JPH1120174A - 記録ヘッド - Google Patents

記録ヘッド

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JPH1120174A
JPH1120174A JP17623697A JP17623697A JPH1120174A JP H1120174 A JPH1120174 A JP H1120174A JP 17623697 A JP17623697 A JP 17623697A JP 17623697 A JP17623697 A JP 17623697A JP H1120174 A JPH1120174 A JP H1120174A
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JP
Japan
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nozzle plate
nozzle
ink
recording head
nozzles
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JP17623697A
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English (en)
Inventor
Chisato Yoshimura
千里 吉村
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/10Finger type piezoelectric elements

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノズルプレートにおいて、信頼性及び生産性
を向上することにより、その生産コストが低減されるよ
うにする。 【解決手段】 インクジェット式の記録ヘッド1のノズ
ルプレート31に設けられるノズル32の列方向両外側
に隣接して、チャンネルに連通しない凹部34を形成す
る。これにより、ノズルプレート31を成形する際、ノ
ズル32成形用の複数の凸状コア、及び凸状コアの両外
側に凸状コア保護用の凸部が設けられた成形用金型が使
用できるので、ノズルプレート31の成形と同時に、ノ
ズル32を正確に成形することができる。そのため、ノ
ズルプレート31の信頼性及び生産性が向上するので、
その生産コストを低減することができる。また、凹部3
4はチャンネルに連通しないので、印字性能に影響を及
ぼさない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録ヘッドに関
し、特に、インクジェット方式の記録ヘッドに用いられ
るノズルプレートを有した記録ヘッドに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、インクジェット方式の記録ヘ
ッドとして、例えば、圧電セラミックスの変形によって
インク流路の容積を変化させ、その容積減少時にインク
流路内のインクをノズルから液滴として噴射し、容積増
大時にインク導入口からインク流路内にインクを導入す
るようにしたものが知られている。この種の記録ヘッド
においては、圧電セラミックスの隔壁によって隔てられ
た複数のインク室が形成されており、これら複数のイン
ク室の一端にインクカートリッジ等のインク供給手段が
接続され、他端にはインク噴射ノズル(以下、ノズルと
いう)が設けられ、印字データに従った前記隔壁の変形
によってインク室の容積を減少させることにより、記録
媒体に対して前記ノズルからインク液滴を噴射し、文字
や図形等が記録される。
【0003】ここで、上記のノズルが設けられているノ
ズルプレートの製造は、一般には、高分子樹脂材料を射
出成形することによってノズルプレート用の基板を形成
し、このノズルプレート用基板に対してエキシマレーザ
装置等でレーザ加工を施してノズルを形成することによ
って行われる。しかし、エキシマレーザ装置等は非常に
高価であるため、ノズルの加工時間に比例してノズルプ
レートの生産コストが高くなるという問題がある。
【0004】そこで、ノズルプレート用基板を成形する
ための金型に、ノズルを形成するための凸状コアを設け
ておき、ノズルプレート用基板の成形と同時にノズル成
形されるようにしたノズルプレートが提案されている。
このノズルプレートによれば、エキシマレーザ装置等に
よる加工を行う必要がなくなるために生産コストが低減
される。少なくとも、射出成形時に、ノズルが形成され
る部位に凹状のノズル概形が成形されるようにしておけ
ば、上記加工に要する時間及び手間が低減される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなノズルプレートは、その製造時において、射出成
形用金型に設けられた凸状コアが、ノズルの大きさに対
応した微細なものとなるため、溶融樹脂材料が金型に充
填される際に、その充填圧力で凸状コアが折れてしまう
ことがある。従って、製造されたノズルプレートは、各
ノズルが正確に成形されないために信頼性が低く、生産
