JPH11196013A - ワイヤレス受信機及び該ワイヤレス受信機を用いた通信方法 - Google Patents

ワイヤレス受信機及び該ワイヤレス受信機を用いた通信方法

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JPH11196013A
JPH11196013A JP36785097A JP36785097A JPH11196013A JP H11196013 A JPH11196013 A JP H11196013A JP 36785097 A JP36785097 A JP 36785097A JP 36785097 A JP36785097 A JP 36785097A JP H11196013 A JPH11196013 A JP H11196013A
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channel
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JP36785097A
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Inventor
Tomohisa Tanaka
智久 田中
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Toa Corp
Original Assignee
Toa Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04KSECRET COMMUNICATION; JAMMING OF COMMUNICATION
    • H04K3/00Jamming of communication; Counter-measures
    • H04K3/20Countermeasures against jamming
    • H04K3/22Countermeasures against jamming including jamming detection and monitoring
    • H04K3/224Countermeasures against jamming including jamming detection and monitoring with countermeasures at transmission and/or reception of the jammed signal, e.g. stopping operation of transmitter or receiver, nulling or enhancing transmitted power in direction of or at frequency of jammer
    • H04K3/226Selection of non-jammed channel for communication

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Channel Selection Circuits, Automatic Tuning Circuits (AREA)
  • Circuits Of Receivers In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 同一チャンネル妨害や隣接チャンネル妨害、
更には相互変調妨害等の各電波妨害を生じない実質的に
使用可能なチャンネルを自動的に検索する。 【解決手段】 チャンネル検索設定部9をONすると、
制御部4は、この受信機に割り当てられた全チャンネル
を受信部2に順次1つずつ設定し、これによって、各チ
ャンネルが、それぞれ空きチャンネルであるか、若しく
は他のシステムで使用中のチャンネルであるかを、自動
的に振り分ける。そして、空きチャンネルのうち、使用
中のチャンネルと相互変調、例えば3次相互変調の関係
になく、かつ使用中のチャンネルと隣接しないチャンネ
ルを見つけ出し、そのチャンネル番号を表示部10に表
示する。従って、表示部10に表示されたチャンネルを
用いて無線通信を行うことにより、上記各電波妨害を生
じない、快適な無線通信を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばワイヤレス
マイクロホンシステム等の単方向通信のワイヤレスシス
テムに使用するワイヤレス受信機(以下、単に受信機と
言う。)に関し、特に、無線周波数、即ちチャンネルを
任意に切り替えることのできる受信機、及びこの受信機
を用いた通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のようなワイヤレスシステムを、略
同一エリア内で複数、同時に使用するには、各システム
において、それぞれ異なるチャンネルを用いる必要があ
る。例えば、或るエリア内で、1以上のワイヤレスシス
テムによる無線通信が行われているときに、これと同じ
エリア内、若しくはその近傍で、新たにもう1台のワイ
ヤレスシステムを使用するには、この新たに使用しよう
とするワイヤレスシステムの通信チャンネルとして、既
に使用されているチャンネル以外のチャンネル、即ち空
きチャンネルを用いなければならない。そのためには、
事前に、上記空きチャンネルを探し出す必要があり、こ
れを実現できる受信機として、従来、例えば特開平8−
162982号公報に開示されたものがある。
【0003】これは、システムに割り当てられている各
チャンネルの電波を自動的に順次受信して、各チャンネ
ルにおける受信レベルがそれぞれ所定のレベル以下であ
るか否かにより、各チャンネルがそれぞれ使用されてい
るか否かを判定するものである。即ち、或るチャンネル
の受信レベルが、上記所定のレベル以下であるときに
は、空きチャンネルであると判定する。一方、受信レベ
ルが上記所定のレベルを超えるチャンネルについては、
空きチャンネルではないと判定する。なお、空きチャン
ネルであると判定したチャンネルについては、その周波
数を表す情報を出力するよう構成されている。従って、
使用者は、この出力情報から、いずれのチャンネルが空
きチャンネルであるのかを確認できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
によれば、飽くまでも、周囲で使用されていないチャン
ネルを探し出すだけなので、この従来技術により検索し
て得た全ての空きチャンネルが、実際に使用可能なチャ
ンネルであるとは限らないという問題がある。即ち、上
記従来技術により検索して得た空きチャンネルは、少な
くとも、他のシステムで使用中のチャンネルと同一のチ
