JP3659522B2 - インクジェットヘッド - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット記録装置等に用いられるインクジェットヘッドに関し、更に詳しくは、基板の表面に多数のノズルが配列形成され、そのノズルからインク滴が吐出されるようにしたインクジェットヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のインクジェットヘッドは、その要部縦断面図である図7に示すように、対向する表面100a、100bを有する樹脂からなる矩形状の基板100を備えている。この基板100の一方の表面100a側には、その長手方向に沿ってインク共通流路101が形成されている。このインク共通流路101は、基板100に溝101aを形成し、この溝101aを覆うように基板100に被覆体101bを配設することにより構成したものである。このように構成されたインク共通流路101の長手方向の一端は閉じられているが、他端は基板100の側面に通じており、この他端側から外部に配設されたインクタンクのインクが供給されるようになっている。
【0003】
また、基板100の一方の表面100a側には、インク共通流路101に沿って多数のノズル102が一定のピッチで一列に並べられて配設されている。この基板100の一方の表面100aには、ノズル102のインクの出口部分に撥水性を持たせるため、ノズル102に沿って金属板からなるノズルプレート102aが配設されている。
【0004】
また、基板100の内部には、インク共通流路101と基板100の他方の表面100bとの間にノズル102に対応して多数のインク供給路103が形成されている。このインク供給路103の一端はインク共通流路101に連通し、他端は基板100の他方の表面100bに開口している。また、このインク供給路103には、インク共通流路101との連通部分にノズル102と同径かそれよりも細い径の隘路103aが形成されている。
【0005】
また、基板100の他方の表面100b側には、インク供給路103に対応して多数の加圧室104が形成されている。この加圧室104は、基板100に溝104aを形成し、この溝104aを覆うように基板100に振動板105を配設することにより構成したものである。この振動板105は、同時にインク供給路103の開口部分をも覆っている。この加圧室104の一端はインク供給路103の他端に連通され、他端はノズル102側に連通されている。また、振動板105の外面側の加圧室104と対応する箇所には圧電素子106が配設されている。
【0006】
このように構成されたインクジェットヘッドは、駆動信号が与えられて圧電素子106が駆動すると、振動板105が振動することによって加圧室104が加圧され、それによりインク共通流路101からインク供給路103を介して供給された加圧室104のインクがノズル102側に送出され、ノズル102からインク滴が吐出されるようになっている。なお、上記インク供給路103の隘路103aは、加圧室104が加圧されたときにインクがインク共通流路101側に逆流しないように設けたものである。
【0007】
上記のように構成されたインクジェットヘッドは、加熱して流動化した樹脂を金型内に流し込む射出成型等の樹脂成型手段によって溝101a、104a、ノズル102及びインク供給路103を備えた基板100を形成し、この基板100に被覆体101b、ノズルプレート102a、振動板105を貼着すると共に、振動板105に圧電素子106を配設することによって製作される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように構成されたインクジェットヘッドにおいて、基板100の樹脂成型時にインク供給路103の隘路103aをインク供給路103と同時に形成する場合には、成型金型のインク供給路103を形成するピンの先端に更に隘路103aを形成するピンを一体に設ける必要がある。ところが、隘路103aの直径が、例えば、50μm程度と極めて細く、そのピンが折れ易いために基板100の製作が困難になり、その結果、インクジェットヘッドの製作も困難になるという問題があった。
【0009】
また、このような金型上の問題をなくすため、隘路103a部分を除いて基板100を樹脂成型し、その後にレーザを照射して隘路103aを形成する手段が採用されることもあるが、この場合には隘路103aを形成するための工程が別に必要となるため、基板100の製作工程が複雑になり、その結果、インクジェットヘッドの製作工程も複雑になるという問題があった。
【0010】
