JPH1120144A - 印字装置 - Google Patents

印字装置

Info

Publication number
JPH1120144A
JPH1120144A JP17811297A JP17811297A JPH1120144A JP H1120144 A JPH1120144 A JP H1120144A JP 17811297 A JP17811297 A JP 17811297A JP 17811297 A JP17811297 A JP 17811297A JP H1120144 A JPH1120144 A JP H1120144A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
platen
temperature
printing
print head
main
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17811297A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoya Kamimura
直哉 神村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP17811297A priority Critical patent/JPH1120144A/ja
Publication of JPH1120144A publication Critical patent/JPH1120144A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Character Spaces And Line Spaces In Printers (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Handling Of Sheets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被印字体の種類が替わって、プラテンの温度
を上昇させる必要が生じた場合には、このプラテンの温
度を、迅速に所望の温度に上昇させることができる、印
字装置を提供すること。 【解決手段】 プラテン12の温度を上昇させるときに
は、ヘッドヒーターをもつ印字ヘッド13をプラテン1
2の印字領域内に位置させるようにした。印字ヘッド1
3が放出する輻射熱により、プラテン12が加熱され、
プラテン12を迅速に所望の温度に上昇させることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印字装置、詳しく
は、インクを加熱する加熱手段をもつ印字ヘッドと、プ
ラテン温度制御手段により温度が制御されるプラテンと
を備える、たとえば、ホットメルトインクを用いるタイ
プのインクジェット印字装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、高速印字が可能で、印字され
たインクの耐候性がよいものとして、ホットメルトイン
クを用いるタイプのインクジェット印字装置がよく知ら
れている。この種の、ホットメルトインクを用いるタイ
プのインクジェット印字装置は、インクとして、ホット
メルトインク、つまり、常温で固形化し加熱することに
より液化するインク、を用いるため、印字を行なうにあ
たっては、インクを加熱する加熱手段をもった印字ヘッ
ドにおいて、ホットメルトインクを加熱溶融した後に噴
射させるとともに、印字される被印字体、たとえば、記
録紙にインクを良好に定着させるために、被印字体を受
けるプラテンを、ヒーターなどで加熱するようにしてい
る。
【0003】また、被印字体の種類によって、インクが
良好に定着される温度が異なることから、被印字体の種
類に応じて、プラテンの温度を切り替えることができる
ように、プラテン温度を制御するためのプラテン温度制
御手段を備えて、被印字体に応じた最適のプラテン温度
において、印字が行なえるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、被印字体の種
類が替わって、プラテンの温度を上昇させる必要が生じ
た場合、たとえば、普通紙からOHP用シートを印字す
るなどの場合には、ヒーターによってプラテンを加熱す
るのみでは、なかなか温度が上昇せず、所望の温度とな
るまでに多くの時間を要し、よって、印字作業の効率が
悪く、使用者に不快感を与えるなどの不都合を生じてい
た。
【0005】本発明の目的は、上記した問題点を解決す
るためになされたものであり、被印字体の種類が替わっ
て、プラテンの温度を上昇させる必要が生じた場合に
は、このプラテンの温度を、迅速に所望の温度に上昇さ
