JPH11191627A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH11191627A
JPH11191627A JP35892597A JP35892597A JPH11191627A JP H11191627 A JPH11191627 A JP H11191627A JP 35892597 A JP35892597 A JP 35892597A JP 35892597 A JP35892597 A JP 35892597A JP H11191627 A JPH11191627 A JP H11191627A
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JP
Japan
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region
drain
type
conductivity
conductivity type
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Application number
JP35892597A
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English (en)
Inventor
Hitomichi Takano
仁路 高野
Masahiko Suzumura
正彦 鈴村
Yoshiki Hayazaki
嘉城 早崎
Yuji Suzuki
裕二 鈴木
Yoshifumi Shirai
良史 白井
Takashi Kishida
貴司 岸田
Takeshi Yoshida
岳司 吉田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドレインボンディングパッドを絶縁ゲート及
びソース領域の外側に形成した場合の、ドレインボンデ
ィングパッドにより形成される寄生容量を小さくし、か
つ、出力容量を低減化することのできる半導体装置を提
供する。 【解決手段】 n型半導体層3内にn+型ドレイン領域
4及びp型ウェル領域5が離間して形成され、p型ウェ
ル領域5に内包されるようにn+型ソース領域6が形成
されている。また、n+型ドレイン領域4とn+型ソー
ス領域6との間に介在するp型ウェル領域5上にゲート
酸化膜7を介して絶縁ゲート8が形成されている。そし
て、n+型ドレイン領域4と電気的に接続され、n型半
導体層3上に形成されたパッシベーション膜9を介して
n+型ソース領域6及び絶縁ゲート8を跨いでp型ウェ
ル領域5上までドレイン電極10が引き出され、その端
部にドレインボンディングパッド10aが形成されてい
る。そして、ドレインボンディングパッド10aとパッ
シベーション膜9との間にはシリコン窒化膜11が形成
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、SOI構造型の半導
体装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、発光素子と受光素子とを光結合
し、受光素子の出力によって出力用パワー素子にスイッ
チング動作を行わせる光結合型半導体リレーにおいて、
リレーオフ時の出力端子間容量を低減するために出力用
パワー素子にSOI(Silicon OnInsulator)技術を利用
したSOI構造型のパワー半導体装置を使用することが注
目されている。この種のパワー半導体装置の一つとし
て、横型二重拡散MOS電解効果トランジスタ、いわゆるL
DMOSFET(Lateral Double Diffused MOSFET)があ
る。図2は、従来例に係る光結合型半導体リレーの一部
を示す概略平面配置図である。受光素子である太陽電池
12と2つの出力用のMOSFET13がGND端子フレーム1
4上に配設され、太陽電池12のカソード12a及びMO
SFET13のソース電極13aがボンディングワイヤ15
によりGND端子フレーム14と電気的に接続されてい
る。これにより、太陽電池12のカソード12aとMOSF
ET13のソース電極13aとは、GND端子フレーム14
を介して電気的に接続されている。なお、MOSFET13と
しては、SOI構造型のLDMOSFETが用いられる。
【0003】また、GND端子フレーム14の両側に並設
された出力端子フレーム16とMOSFET13のドレイン電
極13bとがボンディングワイヤ15により電気的に接
続され、太陽電池12のアノード12bとMOSFET13の
