JP3047678B2 - インクジェットヘッドの製造方法 - Google Patents

インクジェットヘッドの製造方法

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    • B41J2202/10Finger type piezoelectric elements

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェットヘッド
に関し、特に射出成形により成形され、インク噴出口が
形成されたノズルプレートを有するインクジェットヘッ
ドの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ドロップオンデマンド方式のイン
クジェットヘッドとして、インク噴出エネルギー発生素
子を用いたインクジェットヘッドが提案されている。例
えば、インク噴出エネルギー発生素子としての圧電セラ
ミックスの変形によってインク流路の容積を変化させる
ことにより、その容積減少時にインク流路内のインクを
インク噴出口から液滴として噴射し、容積増大時にイン
ク導入口から溝内にインクを導入するようにしたものが
ある。そして、所要の印字データに従って所要の位置の
インクジェットヘッドからインク滴を噴出させることに
より、インクジェットヘッドと対向する紙面上等に所望
する文字や画像を形成するものである。
【0003】この種のインクジェットヘッドとしては、
例えば特開昭63−247051号公報、特開昭63−
252750号公報及び特開平2−150355号公報
に記載されているものがある。かかる従来例を図7,
8,9及び10を参照して説明する。
【0004】図7に示すように、インクジェットヘッド
1は、圧電セラミックスプレート2とカバープレート3
とノズルプレート31と基板41とから構成されてい
る。
【0005】製法としては、まず、圧電セラミックス粉
末を用いてシート成形法、押し出し成形法などにより圧
電セラミックスのシートが成形され、所定の大きさに切
断加工されて圧電セラミックス板が形成される。そし
て、圧電セラミックス板が所定の温度で焼結され、圧電
セラミックス焼結体が得られる。ここで、圧電セラミッ
クス板の表面の平面度を良好にするために圧電セラミッ
クス板の表面の研削加工が行われる。次に、その圧電セ
ラミックス焼結体に、分極処理が施され、圧電セラミッ
クス素子が形成される。そして、その圧電セラミックス
素子が薄い円板状のダイヤモンドブレード等により切削
加工され、圧電セラミックスプレート2が形成される。
【0006】そして、その圧電セラミックスプレート2
には、複数の溝8が形成されている。また、その溝8の
側面となる側壁11は矢印5(図9)の方向に分極され
ている。それら溝8は同じ深さであり、かつ平行であ
る。それら溝8の深さは圧電セラミックスプレート2の
一端面15に近づくにつれて徐々に浅くなっており、一
端面15付近には浅溝16が形成されている。そして、
溝8の内面には、その両側面の上半分に金属電極13が
スパッタリング等によって形成されている。また、浅溝
16の内面には、その側面及び底面に金属電極9がスパ
ッタリング等によって形成されている。これにより、溝
8の両側面に形成された金属電極13は浅溝16に形成
された金属電極9によって電気的に接続されている。
【0007】次に、カバープレート3は、ガラス材料、
セラミックス材料または樹脂材料等により形成されてい
る。そして、カバープレート3には、研削または切削加
工等によって、インク導入口21及びマニホールド22
が形成されている。そして、圧電セラミックスプレート
2の溝8加工側の面とカバープレート3のマニホールド
22加工側の面とがエポキシ系接着剤等によって接着さ
れる。従って、インクジェットヘッド1には、溝8の上
面が覆われて横方向に互いに間隔を有する複数のインク
流路12が構成される。そのインク流路は長方形断面の
細長い形状であり、全てのインク流路内には、インクが
充填される。
【0008】そして、圧電セラミックスプレート2の溝
8の加工側に対して反対側の面には、基板41が、エポ
キシ系接着剤等によって接着されている。その基板41
には各インク流路の位置に対応した位置に導電層のパタ
ーン42が形成されている。その導電層のパターン42
と浅溝16の底面の金属電極9とは、ワイヤボンディン
グによって導線43で接続されている。
【0009】さらに、圧電セラミックスプレート2及び
カバープレート3の端面4に、各インク流路の位置に対
応した位置にインク噴出口32が設けられたノズルプレ
ート31が接着されている。このノズルプレート31
は、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミド、ポリエ
