JPH11200834A - エンジンの消音装置 - Google Patents

エンジンの消音装置

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JPH11200834A
JPH11200834A JP336298A JP336298A JPH11200834A JP H11200834 A JPH11200834 A JP H11200834A JP 336298 A JP336298 A JP 336298A JP 336298 A JP336298 A JP 336298A JP H11200834 A JPH11200834 A JP H11200834A
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inner pipe
valve
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pipe
valve body
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Toshitaka Oikawa
敏隆 及川
Shigeyuki Tobisawa
重幸 飛沢
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Nissin Kogyo Co Ltd
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Nissin Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 装置内部に流路可変機構を備えたエンジンの
消音装置に関し、遮蔽弁の重量を低減するとともに、経
済性、耐久性に優れたエンジンの消音装置を提供する。 【解決手段】 常用回転域で共鳴室とした空間を高速回
転域では拡張室として使用する流路可変型の消音装置に
おいて、装置内部を複数の空間に分割し、前後両端に位
置する各空間を連通させるインナパイプ12を挿通し
て、このインナパイプ12には、インナパイプ12の長
手方向と垂直な方向にカットされた排出口12aを形成
し、インナパイプ12の排出口12aには、このインナ
パイプ12の上方に設けた作動軸7から水平方向に向か
うアーム体8とこのアーム体8の先端から垂下し背部に
重り3を搭載した弁体2からなり、この重り3により弁
体2に付勢される回転力により閉じるとともに、インナ
パイプ12内圧力により開く遮断弁1を設けた構成とし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、装置内部に流路可
変機構を備えたエンジンの消音装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車では、エンジンの排気音を低減さ
せるために排気管の出口部に消音装置を設けている。こ
の消音装置の型式には種々あるが、そのうち絞りと空洞
部との組合せからなる共鳴型の消音装置がある。近年、
共鳴型の消音装置では、設定した回転数をさかいにして
常用回転域と高速回転域とに分け、その高速回転域で背
圧をさげることができるように切換弁を備えた型式のも
のが開発されている。
【0003】本件出願人は、先に、実願平8−573号
において、高速回転域に対する背圧調整弁の動作用アク
チュエータをなくして、構成を簡素化したエンジンの消
音装置を提供した。
【0004】この消音装置は図6(a)に示すように、
装置内に設けたインナパイプ41の出口に、下側が排気
方向へ突出する所定角度で斜めにカットされた傾斜出口
を形成し、ここに遮断弁40を設けたものである。この
遮断弁40は、上端部をインナパイプ41の出口部上方
でパイプ軸と直交する水平軸周りに回動自在に軸支45
させるとともに、パイプ側当接面を垂直線より排気方向
へ所定角度傾斜した位置でインナパイプ41の傾斜出口
に当接させている。そしてこの遮断弁40の弁体42に
は、インナパイプ41の内圧に十分抗するために重り4
3が搭載されており、エンジンの常用回転時には重り4
3の重量(G1 )によりインナパイプ41の出口を閉
じ、高速回転時にはインナパイプ41の内圧力(P)に
よりインナパイプ41出口を開く。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記消音装置は、図6
