JPH1120300A - インクジェット記録方法 - Google Patents

インクジェット記録方法

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JPH1120300A
JPH1120300A JP18892697A JP18892697A JPH1120300A JP H1120300 A JPH1120300 A JP H1120300A JP 18892697 A JP18892697 A JP 18892697A JP 18892697 A JP18892697 A JP 18892697A JP H1120300 A JPH1120300 A JP H1120300A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 記録用紙に、水性記録液で記録した用紙を高
温高湿下で保存しても、ひび割れを生じないインクジェ
ット記録方法を提供する。 【解決手段】 非吸水性支持体上のインク吸収層中に、
ポリビニルアルコール、無機微粒子及びほう酸またはそ
の塩を含有する記録用紙に、水酸基を有する化合物を高
沸点有機溶媒として含有する水性記録液で記録する記録
方法において、下記の条件及び条件を同時に満足す
る量にしたインクジェット記録方法。 条件 0.05≦X/Y≦0.5 条件 Z/Y≦4 式中、Xは、記録用紙のインク吸収層中に含まれるほう
酸またはその塩の量(ミリモル/m2)、Yは、記録用紙
のインク吸収層中に含まれるポリビニルアルコール中の
水酸基の量(ミリモル/m2)、Zは、水性記録液を記録
用紙に最大吐出量で印字したとき、印字された記録用紙
の単位面積当たりに含まれる高沸点有機溶媒中の最大の
水酸基量(ミリモル/m2

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録用
紙に水性インクを用いて記録を行うインクジェット記録
方法に関し、更に詳しくは、印字後の皮膜の劣化を防止
した、高いインク吸収性を有する空隙型のインク吸収層
を有するインクジェット記録用紙を用いて行うインクジ
ェット記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録は、インクの微小液
滴を種々の作動原理により飛翔させて紙などの記録シー
トに付着させ、画像・文字などの記録を行うものである
が、比較的高速、低騒音、多色化が容易である等の利点
を有している。この方式で従来から問題となっていたノ
ズルの目詰まりとメンテナンスについては、インク及び
装置の両面から改良が進み、現在では各種プリンター、
ファクシミリ、コンピューター端末等のさまざまな分野
で急速に普及している。
【0003】その詳細は、例えば、インクジェット記録
技術の動向(中村孝一編、平成7年3月31日、日本科
学情報株式会社発行)に記載されている。
【0004】インクジェット記録用紙としては、従来か
ら種々の記録用紙が用いられている。例えば、普通紙、
親水性バインダーと無機顔料から成る層を塗設した各種
の塗工紙(アート紙、コート紙、キャストコート紙
等)、更には、両面をプラスチック樹脂で被覆した各種
の紙、透明または不透明の各種のプラスチックフィルム
よりなる支持体上に記録層としてインク吸収層を塗設し
たインクジェット記録用紙が用いられている。
【0005】上記インク吸収層は、親水性バインダーを
主体に構成された膨潤型のインク吸収層、記録層中に空
隙を設けた空隙型のインク吸収層に大きく分けられる。
【0006】空隙型のインク吸収層は、層に形成された
空隙にインクを保持するものであり、空隙は、各種の無
機固体微粒子や有機の固体微粒子を皮膜中に含有させる
ことによって形成している。
【0007】インクジェット記録用紙としては、印字ド
ットの濃度が高く、色調が明るく鮮やかであること、イ
ンクの吸収が早く、印字ドットが重なった場合において
もインクが流れ出したり滲んだりしないこと、印字ドッ
トの横方向への拡散が必要以上に大きくなく、かつ、周
辺が滑らかでぼやけないこと等の性能が要求される。
【0008】インク吸収層のインク吸収速度が遅い場合
には、2色以上のインク液滴が重なって記録される際
に、記録用紙上でインクの液滴がハジキ現象を起こして
ムラを生じたり、また、異なる色の境界領域でお互いの
色が惨んだりして画質を大きく低下させるので、インク
ジェット記録用紙には、高いインク吸収性を持たせるこ
とが要求されている。
【0009】これらの問題を解決するために、例えば、
特開昭52-53012号公報に記載されている低サイズ原紙に
表面加工用の塗料を湿潤させた記録用紙、特開昭55-583
0号公報に記載されている支持体表面にインク吸収性の
塗層を設けた記録用紙、特開昭56-157号公報に記載され
ている被覆層中の顔料として非膠質シリカ粉末を含有す
る記録用紙、特開昭57-107878号公報に記載されている
無機顔料と有機顔料を併用した記録用紙、特開昭58-110
287号公報に記載されている2つの空孔分布ピークを有
する記録用紙、特開昭62-111782号公報に記載されてい
る上下2層の多孔質層からなる記録用紙、特開昭59-682
92号公報、同59-123696号公報及び同60-18383号公報な
どに記載されている不定形亀裂を有する記録用紙、特開
昭61-135786号公報、同61-148092号公報及び同62-14947
5号公報等に記載されている微粉未層を有する記録用
紙、特開昭63-252779号公報、特開平1-108083号公報、
同2-136279号公報、同3-65376号公報及び同3-27976号公
報等に記載されている特定の物性値を有する顔料や微粒
子シリカを含有する記録用紙、特開昭57-14091号公報、
同60-219083号公報、同60-210984号公報、同61-20797号
公報、同61-188183号公報、特開平5-278324号公報、同6
-92011号公報、同6-183134号公報、同7-137431号公報及
び同7-276789号公報等に記載されているコロイド状シリ
カ等の微粒子シリカを含有する記録用紙、及び特開平2-
276671号公報、同3-67684号公報、同3-215082号公報、
同3-251488号公報、同4-67986号公報、同4-263983号公
