JPH09150512A - インクジェットヘッド - Google Patents

インクジェットヘッド

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JPH09150512A
JPH09150512A JP7313329A JP31332995A JPH09150512A JP H09150512 A JPH09150512 A JP H09150512A JP 7313329 A JP7313329 A JP 7313329A JP 31332995 A JP31332995 A JP 31332995A JP H09150512 A JPH09150512 A JP H09150512A
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ink
nozzle
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ink supply
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Kenichi Satake
健一 佐武
Koichi Baba
弘一 馬場
Yoshiko Uryu
嘉子 瓜生
Toshio Nishino
俊夫 西野
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
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Mita Industrial Co Ltd
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板の表面に多数のノズルが配列形成された
インクジェットヘッドにおいて、基板の樹脂成型時にイ
ンク供給路の一部を構成する隘路を容易に形成できるよ
うにする。 【解決手段】 基板10、インク共通流路11、一部に
隘路17を有するインク供給路12、ノズル13及び加
圧室14を備え、加圧室14が加圧されることによりノ
ズル13からインク滴が吐出されるようにしたインクジ
ェットヘッドにおいて、隘路17を基板10の表面10
bに形成された溝16と、この溝16を覆うように基板
10の表面10b側に配設された振動板15とで構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録装置等に用いられるインクジェットヘッドに関し、更
に詳しくは、基板の表面に多数のノズルが配列形成さ
れ、そのノズルからインク滴が吐出されるようにしたイ
ンクジェットヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のインクジェットヘッド
は、その要部縦断面図である図7に示すように、対向す
る表面100a、100bを有する樹脂からなる矩形状
の基板100を備えている。この基板100の一方の表
面100a側には、その長手方向に沿ってインク共通流
路101が形成されている。このインク共通流路101
は、基板100に溝101aを形成し、この溝101a
を覆うように基板100に被覆体101bを配設するこ
とにより構成したものである。このように構成されたイ
ンク共通流路101の長手方向の一端は閉じられている
が、他端は基板100の側面に通じており、この他端側
から外部に配設されたインクタンクのインクが供給され
るようになっている。
【0003】また、基板100の一方の表面100a側
には、インク共通流路101に沿って多数のノズル10
2が一定のピッチで一列に並べられて配設されている。
この基板100の一方の表面100aには、ノズル10
2のインクの出口部分に撥水性を持たせるため、ノズル
102に沿って金属板からなるノズルプレート102a
が配設されている。
【0004】また、基板100の内部には、インク共通
流路101と基板100の他方の表面100bとの間に
ノズル102に対応して多数のインク供給路103が形
成されている。このインク供給路103の一端はインク
共通流路101に連通し、他端は基板100の他方の表
面100bに開口している。また、このインク供給路1
03には、インク共通流路101との連通部分にノズル
102と同径かそれよりも細い径の隘路103aが形成
されている。
【0005】また、基板100の他方の表面100b側
には、インク供給路103に対応して多数の加圧室10
4が形成されている。この加圧室104は、基板100
に溝104aを形成し、この溝104aを覆うように基
板100に振動板105を配設することにより構成した
ものである。この振動板105は、同時にインク供給路
103の開口部分をも覆っている。この加圧室104の
一端はインク供給路103の他端に連通され、他端はノ
ズル102側に連通されている。また、振動板105の
外面側の加圧室104と対応する箇所には圧電素子10
6が配設されている。
【0006】このように構成されたインクジェットヘッ
ドは、駆動信号が与えられて圧電素子106が駆動する
と、振動板105が振動することによって加圧室104
