JPH09129887A - Soi構造の横型パワーmosfet - Google Patents

Soi構造の横型パワーmosfet

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JPH09129887A
JPH09129887A JP28202695A JP28202695A JPH09129887A JP H09129887 A JPH09129887 A JP H09129887A JP 28202695 A JP28202695 A JP 28202695A JP 28202695 A JP28202695 A JP 28202695A JP H09129887 A JPH09129887 A JP H09129887A
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drain
conductivity type
soi structure
lateral power
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Masahiko Suzumura
正彦 鈴村
Yuji Suzuki
裕二 鈴木
Kimimichi Takano
仁路 高野
Takashi Kishida
貴司 岸田
Yoshifumi Shirai
良史 白井
Yoshiki Hayazaki
嘉城 早崎
Mitsuhide Maeda
光英 前田
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Matsushita Electric Works Ltd
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    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/68Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable by only the electric current supplied, or only the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched
    • H01L29/76Unipolar devices, e.g. field effect transistors
    • H01L29/772Field effect transistors
    • H01L29/78Field effect transistors with field effect produced by an insulated gate
    • H01L29/7801DMOS transistors, i.e. MISFETs with a channel accommodating body or base region adjoining a drain drift region
    • H01L29/7816Lateral DMOS transistors, i.e. LDMOS transistors
    • H01L29/7824Lateral DMOS transistors, i.e. LDMOS transistors with a substrate comprising an insulating layer, e.g. SOI-LDMOS transistors

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドレイン・基板間の寄生容量の低減によって
出力容量を低減することができ、高速化を図る 【解決手段】 半導体支持基板1上に埋め込み酸化膜2
を介して形成された半導体基板3に、ソース領域4とド
レイン領域6が形成され、ソース領域4を囲んでウエル
領域5が形成され、ソース領域4とドレイン領域6間に
はチャネル領域7が形成され、チャネル領域7上には絶
縁ゲート8が形成された、いわゆるSOI構造の横型パ
ワーMOSFETにおいて、導体基板3中に形成され
た、酸化膜9とポリシリコン膜10により構成された素