従って、本発明は、インクジェットヘッドを構成する基板の製作を容易にすることにより、インクジェットヘッドの製作工程が複雑になることのないようにしたインクジェットヘッドを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するため、請求項1に係るインクジェットヘッドは、対向する表面を有する樹脂成型により構成された基板に、インク共通流路と、このインク共通流路に連通し、かつ、一部に隘路を有するインク供給路と、このインク供給路に連通する加圧室と、この加圧室に連通し、かつ、前記基板の表面に開口するノズルとが形成され、前記加圧室が加圧されることにより前記ノズルからインク滴が吐出されるように構成されたものにおいて、前記インク共通流路が前記基板の一方の表面側に形成され、前記ノズルが前記 基板の一方の表面に開口すると共に、前記インク共通流路に沿って配設され、前記インク供給路が前記インク共通流路と前記基板の他方の表面との間に形成され、前記加圧室が前記基板の他方の表面と前記ノズルとの間に当該ノズルよりも大径で、当該ノズル側が先細り状となる錐状に形成され、前記隘路は、前記加圧室が加圧されたときに当該加圧室内のインクが前記インク供給路を介して前記インク共通流路側に逆流するのを阻止するべく、前記基板の他方の表面における前記インク共通流路と対向する位置に開口するように当該基板の樹脂成型時に形成された溝と、この溝を覆うもので、前記基板の他方の表面における少なくとも前記インク供給路と前記加圧室に対応する位置に配設された被覆体とで構成されたことを特徴としている。
【0012】
この請求項1に係るインクジェットヘッドにおいては、インク供給路の隘路が、基板の樹脂成型時に表面に開口して形成された溝と、この溝を覆うように基板の表面に配設された被覆体とで構成されることから、成型金型に隘路を形成するための細いピンを形成する必要がなくなり、隘路が容易に形成される。すなわち、基板の樹脂成型時に隘路を形成する溝を基板の表面に形成することができる結果、隘路が容易に形成でき、インクジェットヘッドの製作が容易となる。
【0013】
また、インク共通流路が基板の一方の表面側に形成され、ノズルが基板の一方の表面に開口すると共に、インク共通流路に沿って配設され、インク供給路がインク共通流路と基板の他方の表面との間に形成され、加圧室が基板の他方の表面とノズルとの間に当該ノズルよりも大径で、当該ノズル側が先細り状となる錐状に形成されているので、ノズルとインク共通流路との間隔が狭められる結果、ノズルの列間隔を狭めることができ、ノズルの配置密度を高めることができる。
【0014】
また、請求項2に係るインクジェットヘッドは、請求項1記載のものにおいて、前記加圧室は、前記隘路を構成する溝が前記インク共通流路の幅方向内側に位置することにより、前記基板の厚み方向と直交する方向において前記インク共通流路と部分的に重なり合うように形成されていることを特徴としている。
【0015】
この請求項2に係るインクジェットヘッドにおいては、加圧室が基板の厚み方向と直交する方向においてインク共通流路と部分的に重なり合うように形成されていることから、ノズルがインク共通流路に近接して配設でき、ノズルの列間隔が狭められ、ノズルの配置密度が高められる。
【0016】
また、請求項3に係るインクジェットヘッドは、請求項1又は2記載のものにおいて、前記被覆体が振動板からなり、この振動板にはその外面側の前記加圧室に対応する位置に圧電素子が配設されていることを特徴としている。
【0017】
この請求項3に係るインクジェットヘッドにおいては、圧電素子が駆動されて振動板が振動することにより加圧室が加圧され、それによりノズルからインク滴が吐出される。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施形態に係るインクジェットヘッドの平面図であり、図2は図1のA−A線に沿う拡大断面図で、上下方向を逆転して示したものである。
【0019】
これらの図において、インクジェットヘッドは、対向する表面10a、10bを有する樹脂からなる矩形状の基板10を備えている。この基板10の内部には、その長手方向に沿い、かつ、一方の表面10a側に複数のインク共通流路11が一定の間隔をおいて形成されている。このインク共通流路11は、基板10に溝11aを形成し、この溝11aを覆うように基板10に平板状の被覆体11bを配設することにより構成したものである。この被覆体11bは、貼着等の手段で基板10に取り付けられる。このように構成された各インク共通流路11の一端は閉じられているが、他端は基板10の側面に通じており、この他端から図略のインクタンクのインクが供給されるようになっている。