報及び同5-16517号公報などに記載されているアルミナ
水和物微粒子を含有する記録用紙等、非常に多くの技術
が提案されている。
【0010】インクジェット記録用紙において、支持体
自身に吸水性がある場合には、高い吸収容量とインク吸
収性を持っておりインクの吸収という観点からすれば好
ましいが、インクジェット記録後に、支持体が波打ち、
画像上にシワが生じたり、染料が支持体中に部分的に浸
透して濃度が出にくいという問題がある。
【0011】支持体が非吸水性であるときには上記の欠
点は発生せず、濃度が高い鮮明な画像が得られるが、イ
ンク吸収層中に形成されるインクを吸収する空隙の量が
制限を受けるという問題があった。
【0012】例えば、乾燥膜厚が40μmであるインク吸
収層において、固形分が厚さ22μmの皮膜を形成するこ
とができる量あったとすると、空隙量はインクジェット
記録用紙1m2当たり18ml/m2しかないことになり、記録
方式にもよるが、最大インク量付近でインクを吸収する
空隙の容量が不足する場合が生じ得る。
【0013】塗布膜厚を増大させれば高い空隙容量が得
られるが、塗布膜厚を増大させると、皮膜が脆弱にな
り、低湿度の下でヒビワレが生じたり、支持体に対する
接着性が低下するという問題が生じる。
【0014】本出願人らは、上記の問題点を解決するた
めに、空隙構造を形成する親水性バインダーと架橋し得
る硬膜剤を添加することにより皮膜の造膜性や脆弱性を
改良する方法を提案した。(特願平8-283636号) 親水性バインダーとしてポリビニルアルコールを、硬膜
剤としてほう酸またはその塩を用いて空隙型のインク吸
収層を形成した空隙型のインクジェット記録用紙は、イ
ンクジェット記録用紙として特に好ましいものである。
【0015】しかしながら、水酸基を有する化合物を高
沸点有機溶媒として含有する水性インクで、上記の親水
性バインダーとしてポリビニルアルコールを、硬膜剤と
してほう酸またはその塩を用いたインク吸収層を有する
インクジェット記録用紙にインクジェット記録をしたと
き、記録した用紙を高温・高湿下で保存しておくと、部
分的に、皮膜にひび割れが生じてしまう問題が生じるこ
とが判明した。
【0016】この原因について種々検討したところ、水
性記録液中に含まれる水酸基を含む化合物の作用により
皮膜が劣化するためであることが判明した。
【0017】また、このひび割れは、空隙を形成するた
めに用いている無機微粒子の含有量がポリビニルアルコ
ールに対して重量比で2未満である場合には殆ど発生し
ないことからすると、空隙を形成するために多量に用い
る無機微粒子が、印字部でのポリビニルアルコールの造
膜性を低下させるためであると推定される。
【0018】
【本発明が解決しようとする課題】本発明は上記の実態
に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、水酸
基を有する化合物を高沸点有機溶媒として含有する水性
記録液で、上記の親水性バインダーとしてポリビニルア
ルコールを、硬膜剤としてほう酸またはその塩を用いた
インク吸収層を有するインクジェット記録用紙にインク
ジェット記録をしたとき、記録した用紙を高温高湿下で
保存しても、ひび割れを生じないインクジェット記録方
法を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題は、非吸水性支
持体上のインク吸収層中に、ポリビニルアルコール、無
機微粒子及びほう酸またはその塩を含有するインクジェ
ット記録用紙に、インクジェット記録装置を用い、水酸
基を有する化合物を高沸点有機溶媒として含有する水性
記録液で記録するインクジェット記録方法において、記
録用紙のインク吸収層中に含まれる単位面積当たりのほ
う酸またはその塩の量、記録用紙のインク吸収層中に含
まれるポリビニルアルコール中の単位面積当たりの水酸
基の量、水性記録液を記録用紙に最大吐出量で印字した
とき、印字された記録用紙の単位面積当たりに含まれる
高沸点有機溶媒中の水酸基量のうちの最大の水酸基量を
下記の条件及び条件を同時に満足する量にしたこと
を特徴とするインクジェット記録方法。
【0020】条件 0.05≦X/Y≦0.5 条件 Z/Y≦4 式中、Xは、記録用紙のインク吸収層中に含まれる単位
面積当たりのほう酸またはその塩の量(ミリモル/m2) Yは、記録用紙のインク吸収層中に含まれるポリビニル
アルコール中の単位面積当たりの水酸基の量(ミリモル
/m2) Zは、水性記録液を記録用紙に最大吐出量で印字したと
き、印字された記録用紙の単位面積当たりに含まれる高
沸点有機溶媒中の水酸基量のうちの最大の水酸基量(ミ
リモル/m2) を表す。
【0021】以下本発明を詳細に説明する。
【0022】本発明に用いられるインクジェット記録用
紙は非吸水性支持体上に空隙型のインク吸収層(以下、
空隙層ということもある。)を有するものである。
【0023】本発明では、空隙層に高い空隙率が得られ
ることから、ポリビニルアルコールが親水性バインダー
として用いられている。ポリビニルアルコールは無機微
粒子と相互作用をして軟凝集を形成しやすいために効率
的に空隙を形成することができる。
【0024】本発明でいうポリビニルアルコールには、
カチオン変性ポリビニルアルコール、ノニオン変性ポリ
ビニルアルコール及びアニオン変性ポリビニルアルコー
ルも含まれる。
【0025】ポリビニルアルコールの平均重合度は、造
膜性を改良する観点からすると、1000〜5000のが好まし
く、2000以上が特に好ましい。
【0026】ポリビニルアルコールのケン化度は70〜10
0%のものが好ましく、80〜100%のものが特に好まし
い。
【0027】カチオン変成ポリビニルアルコールとは、
例えば、特開昭61-10483号公報に記載されているよう
な、第1〜3級アミノ基や第4級アンモニウム基をポリ
ビニルアルコールの主鎮または側鎖中に有するポリビニ
ルアルコールのことであり、カチオン性基を有するエチ
レン性不飽和単量体と酢酸ビニルとの共重合体をケン化
することにより得られる。
【0028】カチオン性基を有するエチレン性不飽和単
量体としては、例えば、トリメチル−(2−アクリルア
ミド−2,2−ジメチルエチル)アンモニウムクロライ
ド、トリメチル−(3−アクリルアミド−3,3−ジメ
