JPH11189141A - ブレーキ装置 - Google Patents
ブレーキ装置Info
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- JPH11189141A JPH11189141A JP36154297A JP36154297A JPH11189141A JP H11189141 A JPH11189141 A JP H11189141A JP 36154297 A JP36154297 A JP 36154297A JP 36154297 A JP36154297 A JP 36154297A JP H11189141 A JPH11189141 A JP H11189141A
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Abstract
ブレーキ力を発生させ、車両の停止に必要な距離を短縮
させることができるブレーキ装置を提供する。 【解決手段】 ブレーキペダルの操作量を検出する操作
量検出手段と、ブレーキ力を発生させるブレーキ力発生
手段と、操作量検出手段により検出されたブレーキペダ
ルの操作量に応じたブレーキ力を発生させるようブレー
キ力発生手段を制御する制御手段と、を有するものであ
って、制御手段は、運転者のブレーキペダルの操作の緊
急の度合いを割り出すブレーキ操作状況判定手段を有す
るとともに、ブレーキペダルの操作量に対するブレーキ
力の比率Kbを、ブレーキ操作状況判定手段で割り出さ
れた緊急の度合いVBに応じて変化させる。
Description
操作量を検出し、この検出された操作量に応じたブレー
キ力を発生させるブレーキ装置に関する。
ーキ力をブレーキ装置に発生させることが必要な状況下
におかれた場合に、運転者によっては、十分にブレーキ
ペダルを踏み込めず大きなブレーキ力を発生させること
ができないことがある。このような運転者に対し、ブレ
ーキ装置側で対処するべく、通常ブレーキモードにおい
てはブレーキペダルの操作量に応じたブレーキ力を発生
させる一方、ブレーキペダルの操作速度がしきい値以上
でかつブレーキペダルの操作量がしきい値以上である場
合にブレーキ操作が緊急状態となったと判定してブレー
キペダルの操作量に対するブレーキ力の比率を通常ブレ
ーキモードのそれに対し一定の割合で大きくして、ブレ
ーキペダルの操作量に応じたブレーキ力を越えるブレー
キ力を発生させる緊急ブレーキ増加モードを有するブレ
ーキ装置がある(特開平8−207725号公報)。
上記のように、ブレーキ操作が緊急状態である場合にブ
レーキペダルの操作量に対するブレーキ力の比率を一定
の割合で大きくするのみの制御であるため、緊急状態で
あると判定された場合、緊急の度合いが高くても低くて
も同じようにブレーキ力が変化してしまうことになる。
しかしながら、実際のブレーキ操作の緊急の度合いは様
々であるため、上記従来のブレーキ装置では厳密には対
応しきれず、結果として車両の停止に必要な距離が十分
に短縮できないという問題があった。したがって、本発
明の目的は、ブレーキ操作の緊急の度合いに応じて最適
なブレーキ力を発生させ、車両の停止に必要な距離を短
縮させることができるブレーキ装置を提供することであ
る。
め、本発明の請求項1記載のブレーキ装置は、ブレーキ
ペダルの操作量を検出する操作量検出手段と、ブレーキ
力を発生させるブレーキ力発生手段と、前記操作量検出
手段により検出されたブレーキペダルの操作量に応じた
ブレーキ力を発生させるよう前記ブレーキ力発生手段を
制御する制御手段と、を有するものであって、前記制御
手段は、運転者のブレーキペダルの操作の緊急の度合い
を割り出すブレーキ操作状況判定手段を有するととも
に、前記ブレーキペダルの操作量に対する前記ブレーキ
力の比率を前記ブレーキ操作状況判定手段で割り出され
た緊急の度合いに応じて変化させることを特徴としてい
る。このように、制御手段は、ブレーキペダルの操作量
に対するブレーキ力の比率をブレーキ操作状況判定手段
で割り出された緊急の度合いに応じて変化させることに
なるため、ブレーキ操作の緊急の度合いに応じて最適な
ブレーキ力を発生させることができる。
請求項1記載のものに関して、前記制御手段は、前記ブ
レーキ操作状況判定手段で割り出された緊急の度合いが
高くなるほど前記ブレーキペダルの操作量に対する前記
ブレーキ力の比率を高くすることを特徴としている。こ
のように、制御手段は、ブレーキ操作状況判定手段で割
り出された緊急の度合いが高くなるほどブレーキペダル
の操作量に対するブレーキ力の比率を高くすることにな