性も悪くなる。これによって、記録ヘッド自体の生産性
も悪くなり、その分、生産コストが高くなるという問題
があった。
【0006】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、ノズルプレートの信頼性及び生
産性が向上されることにより、生産コストが低減される
記録ヘッドを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明に係る記録ヘッドは、インクが
充填される複数のインク室を形成するアクチュエータ
と、このアクチュエータにより前記インク室内のインク
が噴射される複数のインク噴射ノズルが列状に形成され
たノズルプレートとを有する記録ヘッドであって、ノズ
ルプレートには、インク噴射ノズルの列方向両外側に隣
接して、インク室に連通しない凹部が形成されているも
のである。
【0008】上記構成においては、インク噴射ノズルを
形成するための複数の凸状コア、及びこの凸状コアを保
護するための凸部が凸状コアの両外側に設けられた成形
用金型を使用してノズルプレートを成形することができ
る。そのため、溶解樹脂材料が金型に充填される際に、
その充填圧力で凸状コアが折れることがなく、ノズルプ
レートの成形と同時に、インク噴射ノズルを正確に成形
することができる。そのため、ノズルプレートの信頼性
及び生産性が向上するので、このノズルプレートを有す
る記録ヘッドの生産コストを低減することができる。ま
た、上記凸部によって形成された凹部は、インク室に連
通しないので、印字性能に影響を及ぼすこともない。
【0009】また、請求項2に記載の発明に係る記録ヘ
ッドは、請求項1に記載の記録ヘッドであって、凹部
が、ノズルよりもインク噴射ノズルの列方向に幅広とさ
れているものである。
【0010】上記構成においては、金型成形により製造
する場合、凸状コアの両外側の凸部が凸状コアよりも、
凸状コアの列方向に幅広となるので、より確実に凸状コ
アを保護することができる。そのため、より正確、か
つ、確実にインク噴射ノズルを成形することができる。
【0011】また、請求項3に記載の発明に係る記録ヘ
ッドは、請求項2に記載の記録ヘッドであって、凹部
は、ノズルプレートがアクチュエータと接合する面に形
成され、かつ、該アクチュエータ側へ近づくにつれてノ
ズル列方向に幅広とされているものである。
【0012】上記構成においては、金型成形により製造
する場合、凸状コアを保護するための凸部が下側になる
ほど凸状コアの列方向に幅広となるので、凸状コアを保
護するための高い強度が確保される。そのため、より正
確、かつ、確実にインク噴射ノズルを成形することがで
きる。
【0013】また、請求項4に記載の発明に係る記録ヘ
ッドは、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の記録
ヘッドであって、ノズルプレートに形成された凹部は、
その深さがノズルと略同等に形成されているものであ
る。
【0014】上記構成においては、金型成形による製造
時において、凸部によって溶融樹脂材料の流入が妨げら
れるということがなく、しかも、凸状コアを溶融樹脂の
充填圧力からより確実に保護することができる。そのた
め、製造に要する時間が、より短縮され、その分、ノズ
ルプレート及び記録ヘッドの生産コストを低減すること
ができる。
【0015】また、請求項5に記載の発明に係る記録ヘ
ッドは、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の記録
ヘッドであって、各インク室及びインク噴射ノズルの相
互に対向する側の開口部は、それぞれ、インク噴射ノズ
ルの列方向の幅がそれと直角方向の高さよりも小さいも
のである。
【0016】上記構成においては、成形に使用する金型
に設けられた凸状コアを、厚みの小さい山形の形状とす
ることができ、これによって成形される各インク噴射ノ
ズル及びインク室の容積を大きくでき、しかも、複数の
インク噴射ノズルを高密度にレイアウトすることができ
る。また、上記の凸状コアは、凹部を成形する凸部で効
果的に保護される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
記録ヘッドについて図面を参照して説明する。図1は本
発明の一実施形態に係る記録ヘッドの分解斜視図、図2
は記録ヘッドのノズル近傍の断面図である。インクジェ
ット方式の記録ヘッド1は、分極された圧電部によって
構成された複数のチャンネル壁11が形成されている圧
電素子基板(アクチュエータ)2と、この圧電素子基板
2の上部に接着固定されるカバープレート3とを備えて
おり、圧電素子基板2、カバープレート3及びチャンネ
ル壁11,11によって、印字のために噴射されるイン
クが供給されるチャンネル(インク室)8が多数溝状に
形成されている。
【0018】各チャンネル8は、図1における圧電素子
基板2の後端部近傍が浅くなるように形成され、カバー
プレート3には、図示しないインクカートリッジからの
インクを導入するためのインク導入口21と、このイン
ク導入口21に接続したマニホールド22が形成されて
いる。このカバープレート3が各チャンネル8の上面に