ゲート電極13cとがボンディングワイヤ15により電
気的に接続されている。
【0004】図3は、従来例に係る光結合型半導体リレ
ーの概略断面図である。光結合型半導体リレーは、図3
に示すように、GND端子フレーム14に対向配置された
入力端子フレーム17上には、発光素子である発光ダイ
オード18が配設され、全体を遮光性樹脂19でモール
ドされて1パッケージ化されている。そして、太陽電池
12と発光ダイオード18との間を光を透過する透光性
樹脂20から成る導光路により光結合され、発光ダイオ
ード18からの光を太陽電池12で受光できるようにし
ている。
【0005】このように構成された光結合型半導体リレ
ーは、発光ダイオード18を外部駆動信号で発光させ、
その発光ダイオード18からの光を受光した太陽電池1
2は電圧を発生させ、この電圧が一定レベルに達する
と、出力用のMOSFET13がスイッチングし、光結合型半
導体リレーがオン、またはオフする。
【0006】図4は、従来例に係る光結合型半導体リレ
ーの出力端子間容量の容量成分を示す等価回路図であ
る。出力端子間容量は、二つのSOI構造型のLDMOSFETの
出力容量(Coss)の直列合成容量で形成され、出力容量
(Coss)は、ドレイン・ソース間容量(Cds),ゲート
・ドレイン間容量(Cgd)及びドレイン・基板間容量(C
dsub)の並列合成容量で形成される。
【0007】図5は、従来例に係るSOI構造型のLDMOSFE
Tを示す概略構成図であり、(a)は上面から見た状態
を示す概略平面図であり、(b)は(a)におけるBー
B’での概略断面図である。このLDMOSFETは、単結晶シ
リコン等の半導体基板1の一主表面上にシリコン酸化膜
等の第一の絶縁層である絶縁層2が形成され、絶縁層2
上に第一導電型半導体層であるn型半導体層3が形成さ
れてSOI(Silicon OnInsulator)基板を構成してい
る。
【0008】なお、SOI基板の形成方法の一例として
は、絶縁層上に気相,液相,固相の各相で単結晶シリコ
ンを成長させるSOI成長法や、基板を貼り合わせる貼り
合わせSOI法や、単結晶シリコン中に酸素をイオン注入
して内部に絶縁層を形成するSIMOX(Separation by I
mplanted Oxygen)法や、陽極酸化によってシリコンを
部分的に多孔質化し酸化することによって形成する方法
等がある。
【0009】SOI基板におけるn型半導体層3内に、表
面から絶縁層2に達するように素子分離領域であるp+
型素子分離領域21が形成され、n型半導体層3は、絶
縁層2及びp+型素子分離領域21により絶縁分離され
た複数の領域に分割される。
【0010】そして、絶縁分離されたn型半導体層3の
表面に露出するように、n型半導体層3内の略中央に高
濃度第一導電型ドレイン領域であるn+型ドレイン領域
4が形成され、n+型ドレイン領域4との間で所定の耐
圧を保持できる最短の距離だけ離間されるようにn+型
ドレイン領域4を囲み、n型半導体層3の表面に露出す
るようにn型半導体層3内に第二導電型ウェル領域であ
るp型ウェル領域5が形成され、p型ウェル領域5に内
包され、n型半導体層3の表面に露出するように高濃度
第一導電型ソース領域であるn+型ソース領域6が形成
されている。
【0011】なお、n+型ドレイン領域4及ぴn+型ソ
ース領域6の形成方法としては、リン(P)等のn型不
純物をイオン注入及ぴアニール処理を行うことにより形
成することができ、p型ウェル領域5の形成方法として
は、ボロン(B)等のp型不純物をイオン注入及びアニ
ール処理を行うことにより形成することができる。
【0012】また、n+型ドレイン領域4とn+型ソー
ス領域6との間に介在するp型ウェル領域5上には、薄
い膜厚の第二の絶縁層であるゲート酸化膜7を介してポ
リシリコン等から成る絶縁ゲート8が形成され、SOI基
板の絶縁ゲート8形成面側にはシリコン酸化膜等の第三
の絶縁層であるパッシベーション膜9が形成されてい
る。ここで、絶縁ゲート8は、n+型ドレイン領域4と
n+型ソース領域6との間でn型半導体層3内を流れる
主電流を制御するものである。
【0013】そして、n+型ドレイン領域4と電気的に
接続されるようにアルミニウム(Al)等から成るドレ
イン電極10が形成され、n+型ソース領域6及び絶縁
ゲート8に囲まれたドレイン電極10上には、ドレイン
ボンディングパッド10aが形成されている。ここで、
ドレインボンディングパッド10aは、ボンディングワ
イヤと接続するため通常100μm□(1辺約100μmの正
方形、以下において同じ)以上の面積を必要とする。
