JPH11189140A - ブレーキ装置 - Google Patents

ブレーキ装置

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JPH11189140A
JPH11189140A JP36154097A JP36154097A JPH11189140A JP H11189140 A JPH11189140 A JP H11189140A JP 36154097 A JP36154097 A JP 36154097A JP 36154097 A JP36154097 A JP 36154097A JP H11189140 A JPH11189140 A JP H11189140A
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JP
Japan
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brake
emergency
brake pedal
detecting
decrease
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JP36154097A
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English (en)
Inventor
Toshio Takayama
利男 高山
Masaru Sakuma
賢 佐久間
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Tokico Ltd
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Tokico Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動ブレーキ機能を備えたブレーキ装置にお
いて、自動ブレーキ機能の作動解除を、自動ブレーキ機
能の作動時のブレーキペダルの操作量を基準とする相対
的な所定量の操作量減少をもって行うようにする。 【解決手段】 緊急ブレーキ操作終了検知手段が、自動
ブレーキ手段の作動後におけるブレーキペダル踏み戻し
時のブレーキペダルの操作量の減少度合いを予め定めら
れた所定値と比較することにより、ブレーキペダルの操
作量の減少度合いが前記所定値よりも大きくなったこと
を検出したときには、ブレーキペダルの緊急操作状態の
終了を検知する。すると、この緊急ブレーキ操作終了検
知手段からの緊急操作状態の終了検知によって、自動ブ
レーキ解除手段が、自動ブレーキ作動手段の作動を解除
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブレーキペダルの
踏込み側の移動量に応じた制動力を越える制動力を発生
させることができる自動ブレーキ機能を有するブレーキ
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】危険等を回避するために突然大きな制動
力をブレーキ装置に発生させなければならない緊急時、
運転者によっては、大きな制動力の発生が必要であると
意識していても、そのブレーキ操作においては十分にブ
レーキペダルを踏み込めず、大きな制動力を発生できな
い場合がある。そこで、このような場合であっても大き
な制動力を発生できるように、ブレーキ装置側に、ブレ
ーキペダルの操作状況からブレーキ操作が通常状態によ
るものかまたは緊急状態によるものかの判別を行わせ、
通常のブレーキ操作によるものであると判別したときに
は、図3にAに示すように、従来のブレーキ装置と同様
にブレーキペダルの操作力(横軸のブレーキ入力)に応
じた制動力を発生させる一方、ひとたび緊急状態と判別
した場合には、図3にBで示すように、運転者によるブ
レーキペダルの操作力にかかわらず、ブレーキペダルの
操作力に応じた制動力以上の大きな制動力を自動的に発
生させる機能(自動ブレーキ機能と称す)を備えたブレ
ーキ装置が開発されている。そして、この自動ブレーキ
機能付きブレーキ装置では、緊急状態を判別してブレー
キペダルの操作力に応じた制動力以上の大きな制動力を
