JPH111965A - 木造軸組の接合金具 - Google Patents

木造軸組の接合金具

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JPH111965A
JPH111965A JP9153296A JP15329697A JPH111965A JP H111965 A JPH111965 A JP H111965A JP 9153296 A JP9153296 A JP 9153296A JP 15329697 A JP15329697 A JP 15329697A JP H111965 A JPH111965 A JP H111965A
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JP
Japan
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stud
fixed
cut
driven
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JP9153296A
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Inventor
Koichi Hirai
浩一 平井
Takayasu Yamamoto
隆康 山本
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Sekisui House Ltd
Original Assignee
Sekisui House Ltd
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Publication date
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Publication of JPH111965A publication Critical patent/JPH111965A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強度を明確にすることができ、しかも面倒な
軸組部材の加工を必要とせずに軸組部材間を簡単に接合
する接合金具を提供する。 【解決手段】 間柱(14)の側面に打ち込まれる第一切起
し片(24)を有する第一固定部(21)と、第一固定部(21)に
対して直角方向に張り出し、かつ、胴差(12)に打ち込ま
れる第二切起し片(28)を有する第二固定部(22)とをから
接続金具を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木造住宅の軸組部
材間、特に窓下地部分の軸組部材間の接合に用いられる
金具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、窓下地部分における軸組の接合
は、例えば図6に示すように、胴差(1)の所定位置に形
成した差し口(2)に間柱(3)の下端を差込み、さらに間
柱(3)の側面より胴差(1)に向けて釘(4)を打ち込むと
いった方法で行われていた。この接合は、胴差(1)と間
柱(3)との間だけでなく、胴差と半柱との間、窓台や窓
まぐさと間柱や半柱との間においても適用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来に
おいては、胴差(1)の差し口(2)への間柱(3)の差込
み、及び釘(4)の打ち込みにより両者を接合しているの
で、その接合強度が不明確で合理的な構造設計ができな
いといった問題があった。しかも、胴差(1)における差
し口(2)の形成に際しては、大工職人による現場加工や
近年では専用機械を用いた工場でのプレカット加工がな
されているが、いずれにしても面倒で、加工に時間や費
用がかったり、大工職人の技量によっては計画通りの施
工品質が確保されないといった不具合があった。
【0004】本発明は、上記に鑑み、強度を明確にする
ことができ、また面倒な軸組部材の加工を必要とせずに
軸組部材間を簡単かつ確実に接合することができる接合
金具の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段は、一方の軸組部材に当接されてその軸組部材に
固定される第一固定部と、該第一固定部に対して直角方
向に張り出し、かつ、他方の軸組部材に当接されてその
軸組部材に固定される第二固定部とを備え、前記第一固
定部に、前記一方の軸組部材に打ち込まれる第一切起し
片が形成され、前記第二固定部に、前記他方の軸組部材
に打ち込まれる第二切起し片が形成されたものである。
【0006】そして、第一切起し片は、その打ち込み前
において第一固定部の一方の軸組部材に対する当接面と
反対の面側に突出され、第二切起し片は、その打ち込み
前において第二固定部の他方の軸組部材に対する当接面
と反対の面側に突出されている。これによって、第一及