(a)に示すように、重りの重量により傾斜するインナ
パイプ41の出口を閉じるものであり、エンジンの常用
回転時にあって所定の回転域に達するまでは、このイン
ナパイプ41の内圧力(P)に抗して、遮断弁40を閉
塞状態に維持する必要があり、このためには相当重量の
重り43を使用していた。
【0006】このため、遮断弁40における開閉機構
は、耐重量性のある強固な機構を構築する必要があり、
このためコスト高を招き、またこのような重量のある遮
断弁40の開閉機構は耐久性の面でも問題があった。さ
らに、インナパイプ41の出口部を傾斜状に形成するた
め、斜め切り口状に成形した出口と、バッフルプレート
に溶接させるための入口側の先端に形成させたフランジ
とを有するパイプ材44を用いていたことから、作業の
手間及びコスト的な負担を要していた。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、遮蔽弁の重量を低減するとともに、耐久性、
経済性に優れたエンジンの消音装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の技術的課題を解決
するため、本発明は、図1に示すように、常用回転域で
共鳴室とした空間を高速回転域では拡張室として使用す
る流路可変型の消音装置において、装置内部を複数の隔
壁により仕切られた複数の空間に分割し、前後両端に位
置する各空間を連通させるインナパイプ12を挿通し
て、このインナパイプ12には、インナパイプ12の長
手方向と垂直な方向にカットされた排出口12aを形成
し、上記インナパイプ12の排出口12aには、このイ
ンナパイプ12の上方に設けた作動軸7から水平方向に
向かうアーム体8とこのアーム体8の先端から垂下し背
部に重り3を搭載した弁体2からなり、この重り3によ
り弁体2に付勢される回転力により閉じるとともに、イ
ンナパイプ12内圧力により開く遮断弁1を設けた構成
とした。
【0009】また、本発明は、常用回転域で共鳴室とし
た空間を高速回転域では拡張室として使用する流路可変
型の消音装置において、装置内部を複数の隔壁により仕
切られた複数の空間に分割し、前後両端に位置する各空
間を連通させるインナパイプ12を挿通して、このイン
ナパイプ12には、インナパイプ12の長手方向と垂直
な方向にカットされた排出口12aを形成し、前後両端
に位置する空間にそれぞれ対面側からインレットパイプ
13とアウトレットパイプ11とを挿通し、上記インレ
ットパイプ13には中間に位置する空間に排気させる小
孔を、また上記アウトレットパイプ11には中間に位置
する空間に吸気させる小孔をそれぞれ穿設し、上記イン
ナパイプ12の排出口12aには、このインナパイプ1
2の上方に設けた作動軸7から水平方向に向かうアーム
体8とこのアーム体8の先端から垂下し背部に重り3を
搭載した弁体2からなり、この重り3により弁体2に付
勢される回転力により閉じるとともに、インナパイプ1
2内圧力により開く遮断弁1を設けた構成とした。
【0010】また、これに加えて、上記弁体2の背部に
搭載した重り3を、その重心が作動軸からの水平線上近
傍に位置するよう配置した構成とした。
【0011】図6(b)は本発明の原理を説明したもの
である。本発明においては、インナパイプ12の排出口
を垂直にカットし、作動軸7(支点)から水平方向に向
かうアーム体8の先端から垂下して弁体2を形成し、さ
らにこの弁体2の背部に重り3を搭載している。これに
より遮断弁1として、作動軸7と、重り3の重心(G2
)との間の位置に弁体2が形成される。
【0012】したがって、重り3の重心の位置を引き上
げて、作動軸7からの水平線上に近づければ、弁体2に
作用する回転力(弁体2を閉塞する力)は増大し、さら
には、重り3を弁体2から支点とは逆方向に遠ざけれ
ば、急激に弁体に作用する力は増大する。
【0013】このため、重り3(力点)を弁体2の背部
に搭載することで、弁体(作用点)に作用する力は大き
く増大し、比較的重り3を軽量にした場合であっても十
分にインナパイプ12の内圧力(P)に抗して弁体2を
閉塞することができる。そして、重り3の適正な設定に
より、エンジンの高速回転時にはインナパイプ12の内
圧力(P)により弁体2を開いてインナパイプ12の排
