JPH11203936A - プロトン伝導体および該プロトン伝導体を用いた電気化学素子 - Google Patents
プロトン伝導体および該プロトン伝導体を用いた電気化学素子Info
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- JPH11203936A JPH11203936A JP10007203A JP720398A JPH11203936A JP H11203936 A JPH11203936 A JP H11203936A JP 10007203 A JP10007203 A JP 10007203A JP 720398 A JP720398 A JP 720398A JP H11203936 A JPH11203936 A JP H11203936A
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Abstract
ロトン伝導性の低下がなく、特に加工性に優れたプロト
ン伝導体を得る。 【解決手段】 酸化ケイ素とブレーンステッド酸を主体
とする化合物と、共役ジエン単位と芳香族ビニル単位か
らなるブロック共重合体のスルホン化物よりプロトン伝
導体を得る。
Description
オン種とするプロトン伝導体、さらには該プロトン伝導
体を用いた燃料電池などの電気化学素子に関する。
をはじめとする電気化学素子を構成する材料として精力
的に研究されており、現在Li+,Ag+,Cu+,H+,
F-など様々な伝導イオン種のイオン伝導体が見いださ
れている。中でもプロトン(H +)を伝導イオン種とす
るものは、下記に示すように燃料電池、エレクトロクロ
ミック表示素子など様々な電気化学素子への応用が期待
されている。
H++2e-の反応が生じる。この反応により生成したプ
ロトンは電解質中を移動し、空気極で(1/2)O2+
2H+→H2Oなる反応により消費される。すなわち、プ
ロトン伝導体を電解質として用いることにより水素を燃
料とする燃料電池を構成することができることになる。
現在では、プロトン伝導体としてイオン交換膜を用いた
高分子固体電解質型燃料電池の開発が盛んに行われてお
り、据置用電源、電気自動車用の電源などへの応用が期
待されている。
などの遷移金属酸化物は結晶格子中のイオンサイトへの
プロトンの出入りにより色の変化が生じる。例えば酸化
タングステンは淡黄色であるが、WO3+xH++xe-
→HxWO3で表される電気化学反応で結晶格子中にプロ
トンが挿入されることで青色を呈する。この反応が可逆
的に生じるためエレクトロクロミック表示素子あるいは
調光ガラスの材料となるが、その際には電解質としてプ
ロトン伝導性のものを用いることが必要である。
して用いることで様々な電気化学素子を構成することが
できる。このような電気化学素子を構成するために用い
られるプロトン伝導体は、室温付近で高いプロトン伝導
性を示すことが必要であり、このようなプロトン伝導体
としては、ウラニルリン酸水和物あるいはモリブドリン
酸水和物などの無機物、あるいはフッ化ビニル系高分子
にパーフルオロスルフォン酸を含む側鎖のついた高分子
イオン交換膜などの有機物が知られている。
は、結晶水中のプロトンが伝導に寄与しているため、高
温下では結晶水が脱離し、プロトン伝導性が低下する課
題があった。
学素子としての燃料電池、エレクトロクロミック表示素
子、などには次に挙げる特性が必要とされている。
比較的大電流を発生するための電源としての用途が有望
視されており、そのためには大面積の固体電解質層を構
成する必要がある。
点の一つは、視野角の広さである。エレクトロクロミッ
ク表示素子は液晶表示板のように偏光板を用いないた
め、広い角度から認識することができる。この特性より
エレクトロクロミック素子は液晶表示素子などの他の表
示素子に比べて、大面積の表示を行う際に有効であり、
このような用途に使用するためにも電解質層の大面積化
は不可欠な技術となっている。
ては、蒸着法、キャスト法などが挙げられる。
は、コストが高いものとなる上に大面積の薄膜を得るこ
とが困難である。
を基板上にキャストし、ゲル化することで大面積のプロ
トン伝導性薄膜を得る方法であるが、このような方法で
得られる薄膜には溶媒が蒸発する際に形成される細孔が
存在する。その結果、例えばプロトン伝導体を燃料電池
へ応用するさいには、燃料電池の活物質が水素ならびに
酸素の気体であるため、これらの気体がプロトン伝導体
ゲルの細孔を通過してしまい、発電効率が低下する問題
がある。
層を作製する一つの方法として、固体電解質粉末に可塑
性樹脂を加えて複合化する方法が提案されている。
ロトン伝導が生じる化合物を可塑性樹脂と複合化した場
合には、結晶水間でのプロトンのホッピング運動が可塑
性樹脂により阻害されるため、プロトン伝導性が低下す
る、あるいは高温において結晶水が脱離することでもプ
ロトン伝導性が低下するといった課題があった。
性に優れた大面積の膜が得られる利点があるが、現在の
ところ高価なものであり、さらに低コストのプロトン伝
導体の開発が望まれていた。また、イオン交換樹脂は含
水量が高い状態(数十%)でのみ高いイオン伝導性を示
すものであり、乾燥するとプロトン伝導性が低下すると
いう課題も有していた。
題を解決し、プロトン伝導性に優れ、乾燥雰囲気下でも