せることができる、印字装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、加熱手段をもつ印字ヘッ
ドと、被印字体を受けるプラテンと、前記プラテンを温
度制御するプラテン温度制御手段とを備える、印字装置
において、前記プラテン温度制御手段は、前記プラテン
の温度を上昇させるときに、前記印字ヘッドを前記プラ
テンの印字領域内に位置させる印字ヘッド移動制御手段
を備えていることを特徴としている。
【0007】このような構成により、被印字体の種類が
替わって、プラテンの温度を上昇させる必要が生じた場
合、たとえば、普通紙からOHP用シートを印字するな
どの場合には、印字ヘッド移動制御手段が作動して、印
字ヘッドがプラテンの印字領域内に位置されるようにす
る。そうすると、印字領域内に位置された印字ヘッド
は、加熱手段により加熱されているために、この印字ヘ
ッドが放出する輻射熱により、プラテンが加熱される。
したがって、プラテンの温度を、この輻射熱により、迅
速に所望の温度に上昇させることができる。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記被印字体の種類によって、前記印
字ヘッド移動制御手段が選択的に作動されることを特徴
としている。このような構成により、プラテンの温度を
上昇させる必要がある被印字体については印字ヘッド移
動制御手段が作動するように、また、プラテンの温度を
上昇させる必要のない被印字体については印字ヘッド移
動制御手段が作動しないように、それぞれ選択でき、被
印字体の種類に応じて、印字ヘッド移動制御手段を適切
に作動させることができる。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、前記被印字体が、OHP用シートとな
ったときに、前記印字ヘッド移動制御手段が作動される
ことを特徴としている。たとえば、被印字体として、普
通紙とOHP用シートとを選択してする場合において
は、普通紙からOHP用シートに替えるときには、プラ
テンの温度を必ず上昇させる必要がある。このような場
合において、被印字体が、OHP用シートとなったとき
に、印字ヘッド移動制御手段が常に作動されるようにし
ておくことによって、正確かつ確実にプラテンの温度を
上昇させることができる。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項1ないし
3のいずれかに記載の発明において、前記印字ヘッド
は、前記プラテンの印字領域内における中央部におい
て、静止状態で位置されることを特徴としている。印字
ヘッドをこのような位置に位置させることにより、プラ
テンに対して、最も効率よく輻射熱を与えることができ
る。
【0011】また、請求項5に記載の発明は、請求項1
ないし4のいずれかに記載の発明において、前記プラテ
ンは、少なくともメインプラテンと、そのメインプラテ
ンの下流側に設けられた冷却プラテンとからなり、その
冷却プラテンを冷却するためのファンをさらに備え、前
記プラテン温度制御手段は、前記メインプラテンの温度
を上昇させるときに、前記ファンの駆動を低減させるフ
ァン制御手段をさらに備えていることを特徴としてい
る。メインプラテンの温度を上昇させるときに、冷却プ
ラテンを冷却するためのファンの駆動を低減させること
により、メインプラテンの周囲の雰囲気温度の低下を抑
え、より効率的に、メインプラテンの温度を上昇させる
ことができる。
【0012】また、請求項6に記載の発明は、請求項1
ないし5のいずれかに記載の発明において、前記印字ヘ
ッドは、ホットメルトインクを用いるインクジェットヘ
ッドであることを特徴としている。印字ヘッドは、加熱
手段によりホットメルトインクを良好に加熱溶融するこ
とができ、また、プラテンは、ホットメルトインクが良
好に定着しうる温度に制御できるようにされている。そ
のため、印字ヘッドを、ホットメルトインクを用いるイ
ンクジェットヘッドとすることで、優れたホットメルト
インクを用いるタイプのインクジェット印字装置として
使用することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の印字装置を具体
化した一実施形態を示す側面の断面図である。図1に示
す印字装置は、ホットメルトインクを用いるタイプのイ
ンクジェット印字装置である。図1において、インクジ
ェット印字装置1は、下カバー2と上カバー3とでケー
シングが構成されている。上カバー3の後部上側には、
普通紙やOHP用シートなどの被印字体7を印字部8に
供給するための供給機構4が備えられている。この供給
機構4は、異なるサイズおよび種類の被印字体7を同時
にセットできるように、2つの供給トレイ5および6を
もち、各供給トレイ5および6には、多数の被印字体7
