JPH11195344A - 電子機器 - Google Patents

電子機器

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JPH11195344A
JPH11195344A JP89198A JP89198A JPH11195344A JP H11195344 A JPH11195344 A JP H11195344A JP 89198 A JP89198 A JP 89198A JP 89198 A JP89198 A JP 89198A JP H11195344 A JPH11195344 A JP H11195344A
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JP
Japan
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button
electronic device
switch
operating
push
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Withdrawn
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JP89198A
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English (en)
Inventor
Toshikazu Katou
敏▲かず▼ 加藤
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】押圧スイッチに加わる外力を緩衝し得るモール
ド一体化押しボタンを備える電子機器を提供する。 【解決手段】モールド一体化連接押しボタン100はモ
ールド成形により弾性性を持つ材料で一体的に作られて
おり、複数のボタン102と、その各々の周囲に位置す
るU字形状部108とを有している。ボタン102は連
結部106を介してU字形状部108の下端部に連結さ
れ、U字形状部108の上端部は連桿部110に連結さ
れている。ボタン102の上端には突起部104が設け
られ、これは連桿部110とほぼ同じ高さに位置してい
る。各連桿部110の両端からは、腕部112が下方に
向かって延びるている。腕部112の下端部には、前方
に突出した円柱形状の取付ピン116が形成されてい
る。各ボタン102の裏側には後方に突出したスイッチ
ピン120とストッパピン122が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タクトスイッチ等
の押圧スイッチと該押圧スイッチを操作するボタン部材
を備える電子機器に関し、特には上記押圧スイッチと上
記ボタン部材を備えるマイクロカセットテープレコーダ
等の電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】押圧スイッチを使った電子機器のボタン
構造、例えばマイクロカセットテープレコーダにおける
再生や録音や巻き戻しや早送り等の切換ボタンに適用可
能なモールド一体化押しボタン構造は既に知られてい
る。このモールド一体化押しボタンでは、ボタンは弾性
変形し得る細長のアーム部材を介してマイクロカセット
テープレコーダの筐体に支持されている。つまり、モー
ルド一体化押しボタンの固定部とボタンはアーム部材の
分だけ離れている。
【0003】しかし、マイクロカセットテープレコーダ
では、切換ボタンは一般にマイクロカセットテープレコ
ーダ本体の側面に配置されるため、切換ボタンの配置に
割り当てられる空間が狭いため、この種の構造のモール
ド一体化押しボタンは適用できない。このため、一般に
マイクロカセットテープレコーダでは、複数の独立した
ボタンが並べて配置された構造となっている。また、前
述のモールド一体化押しボタン構造では、ボタンに加え
られる外力は直接ボタンに作用する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、マイクロ
カセットテープレコーダでは、切換ボタンが別々の部品
で構成されており、その取付には切換ボタンの個数に相
当する工程が必要となるため、部材コストの低減や組立
作業の簡略化を妨げる要因となっている。
【0005】また、切換ボタンに加えられた外力は直接
押圧スイッチに伝わるため、落下や衝撃などによりマイ
クロカセットテープレコーダに不用意な外力が加わった
際に、スイッチが破損したりすることがある。
【0006】本発明は、このような事情を考慮して成さ