るため、緊急の度合いが高く必要とするブレーキ力が高
くなるほどブレーキ力を高くすることができ、最適なブ
レーキ力を発生させることができる。
ブレーキペダルの操作量を検出する操作量検出手段と、
ブレーキ力を発生させるブレーキ力発生手段と、前記操
作量検出手段により検出されたブレーキペダルの操作量
に応じたブレーキ力を発生させるよう前記ブレーキ力発
生手段を制御する制御手段と、を有するものであって、
前記制御手段は、運転者のブレーキペダルの操作の緊急
の度合いを割り出すブレーキ操作状況判定手段を有する
とともに、ブレーキペダルの操作量が減少した際に該減
少にかかわらず前記ブレーキ力発生手段で発生させてい
たブレーキ力を保持させるヒステリシス幅を前記ブレー
キ操作状況判定手段で割り出された緊急の度合いに応じ
て変化させることを特徴としている。このように、制御
手段は、ブレーキペダルの操作量が減少した際に該減少
にかかわらずブレーキ力発生手段で発生させていたブレ
ーキ力を保持させるヒステリシス幅を運転者のブレーキ
ペダルの操作の緊急の度合いに応じて変化させることに
なるため、ブレーキ操作の緊急の度合いに応じて最適な
ブレーキ力を発生させることができる。
請求項3記載のものに関して、前記制御手段は、前記ブ
レーキ操作状況判定手段で割り出された緊急の度合いが
高くなるほど前記ヒステリシス幅を大きくすることを特
徴としている。このように、制御手段は、運転者のブレ
ーキペダルの操作の緊急の度合いが高くなるほどヒステ
リシス幅を大きくするため、運転者がブレーキペダルを
踏み続けられずにブレーキペダルを緩めてしまっても緊
急の度合いに応じたブレーキ力を確保することができ
る。
施の形態を図1〜図3を参照して以下に説明する。図1
において10はブレーキ操作部材としてのブレーキペダ
ルである。ブレーキペダル10はマスタシリンダ12に
接続されており、マスタシリンダ12の2個の加圧室に
それぞれ、ブレーキペダル10の操作量に対応する液圧
が発生させられる。マスタシリンダ12の一方の加圧室
は、液通路14,16および分岐通路18,20によ
り、左右前輪22,24にそれぞれ設けられたブレーキ
のフロントホイールシリンダ26,28に接続されてお
り、他方の加圧室は、液通路30,32および分岐通路
34,36により、左右後輪38,40にそれぞれ設け
られたブレーキのリヤホイールシリンダ42,44に接
続されている。46は後輪38,40用の液通路32に
設けられたプロポーショニングバルブである。
それぞれ、電磁方向切換弁50,52,54,56が設
けられ、液圧制御弁(ブレーキ力発生手段)58,6
0,62,64が接続されている。電磁方向切換弁50
〜56のソレノイドは常には消磁されて図に示す原位置
にあり、ホイールシリンダ26,28,42,44を液
圧制御弁58〜64に連通させているが、ソレノイドが
励磁されれば反対側の位置に切り換えられ、ホイールシ
リンダ26,28,42,44をマスタシリンダ12に
連通させる。
ムレータ70とリザーバ72とに液通路74,76によ
り接続されており、アキュムレータ70にはリザーバ7
2の液がポンプ80によって汲み上げられ、一定の範囲
で蓄えられる。液圧制御弁58〜64は、ソレノイドの
励磁電流の制御により、アキュムレータ70の液圧を車
輪の回転を抑制するために必要な高さに制御してホイー
ルシリンダ26,28,42,44に供給し、その液圧
に基づいてブレーキが作動し、該ブレーキの作動力で車
輪の回転が抑制される。
ルシリンダ26,28とを接続する液通路14と16と
の間、およびマスタシリンダ12とホイールシリンダ4
2,44とを接続する液通路30と32の間にはそれぞ
れ電磁方向切換弁84,86が設けられ、ストロークシ
ュミレータ88,90が接続されている。ストロークシ
ュミレータ88,90は、マスタシリンダ12から排出
されるブレーキ液を収容してブレーキペダル10の踏込
みを許容するとともに、踏込みストロークに応じた反力
をブレーキペダル10に与えるものである。車輪の回転
が液圧制御弁58〜64によって制御された液圧に基づ
いて抑制される状態においては、電磁方向切換弁84,
86のソレノイドが消磁されてマスタシリンダ12がス
トロークシュミレータ88,90に連通させられ、運転
者にあたかもホイールシリンダ26,28,42,44
に接続されているかのような操作フィーリングを与える
ようになされているのである。
制御される。制御装置100はCPU102、ROM1
04、RAM106、入力部108、出力部110およ
びバスを含んでいる。制御装置100の入力部108に