がそれぞれ積層状にセットされる。そして、2つの供給
トレイ5および6の下端部には、それぞれ供給ローラ9
および10が配設されており、各供給トレイ5および6
にセットされた被印字体7は、供給ローラ9および10
により、被印字体7が印字される印字部8に順次供給さ
れる。
【0014】印字部8は、被印字体7を受けるプラテン
12と、プラテン12の前方において、所定間隔を隔て
て対向状に配設され、被印字体7に印字するための印字
ヘッド13とを備えている。この印字ヘッド13は、ホ
ットメルトインクが収容されるタンクと、タンクに収容
されたホットメルトインクを加熱溶融する、加熱手段と
してのヘッドヒーターとを備えている。ヘッドヒーター
は、常時、約130℃の高温に加熱されており、ヘッド
ヒーターにより加熱溶融され、液状となったホットメル
トインクは、印字ヘッド13のヘッド面に形成される多
数のノズルから、プラテン12上にある被印字体7へ噴
出され、これにより、印字が行えるようにされている。
また、この印字ヘッド13は、キャリッジ15に取付け
られており、このキャリッジ15は、プラテン12の幅
方向に延びるガイド部材16に、移動可能に支持されて
いる。そして、キャリッジ駆動モータ11(図3参照)
により、キャリッジ15をガイド部材16上で直線往復
移動させて、キャリッジ15とともに移動する印字ヘッ
ド13から、所定の印字タイミングにより、液状のホッ
トメルトインクを噴射することにより、1バンド分の印
字が行なえるようにされている。
【0015】また、被印字体7は、プラテン12の中程
に配設される搬送ローラ17と、プラテン12の下流側
に配設される排出ローラ18とにより、矢印19で示す
方向に送られ、印字部8において印字が行なわれた後
に、排出ローラ18の下方に配設される排出トレイ20
上に排出される。また、プラテン12の裏面側後方に
は、後述する冷却プラテン23を冷却し、かつプラテン
12上に位置された被印字体7をプラテン12面上に密
着させるためのファン14が配設されている。このファ
ン14は、排出トレイ20側から空気を取り入れて、空
気をプラテン12の上面から下面に流し、さらには、冷
却プラテン23の下側を通って、ファン14の後方側か
ら排気するように構成されており、定常運転時には、2
5ボルトで駆動されている。
【0016】図2は、印字部8におけるプラテン12の
要部上面図である。図2において、プラテン12は、そ
の上流側から被印字体7が進入されるプレプラテン21
と、プレプラテン21の下流側であって、被印字体7を
印字するためのメインプラテン22と、メインプラテン
22より下流側であって、メインプラテン22で印字さ
れた被印字体7を冷却するための冷却プラテン23とを
備えている。プレプラテン21とメインプラテン22と
は、熱伝導性の良い、たとえば、アルミニウム等の金属
材料によって連続して一体に形成されており、また、冷
却プラテン23は、同じくアルミニウム等の金属材料に
よって、メインプラテン22とは、所定間隔を隔てた下
流側に別部材として配設されている。なお、図2におい
て、印字ヘッド13は、メインプラテン22上の印字領
域内の中央部に位置されているが、印字ヘッド13は、
印字動作を行なうとき以外は、メインプラテン22上の
印字領域外の右側方(ホームポジション)に位置されて
いる。また、搬送ローラ17は、プレプラテン21にお
けるメインプラテン22に近い側において、幅方向1列
に、所定間隔を隔てて複数設けられており、プレプラテ
ン21に形成された開口部から、その上部のみがプレプ
ラテン21上から露出するように配置されている。
【0017】また、図1に示すように、プレプラテン2
1の下面には、このプレプラテン21を加熱して、プレ
プラテン21上に位置された被印字体7の予熱を行なう
ためのプレヒーター34が設けられており、また、メイ
ンプラテン22の下面には、このメインプラテン22を
加熱して、メインプラテン22上に位置された被印字体
7を、所定の定着温度に加熱するためのメインヒーター
35が設けられている。また、図1からは明らかでない
が、プレプラテン21およびメインプラテン22には、
これらプレプラテン21およびメインプラテン22の温
度を検出するためのプレサーミスタ30およびメインサ
ーミスタ31(図3参照)が、それぞれ設けられてい
る。また、プラテン12の上流側には、供給ローラ9お
よび10により送られてくる被印字体7を検知するため
の、被印字体検知センサ29が配設されている。
【0018】図3には、インクジェット印字装置のプラ
テン12の温度制御に関するブロック図が示されてい
る。図3に示すように、プラテン温度制御手段としての
CPU24は、印字ヘッド13を駆動する印字ヘッド駆
動回路25、プレヒータ34およびメインヒータ35を
