JPH11200486A - 耐力壁構造 - Google Patents

耐力壁構造

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JPH11200486A
JPH11200486A JP359698A JP359698A JPH11200486A JP H11200486 A JPH11200486 A JP H11200486A JP 359698 A JP359698 A JP 359698A JP 359698 A JP359698 A JP 359698A JP H11200486 A JPH11200486 A JP H11200486A
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Tetsuo Nishizawa
哲郎 西澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開口部とその上方の耐力壁をより効率的に形
成し得る耐力壁構造を提供する。 【解決手段】 縦材12と横材14を矩形に組んだ枠体
15に面材16を取り付けてなる壁組10が、開口部1
00の上方に床体20を介して配置され、ボルト40
と、このボルト40に螺合する金物50によって、床体
20及び開口部100の上部を形成する横架材30に緊
結される耐力壁構造であって、ボルト40は、横材14
及び床体20を上下に貫通して取り付けられ、金物50
は、横架材30に埋め込まれることを特徴とする

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、効率的に形成し得
る耐力壁構造に関する。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】パネル工
法やツーバイフォー工法等の壁組工法において、開口部
の上方に上階の耐力壁を形成する場合は、間隔をおいて
設置された壁組の間に小壁やまぐさ等の横架材を取り付
けて開口部が形成され、その上に上階の床体と壁組が設
置される。そして、上階の床体及び壁組が胴差しボルト
等で緊結され、小壁等は、ガセット合板等によって上階
の床体に連結される。
【0003】しかし、上記従来の構造では、施工現場に
おいて、常に、壁組の固定作業と、小壁等の取付作業及
び連結作業を別個に行わなければならない。そのため、
建築作業に手間がかかり、作業効率向上の要請に応えに
くい。
【0004】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、開口部とその上方の耐力壁をより
効率的に形成し得る耐力壁構造を提供することにある。
【0005】なお、上記課題を解決する技術を求めて、
本出願人が、日本特許情報機構(JAPIO)の先行技
術調査(PATOLIS)を利用して調査を行ったとこ
ろ、開口パネル枠の取付構造に関する特開昭58−18
1812を抽出した。しかしながら、当該公報に開示さ
れた技術は、構造躯体に開口パネル枠と腰壁とを同時に
一体的に取り付け固定するためのものであり、これによ
って上記課題を解決することはできなかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、縦材と横材を矩形に組んだ
枠体に面材を取り付けてなる壁組が、開口部の上方に床
体を介して配置され、ボルトと、このボルトに螺合する
金物によって、前記床体及び前記開口部の上部を形成す
る横架材に緊結される耐力壁構造であって、前記ボルト
は、前記横材及び前記床体を上下に貫通して取り付けら
れ、前記金物は、前記横架材に埋め込まれることを特徴
とする。
【0007】請求項1記載の発明によれば、壁組の横材
及び床体を上下に貫通するボルトと、横架材に埋め込ま
れる金物とを螺合させるだけで、開口部の上部を形成す
る横架材と上階の床体及びその上の壁組とを簡単に緊結
することができる。つまり、少ない作業で、開口部及び
その上方の耐力壁を効率的に形成することができる。
【0008】なお、ボルト及び金物の具体的構造は、互
いに螺合して横架材と上階の床体及び壁組とを確実に緊
結できる限り、特に問わない。
【0009】また、横架材には、まぐさや小壁パネル
等、開口部の上部を形成する全ての横架材が含まれる。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1に記載の
耐力壁構造において、前記横架材は木質の材料からな
り、前記金物をはめ込み可能な穴を少なくとも上面に備
え、前記金物は、有底の円筒状をなし、前記ボルトに螺
合するねじ溝を内表面に備え、かつ、前記横架材からの
抜けを防止する凸部を外表面に備えて、前記穴にはめ込
まれることを特徴とする。
【0011】請求項2記載の発明によれば、金物の外表