び第二固定部の当接面は、切起し片が突出してないフラ
ットな状態となり、これら当接面を各軸組部材に当接さ
せることによって第一及び第二固定部を各軸組部材に対
してきっちりと安定して位置決めすることができ、その
後の切起し片の打ち込みを簡単かつ確実に行うことがで
きる。
【0007】また、第一固定部を半柱又は間柱に固定す
るとともに、第二固定部を胴差に固定してこれらを互い
に接合したり、また第一固定部を半柱又は間柱に固定す
るとともに、第二固定部を窓台又は窓まぐさに固定して
これらを互いに接合することが考えられる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態に
係る接合金具を介して接合された胴差と間柱の接合部の
斜視図、図2は窓下地部分の軸組を示す図、図3は接合
金具を示す斜視図である。
【0009】本実施形態の接合金具が使用される窓下地
部分の木造軸組は、図2に示すように、上側の胴差(10)
と窓まぐさ(11)との間、下側の胴差(12)と窓台(13)との
間に夫々間柱(14)及びそれよりも厚みのある半柱(15)が
夫々差し渡されている。なお、図中、(16)は管柱、(17)
は添木である。
【0010】そして、間柱(14)及び半柱(15)の上下端が
接合金具(20)を介してこれらと交わる上下の胴差(10)(1
2)、窓まぐさ(11)、窓台(13)に夫々接合固定されてい
る。なお、各接合部において使用される接合金具(20)は
すべて同じものであり、またその接合方法も同様である
ため、以下、間柱(14)の下端と下側の胴差(12)との接合
部(図2のA部分)について説明する。
【0011】ここで使用される接合金具(20)は、図1,
3に示すように、間柱(14)の下端側面に固定される第一
固定部(21)と、該第一固定部(21)の一端から直角方向に
張り出し、かつ、下側の胴差(12)の上面に固定される第
二固定部(22)とからなるL字形の金属製プレートであ
る。
【0012】前記第一固定部(21)は、間柱(14)の下端側
面に当接する平板状の第一当接片(23)と、該第一当接片
(23)の一部を切り起こすことによって形成され、かつ、
間柱(14)の下端側面に打ち込まれる一対の第一切起し片
(24)とからなる。第一切起し片(24)は、へ字形に折曲形
成されて、その打ち込み前において第一当接片(23)の間
柱(14)に対向する当接面(26)と反対の面側に突出してい
る。
【0013】また、第二固定部(22)も第一固定部(21)と
同様に、下側の胴差(12)の上面に当接する平板状の第二
当接片(27)と、該第二当接片(27)の一部を切り起こすこ
とによって形成され、かつ、下側の胴差(12)の上面に打
ち込まれる一対の第二切起し片(28)とからなる。第二切
起し片(28)は、へ字形に折曲形成されて、その打ち込み
前において第二当接片(27)の胴差(12)に対向する当接面
(29)と反対の面側に突出している。従って、第一及び第
二当接片(23)(27)の当接面(26)(29)は、切起し片(24)(2
8)の打ち込み前において共にフラットな状態となってお
り、各当接面(26)(29)を間柱(14)や胴差(12)に当接させ
て第一及び第二固定部(21)(22)を位置決めする際に、第
一及び第二切起し片(24)(28)が間柱(14)や胴差(12)に干
渉しないようになっている。
【0014】次に、上記接合金具(20)を用いた間柱(14)
と胴差(12)との接合方法について説明すると、まず、図
4に示すように、第二固定部(22)の第二当接片(27)を胴
差(12)の上面に載置し、第二切起し片(28)を上方から金
槌等で打ち込むと、その先端部分が切起しによって形成
された溝(30)を貫通して胴差(12)の上面に食い込み、そ
の根元部分が溝(30)内にはまり込み、第二固定部(22)が
胴差(12)に固定される。このときの第二切起し片(28)の
打ち込みは、第二当接片(27)のフラットな当接面(29)が
胴差(12)の上面にきっちりと当接した状態で行われるの
で、その作業性が良好である。
【0015】この状態から、間柱(14)の下端を胴差(12)
の上面に載置するとともに、その側面を第一固定部(21)
の第一当接片(23)に当接させて、間柱(14)を胴差(12)に
対して位置決めする。このとき、第一切起し片(24)が邪
魔にならず、第一当接片(23)のフラットな当接面(29)が
間柱(14)の側面にきっちりと当接した状態で位置決めが
なされる。
【0016】そして、第一切起し片(24)を側方から金槌
等で打ち込むと、図5に示すように、その先端部分が切
起しによって形成された溝(31)を貫通して間柱(14)の側
面に食い込み、その根元部分が溝(31)内にはまり込み、
間柱(14)が第一固定部(21)に固定されて、間柱(14)と胴
差(12)とが互いに接合される。このときの第一切起し片
(24)の打ち込みは、上述と同様に簡単かつ確実に行うこ
とができ、作業性が良好である。