プロトン伝導性の低下のないプロトン伝導体を得るため
に、酸化ケイ素とブレーンステッド酸を主体とする化合
物と、スルホン基を側鎖に持つ重合体よりプロトン伝導
体の提案を行った。
強度、可撓性などの機械的性質は、主鎖部分の選択によ
り大きく異なる。すなわち、主鎖の選択が適当でない場
合には、得られたプロトン伝導性の加工性が乏しいもの
となりうる。
において、特に好ましい重合体を選択し、プロトン伝導
性とより加工性に優れたプロトン伝導体を提供すること
を目的とする。
テッド酸を主体とする化合物、および共役ジエン単位と
芳香族ビニル単位からなるブロック共重合体のスルホン
化物よりプロトン伝導体を得る。
する化合物、および共役ジエン単位と芳香族ビニル単位
からなるブロック共重合体の水添物のスルホン化物より
プロトン伝導体を得る。
を主体とする化合物として、ゾル−ゲル法により合成さ
れたものを用いる。
化ケイ素とブレーンステッド酸を主体とする化合物を1
00℃以上200℃以下の温度で加熱して用いる。
あるいはその誘導体を用いる。また、酸化ケイ素とブレ
ーンステッド酸を主体とする化合物としてリン酸とシリ
コンアルコキシドを含むゾルより合成されたものを用
い、前記ゾルに含まれるリン酸のシリコンアルコキシド
に対する混合比をモル比で0.5以下とする。
酸あるいはその誘導体を用いる。上記いずれかプロトン
伝導体を用いて電気化学素子を得る。
無機化合物と高分子化合物よりなり、請求項1に記載し
たように、無機化合物が酸化ケイ素とブレーンステッド
酸を主体とする化合物であり、高分子化合物が共役ジエ
ン単位と芳香族ビニル単位からなるブロック共重合体の
スルホン化物であることを特徴とする。
化合物としては、発明者らによる先願に記載の酸化ケイ
素とブレーンステッド酸を主体とする化合物である。酸
化ケイ素にブレーンステッド酸を加えると、ブレーンス
テッド酸がプロトンのドナーとして作用し、酸化ケイ素
の表面には末端基として−OH基が高濃度で結合した構
造となる。この−OH基のプロトンがホッピング運動を
行うため、高いプロトン伝導性を示す。
たプロトン伝導体としては、硫酸を表面に担持したシリ
カゲルが挙げられるが、本発明により得られるプロトン
伝導体においてはブレーンステッド酸の濃度により−O
H基による赤外線吸収スペクトルの位置に変化がみられ
る。このことより、本発明によるプロトン伝導体は、単
に酸を表面に担持しただけのものではなく、酸化ケイ素
とブレーンステッド酸が化合物を形成したものである。
物質を用いた場合には、乾燥雰囲気下では結晶水を失う
ことにより、プロトン伝導性が低下する。それに対し
て、本発明によるプロトン伝導体においては、プロトン
伝導は酸化ケイ素表面に結合した−OH基を中心に起こ
っており、このように化学結合した−OH基は乾燥雰囲
気下でも脱離しにくいためプロトン伝導性の低下はほと
んど生じない。
レーンステッド酸より得られたプロトン伝導体は、堅く
脆い固体状のものであり、さらに粉砕した場合の粉末粒
子は成型性に乏しいものであるため、実用素子へ応用す
るためには結着材との複合化などによりプロトン伝導体
の成型性・加工性を高める必要がある。
は、プロトン伝導性を妨げない物質を用いる必要があ
る。スルホン基を側鎖に持つ重合体を結着材として用い
ることにより、酸化ケイ素表面に結合した−OH基のプ
ロトンが、スルホン基の−SO 3−を介して移動するこ
とができ、高いプロトン伝導性を保ったまま高い成型
性、加工性を付与することができる。
重合体としては、請求項1に記載した共益ジエン単位と
芳香族ビニル単位からなるブロック共重合体のスルホン
化物が好ましい。このような重合体を用いることで、高
いイオン伝導性に加えて特に機械的強度、可撓性などの
加工性に富むプロトン伝導体を得ることができる。
体がラジカル重合した後の各単量体由来の構造を示すも
のである。本発明に使用されるスルホン化物を構成する
共役ジエン単位は、共役ジエン化合物が重合した後の構
造である。共役ジエン化合物の具体例としては、例え
ば、1,3−ブタジエン、1,2−ブタジエン、1,2
−ペンタジエン、1,3−ペンタジエン、2,3−ペン
タジエン、イソプレン、1,2−ヘキサジエン、1,3
−ヘキサジエン、1,4−ヘキサジエン、1,5−ヘキ
サジエン、2,3−ヘキサジエン、2,4−ヘキサジエ
ン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、2−エチ
ル−1,3−ブタジエン、1,2−ヘプタジエン、1,
3−ヘプタジエン、1,4−ヘプタジエン、1,5−ヘ
プタジエン、1,6−ヘプタジエン、2,3−ヘプタジ
エン、2,5−ヘプタジエン、3,4−ヘプタジエン、
3,5−ヘプタジエン、シクロペンタジエン、ジシクロ
ペンタジエン、エチリデンノルボルネンなどの他、分岐
した炭素数4〜7の脂肪族または脂環族ジエン化合物が
挙げられる。これらは1種単独で、または2種以上を併
用して用いることができる。これらのうち、好ましくは
1,3−ブタジエンおよびイソプレンである。
化合物が重合した後の構造である。芳香族ビニル化合物
の具体例としては、スチレン、α−メチルスチレン、o
−メチルスチレン、p−メチルスチレン、m−メチルス
チレン、ビニルナフタレンなどが挙げられる。これら