チルプロピル)アンモニウムクロライド、N−ビニルイ
ミダゾール、N−ビニル−2−メチルイミダゾール、N
−(3−ジメチルアミノプロピル)メタクリルアミド、
ヒドロキシルエチルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、トリメチル−(メタクリルアミドプロピル)アンモ
ニウムクロライド、N−(1,1−ジメチル−3−ジメ
チルアミノプロピル)アクリルアミド等が挙げられる。
【0029】カチオン性基を有するエチレン性不飽和単
量体と酢酸ビニルとの共重合体において、カチオン変性
基含有単量体の比率は、酢酸ビニルに対して0.1〜10モ
ル%、好ましくは0.2〜5モル%である。
【0030】アニオン変性ポリビニルアルコールとして
は、例えば、特開平1-206088号公報に記載されているよ
うなアニオン性基を有するポリビニルアルコール、特開
昭61-237681号公報及び同63-307979号公報に記載されて
いるようなビニルアルコールと水溶性基を有するビニル
化合物との共重合体、特開平7-285265号公報に記載され
ているような水溶性基を有する変性ポリビニルアルコー
ルが挙げられる。
【0031】ノニオン変性ポリビニルアルコールとして
は、例えば、特開平7-9758号公報に記載されているよう
なポリアルキレンオキサイド基をビニルアルコールの一
部に付加したポリビニルアルコール誘導体、特開平8-25
795号公報に記載された疎水性基を有するビニル化合物
とビニルアルコールとのブロック共重合体が挙げられ
る。
【0032】空隙層中には、ポリビニルアルコールとと
もに、他の親水性バインダーを含有させることができ
る。他の親水性バインダーはポリビニルアルコールに対
して概ね20重量%以下であることが好ましい。
【0033】本発明において、無機微粒子はインク吸収
層に空隙を形成するために用いられている。
【0034】無機微粒子としては、例えば、軽質炭酸カ
ルシウム、重質炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、カ
オリン、クレー、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、二酸化チタン、酸化亜鉛、水酸化亜鉛、硫化亜鉛、
炭酸亜鉛、ハイドロタルサイト、珪酸アルミニウム、ケ
イソウ土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、合成非
晶質シリカ、コロイダルシリカ、アルミナ、コロイダル
アルミナ、擬ベーマイト、水酸化アルミニウム、リトポ
ン、ゼオライト、水酸化マグネシウム等の白色無機顔料
等を挙げることができる。
【0035】無機微粒子は、バインダー中に1次粒子の
ままで均一に分散されていてもよく、2次凝集粒子を形
成してバインダー中に均一に分散されていてもよい。
【0036】無機微粒子は、1次粒子の粒径が30nm以下
のものを使用することが光沢性の観点から好ましい。
【0037】1次粒子の平均粒径が30nmを超える無機微
粒子を使用した場合、媒染剤としてカチオン型の水溶性
ポリマー媒染剤を用いた場合、カチオン型の水溶性ポリ
マー媒染剤と凝集が起こりやすくなり、形成した凝集粒
子もより粗大化して光沢性が低下してしまう。特に好ま
しい1次粒子の粒径は20nm以下である。
【0038】1次粒子の粒径の下限は特に限定されない
が、粒子の製造上の観点から概ね3nm以上、特に6nm以
上である。
【0039】無機微粒子の平均粒径は、粒子そのものあ
るいは空隙層の断面や表面に現れた粒子を電子顕微鏡で
観察し、100個の任意の粒子の粒径を求めてその単純平
均値(個数平均)として求められる。ここで個々の粒子
の粒径はその投影面積に等しい円を仮定したときの直径
で表したものである。
【0040】無機粒子としては、1次粒子の平均粒径が
50nm以下の無機微粒子と平均粒径が50nm以上の無機微粒
子を併用することも可能であるが、この場合、50nmを超
える無機微粒子の比率は全無機微粒子に対して50重量%
以下とするのが好ましく、20重量%以下がより好まし
い。
【0041】濃度の高い画像が形成される、鮮明な画像
が記録できる、低コストで製造できる等の点からする
と、無機微粒子としては、気相法により合成された微粒
子シリカ及びコロイダルシリカから選ばれた無機微粒子
を用いることが好ましく、気相法により合成されたシリ
カを用いることが最も好ましい。
【0042】気相法により合成された微粒子シリカは、
通常、四塩化珪素を水素及び酸素と共に高温で燃焼して
得ることができ、1次粒子の粒子径が5〜500nmのシリ
カ粉末である。特に30nm以下の1次粒子径を有するもの
が光沢性の点で好ましい。
【0043】現在、このような気相法により合成された
微粒子シリカは市販されており、市販の微粒子シリカに
は、日本アエロジル社の各種のアエロジルがある。
【0044】本発明で好ましく用いられるコロイダルシ
リカは、珪酸ナトリウムを酸等によって複分解したり、
イオン交換樹脂層を通過させたりして得られるシリカゲ
ルを加熱熟成して得られるものである。このコロイダル
シリカをインクジェット記録用紙に使用することは、例
えば、特開昭57-14091号公報、同60-219083号公報、同6
0-219084号公報、同61-20792号公報、同61-188183号公
報、同63-17807号公報、特開平4-93284号公報、同5-278
324号公報、同6-92011号公報、同6-183134号公報、同6-
297830号公報、同7-81214号公報、同7-101142号公報、
同7-179029号公報、同7-137431号公報、及び国際特許公
開WO94/26530号公報などに記載されている。
【0045】コロイダルシリカの好ましい粒子径は、通
常、5〜100nmであるが、粒子径7〜50nmのものが更に
好ましい。
【0046】気相法により合成された微粒子シリカやコ
ロイダルシリカは、その表面をカチオン変成してもよ
く、例えば、Al、Ca、Mg及びBa等の無機塩で処
理してもよい。
【0047】無機微粒子は、ポリビニルアルコールに対
して重量比率で2〜10の範囲で用いることが好ましく、
特に3〜9が好ましい。
【0048】ほう酸またはその塩は、硬膜剤として用い
られている。