作動させるヒーター回路26、ファン14を駆動するフ
ァン駆動回路27、キャリッジ駆動モータ11を駆動す
るキャリッジ駆動回路28、プレサーミスタ30、メイ
ンサーミスタ31、被印字体検知センサ29、ROM3
2、RAM33の各部と接続されている。ROM32に
は、予め設定されているプレプラテン21およびメイン
プラテン22の温度が記録されている他、印字ヘッド駆
動回路25およびキャリッジ駆動回路28を駆動制御す
るなどの制御ヘッドプログラムや、後述するプラテン1
2の温度制御プログラム等が記録されており、また、R
AM33には、プラテン12の温度制御プログラムを実
行するための一時記憶としてのワークエリア等が設定さ
れている。
【0019】このような構成において、プラテン温度制
御手段としてのCPU24は、プレプラテン21および
メインプラテン22から検出される温度をプレサーミス
タ30およびメインサーミスタ31から入力され、所定
の制御温度となるように、ヒータ回路26に指令を与え
ることにより、プラテン12の温度制御を行なってい
る。
【0020】そして、本実施形態において、このプラテ
ン温度制御手段には、プラテン12の温度を上昇させる
ときに、印字ヘッド13をプラテン12の印字領域内に
位置させる印字ヘッド移動制御手段を備えている。図4
は、この印字ヘッド移動制御手段を含むプラテン温度制
御手段の制御を示すフロー図である。以下、図4を参照
しながら、プラテン温度制御手段による制御を説明す
る。図4において、このプラテン温度制御手段の制御
は、被印字体7が普通紙である場合の普通紙モードと、
被印字体7がOHP用シートである場合のOHPモード
とを切り替えて制御できる構成となっている。
【0021】この制御は、被印字体7が、被印字体検知
センサ29によって、検知される位置に位置されたとき
に開始される。まず、被印字体検知センサ29によって
被印字体7が検知され、被印字体7が、現在まで印字を
行なっているモードと同じモードのものか否かが判断さ
れる(S1)。同じモードのもの、すなわち、前回印字
した被印字体7と同じ種類のものであれば、この制御は
終了する。同じモードのものでなければ、被印字体7が
OHP用シートであるか否かが判断される(S2)。被
印字体7がOHP用シートであるときには、OHPモー
ドが選択され、被印字体7が普通紙であるときには、普
通紙モードが選択される。
【0022】普通紙モードにおいては、まず、普通紙モ
ードにおけるプラテン12の制御温度、すなわち、プレ
プラテン21とメインプラテン22との制御温度が設定
される(S3)。このうち、メインプラテン22の制御
温度は、メインプラテン22上において、普通紙にイン
クが良好に定着される温度、たとえば、65℃であり、
プレプラテン21の制御温度(メインプラテン22より
も若干高めに設定される。)とともに、予めROM32
に記憶設定されている。そして、この設定された制御温
度に到達するように、プレサーミスタ30およびメイン
サーミスタ31の検知温度に基づいて、プレヒーター3
4およびメインヒーター35が、ヒーター回路26を介
して制御される。そして、設定された温度に到達したこ
とを判断する(S4)ことによって、この制御は終了す
る。
【0023】OHPモードにおいては、まず、ファン1
4の駆動を低減させる(S5)。ファン14の駆動を低
減させることで、プラテン12の周囲の雰囲気温度の低
下を抑えて、メインプラテン22およびプレプラテン2
1の温度上昇を促進させることができる。この駆動の低
減は、たとえば、前述したように25ボルトで駆動され
ているファンを、13ボルトで駆動させるようにして行
なう。このとき、ファン13の駆動を低減させるのみで
あるので、冷却プラテン23まで大きく温度が上昇して
しまうことはない。次に、OHPモードにおけるプラテ
ン12の制御温度が設定される(S6)。このときのメ
インプラテン22の制御温度は、メインプラテン22上
において、OHP用シートにインクが良好に定着される
温度、たとえば、85℃であり、プレプラテン21の制
御温度とともに、予めROM32に記憶設定されてい
る。そして、この設定された制御温度に到達するよう
に、プレサーミスタ30およびメインサーミスタ31の
検知温度に基づいて、プレヒーター34およびメインヒ
ーター35が、ヒーター回路26を介して制御される。
そして、印字ヘッド13が搭載されるキャリッジ15
を、ホームポジションからプラテン12の印字領域内に
おける中央部に移動させ、この位置で静止させる(S
7)。印字領域内に位置された印字ヘッド13は、ヘッ
ドヒーターにより約130℃に加熱されているために、
この印字ヘッド13が放出する輻射熱により、プラテン
12、特にメインプラテン22が加熱される。したがっ
て、プレヒーター34およびメインヒーター35の加熱
