JPH11186560A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH11186560A
JPH11186560A JP9357053A JP35705397A JPH11186560A JP H11186560 A JPH11186560 A JP H11186560A JP 9357053 A JP9357053 A JP 9357053A JP 35705397 A JP35705397 A JP 35705397A JP H11186560 A JPH11186560 A JP H11186560A
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JP
Japan
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type
drain
region
conductivity
semiconductor layer
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Application number
JP9357053A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitomichi Takano
仁路 高野
Masahiko Suzumura
正彦 鈴村
Yoshiki Hayazaki
嘉城 早崎
Yuji Suzuki
裕二 鈴木
Yoshifumi Shirai
良史 白井
Takashi Kishida
貴司 岸田
Takeshi Yoshida
岳司 吉田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ドレインボンディングパッドを絶縁ゲート及
びソース領域の外側に形成した場合の、該パッドにより
形成される寄生容量と出力容量を低減化できる半導体装
置を提供する。 【解決手段】 n型半導体層2内にn+型ドレイン領域
4及びp型ウェル領域5が離間して形成され、p型ウェ
ル領域5に内包されるようにn+型ソース領域6が形成
され、また、p型ウェル領域5上にゲート酸化膜7を介
して絶縁ゲート8が形成され、n+型ソース領域6を囲
むようにp+型素子分離領域3が形成されている。n+
型ドレイン領域4と接続され、n型半導体層2上に形成
された保護膜9を介してソース領域6及び絶縁ゲート8
を跨いでドレイン電極10が引き出され、端部にドレイ
ンボンディングパッド10aが形成され、該パッドの下
部には、保護膜9を介してn型半導体層2表面から絶縁
基板1に達する多結晶Si層11が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、SOS構造型の半導
体装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、発光素子と受光素子とを光結合
し、受光素子の出力によって出力用パワー素子にスイッ
チング動作を行わせる光結合型半導体リレーにおいて、
リレーオフ時の出力端子間容量を低減するために出力用
パワー素子にSOI(Silicon OnInsulator)技術を利用
したSOI構造型のパワー半導体装置を使用することが注
目されている。この種のパワー半導体装置の一つとし
て、横型二重拡散MOS電解効果トランジスタ、いわゆるL
DMOSFET(Lateral Double Diffused MOSFET)があ
る。図4は、従来例に係る光結合型半導体リレーの一部
を示す概略平面配置図である。受光素子である太陽電池
13と2つの出力用のMOSFET14がGND端子フレーム1
5上に配設され、太陽電池13のカソード13a及びMO
SFET14のソース電極14aがボンディングワイヤ16
によりGND端子フレーム15と電気的に接続されてい
る。これにより、太陽電池13のカソード13aとMOSF
ET14のソース電極14aとは、GND端子フレーム15
を介して電気的に接続されている。なお、MOSFET14と
しては、SOI構造型のLDMOSFETが用いられる。
【0003】また、GND端子フレーム15の両側に並設
された出力端子フレーム17とMOSFET14のドレイン電
極14bとがボンディングワイヤ16により電気的に接
続され、太陽電池13のアノード13bとMOSFET14の
ゲート電極14cとがボンディングワイヤ16により電
気的に接続されている。
【0004】図5は、従来例に係る光結合型半導体リレ