ーテルイミド、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエー
テルケトン、ポリエーテルサルホン、ポリカーボネイト
等の樹脂材料或いはステンレス、ニッケル、アルミニウ
ム、クロムなどの金属材料によって形成されている。
【0010】次に、制御部のブロック図を示す図8によ
って、制御部の構成を説明する。基板41に形成された
導電層のパターン42は各々個々にLSIチップ51に
接続されている。また、クロックライン52、データラ
イン53、電圧ライン54及びアースライン55もLS
Iチップ51に接続されている。LSIチップ51は、
クロックライン52から供給される連続したクロックパ
ルスに基づいて、データライン53上に現れるデータに
応じて、どのインク噴出口32からインク液滴の噴出
行うべきかを判断する。そして、駆動するインク流路1
2内の金属電極13に導通する導電層のパターン42
に、電圧ライン54の電圧Vを印加する。また、駆動す
るインク流路12以外の金属電極13に導通する導電層
のパターン42にはアースライン55の電圧0Vを印加
する。
【0011】次に、図9,図10によって、インクジェ
ットヘッド1の動作を説明する。
【0012】LSIチップ51が、所要のデータに従っ
て、インクジェットヘッド1のインク流路12bからイ
ンクの噴出を行なうと判断する。すると、金属電極13
eと13fとに正の駆動電圧Vが印加され、金属電極1
3dと13gとが接地される。すると、図7に示すよう
に、側壁11bには矢印14bの方向の駆動電界が発生
し、側壁11cには矢印14cの方向の駆動電界が発生
する。すると、駆動電界方向14b及び14cは分極方
向5とが直交しているため、側壁11b及び11cは、
圧電厚みすべり効果により、この場合、インク流路12
bの内部方向に急速に変形する。この変形によってイン
ク流路12bの容積が減少してインク圧力が急速に増大
し、圧力波が発生して、インク流路12bに連通する
ンク噴出口32からインク滴が噴出される。また、駆動
電圧Vの印加が停止されると、側壁11b及び11cが
変形前の位置に徐々に戻るためインク流路12b内のイ
ンク圧力が徐々に低下する。すると、インク供給口21
からマニホールド22を通してインク流路12b内にイ
ンクが供給される。
【0013】ところで、上記のごときノズルプレート3
1の形成方法としては、シート状のプレートに穴開け加
工を施す方法のほか、たとえば、特開平3−29765
1号公報に、ニッケル電鋳、射出成形、プレス加工によ
る方法が開示されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た射出成形法によりノズルプレート31を成形する方法
は、量産性には優れるものの、インク噴出口が高集積度
のインクジェットヘッドのインク噴出口のピッチは非常
に微細であるので、それを形成するための金型の山部の
ピッチも非常に微細となり、その部分の成形樹脂の流動
抵抗が大きく、射出成形できない場合があり、それを解
決するために、高射出圧力、高射出速度により射出成形
を行うと、金型の山部の特に両外側が破壊することがあ
った。
【0015】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、インク噴出口が高集積度のノ
ルプレートを射出成形により作製する場合に、金型が高
射出圧力、高射出速度にも破壊せず、射出成形を可能な
らしめるインクジェットヘッドの製造方法を提供するこ
とを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の請求項1のインクジェットヘッドの製造方法
では、射出成形法により成形され、インク噴出口が形成
されたノズルプレートを有するインクジェットヘッドに
おいて、ノズルプレートを射出成形する際の金型のノズ
ルプレートの複数のインク噴出口に相当する金型の複数
の山部の両外側にダミーの山部を設けることを特徴とす
る。
【0017】また、請求項2のインクジェットヘッドの
製造方法では、前記インク噴出口は、テーパ部と、その
テーパ部先端のオリフィス部とからなり、前記金型の山
部は 、前記テーパ部に対応する形状であることを特徴と
する。
【0018】更に、請求項3のインクジェットヘッドの
製造方法では、前記金型は、前記インク噴出口に相当す
る金型の複数の山部の間の空間における成形樹脂の流動
抵抗よりも、前記ダミーの山部とその外側との空間にお
ける成形樹脂の流動抵抗が小さいことを特徴とする。
【0019】更に、請求項4のインクジェットヘッドの
製造方法では、前記インク噴出口のテーパ部は、前記金
型の山部によって成形し、インク噴出口のオリフィス部
は、レーザ加工により形成することを特徴とする。
【0020】更に、請求項5のインクジェットヘッドの
製造方法では、複数のインク噴出口が形成されたノズル
