JP2013202817A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プラテンの温度調節時間の短縮化および装置を小型化できるインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】インクをインクジェットにより吐出し画像を形成する画像形成部24を内包するキャリッジ30と、キャリッジ30を記録媒体の搬送方向と直交する方向に沿って双方向に走査する走査手段28と、キャリッジ30に対向して配置され、インクジェットにより画像が形成される記録媒体12を裏面側から支持するプラテン26と、キャリッジ30に設けられた、または、脱着可能に設けられた温度調節機構82により、プラテン26の温度制御を行なう温度制御手段と、を備え、温度制御手段は、走査手段28によりキャリッジ30を移動させることで、プラテン26の幅方向全域の温度制御を行うインクジェット記録装置10である。
【選択図】図7

Description

本発明は、インクジェット記録装置に係り、特に、プラテンの温度調整の技術に関する。
従来より、記録媒体の記録面に対し、インクジェットからインクを吐出し、記録媒体への画像形成が行われている。このようなインクジェット記録装置による画像形成では、記録媒体を、画像が形成される面の反対側からプラテンなどにより支持し、画像の形成を行っている。この場合、最適な画像を得る、インクを素早く定着させるためにプラテンの温度を室温以上に設定することが好ましい。
例えば、下記の特許文献1には、プラテンを裏面から加熱する加熱手段を設け、記録媒体を予備加熱するとともに、画像形成後、温風加熱することで、記録媒体の両面から加熱する液体噴射装置が記載されている。また、特許文献2には、印字給紙時に、インクジェットヘッドの吐出口を密閉するキャップを供え、このキャップ内にヒータを配置し、キャップの温度を吐出口より高くすることで、ヘッドの長期保存性を向上させるインクジェット記録装置が記載されている。
特開2009−73023号公報 特開平6−340080号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている液体噴射装置では、プラテンを温めるために、プラテン内にヒータを設けており、大規模な構造となり、装置のコストアップを招いていた。また、プラテンを加熱することは記載されているが、冷却することは検討されていなかった。また、特許文献2には、キャップにヒータを設けることが記載されているが、プラテンの温度制御に使用することは記載されていなかった。
プラテンの温度を室温以上に設定する必要がある場合、ユーザーはプラテンの温度が設定値になるまで待たなくてはならず、また、基材によって設定値が異なる場合、特に冷やす必要がある場合は、ユーザーの待ち時間は膨大なものとなり、生産効率の低下を招いていた。これらを解決するため、温度調整機構を追加することが有効であるが、プラテン全体に配置しようとすると大規模な構造となり、装置のコストアップを招くことが懸念される。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、ヘッドの駆動機構を利用してプラテンの温度調整を行なうことにより、温度調整時間の短縮化、および、装置の小型化を図ることを目的とする。
本発明は前記目的を達成するために、インクをインクジェットにより吐出し画像を形成する画像形成部を内包するキャリッジと、キャリッジを記録媒体の搬送方向と直交する方向に沿って双方向に走査する走査手段と、キャリッジに対向して配置され、インクジェットにより画像が形成される記録媒体を裏面側から支持するプラテンと、キャリッジに設けられた、または、脱着可能に設けられた温度調節機構により、プラテンの温度制御を行なう温度制御手段と、を備え、温度制御手段は、走査手段によりキャリッジを移動させることで、プラテンの幅方向全域の温度制御を行うインクジェット記録装置を提供する。
本発明によれば、キャリッジに設けられた、または脱着可能に設けられた温度調節機構を用いて、キャリッジを走査することにより、プラテンの温度調節を行なっている。したがって、設備の小型化、およびコストダウンを図ることができる。また、キャリッジの走査手段を用いてプラテンの加熱を行うことで、効率良く、加熱を行うことができる。
本発明の他の態様に係るインクジェット記録装置は、温度調節機構は、キャリッジ内部に、キャリッジの走査方向に沿って配置された断熱管、および、ヒータであることが好ましい。