【0049】ほう酸またはその塩(以下、硬膜剤という
こともある。)とは、硼素原子を中心原子とする酸素酸
及びその塩のことであり、具体的には、オルトほう酸、
メタほう酸、次ほう酸、四ほう酸、五ほう酸及びそれら
の塩が挙げられる。
【0050】硬膜剤は、空隙層を形成する塗布液中に添
加してもよく、空隙層に隣接するその他の層を形成する
塗布液中に添加してもよい。また、予め硬膜剤を含有す
る塗布液を塗布してある支持体上に硬膜剤を含有してい
ない空隙層を形成する塗布液を塗布したり、さらには、
硬膜剤を含有していない空隙層を形成する塗布液を塗布
乾燥した後に硬膜剤溶液をオーバーコートするなどして
空隙層に硬膜剤を供給することができる。製造が容易で
ある点からすると、空隙層を形成する塗布液またはこれ
に隣接する層の塗布液中に硬膜剤を添加して、空隙層を
形成するのが好ましい。
【0051】次に、本発明を規定する下記の条件と条
件について説明する。
【0052】条件 0.05≦X/Y≦0.5 条件 Z/Y≦4 Xは、記録用紙のインク吸収層中に含まれる単位面積当
たりのほう酸またはその塩の量(ミリモル/m2) Yは、記録用紙のインク吸収層中に含まれるポリビニル
アルコール中の単位面積当たりの水酸基の量(ミリモル
/m2) Zは、水性記録液を記録用紙に最大吐出量で印字したと
き、印字された記録用紙の単位面積当たりに含まれる高
沸点有機溶媒中の水酸基量のうちの最大の水酸基量(ミ
リモル/m2) 本発明の効果を得るためには、記録用紙のインク吸収層
中に含まれる単位面積当たりのほう酸またはその塩の量
(ミリモル/m2)、記録用紙のインク吸収層中に含まれ
るポリビニルアルコール中の単位面積当たりの水酸基の
量(ミリモル/m2)及び水性記録液を記録用紙に最大吐
出量で印字したとき、印字された記録用紙の単位面積当
たりに含まれる高沸点有機溶媒中の水酸基量のうちの最
大の水酸基量(ミリモル/m2)の3つのパラメーターが
上記条件と条件を同時に満足することが必要であ
る。
【0053】本発明では、上記との条件が同時に満
足されてはじめて高湿度の条件で保存した場合の皮膜劣
化が防止できる。
【0054】条件は、ポリビニルアルコールの水酸基
量とほう酸またはその塩の量との比率が、特定の範囲に
あることが必要であることを示し、条件は、ポリビニ
ルアルコールの水酸基量と水性記録液を記録用紙に最大
吐出量で印字したとき、印字された記録用紙の単位面積
当たりに含まれる高沸点有機溶媒中の水酸基量のうちの
最大の水酸基量との比率が、特定の範囲にあることが必
要であることを示している。
【0055】上記の条件と条件を同時に満足されな
ければならない理由ははっきりしないが、皮膜として十
分な強度を持たせるためには、ポリビニルアルコール中
の水酸基の量に対して硬膜剤の量が適度の比率を持って
存在することが必要であり、また、水性記録液が含有す
る高沸点有機溶媒の水酸基がポリビニルアルコールの水
酸基と競争的に硬膜剤と反応するので、硬膜剤とポリビ
ニルアルコールの反応を維持するために、ポリビニルア
ルコールの水酸基に対して水性記録液が含有する高沸点
有機溶媒の水酸基量の比率が重要性を有するのではない
かと推定される。
【0056】次、にX、Y、Zについて更に詳細に説明
する。
【0057】Xは、記録用紙のインク吸収層中に含まれ
る単位面積当たりのほう酸またはその塩の量をミリモル
/m2で表したものである。
【0058】Xは、ほう酸またはその塩のグラム分子を
ほう酸またはその塩に含まれるほう素原子の数で割った
値を1モルとして計算したものである。
【0059】例えば、オルトホウ酸(H3BO3)または
その塩、メタほう酸(HBO2)またはその塩が記録用
紙1m2当たりに換算して0.01モル含有している場合に
は、Xは0.01(モル/m2)、即ち、10(ミリモル/m2
である。また、1分子中にほう素原子を4つ有する四ほ
う酸塩(例えば、Na247等)が記録用紙1m2当た
りに換算して0.01モル含有している場合には、Xは4×
0.01(モル/m2)、即ち、40(ミリモル/m2)である。
また、1分子中にほう素原子を5つ有する五ほう酸塩
(例えば、NaB58等)を記録用紙1m2当たりに換算
して0.01モル含有している場合には、Xは5×0.01(モ
ル/m2)、即ち、50(ミリモル/m2)である。
【0060】ほう酸またはその塩を複数併用した場合に
は、それぞれについてXを求め、それらを合計したもの
で表される。
【0061】Yは、ケン化度p(%)のポリビニルアル
コールの見かけの分子量(=86−0.42×p)(酢酸ビニ
ルの分子量;86、ビニルアルコールの分子量;44)を用
い、記録用紙1m2当たりに換算したポリビニルアルコー
ルの量がygであるときには、Y=(1000×y)×(p
/100)/(86−0.42×p)=10×p×y/(86−0.42
×p)(ミリモル/m2)で表される。
【0062】例えば、ケン化度が88%のポリビニルアル
コールを記録用紙1m2当たり3g用いたとき、Y=10×
88×3/(86−0.42×88)=53.8(ミリモル/m2)にな
る。
【0063】Zは、水性記録液を記録用紙に最大吐出量
で印字したとき、印字された記録用紙の単位面積当たり
に含まれる高沸点有機溶媒中の水酸基量のうちの最大の
水酸基量をミリモル/m2で表したものである。
【0064】水性記録液を記録用紙に最大吐出量で印字
したとき、印字された記録用紙の単位面積当たりに含ま
れる高沸点有機溶媒中の水酸基量とは、プリンタードラ
イバーソフトによって制御されたインクジェット記録装
置で最大吐出量でベタ印字されたときに、記録用紙の単
位面積当たりに含まれる水性記録液中の高沸点有機溶媒
に由来する水酸基の量をいう。
【0065】ここで高沸点有機溶媒とは、沸点が120
℃以上の有機溶媒をいい、これに満たない沸点を有する
有機溶媒は含まれない。
【0066】一般に、カラーインクジェット記録におい
ては、水性記録液として、イエロー、マゼンタ、シアン
及び必要に応じてブラックの各インクが併用されてお
り、場合によってはそれぞれに染料濃度が異なる複数の
インクを用いることもある。このような場合、インクジ
ェット記録装置で、プリンタードライバーソフトに従っ
た種々のインクの組み合わせの最大吐出量でベタ印字し
たときに、それぞれの組み合わせにおいて、記録用紙の