れたもので、その目的は、押圧スイッチに加わる外力を
緩衝し得る押しボタンを備えるマイクロカセットテープ
レコーダ等の電子機器を提供することである。言い換え
れば、ボタンの過度の押し込みを防止する機能を有する
押しボタンを備える電子機器を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の電子機器は、複
数の押圧スイッチと、上記押圧スイッチの各々に使用さ
れる単独のボタン部材が連結一体となった、連結ボタン
部材とを具備し、上記連結ボタン部材は、押圧スイッチ
を押圧操作するための部材である複数の単独ボタン部材
と、上記単独ボタン部材より延出して各単独ボタン部材
を所定の距離を置いて互いに連結しており、連結の経路
形状が、連結される各単独ボタン部材における延出位置
どうしを結ぶ直線と重ならないように迂回する部分を有
する、弾性体よりなる相互連結部材とを具備することを
特徴とする。
【0008】上記相互連結部材はさらに上記迂回する部
分において、電子機器側に固定される部分である被固定
部分を有することを特徴とする。本発明の電子機器は、
押圧スイッチと、上記押圧スイッチを操作するためのボ
タン部材とを具備する電子機器であり、上記ボタン部材
は、押圧自在である操作部と、上記操作部の側部に上記
操作部とは離間して配され、電子機器側に取付け固定さ
れる取付け基材と、上記操作部の周囲に配されて上記操
作部と上記取付け基材を連結する部材であり、上記取付
け基材と弾性をもって結合し、上記操作部の上記取付け
基材が配される側とは反対側において上記操作部と弾性
をもって結合する連結手段とを具備することを特徴とす
る。
【0009】本発明の電子機器は、押圧スイッチと、上
記押圧スイッチを操作するためのボタン部材とを具備す
る電子機器であり、上記ボタン部材は、押圧自在である
操作部と、操作部の裏面より押圧方向に向けて延出し、
弾性を有するスイッチ操作部と、操作部の裏面より押圧
方向に向けて延出するストッパとを具備することを特徴
とする。
【0010】本発明の電子機器は、押圧スイッチと、上
記押圧スイッチを操作可能なボタン部材とを具備する電
子機器であり、上記ボタン部材は、一つの側に電子装置
側と係合可能な第1の係合部を有し、第1の係合部を有
する側と反対の側に電子装置側と係合可能な第2の係合
部を有する押圧自在である操作部と、上記操作部のいず
れか一方の係合部を有する方の側部に、上記操作部とは
離間して配され、電子機器側に取付け固定される取付け
基材と、上記操作部の周囲に配されて上記操作部と上記
取付け基材を連結する部材であり、押圧スイッチを操作
可能なスイッチ操作部と、上記取付け基材に結合される
結合部とを有し、上記スイッチ操作部と上記結合部の中
間において上記操作部の係合部を有しない側と部分的に
連結される、弾性体よりなる相互連結部材とを有し、上
記操作部材の上面の一方の係合部側を押圧すると、他方
の係合部が電子機器本体側と係合し、上記操作部材は該
他方の係合部を中心として回動運動をおこなうことによ
り上記相互連結部材に押圧動作を伝達することを特徴と
する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について説明する。まず、第一の実施の形
態における連結ボタン部材であるモールド一体化連接押
しボタンについて説明する。モールド一体化連接押しボ
タンは、モールド成形によって、弾性性を持つ材料で一
体的に作られる。
【0012】図1に示されるように、モールド一体化連
接押しボタン100は、複数の操作部であるボタン10
2と同数の連結手段であるU字形状部108を有してい
る。各ボタン102は各U字形状部108の内側に位置
し、ボタン102の下端部は連結部106を介してU字
形状部108の下端部に連結されている。各ボタン10
2とその周囲のU字形状部108は単独ボタン部材を構
成している。
【0013】U字形状部108の二つの上端部の裏側に
は、これらを連絡する連桿部110が延びている。ま
た、ボタン102の上端には突起部104が設けられて
おり、突起部104は連桿部110とほぼ同じ高さに位
置している。
【0014】各連桿部110の両端からは、相互連結部
材である腕部112が下方に向かって延びるている。連
桿部110と腕部112は取付け基材を構成している。
モールド一体化連接押しボタン100の両側に位置する
腕部112はその下端に拡張部112aを有している。
また、それ以外の腕部112は別の腕部112と隣接し
ており、隣接した二本の腕部112はその下端に位置す
る連結部112bにおいて互いに連結している。この連
結部112bからは、延出部114が下方に向かって延