面に凸部があることから、この凸部がひっかっかって、
横架材から抜けにくい。特に、横架材が伸縮性を有する
木質の材料からなるため、金物の外径よりも穴をやや小
さめに形成しておくことによって、金物を横架材からよ
り一層抜けにくくすることができる。従って、確実な緊
結状態を維持できる耐力壁構造を得ることが可能とな
る。
【0012】なお、金物に底部があることから、螺合の
妨げとなる木屑等が金物内に入りにくい。
【0013】また、凸部の具体的形状や大きさ、数等
は、上記目的を達成できる限り、特に限定されない。例
えば、点状、凸条、ねじ山状等、種々の形態を採用し得
る。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項2に記載の
耐力壁構造において、前記金物は、開放された端部の内
側が多角形の断面形状をなし、かつ、前記凸部はねじ山
状をなすことを特徴とする。
【0015】請求項3記載の発明によれば、金物の開放
された端部の内側が多角形の断面形状をなすことから、
この端部にスパナ等の回転手段を取り付けて金物を回転
させることができる。さらに、金物の外表面の凸部がね
じ山状をなすことから、回転によって金物が自ら横架材
に押し込まれる。従って、金物の横架材への取付作業が
容易となる。
【0016】なお、開放された端部の断面形状は、多角
形であれば、特に限定されない。
【0017】請求項4記載の発明は、請求項2に記載の
耐力壁構造において、前記金物は、開放された端部の外
径が他の部分の外径よりも小さく形成され、かつ、接着
剤で前記横架材に固定されることを特徴とする。
【0018】請求項4記載の発明によれば、接着剤で金
物が固定されることから、金物が横架材から抜けにく
い。また、開放された端部の外径が他の部分の外径より
も小さいことから、穴と端部の外径との間に隙間がで
き、この隙間に余分な接着剤を溜めて、接着剤が端部か
ら金物内部に浸入することを防止することができる。従
って、金物を横架材に簡単に取り付けることが可能とな
る。
【0019】請求項5記載の発明は、縦材と横材を矩形
に組んだ枠体に面材を取り付けてなる壁組が、開口部の
上方に床体を介して配置され、固定金物によって、前記
床体及び前記開口部の上部を形成する横架材に緊結され
る耐力壁構造であって、前記固定金物は、前記横材及び
前記床体を上下に貫通して上方の端部が前記壁組に係合
する第一のボルトと、前記横架材の下面から上面に向け
て貫通して下方の端部が前記横架材に係合する第二のボ
ルトと、前記横架材の上面側に埋設されて前記第一のボ
ルトと前記第二のボルトを連結する高ナットと、を含む
ことを特徴とする。
【0020】請求項5記載の発明によれば、第一のボル
トと第二のボルトを高ナットで連結するだけで、壁組と
床体と横架材とを緊結することができる。従って、少な
い作業で効率的に開口部及び耐力壁を形成することがで
きる。
【0021】特に、第二のボルトが、横架材を貫通して
取り付けられることから、第二のボルトの取付作業が簡
単となる。また、高ナットが横架材の上面に埋設される
ことから、床体等と横架材が隙間なく緊結される。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ詳細に説明する。
【0023】図1は、本発明の第一の実施形態を示す縦
断面図である。なお、同図は、開口部の上方部分のみを
断面として描いてある。
【0024】同図において、開口部100の上部を形成
する横架材30の上に上階の床を形成する床体20が載
置され、この床体20の上に上階の耐力壁を形成する壁
組10が設置される。そして、壁組10と、床体20
と、横架材30とは、ボルト40及び金物50によって
緊結される。
【0025】より詳しくは、壁組10は、縦材12と横
材14を矩形に組んだ枠体15の両面に面材16を貼り
付けて形成される。この面材16により、壁組10に所
望の耐力が付与される。開口部100の側端を形成する
壁組18も、壁組10と同様の構成を有する。
【0026】また、床体20は、枠材を矩形に組んだ枠
体の上面に面材24を貼り付けて形成される。
【0027】本実施形態においては、これらの壁組1
0,18及び床体20は、いずれも木質の材料で形成さ
れる。
【0028】横架材30は、まぐさであって、木質の角
材からなる。この横架材30の上面30aには、金物5
0を取り付けるための穴32が形成される。この穴32
は、金物50の外径よりやや小さい直径と、少なくとも
金物50が上面30aから突出しない程度の深さとを有
するように形成される。
【0029】なお、穴32を、横架材30の上面30a
から下面30bにかけて貫通するように形成することも
可能である。また、横架材30として、矩形の枠体に面
材を貼り付けてなる小壁パネルを使用することもでき
る。