ーの概略断面図である。光結合型半導体リレーは、図5
に示すように、GND端子フレーム15に対向配置された
入力端子フレーム18上には、発光素子である発光ダイ
オード19が配設され、全体を遮光性樹脂20でモール
ドされて1パッケージ化されている。そして、太陽電池
13と発光ダイオード19との間を光を透過する透光性
樹脂21から成る導光路により光結合され、発光ダイオ
ード19からの光を太陽電池13で受光できるようにし
ている。
【0005】このように構成された光結合型半導体リレ
ーは、発光ダイオード19を外部駆動信号で発光させ、
その発光ダイオード19からの光を受光した太陽電池1
3は電圧を発生させ、この電圧が一定レベルに達する
と、出力用のMOSFET14がスイッチングし、光結合型半
導体リレーがオン、またはオフする。
【0006】図6は、従来例に係る光結合型半導体リレ
ーの出力端子間容量の容量成分を示す等価回路図であ
る。出力端子間容量は、二つのSOI構造型のLDMOSFETの
出力容量(Coss)の直列合成容量で形成され、出力容量
(Coss)は、ドレイン・ソース間容量(Cds),ゲート
・ドレイン間容量(Cgd)及びドレイン・基板間容量(C
dsub)の並列合成容量で形成される。
【0007】図7は、従来例に係るSOI構造型のLDMOSFE
Tを示す概略構成図であり、(a)は上面から見た状態
を示す概略平面図であり、(b)は(a)におけるDー
D’での概略断面図である。このLDMOSFETは、単結晶シ
リコン等の半導体基板22の一主表面上にシリコン酸化
膜等の絶縁層23が形成され、絶縁層23上に第一導電
型半導体層であるn型半導体層2が形成されてSOI(Sil
icon On Insulator)基板を構成している。
【0008】なお、SOI基板の形成方法の一例として
は、絶縁層上に気相,液相,固相の各相で単結晶シリコ
ンを成長させるSOI成長法や、基板を貼り合わせる貼り
合わせSOI法や、単結晶シリコン中に酸素をイオン注入
して内部に絶縁層を形成するSIMOX(Separation by I
mplanted Oxygen)法や、陽極酸化によってシリコンを
部分的に多孔質化し酸化することによって形成する方法
等がある。
【0009】SOI基板におけるn型半導体層2内に、表
面から絶縁層23に達するように素子分離領域であるp
+型素子分離領域3が形成され、n型半導体層2は、絶
縁層2及びp+型素子分離領域3により絶縁分離された
複数の領域に分割される。
【0010】そして、絶縁分離されたn型半導体層2の
表面に露出するように、n型半導体層2内の略中央に高
濃度第一導電型ドレイン領域であるn+型ドレイン領域
4が形成され、n+型ドレイン領域4との間で所定の耐
圧を保持できる最短の距離だけ離間されるようにn+型
ドレイン領域4を囲み、n型半導体層2の表面に露出す
るようにn型半導体層2内に第二導電型ウェル領域であ
るp型ウェル領域5が形成され、p型ウェル領域5に内
包され、n型半導体層2の表面に露出するように高濃度
第一導電型ソース領域であるn+型ソース領域6が形成
されている。
【0011】なお、n+型ドレイン領域4及ぴn+型ソ
ース領域6の形成方法としては、リン(P)等のn型不
純物をイオン注入及ぴアニール処理を行うことにより形
成することができ、p型ウェル領域5の形成方法として
は、ボロン(B)等のp型不純物をイオン注入及びアニ
ール処理を行うことにより形成することができる。
【0012】また、n+型ドレイン領域4とn+型ソー
ス領域6との間に介在するp型ウェル領域5上には、薄
い膜厚の第一の絶縁層であるゲート酸化膜7を介してポ
リシリコン等から成る絶縁ゲート8が形成され、SOI基
板の絶縁ゲート8形成面側にはシリコン酸化膜等の第二
の絶縁層であるパッシベーション膜9が形成されてい
る。ここで、絶縁ゲート8は、n+型ドレイン領域4と
n+型ソース領域6との間でn型半導体層2内を流れる
主電流を制御するものである。
【0013】そして、n+型ドレイン領域4と電気的に
接続されるようにアルミニウム(Al)等から成るドレ
イン電極10が形成され、n+型ソース領域6及び絶縁
ゲート8に囲まれたドレイン電極10上には、ドレイン
ボンディングパッド10aが形成されている。ここで、
ドレインボンディングパッド10aは、ボンディングワ
イヤと接続するため通常100μm□(1辺約100μmの正
方形、以下において同じ)以上の面積を必要とする。
【0014】また、p型ウェル領域5及びn+型ソース