本発明の他の態様に係るインクジェット記録装置によれば、温度調節機構をキャリッジ内部に設けられた断熱管およびヒータとすることで、キャリッジを走査することで断熱管を通過する空気をヒータにより加熱することができる。したがって、温風をプラテンに送風することができ、プラテンの加熱をすることができる。また、ヒータに熱を加えない場合は、断熱管を通過する空気により、プラテンを冷却することができる。
本発明の他の態様に係るインクジェット記録装置は、温度調節機構は、キャリッジ内部に、キャリッジの走査方向に沿って配置された断熱管、および、ヒートシンクであることが好ましい。
本発明の他の態様に係るインクジェット記録装置によれば、断熱管を通過する空気をヒートシンクにより冷却することで、冷風をプラテンに送風することができるので、プラテンの冷却を行うことができる。
本発明の他の態様に係るインクジェット記録装置は、インクジェットのノズルを保湿するためのキャップを有するメンテナンス部を備え、温度調節機構は、キャップのノズルを保湿する面の反対側の面の一部または全部に設けられており、プラテンの温度調節時は、キャップをメンテナンス部と分離し、キャップ部をインクジェットヘッドに固定することが好ましい。
本発明の他の態様に係るインクジェット記録装置によれば、ノズルを保湿するためのキャップに、温度調節機構を設け、プラテンの温度調節時は、温度調節機構を備えるキャップをメンテナンス部と分離し、インクジェットヘッドに固定する。これにより、キャリッジを走査することにより、プラテンの加熱または冷却を行うことができる。
本発明の他の態様に係るインクジェット記録装置は、温度調節機構は、キャップに断熱材を介して備えられていることが好ましい。
本発明の他の態様に係るインクジェット記録装置によれば、温度調節機構が、キャップに断熱材を介して備えられているため、温度調節機構の熱が、キャップを介してインクジェットヘッドに伝わることを防止することができる。したがって、インクジェットヘッド内のインクの粘度が上昇することを防止することができる。
本発明の他の態様に係るインクジェット記録装置は、プラテンの温度調節開始時、キャップ内の廃液を予め排出することが好ましい。
本発明の他の態様に係るインクジェット記録装置によれば、プラテンの温度調節を開始する前は、キャップ内の廃液を排出することにより、プラテンの温度調節時にプラテンに廃液が付着することを防止することができる。
本発明の他の態様に係るインクジェット記録装置は、温度調節機構は、ヒータおよびファンであることが好ましい。
本発明の他の態様に係るインクジェット記録装置によれば、温度調節機構として、ヒータおよびファンを用いることにより、ヒータを付けてファンを回した場合は、温風を送風することができ、加熱することができる。また、ヒータを付けずにファンを回した場合は、冷風を送風することができ、プラテンを冷却することができる。
本発明の他の態様に係るインクジェット記録装置は、温度調節機構は加熱用ランプであり、プラテンと非接触で加熱することが好ましい。
本発明の他の態様に係るインクジェット記録装置によれば、温度調節機構として加熱用ランプを使用することで、プラテンと非接触で加熱を行うことができる。
本発明の他の態様に係るインクジェット記録装置は、温度調節機構は、高熱伝導率のローラであり、プラテンと接触することで冷却することが好ましい。
本発明の他の態様に係るインクジェット記録装置によれば、温度調節機構として、高熱伝導率のローラを使用することで、プラテンと接触させローラに熱を吸収させることで、プラテンの冷却を行うことができる。
本発明のインクジェット記録装置によれば、キャリッジに備えられる、または、キャリッジに脱着可能に設けられた温度調節機構により、キャリッジの走査手段を利用してプラテンの温度調節を行なうことができるので、温度調節機構を小型化してもプラテン全体の温度調整を行なうことができる。また、プラテンの冷却を行うこともできるので、所望の温度に素早く調節することができる。
インクジェット記録装置の外観斜視図である。 図1に示すインクジェット記録装置の用紙搬送路を模式的に示す説明図である。 図1に示すインクジェットヘッドの構成例を示す平面透視図である。 図1に示すインクジェット記録装置のインク供給系の構成を示すブロック図である。 図1に示すインクジェット記録装置の制御系の要部構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係るインクジェット記録装置のキャリッジの側面図(a)および側面断面図(b)である。 図6(b)のA−A断面図である。 第2実施形態に係るインクジェット記録装置の非印刷時の外観斜視図である。 図8に示すインクジェット記録装置のメンテナンス部の正面断面図である。 第2実施形態に係るインクジェット記録装置の温度調節時の外観斜視図である。 第3実施形態に係るインクジェット記録装置のメンテナンス部の正面断面図である。 第4実施形態に係るインクジェット記録装置のメンテナンス部の正面断面図である。