は、1種単独で、または2種以上を併用して用いること
ができる。
ニオン重合などの公知の重合方法により、ブロック共重
合体を合成することができる。好ましいブロック共重合
体としては、スチレン−イソプレンブロック共重合体、
スチレン−ブタジエンブロック共重合体などの2元ブロ
ック共重合体;スチレン−イソプレン−スチレンブロッ
ク共重合体、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック
共重合体、ブタジエン−スチレン−ブタジエンブロック
共重合体などの3元ブロック共重合体などが挙げられる
が、この他に、4元以上のブロック共重合体も任意に用
いることができる。特に好ましくは、前述の3元ブロッ
ク共重合体である。
位からなるブロック共重合体のスルホン化物としては、
請求項2に記載した水添物が好ましい。未水添物は架橋
されていない二重結合が存在するエラストマーであるの
に対して、ブロック共重合体を水添することで、熱可塑
性エラストマーで架橋点に相当する分子鎖結束相がで
き、その結果、得られるプロトン伝導体の引っ張り強度
が高いものとなり、また耐酸化性も高いものとなる。
物は、上記ブロック共重合体の共役ジエン単位を、公知
の触媒および公知の条件を用いて水添して得られる。
重量平均分子量(Mw)は特に制限はなく、ポリスチレ
ン換算で3,000〜1,000,000程度である。
ブロック共重合体またはその水添物を、無水硫酸、無水
硫酸/電子供与性化合物錯体、濃硫酸、発煙硫酸、クロ
ルスルホン酸などの公知のスルホン化剤を用い、公知の
条件でスルホン化して得られる。
いスルホン化率は、3モル%〜60モル%であり、スル
ホン化物の有機溶媒への溶解性などの観点から、5モル
%〜30モル%が特に好ましい。ここで、「スルホン化
率」とは、重合体における全単量体単位における、スル
ホン化された単位の割合をモル%で表したものである。
限はなく、プロトン、リチウム塩、ナトリウム塩、カリ
ウム塩などが用いられる。
レン−イソプレン−スチレンブロック共重合体のスチレ
ン化物の構造式は、(化1)で示される。ただし、(化
1)中Mは水素原子またはLi、Na、Kなどの金属原
子を示す。
は酸化ケイ素表面に存在する。ゾル−ゲル法により合成
された酸化ケイ素とブレーンステッド酸を主体とする化
合物は、高表面積のものとなり、−OH基の密度を高い
ものとすることができる。その結果、プロトン伝導性が
優れたものとなることから、酸化ケイ素とブレーンステ
ッド酸を主体とする化合物の合成法として請求項3に記
載したゾル−ゲル法が好ましく用いられる。
られた酸化ケイ素とブレーンステッド酸を主体とする化
合物には、微孔中に溶液が存在しており、ブレーンステ
ッド酸はこの溶液中に存在する。そのため、温度や大気
中の水蒸気圧の変化により溶液の組成が変化し、プロト
ン伝導性が変化するなど、特性が不安定となりやすい。
このため100℃以上の温度で加熱することで、微孔中
に存在する水分が取り除かれ、ブレーンステッド酸がア
モルファスの骨格に結合した構造となり、その結果、特
性が安定化する。例えば、ブレーンステッド酸としてリ
ン酸を用い、酸化ケイ素とリン酸を主体とする化合物を
得る際に、100℃より低い温度で熱処理したもので
は、その赤外吸収スペクトルにPO4 3-に帰属される吸
収ピークが現れ、化合物の微孔中にリン酸水溶液が存在
しているものと考えられる。それに対して、さらに高い
熱処理温度で加熱した場合、PO4 3-に帰属される吸収
ピークの強度は低下し、それにともないSi−O−Pの
構造に帰属される吸収ピークが現れる。これは、用いた
リン酸がアモルファスの骨格に結合したことを示唆して
おり、その結果化合物の構造、特性が安定化される。
は、酸化ケイ素とブレーンステッド酸を主体とする化合
物が、脱水反応により分解し、結晶化することでプロト
ン伝導性が低下する。以上のことより、プロトン伝導性
を低下させずにプロトン伝導体の特性を安定化するため
には、ゾル−ゲル法により合成された酸化ケイ素とブレ
ーンステッド酸を主体とする化合物を、100℃以上2
00℃以下の温度で加熱することが望ましい。
ブレーンステッド酸であり、この酸を用いてプロトン伝
導体を合成した場合にはプロトン濃度が高いものとな
り、高いイオン伝導性を示すプロトン伝導体が得られる
ことから、ブレーンステッド酸としてはリン酸あるいは
その誘導体が特に好ましく用いられる。
した化合物において、ブレーンステッド酸の含有量が多
いほど、得られた化合物中の−OH濃度が高いものとな
り、高いプロトン伝導性を示す。しかしながら、ブレー
ンステッド酸としてリン酸を用いた場合、リン酸の含有
量が余りにも高い場合には、得られた化合物が潮解性を
示し、多湿雰囲気で生えられたプロトン伝導性が膨潤す
るなどし、その加工性、成型性が低下するのみならず、
プロトン伝導体の電気特性が変化するため、これを用い
た電気化学素子の特性が低下する。そのため、酸化ケイ
素とブレーンステッド酸を主体とする化合物を、リン酸
とシリコンアルコキシドを含むゾルより合成する際に、
ゾルに含まれるリン酸のシリコンアルコキシドに対する
混合比を、モル比で0.5以下とし、得られる化合物が
潮解性を示さないものとすることが好ましい。
作用が強いため、酸化ケイ素に対するドーパントとして