接着固定されると、これらインク導入口21及びマニホ
ールド22によって、インクカートリッジからのインク
が各チャンネル8に到達可能になる。圧電素子基板2及
びカバープレート3の一端面には、図2に示すように、
ノズル(インク噴射ノズル)32が設けられたノズルプ
レート31が接着され、ノズル32が各チャンネル8の
位置に対応するように設定されている。また、ノズル3
2は、テーパ部32b及びノズル孔32aからなり、特
に各ノズル孔32aの立体的な形状、口径及びピッチは
記録ヘッド1の印字品質を決定する要因となる。
【0019】また、各チャンネル8のチャンネル壁11
には、このチャンネル壁11の圧電部に分極方向とほぼ
直交する駆動電界を発生させるために電極13,13が
設けられている。基板41には、各チャンネル8に対応
した導電パターン42が形成され、この導電パターン4
2と電極13,13とはワイヤボンディングによって導
線43で接続されている。そして、導電パターン42に
は、インク噴射を駆動制御する図示しないヘッドドライ
バが連結されている。そして、電極13に電圧を印加す
ることによるチャンネル壁11,11の圧電厚み滑り効
果で変形してチャンネル8内のインクが噴射される。
【0020】また、上記のノズルプレート31について
図3を参照して説明する。図3(a)はテーパ部32b
のみが形成されたノズルプレート31の断面図、(b)
はノズル32が形成されたノズルプレート31の断面
図、(c)はノズルプレート31と圧電素子基板2とを
接着した状態を示す断面図である。ノズルプレート31
は、ノズルプレート31の成形と同時にノズル32が成
形されるが、図3(a)に示すように、ノズルプレート
31の成形時にはテーパ部32bのみを成形しておき、
その後、レーザ加工等によってノズル孔32aを設けて
ノズル32を完成させるようにしてもよい。ノズルプレ
ート31には、複数のノズル32が設けられており、そ
の両外側には凹部34が設けられている。この凹部34
は、ノズルプレート31と圧電素子基板2とを接着した
とき、図3(c)に示すように、チャンネル8とは連通
しない位置に設けられているため、凹部34の存在が、
記録ヘッド1の印字性能に影響を及ぼすことはない。
【0021】ノズルプレート31の製造装置について図
4を参照して説明する。図4(a)はノズルプレート3
1の製造装置の断面図、(b)はこの製造装置の成形用
金型近傍の断面図である。ノズルプレート製造装置10
0は、固定側金型101と、この固定側金型101に型
組みされてキャビティ102を形成する可動側金型10
3とを有し、可動側金型103には、ノズルを形成する
複数の凸状コア部104a、及びこれら凸状コア部10
4aの両外側に配置され、凸状コア部104aの列方向
に幅広とされた凸部104bが形成された成形用金型1
04が設けられている。また、凸部104bは、凸状コ
ア部104aと高さをほぼ等しく、かつ、凸状コア部1
04aよりもノズル列方向に幅広にして設けられてい
る。さらに、図5(a)に示すように、凸状コア部10
4aと凸部104b,104bは、凸状コア部104a
と反対側の面が湾曲面104c,104cとなり、下側
になるほどノズル列方向に幅広とされ、溶融樹脂材料の
充填圧力に耐えられるように凸状コア部104aよりも
強度が高められている。
【0022】この装置100によるノズルプレート製造
は、キャビティ102内に、注入通路105及び注入口
106を通じて溶融樹脂材料(例えば、ポリフェニレン
サルファイド)を充填することによって行われる。この
とき、溶融樹脂材料充填時の圧力の影響を強く受け易い
複数の凸状コア部104aの両外側に、凸状コア部10
4aよりも幅広とされ凸状コア部104aより強度に優
れる凸部104b,104bが設けられているので、溶
融樹脂材料が充填されるときの充填圧力が凸部104
b,104bによって緩衝され、凸状コア部104a、
特に、両端部の凸状コア部104a,104aに対する
充填圧力の影響を軽減することができる。よって、溶融
樹脂材料が充填される際に凸状コア部104aが折れる
ことが少なくなり、ノズルプレートの成形と同時にノズ
ルを確実に成形することが可能になる。また、このよう
にして製造されたノズルプレート31は、図3(b)に
示すように、複数のノズル32の両外側に凸部104b
によって凹部34が形成されたものとなる。
【0023】成形用金型104について図5を参照して
説明する。図5は成形用金型を示す斜視図であり、
(a)は加工後の成形用金型を示す図、(b)は加工前
の成形用金型を示す図である。上記のように、成形用金
型104には、凸状コア部104a及び凸部104bが
形成されている。図5(b)に示すように、基部201
に対して一連の突部202が設けられ、その後、突部2
02を切断加工して、図5(a)に示すように、ノズル
に対応する凸状コア部104a及びその両外側に凸部1
04b,104bを形成する。
【0024】このようにすると、ノズル列方向の厚さが
それと直角方向の幅よりも小さい凸状コア部104aを
容易に加工することができる。つまり、ノズル32のテ
ーパ部32bは、ノズル列方向の寸法をそれと直角方向