【0020】
また、基板10の内部には、インク共通流路11に沿って多数のインク供給路12が一定のピッチで形成されている。このインク供給路12は、インク共通流路11と基板10の他方の表面10bとの間に、基板10の厚み方向(基板10の対向する表面10a、10b間方向)に沿って形成されており、一端がインク共通流路11の幅方向中間位置に連通されると共に、他端が基板10の他方の表面10b側に開口している。
【0021】
また、基板10の内部には、各インク共通流路11の両側に多数のノズル13が互いに半ピッチずれた状態でそれぞれ一列に並べられて形成されている。このノズル13は、一端が基板10の一方の表面10aに開口すると共に、基板10の厚み方向に沿って形成されており、インク共通流路11の一方の側のノズル13が1つおきのインク供給路12と対応するように配設され、他方の側のノズル13が残る1つおきのインク供給路12と対応するように配設されている。
【0022】
また、基板10の内部には、各インク共通流路11の両側に多数の加圧室14が各ノズル13に対応して同じピッチで一列に並べられて形成されている。この加圧室14は、基板10の他方の表面10bとノズル13との間に溝14aが形成され、この溝14aを覆うように基板10に振動板(被覆体)15が配設されて構成されている。この振動板(被覆体)15は、ガラス等の絶縁材料から形成され、貼着等の手段で基板10の略全域に取り付けられている。上記溝14aは、一端が基板10の他方の表面10bに開口し、他端がノズル13の他端に連通されており、基板10の厚み方向と直交する方向である横断面が四角形状に形成されると共に、他端側が先細り形状に形成され、全体として四角錐に近似した形状を有している。
【0023】
また、基板10の他方の表面10bには、インク供給路12とそのインク供給路12と対応する位置の加圧室14とに連通する溝16が形成されている。この溝16は、基板10の厚み方向におけるインク共通流路11と対向する位置に形成されており、対向するインク共通流路11の幅方向側部から外側へはみ出ないようになっている。この溝16は、インク供給路12の開口部と共に上記振動板15で覆われることにより、インク供給路12の一部となる隘路17を構成する。
【0024】
また、上記振動板15の外面側には、加圧室14に対応する位置にチタン酸ジルコン酸鉛等からなる圧電素子18が配設されている。
【0025】
上記のように構成されたインクジェットヘッドは、基板10の一方の表面10aに多数のノズル13が複数列に配設されたものとなり、インクジェット記録装置等に取り付けられて圧電素子18に駆動信号が与えられると、振動板15が振動することによって加圧室14が加圧され、インク共通流路11からインク供給路12を介して供給された加圧室14内部のインクがノズル13から吐出され、記録用紙等に所定の画像を記録する。
【0026】
上記のように構成されたインクジェットヘッドは、インク供給路12の一部を構成する隘路17が、基板10の他方の表面に形成された溝16とこの溝16を覆うように配設された振動板(被覆体)15とで構成されているので、成型金型に隘路を形成するための細いピンを設ける必要がなくなる。そのため、従来のように隘路を形成するためのピンが折れるという問題がなくなり、基板10の成型が容易にできるようになり、インクジェットヘッドの製作が容易となる。
【0027】
また、インク共通流路11が、基板10のノズル13が開口する一方の表面10a側に配設されているので、インク共通流路11をノズル13よりも径の大きな加圧室14の存在する他方の表面10b側に配設する場合に比べてノズル13と加圧室14をインク共通流路11に近接して配設できるようになり、その結果、ノズル13の列間隔を狭めることができ、ノズル13の配置密度を高めることができる。さらに、インク供給路12の隘路17を形成する溝16が、基板10の厚み方向におけるインク共通流路11と対向する位置に形成されているので、ノズル13と加圧室14をインク共通流路11に近接して配設でき、その結果、ノズル13の列間隔を狭めることができ、ノズル13の配置密度を高めることができる。
【0028】
なお、上記の実施形態においては、上記溝16が、対向するインク共通流路11の幅方向内側に位置しているので、加圧室14が基板10の厚み方向と直交する方向においてインク共通流路11と部分的に重なり合うようになっており、ノズル13の列間隔を効果的に狭めることができるようになっている。
【0029】
また、多数の加圧室14がインク共通流路11の両側に互いに半ピッチずらせた状態で配設されているので、インク供給路12を短いピッチで配設でき、その結果、各列のノズル13を短いピッチで配設できるようになり、ノズル13の配置密度を高めることができる。