このブレーンステッド酸を用いた場合、合成されたプロ
トン伝導体のプロトン伝導性が高いものとなる。このこ
とより、ブレーンステッド酸としては過塩素酸が特に好
ましく用いられる。
導体は、比較的容易に大面積の薄膜状に形成することが
できるため、電気化学素子用の電解質として有効であ
る。
説明する。
る共重合体のスルホン化物として、以下の実施例ならび
に比較例で用いたものを(表1)にまとめた。
イ素とブレーンステッド酸を主体とする化合物としてリ
ン酸をドープしたシリカゲルを用い、共役ジエン単位と
芳香族ビニル単位からなるブロック共重合体のスルホン
化物として表1の1で示したスルホン化したスチレン−
イソプレン−スチレンブロック共重合体を用いて、プロ
トン伝導体を作製した実施例について説明を行う。
下の方法により合成した。シリカゲルを合成するための
出発物質としては、テトラエトキシシラン(TEOS)
を用い、エタノール中で希釈した。この時、TEOSと
エタノールの混合比はモル比で1:4となるようにし
た。この溶液にさらに純水をTEOSに対してモル比で
8、3.6wt%塩酸水溶液をHClがTEOSに対し
てモル比で0.01、テトラエチルアンモニウムテトラ
フルオロボレートを同じく0.01となるように加え、
5分間攪拌した。その後、85wt%リン酸水溶液をT
EOS:H3PO4=1:0.5となるよう加え、密閉容
器中で3時間攪拌した。最後に5時間ゲル化し、150
℃で2時間加熱しリン酸をドープしたシリカゲルを得
た。
共重合体は、単量体単位を10:80:10の比率でブ
ロック共重合させた重量平均分子量が150000のも
のである。このブロック共重合体を5%スルホン化し、
イソプレン部分を優先的にスルホン化したスルホン化物
を得た。
シリカゲルを粉砕し、スルホン化物のトルエン溶液中で
攪拌した。ただし、シリカゲルとスルホン化物の比が重
量比で20:1となるようにした。最後に、攪拌しつつ
溶媒を揮発させ、プロトン伝導体を得た。
ン伝導度を以下の方法で測定した。プロトン伝導体を2
00mgを10mmφのペレット状に加圧成形し、その
両面に金箔を圧接しイオン伝導度測定用の電極とした。
このようにして構成した電気化学セルを用い、交流イン
ピーダンス法により各温度におけるこれらのプロトン伝
導体のイオン伝導度を測定した。その結果、25℃にお
けるイオン伝導度は、5.2×10-6S/cmであっ
た。
五酸化二リンをいれたデシケーター中に入れ、100℃
の温度で7日間保存し、その後イオン伝導度を測定した
ところ伝導度の低下はほとんど観測されなかった。
伝導性を示し、乾燥雰囲気下でもイオン伝導度の低下の
ないプロトン伝導体が得られることがわかった。
エン単位と芳香族ビニル単位からなるブロック共重合体
のスルホン化物として表1の2で示したスルホン化した
スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体を用
いた以外は、実施例1と同様の方法でプロトン伝導体を
作製した。
共重合体は、単量体単位を10:80:10の比率でブ
ロック共重合させた重量平均分子量が150000のも
のである。このブロック共重合体を20%スルホン化
し、イソプレン部分を優先的にスルホン化したスルホン
化物を得た。
い、実施例1と同様の方法でプロトン伝導体を作成し、
そのイオン伝導度を測定した。その結果得られた25℃
におけるイオン伝導度は、1.1×10-4S/cmであ
った。
五酸化二リンをいれたデシケーター中に入れ、100℃
の温度で7日間保存し、その後イオン伝導度を測定した
ところ伝導度の低下はほとんど観測されなかった。
伝導性を示し、乾燥雰囲気下でもイオン伝導度の低下の
ないプロトン伝導体が得られることがわかった。
エン単位と芳香族ビニル単位からなるブロック共重合体
のスルホン化物として表1の3で示したスルホン化した
ブタジエン−スチレン−ブタジエンブロック共重合体の
水添物を用いた以外は、実施例1と同様の方法でプロト
ン伝導体を作製した。
ク共重合体の水添物は、単量体単位を20:60:20
の比率でブロック共重合させ、水添した重量平均分子量
が100000のものである。このブロック共重合体を
5%スルホン化し、スチレンの芳香族部分を優先的にス
ルホン化したスルホン化物を得た。
い、実施例1と同様の方法でプロトン伝導体を作成し、
そのイオン伝導度を測定した。その結果得られた25℃
におけるイオン伝導度は、7.1×10-6S/cmであ
った。
五酸化二リンをいれたデシケーター中に入れ、100℃
の温度で7日間保存し、その後イオン伝導度を測定した
ところ伝導度の低下はほとんど観測されなかった。
伝導性を示し、乾燥雰囲気下でもイオン伝導度の低下の
ないプロトン伝導体が得られることがわかった。
エン単位と芳香族ビニル単位からなるブロック共重合体
のスルホン化物として表1の4で示したスルホン化した
ブタジエン−スチレン−ブタジエンブロック共重合体の
水添物を用いた以外は、実施例1と同様の方法でプロト
ン伝導体を作製した。
ク共重合体の水添物は、単量体単位を20:60:20
の比率でブロック共重合させ、水添した重量平均分子量
が100000のものである。このブロック共重合体を
20%スルホン化し、スチレンの芳香族部分を優先的に
スルホン化したスルホン化物を得た。
い、実施例1と同様の方法でプロトン伝導体を作成し、