領域6と電気的に接続されるようにAl等から成るソー
ス電極(図示せず)が形成され、絶縁ゲート8と電気的
に接続されるようにAl等から成るゲート電極(図示せ
ず)が形成されている。
【0015】ここで、ドレイン・基板間容量(Cdsub)
は、SOI基板の絶縁層2を挟んだドレイン電位とGND電位
との電位差によって生じる容量であり、p型ウェル領域
5によって囲まれた内側のn型半導体層2の絶縁層2側
の面の面積(以下において、ドレイン面積という)に比
例する特性である。そこで、ドレイン面積が大きくなる
と、出力容量(Coss)も大きくなり、結局光結合型半導
体リレーの出力端子間容量も大きくなるという欠点を有
する。
【0016】また、近年では素子の小型化も望まれてい
るが、図8(a)に示すように、ドレインボンディング
パッド10aがn+型ソース領域6及び絶縁ゲート8に
囲まれた内側に形成されている構造においては、SOI構
造型のLDMOSFETをパッド面積以下に小さくすることがで
きないという欠点も有する。
【0017】この問題を解決する方法として、図9に示
すように、p型ウェル領域5の内側のドレイン電極10
から絶縁ゲート8及びn+型ソース領域6を跨ぐように
ドレイン電極10を引き出し、ドレインボンディングパ
ッド10aを絶縁ゲート8及びn+型ソース領域6の外
側に形成すれば良く、この場合、p型ウェル領域5に囲
まれた内側のドレイン面積を小さくすることができ、ド
レイン・基板間容量(Cdsub)を小さくすることができ
る。また、SOI構造型のLDMOSFETもドレインボンディン
グパッド10aの面積に依存せず、小型化することがで
きる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の場
合、ドレイン電極10のドレインボンディングパッド1
0aと、ドレインボンディングパッド10a下部のp+
型素子分離領域3との電位差により、パッシベーション
膜9を挟んで新たな寄生容量C1が生じるという問題があ
った。
【0019】本発明は、上記の点に鑑みて成されたもの
であり、その目的とするところは、ドレインボンディン
グパッドを絶縁ゲート及びソース領域の外側に形成した
場合の、ドレインボンディングパッドにより形成される
寄生容量を小さくし、かつ、出力容量を低減化すること
のできる半導体装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
絶縁基板と該絶縁基板上に形成された第一導電型半導体
層とから成るSOS基板と、該第一導電型半導体層の表面
に露出するように前記第一導電型半導体層内に形成され
た高濃度第一導電型ドレイン領域と、前記高濃度第一導
電型ドレイン領域と離間して囲むとともに、前記第一導
電型半導体層の表面に露出するように前記第一導電型半
導体層内に形成された第二導電型ウェル領域と、該第二
導電型ウェル領域に内包され、前記第一導電型半導体層
の表面に露出するように前記第一導電型半導体層内に形
成された高濃度第一導電型ソース領域と、前記高濃度第
一導電型ドレイン領域と前記高濃度第一導電型ソース領
域との間に介在する前記第二導電型ウェル領域上に第一
の絶縁層を介して形成された絶縁ゲートと、前記高濃度
第一導電型ソース領域を囲むとともに、前記第一導電型
半導体層の表面から前記絶縁基板に達するように形成さ
れた素子分離領域と、前記高濃度第一導電型ドレイン領
域と電気的に接続されたドレイン電極と、該ドレイン電
極に電気的に接続されたドレインボンディングパッドと
を有して成る半導体装置において、前記絶縁ゲート及び
前記高濃度第一導電型ソース領域を跨いだ外側の前記第
一導電型半導体層に、表面から前記絶縁基板に達する多
結晶シリコン層が形成され、該多結晶シリコン層上ま
で、第二の絶縁層を介して前記ドレイン電極が引き出さ
れ、該ドレイン電極と前記多結晶シリコン層上で前記ド
レインボンディングパッドが電気的に接続されて成るこ
とを特徴とするものである。
【0021】請求項2記載の発明は、請求項1記載の半
導体装置において、前記素子分離領域が、前記多結晶シ
リコン層で構成されて成ることを特徴とするものであ
る。
【0022】請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2記載の半導体装置において、少なくとも前記ドレ
インボンディングパッドと前記第二の絶縁層との間に、
シリコン窒化膜を介在させたことを特徴とするものであ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面に基づき説明する。なお、以下の実施形態において