プレートを有するインクジェットヘッドにおいて、前記
ノズルプレートにおける複数のインク噴出口に相当する
複数の山部を金型内の空隙に設け、その金型に樹脂を充
填して、ノズルプレートを成形するとともに、そのノズ
ルプレート表面のインク噴出口近傍に撥水性の物質をイ
ンサート成形することを特徴とする。
【0021】
【作用】上記の構成を有する本発明の請求項1のインク
ジェットヘッドの製造方法によれば、射出成形法により
成形され、インク噴出口が形成されたノズルプレートを
有するインクジェットヘッドにおいて、ノズルプレート
を射出成形する際の金型のインク噴出口に相当する金型
の複数の山部の両外側にダミーの山部を設けるので、射
出圧力が最もかかりやすい部分が補強され、金型が破壊
しない。
【0022】また、請求項2のインクジェットヘッドの
製造方法では、金型の山部が、インク噴出口のテーパ部
に対応する形状であるので、その山部が補強され、金型
が破壊しない。
【0023】更に、請求項3のインクジェットヘッドの
製造方法では、インク噴出口に相当する金型の複数の山
部の間の空間における成形樹脂の流動抵抗よりも、ダミ
ーの山部とその外側との空間における成形樹脂の流動抵
が小さいので、成形樹脂は流入時に先に、ダミーの山
部の外側から流入するため、金型の複数の山部が破壊し
ない。
【0024】更に、請求項4のインクジェットヘッドの
製造方法では、インク噴出口のテーパ部は、金型の山部
によって成形するので、インク噴出口の体積を大きくで
き、その結果エアーの侵入が防止でき、インクの噴出不
良が防止できる。またインク噴出口のオリフィス部は、
レーザ加工により形成するので、オリフィス部にいわゆ
るバリが発生せず、インクの噴出方向が曲げられること
が無く、良好な印字品質を得ることができる。
【0025】更に、請求項5のインクジェットヘッドの
製造方法では、金型に樹脂を充填してノズルプレートを
成形するとともに、そのノズルプレート表面のインク噴
出口近傍に撥水性の物質をインサート成形するので、ノ
ズルプレート表面のインク噴出口近傍がインクに濡れる
ことによって、インクの飛び出し方向が変えられたり、
インク滴の飛翔が不可能となったりすることを解消する
ことができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。なお都合上、従来例と同一部位、及び均等部位に
は同一符号をつけ、その説明を省略する。
【0027】本実施例のインクジェットヘッド1は、図
1に示すように、分極処理され、溝8、側壁11(図示
せず)が形成されている圧電セラミックスプレート2
と、インク導入口21及びマニホールド22(図示せ
ず)が形成されているセラミックス製のカバープレート
3とがエポキシ系接着剤により接着される。これによ
り、インクジェットヘッド1には、溝8の上面が覆われ
て横方向に互いに間隔を有する複数のインク流路12が
構成される。
【0028】そして、圧電セラミックスプレート2及び
カバープレート3の端面に、各インク流路の位置に対応
した位置にインク噴出口64が設けられたノズルプレー
ト61を接着することによりインクジェットヘッドが形
成される。このノズルプレート61は、以下に詳述する
ように、射出成形により成形し、オリフィス部をエキシ
マレーザにより形成した。
【0029】ノズルプレート61の一例を図2に示す。
このノズルプレート61の製造方法としては、テーパ部
63が形成され、オリフィス部62が貫通していない状
態の成形品を射出成形により成形した後、オリフィス部
62をエキシマレーザにより穴開け加工し作製した。
【0030】ここで、本実施例においては、上記のよう
にノズルプレート61のオリフィス部62はエキシマレ
ーザにより穴開けされるため、オリフィス部62にいわ
ゆるバリが発生せず、インクの噴出方向が曲げられるこ
とが無いため、良好な印字品質を示す。また、インク噴
出口64の体積が大きく、テーパ部63が設けられてい
るため、エアーの侵入が防止でき、インクの噴出不良が
防止できる。
【0031】なお、ノズルプレート61の材質はポリフ
ェニレンサルファイドのほか、液晶ポリマー、ポリアセ
タール、ポリフェニルサルホン、ポリフタルアミド、ポ
リエーテルサルホンなどの樹脂材料を用いることができ
る。
【0032】さて、本実施例のノズルプレート61を射
出成形する際の金型構造は図3に示すようになる。射出
成形の際、樹脂材料は図3(a)に示すゲート100よ
り導入され、金型内の空隙に充填され、ノズルプレート
61本体が得られる。図3(b)は、図3(a)のA−
A線断面を示す。図3(b)の紙面に対して垂直方向か
ら樹脂材料が流れ込んでくることになるが、この種のイ
ンクジェットヘッドの場合、インク流路12のピッチは
かなり微細であるためノズルプレート61のテーパ部6
3の形状を形成する金型の山部103のピッチもかなり