びている。
【0015】図2に明瞭に示されるように、モールド一
体化連接押しボタン100の端に位置する腕部112の
下端の拡張部112aおよび隣接する二本の腕部112
を繋ぐ連結部112bには、前方(図1の紙面手前側)
に向かって突出した円柱形状の取付ピン116が形成さ
れている。腕部112と延出部114と取付ピン116
は被固定部分を構成している。
【0016】また、各ボタン102の裏側には、図3に
示されるように、後方(図1の紙面奥側)に向かって突
出したスイッチ操作部であるスイッチピン120とスト
ッパであるストッパピン122とが設けられている。
【0017】図4はモールド一体化連接押しボタン10
0が取り付けられる外装140を裏面から見た図であ
る。図4に示されるように、外装140にはボタン10
2を露出させるためのボタン穴142が形成されてい
る。ボタン穴142の上には、ボタン102の上突起1
04を受けるための凹部からなる突起受け144が設け
られている。これと共に、上部から中央に延びる複数の
リム部152と、下部から中央に延びる別の複数のリム
部154が設けられている。リム部152とリム部15
4は、それぞれ、取り付けられたモールド一体化連接押
しボタン100の腕部112と延出部114に対応する
位置に形成されている。
【0018】端に位置するリム部152の下端には拡張
部152aが設けられ、それ以外のリム部152と別の
リム部154の間には別の拡張部152bが設けられて
いる。拡張部152aと拡張部152bは、それぞれ、
モールド一体化連接押しボタン100の拡張部112a
と連結部112bに形成された取付けピン116が挿入
される穴156が形成されている。
【0019】図5はモールド一体化連接押しボタン10
0と外装140を組み合わせた場合における、図1およ
び図4のA−A線における断面図である。これより外装
140が中空のかまぼこ型をしていること、また、リム
部154等は中空空間に張り出した壁状の構造であるこ
とが分かる。図5ではリム部154の先端の拡張部15
2bの穴156にモールド一体化連接ボタン100の取
付けピン116が挿入されている様子が示されている。
【0020】図6はモールド一体化連接押しボタン10
0と外装140を組み合わせた場合における図1および
図4のB−B線における断面図である。これは外装14
0をかまぼこ型の稜線において切断した図に当たり、モ
ールド一体化連接押しボタン100の構成部品のボタン
102とU字形状部108と取付けピン116の断面方
向の位置関係が示されている。また、PC基板178と
押圧スイッチ180と可動片182も記載しておいた。
【0021】図5と図6に示されるように、モールド一
体化連接押しボタン100の拡張部112aと連結部1
12bの取付けピン116が外装140の拡張部152
aと拡張部152bの穴156に圧入されることによっ
て、モールド一体化連接押しボタン100は、腕部11
2がリム部152に接し、延出部114がリム部154
に接した状態で、外装140に圧入固定される。
【0022】図7は図1のC−C線における断面図を示
す。図7に示されるように、外装140の上部外側に
は、上側外装カバー172の端が挿入される上側溝14
6が形成され、また、外装140の下部外側には、下側
外装カバー174の端が挿入される上側溝148が形成
されている。外装140と上側外装カバー172と下側
外装カバー174の内部空間には、中枠176が収容さ
れており、この中枠176にはPC基板178がネジ止
め等により固定されている。また、PC基板178には
やはり押圧スイッチ180が固定されている。
【0023】この構造体では、図6と図7に示されるよ
うに、各ボタンに設けられたスイッチピン120は押圧
スイッチ180の可動片182に対向し、ストッパピン
122はPC基板178に対向している。また、連桿部
110の裏側が中枠176の端面に対向し、U字形状部
108の下端部裏側に設けられた突起部126が中枠1
76の端面に対向している。言い換えれば、このような
配置関係が得られるように、各部材の取付位置や寸法が
設定される。
【0024】ボタン102の奥への移動に伴ない、スイ
ッチピン120は押圧スイッチ180の可動片182を
押し、押圧スイッチ180を切り換える。ボタン102
の上側が押された場合には、ボタン102は連結部10
6を支点として奥に移動する。また、ボタン102の下
側が押された場合には、ボタン102はU字形状部10
8の上端部(すなわち連桿部110との連結部分)を支
点として奥に移動する。さらに、ボタン102の中央が