以下、添付図面に従って、本発明の好ましい実施の形態について説明する。
〔第1実施形態〕
(インクジェット記録装置の全体構成)
図1は本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置の外観斜視図である。このインクジェット記録装置10は、乾燥性インクを用いて記録媒体12上にカラー画像を形成するワイドフォーマットプリンタである。ワイドフォーマットプリンタは、大型ポスターや商業用壁面広告など、広い描画範囲を記録するのに好適な装置である。ここでは、A3ノビ以上に対応するものを「ワイドフォーマット」と呼ぶ。
インクジェット記録装置10は、装置本体20と、この装置本体20を支持する支持脚22と、を備えている。装置本体20には、記録媒体(メディア)12に向けてインクを吐出するドロップオンデマンド型のインクジェットヘッド(図1中不図示、図3に符号24で示す)を内包するキャリッジ30と、記録媒体12を支持するプラテン26と、ヘッド移動手段(走査手段)としてのガイド機構28が設けられている。
ガイド機構28は、プラテン26の上方において、記録媒体12の搬送方向(以下、副走査方向、X方向と呼ぶことがある。)に直交し且つプラテン26の媒体支持面と平行な走査方向(以下、主走査方向、Y方向と呼ぶことがある)に沿って延在するように配置されている。キャリッジ30は、ガイド機構28に沿ってY方向に往復移動可能に支持されている。
キャリッジ30に配置されたインクジェットヘッド24、ガイド機構28に沿ってキャリッジ30とともに一体的に(一緒に)移動する。キャリッジ30の往復移動方向(Y方向)が「主走査方向」、記録媒体12の搬送方向(X方向)が「副走査方向」に相当する。
記録媒体12には、紙、不織布、塩化ビニル、合成化学繊維、ポリエチレン、ポリエステル、ターポリンなど、材質を問わず、また、浸透性媒体、非浸透性媒体を問わず、様々な媒体を用いることができる。記録媒体12は、装置の背面側からロール紙状態(図2参照)で給紙され、印字後は装置正面側の巻き取りローラ(図1中不図示、図2の符号44)で巻き取られる。プラテン26上に搬送された記録媒体12に対して、インクジェットヘッド24からインク滴が吐出される。
図1において、装置本体20の正面に向かって左側の前面に、インクカートリッジ36の取り付け部38が設けられている。インクカートリッジ36は、インクを貯留する交換自在なインク供給源(インクタンク)である。インクカートリッジ36は、本例のインクジェット記録装置10で使用される各色インクに対応して設けられている。
色別の各インクカートリッジ36は、それぞれ独立に形成された不図示のインク供給経路によってインクジェットヘッド24に接続される。各色のインク残量が少なくなった場合にインクカートリッジ36の交換が行われる。
装置本体20の正面に向かって右側には、インクジェットヘッド24のメンテナンス部60が設けられている。メンテナンス部60は、非印字時におけるインクジェットヘッド24を保湿するためのキャップ62と、インクジェットヘッド24のノズル面(インク吐出面)を清掃するための払拭部材(ブレード、ウエブ等)(不図示)が設けられている。インクジェットヘッド24のノズル面をキャッピングするキャップ62は、メンテナンスのためにノズルから吐出されたインク滴を受けるためのインク受けが設けられている。
(記録媒体搬送路の説明)
図2は、インクジェット記録装置10における記録媒体搬送路を模式的に示す説明図である。同図に示すように、プラテン26は逆樋状に形成され、その上面が記録媒体12の支持面(媒体支持面)となる。プラテン26の近傍における記録媒体搬送方向(X方向)の上流側には、記録媒体12を間欠搬送するための記録媒体搬送手段である一対のニップローラ40が配設される。このニップローラ40は記録媒体12をプラテン26上で記録媒体搬送方向へ移動させる。
ロール・ツー・ロール方式の媒体搬送手段を構成する供給側のロール(送り出し供給ロール)42から送り出された記録媒体12は、印字部の入り口(プラテン26の記録媒体搬送方向の上流側)に設けられた一対のニップローラ40によって、記録媒体搬送方向に間欠搬送される。インクジェットヘッド24の直下の印字部に到達した記録媒体12は、インクジェットヘッド24により印字が実行され、印字後に巻き取りロール44に巻き取られる。印字部の記録媒体搬送方向の下流側には、記録媒体12のガイド46が設けられている。
