで構成され、車両のばね上共振周波数帯を目標
としたばね上上下速度V1 (V1-FL,V1-FR,V1-RL
1-RR)信号を求める。なお、この各ばね上上下方向速
度V1 信号は、上向が正の値で、下向が負の値で得られ
る。
【0068】また、図26の信号処理回路に示すよう
に、各車輪位置におけるばね上上下加速度GFR,GFL
RR,GRL信号を、E1〜E4において、前記図14の
B7〜B10と同様の処理を行なうことにより、各車輪
位置におけるばね上ばね下間相対速度(Δx−Δx0
[(Δx−Δx0FL,(Δx−Δx0FR,(Δx−
Δx0RL,(Δx−Δx0RR]信号に基づく平均化
処理された伸側再処理信号KU-T (KUFR-T ,KU
FL-T ,KURR-T ,KURL-T )と圧側再処理信号KU
-C(KUFR-C ,KUFL-C ,KURR-C ,KURL-C )を求め
る。なお、圧側再処理信号KU-C は絶対値として求めら
れる。
【0069】以上、発明の実施の形態について説明して
きたが具体的な構成はこの発明の実施の形態に限られる
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変
更等があっても本発明に含まれる。
【0070】例えば、発明の実施の形態では、制動状態
検出手段を、アンチスキッド制御装置におけるABS制
御状態を検出するABSセンサで構成した例を示した
が、ブレーキペダルの操作状態から制動状態を検出する
ブレーキスイッチや、ブレーキ液圧から制動状態を検出
するブレーキ液圧検出手段で構成することができる。
【0071】また、発明の実施の形態1では、上下Gセ
ンサを前輪左右と後輪左右の4個所に設ける場合を示し
たがその設置個数は任意であり、上下Gセンサを少なく
とも前輪側に1個もしくは2個備え、後輪側は伝達関数
に基づいて推定するようなシステムにも適用することが
できる。
【0072】また、発明の実施の形態1では、その信号
処理回路のB9において、伸側処理信号XP'Tと圧側処理
信号XP'Cに反比例した伸側再処理信号KUS-Cと圧側再処
理信号KUS-Tを形成する手段として、反比例関数式(7),
(8) を用いたが、反比例マップを用いることもできる。
【0073】実施の形態2では、車輪速センサは前輪側
2ヶ、後輪側1ヶ計3ヶでも良い。
【0074】また、制御信号Vを求める前記式(13)〜(1
6)および(17)〜(20)の比例定数g1,g2 を車速によっ
て変化させるようにしてもよい。
【0075】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明請求項1
記載の車両懸架装置では、上述のように、制動状態検出
手段で非制動状態が検出されると、少なくとも前記ばね
上上下速度検出手段で検出されたばね上上下速度信号に
基づいて通常時制御信号を求め、制動状態が検出される
と少なくとも前記ばね上上下速度検出手段で検出された
ばね上上下速度および前記ばね下上下速度検出手段で検
出されたばね下上下速度に基づいて制動時制御信号を作
成する制御信号作成手段と、該制御信号作成手段で作成
された通常時制御信号または制動時制御信号に基づいて
各ショックアブソーバの減衰力特性を制御する減衰力特
性制御手段と、を備えた構成としたことで、車両の通常
走行時においてはばね上挙動に対する制振効果を発揮し
つつ、車両の制動時においては輪荷重の変動を抑制する
ことで制動効果を高めることができるようになるという
効果が得られる。
【0076】また、請求項7記載の車両懸架装置では、
一方の行程側の減衰力特性を可変制御する時はその逆行
程側が低減衰力特性となる減衰力特性変更手段を有ショ
ックアブソーバを用いると共に、減衰力特性制御手段に
おいて、通常時制御信号または制動時制御信号の方向判
別符号が上向きである時はショックアブソーバの伸行程
側の減衰力特性を、下向きである時は圧行程側の減衰力
特性を、制御信号作成手段で作成された制御信号に基づ
いて可変制御するようにしたことで、制御信号とばね上
ばね下間相対速度の方向判別符号が一致する制振域にお
いては、その時のショックアブソーバの行程側を高減衰
力特性側で可変制御することで車両の通常時はばね上、
制動時はばね上とばね下の制振力を高めると共に、両者
の方向判別符号が不一致となる加振域においては、その
時のショックアブソーバの行程側を低減衰力特性にする
ことで車両の通常時はばね上、制動時はばね上とばね下
の加振力を弱める、といったスカイフック理論に基づい
た基本的な減衰力特性の切り換え制御を行なうことがで
きるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両懸架装置を示すクレーム概念図で
ある。
【図2】本発明の実施の形態1の車両懸架装置を示す構
成説明図である。
【図3】本発明の実施の形態1の車両懸架装置を示すシ
ステムブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態1の車両懸架装置に適用し
たショックアブソーバを示す断面図である。
【図5】前記ショックアブソーバの要部を示す拡大断面
図である。
【図6】前記ショックアブソーバのピストン速度に対応
した減衰力特性図である。
【図7】前記ショックアブソーバのパルスモータのステ
ップ位置に対応した減衰力特性図である。
【図8】前記ショックアブソーバの要部を示す図5のK
−K断面図である。
【図9】前記ショックアブソーバの要部を示す図5のL
−L断面およびM−M断面図である。
【図10】前記ショックアブソーバの要部を示す図5の
N−N断面図である。
【図11】前記ショックアブソーバの伸側ハード時の減
衰力特性図である。
【図12】前記ショックアブソーバの伸側・圧側ソフト
状態の減衰力特性図である。
【図13】前記ショックアブソーバの圧側ハード状態の
減衰力特性図である。
【図14】本発明の実施の形態1の車両懸架装置におけ
る信号処理回路を示すブロック図である。
【図15】本発明の実施の形態1の車両懸架装置におけ
るコントロールユニットの減衰力特性制御作動を示すフ
ローチャートである。
