JP3489362B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

Info

Publication number
JP3489362B2
JP3489362B2 JP34477796A JP34477796A JP3489362B2 JP 3489362 B2 JP3489362 B2 JP 3489362B2 JP 34477796 A JP34477796 A JP 34477796A JP 34477796 A JP34477796 A JP 34477796A JP 3489362 B2 JP3489362 B2 JP 3489362B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductivity
conductivity type
concentration
type
semiconductor layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP34477796A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10189983A (ja
Inventor
嘉城 早崎
正彦 鈴村
裕二 鈴木
良史 白井
貴司 岸田
仁路 高野
岳司 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP34477796A priority Critical patent/JP3489362B2/ja
Publication of JPH10189983A publication Critical patent/JPH10189983A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3489362B2 publication Critical patent/JP3489362B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thin Film Transistor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置及びそ
の製造方法に関するものであり、特に、電力変換用集積
回路に用いるのに良好なLDMOSFET(Lateral D
ouble DiffusedMOSFET)に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パワーICの高耐圧化に伴い、素
子間を絶縁層によって完全に分離できるSOI(Silico
n On Insulator)技術を利用したSOIパワー半導体
装置が注目されている。
【0003】この種のパワー半導体装置の一つとして、
横型2重拡散MOS電解効果トランジスタ、いわゆるL
DMOSFET(Lateral Double Diffused MOSFE
T)がある。図6は、従来例に係るLDMOSFETを
示す模式図であり、(a)はLDMOSFETを示す略
平面図であり、(b)は(a)のX−X’における略断
面図であり、(c)は(a)のY−Y’における略断面
図であり、図7は、従来例に係るLDMOSFETのド
リフト領域の電位分布を示す略断面図であり、(a)は
ドレイン電極9下部のドリフト領域の電位分布を示す略
断面図であり、(b)は上部にドレイン電極9が形成さ
れていない箇所のドリフト領域の電位分布を示す略断面
図である。
【0004】このLDMOSFETは、単結晶シリコン
等から成る半導体基板1の一主表面上にシリコン酸化膜
等の絶縁層2を形成し、絶縁層2上にn型半導体層3を
形成してSOI基板を構成している。
【0005】なお、SOI基板の形成方法としては、絶
縁層上に気相,液相,固相の各相で単結晶シリコンを成
長させるSOI成長法や、基板を張り合わせる張り合わ
せSOI法や、単結晶シリコン中に酸素をイオン注入し
て内部に絶縁層を形成するSIMOX(Separation by
Implanted Oxygen)法や、陽極酸化によってシリコ
ンを部分的に多孔質化し酸化することによって形成する
方法等がある。
【0006】そして、SOI基板におけるn型半導体層
3の表面に露出するようにn型半導体層3内の略中央に
n+型ドレイン領域4が形成され、n+型ドレイン領域
4との間で所定の耐圧を保持できる最短の距離だけ離間
(この距離をドリフト距離という)されるようにn+型
ドレイン領域4を囲み、n型半導体層3の表面に露出す
るようにn型半導体層3内にp型ウェル領域5が形成さ
れ、p型ウェル領域5に内包され、n型半導体層3の表
面に露出するようにn型半導体層3内にn+型ソース領
域6が形成されている。このとき、n+型ドレイン領域
4とp型ウェル領域6との間のドリフト領域のネット不
純物濃度は一定である。
【0007】ここで、ドリフト距離を所定の耐圧を保持
できる最短の距離に設定しているのは、ドリフト距離と
オン抵抗とは比例関係にあり、ドリフト距離を耐圧等の
制約条件下で最も短くすることによって、オン抵抗が小
さく、ドリフト領域面積も小さな高性能のLDMOSF
ETを構成することができるからである。
【0008】なお、n+型ドレイン領域4及びn+型ソ
ース領域6の形成方法としては、リン(P)等のn型不
純物をイオン注入及びドライブ工程により形成すること
ができ、p型ウェル領域5の形成方法としては、ボロン
(B)等のp型不純物をイオン注入及びドライブ工程に
より形成することができる。
【0009】また、n+型ドレイン領域4とn+型ソー
ス領域6との間に介在するp型ウェル領域5上には、絶
縁膜7を介してポリシリコン等から成る絶縁ゲート8が
形成されている。ここで、絶縁ゲート8は、n+型ドレ
イン領域4とn+型ソース領域6との間でn型半導体層
3内を流れる主電流を制御するものである。
【0010】そして、n+型ドレイン領域4と電気的に
接続され、n型半導体層3の表面に露出するようにn型
半導体層2内に形成された素子分離領域(図示せず)を
跨いで他の半導体素子まで引き出されるようにアルミニ
ウム(Al)等から成るドレイン電極9が形成され、p
型ウェル領域5及びn+型ソース領域6と電気的に接続
されるようにアルミニウム(Al)等から成るソース電