印字部においてインクジェットヘッド24と対向する位置にあるプラテン26の裏面(記録媒体12を支持する面と反対側の面)には、印字中の記録媒体12の温度を調整するための温調部50が設けられている。印字時の記録媒体12が所定の温度となるように調整されると、記録媒体12に着弾したインク液滴の粘度や、表面張力等の物性値が所望の値になり、所望のドット径を得ることが可能となる。なお、必要に応じて、温調部50の上流側にプレ温調部52を設けてもよいし、温調部50の下流側にアフター温調部54を設けてもよい。
(画像形成部の構成)
図3は、画像形成部の構成を示す平面図であり、キャリッジ30に配置されるインクジェットヘッド24の配置形態が図示されている。
インクジェットヘッド24には、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色のインクごとに、それぞれ色のインクを吐出するためのインクジェットヘッド24K,24Y,24M,24Cが設けられている。なお、インク色の種類(色数)や色の組合せについては本実施形態に限定されない。
例えば、ライトシアン(LC)、ライトマゼンタ(LM)のインクジェットヘッドを備える態様や、使用頻度の高い色のインクジェットヘッドを複数備える形態などが可能である。また、色別のインクジェットヘッド24K,24Y,24M,24Cの配置順序も特に限定はない。
さらに、複数色のノズル(ノズル列)を備えたインクジェットヘッドを構成することも可能である。なお、説明において、色ごとのインクジェットヘッドを区別する必要がない場合には、色を表すアルファベットを省略して、インクジェットヘッド24と記載することがある。
図4は、インクジェット記録装置10のインク供給系の構成を示すブロック図である。同図に示すように、インクカートリッジ36に収容されているインクは、供給ポンプ90によって吸引され、サブタンク92を介してインクジェットヘッド24に送られる。サブタンク92には、内部のインクの圧力を調整するための圧力調整部94が設けられている。
圧力調整部94は、バルブ96を介してサブタンク92と連通される加減圧用ポンプ97と、バルブ96と加減圧用ポンプ97との間に設けられる圧力計98と、を具備している。
通常の印字時は、加減圧用ポンプ97がサブタンク92内のインクを吸引する方向に動作し、サブタンク92の内部圧力及びインクジェットヘッド24の内部圧力が負圧に維持される。一方、インクジェットヘッド24のメンテナンス時は、加減圧用ポンプ97がサブタンク92内のインクを加圧する方向に動作し、サブタンク92の内部及びインクジェットヘッド24の内部が強制的に加圧され、インクジェットヘッド24内のインクがノズルを介して排出される。インクジェットヘッド24から強制的に排出されたインクは、上述したキャップ62のインク受けに収容される。
本例に示すインクジェット記録装置10は、図4に図示したインク供給系において、インクの温度が一定範囲内に保たれるように調整される。インクの温度を一定に保つための構成例として、サブタンク92内のインクの温度や、サブタンク92からインクジェットヘッド24へインクを供給するインク流路に温度センサ及びヒータを備え、温度センサの検出結果に基づきヒータを動作させる態様が挙げられる。
また、インクカートリッジ36からインクジェットヘッド24の間のインクが通過する部分を断熱材で覆い、外部の温度変化の影響を受けないように構成する態様も好ましい。さらに、インクジェットヘッド24の内部にヒータを備え、インクジェットヘッド24の内部で温度管理をする態様も好ましい。
(制御系の構成)
図5は、インクジェット記録装置10の制御系の要部構成を示すブロック図である。同図に示すように、インクジェット記録装置10は、制御手段としての制御装置102が設けられている。
制御装置102としては、例えば、中央演算処理装置(CPU)を備えたコンピュータ等を用いることができる。制御装置102は、所定のプログラムに従ってインクジェット記録装置10の全体を制御する制御装置として機能するとともに、各種演算を行う演算装置として機能する。
制御装置102には、記録媒体搬送制御部104、キャリッジ駆動制御部106、画像処理部110、吐出制御部112が含まれる。これらの各部は、ハードウエア回路又はソフトウエア、若しくはこれらの組合せによって実現される。
記録媒体搬送制御部104は、記録媒体12(図1参照)の搬送を行うための搬送駆動部114を制御する。搬送駆動部114は、図2に示すニップローラ40を駆動する駆動用モータ、及びその駆動回路が含まれる。プラテン26(図1参照)上に搬送された記録媒体12は、インクジェットヘッド24による主走査方向の往復走査(印刷パスの動き)に合わせて、副走査方向へ間欠送りされる。