は、ブレーキペダル10の踏込みを検出するブレーキス
イッチ112、ブレーキペダル10の操作量を検出する
操作量センサ114、アキュムレータ70の液圧を検出
する液圧センサ116、ホイールシリンダ26,28,
42,44の液圧を検出する液圧センサ118,12
0,122,124、左右の前輪22,24および後輪
38,40の各回転速度を検出する車輪速センサ12
6,128,130,132、各輪における車体の高さ
を検出する車高センサ134,136,138,140
および車体の前後方向の減速度を検出する前後Gセンサ
144が接続されている。
左右方向の軸線まわりに回動可能に支持された扇形の錘
を有する。この錘には、その回動軸線を中心とする円弧
上に微小間隔を隔てて多数のスリットが形成されるとと
もに、比較的大きい間隔を隔てた2個の切欠が形成され
ており、これらスリットおよび切欠が光電的に検出され
ることによって、錘の原点、回動方向および回動角度を
検出し、前後方向の加速度が検出される。出力部110
には、液圧制御弁58〜64および電磁方向切換弁5
0,52,54,56,84,86が接続されている。
制御弁58〜64により制御された液圧に基づいて行わ
れるのであって、電磁方向切換弁50〜56,84,8
6は常には消磁され、ホイールシリンダ26,28,4
2,44は液圧制御弁58〜64に連通させられ、マス
タシリンダ12はストロークシュミレータ88,90に
連通させられている。
ーキペダル10が踏み込まれると、ブレーキペダル10
の操作量を操作量センサ114で検出し、この操作量に
所定の係数をかけたブレーキ力を発生させるよう液圧制
御弁58〜64を制御してホイールシリンダ26,2
8,42,44の制動液圧を制御する通常ブレーキモー
ドと、操作量に所定の係数をかけたブレーキ力を越える
ブレーキ力を発生させるよう液圧制御弁58〜64を制
御してホイールシリンダ26,28,42,44の制動
液圧を制御する緊急ブレーキ増加モードとが切り換わ
る。制御装置100は、運転者のブレーキペダルの操作
の緊急の度合いを割り出すブレーキ操作状況判定手段
(図示略)を有している。
を図2に示すフローチャートを参照しつつ以下に説明す
る。なお、図2に示すフローチャートの制御ルーチン
は、一の制御サイクルがタイマ割り込み処理により一定
時間間隔T毎に起動され実行されるようになっている。
制御サイクルの開始に当って、操作量センサとしてのス
トロークセンサ114の検出信号によりブレーキペダル
10のストローク値sBを割り出して記憶するととも
に、前回の制御サイクルで割り出され記憶されたストロ
ーク値sB´を読み出し、これらストローク値sB,s
B´からブレーキ操作速度VBを次式にしたがって算出
する(ステップSA1)。 VB=(sB−sB´)/T すなわち、ブレーキ操作状況判定手段は、このブレーキ
操作速度VBを割り出すことにより、ブレーキペダル1
0の操作の緊急の度合いを割り出すのである。なお、制
御サイクルが初回である場合、前回の制御サイクルのス
トローク値sB´が記憶されておらずブレーキ操作速度
VBを算出できないため、ストローク値sBを割り出し
て記憶するとともに、この制御サイクルの制御ルーチン
を終了する。
急ブレーキ増加モードの実行開始にあたってセット状態
とされ緊急ブレーキ増加モードの実行中はセット状態が
維持されるフラグF_BAがセット状態にない(F_B
A=0)かあるかを判定する(ステップSA2)。
者のブレーキペダル10の操作状況が緊急状態にあるか
否かをブレーキ操作速度VBに基づいて判定する(ステ
ップSA3)。すなわち、ブレーキ操作速度VBが予め
設定されたしきい値を越えるか否かを判定し、VB>し
きい値でない場合、運転者のブレーキペダル10の操作
状況が緊急状態にないと判定して、通常ブレーキモード
とするべく、ブレーキペダル10の操作量から必要とさ
れるブレーキ力を算出する比率である係数Kbを予め設
定された通常値Kb_nomにセットする(Kb=Kb
_nom,ステップSA4)。
きい値である場合、運転者のブレーキペダル10の操作
状況が緊急状態にあると判定して、まず、緊急ブレーキ
増加モードであることを示すフラグF_BAをセット状
態とし(F_BA=1,ステップSA5)、緊急ブレー
キ増加モード開始後の時間を計時するためのカウンタB
A_cntをクリアする(BA_cnt=0,ステップ
SA6)。そして、ステップSA1で割り出したストロ
ーク値sBをその最大値sBmaxとし、ステップSA
1で割り出したブレーキ操作速度VBをその最大値VB