は、第一導電型をn型、第二導電型をp型として説明す
るが、第一導電型がp型、第二導電型がn型の場合にも
適用できる。
【0024】=実施形態1= 図1は、本発明の一実施形態に係るSOS構造型のLDMOSFE
Tを示す概略構成図であり、(a)は上面から見た状態
を示す概略平面図であり、(b)は(a)におけるAー
A’での概略断面図であり、(c)はドレインボンディ
ングパッド10a形成箇所の寄生容量の等価回路図であ
る。このLDMOSFETは、サファイア(α−Al 2O3),スピ
ネル(MgAl2O4)等から成る絶縁基板1上に、n型半導
体層2を形成してSOS(Silicon On Sapphire)基板を
構成している。
【0025】なお、SOS基板の形成方法としては、絶縁
層上の多結晶シリコンを加熱溶融化の後、再結晶化させ
る再結晶化法や、絶縁基板上に気相,液相,固相の各相
で単結晶シリコンを成長させるエピタキシャル成長法等
がある。
【0026】SOS基板におけるn型半導体層2内に、表
面から絶縁基板1に達するように素子分離領域であるp
+型素子分離領域3が形成され、n型半導体層2は、絶
縁基板1及びp+型素子分離領域3により互いに絶縁分
離された複数の領域に分割される。
【0027】そして、絶縁分離されたn型半導体層2の
表面に露出するように、n型半導体層2内の略中央に高
濃度第一導電型ドレイン領域であるn+型ドレイン領域
4が形成され、n+型ドレイン領域4との間で所定の耐
圧を保持できる最短の距離だけ離間されるようにn+型
ドレイン領域4を囲み、n型半導体層2の表面に露出す
るようにn型半導体層2内に第二導電型ウェル領域であ
るp型ウェル領域5が形成され、p型ウェル領域5に内
包され、n型半導体層2の表面に露出するように高濃度
第一導電型ソース領域であるn+型ソース領域6が形成
されている。
【0028】なお、n+型ドレイン領域4及ぴn+型ソ
ース領域6の形成方法としては、リン(P)等のn型不
純物をイオン注入及ぴアニール処理を行うことにより形
成することができ、p型ウェル領域5の形成方法として
は、ボロン(B)等のp型不純物をイオン注入及びアニ
ール処理を行うことにより形成することができる。
【0029】また、n+型ドレイン領域4とn+型ソー
ス領域6との間に介在するp型ウェル領域5上には、薄
い膜厚の第一の絶縁層であるゲート酸化膜7を介してポ
リシリコン等から成る絶縁ゲート8が形成され、SOS基
板の絶縁ゲート8形成面側にはシリコン酸化膜等の第二
の絶縁層であるパッシベーション膜9が形成されてい
る。ここで、絶縁ゲート8は、n+型ドレイン領域4と
n+型ソース領域6との間でn型半導体層2内を流れる
主電流を制御するものである。
【0030】そして、n+型ドレイン領域4と電気的に
接続され、絶縁ゲート8及びn+型ソース領域6を跨い
で引き出されるようにアルミニウム(Al)等から成る
ドレイン電極10が形成され、ドレイン電極10の絶縁
ゲート8及びn+型ソース領域6を跨いだ先端におい
て、ドレインボンディングパッド10aがドレイン電極
10と電気的に接続されている。また、p型ウェル領域
5及びn+型ソース領域6と電気的に接続されるように
Al等から成るソース電極(図示せず)が形成され、絶
縁ゲート8と電気的に接続されるようにAl等から成る
ゲート電極(図示せず)が形成されている。
【0031】ここで、本実施形態においては、ドレイン
ボンディングパッド10aの下部及びその近傍のn型半
導体層2の表面から絶縁基板1に達するように多結晶シ
リコン層11が形成されている。
【0032】多結晶シリコン層11の形成方法として
は、プラズマを用いたドライエッチングによって形成し
たトレンチ分離溝に、CVD(Chemical Vapor Depos
ition)法を用いて多結晶シリコンを埋め込み形成する
方法等がある。
【0033】なお、本実施形態においては、ドレインボ
ンディングパッド10aをp+型素子分離領域3とn型
半導体層2との境界に配置するようにしたがこれに限定
されるものではなく、例えば、p+型素子分離領域3上
に配置したり、p+素子分離領域3を跨いで外側に配置
するようにしても良い。
【0034】本実施形態に係るSOS構造型のLDMOSFETに
おいては、ドレインボンディングパッド10a形成箇所
の寄生容量(Cpad)は、ドレインボンディングパッド
10a直下のパッシベーション膜9による容量C1と、絶