図5に示すキャリッジ駆動制御部106は、キャリッジ30(図1参照)を主走査方向に移動させるための主走査駆動部116を制御する。主走査駆動部116は、キャリッジ30の移動機構に連結される駆動用モータ、及びその制御回路が含まれる。
制御装置102は、操作パネル等の入力装置120、表示装置122が接続されている。入力装置120は、手動による外部操作信号を制御装置102へ入力する手段であり、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル、操作ボタンなど各種形態を採用しうる。表示装置122には、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、CRTなど、各種形態を採用し得る。
オペレータは、入力装置120を操作することにより、作画モード(「作画フォーマット」と同義)の選択、印刷条件の入力や付属情報の入力・編集などを行うことができ、入力内容や検索結果等の各種情報は、表示装置122の表示を通じて確認することができる。
また、インクジェット記録装置10には、各種情報を格納しておく情報記憶部124と、印刷用の画像データを取り込むための画像入力インターフェース(I/F)126が設けられている。画像入力インターフェースには、シリアルインターフェースを適用してもよいし、パラレルインターフェースを適用してもよい。この部分には、通信を高速化するためのバッファメモリ(不図示)を搭載してもよい。
画像入力インターフェース126を介して入力された画像データは、画像処理部110にて印刷用のデータ(ドットデータ)に変換される。ドットデータは、一般に、多階調の画像データに対して色変換処理、ハーフトーン処理を行って生成される。色変換処理は、sRGBなどで表現された画像データ(例えば、RGB各色について8ビットの画像データ)をインクジェット記録装置10で使用するインク各色の色データに変換する処理である。
ハーフトーン処理は、色変換処理により生成された各色の色データに対して、誤差拡散法や閾値マトリクス等の処理で各色のドットデータに変換する処理である。ハーフトーン処理の手段としては、誤差拡散法、ディザ法、閾値マトリクス法、濃度パターン法など、各種公知の手段を適用できる。ハーフトーン処理は、一般にM値(M≧3)の階調画像データをN値(N<M)の階調画像データに変換する。最も簡単な例では、二値(ドットのオンオフ)のドット画像データに変換するが、ハーフトーン処理において、ドットサイズの種類(例えば、大ドット、中ドット、小ドットなどの3種類)に対応した多値の量子化を行うことも可能である。
こうして得られた二値又は多値の画像データ(ドットデータ)は、各ノズルの駆動(オン)/非駆動(オフ)、さらに、多値の場合には液滴量(ドットサイズ)を制御するインク吐出データ(打滴制御データ)として利用される。
吐出制御部112は、画像処理部110において生成されたドットデータに基づいて、ヘッド駆動部128に対する吐出制御信号を生成する。また、吐出制御部112は、駆動波形生成部(不図示)を備えている。駆動波形生成部は、インクジェットヘッド24の各ノズルに対応した吐出エネルギー発生素子(本例では、ピエゾ素子)を駆動するための駆動電圧の電圧波形を生成する手段である。駆動波形データは、予め情報記憶部124に格納されており、必要に応じて使用される駆動波形データが出力される。駆動波形生成部から出力された駆動波形は、ヘッド駆動部128に供給される。なお、駆動波形生成部から出力される信号はデジタル波形データであってもよいし、アナログ電圧信号であってもよい。
ヘッド駆動部128を介してインクジェットヘッド24の各吐出エネルギー発生素子に対して、共通の駆動電圧が印加され、各ノズルの吐出タイミングに応じて各エネルギー発生素子の個別電極に接続されたスイッチ素子(不図示)のオンオフを切り換えることで、対応するノズルからインクが吐出される。
情報記憶部124は、制御装置102のCPUが実行するプログラム、及び制御に必要な各種データなどが格納されている。情報記憶部124は、作画モードに応じた解像度の設定情報、パス数(スキャンの繰り返し数)、副走査送り量の制御に必要な送り量情報などが格納されている。
エンコーダ130は、主走査駆動部116の駆動用モータ、及び搬送駆動部114の駆動用モータに取り付けられており、該駆動モータの回転量及び回転速度に応じたパルス信号を出力し、該パルス信号は制御装置102に送られる。エンコーダ130から出力されたパルス信号に基づいて、キャリッジ30の位置、及び記録媒体12(図1参照)の位置が把握される。
センサ132は、キャリッジ30に取り付けられており、センサ132から得られたセンサ信号に基づいて記録媒体12の幅が把握される。なお、図5に図示した構成は、適宜変更、追加、削除が可能である。
(作画モードについて)