が加圧され、それによりインク共通流路101からイン
ク供給路103を介して供給された加圧室104のイン
クがノズル102側に送出され、ノズル102からイン
ク滴が吐出されるようになっている。なお、上記インク
供給路103の隘路103aは、加圧室104が加圧さ
れたときにインクがインク共通流路101側に逆流しな
いように設けたものである。
【0007】上記のように構成されたインクジェットヘ
ッドは、加熱して流動化した樹脂を金型内に流し込む射
出成型等の樹脂成型手段によって溝101a、104
a、ノズル102及びインク供給路103を備えた基板
100を形成し、この基板100に被覆体101b、ノ
ズルプレート102a、振動板105を貼着すると共
に、振動板105に圧電素子106を配設することによ
って製作される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
たインクジェットヘッドにおいて、基板100の樹脂成
型時にインク供給路103の隘路103aをインク供給
路103と同時に形成する場合には、成型金型のインク
供給路103を形成するピンの先端に更に隘路103a
を形成するピンを一体に設ける必要がある。ところが、
隘路103aの直径が、例えば、50μm程度と極めて
細く、そのピンが折れ易いために基板100の製作が困
難になり、その結果、インクジェットヘッドの製作も困
難になるという問題があった。
【0009】また、このような金型上の問題をなくすた
め、隘路103a部分を除いて基板100を樹脂成型
し、その後にレーザを照射して隘路103aを形成する
手段が採用されることもあるが、この場合には隘路10
3aを形成するための工程が別に必要となるため、基板
100の製作工程が複雑になり、その結果、インクジェ
ットヘッドの製作工程も複雑になるという問題があっ
た。
【0010】従って、本発明は、インクジェットヘッド
を構成する基板の製作を容易にすることにより、インク
ジェットヘッドの製作工程が複雑になることのないよう
にしたインクジェットヘッドを提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、請求項1に係るインクジェットヘッドは、対向
する表面を有する基板に、インク共通流路と、このイン
ク共通流路に連通し、かつ、一部に隘路を有するインク
供給路と、このインク供給路に連通する加圧室と、この
加圧室に連通し、かつ、前記基板の表面に開口するノズ
ルとが形成され、前記加圧室が加圧されることにより前
記ノズルからインク滴が吐出されるように構成されたも
のにおいて、前記隘路は、前記基板の表面に形成された
溝と、この溝を覆う被覆体とで構成されたことを特徴と
している。
【0012】この請求項1に係るインクジェットヘッド
においては、インク供給路の隘路が、基板の表面に開口
するように形成された溝と、この溝を覆うように基板の
表面に配設された被覆体とで構成されることから、成型
金型に隘路を形成するための細いピンを形成する必要が
なくなり、隘路が容易に形成される。
【0013】また、請求項2に係るインクジェットヘッ
ドは、請求項1記載のものにおいて、前記ノズルは基板
の一方の表面に開口し、前記インク共通流路は基板の一
方の表面側に形成され、前記インク供給路は前記インク
共通流路と前記基板の他方の表面との間に形成され、前
記加圧室は前記基板の他方の表面と前記ノズルとの間に
形成され、前記隘路を構成する溝は前記基板の他方の表
面に形成され、前記被覆体は前記基板の他方の表面であ
って、少なくとも前記インク供給路と前記加圧室に対応
する位置に配設されたことを特徴としている。
【0014】この請求項2に係るインクジェットヘッド
においては、インク共通流路が基板のノズルと同じ一方
の表面側に形成されることから、インク共通流路をノズ
ルよりも径の大きな加圧室の存在する基板の他方の表面
側に形成する場合に比べてノズルの列間隔が狭められ、
ノズルの配置密度が高められる。
【0015】また、請求項3に係るインクジェットヘッ
ドは、請求項2記載のものにおいて、前記加圧室は前記
基板の厚み方向と直交する方向において前記インク共通
流路と重なり合うように形成されていることを特徴とし
ている。
【0016】この請求項3に係るインクジェットヘッド
においては、加圧室が前記基板の厚み方向と直交する方
向においてインク共通流路と重なり合うように形成され
ていることから、ノズルがインク共通流路に近接して配
設でき、ノズルの列間隔が狭めれてノズルの配置密度が
高められる。
【0017】また、請求項4に係るインクジェットヘッ
ドは、請求項2又は3記載のものにおいて、前記被覆体
は振動板からなり、この振動板にはその外面側の前記加
圧室に対応する位置に圧電素子が配設されていることを
特徴としている。
【0018】この請求項4に係るインクジェットヘッド
においては、圧電素子が駆動されて振動板が振動するこ
とにより加圧室が加圧され、それによりノズルからイン
ク滴が吐出される。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施形態に係るイ