縁基板1に達する多結晶シリコン層11による容量C2
と、絶縁基板1による容量C3とが直列に結合するため、
従来例として図8に示したような容量C1のみの場合と比
べて、ドレインボンディングパッド10a形成箇所の寄
生容量(Cpad)は小さくなる。
【0035】具体的に示すと、ドレインボンディングパ
ッド10aの面積を約145μm□,ドレインボンディン
グパッド10a直下のパッシベーション膜9の厚みを約
1μm,多結晶シリコン層11の厚みを約2μm,絶縁基
板1の厚みを約520μmと考えると、C1≒0.75pF,C2
≒1.1pF,C3≒0.0014pFであり、Cpad≒0.0014pF
となるから、ドレインボンディングパッド10a形成箇
所の寄生容量(Cpad)をほぼ除去することができる。
【0036】=実施形態2= 図2は、本発明の他の実施形態に係るSOS構造型のLDMOS
FETを示す概略構成図であり、(a)は上面から見た状
態を示す概略平面図であり、(b)は(a)におけるB
ーB’での概略断面図であり、(c)はドレインボンデ
ィングパッド10a形成箇所の寄生容量の等価回路図で
ある。本実施形態に係るLDMOSFETは、実施形態1として
図1に示すLDMOSFETにおいて、p+型素子分離領域3の
代わりに、絶縁基板1に達する多結晶シリコン層11を
形成し、多結晶シリコン層11上までドレイン電極10
を引き出し、多結晶シリコン層11上においてドレイン
電極10と電気的に接続されるようにドレインボンディ
ングパッド10aを形成した構成である。
【0037】本実施形態に係るSOS構造型のLDMOSFETに
おいては、ドレインボンディングパッド10a形成箇所
の寄生容量(Cpad)は、ドレインボンディングパッド
10a直下のパッシベーション膜9による容量C1と、絶
縁基板1に達する多結晶シリコン層11による容量C2
と、絶縁基板1による容量C3とが直列に結合するため、
従来例として図8に示したような容量C1のみの場合と比
べて、ドレインボンディングパッド10a形成箇所の寄
生容量(Cpad)は小さくなる。
【0038】具体的に示すと、ドレインボンディングパ
ッド10aの面積を約145μm□,ドレインボンディン
グパッド10a直下のパッシベーション膜9の厚みを約
1μm,多結晶シリコン層11の厚みを約2μm,絶縁基
板1の厚みを約520μmと考えると、C1≒0.75pF,C2
≒1.1pF,C3≒0.0014pFであり、Cpad≒0.0014pF
となるから、ドレインボンディングパッド10a形成箇
所の寄生容量(Cpad)をほぼ除去することができる。
【0039】ここで、本実施形態においては、多結晶シ
リコン層11によってp+型素子分離領域3を兼ねるこ
とができるので、p型拡散層等の他の素子分離領域を形
成する必要がなく、工程の短縮化を図ることができる。
【0040】=実施形態3= 図3は、本発明の他の実施形態に係るSOS構造型のLDMOS
FETを示す概略構成図であり、(a)は上面から見た状
態を示す概略平面図であり、(b)は(a)におけるC
ーC’での概略断面図であり、(c)はドレインボンデ
ィングパッド10a形成箇所の寄生容量の等価回路図で
ある。本実施形態に係るLDMOSFETは、実施形態1として
図1に示すLDMOSFETにおいて、パッシベーション膜9
と、ドレイン電極10及びドレインボンディングパッド
10aとの間にシリコン窒化膜12を介在させた構成で
ある。
【0041】なお、本実施形態においては、パッシベー
ション膜9と、ドレイン電極10及びドレインボンディ
ングパッド10aとの間にシリコン窒化膜12のみを介
在させるようにしたが、これに限定されるものではな
く、多層膜を介在させるようにしても良い。
【0042】本実施形態に係るSOI構造型のLDMOSFETに
おいては、ドレインボンディングパッド10a形成箇所
の寄生容量(Cpad)は、ドレインボンディングパッド1
0a直下のシリコン窒化膜12による容量C4と、パッシ
ベーション膜9による容量C1と、多結晶シリコン層11
による容量C2と、絶縁基板1による容量C3との直列回路
となる。
【0043】本実施形態における寄生容量(Cpad)の低
減を具体的に示すと、ドレインボンディングパッド10
aの面積を約145μm□,ドレインボンディングパッド
10a直下のパッシベーション膜9の厚みを約1μm,
多結晶シリコン層11の厚みを約2μm,絶縁基板1の
厚みを約520μm,シリコン窒化膜12の厚みを約0.5μ
mと考えると、C1≒0.75pF,C2≒1.1pF,C3≒0.001