押された場合には、ボタン102は連結部106とU字
形状部108の上端部の両方を支点として奥に移動す
る。いずれの場合もクリック感が損なわれることはな
い。
【0025】さらに、ボタン102が更に奥へ押し込ま
れた場合には、押圧スイッチ180に過度の力が加わる
前に、ストッパピン122がPC基板178に当たる。
ボタン102の更なる押し込みに対しては、ストッパピ
ン122が弾性変形を起こす。これによりボタン102
の過度の押し込みが防止される。
【0026】ストッパピン122とPC基板178の衝
突の前後において、ボタン102の押され方によるが、
連桿部110がボタン102の上端の突起部104に押
されて中枠176に当たったり、U字形状部108の下
端の突起部126が中枠176に当たったりする。これ
は、ストッパピン122とPC基板178の衝突による
ボタン102の過度の押し込み防止を補助する。
【0027】以上の説明から容易に理解できるように、
本実施形態のモールド一体化連接押しボタンは、狭い空
間に配置でき、良好なクリック感を提供し、ボタンの過
度の押し込みを防止する機能を備えている。
【0028】次に、第二の実施の形態における連結ボタ
ン部材であるモールド一体化連接押しボタンについて説
明する。モールド一体化連接押しボタンは、第一の実施
の形態と同様に、モールド成形により弾性性を持つ材料
で一体的に作られており、複数のボタンが列んでいる
が、以下の説明に用いる図面には、その一つだけを示す
だけにとどめる。
【0029】図8に示されるように、モールド一体化連
接押しボタン200は、複数の操作部であるボタン20
2と同数の相互連結部材であるU字形状部210を有し
ている。各ボタン202は各U字形状部210の内側に
位置し、ボタン202の両側中央部が連結部208を介
してU字形状部210に連結されている。
【0030】U字形状部210の二つの上端部の裏側に
は、これらを連絡する連桿部212が延びている。言い
換えれば、U字形状部210は、これが連桿部212に
結合する部分である結合部を介して、連桿部212に結
合されている。また、ボタン202の上端には係合部で
ある突起部204が設けられており、突起部204は連
桿部212とほぼ同じ高さに位置している。
【0031】ボタン202の下端には、その両側に突出
した係合部である突起部206が設けられており、突起
部206は、U字形状部210に形成された窪みの内側
に位置し、U字形状部210と干渉することはない。
【0032】各連桿部212の両端からは腕部214が
下方に向かって延びるている。モールド一体化連接押し
ボタン200の両側に位置する腕部214はその下端に
拡張部214aを有しており、この拡張部214aから
下方に向かって延出部216が延びている。また、それ
以外の腕部214は別の腕部214と隣接しており、隣
接した二本の腕部214はその下端に位置する連結部2
14bにおいて互いに連結している。この連結部214
bから下方に向かって延出部216が延びている。
【0033】図9に明瞭に示されるように、モールド一
体化連接押しボタン200の端に位置する腕部214の
下端の拡張部214aおよび隣接する二本の腕部214
を連結する連結部214bには、前方(図8の紙面手前
側)に向かって突出した円柱形状の取付ピン218が形
成されている。
【0034】図10に示されるように、各U字形状部2
10の下端の裏側には、後方(図8の紙面奥側)に向か
って突出したスイッチ操作部であるスイッチピン220
が設けられ、また、各ボタン202の裏側には、後方
(図8の紙面奥側)に向かって突出したストッパピン2
22が設けられている。
【0035】図11に示されるように、モールド一体化
連接押しボタン200が取り付けられる外装240は、
第一の実施の形態における外装140と構造的には非常
に類似しており、モールド一体化連接押しボタン200
と外装240の間の取付構造等は第一の実施の形態と同
じである。外装240には、ボタン202を露出させる
ためのボタン穴242が形成されている。ボタン穴24
2の上には、ボタン202の上端の突起部204を受け
るための突起部受け244が設けられ、同様に、ボタン
穴242の下には、ボタン202の下端の突起部206
を受けるための二つの突起部受け246が設けられてい
る。
【0036】また、外装240の裏側には、上部から中
央に延びてる複数のリム部254と、下部から中央に延
びる別の複数のリム部256とが設けられている。リム
部254は二本一組で互いに平行に延びており、その下
端においてリム部256と連結している。この連結部分
にはモールド一体化連接押しボタン200の拡張部21