の寸法よりも小さくでき、図1のようにチャンネル8も
それと対向する側の開口部において幅よりも深さを大き
くできる。その結果、容積の大きいチャンネル8、ノズ
ル32を高密度に配置することができる。凸部104b
は、薄い凸状コア部104aの列をその両端で樹脂材料
の圧力から効果的に保護することができる。
【0025】なお、各凸部104b,104bの寸法
は、成形するノズルプレートのノズル寸法やピッチ等、
射出成形時の充填圧力に応じて適宜変更することが可能
であるが、凸部104b,104bが溶融樹脂材料の流
入を妨げず、かつ、溶融樹脂材料の充填圧力を緩衝して
凸状コア部104aを保護するためには、凸部104
b,104bと凸状コア部104aの高さが同じである
ことが好ましい。
【0026】ノズルプレート製造装置100及び成形用
金型104は他の構成のものを使用してもよい。図6は
ノズルプレート製造装置の他の構成を示す図である。上
記実施形態においては、成形用金型104を、凸状コア
部104a、及び凸部104b,104bを含めて一体
的に形成しているが、図6に示すように、基部211に
対し、ノズルを形成する凸状コア212aを有する凸状
成形用金型212のみを別体で成形し、凸状成形用金型
212が、金型本体の一部である基部211に着脱可能
に嵌着されるようにすることもできる。このように構成
すれば、製造されるノズルプレートのノズル寸法、ピッ
チ等を広い範囲にわたって任意に設定することができ、
平面的に高集積化されたノズルの成形にも対応できる。
この場合には、図7に示すように、凸状成形用金型21
2Aを、凹部34を成形するための幅広の凸部222
a,222aを有するベース部222と、このベース部
222に嵌挿されノズルを成形するための部材223と
でもって構成することも可能である。また、図8に示す
ように、ノズルを成形するための凸状コア231と、凹
部34を成形するための幅広の凸部232a,232a
を有する部材232,232とを積層して凸状成形用金
型212Bを形成することもできる。
【0027】また、上記実施形態では、カバープレート
3にインク導入口21及びマニホールド2が設けられた
構成とされているが、必ずしもこの構成に限定されるわ
けではなく、カバープレート3とは別に、インク導入口
及びマニホールドが設けられたマニホールド部材を圧電
素子基板2の側端部に接着した構成であってもよい。図
9はこのような構成の記録ヘッドを示す分解斜視図、図
10はこの記録ヘッドの横断面図である。この記録ヘッ
ド1’においては、圧電素子基板2のノズルプレート3
1が接着されない側端部に、インク導入口21’及びマ
ニホールド22’が設けられたマニホールド部材40が
接着される。
【0028】また、この状態において、チャンネル8,
8間に設けられた間隙8aは、インクが流入しないよう
に、マニホールド部材40と接続する側の端部が隔壁8
bによって隔てられ、マニホールド22’とは連通しな
いようになっている。この記録ヘッド1’においても、
凹部34はチャンネル8と連通しないように設定されて
いるため、凹部34が印字性能に影響を及ぼすことはな
い。
【0029】各チャンネル壁11は、互いに反対方向に
分極された圧電材料をチャンネル8の深さ方向に積層し
て構成され、両圧電材料にわたって電極13が形成され
ている。このため、チャンネル内の電極13を接地し、
間隙8a内の電極に電圧を印加すると、図11に示すよ
うに、チャンネル8の容積が広がる方向に両圧電材料が
それぞれ変形し、マニホールドからインクを吸入する。
電圧印加を中止すると、チャンネル壁11がもとの状態
に戻り、チャンネル内のインクに圧力を加え、インクを
噴射することができる。
【0030】このように、本実施形態の記録ヘッド1に
よれば、ノズルプレート31の射出成形時に、ノズル3
2形成のための複数の凸状コア部104a、及び凸状コ
ア部104aを保護するための凸部104bが設けられ
たノズルプレート成形用金型を使用することができるの
で、溶融樹脂材料流入時に凸状コア部104aが破損す
ること等による成形の失敗が少なくなり、ノズルプレー
ト31の成形と同時にノズル32を正確、かつ、確実に
成形することができる。そのため、成形されたノズルプ
レート31の信頼性及び生産性が向上するので、このノ
ズルプレート31を有する記録ヘッド1の生産コストを
低減することができる。なお、両実施例において凹部3
4は、ノズルプレートを貫通した形状であってもよい。
【0031】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載の発明に係
る記録ヘッドによれば、インク噴射ノズル成形用の複数
の凸状コア、及び凸状コア保護用の凸部が設けられたノ
ズルプレート成形用金型を使用して、ノズルプレートの
成形と同時にインク噴射ノズルを成形することができ、
インク噴射ノズルを正確、かつ、確実に成形することが
できる。そのため、成形されたノズルプレートの信頼性
及び生産性が向上するので、このノズルプレートを有す
る記録ヘッドの生産コストが低減される。また、保護用
の凸部によって成形されたノズルプレートの凹部は、イ
ンク室に連通しないので、凹部の存在が印字性能に影響