そのイオン伝導度を測定した。その結果得られた25℃
におけるイオン伝導度は、1.8×10-4S/cmであ
った。
五酸化二リンをいれたデシケーター中に入れ、100℃
の温度で7日間保存し、その後イオン伝導度を測定した
ところ伝導度の低下はほとんど観測されなかった。
伝導性を示し、乾燥雰囲気下でもイオン伝導度の低下の
ないプロトン伝導体が得られることがわかった。
位と芳香族ビニル単位からなるブロック共重合体以外の
重合体のスルホン化物として表1の5で示したスルホン
化したポリイソプレン重合体を用いた以外は、実施例1
と同様の方法でプロトン伝導体を作製した。
が100000のものを用いた。このブロック共重合体
を5%スルホン化し、イソプレン部分をスルホン化した
スルホン化物を得た。
い、実施例1と同様の方法でプロトン伝導体を作成し、
そのイオン伝導度を測定した。その結果得られた25℃
におけるイオン伝導度は、2.5×10-6S/cmであ
った。
五酸化二リンをいれたデシケーター中に入れ、100℃
の温度で7日間保存し、その後イオン伝導度を測定した
ところ伝導度の低下はほとんど観測されなかった。
位と芳香族ビニル単位からなるブロック共重合体以外の
重合体のスルホン化物として表1の6で示したスルホン
化したポリイソプレン重合体を用いた以外は、実施例1
と同様の方法でプロトン伝導体を作製した。
が100000のものを用いた。このブロック共重合体
を20%スルホン化し、イソプレン部分をスルホン化し
たスルホン化物を得た。
い、実施例1と同様の方法でプロトン伝導体を作成し、
そのイオン伝導度を測定した。その結果得られた25℃
におけるイオン伝導度は、4.8×10-5S/cmであ
った。
五酸化二リンをいれたデシケーター中に入れ、100℃
の温度で7日間保存し、その後イオン伝導度を測定した
ところ伝導度の低下はほとんど観測されなかった。
例2で得たプロトン伝導体の引っ張り試験を行った。そ
の結果を表2に示す。なお、表2中には、破断点での伸
び率、引っ張り強度をNo.6の試料を1.0として示
した。また、参考のために上記で測定したイオン伝導度
を示した。
較例2で得たプロトン伝導体は、実施例1、実施例3、
比較例1で得たプロトン伝導体よりも高いイオン伝導性
を示すことがわかる。また、実施例1、実施例3で得た
プロトン伝導体は、比較例1よりも高い引っ張り強度と
伸び率を示し、さらに高いイオン伝導度を示し、実施例
2、実施例4で得たプロトン伝導体は、比較例2よりも
高い引っ張り強度と伸び率を示し、さらに高いイオン伝
導度を示すことがわかる。
いた場合に高いイオン伝導性を示し、スルホン化率が同
じ場合には、共役ジエン単位と芳香族ビニル単位からな
るブロック共重合体のスルホン化物を用いた場合に高い
引っ張り強度、伸び率を示す。また、スルホン化率が同
じ場合に、共役ジエン単位と芳香族ビニル単位からなる
ブロック共重合体のスルホン化物を用いた場合にの方が
高いイオン伝導性を示したが、これは重合体の機械的強
度が増したため、イオン伝導の主たる場となるリン酸を
ドープしたシリカゲル粒子間の接合性が高まったためと
考えられる。
ン伝導性と加工性(機械的強度)を併せ持ったプロトン
伝導体が得られることがわかった。
イ素とブレーンステッド酸を主体とする化合物の加熱温
度を変化させた以外は、実施例4と同様の方法でプロト
ン伝導体を作製した。
下の方法により合成した。シリカゲルを合成するための
出発物質としては、実施例1と同様にテトラエトキシシ
ラン(TEOS)を用い、エタノール中で希釈した。こ
の時、TEOSとエタノールの混合比はモル比で1:4
となるようにした。この溶液にさらに純水をTEOSに
対してモル比で8、3.6wt%塩酸水溶液をHClが
TEOSに対してモル比で0.01、テトラエチルアン
モニウムテトラフルオロボレートを同じく0.01とな
るように加え、5分間攪拌した。その後、85wt%リ
ン酸水溶液をTEOS:H3PO4=1:0.5となるよ
う加え、密閉容器中で3時間攪拌した。最後に5時間ゲ
ル化し、60℃〜250℃の温度で2時間加熱しリン酸
をドープしたシリカゲルを得た。また、比較のために加
熱処理を行わず、リン酸をドープしたシリカゲルを得
た。
るブロック共重合体のスルホン化物としてとしては、実
施例4と同じスルホン化したブタジエンン−スチレン−
ブタジエンブロック共重合体を用いた。
シリカゲルを粉砕し、スルホン化物のトルエン溶液中で
攪拌した。ただし、シリカゲルとスルホン化物の比が重
量比で20:1となるようにした。最後に、攪拌しつつ
溶媒を揮発させ、プロトン伝導体を得た。
ン伝導度を実施例1と同様の方法で測定した。その結果
得られた室温でのイオン伝導度とリン酸をドープしたシ
リカゲルの加熱温度の関係を図1に示す。但し、図1中
において、加熱処理を行わなかったシリカゲルを用いた
結果については、熱処理温度を室温の25℃として示し
ている。
場合にイオン伝導度は10-4S/cmを超える高い値を
示しており、加熱温度を200℃以下とすることで高い
イオン伝導性を有するプロトン伝導体を得ることができ
ることがわかった。
引っ張り強度を調べたところ、いずれのプロトン伝導体
も実施例4で得たものとほぼ同じ伸び率と引っ張り強度
を示した。
五酸化二リンをいれたデシケーター中に入れ、100℃