極10が形成され、絶縁ゲート8と電気的に接続される
ようにアルミニウム(Al)等から成るゲート電極(図
示せず)が形成されている。
【0011】このLDMOSFETは、n+型ソース領
域6の長手方向に垂直な面で切断した場合の断面素子構
造が常に一定になるように、そして、前記断面素子構造
がn+型ソース領域6の長手方向に常に連続して構成さ
れるように、n+型ソース領域6はn型半導体層3内で
円弧を描いて閉じた図形となっている。
【0012】ところで、上述のLDMOSFETにおい
ては、n型半導体層3の厚みとドリフト領域の不純物濃
度との間に、 n型半導体層3の厚み(cm)×ドリフト領域の不純物
濃度(atm/cm3)=1×1012(atm/cm2) という式で表されるRESURF(Reduced Surface
Field)条件と呼ばれる表面電界に関する最適条件が存
在し、上記RESURF条件を満たすとき、LDMOS
FETのn型半導体層3内の電界の局所集中が緩和さ
れ、電界は高耐圧に適した分布となることが知られてい
る。
【0013】このようにして形成されたLDMOSFE
Tは、大電流を流すためにゲート幅を大きくする必要が
あり、そのために図8に示すように、racetrack形状の
LDMOSFETを複数個隣接配置し、各LDMOSF
ETのドレイン電極,ソース電極及びゲート電極同士を
接続して同時に動作する一群のLDMOSFETを構成
する方法や、図9に示すように、LDMOSFETを変
形して櫛型のLDMOSFETを構成する方法がある。
【0014】図9に示すLDMOSFETでは、ドレイ
ン,ソース及びゲートの各領域が連続して形成されてい
るので、配線に特別な配慮が不要であるという利点を有
するが、所定の耐圧を維持するためには各部の曲率を適
正に設定する必要があり、このために不要な領域16が
大きく、面積効率が悪いという欠点がある。
【0015】また、分離島をソース領域に沿わずに、ソ
ース領域が内接する四角形の形状をとる場合、不要な領
域16によって絶縁層2を介してn型半導体層3と半導
体基板1との間に形成される寄生容量が大きくなり、L
DMOSFETのスイッチング時間を長くしてしまう等
の悪影響も及ぼす。
【0016】これらの問題点を解決するためには、図8
に示すように、複数個のracetrack形状のLDMOSF
ETを並列接続するようにすれば良く、この場合、耐圧
を維持するための曲率を考慮する必要がなく、不要な領
域が生じないので面積効率が良く、スイッチング時間も
良好なLDMOSFETを構成することができる。
【0017】しかし、図8に示すようなLDMOSFE
Tを構成するためには、各LDMOSFETの全ての電
極を並列配線する必要があり、また、複数のパワーLD
MOSFETを用いた回路ブロックを1チップに集積す
る場合等にも各LDMOSFETの全ての電極を、n型
半導体層3の一主表面上で配線する必要がある。
【0018】従って、LDMOSFETの中心電極(ド
レイン電極9)を外周の半導体領域(n+型ソース領域
6)の外まで延設する必要が生じる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の場
合、所定の耐圧が得られるように半導体領域の寸法や濃
度を設計していても、n型半導体層3の一主表面上に絶
縁膜7を介してドレイン電極9を配線すると、ドレイン
電極9の下部領域では、図7(a)に示すように、n型
半導体層3内部のポテンシャルがドレイン電極9のポテ
ンシャルに引かれてn型半導体層3の一主表面でのポテ
ンシャルがソース側に密集するようになり、絶縁ゲート
8下部のp型ウェル領域5近傍で電界集中が発生して耐
圧を低下させるという問題があった。
【0020】また、この電界集中を緩和するためにドリ
フト距離を長く設定すると、オン抵抗が大きくなる、素
子面積が大きくなる、スイッチング速度が遅くなる等の
問題があった。
【0021】本発明は、上記の点に鑑みて成されたもの
であり、その目的とするところは、ドレイン領域に接続
されたドレイン電極を、周囲のソース領域よりも外部に
配線する場合において耐圧が低下することのない半導体
装置及びその製造方法を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】 請求項1記載の発明
は、半導体基板と該半導体基板上に絶縁層を介して形成
された第一導電型半導体層とから成るSOI基板と、前
記第一導電型半導体層の表面に露出するように前記第一
導電型半導体層内に形成された高濃度第一導電型ドレイ
ン領域と、該高濃度第一導電型ドレイン領域と離間して
該高濃度第一導電型ドレイン領域を囲むように前記第一
導電型半導体層の表面に露出するように前記第一導電型
半導体層内に形成された第二導電型ウェル領域と、該第
二導電型ウェル領域に内包され、前記第一導電型半導体
層の表面に露出するように前記第一導電型半導体層内に
形成された高濃度第一導電型ソース領域と、前記高濃度
第一導電型ドレイン領域と前記高濃度第一導電型ソース
領域との間に介在する前記第二導電型ウェル領域上に絶
縁膜を介して形成された絶縁ゲートと、前記高濃度第一
導電型ドレイン領域と電気的に接続され、前記高濃度第
一導電型ソース領域を跨いで引き出されるように形成さ
れたドレイン電極と、前記高濃度第一導電型ソース領域
と電気的に接続されるように形成されたソース電極と、
前記絶縁ゲートと電気的に接続されるように形成された
ゲート電極とを有して成る半導体装置において、前記ド
レイン電極の下部及びその近傍の前記第一導電型半導体
層内における前記第二導電型ウェル領域と前記高濃度第
一導電型ドレイン領域との間の第一導電型不純物濃度
が、前記第一導電型半導体層の他の箇所の第一導電型不
純物濃度よりも相対的に低濃度であり、かつ、前記第二
導電型ウェル領域から前記高濃度第一導電型ドレイン領
域の方向に向かって一様に上昇して成ることを特徴とす
るものである。
【0023】請求項2記載の発明は、半導体基板と該半
導体基板上に絶縁層を介して形成された半導体層とから
成るSOI基板の該半導体層に第一導電型不純物をイオ
ン注入することにより第一導電型半導体層が形成され、
該第一導電型半導体層の表面に露出するように前記第一
導電型半導体層内に第二導電型ウェル領域が形成され、
該第二導電型ウェル領域に囲まれ、前記第一導電型半導
体層の表面に露出するように前記第一導電型半導体層内