ャンネルではないということが保証されているだけであ
り、上記空きチャンネルの中には、他のシステムで使用
中のチャンネルと隣接したり、或いは相互変調を生じる
関係にあるチャンネルが存在する場合がある。従って、
上記従来技術により検索して得た空きチャンネルを用い
て通信を行った場合、他のシステムとの間で、同一チャ
ンネル妨害を生じることはないものの、隣接チャンネル
妨害や相互変調妨害等を生じることがある。なお、この
ように隣接チャンネル妨害や相互変調妨害等を生じた場
合には、実質的に通信不能となる。
【0005】そこで、本発明は、同一チャンネル妨害の
みならず、隣接チャンネル妨害や相互変調妨害について
も、これらの電波妨害を生じることのない所謂実質的に
使用可能な空きチャンネルを検索できる受信機を提供す
ることを目的とする。また、この受信機によって検索し
て得た空きチャンネルを用いて通信することにより、上
記各電波妨害を防ぐことのできる通信方法を提供するこ
とも、本発明の目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、本発明のうちで請求項1に記載の発明の受信機
は、設定された周波数、即ちチャンネルの電波を受信す
る受信部と、該受信部に対して予め定めた複数のチャン
ネルを順次1つずつ設定する制御部と、該制御部によっ
て設定された上記チャンネルの電波を上記受信部で受信
しているとき上記受信部の受信レベルが所定のレベル以
上であるか否かを判定する判定手段と、上記受信部の受
信レベルが上記所定のレベル以上であると上記判定手段
が判定したときの上記受信部に設定されている上記チャ
ンネルを表すチャンネル情報を記憶する第1の記憶手段
と、上記受信部の受信レベルが上記所定のレベル未満で
あると上記判定手段が判定したときの上記受信部に設定
されている上記チャンネルを表すチャンネル情報を記憶
する第2の記憶手段と、上記第2の記憶手段に記憶され
たチャンネル情報のうち、上記第1の記憶手段に記憶さ
れたチャンネル情報に対応するチャンネルと相互変調の
関係にないチャンネルに対応するという第1の条件と、
上記第1の記憶手段に記憶されたチャンネル情報に対応
するチャンネルと隣接しないチャンネルに対応するとい
う第2の条件と、の一方または両方の条件を満足するチ
ャンネル情報を抽出する抽出手段と、この抽出手段によ
って抽出されたチャンネル情報を出力する出力部と、を
具備するものである。
【0007】なお、ここで言う予め定めた複数のチャン
ネル(周波数)とは、本請求項1に記載の発明の受信機
に割り当てられているチャンネルのことを言う。例え
ば、一般に知られている社団法人電波産業界(Associat
ion of Radio Industries andBusinesses:ARIB)
の定める「RCR−STD−15A」規格によれば、7
0MHz帯のFM変調方式のワイヤレスシステムには、
74.58MHzを下限として、60kHz置きに4つ
(波)のチャンネルが割り当てられている。また、30
0MHz帯のシステムには、322.025MHzを下
限として、25kHz置きに13個のチャンネルが割り
当てられており、800MHz帯のシステムには、80
6.125MHzを下限として、125kHz置きに3
0個のチャンネルが割り当てられている。
【0008】本請求項1に記載の発明によれば、制御部
が、受信部に対して複数のチャンネルを1つずつ順次設
定し、これに応じて、受信部は、設定されたチャンネル
の電波を順次受信する。そして、この受信部の受信レベ
ルが所定のレベル以上、例えば無視できない程度に比較
的に大きいレベルであると判定手段が判定したときに、
その時点で受信部に設定されているチャンネルを表すチ
ャンネル情報が、第1の記憶手段に記憶される。つま
り、この第1の記憶手段には、無視できない程度に大き
い電波(電界強度)の存在するチャンネル、即ち周囲で
使用されていると見なすことのできるチャンネルを表わ
すチャンネル情報が、記憶される。
【0009】一方、受信部の受信レベルが所定のレベル
未満、例えば無視できる程度に小さいレベルであると判
定手段が判定したとき、その時点で受信部に設定されて
いるチャンネルを表すチャンネル情報が、第2の記憶手
段に記憶される。つまり、第2の記憶手段には、無視で
きる程度に小さい電波(電界強度)しか存在しないチャ
ンネル、即ち周囲で使用されていないと見なすことので
きる所謂空きチャンネルを表わすチャンネル情報が、記
憶される。
【0010】そして、抽出手段が、上記第2の記憶手段
に記憶されたチャンネル情報、即ち空きチャンネルのう
ち、上記第1及び第2の条件の一方または両方を満足す
るチャンネルを抽出し、この抽出されたチャンネルの情
報が、出力部から出力される。即ち、抽出手段が、第1
の条件を満足するチャンネルを抽出したとき、出力部か
らは、第1の記憶手段に記憶されたチャンネル情報に対
応するチャンネル、即ち使用中のチャンネルと相互変調
の関係にないチャンネルの情報が出力される。そして、
抽出手段が、第2の条件を満足するチャンネルを抽出し
たとき、出力部からは、使用中のチャンネルと隣接しな
いチャンネルの情報が出力される。更に、抽出手段が、
第1及び第2の両方の条件を満足するチャンネルを抽出
したとき、出力部からは、使用中のチャンネルと相互変
調の関係になく、かつ隣接しないチャンネルの情報が出
力される。
【0011】なお、上記第1及び第2の各記憶手段に記
憶したり、或いは出力部から出力したりする各チャンネ
ル情報としては、例えば各チャンネルの周波数、または
チャンネル番号(即ち、割り当てられた周波数のうち、
最も値の小さい周波数を、チャンネル番号1番とし、そ
れ以外の周波数については、値の小さい順に、それぞれ
2番、3番、・・・とする。)を用いることができる。
また、上記相互変調とは、例えば3次相互変調のことを
言う。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の受信機において、上記抽出手段が、上記第2の
記憶手段に記憶されたチャンネル情報の中から上記第1
及び第2の条件の一方または両方を満足するチャンネル
情報を抽出する際、上記第1及び第2の記憶手段に記憶
された各チャンネル情報に所定の演算を施すことによっ
て、上記第2の記憶手段に記憶されたチャンネル情報が
上記第1及び第2の条件の一方または両方を満足するか
否かを判断する状態に構成されたものである。
【0013】なお、ここで言う所定の演算のうち、上記
第1の条件を満足するか否か、即ち空きチャンネルが使
用中のチャンネルと相互変調の関係にあるか否か、を判
断するための演算とは、例えば次の数1に示す一般に知
られている3次相互変調の関係式のことを言う。
【0014】
【数1】 fi =2fj −fk =fj +fk −fm
