JPH0533626A - 逆止弁を具備した消音装置 - Google Patents

逆止弁を具備した消音装置

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JPH0533626A
JPH0533626A JP21136391A JP21136391A JPH0533626A JP H0533626 A JPH0533626 A JP H0533626A JP 21136391 A JP21136391 A JP 21136391A JP 21136391 A JP21136391 A JP 21136391A JP H0533626 A JPH0533626 A JP H0533626A
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Koji Ishii
井 宏 治 石
Genpei Abe
部 源 平 安
Jiro Abe
部 二 郎 安
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UNION SETSUBI KOGYO KK
Ishii Iron Works Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 送風機の吐出部側の配管から送られる送風機
による騒音や配管内の気流による騒音と逆止弁通過時の
気流による二次騒音を設置スペ−スをとることなく併せ
て同時に解決するとともに、微弱な気流に対しても逆止
弁が敏感、かつ確実に作動し得る。 【構成】 送風機(8)の吐出部側と、流入口(5)お
よび流出口(6)を備えた消音ボックス(1)の該流入
口(5)とを接続し、該消音ボックス(1)内に中仕切
板(4)を設け、該中仕切板(4)に逆止弁(7)を設
置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は送風機で発生する騒音
と、送風機に接続した吐出部側の配管内の気流による騒
音と、吐出側の気流をエア−ド−ムやタンク等の容器そ
の他に供給する際に逆止弁での気流や振動等によって発
生する騒音を同時に効果的に除去するための逆止弁を具
備した消音装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、送風機を使用してエア−ド−ムや
タンク等の容器その他にエア−等の気体を供給する場
合、送風機に接続した吐出部側の配管を、エア−ド−ム
やタンク等の容器その他の入り口側に接続するとともに
該入り口側に気体の逆流を防止するために逆止弁を設け
ていた。また、送風機の吐出部側の配管から送られる気
流による騒音対策の一つとして、該配管の終端部に消音
器を取付けることが知られている。さらに、従来知られ
ている消音器を大別すると、音波の反射、干渉をおもに
利用するリアクティブ形消音器と、吸音材による音波の
吸収をおもに利用した吸収形消音器と、これら両者を組
み合わせた複合形の消音器があり、リアクティブ形消音
器はさらに流路の一部を拡大した拡張形消音器と音波の
共鳴現象を利用した共鳴形消音器とに分類される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】送風機を使用してエア
−ド−ムやタンク等の容器その他にエア−等の気体を供
給する場合、送風機の吐出部側の配管から送られる送風
機による騒音や配管内の気流による騒音対策が十分では
なく、また、気体の逆流を防止するために設けた逆止弁
を通してエア−ド−ムやタンク等の容器その他にエア−
等の気体が供給されるために、逆止弁通過時の気流によ
る二次騒音が発生していた。さらに、逆止弁を介してエ
ア−ド−ムやタンク等の容器その他にエア−等の気体を
供給する際、微弱な気流によっても逆止弁が敏感に作動
するようにするためには、従来の逆止弁構造では十分で
はなかった。さらにまた、配管の終端部に消音器を取付
けた場合も、外部に放出される気体が消音された状態で
放出されるとはいえ、吐出部側および逆止弁のそれぞれ
で発生する騒音に対しては何ら配慮がされていなかっ
た。本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、その目
的とするところは従来知られた消音器を有効利用して送
風機の吐出部側の配管から送られる気流による騒音と逆