【0030】ボルト40は、両端部にねじ山を有する胴
差ボルトであり、上端部がワッシャ42及びナット44
で横材14に固定され、下端部が金物50を介して横架
材30に固定される。また、ボルト40は、壁組10を
緊結して耐力壁を形成するために十分な強度と、壁組1
0の下側の横材14と床体20を貫通して横架材30内
で金物50に螺合し得る長さを有するように形成され
る。
【0031】ワッシャ42及びナット44は、周知の構
成のものが用いられる。よって、ここでは、これらにつ
いての詳細な説明を省略する。
【0032】なお、ボルト40とナット44に代えて、
頭部と所定長さの軸部を有するボルトを使用することも
できる。
【0033】金物50は、有底円筒状をなし、内表面に
ねじ溝52を備え、外表面に凸部54を備える。そし
て、金物50は、底部を下方に向けて、横架材30の穴
32にはめ込まれる。
【0034】ここで、金物50の縦断面図を図2(a)
に、平面図を同図(b)に示す。これらの図において、
金物50の内側は、開放された端部50aにおいて六角
形の断面形状をなし、中間部50b及び下端部50cに
おいて円形をなす。また、図1及び図2(a)に示すよ
うに、ボルト40に螺合するねじ溝52は、金物50の
下端部50cに形成される。そして、中間部50b及び
開放された端部50aの内径は、ボルト40の直径より
も大きく形成される。
【0035】なお、中間部50bの内径を下端部50c
の内径に合わせたり、さらにねじ溝52を内表面全体に
形成したりすることもできる。また、開放された端部5
0aの内側を、六角形以外の多角形あるいは円形の断面
形状にすることも可能である。
【0036】金物50の凸部54は、横架材30からの
抜けを防止すると共に、横架材30への埋め込みを容易
とするため、ねじ山状に形成される。この凸部54の大
きさやピッチは、施工作業の容易性、迅速性、求められ
る摩擦強度等を考慮して設定される。
【0037】また、金物50全体の大きさは、使用され
るボルト40の寸法や、横架材30の大きさ、実現すべ
き摩擦強度等を考慮して決定される。
【0038】このような構成の金物50は、図3に示す
ような方法で横架材30に埋め込まれる。つまり、同図
に示すように、端部50aの内側の断面形状に適合する
大きさの高ナット60の下端部を金物50の端部50a
にはめ込み、この高ナット60の上端部にレンチ62を
取り付け、このレンチ62を介して、金物50を、軸中
心を軸として回転させる。これにより、ねじ山状の凸部
54に沿って、金物50が上下する。従って、金物50
が下方へ移動する方向にレンチ62を動かせば、金物5
0が横架材30に簡単に埋め込まれる。金物50の取付
作業は、工場や施工現場などにおいて、低所で予め済ま
せおく。
【0039】金物50を取り外す場合は、同様な方法で
逆向きに回転させればよい。また、高ナット60とレン
チ62を使用する代わりに、端部50aに適合可能な端
部を有するスパナ等を用いてもよい。
【0040】なお、図3は金物50の取付方法を示す側
面図である。
【0041】このような構成を有することにより、本実
施形態では、次のような作用効果が生じる。
【0042】まず、ボルト42と金物50を接続するこ
とによって、上階の壁組10と上階の床体20及びその
下の横架材30とを一度に緊結することができる。ここ
で、ボルト42と金物50は互いに螺合可能であること
から、ボルト42を回転させるだけで、簡単に両者を接
続することができる。また、金物50の内径が、端部5
0a及び中間部50bにおいて、ねじ溝52のある下端
部50cより大きいことから、ボルト42の端部とねじ
溝52とを迅速に螺合させることができる。そして、金
物50の外表面の凸部がねじ山状をなすことから、金物
50を軸中心を中心として回転させるだけで、容易に横
架材30に取り付けることができる。さらに、端部50
aの内側が多角形の断面形状をなすことから、そのよう
な回転動作が容易となる。このように、各作業が簡単
で、工程数も削減されることから、開口部及びその上方
に位置する上階の耐力壁とを効率的に形成することが可
能となる。
【0043】また、金物50の内側のねじ溝52が、金
物50の下端部50c部分にのみ形成されることから、
螺合可能な太さと長さを有する限り、どのようなボルト
とも螺合させることができる。そのため、建物の他の部
位に使用されるボルトとボルト40との共通化を図るこ
とができる。従って、コストの低減化が可能となる。な
お、横架材30をより確実に固定するため、横架材30
とこれに隣接する壁組18とを釘等で接合したり、方立
てを取り付けたりすることが好ましい。
【0044】図4は、本実施形態の変形例の要部を示す
縦断面図である。
【0045】同図において、横架材80の上面80aに
所定の大きさの穴82が形成され、この穴32に金物7