に加えて、この印字ヘッド13の輻射熱により、プラテ
ン12の温度を、より迅速に設定温度まで上昇させるこ
とができる。また、印字ヘッド13を印字領域内におけ
る中央部で静止させることにより、プラテン12に対し
て、最も効率よく輻射熱が与えられる。そして、設定さ
れた温度に到達したことを判断したときには(S8)、
キャリッジ15をホームポジションに移動させ(S
9)、また、ファン14を定常運転時の25ボルトで駆
動させて(S10)、この制御を終了する。
【0024】このような制御により、OHP用シートが
印字されるときには、プラテン12の温度を、迅速に設
定温度まで上昇させることができるため、プラテン12
の温度上昇時間を短縮できて、印字作業の効率化を図る
ことができる。したがって、使用者に不快感を与えるこ
となく、良好な使用を確保できる。また、この制御によ
ると、熱容量の大きなヒーターを用いたり、あるいは、
プラテン12を加熱するための格別な装置を設けること
なく、既存の構成のままで、プラテン12の温度を迅速
に上昇させることができるため、装置の複雑化や高コス
ト化を招来することがない。また、この制御では、普通
紙モードとOHPモードとが切り替えられて制御される
ので、プラテン12の温度を上昇させる必要があるOH
Pモードでは、キャリッジ15の移動動作が作動するよ
うに、また、プラテン12の温度を上昇させる必要のな
い普通紙モードでは、キャリッジ15の移動動作が作動
しないように、それぞれ選択しておくことにより、被印
字体7の種類に応じて、適切な制御を可能にしている。
よって、OHP用シートが被印字体検知センサ29によ
って、検知されたときには、画一的にOHPモードが選
択され、正確かつ確実にプラテン12の温度を上昇させ
ることができる。さらに、OHPモードにおいては、キ
ャリッジ15の移動動作に加えて、ファン14の駆動を
低減させているため、より効率的に、プラテン12、特
にメインプラテン22の温度を上昇させている。
【0025】なお、この制御のOHPモードにおいて、
ファン14の駆動の低減、プラテン12の制御温度の設
定、およびキャリッジ15の移動の順序は、いずれが先
であってもよく、その順序は問わない。また、キャリッ
ジ15の移動により、印字ヘッド13を印字領域内にお
ける中央部で静止させたが、印字領域内であれば、中央
部でなくてもよく、また、静止していなくてもよい。
【0026】このような制御による印字ヘッド移動制御
手段は、上記したホットメルトインクを用いるタイプの
インクジェット印字装置に好適に適用することができる
が、他のタイプの印字装置に用いてもよい。
【0027】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1の発明によ
れば、プラテンの温度を、迅速に所望の温度に上昇させ
ることができるため、プラテンの温度上昇時間を短縮で
きて、印字作業の効率化を図ることができる。したがっ
て、使用者に不快感を与えることなく、良好な使用を確
保できる。また、この構成によると、熱容量の大きなヒ
ーターを用いたり、あるいは、プラテンを加熱するため
の格別な装置を設けることなく、既存の構成のままで、
プラテンの温度を迅速に上昇させることができるため、
装置の複雑化や高コスト化を招来することがない。
【0028】請求項2に記載の発明によれば、被印字体
の種類に応じて、印字ヘッド移動制御手段を適切に作動
させることができるので、被印字体に、常に良好な印字
を行なうことができる。請求項3に記載の発明によれ
ば、被印字体が、OHP用シートとなったときには、常
に印字ヘッド移動制御手段が作動されるので、画一的な
処理によって、正確かつ確実にプラテンの温度を上昇さ
せて、OHP用シートに、常に良好な印字を行なえるこ
とができる。
【0029】請求項4に記載の発明によれば、印字ヘッ
ドを、印字領域内における中央部において、静止状態で
位置させることにより、プラテンに対して、最も効率よ
く輻射熱を与えることができ、プラテンの温度を最も迅
速に上昇させることができる。したがって、プラテンの
温度上昇時間を短縮できて、印字作業の効率化を図るこ
とができる。
【0030】請求項5に記載の発明によれば、プラテン
の温度を上昇させるときに、ファンの駆動を低減させ
て、プラテンの周囲の雰囲気温度の低下を抑えて、効率
的にプラテンの温度を上昇させることができるので、プ
ラテンの温度上昇時間をより短縮できて、印字作業の効
率化をより図ることができる。請求項6に記載の発明に
よれば、印字ヘッドを、ホットメルトインクを用いるイ
ンクジェットヘッドとすることで、優れたホットメルト
インクを用いるタイプのインクジェット印字装置として
使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印字装置を具体化した一実施形態を示