子間分離領域11と、ウエル領域5が隣接するように構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、SOI構造の横型
パワーMOSFETに関するものである。
【0002】
【従来の技術】シリコン半導体基板(半導体支持基板)
上に、絶縁膜である酸化膜を介してシリコン膜(半導体
基板)が形成されたウエハ(いわゆるSOIウエハ)上
に形成される横型MOSFET(LDMOS:Late
ral Double Diffused MOSFE
T)やIGBT(Insurated Gate Bi
polar Transistor)等のパワーデバイ
スが注目されている。
【0003】図11に基づいて従来のSOI構造のLD
MOSFET(SOI−LDMOSFET)の一例につ
いて説明する。図に示すSOI−LDMOSFETは、
半導体支持基板1上に埋め込み酸化膜2を介して形成さ
れたN型の半導体基板3の領域に形成されており、半導
体基板3の一主表面に形成されたN型のソース領域4
と、ソース領域4を囲むように形成されたP型のウエル
領域5と、N型のドレイン領域6と、ソース領域4とド
レイン領域6間の導電チャネル領域7をゲート制御接続
する絶縁ゲート8とを備えている。これらの、一主表面
に形成されたソース領域4、ドレイン領域6、ウエル領
域5、導電チャネル領域7は、半導体基板3中に形成さ
れた溝部(開口部)の両側面上に形成された、半導体基
板3の表面から埋め込み酸化膜2に達するように形成さ
れた絶縁膜である酸化膜9と、その酸化膜9が形成され
た溝部(開口部)の内部に充填された誘電体であるポリ
シリコン膜10とで構成される素子間分離領域11によ
り、隣接する素子間は絶縁分離された構造となってい
る。
【0004】図11に示す構造のSOI−LDMOSF
ETによれば、いわゆるRESURF条件を満たすよう
に構成することによって、半導体基板3の膜厚が比較的
薄い場合でも、高耐圧で低オン抵抗のパワーMOSFE
Tを容易に実現することができる。また、酸化膜9とポ
リシリンコン膜10とで構成される素子間分離領域11
を形成しているので、複数個のパワー素子を電気的に絶
縁分離された状態で集積すること、または、パワー素子
とそのパワー素子を駆動する駆動回路または制御回路等
を互いに電気的に絶縁分離された状態で、同一チップ上
に集積化された、いわゆるスマートパワーICを容易に
実現することができるという利点を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図11
に示したように、隣接する素子間が絶縁分離されたSO
I構造の横型パワーMOSFETでは、特にドレイン・
基板間の寄生容量により出力容量(Coss)が大きく
なるため高速化が図れないという問題点があった。
【0006】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、その目的とするところは、オン抵抗やドレイン・ソ
ース間耐圧に影響を与えずに、ドレイン・基板間の寄生
容量の低減によって出力容量を低減することができ、高
速化を図ることができるSOI構造の横型パワーMOS
FETの構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載のSOI構造の横型パワーMOSFE
Tは、半導体支持基板上に絶縁膜を介して形成された第
1導電型の半導体基板に、第1導電型のソース領域とド
レイン領域が形成され、前記ソース領域を囲んで第2導
電型のウエル領域が形成され、前記ソース領域と前記ド
レイン領域間にはチャネル領域が形成され、そのチャネ
ル領域上には絶縁ゲートが形成された、いわゆるSOI
構造の横型パワーMOSFETにおいて、前記導体基板
中に形成された、絶縁膜と誘電体により形成された素子
間分離領域と、前記ウエル領域が隣接するように構成さ
れていることを特徴とするものである。
【0008】請求項2記載のSOI構造の横型パワーM
OSFETは、裏面側の半導体支持基板上の絶縁膜を介
した第1導電型の一主表面の半導体基板上に、第1導電
型のソース領域とドレイン領域が形成され、前記ソース
領域を囲んで第2導電型のウエル領域が形成され、前記
ソース領域とドレイン領域間にはチャネル領域が形成さ
れ、前記チャネル領域上には絶縁ゲートが形成された、
