JPH11199854A - 粘性調整剤 - Google Patents
粘性調整剤Info
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- JPH11199854A JPH11199854A JP10003765A JP376598A JPH11199854A JP H11199854 A JPH11199854 A JP H11199854A JP 10003765 A JP10003765 A JP 10003765A JP 376598 A JP376598 A JP 376598A JP H11199854 A JPH11199854 A JP H11199854A
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Abstract
うな条件下においても一定幅の粘度を保つため、四季を
応じて作業性に優れている塗料等を提供可能な粘性調整
剤を提供することにある。 【解決手段】本発明の粘性調整剤は、下記の一般式
(1) 【化1】
Description
る。
天然物、半合成物(カルボキシメチルセルロース等)、
合成物と多くのものが知られており、ポリオキシエチレ
ングリコール誘導体についても脂肪酸エステル、エポキ
シドとの反応物等多くが知られている。中でも、ポリオ
キシアルキレングリコールとポリイソシアネートからな
るポリウレタン系増粘剤は水性塗料の増粘剤として検討
されている。
は、ポリエーテルポリオールと、ジイソシアネートと、
1価の活性水素含有化合物から製造される、非イオン系
に高粘度を与える表面活性剤が記載されている。該1価
の活性水素含有化合物としては、実施例において直鎖の
脂肪族アルコール、ノニルフェノール、ステアリン酸等
が使用されている。その他、特公平1−55292号、
特公平3−52766号、特開昭58―213074号
公報等にポリエーテルポリオールと、ジイソシアネート
と、1価の活性水素含有化合物から製造されるウレタン
系増粘剤が記載されている。特開平9−110821号
公報には、(メタ)アクリロイルイソシアネートとポリ
エーテルポリオールから製造されるウレタン系増粘剤及
び(メタ)アクリロイルイソシアネートとポリエーテル
ポリオールの反応生成物の重合体からなるポリマー型ウ
レタン系増粘剤が記載されている。
される既知の増粘剤は、温度によって粘度が変化してし
まうという問題があった。一般に、粘度は温度が高くな
るに従って低下する傾向があるが、この粘度の温度依存
性が大きい場合、増粘剤を配合した塗料を夏場に塗布す
る場合と冬場に塗布する場合では当然に塗料の粘度に影
響がでてくる。特に日本の様な四季のはっきりしている
地域では、温度差は冬と夏では最大30〜40℃の幅が
あるために、その時々によって粘度が変化する事は実際
に塗布等の作業をするには問題があった。又、一日の内
でも朝方や夜間といった低温時と、日中のような高温時
でも同じような問題が生じていた。従って、本発明の目
的は、温度依存性が少なく、どのような条件下において
も一定幅の粘度を保つため、四季を応じて作業性に優れ
ている塗料等を提供可能な粘性調整剤を提供することに
ある。
一般式(1)
素基又はウレタン結合を有する炭化水素基を表わし、X
は以下の一般式(2)
式(3)
は1以上の数を表わす。)で表わされる基(但し、全て
のXが同時に一般式(3)で表わされる基である場合を
除く。)を表わし、mは2以上の数を表わし、kは0又
は1以上の数を表わし、hは1以上の数を表わす。]で
表わされる粘性調整剤である。
化水素基であり、具体的にはR1−(OH)mで表わされる
ポリオールの残基である。ポリオールとしては、2〜8
価のアルコールが挙げられる。2価アルコールとしては
例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、
1,4−ブタンジオール、1,2−ブタンジオール、ネ
オペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、
1,2−オクタンジオール、ソルバイト、水添ビスフェ
ノールA等が挙げられる。
ン、トリオキシイソブタン、1,2,3−ブタントリオ