4pF,C4≒2.6pFであり、Cpad≒0.0014pFとなるか
ら、ドレインボンディングパッド10a形成箇所の寄生
容量(Cpad)をほぼ除去することができる。
【0044】なお、本実施形態において、ドレイン電極
10及びドレインボンディングパッド10aと、パッシ
ベーション膜9との間にシリコン窒化膜12を介在させ
るようにしたが、実施形態2においても適用でき、シリ
コン窒化膜12を介在させることによりさらに寄生容量
を低減することができる。
【0045】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、絶縁基板と絶縁
基板上に形成された第一導電型半導体層とから成るSOS
基板と、第一導電型半導体層の表面に露出するように第
一導電型半導体層内に形成された高濃度第一導電型ドレ
イン領域と、高濃度第一導電型ドレイン領域と離間して
囲むとともに、第一導電型半導体層の表面に露出するよ
うに第一導電型半導体層内に形成された第二導電型ウェ
ル領域と、第二導電型ウェル領域に内包され、第一導電
型半導体層の表面に露出するように第一導電型半導体層
内に形成された高濃度第一導電型ソース領域と、高濃度
第一導電型ドレイン領域と高濃度第一導電型ソース領域
との間に介在する第二導電型ウェル領域上に第一の絶縁
層を介して形成された絶縁ゲートと、高濃度第一導電型
ソース領域を囲むとともに、第一導電型半導体層の表面
から絶縁基板に達するように形成された素子分離領域
と、高濃度第一導電型ドレイン領域と電気的に接続され
たドレイン電極と、ドレイン電極に電気的に接続された
ドレインボンディングパッドとを有して成る半導体装置
において、絶縁ゲート及び高濃度第一導電型ソース領域
を跨いだ外側の第一導電型半導体層に、表面から絶縁基
板に達する多結晶シリコン層が形成され、多結晶シリコ
ン層上まで、第二の絶縁層を介してドレイン電極が引き
出され、ドレイン電極と多結晶シリコン層上でドレイン
ボンディングパッドが電気的に接続されて成るので、ド
レインボンディングパッド形成箇所の寄生容量が、ドレ
インボンディングパッド直下の第二の絶縁層による容量
と、多結晶シリコン層による容量と、絶縁基板による容
量の直列結合となり、ドレインボンディングパッドを絶
縁ゲート及びソース領域の外側に形成した場合の、ドレ
インボンディングパッドにより形成される寄生容量を小
さくし、かつ、出力容量を低減化することのできる半導
体装置を提供することができた。
【0046】請求項2記載の発明は、請求項1記載の半
導体装置において、素子分離領域が、多結晶シリコン層
で構成されて成るので、他の素子分離領域を形成する工
程を削除することができる。
【0047】請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2記載の半導体装置において、少なくともドレイン
ボンディングパッドと第二の絶縁層との間に、シリコン
窒化膜を介在させたので、ドレインボンディングパッド
直下の第二の絶縁層による容量と、多結晶シリコン層に
よる容量と、絶縁基板による容量に、ドレインボンディ
ングパッド直下のシリコン窒化膜による容量が直列結合
することになり、ドレインボンディングパッド形成箇所
の寄生容量を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るSOS構造型のLDMOSFE
Tを示す概略構成図であり、(a)は上面から見た状態
を示す概略平面図であり、(b)は(a)におけるAー
A’での概略断面図であり、(c)はドレインボンディ
ングパッド形成箇所の寄生容量の等価回路図である。
【図2】本発明の他の実施形態に係るSOS構造型のLDMOS
FETを示す概略構成図であり、(a)は上面から見た状
態を示す概略平面 図であり、(b)は(a)における
BーB’での概略断面図であり、(c)はドレインボン
ディングパッド形成箇所の寄生容量の等価回路図であ
る。
【図3】本発明の他の実施形態に係るSOS構造型のLDMOS
FETを示す概略構成図であり、(a)は上面から見た状
態を示す概略平面図であり、(b)は(a)におけるC
ーC’での概略断面図であり、(c)はドレインボンデ
ィングパッド形成箇所の寄生容量の等価回路図である。
【図4】従来例に係る光結合型半導体リレーの一部を示
す概略平面配置図である。
【図5】従来例に係る光結合型半導体リレーの概略断面
図である。
【図6】従来例に係る光結合型半導体リレーの出力端子
間容量の容量成分を示す等価回路図である。