止弁通過時の気流による二次騒音を設置スペ−スをとる
ことなく併せて同時に解決するとともに、微弱な気流に
対しても逆止弁が敏感、かつ確実に作動し得るようにし
た逆止弁を具備した消音装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決にするための手段】本発明に係る逆止弁を
具備した消音装置は、送風機の吐出部側と、流入口およ
び流出口を備えた消音ボックスの該流入口とを接続し、
該消音ボックス内に中仕切板を設け、該中仕切板に逆止
弁を設置してなるものである。また、消音ボックスは、
内壁および中仕切を消音材でそれぞれ内張りし、該中仕
切板に設けた開口部に逆止弁を取付け、消音ボックスの
流入口と流出口は仕切板を隔てて流路方向が屈曲して変
更する遠く離れた位置にそれぞれ設け、流出口は逆止弁
の背後で遠い終端部側に設けるようにしたものである。
さらに、逆止弁は、消音ボックス内の中仕切板の開口部
上部に弾性体を介して垂下した薄膜体の弁体と、開口部
周縁部に設けた弁座と、該弁座に取付けた柔軟材のシ−
ルと、流路遮断時に弁体を開口部で支持するバックステ
−とで形成したものである。
【0005】
【作用】送風機の吐出部側から吐出した気流は消音ボッ
クスの狭い流入口から拡大した消音ボックス内に入り、
ここで音の最初の減衰が行われ、次に中仕切板で仕切ら
れた消音ボックス内の一方の室内で音の反射および干渉
が行われて音がさらに減衰し、次いでこの一方の室内の
気流は狭い逆止弁を通る時に騒音を発するが、逆止弁が
消音ボックスに内蔵されているために逆止弁を通る時の
騒音は減衰される。逆止弁を通過後、再び中仕切板で仕
切られた消音ボックス内の拡大された他方の室内に入
り、ここで再度、音が減衰し、さらにこの他方の室内で
音の反射および干渉が行われて減衰し、最後に消音ボッ
クスの流出口からでた気流はエア−ド−ムやタンク等の
容器その他に静粛な状態で供給される。消音ボックスの
内壁および中仕切板を消音材でそれぞれ内張りすること
により、エネルギ−の音波が内壁および中仕切板にそれ
ぞれ入射したときに、その一部のエネルギ−の音波が吸
音材中で吸収減衰される。また、消音ボックスの流入口
と流出口は中仕切板を隔てて流路方向が屈曲して変更す
る遠く離れた位置にそれぞれ設けることにより、入反射
を多く繰り返し音の減衰効果を高めるようにし、さらに
流出口は逆止弁の背後で遠い終端部側に設けるようにし
て音の減衰効果を一層、増すようにしている。
【0006】逆止弁は、消音ボックス内の中仕切板の開
口部上部に弾性体を介して垂下した薄膜体の弁体と、開
口部周縁部に設けた弁座と、該弁座に取付けた柔軟材の
シ−ルと、流路遮断時に弁体を開口部で支持するバック
ステ−とで形成したので、薄膜体の弁体は通常、柔軟材
のシ−ルに当接しており、送風機から消音ボックス内の
一方の室に送られた気流は弁体をシ−ルから離反させて
他方の室に送る。弁体はわずかの気流でも作動するよう
に薄膜体が弾性体を介して垂下しており、かつ他方の室
から一方の室に気流が逆流しないように弁体がシ−ルに
当接して開口部を閉塞する。そして、この時、薄膜体の
弁体はバックステ−で確実に支持され、完全な閉塞状態
を保証する。
【0007】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に基いて説
明する。図1は本発明の一実施例を示し、消音装置が直
方体形状をした場合の上部壁を取除いた斜視説明図、図
2は本発明の他の実施例を示し、消音装置が円筒形状を
した場合の斜視説明図、図3は逆止弁の要部を示す拡大
断面説明図で、(a)は弁体が開いた状態を示し、
(b)は弁体が閉じた状態を示し、図4は送風機を複数
連結した場合の消音装置の側断面説明図である。消音ボ
ックス1は図1に示すような直方体の筺体形状に形成す
るか、または図2に示すような円筒形状に形成する。消
音ボックス1の中間部には一方の室2と他方の室3に仕
切る中仕切板4が設けられている。また、消音ボックス
1の一方の室2にはエア−等の気体の流入口5が、他方
の室3にはエア−等の気体の流出口6がそれぞれ形成さ
れている。消音ボックス1の流入口5と流出口6は中仕
切板4を隔てて流路方向が屈曲して変更する遠く離れた
位置にそれぞれ設ける。この場合、流出口6は後記する
逆止弁7の背後で遠い終端部側、すなわち、直方体の筺