出口12aを開放する。また、消音装置は比較的限られ
た空間内に内部機能を構築することから、遮断弁1の大
きさにもおのずと制限があり、この点についても、本発
明に係る遮断弁1は重り3の軽量化が図れることから有
利である。
【0014】これに対して、図6(a)に示す従来例に
係る消音装置にあっては、インナパイプ41の排気方向
へ所定角度傾斜した位置でインナパイプ41の傾斜出口
に弁体42を当接させ、この弁体42に重り43を搭載
する構成である。これにより支点45と、重り43の重
心(G1 )との間に弁体42が形成されるが、支点45
に対して、弁体42(作用点)と重り43(力点)とが
比較的等価な位置に形成される。したがって従来例で
は、重り43の搭載位置を変化させても、本発明に比べ
て弁体42に作用する力の変化は軽微である。このた
め、引用例にあっては、インナパイプ41の内圧(P)
に抗して弁体42を閉じておくためには、重り43の重
量によって対処することになり、本発明に比べてより重
量のある重り43を使用する必要がある。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明に係る、エンジンの消
音装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。以下の
実施の形態では、装置内部を4室(空間)に分けた場合
について説明する。ただし、この実施の形態は特に指定
のない限り本発明を制限するものではない。
【0016】図1及び図2は消音装置の内部を示す断面
図である。消音装置20はアウタケース21とエンドプ
レート22,23とによって中空柱状体に形成され、そ
の中には、略垂直な3枚の隔壁としてのバッフルプレー
ト24,25,26によって、前後方向にそれぞれ目的
に応じた適当な大きさの4つの空間(後端から順に第1
室27,第2室28,第3室29,第4室30)を形成
する。
【0017】図1に示すアウトレットパイプ11は、後
側(図中右側)のエンドプレート23を貫通して排出口
11cを形成し、ここから前側端部の第4室30まで貫
通させて配管する。このアウトレットパイプ11には、
第4室に挿入された端部の先端を開口させて流入口11
bとし、第3室29に位置する箇所に例えば4mm程度
の小孔を多数個穿設して排気流入孔11aを設ける。
【0018】インナパイプ12は、第2室28及び第3
室29を貫通させて第1室27と第4室30とを連通さ
せるように配管する。そして、このインナパイプ12の
第4室30側の流出口12aは、パイプを若干縮径させ
て細くしてその先端には遮断弁1を取り付ける。
【0019】図2は図1とは反対方向側の断面を示した
ものであり、ここでインレットパイプ13は、前側のエ
ンドプレート22から後側端部の第1室27まで貫通し
て配管されている。このインレットパイプ13には、第
2室28に位置する箇所に例えば6mm程度の小孔を多
数個穿設して排気流出孔13aを設け、そして、第1室
27に挿入したパイプ端部を若干縮径させて先端部を細
くするとともに、その先端は開口させて排気口13bと
する。
【0020】第二インナパイプ14は第3室29を貫通
させて第2室28と第4室30とを連通させるように配
管する。この第二インナパイプ14には、第3室29に
位置する箇所に例えば4mm程度の小孔を多数個穿設し
て排気流出孔14aを設け、第4室30側の端部にはエ
ンドプレート15を取り付けて閉塞されている。そし
て、第2室28に挿入したパイプ端部を開口させて排気
口14bとし、さらにこの第二インナパイプ14の内部
には、排気口14bから第3室29の略中央部あたりま
で径の少し小さい内管14cが設けられている。
【0021】図3に示すように、上記インナパイプ12
の排出口12aには、インナパイプ12を長手方向と垂
直にカットした切り口が形成され、この部位に弁座11
が装着されている。このインナパイプ12の排出口12
aには遮断弁1が取り付けれられ、この遮断弁1は図3
に示すように、インナパイプ12の上方に作動軸7を設
け、この作動軸7から水平前方向(図中左方向)にアー
ム体8を形成し、このアーム体8の先端から垂下して板
状の弁体2が形成されている。上記弁体2の背部中程か
ら下方にかけて、左右両側に、支持板5がエンドプレー
ト22の方向に突出して形成されている。
【0022】この支持板5の上部にはバルブウエイト3