maxとする(sBmax=sB,VBmax=VB,
ステップSA7)。
必要とされるブレーキ力を算出する比率である係数Kb
を、緊急の度合い(以下、緊急度と称す)を示すブレー
キ操作速度VBに基づいて次式により算出する(ステッ
プSA8)。 Kb=Kb_nom×(VB−C1)×C2 ここで、C1は緊急度としてのブレーキ操作速度VBの
最大値VBmaxをKbに反映させる際のオフセット値
であり、C2はその係数である。ここで、(VB−C
1)×C2は、1以上であり、ブレーキ操作速度VBが
増加するに伴って増加する。
レーキ増加モードの実行中はセット状態が維持されるフ
ラグF_BAがセット状態にあると判定されると、今回
の制御サイクルのステップSA1で割り出されたストロ
ーク値sBが、今回の緊急ブレーキ増加モードの実行中
におけるストローク値の最大値sBmaxより大きいか
否か(sB>sBmax)を判定する(ステップSA
9)。そして、ストローク値sBがストローク値の最大
値sBmaxより大きい場合は、このストローク値sB
をストローク値の最大値sBmaxとする(sBmax
=sB,ステップSA10)。このようにして、一の緊
急ブレーキ増加モードにおいてストローク値が上昇し続
けている状態においては、最大値sBmaxが最新の制
御サイクルのストローク値sBに順次更新される。
加モードの実行中におけるストローク値の最大値sBm
axより大きくないと判定された場合およびステップS
A10で最大値sBmaxが更新された後には、今回の
制御サイクルのステップSA1で割り出されたブレーキ
操作速度VBが、今回の緊急ブレーキ増加モードの実行
中におけるブレーキ操作速度の最大値VBmaxより大
きいか否か(VB>VBmax)を判定する(ステップ
SA11)。そして、ブレーキ操作速度VBがブレーキ
操作速度の最大値VBmaxより大きい場合は、このブ
レーキ操作速度VBをブレーキ操作速度の最大値VBm
axとする(VBmax=VB,ステップSA12)。
このようにして、一の緊急ブレーキ増加モードにおいて
ブレーキ操作速度が上昇し続けている状態においては、
最大値VBmaxが最新の制御サイクルのブレーキ操作
速度VBに順次更新される。
増加モードの実行中におけるブレーキ操作速度の最大値
VBmaxより大きくないと判定された場合およびステ
ップSA12で最大値VBmaxが更新された後には、
緊急ブレーキ増加モードの実行開始後の時間を計時する
カウンタBA_cntをインクリメントする(BA_c
nt=BA_cnt+1,ステップSA13)。そし
て、カウンタBA_cntが予め設定された所定値T1
(緊急ブレーキ増加モード開始後0.1〜1秒、好まし
くは0.5秒経過するに相当する値)を越えたか否かを
判定する(ステップSA14)。
ている場合は、ブレーキペダル10のストローク値の減
少(運転者のブレーキ緩め意志による減少)の検出の有
無を、今回の緊急ブレーキ増加モードの実行中における
ストローク値の最大値sBmaxから今回の制御サイク
ルで割り出されたストローク値sBを減算した値が予め
定められた所定値sBthを越えたか否かで判定する
(sBmax−sB>sBth,ステップSA15)。
ローク値の最大値sBmaxからストローク値sBを減
算した値が予め定められた所定値sBthを越えていな
い場合は、ブレーキペダル10のストローク値の減少を
検出していないと判定して、ステップSA8を実行す
る。また、ステップSA15において、ストローク値の
最大値sBmaxからストローク値sBを減算した値が
予め定められた所定値sBthを越えた場合は、ブレー
キペダル10のストローク値の減少を検出したと判定し
て、緊急ブレーキ増加モードの実行中にセットされるフ
ラグF_BAをクリアする(F_BA=0,ステップS
A16)
て、カウンタBA_cntが所定値T1を越えていない
と判定した場合、ステップSA8に進み、ステップSA
15,SA16の流れを実行しない。すなわち、緊急ブ
レーキ増加モードの開始から所定時間は、ブレーキペダ
ル10のストローク値の減少検出の有無判定に基づく緊
急ブレーキ増加モードの解除を禁止する。
合、すなわち通常ブレーキモードである場合には、操作
量センサ114の検出信号によりブレーキペダル10の
踏込み力等の操作量FBを読み込み(ステップSA1
7)、この操作量FBに通常値Kb_nomとされた係
数Kbをかけて、ブレーキ力を算出する(ブレーキ力=
FB×Kb,ステップSA18)。そして、このブレー
キ力を発生させるように液圧制御弁58〜64を制御し
てホイールシリンダ26,28,42,44の制動液圧
を制御する。