ール、1,2,3−ペンタントリオール、2−メチル−
1,2,3−プロパントリオール、2−メチル−2,
3,4−ブタントリオール、2−エチル−1,2,3−
ブタントリオール、2,3,4−ペンタントリオール、
2,3,4−ヘキサントリオール、4−プロピル−3,
4,5−ヘプタントリオール、2,4−ジメチル−2,
3,4−ペンタントリオール、ペンタメチルグリセリ
ン、ペンタグリセリン、1,2,4−ブタントリオー
ル、1,2,4−ペンタントリオール、トリメチロール
エタン、トリメチロールプロパン等が挙げられる。
リスリトール、1,2,3,4−ペンタンテトロール、
2,3,4,5−ヘキサンテトロール、1,2,4,5
−ペンタンテトロール、1,3,4,5−ヘキサンテト
ロール、ジグリセリン、ソルビタン等が挙げられる。
ール、アラビトール、キシリトール、トリグレセリン等
が挙げられる。6価アルコールとしては例えば、ジペン
タエリスリトール、ソルビトール、マンニトール、イジ
トール、イノシトール、ダルシトール、タロース、アロ
ース等が挙げられる。8価アルコールとしては例えば、
蔗糖等が挙げられる。その他の3価以上のアルコールと
しては、ポリグリセリン等が挙げられる。
しやすいために好ましいのは、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,2
−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−
ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール、ソルバ
イト、(ポリ)グリセリン、トリメチロールエタン、ト
リメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビ
タン、ジペンタエリスリトール、ソルビトール等であ
る。
表わされる本発明の粘性調整剤に、系に対する分散性や
優れた粘性調整効果を発揮させるためには、好ましくは
アルキレン基又はアリーレン基であり、より好ましくは
炭素数2〜4のアルキレン基である。一般式(1)中の
(O−R)kの部分は、炭素数2〜4のアルキレンオキサ
イドの重合により構成された(ポリ)オキシアルキレン
鎖であることが好ましく、アルキレンオキサイドの重合
形態は単独重合、2種類以上のランダム共重合、ブロッ
ク共重合又はランダム/ブロック共重合であってよい。
重合度kは0又は1以上の数を表わし、好ましくは1〜
1,000、より好ましくは10〜800、最も好まし
くは50〜700である。又、Rに占めるエチレン基の
割合が、好ましくは全Rの50〜100重量%、更に好
ましくは65〜100重量%であると、良好な粘性調整
効果が得られる。
リイソシアネートの残基を表わす。ポリイソシアネート
としては例えば、脂肪族ジイソシアネート、芳香核ジイ
ソシアネート、脂環族ジイソシアネート、ビフェニルジ
イソシアネート、フェニルメタンのジイソシアネート等
が挙げられる。
ば、メチレンジイソシアネート、ジメチレンジイソシア
ネート、トリメチレンジイソシアネート、テトラメチレ
ンジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、ジプロピルエー
テルジイソシアネート、2,2−ジメチルペンタンジイ
ソシアネート、3−メトキシヘキサンジイソシアネー
ト、オクタメチレンジイソシアネート、2,2,4−ト
リメチルペンタンジイソシアネート、ノナメチレンジイ
ソシアネート、デカメチレンジイソシアネート、3−ブ
トキシヘキサンジイソシアネート、1,4−ブチレング
リコールジプロピルエーテルジイソシアネート、チオジ
ヘキシルジイソシアネート、メタキシリレンジイソシア
ネート、パラキシリレンジイソシアネート、テトラメチ
ルキシリレンジイソシアネート等が挙げられる。
ば、メタフェニレンジイソシアネート、パラフェニレン
ジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネー
ト、2,6−トリレンジイソシアネート、ジメチルベン
ゼンジイソシアネート、エチルベンゼンジイソシアネー
ト、イソプロピルベンゼンジイソシアネート、トリジン