が搭載されている。このバルブウエイト3の搭載位置
は、弁体2の背部で、しかも弁体2との間に所定の距離
をおいて作動軸7とバルブウエイト3の重心との間の略
中央部あたりに弁体2が位置するよう、また、作動軸7
から略水平線上にバルブウエイト3の重心が位置するよ
う配置している。このバルブウエイト3の下部は支持板
5に溶着され、バルブウエイト3の右側側壁上部が弁体
2から上方に延設される支持板9の先端と溶着されてい
る。
【0023】上記バルブウエイト3の上部には、緩く屈
曲したストッパ板4が、後方斜め上方の第二インナパイ
プ14の端部に向けて固着されている。また、上記弁体
2とインナパイプ12に設けた弁座11との間には、グ
ラスウールあるいはワイヤーメッシュ等を積層した耐熱
性のある緩衝材を所定形状に成形したパッド6を、当接
する箇所に貼着し、消音と密閉とを兼ねた当接面を形成
している。
【0024】上記遮断弁1は、上記作動軸7とバルブウ
エイト3の重心との略中央位置に弁体2が形成されてお
り、このため、弁体2に作用する力は、バルブウエイト
3の重量の略2倍程度の回転力が弁体2に作用する。こ
れにより、上記バルブウエイト3を適切な重量に定める
ことにより、エンジンの常用回転域においては、インナ
パイプ12の内圧力に抗して弁体2を閉塞する。
【0025】そして、エンジンが高速回転域で運転され
ると、インナパイプ12の内圧力が高まり、これが所定
圧を越えると弁体2は開く。この弁体2は作動軸7を支
点として開き、ストッパ板4の先部が第二インナパイプ
14の端部に当接するまで回動する。このように遮断弁
1には特別な操作用の制御手段を設けることなく開閉す
る。
【0026】上記構成によれば、エンジンの常用回転域
で、エンジンから排出された排気ガスは、インレットパ
イプ13を通り、排気流出孔13aから第2室28側へ
流出させ、一部は排気口13bを介して第1室27へ流
出させる。この第1室27へ流入した排気ガスはインナ
パイプ12の内圧を高めるが、遮断弁1は閉じた状態を
維持する。
【0027】第2室28へ流入した排気ガスは、第二イ
ンナパイプ14の流入口14bから第二インナパイプ1
4内に流入し、排気流出孔14aを介して第3室29へ
流出する。この第3室29へ流出した排気は、アウトレ
ットパイプ11の排気流入孔11aから、アウトレット
パイプ11内へ流入し、それから排出口11cを介して
消音装置20から外部へ流出する。
【0028】このとき、上記インレットパイプ13の排
気口13bを介して第1室27へ流入した排気ガスは、
第1室27を共鳴室として作用させ、圧力波を排気口1
3bからインレットパイプ13内へ逆送し、これにより
インレットパイプ13内の音響振動を減衰し、第2室2
8を介して第二インナパイプ14に流入する排気ガスの
脈動を平滑化させて外部への流出音を低減する。
【0029】これに対して高速回転域では、エンジンか
ら排出された排気ガスが、インレットパイプ13を通
り、排気流出孔13aから第2室28側へ流出させると
ともに排気口31bを介して第1室27へ流出させる。
そして、第1室27へ流入した排気ガスはインナパイプ
12に流入し、遮断弁1の押圧力に抗して遮断弁1を押
し開いて弁体2を回動させ、インナパイプ12の排出口
12aを開いて排気ガスは第4室30に流入する。この
とき、上記ストッパ板4が、後方斜め上方の第二インナ
パイプ14の端部に当接するまで弁体2は拡開する。
【0030】遮断弁1が開状態になると、上記第4室3
0へ流入した排気ガスと、インレットパイプ13の排気
流出孔13aを介して第2室28へ流入し、第二インナ
パイプ14及び第3室29を介して排気流入孔11aか
らアウトレットパイプ11内に流入する排気ガスとが干
渉しつつアウトレットパイプ11の排出口11cから外
部へ流出する。
【0031】こうして遮断弁1を開状態にすると、第1
室27は共鳴室から転じて拡張室として作用し、また排
気ガスの流出を妨げる背圧を下げて流路抵抗を減少さ
せ、排気効率を高めてエンジン動力性能を向上させると
ともに、第1室27および第4室30を空洞とする空洞
形消音装置としての作用を加味し、さらに第3室29を
介して減衰させてから排気流入孔11aを介してアウト
レットパイプ11に流入する排気ガスとの干渉作用とと
もに排気音低減作用を高める。