た場合すなわち緊急ブレーキ増加モードである場合、お
よびステップSA16が実行された場合すなわち緊急ブ
レーキ増加モードが解除される直前の場合には、ステッ
プSA17で、操作量センサ114の検出信号によりブ
レーキペダル10の操作量FBを読み込み、ステップS
A18でこの操作量FBに、今回または前回の制御サイ
クルにおいてKb=Kb_nom×(VB−C1)×C
2で算出された係数Kbをかけて、ブレーキ力を算出す
る。そして、このブレーキ力を発生させるように液圧制
御弁58〜64を制御してホイールシリンダ26,2
8,42,44の制動液圧を制御する。
は、ブレーキペダル10の操作量に対するブレーキ力の
比率である係数Kbを、ブレーキ操作状況判定手段で判
定された緊急度を示すブレーキ操作速度VBに応じて変
化させることになり、しかも、ブレーキ操作状況判定手
段で判定された緊急度を示すブレーキ操作速度VBが大
きくなるほどブレーキペダル10の操作量に対するブレ
ーキ力の比率である係数Kbを高くすることになる。
よれば、制御装置100が、ブレーキ操作が緊急である
と判定された場合、ブレーキペダル10の操作量に対す
るブレーキ力の比率である上記係数Kbを、ブレーキ操
作状況判定手段で割り出された緊急度を示すブレーキ操
作速度VBに応じて変化させることになるため、ブレー
キ操作の緊急度に応じて最適なブレーキ力を発生させる
ことができる。
操作が緊急であると判定された場合、ブレーキペダル1
0の操作量に対するブレーキ力の比率である係数Kb
を、ブレーキ操作が緊急であると判定されない場合の係
数Kbに比して大きくすることになり、しかも、ブレー
キ操作状況判定手段で割り出された緊急度を示すブレー
キ操作速度VBが大きくなるほどブレーキペダル10の
操作量に対するブレーキ力の比率である係数Kbを大き
くすることになるため、緊急度が高く必要とするブレー
キ力が高くなるほどブレーキ力を高くすることができ、
よって、最適なブレーキ力を発生させることができ、車
両の停止に必要な距離を短縮させることができる。
ブレーキ操作量と発生させるブレーキ力との関係を示
す。図3中符号200で示す線は、通常ブレーキモード
におけるブレーキ操作量の増加に対するブレーキ力の増
加の関係を表しており、このように通常ブレーキモード
では、操作量とブレーキ力とがKb_nomを比例定数
とした比例関係をなすことになる。
キ増加モードにおけるブレーキ操作量の増加に対するブ
レーキ力の増加の関係を表しておりブレーキ操作速度V
Bが一定と仮定した場合のものである。さらに、符号2
02で示す線は、緊急ブレーキ増加モードにおけるブレ
ーキ操作量の増加に対するブレーキ力の増加の関係を表
しておりブレーキ操作速度VBが符号201で示すもの
より大きくかつ一定と仮定した場合のものである。
ブレーキ操作速度VBが一定と仮定した場合、ブレーキ
操作量とブレーキ力とが、Kb_nomより大きくかつ
ブレーキ操作速度VBが大きいほど大きくなるKbを比
例定数とした比例関係をなすことになる。
すなわちステップSA16を実行する条件として、上記
においては、今回の緊急ブレーキ増加モード実行中にお
けるストローク値の最大値sBmaxから今回の制御サ
イクルで割り出されたストローク値sBを減算した値が
予め定められた所定値sBthを越えた場合に解除条件
成立と判定する場合を例にとり説明したが、特開平7−
156767号公報に示されるような、運転者のブレー
キ踏込みの解除による踏込みスイッチのOFFで解除条
件成立と判定したりすることができる。また、操作量セ
ンサ114はブレーキペダル10の操作量を直接的また
は間接的に検出できるものであればよく、上記したスト
ロークセンサに代えて、例えば、ストロークシュミレー
タ88,90に導入される液圧を検出する制動液圧セン
サを用いることができる。この場合、図2のフローチャ
ートのステップSA1で液圧値の変化速度を計算し、ス
テップSA3で液圧値の変化速度をしきい値と比較し、
ステップSA7で、液圧値をその最大値とするとともに
液圧値の変化速度をその最大値とし、ステップSA8で
ブレーキ操作速度として液圧値の変化速度を用い、ステ
ップSA9で、液圧値をその最大値と比較し、ステップ
SA10で液圧値をその最大値とし、ステップSA11
で、液圧値の変化速度をその最大値と比較し、ステップ
SA12で液圧値の変化速度をその最大値として、ステ
ップSA15で、液圧値の最大値から液圧値を減算した
値が予め定められた所定値を越えたか否かを判定すれば
よい。なお、このとき、しきい値、比較のための値およ