単位面積当たりに含まれる水性記録液中の高沸点有機溶
媒に由来する水酸基の量が求められるが、水性記録液を
記録用紙に最大吐出量で印字したとき、印字された記録
用紙の単位面積当たりに含まれる高沸点有機溶媒中の水
酸基量のうちの最大の水酸基量とは、これら求められた
水酸基の量のうちの最大のものをいう。
【0067】以下に、水性記録液として以下の組成を有
する3種類のインクを使用した場合について、Zを求め
る方法を具体的に説明する。
【0068】
【表1】
【0069】DEG:ジエチレングリコール(HOCH
2CH2OCH2CH2OH) 分子量=106、水酸基数=2/モル(水酸基1つ当たり
の分子量;106/2) GLY:グリセリン(CH2OHCH(OH)CH2
H) 分子量:92、水酸基数=3/モル(水酸基1つ当たりの
分子量;92/3) 表中、各インク100ml中の高沸点有機溶媒に由来する
水酸基の量 Yインク DEGの水酸基数=(1000×12.0)÷(106/2)=226
ミリモル GLYの水酸基数=(1000×9.0)÷(92/3)=293ミ
リモル Yインク100ml中の高沸点有機溶媒に由来する水酸基
量=226+298=524ミリモル Mインク DEGの水酸基数=(1000×8.0)÷(106/2)=151
ミリモル GLYの水酸基数=(1000×12.0)÷(92/3)=391
ミリモル Mインク100ml中の高沸点有機溶媒に由来する水酸基量
=151+391=542ミリモル Cインク DEGの水酸基数=(1000×6.8)÷(106/2)=128
ミリモル GLYの水酸基数=(1000×15.0)÷(92/3)=489
ミリモル Yインク100ml中の高沸点有機溶媒に由来する水酸基量
=128+489=617ミリモル インクジェットプリンターがプリンタードライバーソフ
トに従って、例えば、下記の印字条件で印字できるもの
であるとすると、 Y、M、Cインクをそれぞれ単独でベタ印字:それぞ
れ、記録用紙1m2当たり25mlになるように印字 2色のインクを重ねて印字:単独の印字条件の50%に
なるように印字 3色のインクを重ねて印字:単独の印字条件の35%に
なるように印字 以上の条件で単色ベタ、2色ベタ、3色ベタ印字したと
きの1m2当たりの水酸基量を求めると以下のようにな
る。
【0070】 (1)単色ベタ(最大インク量=25ml/m2) Y:524×(25/100)=131ミリモル M:542×(25/100)=136ミリモル C:617×(25/100)=154ミリモル (2)2色ベタ(最大インク量=25ml/m2) Y+M:0.5×(524+542)×(25/100)=133ミリモ
ル M+C:0.5×(542+617)×(25/100)=145ミリモ
ル C+Y:0.5×(617+524)×(25/100)=143ミリモ
ル (3)3色ベタ(最大インク量=26.25ml/m2) 0.35×(524+542+617)×(25/100)=147ミリモ
ル 上記の(1)、(2)、(3)から、この印字条件にお
いて、最大の水酸基の量が吐出されるのはCインクを単
色ベタ印字したときであり、このときの水性記録液中に
含まれる高沸点有機溶媒に由来する水酸基量は154ミリ
モルであり、Zは154ミリモル/m2となる。
【0071】本発明においては、X、Y、Zが下記の条
件及び条件を満たすことが好ましい。
【0072】条件 0.1≦X/Y≦0.4 条件 Z/Y≦3 本発明のインクジェット記録用紙のインク吸収層には、
各種の添加剤を添加することができる。
【0073】中でもカチオン媒染剤は、印字後の耐水性
や耐湿性を改良するので好ましい。
【0074】カチオン媒染剤としては、第1級〜第3級
アミノ基及び第4級アンモニウム塩基を有するポリマー
媒染剤を用いることができるが、経時での変色や耐光性
の劣化が少ないこと、染料の媒染能が充分高いことなど
から、第4級アンモニウム塩基を有するポリマー媒染剤
が好ましい。
【0075】好ましいポリマー媒染剤は、第4級アンモ
ニウム塩基を有するモノマーの単独重合体やその他のモ
ノマーとの共重合体または縮重合体である。
【0076】本発明のインクジェット記録用紙のインク
吸収層には、カチオン媒染剤以外に、例えば、特開昭57
-74193号公報、同57-87988号公報及び同62-261476号公
報に記載の紫外線吸収剤、特開昭57-74192号公報、同57
-87989号公報、同60-72785号公報、同61-146591号公
報、特開平1-95091号公報及び同3-13376号公報等に記載
されている退色防止剤、アニオン、カチオンまたは非イ
オンの各種界面活性剤、特開昭59-42993号公報、同59-5
2689号公報、同62-280069号公報、同61-242871号公報及
び特開平4-219266号公報等に記載されている蛍光増白
剤、消泡剤、ジエチレングリコール等の潤滑剤、防腐
剤、増粘剤、帯電防止剤、マット剤等の公知の各種添加
剤を含有させることもできる。
【0077】本発明にけるインクジェット記録用紙は、
インク吸収層を支持体の同一側に2層以上有していても
よい。インク吸収層を複数層設ける場合、少なくとも1
層が本発明のインク吸収層であればよく、他の層は、ゼ
ラチン等の親水性バインダーを主体とした膨潤層であっ
ても、本発明のインク吸収層であってもよい。
【0078】本発明のインクジェット記録用紙におい
て、インク吸収性を設けた側の反対側に、カール防止、
印字直後に重ね合わせた際のくっつきの防止、他のイン
クジェット記録用紙にインクが転写するのを防止するた
めに、種々の種類のバック層を設けることが好ましい。
【0079】バック層には、支持体の種類や厚み、イン
ク吸収層の構成や厚みによって変化し一定ではないが、
一般には親水性バインダーや疎水性バインダーが用いら
れる。通常、バック層の厚みは0.1〜10μmの範囲で選ば
れる。
【0080】また、バック層は、他の記録用紙とのくっ
つき防止、筆記性の改良、さらにはインクジェット記録
装置内での搬送性の改良のために表面を粗面化すること
ができる。粗面化には、粒径が2〜20μmの有機または
無機の微粒子を用いることができる。
【0081】インクジェット記録用紙において、非吸水
性支持体としては、従来、インクジェット用記録用紙に