【0032】これにより、この実施の形態に係る消音装
置では、常用回転域で運転している場合には遮断弁1に
よってインナパイプ12の出口が閉鎖され、一方高速回
転域では排気ガスの圧力によって遮断弁1の押圧力に抗
してインナパイプ12の出口が開放され、このため、そ
の回転域が変化することによって消音効果が変化して、
速度条件に応じた消音効果を発揮させることができると
ともに動力性能を効果的に引き出すことができる。
【0033】また、バルブウエイト3の搭載位置を、弁
体2の背部で弁体2との間に距離をおき、しかも作動軸
7から水平線上にバルブウエイト3の重心を位置するよ
うにしたから、バルブウエイト3の重量を軽減すること
ができ、このため機構的にも耐重量性に対する配慮が削
減できて経済的であるとともに軽量化により耐久性が改
善された。また、インナパイプ12の排出口12aは、
垂直カットとしたため、従来の傾斜を設けたカットに比
べて、加工作業等が簡単でありこの点でもコストダウン
が図られている。
【0034】さらに、遮断弁の接点部位に緩衝材として
パッド6を設けたことにより、遮断弁の当接箇所を保護
し、摩耗を防止して消音効果を維持させることができる
とともに、車体の振動による遮断弁の振れを防止して無
用な雑音の発生を防止することができる。
【0035】上記実施の形態では、本発明をより良く理
解させるために具体的に説明したものであって、別態様
を制限するものではない。したがって、発明の主旨を変
更しない範囲で変更可能である。例えば、インナパイプ
14及びバッフルプレート25を除いた、装置内部を3
室(空間)に分けた消音装置であっても、上記実施の形
態と同様な効果が期待でき、その他装置内部に流路可変
機構を備えたエンジンの消音装置に対して適用すること
が可能である。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る消音
装置によれば、インナパイプには垂直な方向にカットさ
れた排出口を形成し、インナパイプの上方に設けた作動
軸から水平方向に向かうアーム体とこのアーム体の先端
から垂下し背部に重りを搭載した弁体からなり、この重
りにより弁体に付勢される回転力により閉じるととも
に、インナパイプ内圧力により開く遮断弁を設けた構成
を採用したから、エンジンの常用回転域における運転状
態では遮断弁を閉じ、後端部の空間を共鳴室として利用
することで消音させることができ、高速回転域では遮断
弁を開き、上記共鳴室から拡張室に代えて背圧および排
気音を低減させることができ、両方の回転領域で消音効
果及び動力性能を効果的に引き出すことができるととも
に、重りの軽量化が図れて軽量な遮断弁を構成すること
ができ、また構成が簡素化されたことから、自重で開閉
できる構成とも相まって、経済性かつ耐久性にすぐれる
という効果がある。
【0037】また、本発明に係る消音装置によれば、イ
ンナパイプには垂直な方向にカットされた排出口を形成
し、前後両端に位置する空間にそれぞれ対面側からイン
レットパイプとアウトレットパイプとを挿通し、インレ
ットパイプ及びアウトレットパイプには中間に位置する
空間に吸気させる小孔をそれぞれ穿設し、インナパイプ
の上方に設けた作動軸から水平方向に向かうアーム体と
このアーム体の先端から垂下し背部に重りを搭載した弁
体からなり、この重りにより弁体に付勢される回転力に
より閉じるとともに、インナパイプ内圧力により開く遮
断弁を設けた構成を採用したから、上記消音装置と同様
な効果が得られるとともに、エンジンの常用回転域と高
速回転域の両方において良好な消音効果及び動力性能が
得られるという効果がある。
【0038】さらに、弁体の背部に搭載した重りを、そ
の重心が作動軸からの水平線上近傍に位置するよう配置
したから、容易に遮断弁に搭載する重りの軽量化が図
れ、経済性かつ耐久性にすぐれるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る消音装置の断面図
(図5A−A線)である。
【図2】実施の形態に係る消音装置の断面図(図5B−
B線)である。
【図3】実施の形態に係る遮断弁の断面図(図1C−C
線)である。
【図4】実施の形態に係る遮断弁の正面図である。
【図5】実施の形態に係る消音装置の側面図である。
【図6】本発明と従来例との比較説明図であり、(a)
は従来技術の説明図、(b)は本発明の説明図である。