4aと連結部214bに形成された取付ピン218が挿
入される穴258が形成されている。
【0037】モールド一体化連接押しボタン200は、
取付ピン218が外装240の穴258に圧入されるこ
とによって、腕部214がリム部254に接し、延出部
216がリム部256に接した状態で、外装240に固
定される。つまり、腕部214と延出部216が外装2
40に押圧固定される。良好な固定を得るため、取付ピ
ン218の外径は穴258の内径よりも僅かに大きく設
定されている。
【0038】図12に示されるように、外装240の上
部外側には、外装カバー272の端が挿入される上側溝
148が形成されている。外装240と外装カバー27
2の内部空間には、中枠276が収容されており、この
中枠276にはPC基板278がネジ止め等により固定
されている。また、PC基板278には押圧スイッチ2
80が固定されている。
【0039】U字形状部210の下端部に設けられたス
イッチピン220は押圧スイッチ280の可動片282
に対向し、ボタン202の裏側に設けられたストッパピ
ン222はPC基板278に対向している。また、連桿
部212の裏側が中枠276の端面に対向している。
【0040】図13に示されるように、ボタン202の
下側が押された場合には、ボタン202は突起部204
と突起部受け244の接点を支点にして移動し、これに
伴なって連結部208が奥へ移動するため、U字形状部
210はその上端部を支点として奥に移動する。このU
字形状部210の動きに伴ない、その下端部に設けられ
たスイッチピン220は押圧スイッチ280の可動片2
82を押す。さらにボタン202が押された場合には、
押圧スイッチ280に過度の力が加わる前に、ストッパ
ピン222がPC基板278に当たる。
【0041】図14に示されるように、ボタン202の
上側が押された場合には、ボタン202は突起部206
と突起部受け246の接点を支点にして移動し、これに
伴なって連結部208が奥へ移動するため、U字形状部
210はその上端部を支点として奥に移動する。このU
字形状部210の動きに伴ない、その下端部に設けられ
たスイッチピン220は押圧スイッチ280の可動片2
82を押す。さらにボタン202が押された場合には、
押圧スイッチ280に過度の力が加わる前に、ボタン2
02の上端の突起部204に押された連桿部212が内
枠276に当たる。
【0042】図15に示されるように、ボタン202の
中央が押された場合には、ボタン202の奥への移動に
伴ない、U字形状部210はその上端部を支点として奥
に移動する。この動きに伴ない、U字形状部210の下
端部に設けられたスイッチピン220は押圧スイッチ2
80の可動片282を押す。さらにボタン202が押さ
れた場合には、押圧スイッチ280に過度の力が加わる
前に、ストッパピン222がPC基板278に当たる
か、あるいは、ボタン202の上端の突起部204に押
された連桿部212が内枠276に当たる。
【0043】このように、いずれの場合も、ボタン20
2の過度の押し込みが防止される。また、連結部208
はボタン202の上下方向の中央に位置しているので、
ボタン202の上側または下側が押された場合、連結部
208の移動距離はボタン202の押し込み量の半分で
あるが、上端を支点として移動するU字形状部210の
下端はボタン202の押し込み量と等しい距離移動す
る。つまり、ボタン202のどの部分が押されても、ス
イッチピン220の移動量はほとんど変わらない。従っ
て、押圧スイッチ280の操作に十分なストロークが常
に確保されるので、クリック感が損なわれることはな
い。
【0044】以上の説明から容易に理解できるように、
本実施形態のモールド一体化連接押しボタンは、狭い空
間に配置でき、良好なクリック感を提供し、ボタンの過
度の押し込みを防止する機能を備えている。
【0045】本明細書は以下に記載する発明を含んでい
る。 1.電子機器に使用される複数の押圧スイッチのボタン
部材が連結一体となった、連結ボタン部材であり、押圧
スイッチを押圧操作するための部材である複数の単独ボ
タン部材と、上記単独ボタン部材より延出して各単独ボ
タン部材を所定の距離を置いて互いに連結しており、連
結の経路形状が、連結される各単独ボタン部材における
延出位置どうしを結ぶ直線と重ならないように迂回する
部分を有する、弾性体よりなる相互連結部材とを具備す
ることを特徴とする連結ボタン部材。
【0046】[実施の形態との対応]単独ボタン部材は
ボタン102とU字形状部108を合わせたものに対応
する。相互連結部材は腕部112に対応する。[効果]