【0014】また、p型ウェル領域5及びn+型ソース
領域6と電気的に接続されるようにAl等から成るソー
ス電極(図示せず)が形成され、絶縁ゲート8と電気的
に接続されるようにAl等から成るゲート電極(図示せ
ず)が形成されている。
【0015】ここで、ドレイン・基板間容量(Cdsub)
は、SOI基板の絶縁層2を挟んだドレイン電位とGND電位
との電位差によって生じる容量であり、p型ウェル領域
5によって囲まれた内側のn型半導体層3の絶縁層2側
の面の面積(以下において、ドレイン面積という)に比
例する特性である。そこで、ドレイン面積が大きくなる
と、出力容量(Coss)も大きくなり、結局光結合型半導
体リレーの出力端子間容量も大きくなるという欠点を有
する。
【0016】また、近年では素子の小型化も望まれてい
るが、図8(a)に示すように、ドレインボンディング
パッド10aがn+型ソース領域6及び絶縁ゲート8に
囲まれた内側に形成されている構造においては、SOI構
造型のLDMOSFETをパッド面積以下に小さくすることがで
きないという欠点も有する。
【0017】この問題を解決する方法として、図9に示
すように、p型ウェル領域5の内側のドレイン電極10
から絶縁ゲート8及びn+型ソース領域6を跨ぐように
ドレイン電極10を引き出し、ドレインボンディングパ
ッド10aを絶縁ゲート8及びn+型ソース領域6の外
側に形成すれば良く、この場合、p型ウェル領域5に囲
まれた内側のドレイン面積を小さくすることができ、ド
レイン・基板間容量(Cdsub)を小さくすることができ
る。また、SOI構造型のLDMOSFETもドレインボンディン
グパッド10aの面積に依存せず、小型化することがで
きる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の場
合、ドレイン電極10のドレインボンディングパッド1
0aと、ドレインボンディングパッド10a下部のp+
型素子分離領域21との電位差により、パッシベーショ
ン膜9を挟んで新たな寄生容量C1が生じるという問題が
あった。
【0019】本発明は、上記の点に鑑みて成されたもの
であり、その目的とするところは、ドレインボンディン
グパッドを絶縁ゲート及びソース領域の外側に形成した
場合の、ドレインボンディングパッドにより形成される
寄生容量を小さくし、かつ、出力容量を低減化すること
のできる半導体装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
半導体基板と該半導体基板上に第一の絶縁層を介して形
成された第一導電型半導体層とから成るSOI基板と、該
第一導電型半導体層の表面に露出するように前記第一導
電型半導体層内に形成された高濃度第一導電型ドレイン
領域と、前記高濃度第一導電型ドレイン領域と離間して
囲むとともに、前記第一導電型半導体層の表面に露出す
るように前記第一導電型半導体層内に形成された第二導
電型ウェル領域と、該第二導電型ウェル領域に内包さ
れ、前記第一導電型半導体層の表面に露出するように前
記第一導電型半導体層内に形成された高濃度第一導電型
ソース領域と、該高濃度第一導電型ドレイン領域と前記
高濃度第一導電型ソース領域との間に介在する前記第二
導電型ウェル領域上に第二の絶縁層を介して形成された
絶縁ゲートと、前記高濃度第一導電型ソース領域を囲む
とともに、前記第一導電型半導体層の表面から前記第一
の絶縁層に達するように形成された素子分離領域と、前
記高濃度第一導電型ドレイン領域と電気的に接続され、
第三の絶縁層を介して前記絶縁ゲート及び前記高濃度第
一導電型ソース領域を跨いで引き出されるように形成さ
れたドレイン電極と、該ドレイン電極の引き出された端
部に電気的に接続されたドレインボンディングパッドと
を有して成る半導体装置において、該ドレインボンディ
ングパッドが前記第二導電型ウェル領域または前記素子
分離領域上に前記第三の絶縁層を介して配置され、前記
ドレインボンディングパッドと前記第三の絶縁層との間
に窒化膜が介在されて成ることを特徴とするものであ
る。
【0021】請求項2記載の発明は、請求項1記載の半
導体装置において、前記素子分離領域が、LOCOS酸化膜
で構成され、前記窒化膜を、前記LOCOS酸化膜を形成す
る際に用いる窒化膜を残すことにより、前記ドレインボ
ンディングパッドと前記第三の絶縁層との間に介在させ
るようにしたことを特徴とするものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面に基づき説明する。なお、本実施形態において
は、第一導電型をn型、第二導電型をp型として説明す