微細となるので、複数の山部103により構成される領
域105における樹脂の流動抵抗は大きい。よって、領
域105よりも山部103の外側の領域106の方が樹
脂の流動抵抗が小さい場合には、樹脂はまず、ゲート1
00から樹脂領域106を流動し、ゲート100の無い
側に到達する。次に、ゲート100側、ゲート100の
無い側の両方向から山部103の間の空隙に充填され
る。ここで、ゲート100は1ヶ所である必要はなく、
複数個でもあっても良い。樹脂の流動性が悪い場合に
は、複数個のゲート100から樹脂を充填した方が望ま
しい。
【0033】以上説明したように、ゲート100の数に
係わらず、射出成形時、樹脂は最も流動抵抗の小さい領
域106を最初に流れることになる。その時、微細な山
部103のうちの両外側の一方の面には、高射出圧力、
高射出速度で流れ込んできた樹脂の圧力を受けるが、他
方の面には樹脂は存在しない状態、すなわち、支えの無
い状態なので、山部103は樹脂の圧力により破壊する
ことがある。
【0034】そこで、インク流路12に対応したノズル
プレート61のテーパ部63を形成する金型の山部10
3の両外側に、樹脂の圧力がかかる方向に対する強度を
高めたダミーの山部104を設けることにより、金型の
破壊を防ぐことができる。特に、ダミーの山部104の
下方の根元に応力が集中するので、その強度を高める方
法として、ダミーの山部104の形状としては厚さを増
したり、応力が集中する裾野の形状をR形状、または面
取り形状とする。即ち、この裾野部は直角で無いのが望
ましい。
【0035】但し、ダミー山部104の外側の領域10
6の空隙が余りに小さいと樹脂は流れず、ノズルプレー
ト61は射出成形できないので、ダミーの山部104の
厚さを増す場合には、領域106の空隙を考慮した厚さ
にする必要がある。従って、本実施例においては、領域
106の成形樹脂の流動抵抗を、領域105のそれより
小さくすることにより、成形樹脂を先に領域106に流
入させ、次にその成形樹脂を領域105の複数の山部1
03の空隙の両側に回り込ませるようにした。これによ
り、高速高圧で射出しても金型が破壊されることがな
く、更に流動抵抗が大きい、即ち成形樹脂が流入しにく
い領域105の空隙に対しはその両側から成形樹脂が流
入するので、複数の山部103の間隔を微小にしたよう
な高集積度のインク噴出口を有するノズルプレートを、
高速、高圧で射出する事により成形することが出来る。
【0036】尚、複数の山部103は、上記のように、
図3(b)における左右方向に関しては強度が低いが、
図3(b)の紙面に対する垂直方向に関しては、図2及
び後述する図4から明らかなように、テーパ部63の広
がりの分だけ肉厚があるため強度が高い。従って、この
方向からの射出圧力に対しては山部103が破損する様
なことはないため、かなりの高圧で射出できるものであ
る。
【0037】図4に示す山部103及びダミーの山部1
04が形成される金型コア110の製造方法としては、
図5に示すような形状の金型コア素材111を切削加
工、研削加工、ワイヤカット加工により作製し、その
後、薄い円盤状のダイヤモンドブレードなどで溝をいれ
ることにより、山部103及びダミーの山部104を形
成する。これにより、ダミーの山部104の裾野がR形
状であっても、面取り形状であっても容易に形成するこ
とができる。
【0038】また、ノズルプレート表面のインク噴出口
近傍がインクに濡れると、インクの飛び出し方向が変え
られたり、インク滴の飛翔が不可能となったりする問題
に対処する手法として、図6に示すように射出成形によ
りノズルプレート81本体に撥水性の物質90をインサ
ート成形する方法があるが、この場合の射出成形法に
も、本発明の手法を用いることができる。
【0039】尚、本発明は上記の実施例に限定されるも
のではなく、その主旨を逸脱しない範囲での変形は可能
である。また、本発明におけるノズルプレートは、ピエ
ゾを用いたタイプや、いわゆるバブルジェットタイプ等
の様々なインクジェットに適用可能である。
【0040】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように本発
明によれば、射出成形法により成形され、インク噴出口
が形成されたノズルプレートを有するインクジェットヘ
ッドにおいて、ノズルプレートを射出成形する際の金型
のインク噴出口に相当する金型の複数の山部の両外側に
ダミーの山部を設けるので、金型が破壊すること無く、
高速、高圧で射出成形できる。これにより射出成形条件
の範囲が広くなり最適な射出成形条件を選定することが
できる。また、高集積度のインク噴出口を有するインク
ジェットヘッドのノズルプレートを射出成形により作製
することが可能となる。
【0041】また、金型の山部が、インク噴出口のテー