【0030】
なお、上記の実施形態におけるインク供給路12は、その一端がインク共通流路11の幅方向中間位置において連通されているが、図3に示すように、インク共通流路11の幅方向側部において連通されるようにしてもよい。このようにした場合は、隘路17を形成する溝16がインク共通流路11の幅方向側部から外側へはみ出すことになるため、そのはみ出した分だけ加圧室14がインク共通流路11から離間し、ノズル13の列間隔が拡がることになるが、インク共通流路11の数がさほど多くない場合は、それによってインクジェットヘッドが大型化することはない。
【0031】
また、上記の実施形態におけるノズル13と加圧室14は、インク共通流路11の両側に互いに半ピッチずらせて配設されているが、図4に示すように、インク共通流路11の両側に互いに対向するように配設することもできる。この場合は、各列の加圧室14は、例えば、加圧室14の両側のインク共通流路11のインク供給路12と交互に連通されることになる。
【0032】
また、上記の実施形態におけるノズル13と加圧室14は、インク共通流路11の両側に配設されているが、図5に示すように、インク共通流路11の片側にのみ配設することもできる。この場合でも、ノズル13の列間隔を狭めることができる。
【0033】
また、上記の実施形態におけるノズル13には、インクの出口部分に撥水性を持たせるための従来例に示すようなノズルプレートを設けていないが、必要に応じてインクの出口部分に従来例と同様のノズルプレートを設けることもできる。
【0034】
また、上記の実施形態における振動板15は、基板10の略全域に配設したものであるが、少なくとも溝16を含むインク供給路12、及び、加圧室14に対応する位置に配設されておればよい。
【0035】
また、上記の実施形態における加圧室14は基板10の厚み方向に形成されたものであり、隘路17はノズル13とは反対側の基板10の他方の表面10b側に形成されたものであるが、図6に示すように、加圧室を基板の表面に沿う方向に形成すると共に、隘路を基板のノズルと同じ表面側に形成するようにすることもできる。以下、この実施形態に係るインクジェットヘッドについて説明する。
【0036】
すなわち、図6はインクジェットの要部縦断面図であり、基本構造が従来例の図7に示すものと同様のものである。すなわち、図6に示すインクジェットヘッドは、対向する表面20a、20bを有する基板20を備えており、その一方の表面20a側にインク共通流路21が配設され、他方の表面20b側に加圧室22が形成されたものである。加圧室22の一端は基板20の厚み方向に沿って形成されたインク供給路23に連通され、加圧室22の他端はノズル24に連通されている。
【0037】
インク共通流路21は、基板20の一方の表面20aにその長手方向に沿って溝21aが形成され、この溝21aを覆うように平板状の被覆体21bが基板20に配設されて構成されたものである。加圧室22は、基板20の他方の表面20bに溝22aが形成され、この溝22aを覆うように振動板(被覆体)26が基板20に配設されて構成されたものである。この振動板26の外面側の加圧室22と対向する箇所には圧電素子27が配設されている。
【0038】
また、インク供給路23は、基板20の厚み方向に沿って形成され、一端が基板20の一方の表面20aに開口し、他端が基板20の他方の表面20bに開口するように形成されており、その一端側の開口部が上記被覆体21bで覆われ、その他端側の開口部が上記振動板26で覆われたものである。ノズル24は、一端が基板20の一方の表面20aに開口しており、その表面20aにインクの出口部分に撥水性を持たせるための金属板からなるノズルプレート28が配設されている。
【0039】
基板20の一方の表面20aには、インク共通流路21とインク供給路23とに連通する溝29が形成されている。この溝29は、上記被覆体21bで覆われており、それによってインク供給路23の一部を構成する隘路30を構成している。
【0040】
このように構成されたインクジェットヘッドは、上記の先の実施形態のものと同様に、インクジェット記録装置等に取り付けられて圧電素子27に駆動信号が与えられると、振動板26が振動することによって加圧室22が加圧され、インク共通流路21からインク供給路23を介して供給された加圧室22のインクがノズル24から吐出され、記録用紙等に所定の画像を記録する。
【0041】