0が挿入されて、接着剤76で固定される。また、金物
70は、横架材80の上面80aから突出しないように
取り付けられる。
【0046】ここで、金物70は、有底円筒状をなし、
開放された端部70aの外径が、他の部分の外径よりも
小さく形成される。これにより、端部70aを上に向け
て穴82に取り付けられたときに、端部70aの周囲に
隙間が確保される。このため、余分な接着剤76をこの
隙間に溜めて、金物70の内部への浸入を防止でき、金
物70の接着作業を行いやすい。
【0047】金物70の外表面には、軸中心を中心とす
る環状の凸部72が複数形成される。これにより、穴8
2と金物70との間に十分な量の接着剤76を溜めるこ
とができ、確実な接着固定の実現が容易となる。
【0048】なお、金物70の内表面には、図示しない
ねじ溝が形成され、図1に示すボルト40との螺合が可
能になっている。このねじ溝は、上述の金物50におけ
ると同様に、内表面の一部に形成してもよいし、内表面
全体に形成しても良い。
【0049】図1に示された金物50に代えて、このよ
うな構成の金物70を用いることによっても、開口部及
びその上方に位置する上階の耐力壁を効率的に形成する
ことができる。
【0050】次に、図5は、本発明の第二の実施形態を
示す縦断面図である。なお、同図は、開口部の上方部分
のみを断面として描いてある。
【0051】同図において、開口部200の上部を形成
する横架材130と、その上方の床体120と、上階の
壁組110とは、固定金物140で緊結される。
【0052】ここで、固定金物140は、第一のボルト
142と、第二のボルト148と、高ナット152と、
ナット146及びワッシャ144,150を含んでな
る。
【0053】第一のボルト142は、両端部にねじ部を
備える胴差しボルトであり、壁組110の横材114と
床体120を上下に貫通させて取り付けられる。このと
き、第一のボルト142の上端部は、ワッシャ144を
介して取り付けられるナット146で横材114に係合
固定される。一方、下端部は、高ナット152に螺合
し、高ナット152は、横架材130の上面130aか
ら下面130bにかけて貫通する穴132に上からはめ
こまれて、横架材130に埋設される。
【0054】第二のボルトは、同図及び図6に示すよう
に、軸部148aと円盤状の係合部148bと、軸部1
48aの上端部に形成されるねじ部148cを有する。
そして、図5に示すように、横架材130の下面130
b側から穴132に挿入されて、ねじ部148cが高ナ
ット152に螺合し、係合部148bが下面130bに
係合する。ここで、図6は、本実施形態に使用される固
定金物を示す斜視図である。
【0055】なお、壁組110、床体120、横架材1
30は、上述した第一の実施形態における壁組10等と
同様な構成を有するため、説明を省略する。また、高ナ
ット152は、周知の構成のものを使用することから、
これについての詳細な説明も省略する。
【0056】このような構成の固定金物140が用いら
れることから、開口部及びその上方に位置する上階の耐
力壁を、ボルト締めという簡単な作業と少ない工程で、
効率的に形成することができる。
【0057】また、第二のボルト148が、横架材13
0を貫通して取り付けられることから、第二のボルトの
取付作業が容易となる。そして、第二のボルト148の
下端部に位置する係合部148bが、横架材130の下
面130bに係合することから、第一及び第二のボルト
142,148が連結された状態で、第二のボルト14
8が横架材130から外れにくい。そのため、他の固定
手段を講じなくても、横架材130を所定位置に確実に
保持することが可能となる。
【0058】なお、第一のボルト142と、ワッシャ1
44及びナット146を組み合わせて使用する代わり
に、第二のボルト148と同様の構成を有するボルト
や、頭部と軸部からなるボルトを使用することもでき
る。反対に、第二のボルト148の代わりに、胴差ボル
トとワッシャ及びナットを組み合わせて使用することも
できる。
【0059】また、第二のボルト148と、高ナット1
52及びワッシャ150は、工場等で横架材130に予
め取り付けておいてもよい。この場合には、施工現場に
おける作業が一層簡単となる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、壁組の横材及び床体を上下に貫通するボル
トと、横架材に埋め込まれる金物とを螺合させるだけ
で、開口部の上部を形成する横架材と上階の床体及びそ
の上の壁組とを簡単に緊結することができる。つまり、
少ない作業で、開口部及びその上方の耐力壁を効率的に
形成することができる。
【0061】請求項2記載の発明によれば、金物の外表
面に凸部があることから、この凸部がひっかっかって、