るが、第一導電型がp型、第二導電型がn型の場合にも
適用できる。
【0023】図1は、本発明の一実施形態に係るSOI構
造型のLDMOSFETを示す概略構成図であり、(a)は上面
から見た状態を示す概略平面図であり、(b)は(a)
におけるAーA’での概略断面図であり、(c)はドレ
インボンディングパッド10a形成箇所の寄生容量の等
価回路図である。本実施形態に係るLDMOSFETは、単結晶
シリコン等の半導体基板1の一主表面上にシリコン酸化
膜等の第一の絶縁層である絶縁層2が形成され、絶縁層
2上に第一導電型半導体層であるn型半導体層3が形成
されてSOI(Silicon On Insulator)基板を構成して
いる。
【0024】なお、SOI基板の形成方法の一例として
は、絶縁層上に気相,液相,固相の各相で単結晶シリコ
ンを成長させるSOI成長法や、基板を貼り合わせる貼り
合わせSOI法や、単結晶シリコン中に酸素をイオン注入
して内部に絶縁層を形成するSIMOX(Separation by I
mplanted Oxygen)法や、陽極酸化によってシリコンを
部分的に多孔質化し酸化することによって形成する方法
等がある。
【0025】そして、SOI基板におけるn型半導体層3
の表面に露出するようにn型半導体層3内の略中央にn
+型ドレイン領域4が形成され、n+型ドレイン領域4
との間で所定の耐圧を保持できる最短の距離だけ離間さ
れるようにn+型ドレイン領域4を囲み、n型半導体層
3の表面に露出するようにn型半導体層3内にp型ウェ
ル領域5が形成され、p型ウェル領域5に内包され、n
型半導体層3の表面に露出するようにn型半導体層3内
にn+型ソース領域6が形成されている。
【0026】なお、n+型ドレイン領域4及ぴn+型ソ
ース領域6の形成方法としては、リン(P)等のn型不
純物をイオン注入及ぴアニール処理を行うことにより形
成することができ、p型ウェル領域5の形成方法として
は、ボロン(B)等のp型不純物をイオン注入及びアニ
ール処理を行うことにより形成することができる。
【0027】また、n+型ドレイン領域4とn+型ソー
ス領域6との間に介在するp型ウェル領域5上には、薄
い膜厚の第二の絶縁層であるゲート酸化膜7を介してポ
リシリコン等から成る絶縁ゲート8が形成され、SOI基
板の絶縁ゲート8形成面側にはシリコン酸化膜等の第三
の絶縁層であるパッシベーション膜9が形成されてい
る。ここで、絶縁ゲート8は、n+型ドレイン領域4と
n+型ソース領域6との間でn型半導体層3内を流れる
主電流を制御するものである。
【0028】そして、n+型ドレイン領域4と電気的に
接続され、絶縁ゲート8及びn+型ソース領域6を跨い
でp型ウェル領域5上まで引き出されるようにアルミニ
ウム(Al)等から成るドレイン電極10が形成され、
p型ウェル領域5上で引き出されたドレイン電極10の
先端と電気的に接続されるようにドレインボンディング
パッド10aが形成されている。ここで、ドレインボン
ディングパッド10aは、ボンディングワイヤと接続す
るため通常100μm□(1辺約100μmの正方形、以下に
おいて同じ)以上の面積を必要とする。
【0029】また、p型ウェル領域5及びn+型ソース
領域6と電気的に接続されるようにAl等から成るソー
ス電極(図示せず)が形成され、絶縁ゲート8と電気的
に接続されるようにAl等から成るゲート電極(図示せ
ず)が形成されている。
【0030】ここで、本実施形態においては、ドレイン
ボンディングパッド10a及びドレイン電極10と、パ
ッシベーション膜9との間に窒化膜であるシリコン窒化
膜11が形成されている。
【0031】なお、素子の外周には他素子との分離のた
めに素子分離領域であるLOCOS酸化膜(図示せず)が形
成されており、ドレインボンディングパッド10a直下
のシリコン窒化膜11を、LOCOS酸化膜を形成する工程
において使用するシリコン窒化膜をドレインボンディン
グパッド10aの直下に残すようにすれば、新規な工程
で形成する必要がなくなる。また、素子分離領域として
は、LOCOS酸化膜に限定されるものではなく、不純物拡
散層を用いても良い。
【0032】また、本実施形態においては、p型ウェル
領域5上にドレインボンディングパッド10aを形成す
るようにしたが、これに限定されるものではなく、前記
素子分離領域上にパッシベーション膜9a及びシリコン
窒化膜11を介して形成するようにしても良い。
【0033】また、本実施形態においては、ドレインボ
ンディングパッド10a及びドレイン電極10と、パッ
シベーション膜9との間にシリコン窒化膜11を形成す