す側面の断面図である。
【図2】印字部におけるプラテンの要部上面図である。
【図3】プラテンの温度制御に関するブロック図であ
る。
【図4】印字ヘッド移動制御手段を含むプラテン温度制
御手段の制御を示すフロー図である。
【符号の説明】
1 インクジェット印字装置 7 被印字体 12 プラテン 13 印字ヘッド 14 ファン 24 CPU

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱手段をもつ印字ヘッドと、被印字体
    を受けるプラテンと、前記プラテンを温度制御するプラ
    テン温度制御手段とを備える、印字装置において、 前記プラテン温度制御手段は、前記プラテンの温度を上
    昇させるときに、前記印字ヘッドを前記プラテンの印字
    領域内に位置させる印字ヘッド移動制御手段を備えてい
    ることを特徴とする、印字装置。
  2. 【請求項2】 前記被印字体の種類によって、前記印字
    ヘッド移動制御手段が選択的に作動される、請求項1に
    記載の印字装置。
  3. 【請求項3】 前記被印字体が、OHP用シートである
    ときに、前記印字ヘッド移動制御手段が作動される、請
    求項2に記載の印字装置。
  4. 【請求項4】 前記印字ヘッドは、前記プラテンの印字
    領域内における中央部において、静止状態で位置され
    る、請求項1ないし3のいずれかに記載の印字装置。
  5. 【請求項5】 前記プラテンは、少なくともメインプラ
    テンと、そのメインプラテンの下流側に設けられた冷却
    プラテンとからなり、その冷却プラテンを冷却するため
    のファンをさらに備え、前記プラテン温度制御手段は、
    前記メインプラテンの温度を上昇させるときに、前記フ
    ァンの駆動を低減させるファン制御手段をさらに備えて
    いる、請求項1ないし4のいずれかに記載の印字装置。
  6. 【請求項6】 前記印字ヘッドは、ホットメルトインク
    を用いるインクジェットヘッドである請求項1ないし5
    のいずれかに記載の印字装置。
JP17811297A 1997-07-03 1997-07-03 印字装置 Pending JPH1120144A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17811297A JPH1120144A (ja) 1997-07-03 1997-07-03 印字装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17811297A JPH1120144A (ja) 1997-07-03 1997-07-03 印字装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1120144A true JPH1120144A (ja) 1999-01-26

Family

ID=16042875

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17811297A Pending JPH1120144A (ja) 1997-07-03 1997-07-03 印字装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1120144A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7669963B2 (en) 2006-07-28 2010-03-02 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Multi-carriage printing device and method
WO2011024464A1 (ja) 2009-08-26 2011-03-03 株式会社ミマキエンジニアリング インクジェットプリンタ
EP2529935A2 (en) 2011-06-02 2012-12-05 Mimaki Engineering Co., Ltd. Damper apparatus, damper tube assembly, and ink jet printer
JP2013202817A (ja) * 2012-03-27 2013-10-07 Fujifilm Corp インクジェット記録装置
US9868299B2 (en) 2014-02-26 2018-01-16 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Heating system control