各々のボタンを押しても他のボタンが不用意に動かな
い。
【0047】2.上記相互連結部材はさらに上記迂回す
る部分において、電子機器側に固定される部分である被
固定部分を有することを特徴とする第1項に記載の連結
ボタン部材。
【0048】[実施の形態との対応]被固定部分は腕部
112・延出部114・取り付けピン116を合わせた
ものが対応する。[効果]第1項の効果がさらに顕著に
得られる。
【0049】3.電子機器に使用される押圧スイッチを
操作するためのボタン部材であり、押圧自在である操作
部と、上記操作部の側部に上記操作部とは離間して配さ
れ、電子機器側に取付け固定される取付け基材と、上記
操作部周囲に配されて上記操作部と上記取付け基材を連
結する部材であり、上記取付け基材と弾性をもって結合
し、上記操作部の上記取付け基材が配される側とは反対
側において上記操作部と弾性をもって結合する連結手段
とを具備することを特徴とするボタン部材。
【0050】[実施の形態との対応]操作部はボタン1
02に対応し、取付け基材は連桿部110と腕部112
を合わせたものに対応し、連結手段はU字形状部108
に対応する。
【0051】[効果]ボタンのいずれの部分を押しても
良好なクリック感が得られる。 4.電子機器に使用される押圧スイッチを操作するため
のボタン部材であり、押圧自在である操作部と、操作部
の裏面より押圧方向に向けて延出する、弾性を有するス
イッチ操作部と、操作ボタンの裏面より押圧方向に向け
て延出するストッパとを具備することを特徴とするボタ
ン部材。
【0052】[実施の形態との対応]操作部はボタン1
02に対応し、スイッチ操作部はスイッチピン120に
対応し、ストッパはストッパピン122に対応する。
[効果]押圧スイッチに過大な力が加わらない。
【0053】5.電子機器に使用される押圧スイッチを
操作するため、電子機器に取付けられるボタン部材であ
り、一つの側に電子装置側と係合可能な第1の係合部を
有し、第1の係合部を有する側と反対の側に電子装置側
と係合可能な第2の係合部を有する押圧自在である操作
部と、上記操作部のいずれか一方の係合部を有する方の
側部に、上記操作部とは離間して配置され、電子機器側
に取付け固定される取付け基材と、上記操作部の周囲に
配されて上記操作部と上記取付け基材を連結する部材で
あり、押圧スイッチを操作可能なスイッチ操作部と、上
記取付け基材に結合される結合部とを有し、上記スイッ
チ操作部と上記結合部の中間において、上記操作部の係
合部を有しない側と部分的に連結される、弾性体よりな
る相互連結部材とを有し、上記操作部の上面の一方の係
合部側を押圧すると、他方の係合部が電子機器本体側と
係合し、上記操作部は該他方の係合部を中心として回転
運動をおこなうことにより上記相互連結部材に押圧動作
を伝達することを特徴とするボタン部材。
【0054】[実施の形態との対応]操作部はボタン2
02に対応し、係合部は突起部204と突起部206に
対応し、スイッチ操作部はスイッチピン220に対応
し、結合部はU字形状部210が連桿部212に結合す
る部分に対応し、相互連結部材はU字形状部210に対
応する。[効果]ボタンのいずれの部分を押しても、所
要ストロークが確保でき、良好な操作感が得られる。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、押圧スイッチに加わる
外力を緩衝し得るモールド一体化押しボタンを備える電
子機器が提供される。これにより、部材コストの低減と
組立の簡略化が図れると共に、衝撃などの不用意な力に
よる押圧スイッチの破損の頻度が軽減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施の形態におけるモールド一体化連接
押しボタンの正面図である。
【図2】図1のモールド一体化連接押しボタンの表側部
分斜視図である。
【図3】図1のモールド一体化連接押しボタンの裏側部
分斜視図である。
【図4】図1のモールド一体化連接押しボタンが取り付
けられる外装の裏側正面図である。
【図5】外装に取り付けられた図1のモールド一体化連
接押しボタンのV−V線に沿った横断面図である。
【図6】外装に取り付けられた図1のモールド一体化連
接押しボタンのVI−VI線に沿った横断面図である。
【図7】外装に取り付けられた図1のモールド一体化連
接押しボタンの縦断面図である。
【図8】第二の実施の形態におけるモールド一体化連接
押しボタンの部分正面図である。
【図9】図8のモールド一体化連接押しボタンの表側部
分斜視図である。
【図10】図8のモールド一体化連接押しボタンの裏側
部分斜視図である。