に高濃度第一導電型ドレイン領域が形成され、前記第二
導電型ウェル領域に内包され、前記第一導電型半導体層
の表面に露出するように前記第一導電型半導体層内に高
濃度第一導電型ソース領域が形成され、前記高濃度第一
導電型ドレイン領域と前記高濃度第一導電型ソース領域
との間に介在する前記第二導電型ウェル領域上に絶縁膜
を介して絶縁ゲートが形成され、前記高濃度第一導電型
ドレイン領域と電気的に接続され、前記高濃度第一導電
型ソース領域を跨いで引き出されるようにドレイン電極
が形成され、前記高濃度第一導電型ソース領域と電気的
に接続されるようにソース電極が形成され、前記絶縁ゲ
ートと電気的に接続されるようにゲート電極が形成され
て成る半導体装置の製造方法において、前記ドレイン電
極の下部及びその近傍の前記半導体層上に、前記第二導
電型ウェル領域から前記高濃度第一導電型ドレイン領域
の方向の向かって開口部の面積が大きくなるように形成
されたフォトマスクを用いてイオン注入することによ
り、前記ドレイン電極の下部及びその近傍の前記半導体
層内における前記第二導電型ウェル領域と前記高濃度第
一導電型ドレイン領域との間の第一導電型不純物濃度
が、前記半導体層の他の箇所の第一導電型不純物濃度よ
りも相対的に低濃度であり、かつ、前記第二導電型ウェ
ル領域から前記高濃度第一導電型ドレイン領域の方向に
向かって一様に上昇するようにしたことを特徴とするも
のである。
【0024】請求項3記載の発明は、請求項2記載の半
導体装置の製造方法において、前記半導体層に第一導電
型不純物をイオン注入する際に、同時に前記フォトマス
クを用いて前記ドレイン電極の下部及びその近傍に第一
導電型不純物をイオン注入するようにしたことを特徴と
するものである。
【0025】請求項4記載の発明は、半導体基板と該半
導体基板上に絶縁層を介して形成された第一導電型半導
体層とから成るSOI基板の該第一導電型半導体層の表
面に露出するように前記第一導電型半導体層内に第二導
電型ウェル領域が形成され、該第二導電型ウェル領域に
囲まれ、前記第一導電型半導体層の表面に露出するよう
に前記第一導電型半導体層内に高濃度第一導電型ドレイ
ン領域が形成され、前記第二導電型ウェル領域に内包さ
れ、前記第一導電型半導体層の表面に露出するように前
記第一導電型半導体層内に高濃度第一導電型ソース領域
が形成され、前記高濃度第一導電型ドレイン領域と前記
高濃度第一導電型ソース領域との間に介在する前記第二
導電型ウェル領域上に絶縁膜を介して絶縁ゲートが形成
され、前記高濃度第一導電型ドレイン領域と電気的に接
続され、前記高濃度第一導電型ソース領域を跨いで引き
出されるようにドレイン電極が形成され、前記高濃度第
一導電型ソース領域と電気的に接続されるようにソース
電極が形成され、前記絶縁ゲートと電気的に接続される
ようにゲート電極が形成されて成る半導体装置の製造方
法において、前記ドレイン電極の下部及びその近傍の前
記第一導電型半導体層上に、前記第二導電型ウェル領域
から前記高濃度第一導電型ドレイン領域の方向の向かっ
て開口部の面積が小さくなるように形成されたフォトマ
スクを用いて第二導電型不純物をイオン注入することに
より、前記ドレイン電極の下部及びその近傍の前記第一
導電型半導体層内における前記第二導電型ウェル領域と
前記高濃度第一導電型ドレイン領域との間の第一導電型
不純物濃度が、前記第一導電型半導体層の他の箇所の第
一導電型不純物濃度よりも相対的に低濃度であり、か
つ、前記第二導電型ウェル領域から前記高濃度第一導電
型ドレイン領域の方向に向かって一様に上昇するように
したことを特徴とするものである。
【0026】請求項5記載の発明は、請求項4記載の半
導体装置の製造方法において、前記第二導電型ウェル領
域を形成する際に、同時に前記フォトマスクを用いて第
二導電型不純物をイオン注入するようにしたことを特徴
とするものである。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面に基づき説明する。なお、本実施形態においては、
説明の便宜上、第一導電型をn型,第二導電型をp型と
して説明するが、n型とp型が逆の場合にも適用され
る。
【0028】=実施形態1= 図1は、本発明の一実施形態に係るLDMOSFETを
示す模式図であり、(a)はLDMOSFETを示す略
平面図であり、(b)は(a)のX−X’における略断
面図であり、(c)は(a)のY−Y’における略断面
図であり、図2は、本実施形態に係るLDMOSFET
のドリフト領域の電位分布を示す略断面図であり、
(a)はドレイン電極9下部のドリフト領域の電位分布
を示す略断面図であり、(b)は上部にドレイン電極9
が形成されていない箇所のドリフト領域の電位分布を示
す略断面図である。なお、本実施形態に係る半導体装置
の基本構造は、従来例として図6に示す半導体装置と同
様であるので、同一箇所には同一符号を付して、ここで
は説明を省略する。
【0029】本実施形態に係る半導体装置は、従来例と
して図6に示す半導体装置において、ドレイン電極9の
下部及びその近傍のドリフト領域のn型不純物濃度を、
他の箇所のドリフト領域のn型不純物濃度よりも相対的
に低濃度とし、かつ、p型ウェル領域5からn+型ドレ
イン領域4の方向に向かってn型不純物濃度が一様に上
昇するようにした構造である。
【0030】以下、本実施形態に係るLDMOSFET
の製造工程について、図面に基づき説明する。図3は、
本実施形態に係るLDMOSFETのドレイン電極9の
下部及びその近傍のドリフト領域の不純物濃度を、p型
ウェル領域5からn+型ドレイン領域4の方向に向かっ
て一様に上昇するように形成する製造工程を示す略断面
図である。先ず、半導体基板1上に絶縁層2を介して半
導体層10が形成されて成るSOI基板の半導体層10
上に、フォトレジスト11を塗布し、露光,現像を行う
ことによりフォトレジスト11を所定形状にパターニン
グする。ここで、本実施形態においては、ドレイン電極
9の下部及びその近傍でのフォトレジスト11に、p型
ウェル領域5形成箇所からn+型ドレイン領域4形成箇
所の方向に向かって、開口面積が大きくなるように複数
の開口部11aが形成され、ドレイン電極9の下部及び
その近傍以外のフォトレジスト11は除去されている。
【0031】続いて、開口部11aが形成されたフォト