を及ぼすことがない。
【0032】また、請求項2に記載の発明に係る記録ヘ
ッドによれば、ノズルプレートの成形時に使用される金
型に設けられた凸部によって凸状コアがより確実に保護
され、より正確、かつ、確実にインク噴射ノズルを成形
することができるため、さらに生産性が向上し、生産コ
ストが低減する。
【0033】また、請求項3に記載の発明に係る記録ヘ
ッドによれば、凸状コアを保護するための高い強度が確
保されるので、さらにノズルプレートの生産性が向上
し、記録ヘッドの生産コストが低減する。
【0034】また、請求項4に記載の発明に係る記録ヘ
ッドによれば、金型成形による製造時に、凸部によって
溶融樹脂材料の流入が妨げられるということがなく、し
かも、凸状コアが溶融樹脂の充填圧力からより確実に保
護されるので、ノズルプレートの成形に要する時間が更
に短縮され、その分、ノズルプレート及び記録ヘッドの
生産コストを低減することができる。
【0035】また、請求項5に記載の発明に係る記録ヘ
ッドによれば、成形に使用する金型に設けられた凸状コ
アを、厚みの小さい山形の形状とすることができ、これ
によって成形される各インク噴射ノズル及びインク室の
容積を大きくでき、しかも、複数のインク噴射ノズルを
高密度にレイアウトすることができる。また、上記の凸
状コアは、凹部を成形する凸部で効果的に保護される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る記録ヘッドの分解斜
視図である。
【図2】記録ヘッドのノズル近傍の断面図である。
【図3】(a)はテーパ部のみが形成されたノズルプレ
ートの断面図、(b)はノズルプレートを示す断面図、
(c)はノズルプレートと圧電素子基板とを接着した状
態を示す断面図である。
【図4】(a)はノズルプレートの製造装置の断面図、
(b)はこの製造装置の成形用金型近傍の断面図であ
る。
【図5】成形用金型を示す斜視図であり、(a)は加工
後の成形用金型を示す図、(b)は加工前の成形用金型
を示す図である。
【図6】ノズルプレート製造装置の他の構成を示す図で
ある。
【図7】他の構成による成形用金型の断面図である。
【図8】他の構成による成形用金型の斜視図である。
【図9】他の構成による記録ヘッドを示す分解斜視図で
ある。
【図10】上記記録ヘッドの横断面図である。
【図11】圧電素子基板のチャンネル壁が圧電厚みすべ
りにより変形した状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 記録ヘッド 2 圧電素子基板(アクチュエータ) 8 チャンネル(インク室) 31 ノズルプレート 32 ノズル(インク噴射ノズル)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクが充填される複数のインク室を形
    成するアクチュエータと、このアクチュエータにより前
    記インク室内のインクが噴射される複数のインク噴射ノ
    ズルが列状に形成されたノズルプレートとを有する記録
    ヘッドにおいて、 前記ノズルプレートには、前記インク噴射ノズルの列方
    向両外側に隣接して、前記インク室に連通しない凹部が
    形成されていることを特徴とする記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記凹部は、前記ノズルよりもインク噴
    射ノズルの列方向に幅広とされていることを特徴とする
    請求項1に記載の記録ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記凹部は、前記ノズルプレートが前記
    アクチュエータと接合する面に形成され、かつ、該アク
    チュエータ側へ近づくにつれてノズル列方向に幅広とさ
    れていることを特徴とする請求項2に記載の記録ヘッ
    ド。
  4. 【請求項4】 前記ノズルプレートに形成された凹部
    は、その深さが前記ノズルと略同等に形成されているこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の記録ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記各インク室及び前記インク噴射ノズ
    ルの相互に対向する側の開口部は、それぞれ、前記イン
    ク噴射ノズルの列方向の幅がそれと直角方向の高さより
    も小さいことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいず
    れかに記載の記録ヘッド。
JP17623697A 1997-07-01 1997-07-01 記録ヘッド Pending JPH1120174A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014043075A (ja) * 2012-08-28 2014-03-13 Konica Minolta Inc インクジェットヘッド

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