パ部に対応する形状であることで、その山部が破壊する
ことなく、より高速高圧で射出成形することができる。
【0042】更に、インク噴出口に相当する金型の複数
の山部の間の空間における成形樹脂の流動抵抗よりも、
ダミーの山部の外側の空間における成形樹脂の流動抵抗
が小さいことにより、成形樹脂が先にダミーの山部の外
側に流入し、次に複数の山部の間の空隙に流入するた
め、金型を破損させることなく高集積度のインク噴出口
を有するインクジェットヘッドのノズルプレートを量産
性に優れた射出成形により作製することが可能となる。
【0043】更に、インク噴出口のテーパ部を金型の山
部によって成形し、インク噴出口のオリフィス部をレー
ザ加工により形成することで、インク噴出口の体積を大
きくでき、その結果エアーの侵入が防止でき、インクの
噴出不良が防止できる。また、オリフィス部にいわゆる
バリが発生せず、インクの噴出方向が曲げられることが
無く、良好な印字品質を得ることができる。
【0044】更に、金型に樹脂を充填してノズルプレー
トを成形するとともに、そのノズルプレート表面のイン
ク噴出口近傍に撥水性の物質をインサート成形すること
で、 ノズルプレート表面のインク噴出口近傍がインクに
濡れることによって、インクの飛び出し方向が変えられ
たり、インク滴の飛翔が不可能となったりすることを解
消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のインクジェットヘッドの構成
の概略を示す斜視図である。
【図2】前記実施例のインクジェットヘッドを示す断面
図である。
【図3】本発明の実施例のノズルプレート用金型を示す
断面図である。
【図4】本発明の実施例のノズルプレート用金型コアを
示す斜視図である。
【図5】本発明の実施例のノズルプレート用金型コア素
材を示す斜視図である。
【図6】本発明の他の実施例のインクジェットヘッドを
示す斜視図である。
【図7】従来例のインクジェットヘッドの構成を示す斜
視図である。
【図8】従来例のインクジェットヘッドの制御部を示す
説明図である。
【図9】従来例のインクジェットヘッドの構成を示す説
明図である。
【図10】従来例のインクジェットヘッドの作動状態を
示す説明図である。
【符号の説明】
2 圧電セラミックスプレート 3 カバープレート 61 ノズルプレート 62 オリフィス部 63 テーパ部 64 インク噴出口 100 ゲート 103 複数の山部 104 ダミーの山部 110 金型コア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/135

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出成形法により成形され、インク噴出
    口が形成されたノズルプレートを有するインクジェット
    ヘッドにおいて、 前記ノズルプレートを射出成形する際の金型のノズルプ
    レートの複数のインク噴出口に相当する金型の複数の山
    部の両外側にダミーの山部を設けることを特徴とするイ
    ンクジェットヘッドの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記インク噴出口は、テーパ部と、その
    テーパ部先端のオリフィス部とからなり、前記金型の山
    部は、前記テーパ部に対応する形状であることを特徴と
    する請求項1記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記金型は、前記インク噴出口に相当す
    る金型の複数の山部の間の空間における成形樹脂の流動
    抵抗よりも、前記ダミーの山部とその外側との空間にお
    ける成形樹脂の流動抵抗が小さいことを特徴とする請求
    項1記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記インク噴出口のテーパ部は、前記金
    型の山部によって成形し、インク噴出口のオリフィス部
    は、レーザ加工により形成することを特徴とする請求項
    2記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  5. 【請求項5】 複数のインク噴出口が形成されたノズル
    プレートを有するインクジェットヘッドにおいて、 前記ノズルプレートにおける複数のインク噴出口に相当
    する複数の山部を金型内の空隙に設け、その金型に樹脂
    を充填して、ノズルプレートを成形するとともに、その
    ノズルプレート表面のインク噴出口近傍に撥水性の物質
    をインサート成形することを特徴とするインクジェット
    ヘッドの製造方法。
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