【0015】この数1は、周波数がそれぞれfj 、fk
及びfm という電波が存在するとき、これら各周波数f
j 、fk 及びfm が、数1を満足する周波数fi の電波
との間に、3次相互変調が生じることを表わす式であ
る。従って、この数1の各周波数fi 、fj 、fk 及び
m のいずれか1つに、第2の記憶手段に記憶された空
きチャンネルのチャンネル情報、即ち空き周波数を代入
し、残りのものに、第1の記憶手段に記憶された使用中
のチャンネル情報、即ち使用中の周波数を代入するとい
う計算を、全ての空き周波数及び全ての使用中の周波数
の組み合わせについて実行すればよい。そして、いずれ
の組み合わせにおいても上記数1を満足しない空き周波
数が存在したとき、その空き周波数が、使用中の周波数
との間で3次相互変調を生ずる関係にないという第1の
条件を満足する周波数(チャンネル)となる。
【0016】なお、上記数1は、周波数という値をパラ
メータとする式であるが、この式は、周波数に代えてチ
ャンネル番号を用いた場合にも成立することが知られて
いる。即ち、数1における各周波数fi 、fj 、fk
びfm にそれぞれ対応するチャンネル番号を、それぞれ
i 、nj 、nk 及びnm とすると、上記数1に対応す
る式は、次の数2で表わされる。
【0017】
【数2】 ni =2nj −nk =nj +nk −nm
【0018】そして、この数2を用いる場合にも、上記
数1を用いる場合と同様に、各チャンネル番号ni 、n
j 、nk 及びnm のいずれか1つに、第2の記憶手段に
記憶された空きチャンネルのチャンネル番号を代入し、
残りのものに、第1の記憶手段に記憶された使用中のチ
ャンネルのチャンネル番号を代入するという計算を、全
ての空きチャンネル及び全ての使用中のチャンネルの組
み合わせについて実行すればよい。そして、いずれの組
み合わせにおいてもこの数2を満足しない空きチャンネ
ルが存在したとき、その空きチャンネルが、使用中のチ
ャンネルとの間で3次相互変調を生ずる関係にないとい
う第1の条件を満足するチャンネルとなる。
【0019】一方、上記所定の演算のうち、第2の条件
を満足するか否か、即ち空きチャンネルが使用中のチャ
ンネルと隣接するか否か、を判断するための演算とは、
例えば次の数3で表わされる。
【0020】
【数3】nOK=nNG±1
【0021】なお、この数3において、nOKは、空きチ
ャンネルのチャンネル番号、nNGは、使用中のチャンネ
ルのチャンネル番号である。
【0022】即ち、この数3におけるnOK及びnNGに、
それぞれ第2の記憶手段に記憶された空きチャンネルの
チャンネル番号及び第1の記憶手段に記憶された使用中
のチャンネルのチャンネル番号を代入するという計算
を、全ての空きチャンネル及び全ての使用中のチャンネ
ルの組み合わせについて実行する。そして、いずれの組
み合わせにおいても上記数3を満足しない空きチャンネ
ルが存在したとき、その空きチャンネルが、使用中のチ
ャンネルと隣接しないという第2の条件を満足するチャ
ンネルとなる。
【0023】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明の受信機において、上記予め定めた複数の周波数
が、それぞれ或る一定の周波数間隔を隔てた値であっ
て、上記制御部が、上記各周波数のうち任意の一部の周
波数に対応する基準周波数設定データと上記一定の周波
数間隔に対応する間隔データとが予め記憶された第3の
記憶手段と、上記基準周波数設定データに対して上記間
隔データの加算処理及び減算処理の一方または両方を施
すことにより上記各周波数にそれぞれ対応する周波数設
定データを導出する処理手段と、上記基準周波数設定デ
ータを含む上記各周波数設定データに基づいてこれら各
周波数設定データにそれぞれ対応する周波数の信号を生
成してこれらを上記受信部に順次1つずつ設定する周波
数生成手段と、を備えたものである。
【0024】なお、ここで言う基準周波数設定データと
は、例えば、本請求項3に記載の発明の受信機に割り当
てられた周波数のうち、最も値の小さい周波数のことを
言う。即ち、上述した「RCR−STD−15A」規格
で定められた70MHz帯、300MHz帯及び800
MHz帯の各ワイヤレスシステムにおいては、それぞれ
74.58MHz、322.025MHz及び806.
125MHzという各下限周波数が、上記基準周波数設
定データに対応する。そして、この場合、上記70MH
z帯、300MHz帯及び800MHz帯の各ワイヤレ
スシステムにおける各周波数間隔、即ち60kHz、2
5kHz及び125kHzという間隔が、上記間隔デー
タに対応する。
【0025】従って、上記各下限周波数に、それぞれ上
記各周波数間隔を順次加算することによって、上記各周
波数帯のワイヤレスシステムに割り当てられている各周
波数を導き出すことができる。即ち、下限周波数を
L 、周波数間隔をΔfとすると、チャンネル番号n
(番目)の周波数fn は、次の数4で表わされる。そし
て、処理手段が、この数4の式を実行することによっ
て、本請求項3に記載の発明の受信機に割り当てられて
いる各周波数を導出する。
【0026】
【数4】fn =n・Δf+(fL −Δf)
【0027】そして、周波数生成手段が、上記処理手段
によって導出された各周波数の信号を生成して(詳しく
は受信部に上記各周波数の電波を受信させるための信号
を生成して)、これを受信部に順次設定する。なお、周
波数生成手段は、例えば位相同期ループ(以下、PLL
と言う。)シンセサイザ回路によって構成できる。ま
た、上記基準周波数設定データは、下限周波数に限ら
ず、例えば上限周波数としてもよい。この場合、上限周
波数から上記周波数間隔を順次減算すれば、受信機に割
り当てられた各周波数を導出できる。勿論、下限周波数
や上限周波数以外の周波数を基準として、これに上記周
波数間隔を加減算することによっても、各周波数を導出
できる。
【0028】請求項4に記載の発明は、請求項1、2ま
たは3に記載の発明の受信機において、上記出力部から
出力される上記チャンネル情報を表示する表示部を設け
たものである。
【0029】本請求項4に記載の発明によれば、表示部
が、上記出力部から出力されるチャンネル情報を表示す
る。
【0030】請求項5に記載の発明は、請求項1、2、
3または4に記載の発明の受信機において、上記受信部
の受信感度を設定する受信感度設定手段を設け、上記受
信部は、設定された上記受信感度に従って上記電波を受
信する状態に構成されたものである。
【0031】本請求項5に記載の発明によれば、受信部
は、受信感度設定手段によって設定された受信感度に従
って上記電波を受信する。
【0032】請求項6に記載の発明は、請求項1、2、
3、4または5に記載の発明の受信機において、上記受