【符号の説明】
1 遮断弁 2 弁体 3 重り(バルブウエイト) 7 作動軸 8 アーム体 11 アウトレットパイプ 12 インナパイプ 13 インレットパイプ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年3月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の技術的課題を解決
するために、本発明は、図1に示すように、常用回転域
で共鳴室とした空間を高速回転域では拡張室として使用
する流路可変型の消音装置において、装置内部を複数の
隔壁により仕切られた複数の空間に分割し、前後両端に
位置する各空間を連通させるインナパイプ12を挿通し
て、このインナパイプ12の前端部にインナパイプ12
の長手方向と垂直な方向にカットされた排出口12aを
形成し、上記インナパイプ12の排出口12aには、イ
ンナパイプ12の排出口12aから後方寄りの位置に設
けられた作動軸7、この作動軸7から水平方向に向かう
アーム体8とこのアーム体8の先端から垂下しインナパ
イプ12の排出口12aを開閉する弁体2、この弁体2
の背部に搭載され重心が作動軸7からの水平線上近傍に
位置する重り3、及びこの重り3の上部から後方斜め上
方に向けて形成され、上記作動軸の上方位置で先端部が
当接するストッパ板4を有し、上記重りにより弁体に付
勢される回転力により閉じるとともに、インナパイプ内
圧力により開く遮断弁1を設けた構成とした。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】また、本発明は、常用回転域で共鳴室とし
た空間を高速回転域では拡張室として使用する流路可変
型の消音装置において、装置内部を複数の隔壁により仕
切られた複数の空間に分割し、前後両端に位置する各空
間を連通させるインナパイプ12を挿通して、このイン
ナパイプ12の前端部にインナパイプ12の長手方向と
垂直な方向にカットされた排出口12aを形成し、前後
両端に位置する空間にそれぞれ対面側からインレットパ
イプ13とアウトレットパイプ11とを挿通し、上記イ
ンレットパイプ13には中間に位置する空間に排気させ
る小孔を、また上記アウトレットパイプ11には中間に
位置する空間から吸気させる小孔をそれぞれ穿設し、上
記インナパイプ12の排出口12aには、インナパイプ
12の排出口12aから後方寄りの位置に設けられた作
動軸7、この作動軸7から水平方向に向かうアーム体8
とこのアーム体8の先端から垂下しインナパイプ12の
排出口12aを開閉する弁体2、この弁体2の背部に搭
載され重心が作動軸7からの水平線上近傍に位置する重
り3、及びこの重り3の上部から後方斜め上方に向けて
形成され、上記作動軸の上方位置で先端部が当接するス
トッパ板4を有し、上記重りにより弁体に付勢される回
転力により閉じるとともに、インナパイプ内圧力により
開く遮断弁1を設けた構成とした。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】また、本発明はこれに加えて、上記弁体2
と上記インナパイプ12に設けた弁座10との間にパッ
ド6を介在させた構成とした。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】上記バルブウエイト3の上部には、緩く屈
曲したストッパ板4が、後方斜め上方の第二インナパイ
プ14の端部に向けて固着されている。また、上記弁体
2とインナパイプ12に設けた弁座10との間には、グ
ラスウールあるいはワイヤーメッシュ等を積層した耐熱
性のある緩衝材を所定形状に成形したパッド6を、当接
する箇所に貼着し、消音と密閉とを兼ねた当接面を形成
している。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る消音
装置によれば、インナパイプの排出口には、後方寄りの
位置に作動軸、背部に重心が作動軸から水平線上近傍に
位置する重りを搭載した弁体及び重りの上部に設けたス
トッパ板を有する遮断弁を設けた構成を採用したから、
エンジンの常用回転域では遮断弁を閉じて共鳴室を形成
し、高速回転域では遮断弁を開いて共鳴室を拡張室に変
え、両方の回転領域で消音効果及び動力性能を効果的に
引き出すことができるとともに、遮蔽弁の軽量化が図れ