自動的に発生させた後は、その後ブレーキペダルの操作
力が予め定められた所定値以下に低下したのに基づき、
運転者が意識的に緊急状態を完了させたのが確認される
まで、図3にCで示すように、運転者によるブレーキペ
ダルの操作力に応じた制動力を越える大きな制動力を発
生し続ける(いわゆる、ヒステリシスを有する)構成と
なっている。例えば、この自動ブレーキ機能を備えたブ
レーキ装置としては、特開平7−156767号に示さ
れるように、負圧室および作動圧室をパワーピストンで
区画するとともに、ブレーキペダルの操作によって大気
弁を開いて作動圧室に大気を導入し、負圧室と作動圧室
との気圧差でブレーキペダルの操作力を助勢しつつパワ
ーピストンを前進させてマスタシリンダに制動液圧を発
生させる負圧式の倍力装置を利用したものが知られてい
る。そして、この負圧式の倍力装置を利用した自動ブレ
ーキ機能付きのブレーキ装置では、ブレーキペダルの操
作が緊急状態によるものであると判別された場合は、倍
力装置に設けられたソレノイドを駆動してブレーキペダ
ルの操作力に関係なく前記大気弁を強制的に開かせるこ
とで通常のブレーキ操作の場合よりも多くの大気を作動
圧室に導入し、ブレーキペダルの操作力に応じた制動力
以上の大きな制動力を自動的に発生させるようになって
おり、これにより発生させられたブレーキペダルの操作
力に応じた制動力以上の大きな制動力は、ブレーキペダ
ルが非操作状態となったときにシェルに当接してパワー
ピストンの後退側の限界位置を規制するキーが、シェル
に当接しているのを検知されるまで、発生し続けられる
ようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、自動
ブレーキ機能を備えたブレーキ装置において、緊急状態
の判別によるブレーキペダルの操作力に応じた制動力以
上の大きな制動力の発生後、ブレーキペダルの操作量が
予め定められた所定値以下に低下するまでは、図3にD
で示すように、ブレーキペダルの操作力に応じた制動力
以上の大きな制動力を発生し続けるようになっている。
この結果、自動ブレーキ機能の作動後に、運転者が意識
的に制動力を緩めようとして、ブレーキペダルを操作状
態のまま、ブレーキペダルに加えている操作力を緩め、
ブレーキペダルの操作量を減少させた場合でも、図3に
Dで示したように、ブレーキペダルの操作量が予め定め
られた所定値以下に低下するまでは自動ブレーキ機能は
解除されないため、自動ブレーキ作動時におけるブレー
キペダルの操作量が大きければ大きい程、運転者が意識
的に制動力をどれくらいまで緩めるかの感覚目標として
想定しがちな、自動ブレーキ機能が作動していない通常
時におけるブレーキペダルの操作量の緩め感覚、すなわ
ち現在のブレーキペダルの操作量に対してどの程度操作
量を相対的に減少させればよいかという感覚に対して、
かけ離れたものになってしまう。したがって、従来の自
動ブレーキ機能を備えたブレーキ装置においては、自動
ブレーキ機能の作動後に、運転者がブレーキペダルに操
作力を加えたブレーキ操作状態のままで意識的に現在の
制動力を緩めようとした場合、その操作性が悪かった。
【0004】本発明は、上記課題を解決するため、自動
ブレーキ機能を備えたブレーキ装置において、自動ブレ
ーキ機能の作動解除を、自動ブレーキ機能の作動時のブ
レーキペダルの操作量を基準とする相対的な所定量の操
作量減少をもって行うように構成したブレーキ装置を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1記載のブレーキ装置は、車輪に制
動力を付与するホイールシリンダと、ブレーキペダルの
踏力に応じた制動力を前記ホイールシリンダに発生させ
る通常ブレーキ手段と、ブレーキペダルの踏み込み時の
操作態様を検出し、当該検出結果が予め定められた緊急
制動時の踏み込み操作態様に該当するか否かを比較する
ことにより、ブレーキペダルの緊急操作状態を検知する
緊急ブレーキ操作検知手段と、該緊急ブレーキ操作検知
手段が緊急操作状態を検知したときには、前記通常ブレ
ーキ手段によって発生させられる制動力よりも大きな制
動力を前記ホイールシリンダに発生させる自動ブレーキ
手段とを備えたものであって、前記自動ブレーキ手段の