用いられていた公知の非吸水性支持体を適宜使用でき
る。これら非吸水性支持体としては、例えば、ポリエス
テル系樹脂、ジアセテート系樹脂、トリアテセート系樹
脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリ塩
化ビニル系樹脂、ポリイミド系樹脂、セロハン、セルロ
イド等の材料からなる透明フィルム、あるいは、基紙の
少なくとも一方に白色顔料等を添加したポリオレフィン
樹脂からなる被覆層を設けた樹脂被覆紙(いわゆるRC
ペーパー)、ポリエチレンテレフタレートに白色顔料を
添加した、いわゆるホワイトペット等の半透明もしくは
不透明支持体が用いられる。
【0082】支持体とインク吸収層との接着強度を大き
くする等の目的で、インク吸収層の塗布に先立って、コ
ロナ放電処理や下引処理等を行うことが好ましい。さら
に、本発明のインクジェット記録用紙は、必ずしも、無
色透明とか白色である必要はなく、着色された記録シー
トであってもよい。
【0083】両面をポリエチレンでラミネートした紙支
持体を用いたインクジェット記録用紙は、記録画像が写
真画質に近くしかも低コストで高品質の画像が得られる
ために特に好ましい。
【0084】以下、ポリエチレンでラミネートした紙支
持体について説明する。
【0085】紙支持体の原紙は、木材パルプを主原料と
し、必要に応じて、ポリプロピレンなどの合成パルプあ
るいはナイロンやポリエステルなどの合成繊維を加えて
抄紙される。木材パルプとしては、LBKP、LBS
P、NBKP、NBSP、LDP、NDP、LUKP、
NUKPのいずれも用いることができるが、短繊維分の
多いLBKP、NBSP、LBSP、NDP、LDPを
より多く用いることが好ましい。但し、LBSP及びま
たはLDPの比率は10重量%以上、70重量%以下が好ま
しい。
【0086】パルプは、不純物の少ない化学パルプ(例
えば、硫酸塩パルブ、亜硫酸塩バルブ)が好ましく、ま
た、漂白処理を行って白色度を向上させたパルプも有用
である。
【0087】原紙中には、高級脂肪酸、アルキルケテン
ダイマー等のサイズ剤、炭酸カルシウム、タルク、酸化
チタンなどの白色顔料、スターチ、ポリアクリルアミ
ド、ポリビニルアルコール等の紙力増強剤、蛍光増白
剤、ポリエチレングリコール類等の水分保持剤、分散
剤、4級アンモニウム等の柔軟化剤などを適宜添加する
ことができる。
【0088】抄紙に使用するパルプの濾水度は、CSF
の規定で200〜500ccが好ましく、また、叩解後の繊維長
がJIS-P-8207に規定される24メッシュ残分の重量%と42
メッシュ残分の重量%との和が30乃至70%が好ましい。
なお、4メッシュ残分の重量%は20重量%以下であるこ
とが好ましい。
【0089】原紙の坪量は30乃至250gが好ましく、特
に、50乃至200gが好ましい。原紙の厚さは40乃至250μ
mが好ましい。
【0090】原紙は抄紙段階または抄紙後にカレンダー
処理して高平滑性を与えることもできる。原紙密度は0.
7乃至1.2g/m2(JIS-P-8118)が一般的である。更に原
紙剛度はJIS-P-8143に規定される条件で20乃至200gが
好ましい。
【0091】原紙表面には表面サイズ剤を塗布してもよ
く、表面サイズ剤としては前記原紙中添加できるサイズ
剤と同様のサイズ剤を使用できる。
【0092】原紙のpHは、JIS-P-8113で規定された熱
水抽出法により測定された場合、5〜9であることが好
ましい。
【0093】原紙表面及び裏面を被覆するポリエチレン
は、主として低密度のポリエチレン(LDPE)及び/
または高密度のポリエチレン(HDPE)であるが、他
の線状低密度ポリエチレン(LLDPE)やポリプロピ
レン等も使用することができる。
【0094】インク吸収層側のポリエチレン層は、写真
用印画紙で広く行われているように、ポリエチレン中に
ルチルまたはアナターゼ型の酸化チタンを添加して不透
明度及び白色度を改良したものが好ましい。酸化チタン
の含有量はポリエチレンに対して概ね3〜20重量%、好
ましくは4〜13重量%である。
【0095】ポリエチレン被覆紙は、光沢紙として用い
ることも、また、ポリエチレンを原紙表面上に溶融押し
出してコーティングする際にいわゆる型付け処理を行っ
て通常の写真印画紙で得られるようなマット面や絹目面
を形成して用いることもできる。
【0096】原紙の表裏のポリエチレンの使用量は、イ
ンク吸収層やバック層を設けた後で低湿及び高湿化で保
存されたときにカールがないように選択される。通常、
インク吸収層側のポリエチレン層の厚さを20〜40μm、
バック層側のポリエチレン層の厚さを10〜30μmの範囲
とする。
【0097】本発明において、以下の特性を有している
ポリエチレン被覆紙支持体を好ましく用いることができ
る。
【0098】引っ張り強さ:JIS-P-8113で規定される
強度で縦方向が2乃至30Kg、横方向が1乃至20Kg 引き裂き強度:JIS-P-8116による規定方法で縦方向が
10乃至200g、横方向が20乃至200g 圧縮弾性率:103Kgf/cm2以上 表面ベック平滑度:光沢紙として用いる場合はJIS-P-
8119に規定される条件で20秒以上(いわゆる型付け品に
合ってはこれ以下であってもよい。) 不透明度=直線光入射/拡散光透過条件の測定条件
で、可視域の光線での透過率が20%以下、特に、15%以
下 本発明のインクジェット記録用紙の構成層、即ち、空隙
型のインク吸収層や必要に応じて適宜設けられる下引き
層などの種々の構成層は、公知の方法を用いて形成する
ことができる。好ましい形成方法は、各層を構成する塗
布液を支持体上に塗布し乾燥する方法である。2層以上
を同時に塗布することもでき、この場合、全ての親水性
バインダー層の塗布を1回の塗布で済ます、同時塗布方
法が好ましい。
【0099】塗布方法としては、ロールコーティング
法、ロッドバーコーティング法、エアナイフコーティン
グ法、スプレーコーティング法、カーテン塗布方法ある
いは米国特許第2681294号明細書記載のホッパーを使用
するエクストルージョンコート法が好ましく用いられ
る。
【0100】次に、本発明のインクジェット記録用紙を
用いてインクジェット記録するとき使用する水性記録液
について説明する。
【0101】水性記録液は、通常、水溶性染料、溶媒及