体形状の消音ボックス1の場合は他方の室3の上方隅角
部側に設け、円筒形状の消音ボックス1の場合は他方の
室3の上方終端部側に設ける。消音ボックス1の一方の
室2の流入口5は、送風機8の吐出部側の配管9と接続
する。消音ボックス1の一方の室2と他方の室3の各内
壁および中仕切板4の両面には、例えば、ロックウ−ル
やグラスウ−ルやウレタンフォ−ムやビニ−ルスポンジ
やウ−ル等の消音材18(吸音材を含む)を内張りして
消音効果を高める。
【0008】消音ボックス1の中仕切板4の所定箇所に
は開口部10を設けて逆止弁7を取付ける。逆止弁7
は、微圧でも作動するようにステンレス等の金属や合成
樹脂材等の薄膜体よりなる弁体11を、開口部10の上
部に固定したフック部12から垂下するゴム片等の弾性
体13を介して垂下する如くして取付ける。そして送風
機8の停止時に完全に遮断ができるように弁体11を、
開口部10周縁の弁座14に取付けたウレタン材等の柔
軟材のシ−ル15に当接させ、かつ開口部10に格子状
等に組んだバックステ−17を設けて弁体11が変形し
て気体漏れしないように保持する。
【0009】図4は送風機を複数連結した場合を示すも
ので、一方の室2を隔壁板16を介して2室2、2に仕
切り、それぞれの室には各送風機8の吐出部側の配管
(図示せず)とそれぞれ接続する流入口5、5が設けら
れている。そして消音ボックス1内を仕切る中仕切板4
には対応する逆止弁7、7がそれぞれ取付けられてい
る。また、中仕切板4で仕切られた他方の室3に設ける
流出口6は逆止弁7の背後で遠い隅角部側に設ける点
は、前記した消音効果を高めるためである。
【0010】次に、上記実施例の動作状態について説明
する。図1および図2に示すように、送風機8の吐出部
側から吐出した気流は配管9を通って消音ボックス1の
流入口5に入る。狭い流入口5から拡大した消音ボック
ス1内の一方の室2に入り、ここで気流が拡散され最初
の音の減衰が行われる。そして中仕切板4で仕切られた
消音ボックス1内の一方の室2内で気流が内壁および中
仕切板4にそれぞれ繰り返し当り、音の反射および干渉
が行われて音がさらに減衰する。次いで一方の室2内の
気流が再び狭い逆止弁7を通る時に騒音を発し、ここで
二次騒音が発生する。しかし、逆止弁7全体が消音ボッ
クス1に内蔵されているために逆止弁7を通る時の騒音
は消音ボックス1内で減衰される。気流が逆止弁7を通
過後、再度、中仕切板4で仕切られた消音ボックス1内
の拡大された他方の室3内に入ると、ここで気流が拡散
され、音がさらに減衰することとなる。さらに、この他
方の室3内で気流が内壁および中仕切板4にそれぞれ繰
り返し当り、音の反射および干渉が行われて減衰する。
最後に消音ボックス1の流出口6からでた気流はエア−
ド−ムやタンク等の容器その他に静粛な状態で供給さ
れ、外部に与える騒音が大幅に減少される。
【0011】消音ボックス1の内壁および中仕切板4を
消音材18でそれぞれ内張りすることにより、送風機8
から送られる気流の持つエネルギ−の音波が内壁および
中仕切板4にそれぞれ入射したときに、その一部のエネ
ルギ−の音波が吸音材中で吸収減衰される。また、消音
ボックス1の流入口5と流出口6は中仕切板4を隔てて
流路方向が屈曲して変更する遠く離れた位置にそれぞれ
設けることにより、入反射を多く繰り返すうちに音の減
衰効果が一層高められることとなる。さらに流出口6は
逆止弁7の弁体11の背後で遠い隅角部等の終端部側に
設けることにより音の減衰効果が一層、増すこととな
る。
【0012】逆止弁7は、図3の(a)、(b)に示す
ように、消音ボックス1内の中仕切板4の開口部10の
上部に弾性体13を介して垂下した薄膜体の弁体11
と、開口部10の周縁部に設けた弁座14と、該弁座1
4に取付けた柔軟材のシ−ル15と、流路遮断時に弁体
11を開口部10で支持するバックステ−17とで形成
することにより、送風機7側からの気流の供給を停止し
たとき、薄膜体の弁体11は通常、柔軟材のシ−ル15
に当接している。しかし、送風機8を稼動させて該送風
機8から消音ボックス1内の一方の室2に気流が供給さ
れると、弁体11はシ−ル15から離反して他方の室3
に気流が送られる。このとき、弁体11はわずかの気流
でも作動するように薄膜が弾性体13を介して垂下して
おり、かつ他方の室3から一方の室2に気流が逆流しな