レジスト11をマスクとしてRESURF条件を満たす
ようにリン(P)等のn型不純物をイオン注入し(図3
(a))、プラズマアッシング等によりフォトレジスト
11を除去した後、ドライブ工程によりn型不純物領域
12を形成する。このドライブ工程により、ドレイン電
極9の下部及びその近傍以外の半導体層10のn型不純
物濃度は、RESURF条件を満たし、ドレイン電極9
の下部及びその近傍では、p型ウェル領域5形成箇所か
らn+型ドレイン領域4形成箇所の方向に向かってn型
不純物濃度が上昇するとともに、他の箇所よりも相対的
に低濃度となる。
【0032】次に、半導体層10上にフォトレジスト1
3を塗布し、露光,現像を行うことにより所定形状にパ
ターニングする。このとき、p型ウェル領域5形成箇所
上のフォトレジスト13は除去されて、開口部13aが
形成されている。そして、開口部13aが形成されたフ
ォトレジスト13をマスクとして、ボロン(B)等のp
型不純物をイオン注入し(図3(b))、プラズマアッ
シング等によりフォトレジスト11を除去した後、ドラ
イブ行程によりn型半導体層3の表面から絶縁層2に到
達するp型ウェル領域5を形成する。
【0033】なお、本実施形態においては、p型ウェル
領域5をn型半導体層3の表面から絶縁層2に到達する
ように形成したが、これに限定される必要はなく、n型
半導体層2の表面に露出するようにn型半導体層2内に
形成されていればよい。
【0034】次に、n型半導体層3上にCVD法等によ
り絶縁膜7を形成し、フォトリソグラフィ技術及びエッ
チング技術を用いてp型ウェル領域5上の絶縁膜7を除
去し、熱酸化等により薄い絶縁膜7(ゲート酸化膜)を
形成し、絶縁膜7上に減圧CVD法等によりポリシリコ
ン等から成る絶縁ゲート8を形成し、フォトリソグラフ
ィ技術及びエッチング技術により所定形状にパターニン
グする。このとき、絶縁ゲート8は、n+型ドレイン領
域4形成箇所とn+型ソース領域6形成箇所との間に介
在するp型ウェル領域5上に、薄い絶縁膜7を介して形
成される。
【0035】そして、n+型ドレイン領域4及びn+型
ソース領域6形成箇所上の絶縁膜7をエッチングにより
除去することにより開口部7aを形成し、開口部7aが
形成された絶縁膜7をマスクとしてリン(P)等のn型
不純物のイオン注入を行い(図3(c))、ドライブ行
程によりn+型ドレイン領域4及びn+型ソース領域6
を形成する。
【0036】次に、SOI基板におけるイオン注入を行
った面側に、CVD法を用いて絶縁膜7を形成する。こ
のとき、開口部7a,絶縁膜7及び絶縁ゲート8上に絶
縁膜7が形成される。
【0037】次に、絶縁ゲート8,n+型ドレイン領域
4及びn+型ソース領域6上の任意の箇所の絶縁膜7を
エッチングすることにより開口部7bを形成し(図3
(d))、開口部7bを埋め込み、かつ、絶縁ゲート
8,n+型ドレイン領域4及びn+型ソース領域6と電
気的に接続されるようにアルミニウム(Al)等から成
るゲート電極(図示せず),ドレイン電極9及びソース
電極(図示せず)を形成する(図3(e))。
【0038】なお、ゲート電極,ドレイン電極9及びソ
ース電極の形成方法の一例としては、アルミニウム(A
l)をターゲットとしてスパッタリングを行うことによ
りアルミニウム層を形成し、フォトリソグラフィ技術及
びエッチング技術を用いて所定形状にパターニングする
ことにより形成できる。
【0039】従って、本実施形態においては、ドレイン
電極9の下部及びその近傍のドリフト領域の不純物濃度
を、他の箇所のドリフト領域の不純物濃度よりも低濃度
にするとともに、p型ウェル領域5からn+型ドレイン
領域4の方向に向かって不純物濃度が上昇するように形
成したので、n+型ドレイン領域4とp型ウェル領域5
との間のドリフト領域内のポテンシャルは、よりn+型
ドレイン領域4側に移動する傾向を持ち、電界集中を緩
和することができ、耐圧の低下を防止することができ
る。
【0040】また、n型半導体層3のRESURF条件
を満足する際に、同時にドレイン電極9の下部及びその
近傍の不純物濃度に濃度勾配を持たせるようにしている
ので、特別なイオン注入を付加することなく耐圧の低下
を防止することができる。
【0041】=実施形態2= 図4は、本発明の他の実施形態に係るLDMOSFET
のドレイン電極9の下部及びその近傍のドリフト領域の
不純物濃度を、p型ウェル領域5からn+型ドレイン領
域4の方向に向かって一様に上昇するように形成する製
造工程を示す略断面図であり、図5は、本実施形態に係
るLDMOSFETのp型ウェル領域5とn+型ドレイ
ン領域4との間のn型不純物濃度分布を示す模式図であ
る。先ず、半導体基板1上に絶縁層2を介して半導体層
10が形成されて成るSOI基板の半導体層10の表面
全面に、リン(P)等のn型不純物をRESURF条件
を満足するようにイオン注入してn型半導体層3を形成
し(図4(a))、n型半導体層3上にフォトレジスト
14を塗布し、露光,現像を行うことによりフォトレジ
スト14を所定形状にパターニングする。ここで、本実
施形態においては、ドレイン電極9の下部及びその近傍
でのフォトレジスト14に、p型ウェル領域5形成箇所
からn+型ドレイン領域4形成箇所の方向に向かって、
開口面積が小さくなるように複数の開口部14aが形成
されている。
【0042】続いて、開口部14aが形成されたフォト
レジスト14をマスクとしてボロン(B)等のp型不純
物をイオン注入し(図4(b))、プラズマアッシング
等によりフォトレジスト14を除去した後、ドライブ工
程によりp型ウェル領域5及びp型不純物領域15を形
成する。このドライブ工程により、ドレイン電極9の下
部及びその近傍以外のn型半導体層3のn型不純物濃度
は、RESURF条件を満たし、ドレイン電極9の下部
及びその近傍では、p型ウェル領域5形成箇所からn+
型ドレイン領域4形成箇所の方向に向かってn型不純物
濃度が上昇するとともに、他の箇所よりも相対的に低濃
度となる。
【0043】次に、n型半導体層3上にCVD法等によ
り絶縁膜7を形成し、フォトリソグラフィ技術及びエッ
チング技術を用いてp型ウェル領域5上の絶縁膜7を除
去し、熱酸化等により薄い絶縁膜7(ゲート酸化膜)を
形成し、絶縁膜7上に減圧CVD法等によりポリシリコ
ン等から成る絶縁ゲート8を形成し、フォトリソグラフ