るようにしたが、これに限定されるものではなく、少な
くともドレインボンディングパッド10aの下部にシリ
コン窒化膜11が形成されていれば良い。
【0034】また、本実施形態においては、ドレインボ
ンディングパッド10a及びドレイン電極10と、パッ
シベーション膜9との間にシリコン窒化膜11のみを介
在させるようにしたが、これに限定されるものではな
く、多層膜を介在させるようにしても良い。
【0035】また、本実施形態においては、SOI基板を
用いたが、これに限定されるものではなく、絶縁基板上
に半導体層を形成したSOS(Silicon On Sapphire)基
板や第一導電型半導体基板に第二導電型半導体層を形成
したエピ基板にも適用される。
【0036】本実施形態に係るSOI構造型のLDMOSFETに
おいては、ドレインボンディングパッド10a形成箇所
の寄生容量(Cpad)は、ドレインボンディングパッド1
0a直下のシリコン窒化膜11による容量C2と、パッシ
ベーション膜9による容量C1ととが直列に結合するた
め、従来例として図6に示したような容量C1のみの場合
と比べて、ドレインボンディングパッド10a形成箇所
の寄生容量(Cpad)は小さくなる。
【0037】具体的に示すと、ドレインボンディングパ
ッド10aの面積を約145μm□,ドレインボンディン
グパッド10a直下のパッシベーション膜9の厚みを約
1μm,シリコン窒化膜11の厚みを約0.5μmと考える
と、C1≒0.75pF,C2≒2.6pFであり、Cpad≒0.58p
Fとなるから、従来例に示すLDMOSFETのドレインボンデ
ィングパッド10a形成箇所の容量C1と比べ、0.17pF
減少(23%削減)される。
【0038】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、半導体基板と半
導体基板上に第一の絶縁層を介して形成された第一導電
型半導体層とから成るSOI基板と、第一導電型半導体層
の表面に露出するように第一導電型半導体層内に形成さ
れた高濃度第一導電型ドレイン領域と、高濃度第一導電
型ドレイン領域と離間して囲むとともに、第一導電型半
導体層の表面に露出するように第一導電型半導体層内に
形成された第二導電型ウェル領域と、該第二導電型ウェ
ル領域に内包され、第一導電型半導体層の表面に露出す
るように第一導電型半導体層内に形成された高濃度第一
導電型ソース領域と、高濃度第一導電型ドレイン領域と
高濃度第一導電型ソース領域との間に介在する第二導電
型ウェル領域上に第二の絶縁層を介して形成された絶縁
ゲートと、高濃度第一導電型ソース領域を囲むととも
に、第一導電型半導体層の表面から第一の絶縁層に達す
るように形成された素子分離領域と、高濃度第一導電型
ドレイン領域と電気的に接続され、第三の絶縁層を介し
て絶縁ゲート及び高濃度第一導電型ソース領域を跨いで
引き出されるように形成されたドレイン電極と、ドレイ
ン電極の引き出された端部に電気的に接続されたドレイ
ンボンディングパッドとを有して成る半導体装置におい
て、ドレインボンディングパッドが第二導電型ウェル領
域または素子分離領域上に第三の絶縁層を介して配置さ
れ、ドレインボンディングパッドと第三の絶縁層との間
に窒化膜が介在されて成るので、ドレインボンディング
パッド形成箇所の容量が、ドレインボンディングパッド
直下の第三の絶縁層による容量と、窒化膜による容量の
直列結合となり、ドレインボンディングパッドを絶縁ゲ
ート及びソース領域の外側に形成した場合の、ドレイン
ボンディングパッドにより形成される寄生容量を小さく
し、かつ、出力容量を低減化することのできる半導体装
置を提供することができた。
【0039】請求項2記載の発明は、請求項1記載の半
導体装置において、素子分離領域が、LOCOS酸化膜で構
成され、窒化膜を、LOCOS酸化膜を形成する際に用いる
窒化膜を残すことにより、ドレインボンディングパッド
と第三の絶縁層との間に介在させるようにしたので、工
程数を増やすことなくドレインボンディングパッド形成
箇所の寄生容量を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るSOI構造型のLDMOSFE
Tを示す概略構成図であり、(a)は上面から見た状態
を示す概略平面図であり、(b)は(a)におけるAー
A’での概略断面図であり、(c)はドレインボンディ
ングパッド形成箇所の寄生容量の等価回路図である。
【図2】従来例に係る光結合型半導体リレーの一部を示
す概略平面配置図である。
【図3】従来例に係る光結合型半導体リレーの概略断面
図である。