本例に示すインクジェット記録装置10は、マルチパス方式の描画制御が適用され、印字パス数の変更によって印字解像度(記録解像度)を変更することが可能である。例えば、高生産モード、標準モード、高画質モードの3種類の作画モードが用意され、各モードでそれぞれ印字解像度が異なる。印刷目的や用途に応じて作画モードを選択することができる。
高生産モードでは、600ドット毎インチ(主走査方向)×400ドット毎インチ(副走査方向)の解像度で印字が実行される。高生産モードの場合、主走査方向は2パス(2回の走査)によって600ドット毎インチの解像度が実現される。1回目の走査(キャリッジ30の往路)では300ドット毎インチの解像度でドットが形成される。
2回目の走査(復路)では1回目の走査(往路)で形成されたドットの中間を300ドット毎インチで補間するようにドットが形成され、主走査方向について600ドット毎インチの解像度が得られる。
一方、副走査方向については、ノズルピッチが100ドット毎インチであり、一回の主走査(1パス)により副走査方向に100ドット毎インチの解像度でドットが形成される。したがって、4パス印字(4回の走査)により、ノズルピッチ間の間を埋める補間印字を行うことで400ドット毎インチの解像度が実現される。
なお、高生産モードのキャリッジ30の主走査速度は、1270ミリメートル毎秒である。
標準モードでは、600ドット毎インチ×800ドット毎インチの解像度で印字が実行され、主走査方向は2パス印字、副走査は8パス印字により600ドット毎インチ×800ドット毎インチの解像度を得ている。
高画質モードでは、1200ドット毎インチ×1200ドット毎インチの解像度で印字が実行され、主走査方向は4パス、副走査方向が12パスにより1200ドット毎インチ×1200ドット毎インチの解像度を得ている。
(プラテンの温度調節について)
本実施形態においては、キャリッジの走査手段を用いてプラテンの温度調節を行なう。図6(a)はキャリッジ30の側面図、図6(b)はキャリッジ30の側面断面図を示す。また図7は、図6(b)のA−A断面図を示す。
本実施形態のプラテン26の温度調節は、画像形成開始時、または、記録媒体を変更する場合などの、画像形成時以外においてプラテン26の温度調節を行なう場合に効果的である。
本実施形態においては、キャリッジ30の側面に、キャリッジ30の走査方向に沿って空気の通過する気体流路80を設ける。気体流路80は図7に示すように、キャリッジ30の一方の側面から、キャリッジ30内を通過し、キャリッジ30の底面、すなわち、プラテン26側に空気が流れるように、気体流路80を形成する。
気体流路80中には、温度調節機構としてヒータ82が配置されている。プラテン26を加熱する場合は、ヒータ82の電源をONにすることで、気体流路80中を通過する空気を加熱することができるので、加熱された空気により、プラテン26を加熱することができる。また、プラテン26の冷却を行う場合は、ヒータ82の電源をOFFにした状態で、気体流路80中に空気を通過させることで、プラテン26に冷風を供給することができ、プラテン26の冷却を行うことができる。
なお、気体流路80の周りには断熱材84を設けることが好ましい。断熱材84を設けることにより、ヒータ82の熱がインクジェットヘッド24およびサブタンク92に伝わることを防止することができる。ヒータ82の熱がインクジェットヘッド24およびサブタンク92内のインクに伝わった場合、インクの増粘などに繋がるため好ましくない。
断熱材としては、例えば、ポリイミド樹脂、ガラスウール、ロックウールなどを用いることができる。
また、プラテン26を冷却する場合は、ヒータ82の代わりにヒートシンクを用いることができる。ヒートシンクを用いることにより、気体流路80内を通過する空気を冷却させることができるので、プラテン26の冷却を効率良く行うことができる。なお、気体流路80内にヒートシンクを用いた場合は、加熱を行うことができないので、図2で示すように、プラテンの裏面側に設けられた温調部50により加熱を行うことが好ましい。
このように構成されたキャリッジ30を、側面に気体流路80が設けられた側を進行方向前方として走査する(図7において、右側から左側に移動する)ことにより、図7で矢印で示すように、気体流路80内を空気が通過し、プラテン26上に送風することができるので、プラテン26の加熱または冷却を行うことができる。
〔第2実施形態〕
次に第2実施形態に係るインクジェット記録装置について説明する。第2実施形態に係るインクジェット記録装置は、プラテン26の加熱・冷却をメンテナンス部60のキャップ62に設けられた温度調節機構を用いている点が、第1実施形態と異なっている。