び必要に応じて添加されるその他の添加剤からなってい
る。水溶性染料としては、公知の、インクジェット記録
で用いられている直接染料、酸性染料、塩基性染料、反
応性染料あるいは食品用色素等の水溶性染料が使用でき
るが、直接染料または酸性染料が好ましい。
【0102】水性記録液の溶媒は、水を主体とするが、
水性記録液が乾燥した際に染料が析出し、ノズル先端や
水性記録液の供給経路で目詰まりを起こすのを防止する
ために、沸点が120℃以上で室温で液状の高沸点有機溶
媒が添加される。高沸点有機溶媒は、水が蒸発した際に
染料などの固形成分が析出し、粗大析出物の発生を防止
する作用を有することが必要であり、そのために、水よ
りはるかに低い蒸気圧を有することが要求される。ま
た、水に対する混和性が高い必要がある。
【0103】そのような目的で用いられる高沸点有機溶
媒としては、例えば、エチレングリコール、プロピレン
グリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コール、グリセリン、ジエチレングリコールモノメチル
エーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、
トリエチレングリコールモノブチルエーテル、グリセリ
ンモノメチルエーテル、1,2,3−ブタントリオー
ル、1,2,4−ブタントリオール、1,2,4−ペン
タントリオール、1,2,6−ヘキサントリオール、チ
オジグリコール、トリエタノールアミン、ポリエチレン
グリコール(平均分子量が約300以下)等のアルコール
類が挙げられる。また、上記した以外にも、ジメチルホ
ルムアミド、N−メチルピロリドン等も使用できる。
【0104】これら多くの高沸点有機溶剤の中でも、ジ
エチレングリコール、トリエタノールアミンやグリセリ
ン、トリエタノールアミン等の多価アルコール類、トリ
エチレングリコールモノブチルエーテル等の多価アルコ
ールの低級アルキルエーテル等は好ましいものである。
【0105】水性記録液に必要に応じて添加されるその
他の添加剤としては、例えば、pH調節剤、金属封鎖
剤、防カビ剤、粘度調整剤、表面張力調整剤、湿潤剤、
界面活性剤、防錆剤等が挙げられる。
【0106】水性記録液は、記録用紙に対する濡れ性を
良好にしたり、インクジェットノズルからの吐出を安定
化させる目的で、25℃において、25〜50dyne/cm、好ま
しくは28〜40dyne/cmの範囲内の表面張力を有するのが
好ましい。
【0107】また、水性記録液の粘度は、通常25℃にお
いて2〜10Cpが好ましく、更に好ましくは2.5〜8Cpで
ある。また、水性記録液のpHは3〜9が好ましい インクノズルから吐出されるインク液滴の容量が1〜30
pLである場合、記録紙上で約20〜60μmの直径のドット
径が得られるので好ましい。このようなドット径で印字
されたカラープリントは高画質の画像を与える。更に好
ましい最小インク液滴の容量は2〜20pLである。
【0108】また、少なくともマゼンタ及びシアンにつ
いて、濃度が2倍以上異なる2種類の水性記録液を用い
た記録方式でインクジェット記録する場合、ハイライト
部では低濃度のインクが使用されるためにドットの識別
がしにくくなるが、本発明は、かかる記録方式を用いた
場合にも用いることができる。
【0109】インクジェット記録方法において、記録方
法としては、従来公知の各種の方式を用いることができ
る。記録方法の詳細は、例えば、インクジェット記録技
術の動向(中村孝一編、平成7年3月31日、日本科学
情報株式会社発行)に記載されている。
【0110】
【実施例】以下に、本発明を実施例により具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるも
のではない。
【0111】実施例1 160g/m2の写真用原紙の両面をポリエチレンで被覆し
た紙支持体(記録面側には厚さ35μmのアナターゼ型二
酸化チタンを13重量%含有するポリエチレン層が形成さ
れており、裏面側には厚みは25μmでポリエチレン層が
形成され、その上にTg=65℃のアクリル系ラテックス
樹脂を固形分として0.6g/m2及び平均粒径が約13μmの
シリカをマット剤として0.3g/m2含有するバック層が
形成されている。)を用意した。
【0112】次に、純水900ml中に、1次粒子の平均粒
径が約7nmの微粒子シリカ粉末180gを高速ホモジナイ
ザーで撹拌しながら添加しシリカ水分散液を作製した。
次に、このシリカ水分散液中に、下記のカチオン性媒染
剤の20%水溶液を120ml添加し、30分間高速ホモジナイ
ザーで分散して青白い澄明な分散液を得た。次に、平均
重合度が3500でケン化度が88%の5%ポリビニルアルコ
ール水溶液(酢酸エチルを4重量%含有)400mlを徐々
に添加した。次いで、硬膜剤として5%ほう酸水溶液
(20%エタノール含有)を表1に示す量を添加し、更
に、10%ゼラチン水溶液を50ml加えた後、全量を純水で
2100mlに仕上げて空隙層を形成する塗布液を作製した。
【0113】
【化1】
【0114】次いで、上記のようにして得られた塗布液
を40℃に加温し、上記ポリエチレンで被覆した紙支持体
の記録面側に湿潤膜厚が220μmになるように塗布し、塗
布皮膜温度が15℃以下になるように冷却させた(20秒
間)。次いで、25℃の風を60秒間、30℃の風を60秒間、
40℃の風を60秒間、45℃の風を120秒間、更に35℃の風
を60秒間順次吹き付けて乾燥し、更に、25℃、相対湿度
50%の雰囲気を120秒間通過させて調湿して記録用紙1
〜5を作製した。
【0115】上記記録用紙1〜5において、平均重合度
が3500でケン化度が88%の5%ポリビニルアルコール水
溶液の量を500mlにした記録用紙6〜10、600mlにした
記録用紙11〜15及び800mlにした記録用紙16〜2
0を同様にして作製した。
【0116】得られた記録用紙1〜20を35℃で3日間
保存した。
【0117】次に、インクジェット用水性記録液を以下
の通り調製した。 〔イエローインク−1〕 ダイレクトイエロー86 2.0g ジエチレングリコール 22.2g グリセリン 4.5g 純水で100mlに仕上げる。 〔マゼンタインク−1〕 ダイレクトレッド227 1.8g グリセリン 3.5g ジエチレングリコールモノブチルエーテル 21.5g 純水で100mlに仕上げる。 〔シアンインクー1〕 ダイレクトブルー199 2.4g エチレングリコール 16.1g グリセリン 9.5g 純水で100mlに仕上げる。