【図16】本発明の実施の形態1の車両懸架装置におけ
るコントロールユニットの減衰力特性制御作動を示すタ
イムチャートである。
【図17】本発明の実施の形態1の車両懸架装置におけ
る位相遅れ補償式を用いて変換されたばね上上下速度信
号のゲイン特性(イ) および位相特性(ロ) を示す図であ
る。
【図18】本発明の実施の形態1の車両懸架装置におけ
る伝達関数算出モデルを示す説明図である。
【図19】本発明の実施の形態1の車両懸架装置におけ
る低周波処理信号の作成状態を説明するためのタイムチ
ャートである。
【図20】本発明の実施の形態1の車両懸架装置におけ
る信号処理回路の制御信号形成状態を示すタイムチャー
トである。
【図21】本発明の実施の形態1の車両懸架装置におけ
る通常走行時と制動時における制御信号の切り換え制御
の内容を示すフローチャートである。
【図22】本発明の実施の形態2の車両懸架装置を示す
システムブロック図である。
【図23】本発明の実施の形態2の車両懸架装置におけ
る各車輪の車輪速度から各車輪位置におけるばね上上下
速度信号求める信号処理回路を示すブロック図である。
【図24】本発明の実施の形態2の車両懸架装置におけ
る各車輪速度およびばね上上下加速度からロールレー
ト、ピッチレート、および、バウンスレートとしてのば
ね上上下速度信号とを求める信号処理回路を示すブロッ
ク図である。
【図25】本発明の実施の形態2の車両懸架装置におけ
るばね上上下速度信号からばね上共振周波数帯のばね上
上下速度信号を求める信号処理回路を示すブロック図で
ある。
【図26】本発明の実施の形態2の車両懸架装置におけ
るばね上上下加速度信号からばね上ばね下間相対速度信
号に基づく平均化処理された伸側再処理信号と圧側再処
理信号を求める信号処理回路を示すブロック図である。
【符号の説明】
a 減衰力特性変更手段 b ショックアブソーバ c ばね上上下速度検出手段 d ばね下上下速度検出手段 e 制動状態検出手段 f 制御信号作成手段 g 減衰力特性制御手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体側と各車輪側の間に介在されていて減
    衰力特性変更手段により減衰力特性を変更可能なショッ
    クアブソーバと、 ばね上上下速度を検出するばね上上下速度検出手段と、 ばね下上下速度を検出するばね下上下速度検出手段と、 車両の制動状態を検出する制動状態検出手段と、 該制動状態検出手段で非制動状態が検出されると、少な
    くとも前記ばね上上下速度検出手段で検出されたばね上
    上下速度信号に基づいて通常時制御信号を求め、制動状
    態が検出されると少なくとも前記ばね上上下速度検出手
    段で検出されたばね上上下速度および前記ばね下上下速
    度検出手段で検出されたばね下上下速度に基づいて制動
    時制御信号を作成する制御信号作成手段と、 該制御信号作成手段で作成された通常時制御信号または
    制動時制御信号に基づいて各ショックアブソーバの減衰
    力特性を制御する減衰力特性制御手段と、を備えている
    ことを特徴とする車両懸架装置。
  2. 【請求項2】前記ばね上上下速度検出手段およびばね下
    上下速度検出手段が、ばね上上下加速度を検出する少な
    くとも2つのばね上上下加速度センサと、該両ばね上上
    下加速度センサで検出されたばね上上下加速度信号から
    各車輪位置におけるばね上上下速度およびばね下上下速
    度を求める演算手段とで構成されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の車両懸架装置。
  3. 【請求項3】前記ばね上上下速度検出手段およびばね下
    上下速度検出手段が、ばね上上下加速度を検出する少な
    くとも1つのばね上上下加速度センサと、各車輪の車輪
    速度を検出する車輪速度検出手段と、前記ばね上上下加
    速度センサで検出されたばね上上下加速度信号および前
    記各車輪速度検出手段で検出された車輪速度信号から各
    車輪位置におけるばね上上下速度を求めるばね上上下速
    度演算手段と、前記各車輪速度検出手段で検出された車
    輪速度信号から各車輪位置におけるばね下上下速度を求
    めるばね下上下速度演算手段とで構成されていることを
    特徴とする請求項1に記載の車両懸架装置。
  4. 【請求項4】前記制動状態検出手段が、ブレーキペダル
    の操作状態から制動状態を検出するブレーキスイッチで
    構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載の車両懸架装置。
  5. 【請求項5】前記制動状態検出手段が、ブレーキ液圧か
    ら制動状態を検出するブレーキ液圧検出手段で構成され
    ていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載
    の車両懸架装置。
  6. 【請求項6】アンチスキッド制御装置を備え、前記制動
    状態検出手段が、アンチスキッド制御作動から制動状態
    を検出するアンチスキッド制御状態検出手段で構成され
    ていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載
    の車両懸架装置。
  7. 【請求項7】前記ショックアブソーバは、一方の行程側
    の減衰力特性を可変制御する時はその逆行程側が低減衰
    力特性となる減衰力特性変更手段を有し、前記減衰力特
    性制御手段において、通常時制御信号または制動時制御
    信号が正の時はショックアブソーバの伸行程側の減衰力
    特性を、負の時は圧行程側の減衰力特性を、制御信号作
    成手段で作成された通常時制御信号または制動時制御信
    号に基づいて可変制御するようにしたことを特徴とする
    請求項1〜6のいずれかに記載の車両懸架装置。
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