ジイソシアネート、1,4−ナフタレンジイソシアネー
ト、1,5−ナフタレンジイソシアネート、2,6−ナ
フタレンジイソシアネート、2,7−ナフタレンジイソ
シアネート等が挙げられる。
ば、水添キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイ
ソシアネート等が挙げられる。
えば、ビフェニルジイソシアネート、3,3’−ジメチ
ルビフェニルジイソシアネート、3,3’−ジメトキシ
ビフェニルジイソシアネート等が挙げられる。
は、例えば、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシア
ネート、2,2’−ジメチルジフェニルメタン−4,
4’−ジイソシアネート、ジフェニルジメチルメタン−
4,4’−ジイソシアネート、2,5,2’,5’−テ
トラメチルジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネ
ート、シクロヘキシルビス(4−イソシアントフェニ
ル)メタン、3,3’−ジメトキシジフェニルメタン−
4,4’−ジイソシアネート、4,4’−ジメトキシジ
フェニルメタン−3,3’−ジイソシアネート、4,
4’−ジエトキシジフェニルメタン−3,3’−ジイソ
シアネート、2,2’−ジメチル−5,5’−ジメトキ
シジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、
3,3’−ジクロロジフェニルジメチルメタン−4,
4’−ジイソシアネート、ベンゾフェノン−3,3’−
ジイソシアネート等が挙げられる。
アネート、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6
−トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネ
ート、水添キシリレンジイソシアネート、イソホロンジ
イソシアネート、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソ
シアネート、2,2’−ジメチルジフェニルメタン−
4,4’−ジイソシアネート等が好ましい。
−メチルベンゼン−2,4,6−トリイソシアネート、
1,3,5−トリメチルベンゼン−2,4,6−トリイ
ソシアネート、1,3,7−ナフタレントリイソシアネ
ート、ビフェニル−2,4,4’−トリイソシアネー
ト、ジフェニルメタン−2,4,4’−トリイソシアネ
ート、3−メチルジフェニルメタン4,6,4’−トリ
イソシアネート、トリフェニルメタン−4,4’,
4’’−トリイソシアネート、1,6,11−ウンデカ
ントリイソシアネート、1,8−ジイソシアネート−4
−イソシアネートメチルオクタン、1,3,6−ヘキサ
メチレントリイソシアネート、ビシクロヘプタントリイ
ソシアネート、トリス(イソシアネートフェニル)チオ
ホスフェート等が挙げられる。
アネート、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6
−トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネ
ート、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネー
ト、2,2’−ジメチルジフェニルメタン−4,4’−
ジイソシアネート等のジイソシアネートが好ましい。
ダイマー、トリマー(イソシアヌレート結合)で用いら
れてもよく、又、アミンと反応させてビウレットとして
用いてもよい。
とポリオールを反応させたウレタン結合を有するポリイ
ソシアネートも用いることができる。ポリオールとして
は、前述の2〜8価のポリオールが好ましい。具体的に
は、グリセリン−トリレンジイソシアネート反応物、グ
リセリン−ヘキサメチレンジイソシアネート反応物等が
挙げられる。3価以上のポリイソシアネートを使用する
場合は、ジイソシアネートとポリオールを反応させたウ
レタン結合含有ポリイソシアネートを使用することが好
ましい。
で表わされる基を表わす。一般式(2)において、R3
及びR4は炭化水素基を表わす。炭化水素基としては例