ィ技術及びエッチング技術により所定形状にパターニン
グする。このとき、絶縁ゲート8は、n+型ドレイン領
域4形成箇所とn+型ソース領域6形成箇所との間に介
在するp型ウェル領域5上に、薄い絶縁膜7を介して形
成される。
【0044】そして、n+型ドレイン領域4及びn+型
ソース領域6形成箇所上の絶縁膜7をエッチングにより
除去することにより開口部7aを形成し、開口部7aが
形成された絶縁膜7をマスクとしてリン(P)等のn型
不純物のイオン注入を行い(図4(c))、ドライブ行
程によりn+型ドレイン領域4及びn+型ソース領域6
を形成する。
【0045】次に、SOI基板におけるイオン注入を行
った面側に、CVD法を用いて絶縁膜7を形成する。こ
のとき、開口部7a,絶縁膜7及び絶縁ゲート8上に絶
縁膜7が形成される。
【0046】次に、絶縁ゲート8,n+型ドレイン領域
4及びn+型ソース領域6上の任意の箇所の絶縁膜7を
エッチングすることにより開口部7bを形成し(図4
(d))、開口部7bを埋め込み、かつ、絶縁ゲート
8,n+型ドレイン領域4及びn+型ソース領域6と電
気的に接続されるようにアルミニウム(Al)等から成
るゲート電極(図示せず),ドレイン電極9及びソース
電極(図示せず)を形成する(図4(e))。
【0047】従って、本実施形態においては、ドレイン
電極9の下部及びその近傍のドリフト領域の不純物濃度
を、他の箇所のドリフト領域の不純物濃度よりも低濃度
にするとともに、p型ウェル領域5からn+型ドレイン
領域4の方向に向かって不純物濃度が上昇するように形
成したので、n+型ドレイン領域4とp型ウェル領域5
との間のドリフト領域内のポテンシャルは、よりn+型
ドレイン領域4側に移動する傾向を持ち、電界集中を緩
和することができ、耐圧の低下を防止することができ
る。
【0048】また、p型ウェル領域5を形成する際に、
同時にドレイン電極9の下部及びその近傍の不純物濃度
に濃度勾配を持たせるようにしているので、特別なイオ
ン注入を付加することなく耐圧の低下を防止することが
できる。
【0049】
【発明の効果】 請求項1記載の発明は、半導体基板と
半導体基板上に絶縁層を介して形成された第一導電型半
導体層とから成るSOI基板と、第一導電型半導体層の
表面に露出するように第一導電型半導体層内に形成され
た高濃度第一導電型ドレイン領域と、高濃度第一導電型
ドレイン領域と離間して該高濃度第一導電型ドレイン領
域を囲むように第一導電型半導体層の表面に露出するよ
うに前記第一導電型半導体層内に形成された第二導電型
ウェル領域と、第二導電型ウェル領域に内包され、第一
導電型半導体層の表面に露出するように第一導電型半導
体層内に形成された高濃度第一導電型ソース領域と、高
濃度第一導電型ドレイン領域と高濃度第一導電型ソース
領域との間に介在する第二導電型ウェル領域上に絶縁膜
を介して形成された絶縁ゲートと、高濃度第一導電型ド
レイン領域と電気的に接続され、高濃度第一導電型ソー
ス領域を跨いで引き出されるように形成されたドレイン
電極と、高濃度第一導電型ソース領域と電気的に接続さ
れるように形成されたソース電極と、絶縁ゲートと電気
的に接続されるように形成されたゲート電極とを有して
成る半導体装置において、ドレイン電極の下部及びその
近傍の第一導電型半導体層内における第二導電型ウェル
領域と高濃度第一導電型ドレイン領域との間の第一導電
型不純物濃度が、第一導電型半導体層の他の箇所の第一
導電型不純物濃度よりも相対的に低濃度であり、かつ、
第二導電型ウェル領域から高濃度第一導電型ドレイン領
域の方向に向かって一様に上昇して成るので、第一導電
型半導体層内のポテンシャル分布が、ドレイン電極の持
つポテンシャルによって高濃度第一導電型ソース領域の
方向に偏るのを防止することができ、ドレイン領域に接
続されたドレイン電極を、周囲のソース領域よりも外部
に配線する場合において耐圧が低下することのない半導
体装置を提供することができた。
【0050】請求項2記載の発明は、半導体基板と半導
体基板上に絶縁層を介して形成された半導体層とから成
るSOI基板の半導体層に第一導電型不純物をイオン注
入することにより第一導電型半導体層が形成され、第一
導電型半導体層の表面に露出するように第一導電型半導
体層内に第二導電型ウェル領域が形成され、第二導電型
ウェル領域に囲まれ、第一導電型半導体層の表面に露出
するように第一導電型半導体層内に高濃度第一導電型ド
レイン領域が形成され、第二導電型ウェル領域に内包さ
れ、第一導電型半導体層の表面に露出するように第一導
電型半導体層内に高濃度第一導電型ソース領域が形成さ
れ、高濃度第一導電型ドレイン領域と高濃度第一導電型
ソース領域との間に介在する第二導電型ウェル領域上に
絶縁膜を介して絶縁ゲートが形成され、高濃度第一導電
型ドレイン領域と電気的に接続され、高濃度第一導電型
ソース領域を跨いで引き出されるようにドレイン電極が
形成され、高濃度第一導電型ソース領域と電気的に接続
されるようにソース電極が形成され、絶縁ゲートと電気
的に接続されるようにゲート電極が形成されて成る半導
体装置の製造方法において、ドレイン電極の下部及びそ
の近傍の半導体層上に、第二導電型ウェル領域から高濃
度第一導電型ドレイン領域の方向の向かって開口部の面
積が大きくなるように形成されたフォトマスクを用いて
イオン注入することにより、ドレイン電極の下部及びそ
の近傍の半導体層内における第二導電型ウェル領域と高
濃度第一導電型ドレイン領域との間の第一導電型不純物
濃度が、半導体層の他の箇所の第一導電型不純物濃度よ
りも相対的に低濃度であり、かつ、第二導電型ウェル領
域から高濃度第一導電型ドレイン領域の方向に向かって
一様に上昇するようにしたので、第一導電型半導体層内
のポテンシャル分布が、ドレイン電極の持つポテンシャ
ルによって高濃度第一導電型ソース領域の方向に偏るの
を防止することができ、ドレイン領域に接続されたドレ
イン電極を、周囲のソース領域よりも外部に配線する場
合において耐圧が低下することのない半導体装置の製造
方法を提供することができた。
【0051】請求項3記載の発明は、請求項2記載の半
導体装置の製造方法において、半導体層に第一導電型不
純物をイオン注入する際に、同時にフォトマスクを用い
てドレイン電極の下部及びその近傍に第一導電型不純物
をイオン注入するようにしたので、製造工程を増やすこ