て経済性かつ耐久性にすぐれ、また弁体の拡開が有効に
制止できるという効果を奏する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】また、本発明に係る消音装置によれば、イ
ンインナパイプには垂直な方向にカットされた排出口を
形成し、前後両端に位置する空間にそれぞれ対面側から
インレットパイプとアウトレットパイプとを挿通し、イ
ンレットパイプ及びアウトレットパイプには中間に位置
する空間から吸気させる小孔をそれぞれ穿設し、インナ
パイプの排出口には、後方寄りの位置に作動軸、背部に
重心が作動軸から水平線上近傍に位置する重りを搭載し
た弁体及び重りの上部に設けたストッパ板を有する遮断
弁を設けた構成を採用したから、上記消音装置と同様な
効果が得られるとともに、遮蔽弁の軽量化が図れて経済
性かつ耐久性にすぐれ、また弁体の拡開が有効に制止で
きるという効果を奏する。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】さらに、本発明に係る消音装置によれば、
上記弁体とインナパイプに設けた弁座との間にパッドを
介在させたから、遮断弁の当接箇所を保護するとともに
雑音の発生を防止するという効果がある。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 常用回転域で共鳴室とした空間を高速回
    転域では拡張室として使用する流路可変型の消音装置に
    おいて、 装置内部を複数の隔壁により仕切られた複数の空間に分
    割し、前後両端に位置する各空間を連通させるインナパ
    イプを挿通して、このインナパイプには、インナパイプ
    の長手方向と垂直な方向にカットされた排出口を形成
    し、 上記インナパイプの排出口には、このインナパイプの上
    方に設けた作動軸から水平方向に向かうアーム体とこの
    アーム体の先端から垂下し背部に重りを搭載した弁体か
    らなり、この重りにより弁体に付勢される回転力により
    閉じるとともに、インナパイプ内圧力により開く遮断弁
    を設けたことを特徴とするエンジンの消音装置。
  2. 【請求項2】 常用回転域で共鳴室とした空間を高速回
    転域では拡張室として使用する流路可変型の消音装置に
    おいて、 装置内部を複数の隔壁により仕切られた複数の空間に分
    割し、前後両端に位置する各空間を連通させるインナパ
    イプを挿通して、このインナパイプには、インナパイプ
    の長手方向と垂直な方向にカットされた排出口を形成
    し、 前後両端に位置する空間にそれぞれ対面側からインレッ
    トパイプとアウトレットパイプとを挿通し、上記インレ
    ットパイプには中間に位置する空間に排気させる小孔
    を、また上記アウトレットパイプには中間に位置する空
    間に吸気させる小孔をそれぞれ穿設し、 上記インナパイプの排出口には、このインナパイプの上
    方に設けた作動軸から水平方向に向かうアーム体とこの
    アーム体の先端から垂下し背部に重りを搭載した弁体か
    らなり、この重りにより弁体に付勢される回転力により
    閉じるとともに、インナパイプ内圧力により開く遮断弁
    を設けたことを特徴とするエンジンの消音装置。
  3. 【請求項3】 上記弁体の背部に搭載した重りを、その
    重心が作動軸からの水平線上近傍に位置するよう配置し
    たことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のエンジ
    ンの消音装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002242652A (ja) * 2001-02-14 2002-08-28 Nissan Motor Co Ltd 車両用排気消音装置
KR101055063B1 (ko) 2008-10-21 2011-08-05 현대자동차주식회사 소음기용 가변밸브
JP2012180805A (ja) * 2011-03-02 2012-09-20 Futaba Industrial Co Ltd 排気系用開閉バルブ

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