えば、アルキル基、アルケニル基、アリール基、シクロ
アルキル基、シクロアルケニル基等が挙げられる。アル
キル基としては例えば、メチル、エチル、プロピル、イ
ソプロピル、ブチル、イソブチル、2級ブチル、ターシ
ャリブチル、ペンチル、イソペンチル、2級ペンチル、
ネオペンチル、ターシャリペンチル、ヘキシル、2級ヘ
キシル、ヘプチル、2級ヘプチル、オクチル、2−エチ
ルヘキシル、2級オクチル、ノニル、2級ノニル、デシ
ル、2級デシル、ウンデシル、2級ウンデシル、ドデシ
ル、2級ドデシル、トリデシル、イソトリデシル、2級
トリデシル、テトラデシル、2級テトラデシル、ヘキサ
デシル、2級ヘキサデシル、ステアリル、イコシル、ド
コシル、テトラコシル、トリアコンチル、2−ブチルオ
クチル、2−ブチルデシル、2−ヘキシルオクチル、2
−ヘキシルデシル、2−オクチルデシル、2−ヘキシル
ドデシル、2−オクチルドデシル、2−デシルテトラデ
シル、2−ドデシルヘキサデシル、2−ヘキサデシルオ
クタデシル、2−テトラデシルオクタデシル、モノメチ
ル分枝−イソステアリル等が挙げられる。
リル、プロペニル、ブテニル、イソブテニル、ペンテニ
ル、イソペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテ
ニル、ノネニル、デセニル、ウンデセニル、ドデセニ
ル、テトラデセニル、オレイル等が挙げられる。
ルイル、キシリル、クメニル、メシチル、ベンジル、フ
ェネチル、スチリル、シンナミル、ベンズヒドリル、ト
リチル、エチルフェニル、プロピルフェニル、ブチルフ
ェニル、ペンチルフェニル、ヘキシルフェニル、ヘプチ
ルフェニル、オクチルフェニル、ノニルフェニル、デシ
ルフェニル、ウンデシルフェニル、ドデシルフェニル、
フェニルフェニル、ベンジルフェニル、スチレン化フェ
ニル、p−クミルフェニル、α−ナフチル、β−ナフチ
ル基等が挙げられる。
しては例えば、シクロペンチル、シクロヘキシル、シク
ロヘプチル、メチルシクロペンチル、メチルシクロヘキ
シル、メチルシクロヘプチル、シクロペンテニル、シク
ロヘキセニル、シクロヘプテニル、メチルシクロペンテ
ニル、メチルシクロヘキセニル、メチルシクロヘプテニ
ル基等が挙げられる。
る化合物としては、下記の式
級アミンとしては例えば、ジメチルアミン、ジエチルア
ミン、ジ−n−プロピルアミン、ジイソプロピルアミ
ン、ジ−n−ブチルアミン、ジイソブチルアミン、ジヘ
キシルアミン、ジオクチルアミン、ジ−2−エチルヘキ
シルアミン、ジラウリルアミン、ジトリデシルアミン、
ジイソトリデシルアミン、ジミリスチルアミン、ジパル
ミチルアミン、ジステアリルアミン、ジオレイルアミ
ン、ジアリルアミン、ジフェニルアミン、メチルラウリ
ルアミン、エチルラウリルアミン、イソプロピルラウリ
ルアミン、ブチルラウリルアミン、イソブチルラウリル
アミン、2−エチルヘキシルラウリルアミン、オクチル
ラウリルアミン、イシトリデシルラウリルアミン、ミリ
スチルラウリルアミン、パルミチルラウリルアミン、ス
テアリルラウリルアミン、オレイルラウリルアミン、ア
リルラウリルアミン、フェニルラウリルアミン、メチル
−2−エチルヘキシルアミン、エチル−2−エチルヘキ
シルアミン、イソプロピル−2−エチルヘキシルアミ
ン、ブチル−2−エチルヘキシルアミン、イソブチル−
2−エチルヘキシルアミン、オクチル−2−エチルヘキ
シルアミン、ミルスチル−2−エチルヘキシルアミン、
パルミチル−2−エチルヘキシルアミン、ステアリル−
2−エチルヘキシルアミン、オレイル−2−エチルヘキ
シルアミン、アリル−2−エチルヘキシルアミン、フェ
ニル−2−エチルヘキシルアミン、メチルステアリルア
ミン、エチルステアリルアミン、イソプロピルステアリ
ルアミン、ブチルステアリルアミン、イソブチルステア
リルアミン、オクチルステアリルアミン、ミリスチルス
テアリルアミン、パルミチルステアリルアミン、オレイ
ルステアリルアミン、アリルステアリルアミン、フェニ
ルステアリルアミン、メチルオレイルアミン、エチルオ
レイルアミン、イソプロピルオレイルアミン、ブチルオ
レイルアミン、イソブチルオレイルアミン、オクチルオ
レイルアミン、ミリスチルオレイルアミン、パルミチル
オレイルアミン、アリルオレイルアミン、フェニルオレ