また、このように構成されたインクジェットヘッドは、上記の先の実施形態のものと同様に、インク供給路23の一部を構成する隘路30が、基板20の一方の表面20aに形成された溝29とその表面20aに配設された被覆体21bとで構成されるので、成型金型に隘路を形成するための細いピンを設ける必要がなくなる。そのため、従来のように隘路を形成するためのピンが折れるという問題がなくなり、基板20の成型が容易にできるようになってインクジェットヘッドの製作が容易となる。
【0042】
【発明の効果】
以上のように、請求項1乃至の発明によれば、インク供給路の一部を構成する隘路が、基板の樹脂成型時に表面に開口して形成された溝と、この溝を覆うように基板に配設された被覆体とで構成されているので、基板の樹脂成型を行なう金型に隘路を形成するための細いピンを形成する必要がなくなる。その結果、基板の成型が容易にできるようになり、インクジェットヘッドの製作が容易となる。
【0043】
また、インク共通流路が基板の一方の表面側に形成され、ノズルが基板の一方の表面に開口すると共に、インク共通流路に沿って配設され、インク供給路がインク共通流路と基板の他方の表面との間に形成され、加圧室が基板の他方の表面とノズルとの間に当該ノズ ルよりも大径で、当該ノズル側が先細り状となる錐状に形成される結果、ノズルの列間隔を狭めることができ、ノズルの配置密度を高めることができる。
【0044】
また、請求項2の発明によれば、加圧室が、基板の厚み方向と直交する方向においてインク共通流路と部分的に重なり合うように形成されているので、ノズルがインク共通流路に近接して配設でき、その結果、ノズルの列間隔が狭められてノズルの配置密度を高めることができる。
【0045】
また、請求項3の発明によれば、振動板が基板の表面に配設され、その振動板の外面側に圧電素子が配設されているので、圧電素子の配設を容易に行なうことができ、インクジェットヘッドの製作が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るインクジェットヘッドの平面図である。
【図2】 図1のインクジェットヘッドのA−A線の断面図であり、図1とは上下方向を逆転させて示したものである。
【図3】 図1に示すインクジェットヘッドの変形例を示す要部平面図である。
【図4】 図1に示すインクジェットヘッドの他の変形例を示す要部平面図である。
【図5】 図1に示すインクジェットヘッドの別の変形例を示す要部平面図である。
【図6】 本発明の別の実施形態に係るインクジェットヘッドの要部断面図である。
【図7】 従来のインクジェットヘッドの要部断面図である。
【符号の説明】
10、20 基板
11、21 インク共通流路
12、23 インク供給路
13、24 ノズル
14、22 加圧室
15、26 振動板(被覆体)
16、29 隘路を構成する溝
17、30 隘路
18、27 圧電素子
21b 被覆体

Claims (3)

  1. 対向する表面を有する樹脂成型により構成された基板に、インク共通流路と、このインク共通流路に連通し、かつ、一部に隘路を有するインク供給路と、このインク供給路に連通する加圧室と、この加圧室に連通し、かつ、前記基板の表面に開口するノズルとが形成され、前記加圧室が加圧されることにより前記ノズルからインク滴が吐出されるように構成されたインクジェットヘッドにおいて、前記インク共通流路は前記基板の一方の表面側に形成され、前記ノズルは前記基板の一方の表面に開口すると共に、前記インク共通流路に沿って配設され、前記インク供給路は前記インク共通流路と前記基板の他方の表面との間に形成され、前記加圧室は前記基板の他方の表面と前記ノズルとの間に当該ノズルよりも大径で、当該ノズル側が先細り状となる錐状に形成され、前記隘路は、前記加圧室が加圧されたときに当該加圧室内のインクが前記インク供給路を介して前記インク共通流路側に逆流するのを阻止するべく、前記基板の他方の表面における前記インク共通流路と対向する位置に開口するように当該基板の樹脂成型時に形成された溝と、この溝を覆うもので、前記基板の他方の表面における少なくとも前記インク供給路と前記加圧室に対応する位置に配設された被覆体とで構成されたことを特徴とするインクジェットヘッド。
  2. 前記加圧室は、前記隘路を構成する溝が前記インク共通流路の幅方向内側に位置することにより、前記基板の厚み方向と直交する方向において前記インク共通流路と部分的に重なり合うように形成されていることを特徴とする請求項記載のインクジェットヘッド。
  3. 前記被覆体は振動板からなり、この振動板にはその外面側の前記加圧室に対応する位置に圧電素子が配設されていることを特徴とする請求項又は記載のインクジェットヘッド。
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