び係数C1,C2は液圧に対応して設定されることにな
る。
の形態を図4および図5を参照して以下に第1の実施の
形態との相違部分を中心に以下に説明する。なお、第1
の実施の形態と同様の部分は説明を略す。
ーチャートに示すように、ステップSA17,SA18
が略されるとともに、ステップSA4の代りに、操作量
センサ114の検出信号によりブレーキペダル10の操
作量FBを読み込み、このブレーキ操作量FBに通常値
Kb_nomをかけて、ブレーキ力を算出する(ブレー
キ力=FB×Kb_nom)ためのステップSB4を実
行する。
サ114の検出信号によりブレーキペダル10の操作量
であるブレーキ操作量FBを読み込んで、これをオフセ
ット値FB_offsetとし(FB_offset=
FB,ステップSB100)、その直後に、ステップS
A8に代えて以下のステップSB8を実行する。すなわ
ち、ステップSB8では、ブレーキペダル10の操作量
から必要とされるブレーキ力を、緊急度を示すブレーキ
操作速度VBに基づいて次式により算出する。 ブレーキ力=FB×Kb_nom×[FB_offse
t+(VB−C3)×C4×(FB−FB_offse
t)]
プSB100で緊急ブレーキ増加モードの開始時におけ
るブレーキ操作量を記憶し、緊急ブレーキ増加モード後
は、この点を原点として、以降、ブレーキペダル10の
操作量に対するブレーキ力を、ブレーキ操作状況判定手
段で判定された緊急度を示すブレーキ操作速度VBに応
じて変化させることになる。
果を奏することができる上、緊急ブレーキ増加モードへ
の移行時のブレーキ力の変化を小さくすることができ、
運転者が驚いてブレーキペダル10を必要以上に緩めて
しまうことを防止することができる。
ブレーキ操作量と発生させるブレーキ力との関係を示
す。図5中符号203で示す線は、第1の実施の形態と
同様の通常ブレーキモードにおけるブレーキ操作量の増
加に対するブレーキ力の増加の関係を表しており、符号
204で示す線は、緊急ブレーキ増加モードにおけるブ
レーキ操作量の増加に対するブレーキ力の増加の関係を
表しておりブレーキ操作速度VBが一定と仮定した場合
のものである。さらに、符号205で示す線は、緊急ブ
レーキ増加モードにおけるブレーキ操作量の増加に対す
るブレーキ力の増加の関係を表しておりブレーキ操作速
度VBが符号204で示すものより大きくかつ一定と仮
定した場合のものである。
レーキ増加モードの開始時点を原点とし、その前のブレ
ーキ操作量分をオフセットしてそれ以上のブレーキ操作
量についてのみ該ブレーキ操作量に対するブレーキ力を
第1の実施の形態と同様に変化させることになるため、
図3と比較して明らかなように、ブレーキ増加モードへ
の移行時のブレーキ力の変化を小さくすることができ
る。
の形態を図6および図7を参照して以下に第1の実施の
形態との相違部分を中心に以下に説明する。なお、第1
の実施の形態と同様の部分は説明を略す。
ーチャートに示すように、ステップSA4に代えたステ
ップSC4において、ブレーキ操作量が戻された場合の
ヒステリシス幅(ブレーキペダル10の操作量が減少し
た際に該減少にかかわらず発生させていたブレーキ力を
そのまま保持させる状態を維持するブレーキペダル10
の操作量の減少幅)Hbを、予め設定された通常値Hb
_nomにセットする(Hb=Hb_nom)。
C8において、ヒステリシス幅Hbを、緊急度を示すブ
レーキ操作速度VBに基づいて次式により算出する。 Hb=Hb_nom×(VB−C5)×C6 この場合も、(VB−C5)×C6は、1以上であり、
ブレーキ操作速度VBが増加するに伴って増加する。
SC17で、操作量センサ114の検出信号によりブレ
ーキペダル10の操作量FBinを読み込んだ後、ブレ
ーキ操作量FBinがFBin=0であるか否かを判定
し(ステップSC100)、FBin=0であると判定
した場合、すなわち今回ブレーキ操作が非操作状態にあ
ると判定した場合はFB=0として記憶し(ステップS
C101)、ステップSA18を実行する。
でないと判定した場合、すなわち今回ブレーキ操作が操
作状態にあると判定した場合は、ブレーキ操作量FBi
nがFBより大きいか否かを判定し(ステップSC10
2)、FB<FBinである場合は、ブレーキ操作が踏
増し中であると判定し、FB=FBinとして更新記憶
し(ステップSC103)、ステップSA18を実行す
る。
inでないと判定した場合、すなわちブレーキ操作が踏
増し中でないと判定された場合は、記憶されているFB
がFBinにヒステリシス幅Hbを加算した値より小さ
いか否かを判定し(ステップSC104)、FB<FB