で7日間保存し、その後イオン伝導度を測定したところ
100℃以上で加熱処理を行ったものについては伝導度
の低下はほとんど観測されなかったが、加熱処理を行わ
なかったもの、60℃で加熱処理を行ったものについて
は1桁近くのイオン伝導度の低下が見られた。
れた酸化ケイ素とブレーンステッド酸を主体とする化合
物の加熱温度を100℃以上200℃以下とする本発明
によると、高いイオン伝導性と加工性を示し、かつ乾燥
雰囲気下でもイオン伝導度の低下のないプロトン伝導体
が得られることがわかった。
イ素とブレーンステッド酸を主体とする化合物を得る際
のTEOSとH3PO4の混合比を変化させた以外は、実
施例4と同様の方法でプロトン伝導体を作製した。
下の方法により合成した。シリカゲルを合成するための
出発物質としては、実施例1と同様にテトラエトキシシ
ラン(TEOS)を用い、エタノール中で希釈した。こ
の時、TEOSとエタノールの混合比はモル比で1:4
となるようにした。この溶液にさらに純水をTEOSに
対してモル比で8、3.6wt%塩酸水溶液をHClが
TEOSに対してモル比で0.01、テトラエチルアン
モニウムテトラフルオロボレートを同じく0.01とな
るように加え、5分間攪拌した。その後、85wt%リ
ン酸水溶液をTEOS:H3PO4=1:0.2〜1.0
となるよう加え、密閉容器中で3時間攪拌した。最後に
5時間ゲル化し、150℃の温度で2時間加熱しリン酸
をドープしたシリカゲルを得た。
るブロック共重合体のスルホン化物としてとしては、実
施例4と同じスルホン化したブタジエン−スチレン−ブ
タジエンブロック共重合体を用いた。
シリカゲルを粉砕し、スルホン化物のトルエン溶液中で
攪拌した。ただし、シリカゲルとスルホン化物の比が重
量比で20:1となるようにした。最後に、攪拌しつつ
溶媒を揮発させ、プロトン伝導体を得た。
ン伝導度を実施例1と同様の方法で測定した。その結果
得られた室温でのイオン伝導度とリン酸をドープしたシ
リカゲルを得る際に用いたゾル中のTEOSとリン酸の
比(H3PO4/TEOS)の加熱温度の関係を図2に示
す。
ほど、高いプロトン伝導性を示すプロトン伝導体を得る
ことができることがわかった。
引っ張り強度を調べたところ、いずれのプロトン伝導体
も実施例4で得たものとほぼ同じ伸び率と引っ張り強度
を示した。
℃、相対湿度80%の恒温恒湿槽中で保存し、その経時
変化を観察した。その結果、H3PO4/TEOS≧0.
75のものについては、プロトン伝導体が膨潤し、プロ
トン伝導体の機械的強度が極端に低下したものとなっ
た。それに対して、H3PO4/TEOS≦0.5のもの
については外観上も変化が見られず、さらに保存後のイ
オン伝導度を測定したところ、プロトン伝導性について
も大きな変化は見られなかった。
ゲルを得る際に用いたゾル中のTEOSとリン酸の比を
H3PO4/TEOS≦0.5とする本発明によると、高
いイオン伝導性と加工性を示し、かつ大気中の水分に対
しても安定なプロトン伝導体が得られることがわかっ
た。
ンステッド酸として実施例4で用いたリン酸に代えて過
塩素酸を用いプロトン伝導体を合成した例について説明
する。
で希釈したものに純水、塩酸を加え、さらに過塩素酸を
加えた。この時、TEOSとエタノール、純水、塩酸の
量は、モル比で1:8:4:0.05となるようにし
た。この溶液に、生成すると考えられる過塩素酸をドー
プしたシリカゲルの重量に対し20%の重量となるよう
に過塩素酸を加え、室温で3時間攪拌の後、5時間ゲル
化し、最後に150℃で2時間減圧乾燥を行い過塩素酸
をドープしたシリカゲルを得た。
るブロック共重合体のスルホン化物としてとしては、実
施例4と同じスルホン化したブタジエン−スチレン−ブ
タジエンブロック共重合体を用いた。上記で得た過塩素
酸をドープしたシリカゲルに、実施例4と同様の方法で
スルホン化物を加え、プロトン伝導体を得た。
ン伝導度を実施例1と同様の方法で測定した結果、25
℃でのイオン伝導度は2.3×10-4S/cmの値を示
した。またさらに実施例1と同様に乾燥雰囲気下で保存
した場合も伝導度の低下は観測されなかった。
引っ張り強度を調べたところ、いずれのプロトン伝導体
も実施例4で得たものとほぼ同じ伸び率と引っ張り強度
を示した。
伝導性と加工性を示し、乾燥雰囲気下でもイオン伝導度
の低下のないプロトン伝導体が得られることがわかっ
た。
ンステッド酸として実施例4で用いたリン酸に代えてリ
ン酸誘導体の一つであるリンタングステン酸(H3PW
12O40・29H2O)を用いプロトン伝導体を合成した
例について説明する。
ルは、過塩素酸に代えてリンタングステン酸を用いた以
外は実施例7と同様の方法で合成した。ただし、TEO
Sとエタノール、純水、塩酸の混合溶液にリンタングス
テン酸を加える際には、生成すると考えられるリンモリ
ブデン酸をドープしたシリカゲルの重量に対し、リンタ
ングステン酸の重量が45%なるように加えた。
るブロック共重合体のスルホン化物としてとしては、実
施例4と同じスルホン化したブタジエン−スチレン−ブ
タジエンブロック共重合体を用いた。上記で得たリンタ
ングステン酸をドープしたシリカゲルに、実施例4と同
様の方法でスルホン化物を加え、プロトン伝導体を得
た。
ン伝導度を実施例1と同様の方法で測定した結果、8.