イルアミン又はこれらの混合物等が挙げられる。
依存性を少なくするためには、R3及びR4としてはアル
キル基又はアルケニル基が好ましく、炭素数4以上のア
ルキル基又はアルケニル基がより好ましい。
ってもよい。一般式(3)において、R5及びR’は炭
化水素基であり、nは0又は1以上の数を表わす。R5
の好ましい形態はR3またはR4と同様であり、R’の好
ましい形態はRと同様であり、nは1〜500が好まし
く、1〜300がより好ましく、5〜200が最も好ま
しい。
で表わされる基及び一般式(3)で表わされる基のどち
らでもよいが、m×h個のXの全てが一般式(3)で表
わされる基であってはならない。その中でも、一般式
(1)で表わされる粘性調整剤の温度−粘度特性を向上
させるには、全てのXが一般式(2)で表わされる基で
あるか、一般式(2)で表わされる基及びR5が炭素数
4以上の分枝鎖又は2級の炭化水素基である一般式
(3)で表わされる基であることが好ましい。
造する方法は特に限定されないが、通常は、R1−[(O
−R)k−OH]mで表わされるポリエーテルポリオール
と、R2−(NCO)h+1で表わされるポリイソシアネート
と、HNR3R4で表わされる2級アミンと、必要に応じ
てH−(O−R’)n−O−R5で表わされるポリエーテル
モノオールを通常のウレタン−ウレア反応で反応させれ
ば得ることができる。
ポリエーテルポリオール化合物を具体的に例示すれば、
ポリエチレングリコール(PEG)、ポリプロピレング
リコール、ポリエチレン/ポリプロピレングリコール
(好ましくはエチレンオキサイドとプロピレンオキサイ
ドのブロック共重合物)、グリセリン−アルキレンオキ
サイド付加物、ネオペンチルグリコール−アルキレンオ
キサイド付加物、トリメチロールエタン−アルキレンオ
キサイド付加物、トリメチロールプロパン−アルキレン
オキサイド付加物、ペンタエリスリトール−アルキレン
オキサイド付加物、ジペンタエリスリトール−アルキレ
ンオキサイド付加物、ソルビトール−アルキレンオキサ
イド付加物等が挙げられる。これらは分子量が500〜
5万のものが好ましく、1,000〜30,000のもの
が特に好ましい。あまりに分子量が大きいと粘度が高く
なり、製造時に使用しずらくなるからである。
れるポリエーテルポリオール(a)と、R2−(NCO)
h+1で表わされるポリイソシアネート(b)と、HNR3
R4で表わされる2級アミン[又はH−(O−R’)n−O
−R5で表わされるポリエーテルモノオール](c)と
を反応させる場合は、一般式(1)の構造の化合物以外
の化合物も副生することがある。例えば、ポリエーテル
ポリオール(a)としてポリエーテルジオールを、ポリ
イソシアネート(b)としてジイソシアネートを用いた
場合に、主生成物としては一般式(1)で表わされるc
−b−a−b−c型の化合物が生成するが、その他、c
−b−c型、c−b−(a−b)x−a−b−c型等の化
合物が副生することがある。この場合は、特に一般式
(1)型の化合物のみを分離することなく、一般式
(1)型の化合物を含む混合物の状態で粘性調整剤とし
て使用することができる。
得られなかった温度−粘度特性を発揮する。即ち、一般
に粘度は温度が高くなると小さくなるが、本発明の粘性
調整剤は温度が高くなっても粘度の変化が少ない。従っ
て、粘度の温度依存性が少なくどの条件下においても一
定幅の粘度を保つため、どのような温度条件の下でも一
定の粘度を与えるので作業性に優れている。具体的に
は、本発明の粘性調整剤を水性塗料に配合した場合、夏
季及び冬季で粘度が変化しないため、夏季用処方や冬季
用処方といった複数の処方を準備する必要が無い。又、
同一処方の水性塗料でも、朝方や夜間といった低温時
と、日中の高温時で粘度が変化しないため同一の処方で
も作業性に変化が無い。
マーエマルジョン、ラテックス、分散体(サスペンショ
ン、ディスパージョン)等に用いることができる。ポリ
マーエマルジョン、ラテックスとしては以下のようなも
のが挙げられる。酢酸ビニル系ポリマーエマルジョンと
して、酢酸ビニル単独の他例えば、酢酸ビニル/スチレ
ン、酢酸ビニル/(メタ)アクリル酸、酢酸ビニル/
(メタ)アクリル酸エステル、酢酸ビニル/塩化ビニ