ンクジェットヘッドの平面図であり、図2は図1のA−
A線に沿う拡大断面図で、上下方向を逆転して示したも
のである。
【0020】これらの図において、インクジェットヘッ
ドは、対向する表面10a、10bを有する樹脂からな
る矩形状の基板10を備えている。この基板10の内部
には、その長手方向に沿い、かつ、一方の表面10a側
に複数のインク共通流路11が一定の間隔をおいて形成
されている。このインク共通流路11は、基板10に溝
11aを形成し、この溝11aを覆うように基板10に
平板状の被覆体11bを配設することにより構成したも
のである。この被覆体11bは、貼着等の手段で基板1
0に取り付けられる。このように構成された各インク共
通流路11の一端は閉じられているが、他端は基板10
の側面に通じており、この他端から図略のインクタンク
のインクが供給されるようになっている。
【0021】また、基板10の内部には、インク共通流
路11に沿って多数のインク供給路12が一定のピッチ
で形成されている。このインク供給路12は、インク共
通流路11と基板10の他方の表面10bとの間に、基
板10の厚み方向(基板10の対向する表面10a、1
0b間方向)に沿って形成されており、一端がインク共
通流路11の幅方向中間位置に連通されると共に、他端
が基板10の他方の表面10b側に開口している。
【0022】また、基板10の内部には、各インク共通
流路11の両側に多数のノズル13が互いに半ピッチず
れた状態でそれぞれ一列に並べられて形成されている。
このノズル13は、一端が基板10の一方の表面10a
に開口すると共に、基板10の厚み方向に沿って形成さ
れており、インク共通流路11の一方の側のノズル13
が1つおきのインク供給路12と対応するように配設さ
れ、他方の側のノズル13が残る1つおきのインク供給
路12と対応するように配設されている。
【0023】また、基板10の内部には、各インク共通
流路11の両側に多数の加圧室14が各ノズル13に対
応して同じピッチで一列に並べられて形成されている。
この加圧室14は、基板10の他方の表面10bとノズ
ル13との間に溝14aが形成され、この溝14aを覆
うように基板10に振動板(被覆体)15が配設されて
構成されている。この振動板(被覆体)15は、ガラス
等の絶縁材料から形成され、貼着等の手段で基板10の
略全域に取り付けられている。上記溝14aは、一端が
基板10の他方の表面10bに開口し、他端がノズル1
3の他端に連通されており、基板10の厚み方向と直交
する方向である横断面が四角形状に形成されると共に、
他端側が先細り形状に形成され、全体として四角錐に近
似した形状を有している。
【0024】また、基板10の他方の表面10bには、
インク供給路12とそのインク供給路12と対応する位
置の加圧室14とに連通する溝16が形成されている。
この溝16は、基板10の厚み方向におけるインク共通
流路11と対向する位置に形成されており、対向するイ
ンク共通流路11の幅方向側部から外側へはみ出ないよ
うになっている。この溝16は、インク供給路12の開
口部と共に上記振動板15で覆われることにより、イン
ク供給路12の一部となる隘路17を構成する。
【0025】また、上記振動板15の外面側には、加圧
室14に対応する位置にチタン酸ジルコン酸鉛等からな
る圧電素子18が配設されている。
【0026】上記のように構成されたインクジェットヘ
ッドは、基板10の一方の表面10aに多数のノズル1
3が複数列に配設されたものとなり、インクジェット記
録装置等に取り付けられて圧電素子18に駆動信号が与
えられると、振動板15が振動することによって加圧室
14が加圧され、インク共通流路11からインク供給路
12を介して供給された加圧室14内部のインクがノズ
ル13から吐出され、記録用紙等に所定の画像を記録す
る。
【0027】上記のように構成されたインクジェットヘ
ッドは、インク供給路12の一部を構成する隘路17
が、基板10の他方の表面に形成された溝16とこの溝
16を覆うように配設された振動板(被覆体)15とで
構成されているので、成型金型に隘路を形成するための
細いピンを設ける必要がなくなる。そのため、従来のよ
うに隘路を形成するためのピンが折れるという問題がな
くなり、基板10の成型が容易にできるようになり、イ
ンクジェットヘッドの製作が容易となる。
【0028】また、インク共通流路11が、基板10の
ノズル13が開口する一方の表面10a側に配設されて
いるので、インク共通流路11をノズル13よりも径の
大きな加圧室14の存在する他方の表面10b側に配設
する場合に比べてノズル13と加圧室14をインク共通
流路11に近接して配設できるようになり、その結果、
ノズル13の列間隔を狭めることができ、ノズル13の
配置密度を高めることができる。さらに、インク供給路
12の隘路17を形成する溝16が、基板10の厚み方
向におけるインク共通流路11と対向する位置に形成さ
れているので、ノズル13と加圧室14をインク共通流
路11に近接して配設でき、その結果、ノズル13の列