【図7】従来例に係るSOI構造型のLDMOSFETを示す概略
構成図であり、(a)は上面から見た状態を示す概略平
面図であり、(b)は(a)におけるDーD’での概略
断面図である。
【図8】従来例に係るSOI構造型のLDMOSFETを示す概略
構成図であり、(a)は上面から見た状態を示す概略平
面図であり、(b)は(a)におけるEーE’での概略
断面図である。
【符号の説明】
1 絶縁基板 2 n型半導体層 3 p+型素子分離領域 4 n+型ドレイン領域 5 p型ウェル領域 6 n+型ソース領域 7 ゲート酸化膜 8 絶縁ゲート 9 パッシベーション膜 10 ドレイン電極 10a ドレインボンディングパッド 11 多結晶シリコン層 12 シリコン窒化膜 13 太陽電池 13a カソード 13b アノード 14 MOSFET 14a ソース電極 14b ドレイン電極 14c ゲート電極 15 GND端子フレーム 16 ボンディングワイヤ 17 出力端子フレーム 18 入力端子フレーム 19 発光ダイオード 20 遮光性樹脂 21 透光性樹脂 22 半導体基板 23 絶縁層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 29/78 621 (72)発明者 鈴木 裕二 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 白井 良史 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 岸田 貴司 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 吉田 岳司 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板と該絶縁基板上に形成された第
    一導電型半導体層とから成るSOS基板と、該第一導電型
    半導体層の表面に露出するように前記第一導電型半導体
    層内に形成された高濃度第一導電型ドレイン領域と、前
    記高濃度第一導電型ドレイン領域と離間して囲むととも
    に、前記第一導電型半導体層の表面に露出するように前
    記第一導電型半導体層内に形成された第二導電型ウェル
    領域と、該第二導電型ウェル領域に内包され、前記第一
    導電型半導体層の表面に露出するように前記第一導電型
    半導体層内に形成された高濃度第一導電型ソース領域
    と、前記高濃度第一導電型ドレイン領域と前記高濃度第
    一導電型ソース領域との間に介在する前記第二導電型ウ
    ェル領域上に第一の絶縁層を介して形成された絶縁ゲー
    トと、前記高濃度第一導電型ソース領域を囲むととも
    に、前記第一導電型半導体層の表面から前記絶縁基板に
    達するように形成された素子分離領域と、前記高濃度第
    一導電型ドレイン領域と電気的に接続されたドレイン電
    極と、該ドレイン電極に電気的に接続されたドレインボ
    ンディングパッドとを有して成る半導体装置において、
    前記絶縁ゲート及び前記高濃度第一導電型ソース領域を
    跨いだ外側の前記第一導電型半導体層に、表面から前記
    絶縁基板に達する多結晶シリコン層が形成され、該多結
    晶シリコン層上まで、第二の絶縁層を介して前記ドレイ
    ン電極が引き出され、該ドレイン電極と前記多結晶シリ
    コン層上で前記ドレインボンディングパッドが電気的に
    接続されて成ることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記素子分離領域が、前記多結晶シリコ
    ン層で構成されて成ることを特徴とする請求項1記載の
    半導体装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも前記ドレインボンディングパ
    ッドと前記第二の絶縁層との間に、シリコン窒化膜を介
    在させたことを特徴とする請求項1または請求項2記載
    の半導体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014170821A (ja) * 2013-03-04 2014-09-18 Lapis Semiconductor Co Ltd 半導体装置の製造方法及び開発支援システム

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