作動後におけるブレーキペダル踏み戻し時のブレーキペ
ダルの操作量の減少度合いを予め定められた所定値と比
較することにより、ブレーキペダルの操作量の減少度合
いが前記所定値よりも大きくなったことを検出したとき
には、ブレーキペダルの緊急操作状態の終了を検知する
緊急ブレーキ操作終了検知手段と、該緊急ブレーキ操作
終了検知手段からの緊急操作状態の終了検知によって、
前記自動ブレーキ作動手段の作動を解除する自動ブレー
キ解除手段とを備えてなることを特徴としている。これ
により、緊急ブレーキ操作終了検知手段が、自動ブレー
キ手段の作動後におけるブレーキペダル踏み戻し時のブ
レーキペダルの操作量の減少度合いを予め定められた所
定値と比較することにより、ブレーキペダルの操作量の
減少度合いが前記所定値よりも大きくなったことを検出
したときには、ブレーキペダルの緊急操作状態の終了を
検知する。すると、この緊急ブレーキ操作終了検知手段
からの緊急操作状態の終了検知によって、自動ブレーキ
解除手段が、自動ブレーキ作動手段の作動を解除する。
【0006】本発明の請求項2記載のブレーキ装置は、
車輪に制動力を付与するホイールシリンダと、ブレーキ
ペダルの踏力に応じた制動力を前記ホイールシリンダに
発生させる通常ブレーキ手段と、ブレーキペダルの踏み
込み時の操作態様を検出し、当該検出結果が予め定めら
れた緊急制動時の踏み込み操作態様に該当するか否かを
比較することにより、ブレーキペダルの緊急操作状態を
検知する緊急ブレーキ操作検知手段と、該緊急ブレーキ
操作検知手段が緊急操作状態を検知したときには、前記
通常ブレーキ手段によって発生させられる制動力よりも
大きな制動力を前記ホイールシリンダに発生させる自動
ブレーキ手段とを備えたものであって、前記自動ブレー
キ手段の作動後におけるブレーキペダル踏み戻し時のブ
レーキペダルの操作量の減少度合いを予め定められた所
定値と比較することにより、ブレーキペダルの操作量の
減少度合いが前記所定値よりも大きくなったことを検出
したときには、ブレーキペダルの緊急操作状態の終了を
検知する緊急ブレーキ操作終了検知手段と、前記自動ブ
レーキ手段の作動時間が予め定められた所定時間を経過
したことを検知するタイマ手段と、該緊急ブレーキ操作
終了検知手段からの緊急操作状態の終了検知及び該タイ
マ手段の所定時間の経過検知によって、前記自動ブレー
キ作動手段の作動を解除する自動ブレーキ解除手段とを
備えてなることを特徴としている。これにより、緊急ブ
レーキ操作終了検知手段が、自動ブレーキ手段の作動後
におけるブレーキペダル踏み戻し時のブレーキペダルの
操作量の減少度合いを予め定められた所定値と比較する
ことにより、ブレーキペダルの操作量の減少度合いが前
記所定値よりも大きくなったことを検出したときには、
ブレーキペダルの緊急操作状態の終了を検知する。他
方、タイマ手段が、自動ブレーキ手段の作動時間が予め
定められた所定時間を経過したことを検知する。する
と、自動ブレーキ解除手段が、緊急ブレーキ操作終了検
知手段からの緊急操作状態の終了検知及びタイマ手段の
所定時間の経過検知によって、自動ブレーキ作動手段の
作動を解除する。
【0007】本発明の請求項3記載のブレーキ装置は、
請求項1または2記載のものに関して、前記緊急ブレー
キ操作終了検知手段は、前記緊急ブレーキ判定手段が緊
急操作状態にあると判定したとき以降のブレーキペダル
の最大ブレーキ操作量に対する減少操作度合いをもって
予め定められた所定値と比較することを特徴としてい
る。これにより、緊急ブレーキ操作終了検知手段が、緊
急ブレーキ判定手段が緊急操作状態にあると判定したと
き以降のブレーキペダルの最大ブレーキ操作量に対する
減少操作度合いを予め定められた所定値と比較すること
により、該減少操作度合いが前記所定値よりも大きくな
ったことを検出したときには、ブレーキペダルの緊急操
作状態の終了を検知する。
【0008】本発明の請求項4記載のブレーキ装置は、
請求項1または2記載のものに関して、前記緊急ブレー
キ操作終了検知手段は、ブレーキペダルの操作量として
ブレーキペダルのストロークを検出するストローク検出
手段と、該ストローク検出手段の検出結果に基づきブレ
ーキペダルのストロークの所定量の減少度合いを検出す
るストローク減少度合い判定手段とからなることを特徴