いわゆるSOI構造の横型パワーMOSFETにおい
て、前記半導体基板中に形成された、絶縁膜により構成
される素子間分離領域と、前記ウエル領域が隣接するよ
うに構成されていることを特徴とするものである。
【0009】請求項1または請求項2記載のSOI構造
の横型パワーMOSFETは、ウエル領域と素子間分離
領域が隣接するように構成したので、ウエル領域と素子
間分離領域間の領域に発生する空乏層に起因する、ドレ
イン・基板間の寄生容量を著しく低減させることが可能
となり、SOI構造の横型パワーMOSFETの高速化
を図ることができる。
【0010】請求項3記載のSOI構造の横型パワーM
OSFETは、裏面側の半導体支持基板上の絶縁膜を介
した第1導電型の一主表面の半導体基板上に、第1導電
型のソース領域とドレイン領域が形成され、前記ソース
領域を囲んで第2導電型のウエル領域が形成され、前記
ソース領域とドレイン領域間にはチャネル領域が形成さ
れ、前記チャネル領域上には絶縁ゲート構造が形成され
た、いわゆるSOI構造の横型パワーMOSFETにお
いて、前記半導体基板中に形成された、絶縁膜と誘電体
により形成された素子間分離領域が前記ドレイン領域間
に、前記ドレイン領域に隣接するように形成されている
ことを特徴とするものである。
【0011】請求項4記載のSOI構造の横型パワーM
OSFETは、裏面側の半導体支持基板上の絶縁膜を介
した第1導電型の一主表面の半導体基板上に、第1導電
型のソース領域とドレイン領域が形成され、前記ソース
領域を囲んで第2導電型のウエル領域が形成され、前記
ソース領域とドレイン領域間にはチャネル領域が形成さ
れ、前記チャネル領域上には絶縁ゲート構造が形成され
た、いわゆるSOI構造の横型パワーMOSFETにお
いて、前記半導体基板中に形成された、絶縁膜により構
成される素子間分離領域が、隣接する前記ドレイン領域
間に、前記ドレイン領域に隣接するように形成されてい
ることを特徴とするものである。
【0012】請求項3または請求項4記載のSOI構造
の横型パワーMOSFETは、ドレイン領域と素子間分
離領域が隣接するように構成したので、ドレイン領域と
素子間分離領域に囲まれた領域に発生する空乏層に起因
する、ドレイン・基板間の寄生容量を著しく低減させる
ことが可能となり、SOI構造の横型パワーMOSFE
Tの高速化を図ることができる。
【0013】請求項5記載のSOI構造の横型パワーM
OSFETは、裏面側の半導体支持基板上の絶縁膜を介
した第1導電型の一主表面の半導体基板上に、第1導電
型のソース領域とドレイン領域が形成され、前記ソース
領域を囲んで第2導電型のウエル領域が形成され、前記
ソース領域とドレイン領域間にはチャネル領域が形成さ
れ、前記チャネル領域上には絶縁ゲートが形成された、
いわゆるSOI構造の横型パワーMOSFETにおい
て、前記半導体基板中に形成された第2導電型の素子間
接合分離領域が、隣接する前記ドレイン領域間に、前記
ドレイン領域に隣接するように形成されていることを特
徴とするものである。
【0014】請求項5記載のSOI構造の横型パワーM
OSFETは、ドレイン領域と素子間接合分離領域を可
能な限り隣接させることにより、ドレイン・基板間の寄
生容量の増加を招いていたドレイン領域と素子間分離領
域に囲まれた領域により発生していたドレイン・基板間
の寄生容量を著しく低減させることが可能になる。
【0015】請求項6記載のSOI構造の横型パワーM
OSFETは、裏面側の半導体支持基板上の絶縁膜を介
した第1導電型の一主表面の半導体基板上に、第1導電
型のソース領域とドレイン領域が形成され、前記ソース
領域を囲んで第2導電型のウエル領域が形成され、前記
ソース領域とドレイン領域間にはチャネル領域が形成さ
れ、前記チャネル領域上には絶縁ゲートが形成された、
いわゆるSOI構造の横型パワーMOSFETにおい
て、前記半導体基板中に形成された第2導電型の素子間
接合分離領域が、隣接する前記ドレイン領域間に、前記
ドレイン領域に隣接するように形成されており、前記ド
レイン領域と前記素子間接合分離領域間の前記半導体基
板に絶縁膜を形成したことを特徴とするものである。
【0016】請求項6記載のSOI構造の横型パワーM
OSFETによれば、ドレイン領域と素子間接合分離領
域間に絶縁膜を介在させることにより、ドレイン領域と