【0118】上記の各インクジェット用水性記録液100m
l当たりの水酸基数は以下の通りである。 〔イエローインク−1〕:566ミリモル/100ml 〔マゼンタインクー1〕:247ミリモル/100ml 〔シアンインク−1〕:829ミリモル/100ml 次に、インクジェット用水性記録液を使用してオンデマ
ンド型インクジェットプリンター(液滴容量=25pL、最
大印字密度=720dpi×720dpi)で記録用紙1〜20に印
字した。印字はそれぞれ単色ベタ、2色ベタ、3色ベタ
印字で行った。
【0119】印字する際には、単色ベタ印字はそれぞれ
最大印字密度(インク量=20ml/m2)で行い、2色印字
は各色とも最大印字密度の60%(インク量=24ml/
m2)、3色ベタは最大印字密度の40%(インク量=24ml
/m2)で行った。
【0120】このときの各ベタ部での高沸点有機溶媒に
由来する水酸基の量は表2に示す通りである(ミリモル
/m2)。
【0121】
【表2】
【0122】表2から、この水性記録液の上記印字条件
におけるZ(水性記録液を記録用紙に最大吐出量で印字
したとき、印字された記録用紙の単位面積当たりに含ま
れる高沸点有機溶媒中の水酸基量のうちの最大の水酸基
量)は167ミリモル/m2である。
【0123】印字した記録用紙1〜20を40℃、相対湿
度80%で2日間保存した。保存した試料の膜面のひび割
れ状況をルーペを用い目視で確認し、以下の評価基準で
評価した。 〈評価基準〉 ◎:ルーペで確認してもひび割れが発生していない ○:ルーペでは確認できるが目視だけでは判別できない
ひび割れが発生している △:目視で僅かにひび割れが発生しているのがわかる ×:目視で激しいひび割れが発生しているのがわかる。
【0124】得られた結果を表3に示した。
【0125】
【表3】
【0126】表3の結果から、本発明の条件と条件
を共に満足する場合、高温・高湿下で保存してもベタ印
字部にひび割れが生じないことがわかる。
【0127】特に、X/Yが0.1以上0.4以下、Z/Yが
3以下のときにもっともひび割れが少ないことがわか
る。
【0128】実施例2 インクジェット用水性記録液を以下の通り調製した。 〔イエローインクー2〕 ダイレクトイエロー86 2.0g ジエチレングリコール 21.5g グリセリン 9.8g 純水で100mlに仕上げる。 〔マゼンタインク−2〕 ダイレクトレッド227 1.8g グリセリン 10.5g ジエチレングリコール 19.5g 純水で100mlに仕上げる。 〔シアンインク−2〕 ダイレクトブルー199 2.4g エチレングリコール 16.1g グリセリン 12.9g 純水で100mlに仕上げる。
【0129】上記の各インクジェット用水性記録液100m
l当たりの水酸基数は以下の通りである。 〔イエローインク−1〕:725ミリモル/100ml 〔マゼンタインク−1〕:710ミリモル/100ml 〔シアンインク−1〕:940ミリモル/100ml 実施例1で使用したオンデマンド型インクジェットプリ
ンターを用いて、実施例1に記載の印字条件で、単色ベ
タ、2色ベタ、3色ベタ印字した。
【0130】このときの各ベタ部での高沸点有機溶媒に
由来する水酸基の量は表4に示す通りである(ミリモル
/m2)。
【0131】
【表4】
【0132】表4から、この水性記録液の上記印字条件
におけるZ(水性記録液を記録用紙に最大吐出量で印字
したとき、印字された記録用紙の単位面積当たりに含ま
れる高沸点有機溶媒中の水酸基量のうちの最大の水酸基
量)は200ミリモル/m2である。
【0133】次いで、印字して得られた記録用紙1〜2
0について、実施例1と同様にして膜面のひび割れ状況
を評価した。
【0134】得られた結果を表5に示す。
【0135】
【表5】
【0136】表5の結果から、実施例1と同様に、本発
明の条件と条件を共に満足する場合、いずれも高温
・高湿下で保存してもひび割れがほとんど生じていない
か全く生じていないことがわかる。
【0137】
【発明の効果】本発明のインクジェット記録方法によれ
ば、高温高湿下で保存しても、ひび割れを生じない印字
記録を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08K 3/38 C08K 3/38 C08L 29/04 C08L 29/04 A C09D 11/00 C09D 11/00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非吸水性支持体上のインク吸収層中に、
    ポリビニルアルコール、無機微粒子及びほう酸またはそ
    の塩を含有するインクジェット記録用紙に、インクジェ
    ット記録装置を用い、水酸基を有する化合物を高沸点有
    機溶媒として含有する水性記録液で記録するインクジェ
    ット記録方法において、記録用紙のインク吸収層中に含
    まれる単位面積当たりのほう酸またはその塩の量、記録
    用紙のインク吸収層中に含まれるポリビニルアルコール
    中の単位面積当たりの水酸基の量、水性記録液を記録用
    紙に最大吐出量で印字したとき、印字された記録用紙の
    単位面積当たりに含まれる高沸点有機溶媒中の水酸基量
    のうちの最大の水酸基量を下記の条件及び条件を同
    時に満足する量にしたことを特徴とするインクジェット
    記録方法。 条件 0.05≦X/Y≦0.5 条件 Z/Y≦4 式中、 Xは、記録用紙のインク吸収層中に含まれる単位面積当
    たりのほう酸またはその塩の量(ミリモル/m2) Yは、記録用紙のインク吸収層中に含まれるポリビニル
    アルコール中の単位面積当たりの水酸基の量(ミリモル
    /m2) Zは、水性記録液を記録用紙に最大吐出量で印字したと
    き、印字された記録用紙の単位面積当たりに含まれる高
    沸点有機溶媒中の水酸基量のうちの最大の水酸基量(ミ
    リモル/m2) を表す。
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