となく、第一導電型半導体層内のポテンシャル分布が、
ドレイン電極の持つポテンシャルによって高濃度第一導
電型ソース領域の方向に偏るのを防止することができ、
耐圧の低下を防止することができる。
【0052】請求項4記載の発明は、半導体基板と半導
体基板上に絶縁層を介して形成された第一導電型半導体
層とから成るSOI基板の第一導電型半導体層の表面に
露出するように第一導電型半導体層内に第二導電型ウェ
ル領域が形成され、第二導電型ウェル領域に囲まれ、第
一導電型半導体層の表面に露出するように第一導電型半
導体層内に高濃度第一導電型ドレイン領域が形成され、
第二導電型ウェル領域に内包され、第一導電型半導体層
の表面に露出するように第一導電型半導体層内に高濃度
第一導電型ソース領域が形成され、高濃度第一導電型ド
レイン領域と高濃度第一導電型ソース領域との間に介在
する第二導電型ウェル領域上に絶縁膜を介して絶縁ゲー
トが形成され、高濃度第一導電型ドレイン領域と電気的
に接続され、高濃度第一導電型ソース領域を跨いで引き
出されるようにドレイン電極が形成され、高濃度第一導
電型ソース領域と電気的に接続されるようにソース電極
が形成され、絶縁ゲートと電気的に接続されるようにゲ
ート電極が形成されて成る半導体装置の製造方法におい
て、ドレイン電極の下部及びその近傍の第一導電型半導
体層上に、第二導電型ウェル領域から高濃度第一導電型
ドレイン領域の方向の向かって開口部の面積が小さくな
るように形成されたフォトマスクを用いて第二導電型不
純物をイオン注入することにより、ドレイン電極の下部
及びその近傍の第一導電型半導体層内における第二導電
型ウェル領域と高濃度第一導電型ドレイン領域との間の
第一導電型不純物濃度が、第一導電型半導体層の他の箇
所の第一導電型不純物濃度よりも相対的に低濃度であ
り、かつ、第二導電型ウェル領域から高濃度第一導電型
ドレイン領域の方向に向かって一様に上昇するようにし
たので、第一導電型半導体層内のポテンシャル分布が、
ドレイン電極の持つポテンシャルによって高濃度第一導
電型ソース領域の方向に偏るのを防止することができ、
ドレイン領域に接続されたドレイン電極を、周囲のソー
ス領域よりも外部に配線する場合において耐圧が低下す
ることのない半導体装置の製造方法を提供することがで
きた。
【0053】請求項5記載の発明は、請求項4記載の半
導体装置の製造方法において、第二導電型ウェル領域を
形成する際に、同時にフォトマスクを用いて第二導電型
不純物をイオン注入するようにしたので、製造工程を増
やすことなく、第一導電型半導体層内のポテンシャル分
布が、ドレイン電極の持つポテンシャルによって高濃度
第一導電型ソース領域の方向に偏るのを防止することが
でき、耐圧の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るLDMOSFETを
示す模式図であり、(a)はLDMOSFETを示す略
平面図であり、(b)は(a)のX−X’における略断
面図であり、(c)は(a)のY−Y’における略断面
図である。
【図2】本実施形態に係るLDMOSFETのドリフト
領域の電位分布を示す略断面図であり、(a)はドレイ
ン電極下部のドリフト領域の電位分布を示す略断面図で
あり、(b)は上部にドレイン電極が形成されていない
箇所のドリフト領域の電位分布を示す略断面図である。
【図3】本実施形態に係るLDMOSFETのドレイン
電極の下部及びその近傍のドリフト領域の不純物濃度
を、p型ウェル領域からn+型ドレイン領域の方向に向
かって一様に上昇するように形成する製造工程を示す略
断面図である。
【図4】本発明の他の実施形態にかかるLDMOSFE
Tのドレイン電極の下部及びその近傍のドリフト領域の
不純物濃度を、p型ウェル領域からn+型ドレイン領域
の方向に向かって一様に上昇するように形成する製造工
程を示す略断面図である。
【図5】本実施形態に係るLDMOSFETのドリフト
領域の電位分布及びn型不純物濃度分布を示す模式図で
ある。
【図6】従来例に係るLDMOSFETを示す模式図で
あり、(a)はLDMOSFETを示す略平面図であ
り、(b)は(a)のX−X’における略断面図であ
り、(c)は(a)のY−Y’における略断面図であ
る。
【図7】従来例に係るLDMOSFETのドリフト領域
の電位分布を示す略断面図であり、(a)はドレイン電
極下部のドリフト領域の電位分布を示す略断面図であ
り、(b)は上部にドレイン電極が形成されていない箇
所のドリフト領域の電位分布を示す略断面図である。
【図8】従来例に係るracetrack形状のLDMOSFE
Tを複数個配列した状態を示す略平面図である。
【図9】従来例に係るracetrack-interdigited形状のL
DMOSFETをを示す略平面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 絶縁層 3 n型半導体層 4 n+型ドレイン領域 5 p型ウェル領域 6 n+型ソース領域 7 絶縁膜 7a,7b 開口部 8 絶縁ゲート 9 ドレイン電極 10 半導体層 11 フォトレジスト 11a 開口部 12 n型不純物領域 13 フォトレジスト 13a 開口部 14 フォトレジスト 14a 開口部 15 p型不純物領域 16 不要な領域
フロントページの続き (72)発明者 白井 良史 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (72)発明者 岸田 貴司 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (72)発明者 高野 仁路 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (72)発明者 吉田 岳司 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−211917(JP,A) 特開 平4−309234(JP,A) 特開 平5−190693(JP,A) 特開 平7−235597(JP,A) 特開 平2−248078(JP,A) 特開 昭61−84830(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/78 H01L 21/336 H01L 21/265 H01L 27/12