としている。これにより、緊急ブレーキ操作終了検知手
段は、ストローク減少度合い判定手段がブレーキペダル
の操作量としてブレーキペダルのストロークを検出する
ストローク検出手段の検出結果に基づきブレーキペダル
のストロークの所定量の減少度合いを検出すると、該減
少度合いを予め定められた所定値と比較することによ
り、該減少度合いが前記所定値よりも大きくなったこと
を検出したときには、ブレーキペダルの緊急操作状態の
終了を検知する。
【0009】本発明の請求項5記載のブレーキ装置は、
請求項1または2記載のものに関して、前記緊急ブレー
キ操作終了検知手段は、ブレーキペダルの操作量として
前記ホイールシリンダに制動力を発生させるために作用
する制動液圧値を検出する制動液圧値検出手段と、該制
動液圧値検出手段の検出結果に基づき制動液圧値の所定
量の減少度合いを検出する制動液圧値減少度合い判定手
段とからなることを特徴としている。これにより、緊急
ブレーキ操作終了検知手段は、制動液圧値減少度合い判
定手段がブレーキペダルの操作量としてホイールシリン
ダに制動力を発生させるために作用する制動液圧値を検
出する制動液圧値検出手段の検出結果に基づき制動液圧
値の所定量の減少度合いを検出すると、該減少度合いを
予め定められた所定値と比較することにより、該減少度
合いが前記所定値よりも大きくなったことを検出したと
きには、ブレーキペダルの緊急操作状態の終了を検知す
る。
【0010】本発明の請求項6記載のブレーキ装置は、
請求項1乃至3のいずれか一項に記載のものに関して、
前記緊急ブレーキ操作終了検知手段は、車両減速度を検
出する車両減速度検出手段と、該車両減速度検出手段の
検出結果に基づき車両減速度の所定量の減少度合いを検
出する車両減速度減少判定手段とからなることを特徴と
している。これにより、緊急ブレーキ操作終了検知手段
は、車両減速度減少判定手段が車両減速度を検出する車
両減速度検出手段の検出結果に基づき車両減速度の所定
量の減少度合いを検出すると、該減少度合いを予め定め
られた所定値と比較することにより、該減少度合いが前
記所定値よりも大きくなったことを検出したときには、
ブレーキペダルの緊急操作状態の終了を検知する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のブレーキ装置の第1の実
施の形態を図1〜図3を参照して以下に説明する。図1
中符号201はブレーキペダルであり、このブレーキペ
ダル201には、ブレーキペダル201の操作量を検出
するセンサとして、その踏込み側の移動量を直接検出す
るストロークセンサ202が付設されている。ブレーキ
ペダル201は、その入力を助勢して出力する倍力装置
203に連結されており、倍力装置203のブレーキペ
ダル201に対し反対側には該倍力装置203の出力で
制動液圧を発生させるタンデムタイプのマスタシリンダ
204が連結されている。
【0012】マスタシリンダ204には、発生させた制
動液圧を伝達させる二系統の配管205,206が接続
されており、一方の配管205はABSモジュレータ2
07を介して二系統の配管208,209に接続されて
いて、他方の配管206もABSモジュレータ207を
介して二系統の配管210,211に接続されている。
そして、各配管208〜211には、伝達された制動液
圧で制動力を発生させる車輪ブレーキ213〜216が
接続されている。なお、符号217〜220で示すもの
は、各車輪の速度を検出する車輪速センサであり、これ
ら車輪速センサ217〜220はABSコントローラ2
21に接続されている。
【0013】そして、ABSコントローラ221は、車
輪速センサ217〜220の検出信号により車輪のロッ
ク傾向を判定し、車輪がロック傾向にあると、ABSモ
ジュレータ207によりマスタシリンダ204からの制
動液圧の車輪ブレーキ213〜216側への伝達を遮断
するとともに、車輪ブレーキ213〜216の制動液圧
を強制的に減圧させて制動力を弱め、車輪がロック傾向
から回避されると、車輪ブレーキ213〜216の制動
液圧を再加圧させて制動力を戻す。
【0014】倍力装置203は、図示は略すが、内部を
ブレーキペダル201側の作動圧室とブレーキペダル2