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7669963B2 (en) 2006-07-28 2010-03-02 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Multi-carriage printing device and method
WO2011024464A1 (ja) 2009-08-26 2011-03-03 株式会社ミマキエンジニアリング インクジェットプリンタ
EP2529935A2 (en) 2011-06-02 2012-12-05 Mimaki Engineering Co., Ltd. Damper apparatus, damper tube assembly, and ink jet printer
US8708472B2 (en) 2011-06-02 2014-04-29 Mimaki Engineering Co., Ltd. Damper apparatus, damper tube assembly, and ink jet printer
JP2013202817A (ja) * 2012-03-27 2013-10-07 Fujifilm Corp インクジェット記録装置
US8827411B2 (en) 2012-03-27 2014-09-09 Fujifilm Corporation Inkjet recording apparatus
US9868299B2 (en) 2014-02-26 2018-01-16 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Heating system control
US9987858B2 (en) 2014-02-26 2018-06-05 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Print zone heating
US10245849B2 (en) 2014-02-26 2019-04-02 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Vapor control heating in a printer

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6196672B1 (en) Hot-melt type ink jet printer having heating and cooling arrangement
WO2011024464A1 (ja) インクジェットプリンタ
US7510276B2 (en) Temperature control system for a sheet support plate of a printer
US6283590B1 (en) Liquid ink printer including a non-scorching dryer assembly
JPH11115175A (ja) インクジェットプリンタ
JPH0542670A (ja) インクジエツトプリンタ
JPH1120144A (ja) 印字装置
JP6839508B2 (ja) 印刷装置及び発色制御方法
JPH0531893A (ja) 印字装置
JP2001212948A (ja) インクジェットプリンタおよびこれに用いる記録媒体
JPH05286130A (ja) インクジェットプリンタ
JPS6398474A (ja) プリンタ−用紙予備加熱装置
JP2001212954A (ja) インクジェットプリンタ
JP2002067283A (ja) インクジェット記録装置
JP2001212953A (ja) インクジェットプリンタ
JPH05220949A (ja) 加熱処理装置
JPH1134412A (ja) 印字装置
JP2000127359A (ja) インクジェットプリンタ
US5113201A (en) Thermal transfer recording apparatus for controlling printing density with the temperature at the position where the ink ribbon and paper are separated
EP1679572B1 (en) Temperature control system for a sheet support plate of a printer
JPH11138769A (ja) 画像記録装置
JP3767744B2 (ja) 画像形成装置
JPH11138793A (ja) 画像記録装置
JPH0729428B2 (ja) インクジエツト記録装置
JP2001212952A (ja) インクジェットプリンタ