in+Hbである場合、すなわち、以前の制御サイクル
において記憶されたブレーキ操作量FBと今回の制御サ
イクルにおいて読み込まれたブレーキ操作量FBinと
の差が、ステップSC8でブレーキ操作速度に応じて設
定されたヒステリシス幅Hbより小さい場合、FBはそ
のままでステップSA18を実行する。
in+Hbでない場合、すなわち、以前の制御サイクル
において記憶されたブレーキ操作量FBと今回の制御サ
イクルにおいて読み込まれたブレーキ操作量FBinと
の差が、ステップSC8でブレーキ操作速度に応じて設
定されたヒステリシス幅Hb分以上である場合、ブレー
キ操作量FBは、今回の制御サイクルにおいて読み込ま
れたブレーキ操作量FBinにヒステリシス幅Hbを加
えた値とし(FB=FBin+Hb,ステップSC10
5)、ステップSA18を実行する。
よれば、制御装置100が、ブレーキ操作が緊急である
と判定された場合、ブレーキペダル10の操作量FBが
減少した際に該減少にかかわらずブレーキ力発生手段で
発生させていたブレーキ力を保持させるヒステリシス幅
Hbをブレーキ操作状況判定手段で割り出された踏込み
時の緊急度を示すブレーキ操作速度VBに応じて変化さ
せることになるため、ブレーキ操作の緊急度に応じて最
適なブレーキ力を発生させることができ、車両の停止に
必要な距離を短縮させることができる。
操作が緊急であると判定された場合、ブレーキ操作状況
判定手段で割り出された踏込み時の緊急度を示すブレー
キ操作速度VBが大きくなるほどヒステリシス幅Hbを
大きくすることになるため、運転者がブレーキペダル1
0を踏み続けられずにブレーキペダル10を緩めてしま
っても緊急度に応じたブレーキ力を確保することがで
き、車両の停止に必要な距離を短縮させることができ
る。
ブレーキ操作量と発生させるブレーキ力との関係を示
す。図3中符号206で示す線は、ブレーキ操作量の増
加に対するブレーキ力の増加の関係を、符号207,2
08で示す線は、ブレーキペダル10の踏込み時におけ
る緊急度が低い場合のブレーキ操作量の減少に対するブ
レーキ力の減少の関係を、符号207,209,210
で示す線は、ブレーキペダル10の踏込み時における緊
急度が高い場合のブレーキ操作量の減少に対するブレー
キ力の減少の関係を、それぞれ表しており、このよう
に、符号207で示す緊急度が低い場合のヒステリシス
幅Hbより、符号207,209で示す緊急度が高い場
合のヒステリシス幅Hbを大きくすることになる。
記載のブレーキ装置によれば、制御手段は、ブレーキペ
ダルの操作量に対するブレーキ力の比率をブレーキ操作
状況判定手段で割り出された緊急の度合いに応じて変化
させることになるため、ブレーキ操作の緊急の度合いに
応じて最適なブレーキ力を発生させることができる。し
たがって、車両の停止に必要な距離を短縮させることが
できる。
れば、制御手段は、ブレーキ操作状況判定手段で割り出
された緊急の度合いが高くなるほどブレーキペダルの操
作量に対するブレーキ力の比率を高くすることになるた
め、緊急の度合いが高く必要とするブレーキ力が高くな
るほどブレーキ力を高くすることができ、最適なブレー
キ力を発生させることができる。したがって、車両の停
止に必要な距離を短縮させることができる。
れば、制御手段は、ブレーキペダルの操作量が減少した
際に該減少にかかわらずブレーキ力発生手段で発生させ
ていたブレーキ力を保持させるヒステリシス幅を運転者
のブレーキペダルの操作の緊急の度合いに応じて変化さ
せることになるため、ブレーキ操作の緊急の度合いに応
じて最適なブレーキ力を発生させることができる。した
がって、車両の停止に必要な距離を短縮させることがで
きる。
れば、制御手段は、運転者のブレーキペダルの操作の緊
急の度合いが高くなるほどヒステリシス幅を大きくする
ため、運転者がブレーキペダルを踏み続けられずにブレ
ーキペダルを緩めてしまっても緊急の度合いに応じたブ
レーキ力を確保することができる。したがって、車両の
停止に必要な距離を短縮させることができる。
示す全体構成図である。
制御装置の制御内容を示すフローチャートである。
ブレーキ操作量と発生させるブレーキ力との関係の一例
を示す特性線図である。
制御装置の制御内容を示すフローチャートである。
ブレーキ操作量と発生させるブレーキ力との関係の一例
を示す特性線図である。
制御装置の制御内容を示すフローチャートである。
ブレーキ操作量と発生させるブレーキ力との関係の一例
を示す特性線図である。
手段) 100 制御装置(制御手段) 114 操作量センサ(操作量検出手段)
Claims (4)