【図11】図8のモールド一体化連接押しボタンが取り
付けられる外装の裏側正面図である。
【図12】外装に取り付けられた図8のモールド一体化
連接押しボタンの縦断面図である。
【図13】外装に取り付けられた図8のモールド一体化
連接押しボタンの縦断面図であり、ボタンの下側が押さ
れたときの様子を示している。
【図14】外装に取り付けられた図8のモールド一体化
連接押しボタンの縦断面図であり、ボタンの上側が押さ
れたときの様子を示している。
【図15】外装に取り付けられた図8のモールド一体化
連接押しボタンの縦断面図であり、ボタンの中央が押さ
れたときの様子を示している。
【符号の説明】
100 モールド一体化連接押しボタン 102 ボタン 108 U字形状部 110 連桿部 112 腕部 116 取り付けピン 120 スイッチピン 122 ストッパピン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の押圧スイッチと、 上記押圧スイッチの各々に使用される単独のボタン部材
    が連結一体となった、連結ボタン部材と を具備し、 上記連結ボタン部材は、 押圧スイッチを押圧操作するための部材である複数の単
    独ボタン部材と、 上記単独ボタン部材より延出して各単独ボタン部材を所
    定の距離を置いて互いに連結しており、連結の経路形状
    が、連結される各単独ボタン部材における延出位置どう
    しを結ぶ直線と重ならないように迂回する部分を有す
    る、弾性体よりなる相互連結部材とを具備することを特
    徴とする電子機器。
  2. 【請求項2】 上記相互連結部材はさらに上記迂回する
    部分において、電子機器側に固定される部分である被固
    定部分を有することを特徴とする請求項1に記載の電子
    機器。
  3. 【請求項3】 押圧スイッチと、 上記押圧スイッチを操作するためのボタン部材とを具備
    する電子機器であり、 上記ボタン部材は、 押圧自在である操作部と、 上記操作部の側部に上記操作部とは離間して配され、電
    子機器側に取付け固定される取付け基材と、 上記操作部の周囲に配されて上記操作部と上記取付け基
    材を連結する部材であり、上記取付け基材と弾性をもっ
    て結合し、上記操作部の上記取付け基材が配される側と
    は反対側において上記操作部と弾性をもって結合する連
    結手段とを具備することを特徴とする電子機器。
  4. 【請求項4】 押圧スイッチと、 上記押圧スイッチを操作するためのボタン部材とを具備
    する電子機器であり、 上記ボタン部材は、 押圧自在である操作部と、 操作部の裏面より押圧方向に向けて延出し、弾性を有す
    るスイッチ操作部と、 操作部の裏面より押圧方向に向けて延出するストッパと
    を具備することを特徴とする電子機器。
  5. 【請求項5】 押圧スイッチと、 上記押圧スイッチを操作可能なボタン部材とを具備する
    電子機器であり、 上記ボタン部材は、 一つの側に電子装置側と係合可能な第1の係合部を有
    し、第1の係合部を有する側と反対の側に電子装置側と
    係合可能な第2の係合部を有する押圧自在である操作部
    と、 上記操作部のいずれか一方の係合部を有する方の側部
    に、上記操作部とは離間して配され、電子機器側に取付
    け固定される取付け基材と、 上記操作部の周囲に配されて上記操作部と上記取付け基
    材を連結する部材であり、押圧スイッチを操作可能なス
    イッチ操作部と、上記取付け基材に結合される結合部と
    を有し、上記スイッチ操作部と上記結合部の中間におい
    て上記操作部の係合部を有しない側と部分的に連結され
    る、弾性体よりなる相互連結部材とを有し、 上記操作部材の上面の一方の係合部側を押圧すると、他
    方の係合部が電子機器本体側と係合し、上記操作部材は
    該他方の係合部を中心として回動運動をおこなうことに
    より上記相互連結部材に押圧動作を伝達することを特徴
    とする電子機器。
JP89198A 1998-01-06 1998-01-06 電子機器 Withdrawn JPH11195344A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114464482A (zh) * 2022-03-21 2022-05-10 Oppo广东移动通信有限公司 按键组件及电子设备

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Effective date: 20050405