2×10-5S/cmの値を示した。またさらに実施例1
と同様に乾燥雰囲気下で保存した場合も伝導度の低下は
観測されなかった。
引っ張り強度を調べたところ、いずれのプロトン伝導体
も実施例4で得たものとほぼ同じ伸び率と引っ張り強度
を示した。
伝導性と加工性を示し、乾燥雰囲気下でもイオン伝導度
の低下のないプロトン伝導体が得られることがわかっ
た。
ンステッド酸として実施例8で用いたリンタングステン
酸に代えてリン酸誘導体の一つであるリンモリブデン酸
(H3PMo12O4 0・29H2O)を用いた以外は、実施
例8と同様の方法でプロトン伝導体を合成し、そのイオ
ン伝導性を調べた。
のスルホン化率が高いものとなるにつれて高い値を示
し、スルホン化率が50%のポリイソプレンを用いた場
合の室温でのイオン伝導度は7.3×10-5S/cmの
値を示した。またさらに実施例4と同様に乾燥雰囲気下
で保存した場合も伝導度の低下は観測されなかった。
引っ張り強度を調べたところ、いずれのプロトン伝導体
も実施例4で得たものとほぼ同じ伸び率と引っ張り強度
を示した。
伝導性と加工性を示し、乾燥雰囲気下でもイオン伝導度
の低下のないプロトン伝導体が得られることがわかっ
た。
ケイ素を生成する原材料として実施例2で用いたTEO
Sに代えてシリコンイソプロポキシドを用いた以外は、
実施例2と同様の方法でプロトン伝導体を合成した。
ン伝導度を実施例1と同様の方法で測定した結果、25
℃でのイオン伝導度は9.1×10-5S/cmの値を示
した。またさらに実施例1と同様に乾燥雰囲気下で保存
した場合も伝導度の低下は観測されなかった。
引っ張り強度を調べたところ、いずれのプロトン伝導体
も実施例2で得たものとほぼ同じ伸び率と引っ張り強度
を示した。
伝導性と加工性を示し、乾燥雰囲気下でもイオン伝導度
の低下のないプロトン伝導体が得られることがわかっ
た。
得たプロトン伝導体を用い、エレクトロクロミック表示
素子を構成した例について説明を行う。
は酸化タングステン(WO3)薄膜を用いた。図3に示
すように、透明電極としてITO層1をスパッタ蒸着法
により表面に形成したガラス基板2上に、酸化タングス
テン薄膜3を電子ビーム蒸着法により形成した。
をドープした酸化タングステン(H xWO3)薄膜を用い
た。
形成したガラス基板上に酸化タングステン薄膜を形成し
た。このガラス基板を塩化白金酸(H2PtCl6)水溶
液中に浸漬し、水素気流中で乾燥させることにより、酸
化タングステンをタングステンブロンズ(HxWO3)と
した。
は以下の方法で形成した。まず、実施例1で得たリン酸
をドープしたシリカゲルに、実施例4で用いたスルホン
化率20%のブタジエン−スチレン−ブタジエンブロッ
ク共重合体の水添物のトルエン溶液を加えた。さらに、
この電解質層は、エレクトロクロミック表示素子の反射
板も兼ねるため、白色に着色させるために、アルミナ粉
末をシリカゲルに対して重量比で5%の割合で加えた。
この混合物をスラリー状となるまで混練し、ドクターブ
レード法により先に得た表示極の表面に50μmの厚さ
に塗布し電解質層とした。
した表示極に、先に得た対極を電解質層を覆うようにか
ぶせ、さらに減圧下で溶媒を揮発させた。その断面図を
図4に示す。さらに、端面を紫外線硬化樹脂4で接着封
止し、エレクトロクロミック表示素子を得た。ただし、
図4中において5は表示極、6は対極、7は電解質層で
あり、8、9はリード端子である。
表示素子に対極に対して表示極に−1Vの電圧を2秒印
加し表示極を着色し、その後+1Vの電圧を2秒間印加
し消色する作動サイクル試験を行った。その結果、10
000サイクル経過後も性能の低下がなく発色・消色を
行うことができた。
を用いることにより、エレクトロクロミック表示素子が
得られることがわかった。
得たプロトン伝導体を用い、図5で示した断面をもつ酸
水素燃料電池を構成した例について説明を行う。
シリカゲルに、実施例4で用いたスルホン化率20%の
ブタジエン−スチレン−ブタジエンブロック共重合体の
水添物のトルエン溶液を加えたものをスラリー状となる
まで混練し、ポリ4フッ化エチレン(PTFE)板上に
ドクターブレード法により厚さ50μmの厚さに塗布し
た。さらに減圧下でトルエンを揮発させた後PTFE板
上より剥し、燃料電池用の電解質層を得た。
ガス拡散電極(白金担持量0.35mg/cm2)を用
いた。このガス拡散電極に上記の電解質層を形成したも
のと同じシリカゲルを分散させた実施例4で用いたスル
ホン化率20%のブタジエン−スチレン−ブタジエンブ
ロック共重合体の水添物のトルエン溶液を噴霧し、減圧