いように弁体11が離反状態からシ−ル15に当接状態
となる。そして、薄膜体の弁体11は開口部10に取付
けたバックステ−17に支持され、弁体11が変形した
りすることがなく完全に逆流防止が図られる。なお、バ
ックステ−17は1本または複数の棒や線で形成する
か、もしくは格子や網等で形成する。
【0013】
【発明の効果】本発明は上記の説明から判るように、送
風機の吐出部側と、流入口および流出口を備えた消音ボ
ックスの該流入口とを接続し、該消音ボックス内に中仕
切板を設け、該中仕切板に逆止弁を設置する構造とした
ので、送風機の吐出部側の配管から送られる気流による
騒音と、逆止弁通過時の気流による二次騒音とが、設置
スペ−スをとることなく併せて同時に解決できる。ま
た、この発明の消音装置は、送風機から吐出した気流が
消音ボックスの流入口から入って一方の室で拡張し、さ
らに消音ボックスの一方の室の内壁および中仕切板のそ
れぞれで入射する音波エネルギ−の一部が吸音され、中
仕切板に取付けた逆止弁を通過時に発生する気流の騒音
を消音ボックスで吸音させ、再度、逆止弁から消音ボッ
クスの他方の室に入るときに、気流が拡張され、他方の
室の内壁および中仕切板のそれぞれで入射する音波エネ
ルギ−の一部が吸音され、消音ボックスの流出口は、流
入口と逆方向の遠く離れた終端部、デッドポイントで周
囲に消音材が多い所に設けられており、消音ボックス内
で騒音が十分吸収、干渉されて排出される結果、気流の
拡張による音の減衰、吸音材による吸音効果、流路の変
化(位相差)・屈曲による干渉作用による消音効果が複
合してエア−ド−ムやタンク等の容器その他にエア−等
の気体を静粛に供給することができる。
【0014】また、本発明の消音装置に係る逆止弁は、
消音ボックス内の中仕切板の開口部上部に弾性体を介し
て垂下した薄膜体の弁体と、開口部周縁部に設けた弁座
と、該弁座に取付けた柔軟材のシ−ルと、流路遮断時に
弁体を開口部で支持するバックステ−とで形成したの
で、微弱な気流に対しても逆止弁が敏感、かつ確実に作
動するという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示し、消音装置が直方体形
状をした場合の上部壁を取除いた斜視説明図である。
【図2】本発明の他の実施例を示し、消音装置が円筒形
状をした場合の斜視説明図である。
【図3】図3は逆止弁の要部を示す拡大断面説明図で、
(a)は弁体が開いた状態を示し、(b)は弁体が閉じ
た状態を示す。
【図4】送風機を複数連結した場合の消音装置の側断面
説明図である。
【符号の説明】
1 消音ボックス 2 一方の室 3 他方の室 4 中仕切板 5 流入口 6 流出口 7 逆止弁 8 送風機 11 弁体 13 弾性体 14 弁座 15 シ−ル 17 バックステ− 18 消音材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安 部 源 平 岐阜県岐阜市千石町1丁目9番地 (72)発明者 安 部 二 郎 岐阜県岐阜市東鶉1丁目51番地

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送風機の吐出部側と、流入口および流出
    口を備えた消音ボックスの該流入口とを接続し、該消音
    ボックス内に中仕切板を設け、該中仕切板に逆止弁を設
    置したことを特徴とする逆止弁を具備した消音装置。
  2. 【請求項2】 消音ボックスは、内壁および中仕切を消
    音材でそれぞれ内張りし、該中仕切板に設けた開口部に
    逆止弁を取付け、消音ボックスの流入口と流出口は仕切
    板を隔てて流路方向が屈曲して変更する遠く離れた位置
    にそれぞれ設け、流出口は逆止弁の背後で遠い終端部側
    に設けたことを特徴とする請求項1記載の逆止弁を具備
    した消音装置。
  3. 【請求項3】 逆止弁は、消音ボックス内の中仕切板の
    開口部上部に弾性体を介して垂下した薄膜体の弁体と、
    開口部周縁部に設けた弁座と、該弁座に取付けた柔軟材
    のシ−ルと、流路遮断時に弁体を開口部で支持するバッ
    クステ−とで形成したことを特徴とする請求項1または
    2記載の逆止弁を具備した消音装置。
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