【図4】従来例に係る光結合型半導体リレーの出力端子
間容量の容量成分を示す等価回路図である。
【図5】従来例に係るSOI構造型のLDMOSFETを示す概略
構成図であり、(a)は上面から見た状態を示す概略平
面図であり、(b)は(a)におけるBーB’での概略
断面図である。
【図6】従来例に係るSOI構造型のLDMOSFETを示す概略
構成図であり、(a)は上面から見た状態を示す概略平
面図であり、(b)は(a)におけるCーC’での概略
断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 絶縁層 3 n型半導体層 4 n+型ドレイン領域 5 p型ウェル領域 6 n+型ソース領域 7 ゲート酸化膜 8 絶縁ゲート 9 パッシベーション膜 10 ドレイン電極 10a ドレインボンディングパッド 11 シリコン窒化膜 12 太陽電池 12a カソード 12b アノード 13 MOSFET 13a ソース電極 13b ドレイン電極 13c ゲート電極 14 GND端子フレーム 15 ボンディングワイヤ 16 出力端子フレーム 17 入力端子フレーム 18 発光ダイオード 19 遮光性樹脂 20 透光性樹脂 21 p+型素子分離領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 裕二 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 白井 良史 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 岸田 貴司 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 吉田 岳司 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と該半導体基板上に第一の絶
    縁層を介して形成された第一導電型半導体層とから成る
    SOI基板と、該第一導電型半導体層の表面に露出するよ
    うに前記第一導電型半導体層内に形成された高濃度第一
    導電型ドレイン領域と、該高濃度第一導電型ドレイン領
    域と離間して囲むとともに、前記第一導電型半導体層の
    表面に露出するように前記第一導電型半導体層内に形成
    された第二導電型ウェル領域と、該第二導電型ウェル領
    域に内包され、前記第一導電型半導体層の表面に露出す
    るように前記第一導電型半導体層内に形成された高濃度
    第一導電型ソース領域と、前記高濃度第一導電型ドレイ
    ン領域と前記高濃度第一導電型ソース領域との間に介在
    する前記第二導電型ウェル領域上に第二の絶縁層を介し
    て形成された絶縁ゲートと、前記高濃度第一導電型ソー
    ス領域を囲むとともに、前記第一導電型半導体層の表面
    から前記第一の絶縁層に達するように形成された素子分
    離領域と、前記高濃度第一導電型ドレイン領域と電気的
    に接続され、第三の絶縁層を介して前記絶縁ゲート及び
    前記高濃度第一導電型ソース領域を跨いで引き出される
    ように形成されたドレイン電極と、該ドレイン電極の引
    き出された端部に電気的に接続されたドレインボンディ
    ングパッドとを有して成る半導体装置において、該ドレ
    インボンディングパッドが前記第二導電型ウェル領域ま
    たは前記素子分離領域上に前記第三の絶縁層を介して配
    置され、前記ドレインボンディングパッドと前記第三の
    絶縁層との間に窒化膜が介在されて成ることを特徴とす
    る半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記素子分離領域が、LOCOS酸化膜で構
    成され、前記窒化膜を、前記LOCOS酸化膜を形成する際
    に用いる窒化膜を残すことにより、前記ドレインボンデ
    ィングパッドと前記第三の絶縁層との間に介在させるよ
    うにしたことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006313828A (ja) * 2005-05-09 2006-11-16 Mitsubishi Electric Corp 誘電体分離型半導体装置とその製造方法
JP4629490B2 (ja) * 2005-05-09 2011-02-09 三菱電機株式会社 誘電体分離型半導体装置

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