下で乾燥させ電極とした。この電極10、11で上記の
電解質層12をはさみ、150℃の温度でホットプレス
することで燃料電池を構成した。
たようにH2ガス導入孔13、燃料室14、H2ガス排出
孔15をもつステンレスブロックと、O2ガス導入孔1
6、酸素室17、O2ガス排出孔18をもつステンレス
ブロックとではさみ、全体を電気絶縁性材質(FRP)
製の締め付けロッド19、20で締め、試験用の燃料電
池とした。なお図5中、21はH2Oのドレイン、22
負極端子、23は正極端子である。
た水素、空気極には5気圧に加圧した空気を通じ、出力
電流と電池電圧の関係を調べた。その結果得られた電圧
−電流曲線を図6に示す。
も電池電圧は0.7Vの以上の電圧を維持しており、本
実施例により得られた燃料電池が優れた高出力特性を示
すことがわかった。
体を用いることで、優れた特性の燃料電池が得られるこ
とがわかった。
エン単位と芳香族ビニル単位からなる共重合体のスルホ
ン化物として、スルホン化したスチレン−イソプレン−
スチレンブロック共重合体、スルホン化したブタジエン
−スチレン−ブタジエンブロック共重合体を用いた例に
ついてのみ説明を行ったが、発明の実施の形態として記
載したように、スチレン−イソプレンブロック共重合体
などの実施例では説明を行わなかった他の重合体をスル
ホン化したものを用いた場合も同様の効果が得られるこ
とはいうまでもなく、本発明はスルホン基を側鎖に持つ
重合体としてこれら実施例に挙げたものに限定されるも
のではない。
ンステッド酸としてリン酸、過塩素酸などを用いたもの
についてのみ説明を行ったが、その他ホウ酸、ケイ酸あ
るいはこれらのブレーンステッド酸を複数種用いた場合
も同様の効果が得られることもいうまでもなく、本発明
はブレーンステッド酸としてこれら実施例に挙げたブレ
ーンステッド酸にのみ限定されるものではない。
ン伝導体を用いた電気化学素子として、エレクトロクロ
ミック表示素子、燃料電池について説明を行ったが、そ
の他プロトンを反応イオン種とする、アルカリ蓄電池、
pHセンサー、電気二重層コンデンサなどの実施例では
説明を行わなかった電気化学素子を構成することができ
ることもいうまでもなく、本発明は電気化学素子として
これら実施例に挙げたものに限定されるものではない。
テッド酸を主体とする化合物、および共役ジエン単位と
芳香族ビニル単位からなるブロック共重合体のスルホン
化物よりプロトン伝導体を得ることで、乾燥雰囲気でも
低下しない高いイオン伝導性と、優れた加工性を兼ね備
えたプロトン伝導体を得ることができた。
で、高性能な電気化学素子を構成することができた。
係を示した図
ン伝導体のイオン伝導度との関係を示した図
ク表示素子の電極構成断面図
ク表示素子の構成断面図
成断面図
流−電圧特性を示した図
Claims (8)
- 【請求項1】 酸化ケイ素とブレーンステッド酸を主体
とする化合物、および共役ジエン単位と芳香族ビニル単
位からなるブロック共重合体のスルホン化物よりなるこ
とを特徴とするプロトン伝導体。 - 【請求項2】 酸化ケイ素とブレーンステッド酸を主体
とする化合物、および共役ジエン単位と芳香族ビニル単
位からなるブロック共重合体の水添物のスルホン化物よ
りなることを特徴とするプロトン伝導体。 - 【請求項3】 前記酸化ケイ素とブレーンステッド酸を
主体とする化合物が、ゾル−ゲル法により合成されたも
のであることを特徴とする請求項1あるいは2に記載の
プロトン伝導体。 - 【請求項4】 前記ゾル−ゲル法により合成された酸化
ケイ素とブレーンステッド酸を主体とする化合物が、1
00℃以上200℃以下の温度で加熱されることを特徴
とする請求項3記載のプロトン伝導体。 - 【請求項5】 前記ブレーンステッド酸が、リン酸ある
いはその誘導体であることを特徴とする請求項1あるい
は2に記載のプロトン伝導体。 - 【請求項6】 前記酸化ケイ素とブレーンステッド酸を
主体とする化合物が、リン酸とシリコンアルコキシドを
含むゾルより合成されたものであり、前記ゾルに含まれ
るリン酸のシリコンアルコキシドに対する混合比が、モ
ル比で0.5以下であることを特徴とする請求項1ある
いは2に記載のプロトン伝導体。 - 【請求項7】 前記ブレーンステッド酸が、過塩素酸あ
るいはその誘導体であることを特徴とする請求項1ある
いは2に記載のプロトン伝導体。 - 【請求項8】 請求項1から7のいずれかに記載のプロ
トン伝導体を用いた電気化学素子。
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