信部のスケルチ感度を設定するスケルチ感度設定手段を
設け、上記受信部は、設定された上記スケルチ感度に従
って上記電波を受信する状態に構成されたものである。
【0033】本請求項6に記載の発明によれば、受信部
は、スケルチ感度設定手段によって設定されたスケルチ
感度に従って上記電波を受信する。
【0034】請求項7に記載の発明は、請求項1、2、
3、4、5または6に記載の発明の受信機において、上
記受信部の受信した上記電波を基に生成される音を出力
する音出力部が設けられており、上記制御部が上記受信
部に対して上記チャンネルを設定しているとき、上記音
出力部から上記音が出力されない状態に上記音出力部を
制御する音出力制御手段を備えたものである。
【0035】本請求項7に記載の発明によれば、受信部
で受信した電波を基に生成された音が、音出力部から出
力される。そして、音出力制御手段が、制御部が受信部
に対してチャンネルを設定しているとき、即ち実質的に
使用可能なチャンネルを検索している最中に、上記音出
力部から音が出力されないようにこの音出力部を制御す
る。
【0036】請求項8に記載の発明の通信方法は、請求
項1、2、3、4、5、6または7に記載のワイヤレス
受信機において、上記出力部から出力されたチャンネル
情報の示すチャンネルを使用してワイヤレス通信を行う
ものである。
【0037】本請求項8に記載の発明によれば、上記請
求項1,2,3,4,5,6または7に記載の発明の受
信機で出力部から出力されたチャンネル情報の示すチャ
ンネルを用いて通信を行うことによって、同一チャンネ
ル妨害や隣接チャンネル妨害、更には相互変調妨害等の
各電波妨害を生ずることのないチャンネル、即ち実質的
に使用可能なチャンネルによる通信が行われる。
【0038】
【発明の実施の形態】本発明に係る受信機を、例えば8
00MHz帯のFM変調方式のワイヤレスマイクロホン
システムの受信機に応用する場合の一実施の形態につい
て、図1から図6を参照して説明する。なお、上述した
ように、800MHz帯のワイヤレスシステムには、
「RCR−STD−15A」規格により、806.12
5MHzを下限周波数として、125kHz置きに30
個のチャンネルが割り当てられている。そして、これら
各チャンネルには、表1に示すように、周波数の小さい
順に、それぞれ1乃至30までのチャンネル番号nが付
されている。以下、このことを前提に、本実施の形態を
説明する。
【0039】
【表1】
【0040】図1は、本実施の形態の受信機の概略構成
を示すブロック図である。同図に示すように、この受信
機は、図示しないマイクロホンから送信される電波をア
ンテナ1により受信して得た受信信号が入力される受信
部2を有している。この受信部2は、入力された受信信
号を基に(復調して)音声信号を生成して、これを後述
する音声出力部3に供給するもので、上記受信アンテナ
1を介していずれのチャンネルnを受信するのかを決定
する図示しないPLLシンセサイザ回路を備えている。
なお、このPLLシンセサイザ回路の発振周波数、即ち
受信部2による受信チャンネルnは、例えばマイクロコ
ンピュータ(CPU)構成の制御部4によって制御され
る。
【0041】制御部4には、上記受信チャンネルnを任
意に切り替えるためのチャンネル設定部5が接続されて
いる。そして、このチャンネル設定部5から、制御部4
に対して、上記表1に示す各チャンネルn(n=1、
2、・・・、30)のうち希望のチャンネルを受信する
旨の命令を与えると、制御部4が、この与えられた命令
に対応するチャンネルnの電波を受信するよう、上記受
信部2内のPLLシンセサイザ回路の発振周波数を制御
する。
【0042】なお、本実施の形態の受信機は、上記表1
に示す各チャンネルnを受信するために上記PLLシン
セサイザ回路の発振周波数を制御するためのデータを、
全てのチャンネルn(n=1、2、・・・、30)につ
いて有しているわけではない。例えば、上述した80
6.125MHzという下限周波数(チャンネル)に対
応するデータfL と、125kHzという周波数間隔を
表わすデータΔfのみを、例えばRAMやROM構成の
メモリ部6に記憶している。そして、このメモリ部6に
記憶された各データfL 及びΔfと、チャンネル設定部
4から与えられる命令、即ち希望チャンネルnを受信す
る旨の命令とを基に、制御部4が、上述した数4の演算
式を実行し、これによって上記希望チャンネルnに対応
する周波数fn を算出し、この周波数fn (希望チャン
ネルn)の電波を受信するよう上記PLLシンセサイザ
回路の発振周波数を制御する。
【0043】上記制御部4による制御に応じて、受信部
2が、設定された受信チャンネルnの電波を受信する
と、この受信部2は、制御部4に対して「電波有り」の
信号を送信する。そして、この「電波有り」の信号を受
けた制御部4は、上述した音声出力部3に対して、音声
出力許可信号を送信し、これによって、音声出力部3
は、受信部2から供給される音声信号を音に変換し、即
ちマイクロホン側で収音した音声を再生して、外部に出
力する。なお、同図における7及び8は、それぞれ受信
部2のアンテナ入力感度及びスケルチ感度を調整するた
めのアンテナ感度調整部及びスケルチ感度設定部で、受
信部2は、これらアンテナ感度調整部7及びスケルチ感
度設定部8によって調整されたアンテナ入力感度及びス
ケルチ感度に従って、電波を受信する。
【0044】ところで、本実施の形態の受信機は、上記
のようにマイクロホンから送信される電波を受信するも
のであるが、この通信に使用するチャンネルとして、現
在、他システムで使用されているチャンネルとの間で、
同一チャンネル妨害や隣接チャンネル妨害、更には相互
変調妨害等の各電波妨害を生じることのないチャンネル
を検索するものでもある。ここで、本実施の形態の受信
機を使用して、上記電波妨害を生じないチャンネルを検
索する際の手順、及び受信機自体(制御部4)の動作に
ついて、図2から図5に示すフローチャートに従って説
明する。
【0045】まず、マイクロホン側の電源を切って、こ
のマイクロホンから受信機に対する電波の送信を停止し
た後、制御部4に接続された例えばスイッチ構成の周波
数検索設定部9をONする(ステップS2)。これによ
って、制御部4は、マイクロホン側からの電波を受信す
るという通常の状態から、チャンネル検索状態に入る。
これと同時に、上記ステップS2において周波数検索設
定部9がONされたときに受信部2に設定されていた受
信チャンネルn0 の情報がメモリ部6に記憶される。更
に、音声出力部3から音声が出力されないように制御部
4から音声出力部3に対して音声出力無許可信号が送信
され、これによって音声出力部3から音声が出力されな
くなる(ステップS4)。
【0046】次に、表1に示す各チャンネルn(n=