間隔を狭めることができ、ノズル13の配置密度を高め
ることができる。
【0029】なお、上記の実施形態においては、上記溝
16が、対向するインク共通流路11の幅方向内側に位
置しているので、加圧室14が基板10の厚み方向と直
交する方向においてインク共通流路11と部分的に重な
り合うようになっており、ノズル13の列間隔を効果的
に狭めることができるようになっている。
【0030】また、多数の加圧室14がインク共通流路
11の両側に互いに半ピッチずらせた状態で配設されて
いるので、インク供給路12を短いピッチで配設でき、
その結果、各列のノズル13を短いピッチで配設できる
ようになり、ノズル13の配置密度を高めることができ
る。
【0031】なお、上記の実施形態におけるインク供給
路12は、その一端がインク共通流路11の幅方向中間
位置において連通されているが、図3に示すように、イ
ンク共通流路11の幅方向側部において連通されるよう
にしてもよい。このようにした場合は、隘路17を形成
する溝16がインク共通流路11の幅方向側部から外側
へはみ出すことになるため、そのはみ出した分だけ加圧
室14がインク共通流路11から離間し、ノズル13の
列間隔が拡がることになるが、インク共通流路11の数
がさほど多くない場合は、それによってインクジェット
ヘッドが大型化することはない。
【0032】また、上記の実施形態におけるノズル13
と加圧室14は、インク共通流路11の両側に互いに半
ピッチずらせて配設されているが、図4に示すように、
インク共通流路11の両側に互いに対向するように配設
することもできる。この場合は、各列の加圧室14は、
例えば、加圧室14の両側のインク共通流路11のイン
ク供給路12と交互に連通されることになる。
【0033】また、上記の実施形態におけるノズル13
と加圧室14は、インク共通流路11の両側に配設され
ているが、図5に示すように、インク共通流路11の片
側にのみ配設することもできる。この場合でも、ノズル
13の列間隔を狭めることができる。
【0034】また、上記の実施形態におけるノズル13
には、インクの出口部分に撥水性を持たせるための従来
例に示すようなノズルプレートを設けていないが、必要
に応じてインクの出口部分に従来例と同様のノズルプレ
ートを設けることもできる。
【0035】また、上記の実施形態における振動板15
は、基板10の略全域に配設したものであるが、少なく
とも溝16を含むインク供給路12、及び、加圧室14
に対応する位置に配設されておればよい。
【0036】また、上記の実施形態における加圧室14
は基板10の厚み方向に形成されたものであり、隘路1
7はノズル13とは反対側の基板10の他方の表面10
b側に形成されたものであるが、図6に示すように、加
圧室を基板の表面に沿う方向に形成すると共に、隘路を
基板のノズルと同じ表面側に形成するようにすることも
できる。以下、この実施形態に係るインクジェットヘッ
ドについて説明する。
【0037】すなわち、図6はインクジェットの要部縦
断面図であり、基本構造が従来例の図7に示すものと同
様のものである。すなわち、図6に示すインクジェット
ヘッドは、対向する表面20a、20bを有する基板2
0を備えており、その一方の表面20a側にインク共通
流路21が配設され、他方の表面20b側に加圧室22
が形成されたものである。加圧室22の一端は基板20
の厚み方向に沿って形成されたインク供給路23に連通
され、加圧室22の他端はノズル24に連通されてい
る。
【0038】インク共通流路21は、基板20の一方の
表面20aにその長手方向に沿って溝21aが形成さ
れ、この溝21aを覆うように平板状の被覆体21bが
基板20に配設されて構成されたものである。加圧室2
2は、基板20の他方の表面20bに溝22aが形成さ
れ、この溝22aを覆うように振動板(被覆体)26が
基板20に配設されて構成されたものである。この振動
板26の外面側の加圧室22と対向する箇所には圧電素
子27が配設されている。
【0039】また、インク供給路23は、基板20の厚
み方向に沿って形成され、一端が基板20の一方の表面
20aに開口し、他端が基板20の他方の表面20bに
開口するように形成されており、その一端側の開口部が
上記被覆体21bで覆われ、その他端側の開口部が上記
振動板26で覆われたものである。ノズル24は、一端
が基板20の一方の表面20aに開口しており、その表
面20aにインクの出口部分に撥水性を持たせるための
金属板からなるノズルプレート28が配設されている。
【0040】基板20の一方の表面20aには、インク
共通流路21とインク供給路23とに連通する溝29が
形成されている。この溝29は、上記被覆体21bで覆
われており、それによってインク供給路23の一部を構
成する隘路30を構成している。
【0041】このように構成されたインクジェットヘッ
ドは、上記の先の実施形態のものと同様に、インクジェ
ット記録装置等に取り付けられて圧電素子27に駆動信
号が与えられると、振動板26が振動することによって
加圧室22が加圧され、インク共通流路21からインク
供給路23を介して供給された加圧室22のインクがノ