ル、酢酸ビニル/アクリロニトリル、酢酸ビニル/マレ
イン酸(エステル)、酢酸ビニル/フマル酸(エステ
ル)、酢酸ビニル/エチレン、酢酸ビニル/プロピレ
ン、酢酸ビニル/イソブチレン、酢酸ビニル/塩化ビニ
リデン、酢酸ビニル/シクロペンタジエン、酢酸ビニル
/クロトン酸、酢酸ビニル/アクロレイン、酢酸ビニル
/ベオバ、酢酸ビニル/アルキルビニルエーテル等が挙
げられる。
例えば、(メタ)アクリル酸(エステル)同士、(メ
タ)アクリル酸(エステル)/スチレン、(メタ)アク
リル酸(エステル)/酢酸ビニル、(メタ)アクリル酸
(エステル)/塩化ビニリデン、(メタ)アクリル酸
(エステル)/アリルアミン、(メタ)アクリル酸(エ
ステル)/ビニルピリジン、(メタ)アクリル酸(エス
テル)/N,N―ジメチルアミノエチルエステル、(メ
タ)アクリル酸(エステル)/N,N−ジエチルアミノ
エチルビニルエーテル等が挙げられる。
は、スチレン単独の他例えば、スチレン/アクリロニト
リル、スチレン/フマルニトリル、スチレン/マレイン
ニトリル、スチレン/シアノアクリル酸エステル、スチ
レン/酢酸フェニルビニル、スチレン/クロロメチルス
チレン、スチレン/ジクロロスチレン、スチレン/ビニ
ルカルバゾール、スチレン/N,N−ジフェニルアクリ
ルアミド、スチレン/メチルスチレン、スチレン/アク
リロニトリル/メチルスチレン、スチレン/アクリロニ
トリル/ビニルカルバゾール、スチレン/マレイン酸等
が挙げられる。
ョンとしては例えば、塩化ビニル、塩化ビニリデン、塩
化ビニル/マレイン酸(エステル)、塩化ビニル/フマ
ル酸(エステル)、塩化ビニル/酢酸ビニル、塩化ビニ
ル/塩化ビニリデン、塩化ビニリデン/酢酸ビニル、塩
化ビニリデン/安息香酸ビニル等が挙げられる。
しては、例えば、ウレタン樹脂エマルジョン、シリコー
ン樹脂エマルジョン、エポキシ樹脂エマルジョン、フッ
素樹脂エマルジョン、SBRラテックス、SBラテック
ス、ABSラテックス、NBRラテックス、CRラテッ
クス、VPラテックス、BRラテックス、MBRラテッ
クス、IRラテックス等が挙げられる。
して粘性調整効果を示すので、通常添加量はポリマーエ
マルジョン固型分、ラテックス等に対して好ましくは
0.01〜10%、更に好ましくは0.01〜5%であ
る。使用方法としては直接ポリマーエマルジョン、ラテ
ックス等に配合しても良く、又配合前に適当な粘度にな
るよう水や溶剤で希釈してから配合することもできる。
例えば本発明の粘性調整剤をエマルジョン塗料に対して
使用する場合は、0.01〜5%を作業しやすくするた
めエチルアルコール−水溶液として混練工程に添加して
もよく、又調整工程に添加してもよい。
オン、カチオン又は非イオン型の乳化剤を使用し、調整
することができる。2種類以上の乳化剤混合物も型に関
係なく使用可能である。乳化剤の添加量はモノマー量に
対して約0.1〜10重量%、又は場合によってはそれ
以上の量が可能である。過硫酸塩型の開始剤を使用する
場合は、乳化剤は不要な場合もある。一般にこれらのエ
マルジョンポリマーの平均分子量は、約10万〜1,0
00万で、多くは50万以上である。
とから、アルカリ性であるポリマーエマルジョンに対し
ても有効である。それらは消泡剤、顔料分散剤及び他の
界面活性剤と同時に添加することが可能である。又、本
発明の粘性調整剤は酸化防止剤、紫外線吸収剤、耐水化
剤、防腐防菌剤、殺虫殺菌剤、分散剤、消泡剤、消臭
剤、香料、増量剤、染料及び顔料等を含有又混合しても
よい。
ル等の溶剤、エマルジョン、顔料、消泡剤、顔料分散剤
その他の添加剤と混合してエマルジョン塗料組成物の粘
性調整剤として使用することができる。
系には紙、革及び繊維工業に対する水性コーティング組
成物、洗浄剤、接着剤、粘着剤、ゴムラテックス、ワッ
クス、磨き剤、化粧品及び洗面用化粧品、医薬品、農薬
又は農業用組成物が挙げられる。
具体的に説明する。尚、実施例中、部及び%については
特に記載がない限り重量基準である。 (製造例)温度計、窒素導入管及び攪拌機を備えた容量
1リットルの4つ口フラスコに、ポリエチレングリコー
ル(PEG)6,000(分子量6,000)を300g
仕込み、10mmHg以下の減圧下で120℃で2時間