素子間接合分離領域間の逆方向耐圧が向上した、高速な
SOI構造の横型パワーMOSFETを容易に実現する
ことができる。
【0017】シリコン酸化膜の熱伝導率がシリコンの熱
伝導率のおよそ100分の1であることから、SOI構
造の半導体装置では、SOI構造中で発生した熱の放熱
性が悪く自己発熱効果が課題となるが、請求項5または
請求項6記載の、ドレイン領域に隣接する素子間接合分
離領域を形成したSOI構造の横型パワーMOSFET
では、SOI構造の半導体装置で一般的に問題となる自
己発熱を抑制する構造を容易に実現することができる。
【0018】請求項7記載のSOI構造の横型パワーM
OSFETのように、素子間接合分離領域上に電極を形
成することにより、この電極より放熱を促進させること
が可能となる。
【0019】請求項5記載のSOI構造の横型パワーM
OSFETは、隣接するドレイン領域によって挟まれた
素子間接合分離領域を備えた素子構造を備えているが、
この構造では、一般にN型のドレイン領域と、P型の素
子間接合分離領域間に逆バイアスが印加される状態とな
り、この接合間の逆方向耐圧以上の電圧が、ドレイン・
素子間接合分離領域間に印加されると、ドレイン領域よ
り素子間接合分離領域に電流が流れることとなる。この
現象の発生を抑えるために、請求項6記載のSOI構造
の横型パワーMOSFETのように、ドレイン領域と素
子間接合分離領域間に絶縁膜を挟むことにより、ドレイ
ン・素子間接合分離領域間の逆方向耐圧を向上させるこ
とが容易になる。さらに、請求項7記載のSOI構造の
横型パワーMOSFETのように、この素子間接合分離
領域上に電極を形成することにより、この電極部分より
半導体基板中で発生したSOI構造の横型パワーMOS
FETの発熱をこの素子間接合分離領域及び電極を介し
て積極的に放熱させることで、SOI構造の横型パワー
MOSFETの自己発熱効果を抑制することも容易とな
る。
【0020】特にパワーデバイスでは、所望のドレイン
・ソース間耐圧あるいはオン抵抗を実現するために、あ
るいは、ドレイン金属電極、ソース金属電極と金属ワイ
ヤとの接続を行うボンディングパッド領域を確保するた
めに、ウエル領域面積またはドレイン領域面積が大きく
なり、ドレイン・基板間容量がますます増大する傾向に
あるが、請求項1乃至請求項7記載のSOI構造の横型
パワーMOSFETによれば、または、それらの構造を
組み合わせた構造によれば、ドレイン・基板間の寄生容
量を著しく低減させたSOI構造の横型パワーMOSF
ETを実現することができる。
【0021】一般に、パワーMOSFETのスイッチン
グ時間は入力容量、出力容量、帰還容量に関係している
ことが知られているが、図11に示したSOIウエハに
形成されたパワーMOSFETでは、出力容量へのドレ
イン・基板間の寄生容量成分の寄与が大きく、この要因
によってスイッチング時間が長くなっていた。
【0022】図11に示したSOIウエハに形成された
パワーMOSFETで、ソース電位、裏面の半導体基板
3の電位をそれぞれ接地電位とし、ドレイン電位に正の
電圧を印加した時の半導体基板3中の空乏層の広がりを
模式的に示した断面図を図12に示す。図12に示すよ
うに、空乏層12は、ウエル領域5の周囲の半導体基板
3の領域、ウエル領域5と素子間分離領域11間の半導
体基板3の表面近傍領域、素子間分離領域11近傍の半
導体基板3の領域、埋め込み酸化膜2近傍の半導体基板
3の領域に形成されており、この空乏層12に起因して
ドレイン・基板間の寄生容量が発生する。
【0023】SOI構造の横型パワーMOSFETで
は、従来の縦型パワーMOSFETまたは横型パワーM
OSFETの場合とは異なり、図12に模式的に示した
空乏層12に起因するドレイン・基板間容量成分の寄与
が大きい。特に、ウエル領域5の直下の空乏層12の領
域(図12に示した、ウエル領域5の周囲の半導体基板
3の領域に形成された空乏層12)またはドレイン領域
6直下の空乏層12の領域、及び、ウエル領域5または
ドレイン領域6と、素子間分離領域11間に形成される
空乏層12の領域は、オン抵抗またはドレイン・ソース
間耐圧への影響は少なく、ドレイン・基板間容量の増大
に大きな影響を与えるだけの領域である。
【0024】
【発明の実施の形態】図1に基づいて本発明のSOI構