【0017】そして、釘(33)を間柱(14)の側面から胴差
(12)に向かって打ち込み、強度を補強するようにしてい
る。
【0018】なお、接合方法は上記に限定されず、例え
ば第一固定部(21)を間柱(14)に固定しておいてから、こ
の間柱(14)を胴差(12)に位置決めして、第二固定部(22)
を胴差(12)に固定するようにしても良い。また、間柱(1
4)を胴差(12)に位置決めしておいて、この間柱(14)の側
面と胴差(12)の上面とに跨るようにして接合金具(20)を
位置決めし、第一及び第二固定部(21)(22)をこれらに固
定するようにしても良い。
【0019】本発明は上記実施形態に限定されるもので
はなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正及
び変更を加え得ることは勿論である。例えば本実施形態
においては、接合金具を用いた窓下地部分の間柱半柱と
胴差等の横材との接合について説明したが、窓下地部分
に限らず単なる間柱と土台との接合に用いても良い。
【0020】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の接合金具を用いて軸組部材同士を接合すると、従来の
ような一方の部材の差し口に他方の部材を差込むような
接合に比べて、接合部分の強度が明確になり、合理的な
構造設計が可能となる。また、面倒な軸組部材の加工を
一切必要としないことから、加工にかかる時間や費用を
削減でき、しかも切起し片を打ち込むだけの素人にでも
できる簡単な作業で確実に接合することができるので、
大工職人の技量に関係なく設計通りの施工品質を確保す
ることができる。さらに、ピンやボルトといった固定部
材を必要とせずに接合することができるので、接合に必
要な部品点数の削減及びこれに伴ってコストダウンも可
能となる。
【0021】また、打ち込み前の切起し片を、固定部の
軸組部材への当接面と反対の面側に突出させているの
で、固定部を軸組部材に当接させて位置決めしたとき
に、切起し片がその軸組部材に干渉しない、すなわち切
起し片が位置決めの際の邪魔にならないので、固定部を
軸組部材にきっちりと位置決めして安定した状態で切起
し片を打ち込むことができ、その作業性が良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る接合金具を介して接
合された胴差と間柱の接合部の斜視図である。
【図2】窓下地部分の軸組を示す図である。
【図3】接合金具を示す斜視図である。
【図4】第二固定部を胴差に固定したときの状態を示す
縦断面図である。
【図5】接合作業が完了したときの状態を示す縦断面図
である。
【図6】従来の胴差と間柱の接合状態を示す縦断面図で
ある。
【符号の説明】
(10)(12) 胴差 (11) 窓まぐさ (13) 窓台 (14) 間柱 (15) 半柱 (21) 第一固定部 (22) 第二固定部 (24) 第一切起し片 (28) 第二切起し片 (26)(29) 当接面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の軸組部材に当接されてその軸組部
    材に固定される第一固定部と、該第一固定部に対して直
    角方向に張り出し、かつ、他方の軸組部材に当接されて
    その軸組部材に固定される第二固定部とを備え、前記第
    一固定部に、前記一方の軸組部材に打ち込まれる第一切
    起し片が形成され、前記第二固定部に、前記他方の軸組
    部材に打ち込まれる第二切起し片が形成されたことを特
    徴とする木造軸組の接合金具。
  2. 【請求項2】 前記第一切起し片は、その打ち込み前に
    おいて前記第一固定部の前記一方の軸組部材に対する当
    接面と反対の面側に突出され、前記第二切起し片は、そ
    の打ち込み前において前記第二固定部の前記他方の軸組
    部材に対する当接面と反対の面側に突出されていること
    を特徴とする請求項1記載の木造軸組の接合金具。
  3. 【請求項3】 前記第一固定部が半柱又は間柱に固定さ
    れ、前記第二固定部が胴差に固定された請求項1又は2
    記載の木造軸組の接合金具。
  4. 【請求項4】 前記第一固定部が半柱又は間柱に固定さ
    れ、前記第二固定部が窓台又は窓まぐさに固定された請
    求項1又は2記載の木造軸組の接合金具。
JP9153296A 1997-06-11 1997-06-11 木造軸組の接合金具 Pending JPH111965A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009275800A (ja) * 2008-05-14 2009-11-26 Kaoru Taneichi コーナー固定金具の製造方法およびコーナー固定金具

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