横架材から抜けにくい。特に、横架材が伸縮性を有する
木質の材料からなるため、金物の外径よりも穴をやや小
さめに形成しておくことによって、金物を横架材からよ
り一層抜けにくくすることができる。従って、確実な緊
結状態を維持できる耐力壁構造を得ることが可能とな
る。
【0062】請求項3記載の発明によれば、金物の開放
された端部の内側が多角形の断面形状をなすことから、
この端部にスパナ等の回転手段を取り付けて金物を回転
させることができる。さらに、金物の外表面の凸部がね
じ山状をなすことから、回転によって金物が自ら横架材
に押し込まれる。従って、金物の横架材への取付作業が
容易となる。
【0063】請求項4記載の発明によれば、接着剤で金
物が固定されることから、金物が横架材から抜けにく
い。また、開放された端部の外径が他の部分の外径より
も小さいことから、穴と端部の外径との間に隙間がで
き、この隙間に余分な接着剤を溜めて、接着剤が端部か
ら金物内部に浸入することを防止することができる。従
って、金物を横架材に簡単に取り付けることが可能とな
る。
【0064】請求項5記載の発明によれば、第一のボル
トと第二のボルトを高ナットで連結するだけで、壁組と
床体と横架材とを緊結することができる。従って、少な
い作業で効率的に開口部及び耐力壁を形成することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態を示す縦断面図であ
る。
【図2】本実施形態に使用される金物を示す図であり、
(a)は縦断面図、(b)は平面図である。
【図3】本実施形態に使用される金物の取付方法を示す
側面図である。
【図4】本実施形態の変形例の要部を示す縦断面図であ
る。
【図5】本発明の第二の実施形態を示す縦断面図であ
る。
【図6】本実施形態に使用される固定金物を示す斜視図
である。
【符号の説明】
10,18,110 壁組 12 縦材 14,114 横材 15 枠体 16 面材 20 床体 30,80,130 横架材 30a,80a,130a 上面 130b 下面 32,82,132 穴 40 ボルト 50,70 金物 50a、70a 開放された端部 52 ねじ溝 54,72 凸部 76 接着剤 140 固定金物 142 第一のボルト 148 第二のボルト 152 高ナット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦材と横材を矩形に組んだ枠体に面材を
    取り付けてなる壁組が、開口部の上方に床体を介して配
    置され、ボルトと、このボルトに螺合する金物によっ
    て、前記床体及び前記開口部の上部を形成する横架材に
    緊結される耐力壁構造であって、 前記ボルトは、前記横材及び前記床体を上下に貫通して
    取り付けられ、 前記金物は、前記横架材に埋め込まれることを特徴とす
    る耐力壁構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の耐力壁構造において、 前記横架材は木質の材料からなり、前記金物をはめ込み
    可能な穴を少なくとも上面に備え、 前記金物は、有底の円筒状をなし、前記ボルトに螺合す
    るねじ溝を内表面に備え、かつ、前記横架材からの抜け
    を防止する凸部を外表面に備えて、前記穴にはめ込まれ
    ることを特徴とする耐力壁構造。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の耐力壁構造において、 前記金物は、開放された端部の内側が多角形の断面形状
    をなし、かつ、前記凸部はねじ山状をなすことを特徴と
    する耐力壁構造。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の耐力壁構造において、 前記金物は、開放された端部の外径が他の部分の外径よ
    りも小さく形成され、かつ、接着剤で前記横架材に固定
    されることを特徴とする耐力壁構造。
  5. 【請求項5】 縦材と横材を矩形に組んだ枠体に面材を
    取り付けてなる壁組が、開口部の上方に床体を介して配
    置され、固定金物によって、前記床体及び前記開口部の
    上部を形成する横架材に緊結される耐力壁構造であっ
    て、 前記固定金物は、前記横材及び前記床体を上下に貫通し
    て上方の端部が前記壁組に係合する第一のボルトと、前
    記横架材の下面から上面に向けて貫通して下方の端部が
    前記横架材に係合する第二のボルトと、前記横架材の上
    面側に埋設されて前記第一のボルトと前記第二のボルト
    を連結する高ナットと、を含むことを特徴とする耐力壁
    構造。
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