脱水し、系の水分を0.03%とした。次いで80℃に
冷却し、ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)
を19.3g、ジアリルアミンを10.4g加え、窒素気
流下80〜90℃にて2時間反応させ、常温で淡黄色固
体である反応生成物を得た。これを粘性調整剤1とす
る。
28を得た。尚、各粘性調整剤の製造にあたって使用し
た原料は以下のとおり。
ト、10EOはエチレンオキサイド10モル付加の略記
である。 (*1):トリメチロールプロパン1モルとHMDI3
モルの反応生成物からなるトリイソシアネート (*2):HO−(C2H4O)80−(C3H6O)30−(C2H4
O)80−H
時間攪拌した。次に、この顔料ペーストを下記の配合の
樹脂エマルジョンに混合した。 (配合) スチレン−アクリル酸エステル系エマルジョン 624部 消泡剤 2.7部 低温成膜剤 48.8部 顔料ペースト 314.1部
調整剤を純分でそれぞれ8部添加して5時間攪拌して白
色塗料を得、この塗料の5℃、25℃及び40℃の粘度
を測定した。粘度測定条件は以下のとおり。 <条件> 粘度計:BM型粘度計 ロ−タ−:No.4 回転数:12回転 結果を以下の表に示す。尚、粘度の単位はcPsであ
る。
時間攪拌した。次に、この顔料ペーストを下記の配合の
樹脂エマルジョンに混合した。 (配合) 市販エマルジョン(酢酸ビニル−アクリル酸エステル系) 53.25部 顔料ペースト 40.06部 造膜助剤 2.60部 凍結防止剤(エチレングリコール) 3.80部 アンモニア水 0.10部 消泡剤(アデカネートB−940) 0.19部
分でそれぞれ0.09部添加し、5時間攪拌して白色塗料
とした。粘度の測定条件は実施例1と同様である。
市販のアクリル酸エステル−スチレン系のエマルジョン
に各粘性調整剤を純分で樹脂エマルジョンの固形分に対
して0.3%添加して、粘度を測定した。測定条件は実
施例1と同じである。
例2で使用した塗料をスレート板に塗布し、調色性を、
1.重ね塗り、2.指でこすった時の塗面の状態、3.
重ね塗りでの塗料のタレ、の3点で1回塗りの塗面との
色の度合いを観察した。耐水性は、50℃の温水に24
時間浸漬させた時の塗膜の状態を観察した。
違いがある
れる粘性調整剤を提供したことにある。本発明の粘性調
整剤は、粘度の温度依存性が少なくどのような条件下に
おいても一定幅の粘度を保つという優れた効果を有して
いる。
Claims (6)
- 【請求項1】 下記の一般式(1) 【化1】 [式中、R1及びRは炭化水素基を表わし、R2は炭化水
素基又はウレタン結合を有する炭化水素基を表わし、X
は以下の一般式(2) 【化2】 (式中、R3及びR4は炭化水素基を表わす。)又は一般
式(3) 【化3】−(O−R’)n−O−R5 (3) (式中、R5及びR’は炭化水素基を表わし、nは0又
は1以上の数を表わす。)で表わされる基(但し、全て
のXが同時に一般式(3)で表わされる基である場合を
除く。)を表わし、mは2以上の数を表わし、kは0又
は1以上の数を表わし、hは1以上の数を表わす。]で
表わされる粘性調整剤。 - 【請求項2】 R及びR’が炭素数2〜4のアルキレン
基である請求項1記載の粘性調整剤。 - 【請求項3】 R2が、R2−(NCO)h+1で表わされる
ポリイソシアネートの残基である請求項1又は2記載の
粘性調整剤。 - 【請求項4】 R1が、R1−[(O−R)k−OH]mで表
わされるポリエーテルポリオールのポリオール残基であ
る請求項1乃至3の何れか1項記載の粘性調整剤。 - 【請求項5】 請求項1乃至4の何れか1項記載の粘性
調整剤を含有するエマルジョン組成物。 - 【請求項6】 請求項1乃至4の何れか1項記載の粘性
調整剤を含有するエマルジョン塗料組成物。
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1998
- 1998-01-12 JP JP00376598A patent/JP3938427B2/ja not_active Expired - Lifetime
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