図8は、印刷停止時のインクジェット記録装置10の状態を示す斜視図であり、図9は、正面断面図である。なお、図8においては、説明を簡略化するため、キャリッジ30、キャリッジ30の走査手段としてのガイド機構28、プラテン26、および、メンテナンス部60のみ図示して説明する。
図8、9に示すように、印刷停止時は、インクジェットヘッドを保湿するために、メンテナンス部60のキャップ62で、インクジェットヘッドをキャッピングする。画像形成において、画像データによっては、打滴しないノズルや打滴頻度が低いノズルが発生し、特に、多数枚の同一画像を連続プリントする場合、特定のノズルについてインクの増粘やノズル詰まりを生じやすい。したがって、メンテナンス部60において、打滴頻度が低いノズルは適宜パージ(ダミー吐出、予備吐出)を実行して、非打滴ノズルや低頻度打滴ノズルからインクを排出している。
本実施形態においては、メンテナンス部60は、キャップ上部64とキャップ下部66に分離可能に構成されている。キャップ上部64のキャップ本体68には、上述したパージを行なう際にインクを受けるインク受け70、および、インク受け70に排出されたインクを、キャップ下部66の排液管72bを介して廃液タンク(不図示)に送液する排液管72aが設けられている。また、キャップ上部64のインクジェットヘッド24側と反対側の面には、断熱材74を介して、温度調節機構としてヒータ76およびファン78が設けられている。断熱材74としては、第1実施形態と同様の断熱材を用いることができる。また、キャップ本体68は、ゴムなどで構成されており、キャップ本体68についても、断熱材としての効果を有する。
キャップ下部66は、キャップ上部64の排液管72aからのインクを廃液タンクに送液する排液管72b、および、温度調節機構を覆うカバーの役割をする。
キャップ上部64とキャップ下部66とは、フック(不図示)により脱着可能に構成されており、キャップ上部64は、インクジェットヘッド24に取り付け可能に構成されている。
図10は、キャップ上部64に設けられた温度調節機構を用いてプラテン26の温度調節を行なう際の斜視図を示す。図10に示すように、プラテン26の温度調整時は、キャップ上部64が、キャリッジ30に取り付けられ、キャリッジ30を走査することで、プラテン26の温度制御を行うことができる。
また、プラテン26の温度調節時は、キャップ上部64を取り付けてキャリッジ30を走査させるため、画像形成時より、インクジェットヘッド24とプラテン26との距離を広くする必要がある。したがって、ガイド機構28およびキャリッジ30をプラテン26に対して垂直方向に移動させる垂直移動機構(不図示)を設けることが好ましい。プラテン26を移動させることも可能であるが、装置の構成上、キャリッジ30を移動させることが好ましい。
第2実施形態においては、温度調節機構として、ヒータ76およびファン78を使用している。プラテン26の加熱を行う場合、ヒータ76およびファン78の両方の電源をONにすることにより、ヒータ76で温められた空気をファン78によりプラテン26に送風することで、プラテン26の加熱を行うことができる。
また、プラテン26の冷却を行う場合は、ヒータ76の電源をOFFとし、ファン78のみをONとすることにより、冷風をプラテン26に送風することで、プラテン26の冷却を行うことができる。
なお、温度調節を行なう前に、上述したパージを実行し、インク受け70のインクを排出しておくことが好ましい。温度調節時にインク受け70またはインクジェットヘッド24内のインクがプラテン26に付着することを防止することができる。
〔第3実施形態〕
図11は、第3実施形態に係るインクジェット記録装置のメンテナンス部の断面図である。なお、図11においては、パージなどによるインクの排液経路は省略して記載している。
第3実施形態に係るインクジェット記録装置は、キャップ上部164に設けられた温度調節機構に、加熱機構として加熱用ランプ176を設けている点が、第2実施形態に係るインクジェット記録装置と異なっている。加熱用ランプ176としては、プラテン26を加熱することができれば、特に限定されないが、例えば、ハロゲンランプ、キセノンランプなどを用いることができる。
プラテン26の温度調整時は、第2実施形態と同様に、キャップ上部164をインクジェットヘッド24に取り付けた状態で、キャリッジ30を走査することで、プラテン26の加熱を行うことができる。
〔第4実施形態〕
図12は、第4実施形態に係るインクジェット記録装置のメンテナンス部の断面図である。なお、図12においても、パージによるインクの排液経路は省略して記載している。
第4実施形態に係るインクジェット記録装置は、キャップ上部264に設けられた温度調節機構に、冷却機構として高熱伝導率のローラ276を設けている点が、第2、第3実施形態に係るインクジェット記録装置と異なっている。