造の横型パワーMOSFETの一実施形態について説明
する。図1は、SOI構造の横型パワーMOSFETの
ウエル領域付近を示した断面図である。但し、図11に
示した構成と同等構成については同符号を付すこととす
る。
【0025】SOI構造の横型パワーMOSFETは、
半導体支持基板1上に埋め込み酸化膜2を介して形成さ
れたN型の半導体基板3の領域に形成されており、半導
体基板3の一主表面に形成されたN型のソース領域4
と、ソース領域4を囲むように形成されたP型のウエル
領域5と、N型のドレイン領域6と、ソース領域4とド
レイン領域6間の導電チャネル領域7をゲート制御接続
する絶縁ゲート8とを備えている。これらの、一主表面
に形成されたソース領域4、ドレイン領域6、ウエル領
域5、導電チャネル領域7を形成した素子領域は、半導
体基板3中に形成された溝の両側面上に、半導体基板3
の表面から埋め込み酸化膜2に達するように形成された
絶縁膜である酸化膜9と、その酸化膜9が形成された溝
部の内部に充填された誘電体であるポリシリコン膜10
とで構成される素子間分離領域11により、隣接する素
子領域とは絶縁分離された構造となっており、ウエル領
域5は、この素子間分離領域11にN型不純物領域を間
に挟むことなく隣接するように構成されている。
【0026】次に、図2に基づいて本発明のSOI構造
の横型パワーMOSFETの異なる実施形態について説
明する。図2に示すSOI構造の横型パワーMOSFE
Tは、ウエル領域5を図1に示したSOI構造の横型パ
ワーMOSFETと同様に構成すると共に、そのウエル
領域5に繋がり埋め込み酸化膜2に達する不純物領域1
3を、素子間分離領域11に接する半導体基板3の領域
に形成したものである。この不純物領域13は、例え
ば、半導体基板3に埋め込み酸化層2に達する溝部を形
成した後、P型のウエル領域5と同じ導電型(P型)の
不純物を溝部に露出した半導体基板3中に導入して拡散
させて形成する。
【0027】図1及び図2に示すSOI構造の横型パワ
ーMOSFETで、素子間分離領域11とウエル領域5
は、出力容量以外の電気特性に悪影響を与えない範囲で
限りなく接近させることができる。また、図1及び図2
に示すSOI構造の横型パワーMOSFETでは、素子
間分離領域11の断面形状は略V字状となっているが、
略V字状の断面形状に限定されるものではない。
【0028】次に、図3に基づいて本発明のSOI構造
の横型パワーMOSFETのさらに異なる実施形態につ
いて説明する。図1に示したSOI構造の横型パワーM
OSFETでは、素子間分離領域11は、絶縁膜である
酸化膜9と、その酸化膜9が形成された溝部の内部に充
填された誘電体であるポリシリコン膜10とで構成され
ていたが、図3に示すSOI構造の横型パワーMOSF
ETは、素子間分離領域11を、埋め込み酸化膜2に達
する酸化膜14によって構成したものであり、ウエル領
域5は、酸化膜14に接するように形成されている。酸
化膜14で構成される素子間分離領域とウエル領域5
は、出力容量以外の電気特性に悪影響を与えない範囲で
限りなく接近させることができる。
【0029】次に、図4に基づいて本発明のSOI構造
の横型パワーMOSFETのさらに異なる実施形態につ
いて説明する。図4は、SOI構造の横型パワーMOS
FETのドレイン領域付近の構造を示した断面図であ
る。但し、図1に示した構成と同等構成については同符
号を付すこととする。
【0030】図4に示すSOI構造の横型パワーMOS
FETは、図1に示したSOI構造の横型パワーMOS
FETと同様に、素子間分離領域11を、絶縁膜である
酸化膜9と、その酸化膜9が形成された溝部の内部に充
填された誘電体であるポリシリコン膜10とで構成した
もので、SOI構造の横型パワーMOSFETのドレイ
ン領域6を、絶縁分離領域11に接するように形成した
ものである。素子間分離領域11とドレイン領域6は、
出力容量以外の電気特性に悪影響を与えない範囲で限り
なく接近させることができる。
【0031】次に、図5に基づいて本発明のSOI構造
の横型パワーMOSFETのさらに異なる実施形態につ
いて説明する。図5に示すSOI構造の横型パワーMO
SFETは、図4に示したSOI構造の横型パワーMO
SFETで、図3に示したSOI構造の横型パワーMO
SFETと同様に、素子間分離領域11を埋め込み酸化
膜2に達する酸化膜14によって構成したものであり、
ドレイン領域6は、酸化膜14に接するように形成され
ている。酸化膜14で構成される素子間分離領域とドレ
イン領域6は、出力容量以外の電気特性に悪影響を与え
ない範囲で限りなく接近させることができる。
【0032】次に、図6に基づいて本発明のSOI構造
の横型パワーMOSFETのさらに異なる実施形態につ
いて説明する。図6に示すSOI構造の横型パワーMO
SFETは、所定の素子分離領域を、埋め込み酸化膜2
に達する酸化膜14で構成すると共に、SOI構造の横
型パワーMOSFETを形成する半導体基板3の領域
に、埋め込み酸化膜2に達する、第2導電型(P型)の
不純物領域である素子間接合分離領域15を形成したも
のである。SOI構造の横型パワーMOSFETのドレ
イン領域6は、この素子間接合分離領域15に隣接する
ように形成されている。素子間接合分離領域15とドレ
イン領域6は、出力容量以外の電気特性に悪影響を与え
ない範囲で限りなく接近させることができる。
【0033】次に、図7に基づいて本発明のSOI構造
の横型パワーMOSFETのさらに異なる実施形態につ
いて説明する。図7に示すSOI構造の横型パワーMO
SFETは、図6に示したSOI構造の横型パワーMO
SFETで、素子間接合分離領域15とドレイン領域6
間に、絶縁膜である酸化膜16を埋め込んだもので、素
子間接合分離領域15とドレイン領域6は、この酸化膜
16によって電気的に絶縁分離されている。これによ
り、ドレイン領域6と素子間接合分離領域15間の耐圧
を向上させることができる。
【0034】次に、図8に基づいて本発明のSOI構造
の横型パワーMOSFETのさらに異なる実施形態につ
いて説明する。図8に示すSOI構造の横型パワーMO
SFETは、図7に示したSOI構造の横型パワーMO
SFETで、電極である金属電極17を素子間接合分離
領域15に電気的に接続したものである。金属電極17
は、ドレイン領域6とは電気的に接続されていない。こ
の金属電極17は、半導体基板3中で発生した熱を放熱
する放熱板としての役割を果たす。
【0035】次に、図9に基づいて本発明のSOI構造
の横型パワーMOSFETのさらに異なる実施形態につ
いて説明する。図9に示すSOI構造の横型パワーMO
SFETは、図3に示したSOI構造の横型パワーMO
SFETの構造(ウエル領域5を素子分離領域である酸
化膜14に隣接するように形成した構造)と、図5に示
したSOI構造の横型パワーMOSFETの構造(ドレ
イン領域6を素子分離領域である酸化膜14に隣接する
ように形成した構造)とを組み合わせたものであるため
詳細な説明を省略する。
【0036】図9に示したパワーMOSFETで、ソー
ス電位、裏面の半導体支持基板1の電位をそれぞれ接地
電位とし、ドレイン電位に正の電圧を印加した時の半導
体基板3中の空乏層の広がりを模式的に示した断面図を
図10に示す。図10に示すように、従来構造と比較し
て、ウエル領域5の直下及び素子間分離領域である酸化
膜14の側面及びドレイン領域6の直下に発生する空乏
層が著しく低減されているので、ドレイン・基板間容量
が大幅に低減され、スイッチング時間の短縮化に大いに
寄与する。
【0037】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のSOI
構造の横型パワーMOSFETによれば、オン抵抗また
はドレイン・ソース間耐圧等の電気特性の劣化を招くこ
となく、ドレイン・基板間容量成分を容易に著しく低下
させることができ、大幅なスイッチング時間の短縮化が
図れる。
【0038】また、請求項5乃至請求項7記載のSOI
構造の横型パワーMOSFETによれば、素子間接合分
離領域を形成することにより、容易に放熱性を向上させ
ることができ、SOI構造の横型パワーMOSFETが
抱えている自己発熱効果を大幅に抑制することが可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のSOI構造の横型パワーMOSFET
の一実施形態を示す断面図である。
【図2】本発明のSOI構造の横型パワーMOSFET
の異なる実施形態を示す断面図である。
【図3】本発明のSOI構造の横型パワーMOSFET
のさらに異なる実施形態を示す断面図である。
【図4】本発明のSOI構造の横型パワーMOSFET
のさらに異なる実施形態を示す断面図である。
【図5】本発明のSOI構造の横型パワーMOSFET
のさらに異なる実施形態を示す断面図である。
【図6】本発明のSOI構造の横型パワーMOSFET
のさらに異なる実施形態を示す断面図である。
【図7】本発明のSOI構造の横型パワーMOSFET
のさらに異なる実施形態を示す断面図である。
【図8】本発明のSOI構造の横型パワーMOSFET
のさらに異なる実施形態を示す断面図である。
【図9】本発明のSOI構造の横型パワーMOSFET
のさらに異なる実施形態を示す断面図である。
【図10】図9に示したSOI構造の横型パワーMOS
FETの空乏層を示す断面図である。
【図11】従来のSOI構造の横型パワーMOSFET
の一例を示す断面図である。
【図12】図11に示したSOI構造の横型パワーMO
SFETの空乏層を示す断面図である。
【符号の説明】
1 半導体支持基板 2 埋め込み酸化膜(絶縁膜) 3 半導体基板 4 ソース領域 5 ウエル領域 6 ドレイン領域 7 チャネル領域 8 絶縁ゲート 9,14,16 酸化膜(絶縁膜) 10 ポリシリコン膜(誘電体) 11 素子間分離領域 17 金属電極(電極)
フロントページの続き (72)発明者 岸田 貴司 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 白井 良史 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 早崎 嘉城 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 前田 光英 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体支持基板上に絶縁膜を介して形成
    された第1導電型の半導体基板に、第1導電型のソース
    領域とドレイン領域が形成され、前記ソース領域を囲ん
    で第2導電型のウエル領域が形成され、前記ソース領域
    と前記ドレイン領域間にはチャネル領域が形成され、そ
    のチャネル領域上には絶縁ゲートが形成された、いわゆ
    るSOI構造の横型パワーMOSFETにおいて、前記
    導体基板中に形成された、絶縁膜と誘電体により形成さ
    れた素子間分離領域と、前記ウエル領域が隣接するよう
    に構成されていることを特徴とするSOI構造の横型パ
    ワーMOSFET。
  2. 【請求項2】 裏面側の半導体支持基板上の絶縁膜を介
    した第1導電型の一主表面の半導体基板上に、第1導電
    型のソース領域とドレイン領域が形成され、前記ソース
    領域を囲んで第2導電型のウエル領域が形成され、前記
    ソース領域とドレイン領域間にはチャネル領域が形成さ
    れ、前記チャネル領域上には絶縁ゲートが形成された、
    いわゆるSOI構造の横型パワーMOSFETにおい
    て、前記半導体基板中に形成された、絶縁膜により構成
    される素子間分離領域と、前記ウエル領域が隣接するよ
    うに構成されていることを特徴とするSOI構造の横型
    パワーMOSFET。
  3. 【請求項3】 裏面側の半導体支持基板上の絶縁膜を介
    した第1導電型の一主表面の半導体基板上に、第1導電
    型のソース領域とドレイン領域が形成され、前記ソース
    領域を囲んで第2導電型のウエル領域が形成され、前記
    ソース領域とドレイン領域間にはチャネル領域が形成さ
    れ、前記チャネル領域上には絶縁ゲート構造が形成され
    た、いわゆるSOI構造の横型パワーMOSFETにお
    いて、前記半導体基板中に形成された、絶縁膜と誘電体
    により形成された素子間分離領域が前記ドレイン領域間
    に、前記ドレイン領域に隣接するように形成されている
    ことを特徴とするSOI構造の横型パワーMOSFE
    T。
  4. 【請求項4】 裏面側の半導体支持基板上の絶縁膜を介
    した第1導電型の一主表面の半導体基板上に、第1導電
    型のソース領域とドレイン領域が形成され、前記ソース
    領域を囲んで第2導電型のウエル領域が形成され、前記
    ソース領域とドレイン領域間にはチャネル領域が形成さ
    れ、前記チャネル領域上には絶縁ゲート構造が形成され
    た、いわゆるSOI構造の横型パワーMOSFETにお
    いて、前記半導体基板中に形成された、絶縁膜により構
    成される素子間分離領域が、隣接する前記ドレイン領域
    間に、前記ドレイン領域に隣接するように形成されてい
    ることを特徴とするSOI構造の横型パワーMOSFE
    T。
  5. 【請求項5】 裏面側の半導体支持基板上の絶縁膜を介
    した第1導電型の一主表面の半導体基板上に、第1導電
    型のソース領域とドレイン領域が形成され、前記ソース
    領域を囲んで第2導電型のウエル領域が形成され、前記
    ソース領域とドレイン領域間にはチャネル領域が形成さ
    れ、前記チャネル領域上には絶縁ゲートが形成された、
    いわゆるSOI構造の横型パワーMOSFETにおい
    て、前記半導体基板中に形成された第2導電型の素子間
    接合分離領域が、隣接する前記ドレイン領域間に、前記
    ドレイン領域に隣接するように形成されていることを特
    徴とするSOI構造の横型パワーMOSFET。
  6. 【請求項6】 裏面側の半導体支持基板上の絶縁膜を介
    した第1導電型の一主表面の半導体基板上に、第1導電
    型のソース領域とドレイン領域が形成され、前記ソース
    領域を囲んで第2導電型のウエル領域が形成され、前記
    ソース領域とドレイン領域間にはチャネル領域が形成さ
    れ、前記チャネル領域上には絶縁ゲートが形成された、
    いわゆるSOI構造の横型パワーMOSFETにおい
    て、前記半導体基板中に形成された第2導電型の素子間
    接合分離領域が、隣接する前記ドレイン領域間に、前記
    ドレイン領域に隣接するように形成されており、前記ド
    レイン領域と前記素子間接合分離領域間の前記半導体基
    板に絶縁膜を形成したことを特徴とするSOI構造の横
    型パワーMOSFET。
  7. 【請求項7】 裏面側の半導体支持基板上の絶縁膜を介
    した第1導電型の一主表面の半導体基板上に、第1導電
    型のソース領域とドレイン領域が形成され、前記ソース
    領域を囲んで第2導電型のウエル領域が形成され、前記
    ソース領域とドレイン領域間にはチャネル領域が形成さ
    れ、前記チャネル領域上には絶縁ゲートが形成された、
    いわゆるSOI構造の横型パワーMOSFETにおい
    て、前記半導体基板中に形成された第2導電型の素子間
    接合分離領域が、隣接する前記ドレイン領域間に、前記
    ドレイン領域に隣接するように形成されており、前記素
    子間接合分離領域に電気的に接続された電極が、前記ド
    レイン領域と電気的に接続されていないことを特徴とす
    るSOI構造の横型パワーMOSFET。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6858505B2 (en) 2002-10-08 2005-02-22 Samsung Electronics Co. Ltd. Methods of forming transistor structures including separate anti-punchthrough layers
JP2007103646A (ja) * 2005-10-04 2007-04-19 Fuji Electric Device Technology Co Ltd 半導体装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6858505B2 (en) 2002-10-08 2005-02-22 Samsung Electronics Co. Ltd. Methods of forming transistor structures including separate anti-punchthrough layers
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