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と該半導体基板上に絶縁層を
    介して形成された第一導電型半導体層とから成るSOI
    基板と、前記第一導電型半導体層の表面に露出するよう
    に前記第一導電型半導体層内に形成された高濃度第一導
    電型ドレイン領域と、該高濃度第一導電型ドレイン領域
    と離間して該高濃度第一導電型ドレイン領域を囲むよう
    に前記第一導電型半導体層の表面に露出するように前記
    第一導電型半導体層内に形成された第二導電型ウェル領
    域と、該第二導電型ウェル領域に内包され、前記第一導
    電型半導体層の表面に露出するように前記第一導電型半
    導体層内に形成された高濃度第一導電型ソース領域と、
    前記高濃度第一導電型ドレイン領域と前記高濃度第一導
    電型ソース領域との間に介在する前記第二導電型ウェル
    領域上に絶縁膜を介して形成された絶縁ゲートと、前記
    高濃度第一導電型ドレイン領域と電気的に接続され、前
    記高濃度第一導電型ソース領域を跨いで引き出されるよ
    うに形成されたドレイン電極と、前記高濃度第一導電型
    ソース領域と電気的に接続されるように形成されたソー
    ス電極と、前記絶縁ゲートと電気的に接続されるように
    形成されたゲート電極とを有して成る半導体装置におい
    て、前記ドレイン電極の下部及びその近傍の前記第一導
    電型半導体層内における前記第二導電型ウェル領域と前
    記高濃度第一導電型ドレイン領域との間の第一導電型不
    純物濃度が、前記第一導電型半導体層の他の箇所の第一
    導電型不純物濃度よりも相対的に低濃度であり、かつ、
    前記第二導電型ウェル領域から前記高濃度第一導電型ド
    レイン領域の方向に向かって一様に上昇して成ることを
    特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 半導体基板と該半導体基板上に絶縁層を
    介して形成された半導体層とから成るSOI基板の該半
    導体層に第一導電型不純物をイオン注入することにより
    第一導電型半導体層が形成され、該第一導電型半導体層
    の表面に露出するように前記第一導電型半導体層内に第
    二導電型ウェル領域が形成され、該第二導電型ウェル領
    域に囲まれ、前記第一導電型半導体層の表面に露出する
    ように前記第一導電型半導体層内に高濃度第一導電型ド
    レイン領域が形成され、前記第二導電型ウェル領域に内
    包され、前記第一導電型半導体層の表面に露出するよう
    に前記第一導電型半導体層内に高濃度第一導電型ソース
    領域が形成され、前記高濃度第一導電型ドレイン領域と
    前記高濃度第一導電型ソース領域との間に介在する前記
    第二導電型ウェル領域上に絶縁膜を介して絶縁ゲートが
    形成され、前記高濃度第一導電型ドレイン領域と電気的
    に接続され、前記高濃度第一導電型ソース領域を跨いで
    引き出されるようにドレイン電極が形成され、前記高濃
    度第一導電型ソース領域と電気的に接続されるようにソ
    ース電極が形成され、前記絶縁ゲートと電気的に接続さ
    れるようにゲート電極が形成されて成る半導体装置の製
    造方法において、前記ドレイン電極の下部及びその近傍
    の前記半導体層上に、前記第二導電型ウェル領域から前
    記高濃度第一導電型ドレイン領域の方向の向かって開口
    部の面積が大きくなるように形成されたフォトマスクを
    用いてイオン注入することにより、前記ドレイン電極の
    下部及びその近傍の前記半導体層内における前記第二導
    電型ウェル領域と前記高濃度第一導電型ドレイン領域と
    の間の第一導電型不純物濃度が、前記半導体層の他の箇
    所の第一導電型不純物濃度よりも相対的に低濃度であ
    り、かつ、前記第二導電型ウェル領域から前記高濃度第
    一導電型ドレイン領域の方向に向かって一様に上昇する
    ようにしたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記半導体層に第一導電型不純物をイオ
    ン注入する際に、同時に前記フォトマスクを用いて前記
    ドレイン電極の下部及びその近傍に第一導電型不純物を
    イオン注入するようにしたことを特徴とする請求項2記
    載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 半導体基板と該半導体基板上に絶縁層を
    介して形成された第一導電型半導体層とから成るSOI
    基板の該第一導電型半導体層の表面に露出するように前
    記第一導電型半導体層内に第二導電型ウェル領域が形成
    され、該第二導電型ウェル領域に囲まれ、前記第一導電
    型半導体層の表面に露出するように前記第一導電型半導
    体層内に高濃度第一導電型ドレイン領域が形成され、前
    記第二導電型ウェル領域に内包され、前記第一導電型半
    導体層の表面に露出するように前記第一導電型半導体層
    内に高濃度第一導電型ソース領域が形成され、前記高濃
    度第一導電型ドレイン領域と前記高濃度第一導電型ソー
    ス領域との間に介在する前記第二導電型ウェル領域上に
    絶縁膜を介して絶縁ゲートが形成され、前記高濃度第一
    導電型ドレイン領域と電気的に接続され、前記高濃度第
    一導電型ソース領域を跨いで引き出されるようにドレイ
    ン電極が形成され、前記高濃度第一導電型ソース領域と
    電気的に接続されるようにソース電極が形成され、前記
    絶縁ゲートと電気的に接続されるようにゲート電極が形
    成されて成る半導体装置の製造方法において、前記ドレ
    イン電極の下部及びその近傍の前記第一導電型半導体層
    上に、前記第二導電型ウェル領域から前記高濃度第一導
    電型ドレイン領域の方向の向かって開口部の面積が小さ
    くなるように形成されたフォトマスクを用いて第二導電
    型不純物をイオン注入することにより、前記ドレイン電
    極の下部及びその近傍の前記第一導電型半導体層内にお
    ける前記第二導電型ウェル領域と前記高濃度第一導電型
    ドレイン領域との間の第一導電型不純物濃度が、前記第
    一導電型半導体層の他の箇所の第一導電型不純物濃度よ
    りも相対的に低濃度であり、かつ、前記第二導電型ウェ
    ル領域から前記高濃度第一導電型ドレイン領域の方向に
    向かって一様に上昇するようにしたことを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第二導電型ウェル領域を形成する際
    に、同時に前記フォトマスクを用いて第二導電型不純物
    をイオン注入するようにしたことを特徴とする請求項4
    記載の半導体装置の製造方法。
JP34477796A 1996-12-25 1996-12-25 半導体装置及びその製造方法 Expired - Fee Related JP3489362B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34477796A JP3489362B2 (ja) 1996-12-25 1996-12-25 半導体装置及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34477796A JP3489362B2 (ja) 1996-12-25 1996-12-25 半導体装置及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10189983A JPH10189983A (ja) 1998-07-21
JP3489362B2 true JP3489362B2 (ja) 2004-01-19