- 【請求項1】 ブレーキペダルの操作量を検出する操作
量検出手段と、 ブレーキ力を発生させるブレーキ力発生手段と、 前記操作量検出手段により検出されたブレーキペダルの
操作量に応じたブレーキ力を発生させるよう前記ブレー
キ力発生手段を制御する制御手段と、を有するブレーキ
装置において、 前記制御手段は、運転者のブレーキペダルの操作の緊急
の度合いを割り出すブレーキ操作状況判定手段を有する
とともに、前記ブレーキペダルの操作量に対する前記ブ
レーキ力の比率を前記ブレーキ操作状況判定手段で割り
出された緊急の度合いに応じて変化させることを特徴と
するブレーキ装置。 - 【請求項2】 前記制御手段は、前記ブレーキ操作状況
判定手段で割り出された緊急の度合いが高くなるほど前
記ブレーキペダルの操作量に対する前記ブレーキ力の比
率を高くすることを特徴とする請求項1記載のブレーキ
装置。 - 【請求項3】 ブレーキペダルの操作量を検出する操作
量検出手段と、 ブレーキ力を発生させるブレーキ力発生手段と、 前記操作量検出手段により検出されたブレーキペダルの
操作量に応じたブレーキ力を発生させるよう前記ブレー
キ力発生手段を制御する制御手段と、を有するブレーキ
装置において、 前記制御手段は、運転者のブレーキペダルの操作の緊急
の度合いを割り出すブレーキ操作状況判定手段を有する
とともに、ブレーキペダルの操作量が減少した際に該減
少にかかわらず前記ブレーキ力発生手段で発生させてい
たブレーキ力を保持させるヒステリシス幅を前記ブレー
キ操作状況判定手段で割り出された緊急の度合いに応じ
て変化させることを特徴とするブレーキ装置。 - 【請求項4】 前記制御手段は、前記ブレーキ操作状況
判定手段で割り出された緊急の度合いが高くなるほど前
記ヒステリシス幅を大きくすることを特徴とする請求項
3記載のブレーキ装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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JP36154297A JP4104712B2 (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | ブレーキ装置 |
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---|---|---|---|
JP2007214027A Division JP2007331754A (ja) | 2007-08-20 | 2007-08-20 | ブレーキ装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11189141A true JPH11189141A (ja) | 1999-07-13 |
JP4104712B2 JP4104712B2 (ja) | 2008-06-18 |
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Family Applications (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP4104712B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003063369A (ja) * | 2001-08-29 | 2003-03-05 | Honda Motor Co Ltd | 屈曲路走行支援装置 |
JP2009083693A (ja) * | 2007-10-01 | 2009-04-23 | Hitachi Ltd | ブレーキ倍力制御装置 |
JP2015081075A (ja) * | 2013-10-24 | 2015-04-27 | トヨタ自動車株式会社 | 制動装置 |
JP2017149172A (ja) * | 2016-02-22 | 2017-08-31 | マツダ株式会社 | 自動車の制動装置 |
-
1997
- 1997-12-26 JP JP36154297A patent/JP4104712B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2003063369A (ja) * | 2001-08-29 | 2003-03-05 | Honda Motor Co Ltd | 屈曲路走行支援装置 |
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