ズル24から吐出され、記録用紙等に所定の画像を記録
する。
【0042】また、このように構成されたインクジェッ
トヘッドは、上記の先の実施形態のものと同様に、イン
ク供給路23の一部を構成する隘路30が、基板20の
一方の表面20aに形成された溝29とその表面20a
に配設された被覆体21bとで構成されるので、成型金
型に隘路を形成するための細いピンを設ける必要がなく
なる。そのため、従来のように隘路を形成するためのピ
ンが折れるという問題がなくなり、基板20の成型が容
易にできるようになってインクジェットヘッドの製作が
容易となる。
【0043】
【発明の効果】以上のように、請求項1乃至4の発明に
よれば、インク供給路の一部を構成する隘路が、基板の
表面に形成された溝と、この溝を覆うように基板に配設
された被覆体とで構成されているので、基板の樹脂成型
を行なう金型に隘路を形成するための細いピンを形成す
る必要がなくなる。その結果、基板の樹脂成型時に隘路
を容易に形成することができ、インクジェットヘッドの
製作が容易となる。
【0044】また、請求項2の発明によれば、インク共
通流路が基板のノズルと同じ一方の表面側に形成されて
いるので、インク共通流路をノズルよりも径の大きな加
圧室の存在する基板の他方の表面側に形成する場合に比
べてノズルの列間隔が狭められ、その結果、ノズルの配
置密度を高めることができる。
【0045】また、請求項3の発明によれば、加圧室が
基板の厚み方向と直交する方向においてインク共通流路
と重なり合うように形成されているので、ノズルがイン
ク共通流路に近接して配設でき、その結果、ノズルの列
間隔が狭めれてノズルの配置密度を高めることができ
る。
【0046】また、請求項4の発明によれば、振動板が
基板の表面に配設され、その振動板の外面側に圧電素子
が配設されているので、圧電素子の配設を容易に行なう
ことができ、インクジェットヘッドの製作が容易とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るインクジェットヘッ
ドの平面図である。
【図2】図1のインクジェットヘッドのA−A線の断面
図であり、図1とは上下方向を逆転させて示したもので
ある。
【図3】図1に示すインクジェットヘッドの変形例を示
す要部平面図である。
【図4】図1に示すインクジェットヘッドの他の変形例
を示す要部平面図である。
【図5】図1に示すインクジェットヘッドの別の変形例
を示す要部平面図である。
【図6】本発明の別の実施形態に係るインクジェットヘ
ッドの要部断面図である。
【図7】従来のインクジェットヘッドの要部断面図であ
る。
【符号の説明】
10、20 基板 11、21 インク共通流路 12、23 インク供給路 13、24 ノズル 14、22 加圧室 15、26 振動板(被覆体) 16、29 隘路を構成する溝 17、30 隘路 18、27 圧電素子 21b 被覆体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西野 俊夫 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する表面を有する基板に、インク共
    通流路と、このインク共通流路に連通し、かつ、一部に
    隘路を有するインク供給路と、このインク供給路に連通
    する加圧室と、この加圧室に連通し、かつ、前記基板の
    表面に開口するノズルとが形成され、前記加圧室が加圧
    されることにより前記ノズルからインク滴が吐出される
    ように構成されたインクジェットヘッドにおいて、前記
    隘路は、前記基板の表面に形成された溝と、この溝を覆
    う被覆体とで構成されたことを特徴とするインクジェッ
    トヘッド。
  2. 【請求項2】 前記ノズルは基板の一方の表面に開口
    し、前記インク共通流路は前記基板の一方の表面側に形
    成され、前記インク供給路は前記インク共通流路と前記
    基板の他方の表面との間に形成され、前記加圧室は前記
    基板の他方の表面と前記ノズルとの間に形成され、前記
    隘路を構成する溝は前記基板の他方の表面に形成され、
    前記被覆体は前記基板の他方の表面であって、少なくと
    も前記インク供給路と前記加圧室に対応する位置に配設
    されたことを特徴とする請求項1記載のインクジェット
    ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記加圧室は前記基板の厚み方向と直交
    する方向において前記インク共通流路と重なり合うよう
    に形成されていることを特徴とする請求項2記載のイン
    クジェットヘッド。
  4. 【請求項4】 前記被覆体は振動板からなり、この振動
    板にはその外面側の前記加圧室に対応する位置に圧電素
    子が配設されていることを特徴とする請求項2又は3記
    載のインクジェットヘッド。
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