Family

ID=18371906

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34477796A Expired - Fee Related JP3489362B2 (ja) 1996-12-25 1996-12-25 半導体装置及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3489362B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011096967A (ja) * 2009-11-02 2011-05-12 Fuji Electric Systems Co Ltd 半導体装置
US8368141B2 (en) 2009-04-08 2013-02-05 Fuji Electric Co., Ltd. High breakdown voltage semiconductor device and high voltage integrated circuit

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001352070A (ja) * 2000-04-07 2001-12-21 Denso Corp 半導体装置およびその製造方法
JP5479671B2 (ja) 2007-09-10 2014-04-23 ローム株式会社 半導体装置
JP2014192278A (ja) * 2013-03-27 2014-10-06 New Japan Radio Co Ltd 半導体装置の製造方法
JP2014192279A (ja) * 2013-03-27 2014-10-06 New Japan Radio Co Ltd 半導体装置の製造方法
JP6061979B2 (ja) * 2015-04-16 2017-01-18 ローム株式会社 半導体装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8368141B2 (en) 2009-04-08 2013-02-05 Fuji Electric Co., Ltd. High breakdown voltage semiconductor device and high voltage integrated circuit
JP2011096967A (ja) * 2009-11-02 2011-05-12 Fuji Electric Systems Co Ltd 半導体装置
US8242572B2 (en) 2009-11-02 2012-08-14 Fuji Electric Co., Ltd. Semiconductor apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10189983A (ja) 1998-07-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5285874B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US6673680B2 (en) Field coupled power MOSFET bus architecture using trench technology
JP3641547B2 (ja) 横型mos素子を含む半導体装置
JP2585331B2 (ja) 高耐圧プレーナ素子
JP4616856B2 (ja) 半導体装置、及び半導体装置の製造方法
JPH09219512A (ja) Mos電界効果トランジスタ及びその製造方法
JP2007123887A (ja) レトログレード領域を備える横型dmosトランジスタ及びその製造方法
JPH04146674A (ja) 半導体装置及びその製造方法
US6548864B2 (en) High density MOS technology power device
JP3219045B2 (ja) 縦型misfetの製造方法
JP2001513270A (ja) 改良されたオン状態特性を有する高電圧薄膜トランジスタ及びその製造方法
SE513284C3 (sv) Halvledarkomponent med linjär ström-till-spänningskarakteristik
JP3489362B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP3354127B2 (ja) 高電圧素子及びその製造方法
JPH10214969A (ja) 半導体装置
JP2723868B2 (ja) 半導体装置
JP5876008B2 (ja) 半導体装置
JP3646343B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JPH11340454A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JPH09153609A (ja) 縦型絶縁ゲート電界効果トランジスタ
US20050199965A1 (en) Semiconductor device and method for manufacturing semiconductor device
JP3513851B2 (ja) 半導体装置
JP4345186B2 (ja) 半導体装置
KR100405450B1 (ko) 포켓형 접합층 구조를 가지는 dmos 트랜지스터 및그 제조 방법
JPH10270693A (ja) 半導体装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081107

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081107

Year of fee payment: 5

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091107

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091107

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101107

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111107

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121107

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121107

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131107

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees