JPH11189315A - 物品収納設備 - Google Patents

物品収納設備

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JPH11189315A
JPH11189315A JP36113597A JP36113597A JPH11189315A JP H11189315 A JPH11189315 A JP H11189315A JP 36113597 A JP36113597 A JP 36113597A JP 36113597 A JP36113597 A JP 36113597A JP H11189315 A JPH11189315 A JP H11189315A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 収納棚に対する物品出し入れを行う昇降部が
付いている走行体を、移送台車に乗せて入出庫用走行通
路どうしの間で移送する物品収納設備において、走行体
側から移送台車を構造簡単な制御装置で走行制御できる
ようにする。 【解決手段】 走行体13が入出庫用走行通路3a,3
bに位置する際、走行体13に搭載してある制御装置5
9が移送台車30に備えてある走行モータ35から分離
し、制御装置59が走行体13に備えてある走行モータ
12及び昇降モータ16に駆動用電力を供給して走行体
13の走行制御と、昇降部20の昇降制御とを行う。走
行体13が移送台車30に乗ると、制御装置59が移送
台車30の走行モータ35に接続し、この走行モータ3
5に駆動用電力を供給して移送台車30の走行制御を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、収納棚に対する入
出庫作業用の走行用通路の複数が、通路横幅方向に並べ
て形成され、前記収納棚の収納部に対して物品の出し入
れを行うための昇降部を昇降駆動自在に備える走行体
が、前記走行用通路の夫々を駆動走行自在に設けられ、
前記走行用通路の端部に隣接する状態において、前記走
行体が走行により乗り降り自在な移送台車が、前記複数
の走行用通路のうちのひとつに選択的に位置するよう
に、前記複数の走行用通路の並び方向に沿う走行経路を
駆動走行自在に設けられ、前記走行体の走行駆動、前記
昇降部の昇降駆動、及び、前記移送台車の走行駆動を制
御する制御装置が、前記走行体に搭載された物品収納設
備に関する。
【0002】
【従来の技術】上記物品収納設備として、従来、たとえ
ば特開平9−156720号公報に示されるものがあっ
た。すなわち、走行体としてのスッタカークレーン、昇
降部としての移載装置、移送台車としてのトラバーサを
備え、スタッカークレーンに制御装置を設けるととも
に、スタッカークレーンとトラバーサのそれぞれに備え
られた光送受信装置から成る光通信装置によって両者間
を通信するように構成し、前記制御装置により、スッタ
カークレーンの走行制御と、昇降部の昇降制御とを行う
とともに光通信装置を介してトラバーサの走行制御を行
うものがあった。つまり、移送台車は走行体を乗せて移
送するものであって、走行体が走行用通路内に位置する
際には使用しないものであることから、走行体に搭載し
た制御装置によって移送台車の走行制御を行うようにな
ったものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の物品収納設備
は、走行体から移送台車に無線通信によって制御信号を
送って移送台車を走行制御するものであることから、移
送台車が走行用電動装置として備える走行電動モータに
駆動用電力を供給する装置を移送台車に搭載して、移送
台車に搭載される走行電動モータの駆動制御を可能にす
る必要があるとともに、走行体と移送台車との間で制御
信号を送る制御信号専用の通信装置を設ける必要があっ
た。さらには、走行体と移送台車とのいずれにもそれが
備える走行用電動装置に駆動用電力を供給する電力供給
装置を搭載することが必須になるなど、制御構造が比較
的複雑になっていた。本発明の目的は、比較的構造簡単
な制御装置で移送台車を制御することが可能な物品収納
設備を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】目的達成のために、請求
項1に記載の発明は、冒頭に記した物品収納設備におい
て、前記走行体が前記移送台車に乗った状態において、
その移送台車に搭載した走行用の電動装置に対して、走
行体側から駆動用電力の供給を行い且つ前記制御装置に
て制御作動するために、前記走行体側の結合部と前記移
送台車側の結合部とが接続分離自在に設けられている。
すなわち、移送台車の走行用電動装置に走行体側から駆
動用電力を供給し、電力の供給及び供給停止を制御用通
信として、かつ、移送台車の走行用電動装置に駆動用電
力を供給する装置を移送台車に搭載することを不要にし
て移送台車を走行制御するものである。これにより、走
行体の走行用電動装置に駆動用電力を供給するように走
行体に搭載する装置を走行体側の走行用電動装置と、移
送台車側の走行用電動装置とに切り換え接続するように
構成してその電力供給装置を走行体側と台車側との両走
行用電動装置を駆動するものに兼用することが可能にな
り、この兼用を図るとともに制御信号専用の通信装置を
不要にした構造簡単な制御装置によって移送台車を走行
制御し、構造面及び経済面などでの有利化を可能にしな
がら物品出し入れを行える。また、台車側専用の電力供
給装置を走行体に搭載してこの電力供給装置から移送台
車の走行用電動装置に駆動用電力を供給するように構成
して電力供給装置の兼用を行わないとしても、制御信号
専用の通信装置を不要にした比較的構造簡単な制御装置
によって移送台車を走行制御することができ、構造面及
び経済面などでの有利化が可能になる。
【0005】請求項2に記載の発明によれば、前記走行
体側の結合部と前記移送台車側の結合部とが、前記走行
体の前記移送台車側への走行に伴う接近により接続し、
且つ、前記走行体の前記移送台車から離間する側への走
行に伴う離間により分離するように構成され、走行体が
移送台車に乗る際には両者の接近によって両側の結合部
が自ずと接続し、走行体が移送台車から降りる際には両
者の離間によって両側の結合部が自ずと分離するもので
ある。これにより、走行体を移送台車に乗せて移送する
際には、走行体を移送台車に乗せるだけで特別な接続手
間を掛けなくとも、制御装置と移送台車の走行用電動装
置とを接続でき、走行体を移送台車から降ろして所定の
収納棚に移動させる際には、走行体を移送台車から移動
させるだけで特別な分離手間を掛けなくとも制御装置と
移送台車の走行用電動装置とを分離させることができ、
特別な接続や分離手間を必要としないで迅速かつ楽に移
送台車や走行体を制御して物品出し入れ作業を能率よく
かつ楽に行える。しかも、走行体の移送台車に対する乗
り降りを検出するセンサー、このセンサーによる検出結
果に基づいて両側の結合部を接続させたり、分離させた
りする制御装置やアクチュエータを設けて自動化するに
比して構造簡単に済み、経済面などで有利に得られる。
【0006】請求項3に記載の発明によれば、前記走行
経路上での前記移送台車の位置を検出して、その検出情
報を前記制御装置に伝達する位置検出用のセンサーが、
前記走行体に設けられ、前記制御装置が、前記走行体が
前記移送台車に乗った状態において、前記位置検出用の
センサーの検出情報を用いて前記移送台車の走行を制御
するように構成されている。すなわち、走行体を移送台
車に乗せて移送する際、移送台車が走行体を降ろすべき
位置に到達すると自動的に停止するとか自動的に減速し
てから停止するなどの自動制御を可能にするものであ
る。しかも、移送台車の走行経路上での位置を検出する
センサーを移送台車に設けると、走行体が移送台車に乗
った際にそのセンサーと制御装置とが接続し、走行体が
移送台車から降りた際にセンサーと制御装置とが分離す
るようにするための接続機構が必要になるが、この接続
機構を不要にしながら前記自動制御することを可能にす
るものである。これにより、走行体を移送台車に乗せて
移送する際、移送台車を所定の走行体乗降位置に自動的
に停止させたり、停止衝撃が出にくいように減速停止さ
せたりすることが可能で、移送台車を始動操作するだけ
で楽に運転したり、所定の停止位置に正確に停止させた
りすることが可能になる。しかも、その割りには、セン
サーを制御装置に接続したままの簡単な制御装置で済
み、経済面などで有利に得られる。
【0007】請求項4に記載の発明によれば、前記制御
装置が、前記走行体が備える走行体側電動装置をインバ
ータ装置にて駆動制御するように構成され、前記走行体
が前記移送台車に乗った状態において、前記制御装置
が、前記走行用の電動装置を前記インバータ装置を用い
て駆動制御すべく、前記インバータ装置を前記走行体側
電動装置に接続する状態と前記走行体側結合部に接続す
る状態とに切り換える切換え部が設けられている。すな
わち、走行体が移送台車から降りている際には、インバ
ータ装置を走行体側電動装置に接続して走行体側の駆動
制御を行、走行体が移送台車に乗った際には、そのイン
バータ装置を移送台車の走行用電動装置に接続してこの
移送台車を走行制御するものである。これにより、走行
体が走行用通路に位置している際には、昇降部を減速停
止させるなど走行体側を変速制御しながら制御し、走行
体を移送台車で移送する際には、移送台車を減速停止さ
せるなど変速制御しながら走行制御し、走行体側も移送
台車も停止衝撃が出にくいように停止させたり、停止目
標位置に正確に停止させたりして物品出し入れ作業を能
率よく行えるようにできる。しかも、走行体側も移送台
車側も同一のインバータ装置を利用する構造簡単な制御
装置によって制御でき、経済面などで有利に得られる。
【0008】請求項5に記載の発明によれば、前記イン
バータ装置が、前記走行体側電動装置としての、前記昇
降部の昇降用電動装置を駆動制御するためのものであ
る。すなわち、走行体が移送台車から降りている際に
は、インバータ装置を走行体の昇降用電動装置に接続し
て昇降部を駆動制御する。走行体が移送台車に乗った際
には、そのインバータ装置を移送台車の走行用電動装置
に切り換え接続し、昇降部を駆動できないようにしなが
ら、移送台車を走行制御するものである。一般に昇降部
を下降させた状態にしてから走行体を移送台車に乗せる
ことから、走行体を移送台車で移送する際には昇降部を
上昇操作できないように牽制でき、重心位置を低くして
移送するように作業を安全に行わせられる。しかも、イ
ンバータ装置の切り換え接続を牽制に利用して構造簡単
に得られる。
【0009】請求項6に記載の発明によれば、前記走行
体及び前記移送台車の運転並びに前記収納部に対する物
品の出し入れを行う作業者の搭乗部が、前記昇降部に備
えられ、前記搭乗部に、運転操作を可能とする運転許可
状態と運転操作を不能とする運転禁止状態とに切換え操
作自在で、且つ、運転禁止状態側に復帰付勢された運転
起動スイッチと、前記走行体の走行、前記移動台車の走
行、及び前記昇降部の昇降の夫々について運転指令を指
令する指令操作部とが設けられ、前記制御装置が、前記
運転起動スイッチが運転許可状態に切換え操作された状
態で、前記指令操作部から指令されたときにのみ運転を
実行するように構成されている。すなわち、作業者が搭
乗部に乗り、指令操作部から運転指令を与えて走行体、
昇降部、移送台車を運転することによって物品の出し入
れ作業を行うものである。しかも、運転起動スイッチを
操作して制御装置を運転許可状態に切り換えたままにし
ながら運転指令を与えることにより、走行体、昇降部、
移送台車を運転できるものである。これにより、作業者
が搭乗して作業するものでありながら、運転起動スイッ
チを操作して運転をするという意識をもつた場合にのみ
走行体、昇降部、移送台車のいずれもが運転でき、安全
に作業できる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1〜図3に示すように、収納棚
1を4個並設してある棚部と、4個の収納棚1それぞれ
にその上下及び左右方向に並べて備えてある収納部1a
に対する物品の出入れを行うためのスタッカークレーン
10と、このスタッカークレーン10を前記棚部の外側
で移送する移送台車30とにより、物品収納設備を構成
してある。この物品収納設備は、作業者がスタッカーク
レーン10の昇降部20が備えている搭乗部21に乗
り、スタッカークレーン10及び移送台車30を運転し
て所定の収納棚1の所定の収納部1aに行って物品を手
で出し入れするものであり、詳しくは次の如く構成して
ある。
【0011】棚部の内部に、4個の収納棚1のうちの2
個の収納棚1に対する入出庫作業を行うための単一の走
行用レール2が設置されている第1走行用通路3aと、
他の2個の収納棚1に対する入出庫作業を行うための単
一の走行用レール2が設置されている第2走行用通路3
bとを通路横幅方向に並べて形成してある。棚部の外側
に、前記走行用通路3aと3bが並ぶ方向に沿う方向の
一対の走行用レール4,5を備える走行経路6を形成し
てある。
【0012】図4〜図6に示すように、各走行用通路3
a,3bの前記走行用レール2の上を走行する一対の走
行車輪11a,11bのうちの一方の車輪11aを一端
側に電動走行モータ12によって駆動自在に備え、他方
の車輪11bを他端側に遊転自在に備える台車部13a
の前後輪間に昇降ポスト14を立設するとともに、前記
台車部13aの前端側及び後端側から張出アーム15を
台車部13aの横外側に向けて延出させて、走行体13
を構成し、前記昇降ポスト14に前記昇降部20を摺動
昇降自在に支持させるとともに、台車部13aの横側に
電動昇降モータ16によって駆動回転自在に取り付けて
あるチェーン操作スプロケット17が昇降チェーン(図
示せず)を駆動して昇降部20を昇降操作するように構
成して、前記スタッカークレーン10を構成してある。
すなわち、走行モータ12を駆動することにより、走行
体13が走行モータ12で駆動される走行車輪11a
と、遊転式の走行車輪11bとによって走行用通路3
a,3bを走行用レール2に案内されて走行して昇降部
20を移動させ、搭乗部21を走行用通路3a,3bの
両横側に位置する収納棚1の前側を棚左右方向に移動さ
せる。このとき、前記昇降ポスト14の上端部に備えて
あるガイド機構18が走行体上下方向の軸芯まわりで回
動するように有している一対の遊転自在なガイドローラ
18a,18aにより、走行用通路3a,3bの上方に
固設されている支持レール7に係合しながら移動してい
き、走行体13を走行用レール2から外れないように、
かつ、横倒れしないように支持レール7に支持させてい
く。そして、昇降モータ16を駆動することにより、昇
降部20が昇降モータ16で駆動される昇降チェーンに
よって昇降駆動され、搭乗部21を走行用通路3a,3
bの両横側に位置する収納棚1の前側を昇降させる。
【0013】図7〜図9に示すように、複数本のフレー
ム31〜33を組み合わせて成る台車フレームに、前記
走行用レール4,5のうちの棚側に位置する走行レール
4の上を走行する前後一対の走行車輪34a,34bの
うちの一方の車輪34aを遊転自在で他方の車輪34b
を電動走行モータ35によって駆動自在に取り付けると
ともに、前記走行用レール4,5のうちの他方の走行レ
ール5の上を走行する前後一対の走行車輪36a,36
bを遊転自在に取り付け、台車フレームの前後一端側に
走行体13の走行を案内するように配置した台車フレー
ム横向きの単一の走行用レール37、前記フレーム31
〜33のうちの第2フレーム32の一部分でなる載置面
32a、台車フレーム前後方向での走行用レール37と
は反対側に台車フレーム左右方向に並んで位置する一対
の第1係止部38,38、この左右一対の第1係止部3
8,38のうちの一方の第1係止部38と台車フレーム
前後方向に並ぶ1個の第2係止部39のそれぞれを備え
る走行体載置部を、前記台車フレームの上面側に形成し
て、前記移送台車30を構成してある。すなわち、走行
モータ35を駆動することにより、移送台車30が走行
モータ35で駆動される車輪34bとその他の遊転式の
車輪34a,36a,36bとによって走行経路6を走
行用通路3aと3bとが並ぶ方向に走行する。このと
き、前記走行車輪34aを支持する部材40と、前記走
行車輪34bを支持する部材40のそれぞれに台車上下
方向の軸芯まわりで回動自在に取り付けてある左右一対
の遊転自在なガイドローラ41,41が走行用レール4
に係合しており、移送台車30を走行用レール4から外
れないように案内していく。そして、走行経路6の一端
側に設定してある走行体乗降位置、すなわち第1走行用
通路3aの端部に隣接するとともに移送台車30と第1
走行用通路3aの走行用レール37,2が一直線状に並
ぶ位置に移送台車30を停車させ、走行体13を第1走
行用通路3aの走行用レール2から移送台車30の走行
用レール37に走行させたり、移送台車30の走行用レ
ール37から第1走行用通路3aの走行用レール2に走
行させることにより、走行体13が第1走行用通路3a
から移送台車30の走行体載置部に乗り移ってスタッカ
ークレーン10の全体を第1走行用通路3aから移送台
車30に乗せたり、走行体13が移送台車30の走行体
載置部から第1走行用通路3aに降りてスタッカークレ
ーン10の全体を移送台車30から第1走行用通路3a
に降ろしたりできる。また、走行経路6の他端側に設定
してある走行体乗降位置、すなわち、第2走行用通路3
bの端部に隣接するとともに移送台車30と第2走行用
通路3bの走行用レール37,2が一直線状に並ぶ位置
に移送台車30を停車させ、走行体13を第2走行用通
路3bの走行用レール2から移送台車30の走行用レー
ル37に走行させたり、移送台車30の走行用レール3
7から第2走行用通路3bの走行用レール2に走行させ
ることにより、走行体13が第2走行用通路3bから移
送台車30の走行体載置部に乗り移ってスタッカークレ
ーン10の全体を第2走行用通路3bから移送台車30
に乗せたり、走行体13が移送台車30の走行体載置部
から第2走行用通路3bに降りてスタッカークレーン1
0の全体を移送台車30から第2走行用通路3bに降ろ
したりできる。これにより、移送台車30は、スタッカ
ークレーン10を第1走行用通路3aに隣接する走行体
乗降位置から第2走行用通路3bに隣接する走行体乗降
位置まで移送して第2走行用通路3bに降ろすことによ
って第1走行用通路3aから第2走行用通路3bに移動
させたり、第2走行用通路3bに隣接する走行体乗降位
置から第1走行用通路3aに隣接する走行体乗降位置ま
で移送して第1走行用通路3aに降ろすことによって第
2走行用通路3bから第1走行用通路3aに移動させた
りする。
【0014】図1及び図4に示すように、前記昇降部2
0は、昇降ポスト14に対してこの昇降ポスト14の横
一側方に偏位する配置で昇降ポスト14に支持させてあ
る。前記一対の張出アーム15,15のいずれの張出ア
ーム15も、昇降部20が昇降ポスト14に対して偏位
している方向と同じ方向に向かって台車部13aから延
出するとともに基端側だけで台車部13aに連結して支
持される片持ちアームに構成してある。一対の張出アー
ム15,15それぞれの延出端側にローラ19を走行体
横向きの軸芯まわりで回動自在に付設してある。
【0015】図9及び図10に示すように、走行体13
が走行用通路3aや3bから移送台車30に乗り移る
際、前記各ローラ19が前記載置面32aに載ってこの
載置面32aの上を転動していく。そして、走行用レー
ル37の終端側に配置して台車フレームに付設してある
ストッパー装置42が備えているストッパー本体42a
に台車部13aの端部が当接すると、走行体13は移送
用の乗り込み位置として設定してある乗り込み位置にな
る。すると、前記ガイド機構18が前記支持レール7か
ら抜け外れて移送台車30によるスタッカークレーン1
0の搬送が可能になる。
【0016】走行体13が移送台車30に乗る際、前記
移送用乗り込み位置の直前位置になると、前記両張出ア
ーム15,15のうちの移送台車30に先に乗り上がる
方の張出アーム15に備えてある被係止部としての前記
ローラ19が前記第2係止部39の下側に入り込み始め
て両者19,39が係合し始め、前記両張出アーム1
5,15のうちの一方の張出アーム15の先端側に前記
ローラ19を支持する部材で形成して備えてある被係止
部19aが前記一対の第1係止部38,38のうちの一
方の第1係止部38の下側に入り込み始めて両者19
a,38が係合し始め、他方の張出アーム15の先端側
に前記ローラ19を支持する部材で形成して備えてある
被係止部19aが他方の第1係止部38の下側に入り込
み始めて両者19a,38が係合し始める。走行体13
が前記移送用乗り込み位置になると、図11に明示する
ように、前記一方のローラ19の全体が前記第2係止部
39の下側に入り込んで両者19,39が走行体移送用
の係合状態になり、第2係止部39がこのローラ19に
係止してローラ19が載置面32aから第2係止部39
とローラ19の間の融通による範囲を越えて浮き上がる
ことと走行車輪36aの方にずれ動くこととを阻止し、
各被係止部19aの全体が第1係止部38の下側にそれ
ぞれ入り込んで両者19a,38が走行体移送用の係合
状態になり、各第1係止部38が被係止部19aに係止
して被係止部19aが載置面32aから第1係止部38
と被係止部19aの間の融通による範囲を越えて浮き上
がることと走行用レール37の方にずれ動くこととを阻
止する。このとき、前記載置面32aに対する当たり部
としての前記各ローラ19が載置面32aに当接して受
け止め支持される。各ローラ19は、台車部13aから
前記方向に延出している張出アーム15の延出端側に支
持されていることから、前記走行車輪11a,11bに
対し、昇降部20が昇降ポスト14に対して偏位してい
る方向と同一の方向に離間する箇所に存在していること
になり、走行体13を昇降部20の位置する側に横倒れ
しないように支持することになる。これにより、移送台
車30の移送用乗り込み位置に乗った走行体13は、走
行車輪11a,11bとローラ19とによって移送台車
30に横倒れしないように受け止め支持されるととも
に、移送台車30の走行体乗降側に位置する第1係止部
38と被係止部19aとの組による係合と、この組とは
反対側に位置する第1係止部38、第2係止部39と被
係止部19a、ローラ19との組による係合とによって
浮き上がり阻止と前後ずれ止めとが行われる状態にな
り、揺れ動きにくいとともに位置ずれしにくいように安
定的に乗って移送される。
【0017】走行体13が移送台車30から降りる際、
走行体13の移送台車30に対する走行移動のため、ロ
ーラ19が第2係止部39から走行体13の走行方向に
自ずと離脱して両者19,39の係合が解除し、各被係
止部19aが第1係止部38から走行体13の走行方向
に自ずと離脱して両者19a,38の係合が解除する。
【0018】図4に示すように、昇降部20に、前記昇
降ポスト14に昇降自在に連結する取付けフレーム22
の下端側に連結する作業者搭乗用のフロア23、及び、
このフロア23の前後側に位置する乗降口24、取付け
フレーム22の横側に位置する運転パネル25などを有
する前記搭乗部21を備えるとともに、この搭乗部21
の前後側に入出庫物品を載置して搬送できるように配置
した物品載置テーブル26、搭乗部21の上方を覆う屋
根部材27などを備えてある。
【0019】図13に示すように、運転レバー50、走
行体運転スイッチ51及び台車運転スイッチ52,53
を備える指令操作部54と、運転起動スイッチ55が先
端に付いている固定レバー56とを前記運転パネル25
に設け、前記走行体運転スイッチ51、前記台車運転ス
イッチ52,53、前記運転起動スイッチ55、走行経
路6での移送台車30の位置を検出するセンサー57,
77,78、走行体13が移送台車30の前記移送用乗
り込み位置に乗っているか否かを検出する乗降センサー
58、昇降部20の昇降位置を検出する昇降センサー7
9のぞれぞれを、図4に示す如く走行体13の台車部1
3aの走行モータ12が位置する側の端部に搭載した制
御装置59を介して走行体13の走行モータ12及び昇
降モータ16に連係させてある。前記スイッチ51〜5
3,55及びセンサー57〜59に連係するマイクロコ
ンピュータで成る制御部60、走行体13が備える前記
走行モータ12に接続する走行インバータ装置61、走
行体13が備える前記昇降モータ16に接続するインバ
ータ装置62、このインバータ装置62を前記昇降モー
タ16に接続する状態と、移送台車30が備える走行モ
ータ35及び電磁駐車ブレーキ43に接続する状態とに
切り換える切換え部63、制御部60と走行インバータ
装置61とインバータ装置62とに電力供給する電源ユ
ニット64のそれぞれを前記制御装置59に備えてあ
る。
【0020】前記電源ユニット64に接続する集電装置
65を、図6に示す如く走行体13の台車部13aの一
端側に付設してある。この集電装置65は、走行体13
が走行用通路3a,3bに位置する際にはこの走行用通
路3a,3bに固設してある給電トロリ66に接触して
この給電トロリ66から電力を受けて電源ユニット64
に供給し、走行体13が移送台車30に乗った際には図
8に示す如く移送台車30に備えてある給電トロリ67
に接触してこの給電トロリ67から電力を受けて電源ユ
ニット64に供給するように構成してある。移送台車3
0の給電トロリ67は、走行経路6に固設されている給
電トロリ68に接触して電力を受けるように構成して台
車フレームに付設してある集電装置69に接続してあ
り、前記給電トロリ68から電力供給される。これによ
り、電源ユニット64は、走行体13が走行用通路3
a,3bに位置する場合には集電装置65を介して走行
用通路3a,3bの給電トロリ66から電力を受入れ、
走行体13が移送台車30に乗った場合には集電装置6
5と給電トロリ67と集電装置69とを介して走行経路
6の給電トロリ68から電力を受入れ、いずれの場合に
も、制御部60に制御用電力を供給し、インバータ装置
61及び62に走行モータ12,35、昇降モータ16
及び駐車ブレーキ43を駆動及び制御する電力を供給す
る。
【0021】切換え部63は、移送台車30の走行モー
タ35及び駐車ブレーキ43に対しては結合装置70を
介して接続するように構成してある。この結合装置70
は、切換え部63に接続する状態で走行体13の台車部
13aの制御装置59が位置する側の端部に固定してあ
る走行体側の結合部70aと、走行モータ35及び駐車
ブレーキ43に接続する状態で前記走行用レール37の
終端部の近くに配置して台車フレームに固定してある移
送台車側の結合部70bとによって構成してある。図1
4及び図15に示すように、台車側結合部70bは、走
行モータ35への接続部71aを一端側に備える3個の
端子部材71と、駐車ブレーキ43の電磁操作部への接
続部72aを一端側に備える2個の端子部材72と、全
ての端子部材71,72を保持するとともに台車フレー
ムに固定する複数個の取付けねじ孔73aを備えるコネ
クターボディ73とで成るメス型コネクターに構成して
ある。走行体側結合部70aは、切換え部63への接続
部74aを一端側に備える5本のピン型端子74と、全
ての端子74を保持するとともに台車部13aに固定す
る複数個の取付けねじ孔75aを備えるコネターボディ
75とで成るオス型コネクターに構成してある。走行体
13が移送台車30に乗って前記移送用乗り込み位置に
なると、これに伴う走行体13の移送台車30への接近
によって走行体側結合部70aの全ての端子74の端部
74bが台車側結合部70bの端子部材71,72に各
別に当接して両結合部70a,70bが接続し、走行体
13が移送台車30から降りる際には、これに伴う走行
体13の移送台車30の前記移送用乗り込み位置からの
離間によって走行体側結合部70aの全ての端子74が
台車側結合部70bの端子部材71,72から離れて両
結合部70a,70bが分離するように配置して両結合
部70a,70bを走行体13や移送台車30に取り付
けてある。これにより、走行体13が移送台車30に乗
って前記移送用乗り込み位置になると、走行体側結合部
70aと台車側結合部70bが自ずと結合して移送台車
30の走行モータ35及び駐車ブレーキ43が切換え部
63に接続し、走行体13が移送台車30から降りる
と、走行体側結合部70aと台車側結合部70bが自ず
と分離して移送台車30の走行モータ35及び駐車ブレ
ーキ43が切換え部63から分離する。そして、前記切
換え部63は、インバータ装置62を走行体側結合部7
0aに接続することにより、インバータ装置62を移送
台車30の走行モータ35及び駐車ブレーキ43に接続
する。
【0022】走行体側結合部70aの各端子74は、台
車側結合部70bの端子部材71,72に接続するため
の端部74bがコネクターボディ75から突出する側に
コイルスプリング76によって摺動付勢してある。これ
により、両結合部70a,70bの組み付け位置や走行
体13の乗り込み位置に若干の誤差が生じることがあっ
ても、両結合部70a,70bを接続状態に保持でき
る。
【0023】前記走行体運転スイッチ51は、運転パネ
ル22の横方向と前後方向の両方向に揺動操作自在であ
るとともに中立位置に自動的に復帰する十字揺動自在な
前記運転レバー50によって操作され、走行体13の走
行と、昇降部20の昇降とについての運転指令及び運転
停止指令を制御部60に出力して、制御装置59に走行
モータ12及び昇降モータ16を制御させる。すなわ
ち、運転レバー50を中立位置から横方向に揺動操作す
ると、走行体運転スイッチ51が走行体駆動状態になっ
て走行体13を運転レバー50の操作方向に対応する前
進又は後進側に走行させるべき運転指令を制御部60に
出力する。すると、制御部60が走行モータ12を前進
又は後進側に駆動させるべき信号を走行インバータ装置
61に出力し、この走行インバータ装置61が電源ユニ
ット64からの駆動用電力を走行モータ12に供給して
この走行モータ12を前進又は後進側に駆動制御する。
運転レバー50を中立位置から前後方向に揺動操作する
と、走行体運転スイッチ51が昇降部駆動状態になって
昇降部20を運転レバー50の操作方向に対応する上昇
又は下降側に移動させるべき運転指令を制御部60に出
力する。すると、制御部60が昇降モータ16を上昇又
は下降側に駆動させるべき信号をインバータ装置62に
出力し、このインバータ装置62が電源ユニット64か
らの駆動用電力を昇降モータ16に供給してこの昇降モ
ータ16を上昇又は下降側に駆動制御する。運転レバー
50に対する操作を解除して運転レバー50が中立位置
に復帰すると、走行体運転スイッチ51が中立状態にな
って走行体13及び昇降部20を停止させるべき運転停
止指令を制御部60に出力する。すると、制御部60が
走行モータ12の駆動を停止させるべき信号を走行イン
バータ装置61に、昇降モータ16の駆動を停止させる
べき信号をインバータ装置62にそれぞれ出力し、走行
インバータ装置61が走行モータ12に対する電力供給
を停止してこの走行モータ12を停止操作し、インバー
タ装置62が昇降モータ16に対する電力供給を停止し
てこの昇降モータ15を停止操作する。
【0024】前記台車運転スイッチ52及び53は、移
送台車30の走行についての運転指令を制御部60に出
力して、制御装置59に走行モータ35及び駐車ブレー
キ43を制御させる。すなわち、台車運転スイッチ52
と53のうちの一方のスイッチ52を操作すると、この
スイッチ52が移送台車30を前進側に走行させるべき
運転指令を制御部60に出力する。すると、制御部60
が駐車ブレーキ43を切りに操作させるとともに走行モ
ータ35を前進側に駆動させるべき信号をインバータ装
置62に出力し、このインバータ装置62が電源ユニッ
ト64からの駆動用電力を駐車ブレーキ43の操作部と
走行モータ35に供給して駐車ブーキ43を切りに制御
するとともに走行モータ35を前進側に駆動制御する。
台車運転スイッチ52と53のうちの他方のスイッチ5
3を操作すると、このスイッチ53が移送台車30を後
進側に走行させるべき運転指令を制御部60に出力す
る。すると、制御部60が駐車ブレーキ43を切りに操
作させるとともに走行モータ35を後進側に駆動させる
べき信号をインバータ装置62に出力し、このインバー
タ装置62が電源ユニット64からの駆動用電力を駐車
ブレーキ43の操作部と走行モータ35に供給して駐車
ブーキ43を切りに制御するとともに走行モータ35を
後進側に駆動制御する。
【0025】前記乗降センサー58は、図15に示す如
く前記走行体側結合部70aを構成するコネクターボデ
ィ75の内部に設けた検出スイッチで成り、走行体側結
合部70aと台車側結合部70bとが接続したり、分離
したりすると、これに伴ってコネクターボディ75に対
して摺動するピン型端子74によって入りと切りに切り
換え操作されることにより、走行体側結合部70aと台
車側結合部70bとが接続すれば走行体13が移送用乗
り降り位置に乗っていると検出し、走行体側結合部70
aと台車側結合部70bとが分離すれば走行体13が移
送用乗り降り位置から外れていると検出し、この検出情
報を制御部60に出力する。そして、制御部60は、乗
降センサー58の検出情報に基づいて切換え部63を自
動的に切り換え操作する。すなわち、走行体13が移送
用乗り降り位置から外れていることを乗降センサー58
が検出すると、制御部60は、切換え部63をインバー
タ装置62が昇降モータ15に接続する状態に切り換え
操作し、走行体13が移送用乗り降り位置に乗っている
ことを乗降センサー58が検出すると、制御部60は、
切換え部63をインバータ装置62が走行体側結合部7
0aに接続する状態に切り換え操作する。
【0026】前記運転起動スイッチ55は、作業者が走
行体13や昇降部20の移動にかかわらず身体を安定さ
せるべく使用する前記固定レバー56を握りながら操作
し、運転許可又は運転禁止の指令を制御部60に出力
し、制御装置59を走行体運転スイッチ51と台車運転
スイッチ52,53とによる走行体13、昇降部20及
び移送台車30の運転を許可させる状態と、禁止させる
状態とに切り換える。すなわち、運転起動スイッチ55
は、入り側に押し操作するように、かつ、切り側に自動
復帰するように付勢された押しボタンスイッチに構成し
てある。そして、運転起動スイッチ55の操作ボタンを
押しを操作すると、運転起動スイッチ55が運転許可状
態となって運転許可指令を制御部60に出力する。する
と、制御部60が走行インバータ装置61とインバータ
装置62とに操作許可信号を出力し、走行体運転スイッ
チ51及び台車運転スイッチ52,53からの指令に基
づく走行モータ12,35及び昇降モータ16の制御を
行わせる。運転起動スイッチ55の操作ボタンに対する
押し操作を解除すると、運転起動スイッチ55が切り側
に自動復帰して運転禁止状態となり、運転禁止指令を制
御部60に出力する。すると、制御部60が走行インバ
ータ装置61及びインバータ装置62に制御禁止信号を
出力し、走行体運転スイッチ51と台車運転スイッチ5
2及び53からの指令に優先して走行モータ12及び3
5と昇降モータ16を停止状態に操作させる。これによ
り、制御装置59は、運転起動スイッチ55が運転許可
状態に切り換え操作された状態で、指令操作部54から
指令されたときのみ走行体13、昇降部20及び移送台
車30の運転を実行する。
【0027】前記センサー57,77,78のうちの位
置センサー57は、図6に明示する如く走行体13の台
車部13aの両端側のうちの移送台車30に対して後か
ら乗り上がる方に位置する端部に付設した透過型光電セ
ンサーで成り、走行体13が移送台車30に乗って移送
される際、走行経路6に固設されている検出対象体(図
示せず)に作用して移送台車30が第1走行用通路3a
に対応する走行体乗降位置や第2走行用通路3bに対応
する走行体乗降位置に到達したことを検出し、検出情報
を制御部60に出力する。すると、制御部60が走行モ
ータ35を停止させるとともに駐車ブレーキ43を入り
にさせるべき信号をインバータ装置62に出力し、この
インバータ装置62が駐車ブレーキ43の操作部と走行
モータ35に対する電力供給を停止して走行モータ35
を停止操作するとともに駐車ブレーキ43を入りに制御
する。前記センサー57,77,78のうちの第1高速
カットセンサー77及び第2高速カットセンサー78
は、図6に示す如く走行体13の台車部13aの両端側
のうちの移送台車30に対して後から乗り上がる方に位
置する端部、又は、前記一対の張出アーム15,15の
うちの移送台車30に対して後から乗り上がる方の張出
アーム15の先端側に付設した透過型光電センサーで成
り、走行体13が移送台車30に乗って移送される際、
走行経路6に固設されている検出対象体(図示せず)に
作用して走行経路6での移送台車30の位置を検出す
る。そして、第1高速カットセンサー77と第2高速カ
ットセンサー78の一方の高速カットセンサーは、移送
台車30が第1走行用通路3aと第2走行通路3bのう
ちの一方の走行用通路に対応する走行体乗降位置に近づ
いたことを検出して検出情報を制御部60に出力し、他
方の高速カットセンサーは、移送台車30が他方の走行
用通路に対応する走行体乗降位置に近づいたことを検出
して検出情報を制御部60に出力する。すると、いずれ
の場合も、制御部60が走行モータ35を減速させるべ
き信号をインバータ装置62に出力し、このインバータ
装置62が走行モータ35に供給する電力の周波数調節
を行って走行モータ35を減速制御する。これにより、
走行体13が移送台車30に乗った状態においては、制
御装置60は、位置センサー57、高速カットセンサー
77及び78からの検出情報に基づいて移送台車30の
走行制御を行い、移送台車30を第1走行用通路3aや
第2走行用通路3bに対応する走行体乗降位置に自動的
に減速させてから停止させる。
【0028】前記昇降センサー79は、昇降部20に付
設した透過型光電センサーで成り、昇降部20が昇降ポ
スト14に沿って昇降駆動される際、昇降ポスト14に
固設されている検出対象体(図示せず)に作用して昇降
部20が上昇限界や下降限界の近くに位置したことを検
出し、検出情報を制御部60に出力する。すると、制御
部60が昇降モータ16を減速させべき信号をインバー
タ装置62に出力し、このインバータ装置62が昇降モ
ータ16に供給する電力の周波数調節を行って昇降モー
タ16を減速制御する。これにより、昇降部20が昇降
駆動される際、制御装置60は、昇降センサー79から
の検出情報に基づいて昇降部20の駆動制御を行い、昇
降部20が上昇限界や下降限界に近づくとその昇降速度
を自動的に減速させる。
【0029】つまり、物品の出し入れを行うに当たり、
作業者が搭乗部21に乗り、次の如く走行体13、昇降
部20、移送台車30を運転して物品を出し入れする所
定の収納棚1の所定の収納部1aの前側に行き、手で出
し入れするのである。すなわち、運転起動スイッチ55
を押し操作したままにして制御装置59を運転許可状態
にしながら、運転レバー50を横方向に揺動操作して走
行体運転スイッチ51を走行体駆動状態に操作する。す
ると、制御装置59が制御部60により、走行体運転ス
イッチ51からの運転指令に基づいて走行インバータ装
置61を運転側に操作し、この走行インバータ装置61
によって走行モータ12に電力供給してこの走行モータ
12を駆動制御する。これにより、走行体13が第1走
行用通路3aや第2走行用通路3bを走行するとか、走
行用通路3a,3bと移送台車30とにわたって走行
し、作業者が収納棚1の横方向に移動して収納棚1の上
下方向に沿う収納部列を選択するとか、移送台車30に
乗ったり、移送台車30から降りたりすることができ
る。
【0030】第1走行用通路3aや第2走行用通路3b
に位置する際、運転起動スイッチ55を押し操作したま
まにして制御装置59を運転許可状態にしながら、運転
レバー50を前後方向に揺動操作して走行体運転スイッ
チ51を昇降部駆動状態に操作する。この場合、走行体
側結合部70aと台車側結合部70bとが分離してい
て、制御装置59が制御部60により、搭載センサー5
8からの検出情報に基づいて切換え部63をインバータ
装置62が昇降モータ16に接続する状態に切り換えて
おり、制御装置59が制御部60により、走行体運転ス
イッチ51からの運転指令に基づいてインバータ装置6
2を運転側に操作し、このインバータ装置62によって
昇降モータ16に電力供給してこの昇降モータ16を駆
動制御する。これにより、昇降部20が昇降し、作業者
が収納棚1の上下方向に移動して収納棚1の横方向に沿
う収納部列を選択できる。
【0031】移送台車30に乗ると、運転起動スイッチ
55を押し操作したままにして制御装置59を運転許可
状態にしながら、台車運転スイッチ52又は53を操作
する。この場合、走行体側結合部70aと台車側結合部
70bとが接続していて、制御装置59が制御部60に
より、搭載センサー58からの検出情報に基づいて切換
え部63をインバータ装置62が走行モータ35及び駐
車ブレーキ43に接続する状態に切り換えており、制御
装置59が制御部60により、台車運転スイッチ52,
53からの運転指令に基づいてインバータ装置62を運
転側に操作し、このインバータ装置62によって駐車ブ
レーキ43及び走行モータ35に電力供給してこの駐車
ブレーキ43を切りに制御するとともに走行モータ35
を駆動制御する。これにより、移送台車30が第1走行
用通路3aと第2走行用通路3bのうちの一方の走行用
通路に対応する走行体乗降位置から他方の走行用通路に
対応する走行体乗降用位置に向けて走行する。そして、
移送台車30が第1走行用通路3a又は第2走行用通路
3bに対応する走行体乗降位置に到達すると、制御装置
59が制御部60によって位置センサー57からの検出
情報に基づいてインバータ装置62を停止側に操作し、
このインバータ装置62によって駐車ブレーキ43及び
走行モータ35に対する電力供給を停止してこの走行モ
ータ35を停止制御するとともに駐車ブレーキ43を入
りに制御し、移送台車30が走行体乗降位置に自動的に
停止する。このとき、制御装置59が高速カットセンサ
ー77,78の検出情報に基づいて走行モータ35を減
速制御することにより、走行体13は停止衝撃が発生し
にくいように静かに停止する。これにより、走行体13
を移送台車30から第1走行用通路3aや第2走行用通
路3bに降ろすことができる。すなわち、走行体13を
第1走行用通路3aから第2走行用通路3bに移動させ
たり、第2走行用通路3bから第1走行用通路3aに移
動させ、収納棚1を選択できる。
【0032】図8に示すように、移送台車30が備えて
いる全ての走行車輪34a,34b,36a,36bを
台車上下方向視で台車フレームの外側に位置するように
配置し、台車フレームを極力床面に近づけて移送台車3
0の走行体載置部を極力低レベルに位置させるようにし
てある。さらに、移送台車30の台車フレームは、複数
本の前記第1フレーム31〜33によって図8及び図1
2に示す如く構成してある。すなわち、第1フレーム3
1〜33のうちの複数本の台車前後向きの第1フレーム
31が台車横方向に並び、第1フレーム31〜33のう
ちの台車横向きの第2フレーム32が各第1フレーム3
1の前端側の上面側に連結して第1フレーム31の前端
側どうしを連結し、台車横向きの第3フレーム33が前
記第1フレーム31の後端側の上面側に連結して第1フ
レーム31の後端側どうしを連結するように各フレーム
31〜33を組み合わせ、台車フレームの前後端部での
上下高さH1を中間部での上下高さH2よりも大にする
とともに、走行体13を移送台車30に乗せて移送する
際に昇降部20の下端部20aが入り込む上向き開口の
凹入部30aを台車フレームの中間部に形成してある。
これにより、台車フレームを優れた強度を有するものに
形成できる。しかも、走行体13を乗せて移送する際に
は、昇降部20をこれの下端が台車フレーム前後端の上
端より低レベルに位置するまで低く下げた状態にして走
行体13を移送台車30に乗せることと、移送台車30
の走行体載置部が低レベルに位置することとにより、移
送台車30や走行体13を揺れにくいように安定させて
走行できる。
【0033】図1に示すように、前記搭乗部21の搭乗
フロア23は、前記取付けフレーム22の前後側のうち
の一方と、取付けフレーム22の横側とにわたる面積を
備えるように形成してある。これにより、搭乗部21の
一端側部分21aが昇降ポスト14の前後側のうちの一
方にまわり込んで位置し、この一端側部分21aに立つ
ことにより、走行用通路3a,3bの両横側に位置する
収納棚1,1のうちの昇降ポスト14を挟んで搭乗部2
1とは反対側に位置する方の収納棚1の収納部1aにも
手が容易に届いて物品を楽に出し入れできる。
【0034】図4に明示するように、各物品載置テーブ
ル26は、支持部材に固定されたテーブル部分26a
と、この固定側テーブル部分26aに搭乗部前後向きの
軸芯Pまわりで上下に揺動操作できるように支持される
可動側テーブル部分26bとによって形成してある。そ
して、可動側テーブル部分26bは、固定側テーブル部
分26aに対して上昇揺動させることによって搭乗部2
1の前記乗降口24を開放し、水平姿勢に下降揺動させ
て使用姿勢にすると乗降口24を閉じるように構成して
ある。すなわち、可動側テーブル部分26bを乗降口2
4のドアに兼用してある。
【0035】図4に示すように、前記屋根部材27の両
端部に照明灯28を取り付け、前記フロア23の各乗降
口24の下側に位置する部分に表示灯29を取り付けて
ある。照明灯28は、収納棚1の収納部1aを照明して
物品の出し入れを行いやすくするものである。表示灯2
9は、搭乗部21に居る作業者にフロア23の端を表示
したり、走行用通路3a,3bに入って来た人に、上方
に昇降部20が存在することを表示したりするものであ
る。
【0036】〔その他の実施形態〕走行用通路を3本以
上形成する物品収納設備や、走行用通路が2本でも収納
棚を通路間にだけ設けるなど、収納棚が4個以外である
物品収納設備にも本発明は適用できる。また、各収納棚
を収納棚が並列する方向に移動自在に設け、各収納棚を
移動させて物品を出し入れすべき所定の収納棚を選択
し、その選択した収納棚の前側に走行用通路を形成する
ように構成する物品収納設備にも本発明は適用できる。
収納棚に物品を出し入れするフォーク装置などの移載装
置を昇降部に備え、搭乗部に乗った作業者が所定の収納
部に行って移載装置を操作することによって物品の出し
入れを行うように構成して実施してもよい。
【0037】前記昇降モータ16や走行モータ35に替
え、リニアモータを採用して実施してもよいのであり、
これら昇降モータ16などを総称して電動装置16と呼
称し、走行モータ35などを総称して走行用電動装置3
5と呼称する。
【図面の簡単な説明】
【図1】物品収納設備全体の平面図
【図2】物品収納設備全体の側面図
【図3】移送台車による走行体移送状態の平面図
【図4】走行体の斜視図
【図5】走行体の昇降部上昇状態での側面図
【図6】台車部の平面図
【図7】移送台車の斜視図
【図8】移送台車の平面図
【図9】走行体の移送台車に乗った状態での側面図
【図10】走行体の移送台車に乗った状態での平面図
【図11】係止部と被係止部との係合状態を示す説明図
【図12】昇降部の下端側が移送台車の凹入部に入り込
んだ状態を示す説明図
【図13】制御系のブロック図
【図14】走行体側及び台車側結合部の斜視図
【図15】走行体側及び台車側結合部の接続状態での断
面図
【符号の説明】
1 収納棚 1a 収納部 3a,3b 走行用通路 6 走行経路 13 走行体 16 電動装置 20 昇降部 21 搭乗部 30 移送台車 35 走行電動装置 54 指令操作部 55 運転起動スイッチ 57,77,78 センサー 59 制御装置 62 インバータ装置 63 切換え部 70a 走行体側結合部 70b 移送台車側結合部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 収納棚に対する入出庫作業用の走行用通
    路の複数が、通路横幅方向に並べて形成され、 前記収納棚の収納部に対して物品の出し入れを行うため
    の昇降部を昇降駆動自在に備える走行体が、前記走行用
    通路の夫々を駆動走行自在に設けられ、 前記走行用通路の端部に隣接する状態において、前記走
    行体が走行により乗り降り自在な移送台車が、前記複数
    の走行用通路のうちのひとつに選択的に位置するよう
    に、前記複数の走行用通路の並び方向に沿う走行経路を
    駆動走行自在に設けられ、 前記走行体の走行駆動、前記昇降部の昇降駆動、及び、
    前記移送台車の走行駆動を制御する制御装置が、前記走
    行体に搭載された物品収納設備であって、 前記走行体が前記移送台車に乗った状態において、その
    移送台車に搭載した走行用の電動装置に対して、走行体
    側から駆動用電力の供給を行い且つ前記制御装置にて制
    御作動するために、前記走行体側の結合部と前記移送台
    車側の結合部とが接続分離自在に設けられている物品収
    納設備。
  2. 【請求項2】 前記走行体側の結合部と前記移送台車側
    の結合部とが、前記走行体の前記移送台車側への走行に
    伴う接近により接続し、且つ、前記走行体の前記移送台
    車から離間する側への走行に伴う離間により分離するよ
    うに構成されている請求項1記載の物品収納設備。
  3. 【請求項3】 前記走行経路上での前記移送台車の位置
    を検出して、その検出情報を前記制御装置に伝達する位
    置検出用のセンサーが、前記走行体に設けられ、 前記制御装置が、前記走行体が前記移送台車に乗った状
    態において、前記位置検出用のセンサーの検出情報を用
    いて前記移送台車の走行を制御するように構成されてい
    る請求項1又は2記載の物品収納設備。
  4. 【請求項4】 前記制御装置が、前記走行体が備える走
    行体側電動装置をインバータ装置にて駆動制御するよう
    に構成され、 前記走行体が前記移送台車に乗った状態において、前記
    制御装置が、前記走行用の電動装置を前記インバータ装
    置を用いて駆動制御すべく、前記インバータ装置を前記
    走行体側電動装置に接続する状態と前記走行体側結合部
    に接続する状態とに切り換える切換え部が設けられてい
    る請求項1〜3のいずれか1項に記載の物品収納設備。
  5. 【請求項5】 前記インバータ装置が、前記走行体側電
    動装置としての、前記昇降部の昇降用電動装置を駆動制
    御するためのものである請求項4記載の物品収納設備。
  6. 【請求項6】 前記走行体及び前記移送台車の運転並び
    に前記収納部に対する物品の出し入れを行う作業者の搭
    乗部が、前記昇降部に備えられ、 前記搭乗部に、運転操作を可能とする運転許可状態と運
    転操作を不能とする運転禁止状態とに切換え操作自在
    で、且つ、運転禁止状態側に復帰付勢された運転起動ス
    イッチと、前記走行体の走行、前記移動台車の走行、及
    び前記昇降部の昇降の夫々について運転指令を指令する
    指令操作部とが設けられ、 前記制御装置が、前記運転起動スイッチが運転許可状態
    に切換え操作された状態で、前記指令操作部から指令さ
    れたときにのみ運転を実行するように構成されている請
    求項1〜5のいずれか1項に記載の物品収納設備。
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