1、2、・・・、30)のうち、最も番号の小さいチャ
ンネル、即ちチャンネル番号n=1を、初期設定チャン
ネルとして受信部2に設定する(ステップS6)。これ
によって、受信部2は、設定されたチャンネル番号「1
番」の電波を受信する(ステップS8)。また、このと
き、制御部4は、予め設定しておいたタイマ(計時手
段)をスタートさせる(ステップS10)。
【0047】そして、制御部4は、上記受信部2による
受信レベルが、予め定めたしきい値以上であるか否かを
判定する(ステップS12)。なお、ここで言う予め定
めたしきい値とは、受信部2による受信レベル、即ち受
信部2によって受信している電波の電界強度が、例えば
無視できる程度に小さいレベルであるか否かの基準とな
る値のことを言う。また、上述したように、この受信機
ではFM変調方式を採用しているので、上記受信部2の
受信レベルは、受信した電波の搬送波のレベル(搬送レ
ベル)に対応する。
【0048】上記ステップS12において、上記チャン
ネル番号「1番」の電波を受信した受信部2の受信レベ
ルが、上記しきい値以上であると判断したとき、即ち無
視できない程度に大きいレベルであると判断したとき
(ステップS12においてYESのとき)、制御部4
は、チャンネル番号「1番」は既に周囲の他のシステム
で使用されているものと見なし、そのチャンネル番号n
=1をメモリ部6内の使用中チャンネル群CNGに記憶す
る(ステップS14)。一方、上記ステップS12にお
いて、上記受信部2の受信レベルが、しきい値未満であ
る、即ち無視できる程度に小さいレベルであると判断し
(ステップS12においてNOの状態)、かつ、この状
態が、上述したステップS10で予め設定しておいたタ
イマ時間、例えば約1秒程度持続(タイムアウト)した
とき(ステップS16においてYESの場合)、制御部
4は、チャンネル番号「1番」は他のシステムで使用さ
れていない所謂空きチャンネルであると見なし、そのチ
ャンネル番号n=1をメモリ部6内の空きチャンネル群
OKに記憶する(ステップS18)。
【0049】そして、上記ステップS8からステップS
18までの動作を、チャンネル番号「2番」以降の全て
のチャンネルn=2、3、・・・、30=N)につい
て、繰り返し実行する(ステップS20、S22)。こ
れによって、本実施の形態の受信機に割り当てられてい
る各チャンネルn(n=1、2、・・・、30)を、空
きチャンネル群COKと使用中チャンネル群CNGとに選別
することができる。
【0050】そして、空きチャンネルCOKが存在する場
合(ステップS23においてYESの場合)、この空き
チャンネルCOKのうち、使用中チャンネルCNGとの間
で、3次相互変調の関係にないチャンネルCP1を抽出す
る(ステップS24)。このステップS24における制
御部4の動作について、図4のフローチャートを参照し
て詳しく説明する。
【0051】即ち、制御部4は、まず、空きチャンネル
OKのうち、最も番号の小さいチャンネルが、使用中の
チャンネルCNGと3次相互変調の関係にあるか否かを調
べる。なお、このとき、制御部4は、上述した数2を変
形した次の数5及び数6の各式に基づいて、上記空きチ
ャンネルCOK及び使用中チャンネルCNGを処理すること
によって、空きチャンネルCOKが、使用中チャンネルC
NGと3次相互変調の関係にあるか否かを調べる。
【0052】
【数5】 ni ≠2nj −nk (ni ≠nj ≠nk
【0053】
【数6】ni ≠nj +nk −nm (ni ≠nj
k ≠nm
【0054】つまり、これら数5及び数6において、各
チャンネル番号ni 、nj 、nk 及びnm のいずれか1
つに、上記最も番号の小さい空きチャンネルCOKのチャ
ンネル番号nを代入し、残りのものに、使用中チャンネ
ルCNGのチャンネル番号nを代入するという計算を、各
チャンネル番号ni 、nj 、nk 及びnm の全ての組合
せについて実行する(ステップS240)。そして、各
チャンネル番号ni 、nj 、nk 及びnm のうちのいず
れに上記最も番号の小さい空きチャンネルCOKを代入し
ても、かつ、各チャンネル番号ni 、nj 、nk 及びn
m のうち上記空きチャンネルCOKを代入したもの以外の
ものに使用中チャンネルCNGのいずれを代入しても、上
記数5及び数6の両方を満足する場合は、上記最も番号
の小さい空きチャンネルCOKは、使用中のチャンネルC
NGのいずれとも、3次相互変調の関係にないチャンネル
であると見なす(ステップS242がYES)。そし
て、この場合、上記最も番号の小さい空きチャンネルC
OK(のチャンネル番号n)を、メモリ部6内の非相互変
調チャンネル群CP1に記憶して(ステップS244)、
次のステップS246に進む。
【0055】一方、上記数5及び数6のうち、少なくと
もどちらか一方を満足しない場合(ステップS242に
おいてNOの場合)には、上記最も番号の小さい空きチ
ャンネルCOKは、使用中のチャンネルCNGのいずれかと
3次相互変調を生ずる関係にあると見なし、そのままス
テップS246に進む。
【0056】ステップS246においては、先に調べた
チャンネルの次に番号の小さい空きチャンネルCOKが存
在するか否かを確認する。そして、次に番号の小さい空
きチャンネルCOKの存在を確認した場合(YESの場
合)は、上記ステップS240と同様の手順により、そ
の空きチャンネルCOKと、使用中チャンネルCNGとの間
で、3次相互変調を生ずる関係にあるか否かを調べ(ス
テップS248)、その調査結果に応じて、上記ステッ
プS242、及びステップS244を繰り返す。そし
て、これらステップS242からステップS248まで
の動作を、全ての空きチャンネルCOKについて実行した
後(ステップS246においてNOになったとき)、こ
のステップS24の動作を終了する。
【0057】上記ステップS24において、使用中のチ
ャンネルCNGと非相互変調の関係にあるチャンネルCP1
(詳しくは、非相互変調チャンネル群CP1に記憶された
チャンネルn)が見つかった場合(ステップS26にお
いてYESの場合)、更に、この非相互変調チャンネル
P1のうち、使用中チャンネルCNGと隣接しないチャン
ネルCP2を抽出する(ステップS28)。ここで、この
ステップS28における制御部4の動作について、図5
のフローチャートを参照して詳しく説明する。
【0058】即ち、制御部4は、まず、非相互変調チャ
ンネルCP1のうち、最も番号の小さいチャンネルが、使
用中のチャンネルCNGと隣接するか否かを調べる。な
お、このとき、制御部4は、上述した数3を変形した次
の数7の式に基づいて、上記非相互変調チャンネルCP1
及び使用中チャンネルCNGを処理することによって、非
相互変調チャンネルCP1が、使用中チャンネルCNGと隣
接するか否かを調べる。
【0059】
【数7】CP1≠CNG±1 なお、ここでのCP1は、厳密には、非相互変調チャンネ
ル群CP1に記憶されたチャンネル番号nを示し、C
NGは、使用中チャンネル群CNGに記憶されたチャンネル
番号nを示す。
【0060】つまり、この数7におけるCP1に、上記最
も番号の小さい非相互変調チャンネルCP1のチャンネル
番号nを代入し、CNGに、使用中チャンネルCNGのチャ
ンネル番号nを代入するという計算を実行する(ステッ
プS280)。そして、上記CNGに、使用中チャンネル
NGのいずれのチャンネル番号nを代入しても、この数
7を満足する場合、上記最も番号の小さい非相互変調チ
ャンネルCP1は、使用中のチャンネルCNGのいずれと
も、隣接しないチャンネルであると見なす(ステップS
282のYES)。この場合、上記最も番号の小さい非
相互変調チャンネルCP1(のチャンネル番号n)を、メ
モリ部6内の非隣接チャンネル群CP2に記憶して(ステ
ップS284)、次のステップS286に進む。
【0061】一方、上記数7を満足しない場合(ステッ
プS282においてNOの場合)には、上記最も番号の
小さい非相互変調チャンネルCP2は、使用中のチャンネ
ルCNGのいずれかと隣接するものと見なし、そのままス
テップS286に進む。
【0062】ステップS286においては、先に調べた
チャンネルの次に番号の小さい非相互変調チャンネルC
P1が存在するか否かを確認する。そして、次に番号の小
さい非相互変調チャンネルCP1の存在を確認した場合
(YESの場合)は、上記ステップS280と同様の手
順により、その非相互変調チャンネルCP1が使用中チャ
ンネルCNGと隣接するか否かを調べ(ステップS28
8)、その調査結果に応じて、上記ステップS282、
及びステップS284を繰り返す。そして、これらステ
ップS282からステップS288までの動作を、全て
の非相互変調チャンネルCP1について実行した後(ステ
ップS286においてNOになったとき)、このステッ
プS28の動作を終了する。
【0063】なお、制御部4には、例えば液晶パネル構
成の表示部10が接続されており、制御部4は、上記ス
テップS28において、使用中のチャンネルCNGと隣接
しない非隣接チャンネルCP2(詳しくは、非隣接チャン
ネル群CP2に記憶されたチャンネルn)が見つかった場
合(ステップS30においてYESの場合)、この非隣
接チャンネルCP2(のチャンネル番号n)を上記表示部
10に表示する(ステップS32)。なお、この表示部
に表示されるチャンネル番号nは、周囲の他のワイヤレ
スシステムとの間で、同一チャンネル妨害や隣接チャン
ネル妨害、更には3次相互変調妨害等の各電波妨害を生
じることのないチャンネルの番号を表している。
【0064】そして、上記表示部10の表示内容を確認
し終えた時点で、上述したチャンネル検索設定部9をO
FFする(ステップS34においてYESの場合)。こ
れによって、制御部4は、上述したステップS4におい
てメモリ部6に記憶したチャンネルn0 を受信部に設定
し直すと共に、音声出力部3に対して音声出力許可信号
を送信し(ステップS36)、即ち、この受信機は、マ
イクロホンの電波を受信するという通信状態に戻る。
【0065】なお、上述したステップS23においてN
Oの場合、即ち空きチャンネルCOKが見つからなかった
場合は、制御部4は、実質的に使用可能なチャンネルn
は存在しないものと見なして、その旨を表すエラーメッ
セージを上記表示部10に表示する(ステップS3
8)。また、ステップS26においてNOの場合、即ち
非相互変調チャンネルCP1が見つからなかった場合や、
ステップS30においてNOの場合、即ち非隣接チャン
ネルCP2が見つからなかった場合も、制御部4は、上記
エラーメッセージを表示部10に表示する。なお、この
エラーメッセージを確認した後で、チャンネル検索設定
部9をOFFすれば(ステップS40においてNOの場
合)、制御部4は、ステップS36へと進み、これによ
って、受信機は、マイクロホンの電波を受信するという
通信状態に戻る。
【0066】上記のように、本実施の形態によれば、周
囲の他のワイヤレスシステムとの間で、同一チャンネル
妨害や隣接チャンネル妨害、更には3次相互変調妨害等
の電波妨害を生じることのない所謂実質的に使用可能な
チャンネル番号nが、上記表示部10に表示される。従
って、本実施の形態の受信機を使用して実際に無線通信
を行う際、上記表示部10に表示されたチャンネル番号
nを受信部2に設定すると共に、マイクロホン側におい
ても、その送信チャンネルとして受信機側と同じチャン
ネルnを設定することによって、周囲の他のワイヤレス
システムとの間で、同一チャンネル妨害や隣接チャンネ
ル妨害、更には3次相互変調妨害等の各電波妨害を生じ
ることのない、快適な無線通信を実現できる。
【0067】本実施の形態においては、上述した非相互
変調チャンネルCP1及び非隣接チャンネルCP2を抽出す
る際、それぞれ数6及び数7に、空きチャンネルCOK
び使用中チャンネルCNGを代入して計算することによっ
て、上記各チャンネルCP1及びCP2を抽出している。こ
れに対して、本実施の形態の受信機に各チャンネルnの
いずれが空きチャンネルCOKであって、いずれが使用中
のチャンネルCNGであるなら、いずれのチャンネルnが
上記非相互変調チャンネルCP1及び非隣接チャンネルC
P2に相当するかという組み合わせパターンを、予め記憶
しておき、これら各パターンを参照することによって、
実際の空きチャンネルCOKと使用中のチャンネルCNG
の組み合わせに応じた非相互変調チャンネルCP1及び非
隣接チャンネルCP2を探し出す(呼び出す)という方法
も考えられる。しかし、この方法によれば、上記各パタ
ーンを例えばメモリ部6に予め記憶しておく必要がある
が、本実施の形態記載の発明によれば、このような手間
や記憶領域を必要としない。
【0068】また、本実施の形態によれば、各電波妨害
を生じない実質的に使用可能なチャンネルが見つかった
とき、そのチャンネル番号nが、表示部10に表示され
る。従って、使用者は、実質的に使用可能なチャンネル
を直観できる。
【0069】更に、ステップS12において、受信中の
チャンネルnが空きチャンネルCOKであるかを判定する
際、その判断対象となる受信部2による受信レベルは、
アンテナ感度調整部7及びスケルチ感度調整部8で調整
したアンテナ入力感度及びスケルチ感度に依存する。従
って、実際に通信を行うときのアンテナ入力感度及びス
ケルチ感度を設定することによって、この受信機の実際
の使用環境に応じた空きチャンネルCOKの検索を実現で
きる。
【0070】また、上記実質的に使用可能なチャンネル
を検索しているとき、制御部4は、受信部2が受信した
電波から生成される音声が外部に出力されないように、
音声出力部3を制御する。従って、チャンネル検索中に
おいては雑音とも言える上記音声によって、使用者が不
快な思いをすることはない。
【0071】なお、本実施の形態における制御部4が、
特許請求の範囲に記載の制御部、判定手段及び抽出手段
に対応する。そして、図2から図5のフローチャートを
含む制御部4の一連の動作を実現するためのプログラム
は、メモリ部6に記憶されている。そして、このメモリ
部6内において、非相互変調チャンネルCP1を記憶する
領域が、特許請求の範囲に記載の第1の記憶手段に対応
し、非隣接チャンネルCP2を記憶する領域が、第2の記
憶手段に対応する。更に、メモリ部6内において、80
6.125MHzという下限周波数と、125kHzと
いう周波数間隔との各データを記憶する領域が、特許請
求の範囲に記載の第3の記憶手段に対応する。
【0072】また、本実施の形態においては、800M
Hz帯のワイヤレスマイクロホンシステムについて説明
したが、例えば70MHz帯や300MHz帯等、80
0MHz帯以外のシステムや、ワイヤレスマイクロホン
システム以外のワイヤレスシステムについても、本発明
を応用できることは言うまでもない。
【0073】そして、制御部4により受信部2の受信チ
ャンネルnを設定する際、806.125MHzという
下限周波数(チャンネル番号「1番」)を基準として、
これに125kHzという周波数間隔を順次加算すると
いう数4の演算式を実行することによって、各チャンネ
ル(周波数)を設定したが、これに限らない。例えば、
809.750MHzという上限周波数(チャンネル番
号「30番」)を基準として、これから上記125kH
zという周波数間隔を順次減算する等、本実施の形態以
外の手順によって、各チャンネル(周波数)を設定して
もよい。また、上記数4のような演算式を用いずに、例
えば表1に示す全チャンネルn(n=1、2、・・・、
30)のデータを、予めメモリ部6に記憶しておき、こ
の記憶データを基に、受信部2の受信チャンネルnを設
定してもよい。
【0074】また、空きチャンネルCOKのうち、非相互
変調チャンネルCP1を抽出する際に、使用中のチャンネ
ルCNGとの間で、3次相互変調の関係にないチャンネル
を抽出するよう構成したが、例えば5次相互変調等、3
次以上の次元の相互変調の関係にないチャンネルを抽出
してもよい。ただし、一般には、3次相互変調を生じな
ければ、実質的な通信に支障がないことが知られてい
る。
【0075】更に、本実施の形態においては、シングル
受信機について説明したが、例えば図6に示すようなダ
イバシティ受信機についても同様に、本発明を適用でき
る。このダイバシティ受信機は、図1に示すシングル受
信機に、もう一つのアンテナ1a及び受信部2aを付加
したもので、この付加した受信部2aに対しても、アン
テナ入力感度調整部7及びスケルチ感度調整部8からア
ンテナ入力感度及びスケルチ感度をそれぞれ設定できる
ように構成したものである。なお、受信部2aの出力
は、音声出力部4に接続されている。
【0076】上記のように構成されたダイバシティ受信
機は、アンテナ1、1aを介して電波を受信した受信部
2、2aのうち、受信レベルの大きい方の受信部の出
力、或いは、どちらか一方の受信部でしか電波を受信で
きなかった場合は電波を受信した方の受信部の出力を、
受信信号として扱うものである。つまり、このダイバシ
ティ受信機においては、各受信部2、2aの両方の受信
レベルがいずれも上述した予め定めたしきい値未満であ
るとき、即ち無視できる程度に小さいレベルであると
き、その時点で各受信部2、2aに設定されているチャ
ンネルが空きチャンネルCOKであると判断される。これ
以外については、本実施の形態で説明したシングル受信
機と同様であるので、その詳細な説明を省略する。
【0077】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明の
受信機によれば、受信機に割り当てられている複数のチ
ャンネルのうち、周囲で使用されていないチャンネル、
即ち空きチャンネルを検索し、更に、この検索して得た
空きチャンネルのうち、使用中のチャンネルと相互変調
の関係にないチャンネル、及び使用中のチャンネルと隣
接しないチャンネル、の一方または両方の条件を満足す
るチャンネルを抽出する。従って、周囲で使用されてい
る他のワイヤレスシステムとの間で、同一チャンネル妨
害しか回避し得ないという上述した従来技術とは異な
り、隣接チャンネル妨害や相互変調妨害等をも回避でき
る所謂実質的に使用可能なチャンネルを検索できるとい
う効果がある。
【0078】請求項2に記載の発明の受信機によれば、
上記空きチャンネルの中から上記各条件を満足するチャ
ンネルを抽出する際、上記空きチャンネル及び使用中の
チャンネルの各チャンネル情報に所定の演算を施すこと
によって、上記各条件を満足するチャンネルを抽出して
いる。これに対して、例えば、受信機に割り当てられて
いる各チャンネルのうち、いずれが空きチャンネルであ
って、いずれが使用中のチャンネルであるときに、いず
れのチャンネルが上記各条件を満足するかという組み合
わせパターンを、予め記憶しておき、これら各パターン
を参照することによって、実際の空きチャンネルと使用
中のチャンネルとの組み合わせに応じたチャンネルを探
し出す(呼び出す)という方法も考えられる。しかし、
この方法によれば、上記各パターンを予め記憶しておく
手段が必要となるが、本請求項2に記載の発明によれ
ば、このような記憶手段を設ける必要はないという効果
がある。
【0079】請求項3に記載の発明は、受信する周波数
(チャンネル)を設定する際、基準周波数、例えば下限
周波数と、周波数間隔とから、本請求項3に記載の発明
の受信機に割り当てられている各周波数を設定するよう
構成されている。即ち、本請求項3に記載の発明の受信
機は、これに割り当てられている各周波数に対応するデ
ータを有しておらず、このような受信機においても、上
記請求項1に記載の発明と同様の効果を実現できるとい
う効果がある。
【0080】請求項4に記載の発明によれば、上記各条
件を満足するチャンネル、即ち実質的に使用可能なチャ
ンネルを表すチャンネル情報が、表示部に表示される。
従って、使用者は、いずれのチャンネルが実質的に使用
可能であるのかを、上記表示部の表示情報により直観で
きるという効果がある。
【0081】請求項5に記載の発明によれば、受信部
は、受信感度設定手段によって設定された受信感度に従
って電波を受信する。従って、実際に通信を行うときの
受信感度を設定することによって、この受信機の実際の
使用環境に応じたチャンネル検索が実現できるという効
果がある。
【0082】請求項6に記載の発明によれば、受信部
は、スケルチ感度設定手段によって設定されたスケルチ
感度に従って電波を受信する。従って、実際に通信を行
うときのスケルチ感度を設定することによって、この受
信機の実際の使用環境に応じたチャンネル検索を実現で
きるという効果がある。
【0083】請求項7に記載の発明によれば、チャンネ
ル検索を行っている最中に、受信した電波から生成され
る音が外部に出力されないように構成されている。即
ち、空きチャンネル検索中に雑音とも言える上記音が出
力されることがないので、使用者が上記音によって不快
な思いをすることはない。
【0084】請求項8に記載の発明の通信方法は、上記
請求項1,2,3,4,5,6または7に記載の発明の
受信機で検索して得たチャンネルを用いて通信を行うも
のである。従って、周囲の他のワイヤレスシステムとの
間で、同一チャンネル妨害や隣接チャンネル妨害、更に
は相互変調妨害等の各電波妨害を生ずることなく、快適
な通信を実現できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る受信機の一実施の形態を示すブロ
ック図である。
【図2】同実施の形態における制御部の動作の流れを示
すフローチャートである。
【図3】図2に続くフローチャートである。
【図4】図3の一部を詳細に記したフローチャートであ
る。
【図5】図3の一部を詳細に記した図4とは別のフロー
チャートである。
【図6】同実施の形態の応用例で、ダイバシティ受信機
のブロック図である。
【符号の説明】 2 受信部 4 制御部 6 メモリ部 10 表示部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 設定された周波数の電波を受信する受信
    部と、 該受信部に対して予め定めた複数の周波数を順次1つず
    つ設定する制御部と、 該制御部によって設定された上記周波数の電波を上記受
    信部で受信しているとき上記受信部の受信レベルが所定
    のレベル以上であるか否かを判定する判定手段と、 上記受信部の受信レベルが上記所定のレベル以上である
    と上記判定手段が判定したときの上記受信部に設定され
    ている上記周波数を表す周波数情報を記憶する第1の記
    憶手段と、 上記受信部の受信レベルが上記所定のレベル未満である
    と上記判定手段が判定したときの上記受信部に設定され
    ている上記周波数を表す周波数情報を記憶する第2の記
    憶手段と、 上記第2の記憶手段に記憶された周波数情報のうち、上
    記第1の記憶手段に記憶された周波数情報に対応する周
    波数と相互変調の関係にない周波数に対応するという第
    1の条件と、上記第1の記憶手段に記憶された周波数情
    報に対応する周波数と隣接しない周波数に対応するとい
    う第2の条件と、の一方または両方の条件を満足する周
    波数情報を抽出する抽出手段と、 この抽出手段によって抽出された周波数情報を出力する
    出力部と、を具備するワイヤレス受信機。
  2. 【請求項2】 上記抽出手段が、上記第2の記憶手段に
    記憶された周波数情報の中から上記第1及び第2の条件
    の一方または両方を満足する周波数情報を抽出する際、
    上記第1及び第2の記憶手段に記憶された各周波数情報
    に所定の演算を施すことによって、上記第2の記憶手段
    に記憶された周波数情報が上記第1及び第2の条件の一
    方または両方を満足するか否かを判断する状態に構成さ
    れた請求項1に記載のワイヤレス受信機。
  3. 【請求項3】 上記予め定めた複数の周波数が、それぞ
    れ或る一定の周波数間隔を隔てた値であって、 上記制御部が、上記各周波数のうち任意の一部の周波数
    に対応する基準周波数設定データと上記一定の周波数間
    隔に対応する間隔データとが予め記憶された第3の記憶
    手段と、上記基準周波数設定データに対して上記間隔デ
    ータの加算処理及び減算処理の一方または両方を施すこ
    とにより上記各周波数にそれぞれ対応する周波数設定デ
    ータを導出する処理手段と、上記基準周波数設定データ
    を含む上記各周波数設定データに基づいてこれら各周波
    数設定データにそれぞれ対応する周波数の信号を生成し
    てこれらを上記受信部に順次1つずつ設定する周波数生
    成手段と、を備えた請求項2に記載のワイヤレス受信
    機。
  4. 【請求項4】 上記出力部から出力される上記周波数情
    報を表示する表示部を設けた請求項1、2または3に記
    載のワイヤレス受信機。
  5. 【請求項5】 上記受信部の受信感度を設定する受信感
    度設定手段を設け、上記受信部は、設定された上記受信
    感度に従って上記電波を受信する状態に構成された請求
    項1、2、3または4に記載のワイヤレス受信機。
  6. 【請求項6】 上記受信部のスケルチ感度を設定するス
    ケルチ感度設定手段を設け、上記受信部は、設定された
    上記スケルチ感度に従って上記電波を受信する状態に構
    成された請求項1、2、3、4または5に記載のワイヤ
    レス受信機。
  7. 【請求項7】 上記受信部の受信した上記電波を基に生
    成される音を出力する音出力部が設けられており、上記
    制御部が上記受信部に対して上記周波数を設定している
    とき、上記音出力部から上記音が出力されない状態に上
    記音出力部を制御する音出力制御手段を備えた請求項
    1、2、3、4、5または6に記載のワイヤレス受信
    機。
  8. 【請求項8】 請求項1、2、3、4、5、6または7
    に記載のワイヤレス受信機において、上記出力部から出
    力された周波数情報の示す周波数を使用してワイヤレス
    通信を行う通信方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6215958B1 (en) 1991-02-14 2001-04-10 Canon Kabushiki Kaisha Power transmission apparatus including plural selectable drive transmission mechanisms usable with single drive source, and camera using same
WO2011104804A1 (ja) * 2010-02-25 2011-09-01 日本電気株式会社 信号処理回路、無線通信装置及び信号処理方法

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