高熱伝導率のローラ276が設けられたキャップ上部264を、インクジェットヘッド24に取り付け、キャリッジ30を移動させながら、ローラ276をプラテン26に接触させることで、プラテン26の熱をローラで吸熱することができるので、プラテン26の冷却を行うことができる。
なお、本発明において、高熱伝導率とは、熱伝導率が、100W/(m・K)以上のことをいい、例えば、アルミニウムなどを用いることができる。
なお、第3実施形態および第4実施形態においては、温度調節機構として加熱機構又は冷却機構のみが設けられている構成を記載している。第3実施形態においては、プラテンの冷却を行う必要がないインクジェット記録装置に有効であり、第4実施形態においては、プラテンの冷却はキャリッジ30の走査手段を用いて行い、プラテン26の加熱は、図2で示すプラテン26の裏面に形成された温調部50を用いて行うことで対応することができる。
また、上記では、乾燥性インクを用いて説明したが、本発明は乾燥性インクに限定されず、活性光線により硬化する放射線(活性光線)硬化型インク(UV硬化インク)を用いて実施することもできる。放射線硬化型インクの場合は、キャリッジ30内に仮硬化光源および本硬化光源を設けて、インクの硬化を行うが、プラテン26の温度制御は乾燥性インクの場合と同様の方法で行うことができる。
10…インクジェット記録装置、12…記録媒体、…、24、24K、24Y、24M、24C…インクジェットヘッド、30…キャリッジ、60…メンテナンス部、62…キャップ、64…キャップ上部、66…キャップ下部、68…キャップ本体、70…インク受け、72a、72b…排液管、74、84…断熱材、76、82…ヒータ、78…ファン、80…気体流路

Claims (9)

  1. インクをインクジェットにより吐出し画像を形成する画像形成部を内包するキャリッジと、
    前記キャリッジを記録媒体の搬送方向と直交する方向に沿って双方向に走査する走査手段と、
    前記キャリッジに対向して配置され、前記インクジェットにより画像が形成される記録媒体を裏面側から支持するプラテンと、
    前記キャリッジに設けられた、または、脱着可能に設けられた温度調節機構により、前記プラテンの温度制御を行なう温度制御手段と、を備え、
    前記温度制御手段は、前記走査手段により前記キャリッジを移動させることで、前記プラテンの幅方向全域の温度制御を行うインクジェット記録装置。
  2. 前記温度調節機構は、前記キャリッジ内部に、前記キャリッジの走査方向に沿って配置された断熱管、および、ヒータである請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記温度調節機構は、前記キャリッジ内部に、前記キャリッジの走査方向に沿って配置された断熱管、および、ヒートシンクである請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記インクジェットのノズルを保湿するためのキャップを有するメンテナンス部を備え、
    前記温度調節機構は、前記キャップの前記ノズルを保湿する面の反対側の面の一部または全部に設けられており、
    前記プラテンの温度調節時は、前記キャップを前記メンテナンス部と分離し、前記キャップ部を前記インクジェットヘッドに固定する請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記温度調節機構は、前記キャップに断熱材を介して備えられている請求項4に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記プラテンの温度調節開始時、前記キャップ内の廃液を予め排出する請求項4又は5に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記温度調節機構は、ヒータおよびファンである請求項4から6のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記温度調節機構は加熱用ランプであり、前記プラテンと非接触で加熱する請求項4から6のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記温度調節機構は、高熱伝導率のローラであり、前記プラテンと接触することで冷却する請求項4から6のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
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