01に対し反対側の負圧室とに区画するパワーピストン
を有しており、また、作動圧室と大気との連通および遮
断を切り換える作動圧弁と、負圧室と作動圧室との連通
および遮断を切り換える負圧弁とを有している。さら
に、倍力装置203は、負圧室が負圧に維持された系統
圧力源223に圧力導管224を介して連通され、作動
圧室が大気圧を越える気圧に維持された圧力源225に
圧力導管226を介して連通されている。この圧力導管
226には、これを開閉させる電磁式の常閉の開閉弁2
27が設けられている。
【0015】この開閉弁227は制御装置228に接続
されており、この制御装置228には、ストロークセン
サ202と、配管206に設けられてマスタシリンダ2
04の発生させる制動液圧を検出する液圧センサ230
と、ブレーキペダル201に踏力が発生するとONされ
踏力が解除されるとOFFされる踏力スイッチ231と
が接続されている。
【0016】そして、この実施の形態においては、スト
ロークセンサ202からの検出信号に基づいて制御装置
228は開閉弁227の開閉を制御する(制御内容は後
述する)。制御装置228が、開閉弁227を駆動する
ことなく閉じた状態では、倍力装置203は、ブレーキ
ペダル201の踏込み側への移動で内部の負圧弁を閉じ
かつ作動圧弁を開くと作動圧室を大気に連通させる。こ
れにより、作動圧室に大気が導入されて負圧室より高い
圧力となり、よってパワーピストンがブレーキペダル2
01の操作力を助勢しつつ前進してマスタシリンダ20
4により制動液圧を発生させる。
【0017】これに加えて、制御装置228が開閉弁2
27を駆動して開くと、倍力装置203はその作動圧室
を圧力導管を介して圧力源225に連通させ、これによ
り作動圧室に圧縮空気を導入し、作動圧室が負圧室に対
し上記よりさらに高い圧力になり、よってパワーピスト
ンがブレーキペダル201の操作力をさらに大きく助勢
しつつ前進してマスタシリンダ204により制動液圧を
発生させる。
【0018】他方、開閉弁227を閉じた状態で、ブレ
ーキペダル201の踏込み側を解除する側への移動で内
部の作動圧弁を閉じかつ負圧弁を開くと作動圧室を負圧
室に連通させる。これにより、作動圧室と負圧室と差圧
が減少し、よってパワーピストンがマスタシリンダ20
4に対し反対側に戻る。なお、倍力装置203、マスタ
シリンダ204および車両ブレーキ213〜216が、
ブレーキペダル201の踏込み側の移動量に応じて制動
力を発生させる制動力発生手段を構成している。
【0019】制御装置228は、ブレーキ操作状況判定
手段232と、自動ブレーキ制御手段233と、踏込み
側移動量減少検出手段234と、自動ブレーキ解除手段
235と、自動ブレーキ解除禁止手段236とを有して
いる。
【0020】次に、上記制御装置228による制御内容
を図2に示すフローチャートを参照しつつ以下に説明す
る。なお、図2に示すフローチャートの制御ルーチン
は、一の制御サイクルがタイマ割り込み処理により一定
時間間隔T毎に起動され実行されるようになっている。
まず、一の制御サイクルの開始に当って、ストロークセ
ンサ202の検出信号によりブレーキペダル201の踏
込み側の移動量であるストローク値sBを割り出して記
憶するとともに、前回の制御サイクルで割り出され記憶
されたストローク値sB´を読み出し、これらストロー
ク値sB,sB´からストローク速度VBを次式にした
がって算出する(ステップSA1)。 VB=(sB−sB´)/T なお、制御サイクルが初回である場合、前回の制御サイ
クルのストローク値sB´が記憶されておらずストロー
ク速度VBを算出できないため、ストローク値sBを割
り出して記憶するとともに、以下のステップSA2〜S
A15を実行せずにこの制御サイクルの制御ルーチンを
終了する。
【0021】次に、後述するステップSA4において自
動ブレーキ制御の実行開始にあたってセット状態とされ
自動ブレーキ制御の実行中はセット状態が維持されるフ
ラグF_BAがセット状態にない(F_BA=0)かあ
るかを判定する(ステップSA2)。F_BAがセット
状態にない場合は、ブレーキ操作状況判定手段232
が、運転者のブレーキペダル201の操作状況が緊急状
態にあるか否かをストローク速度VBに基づいて判定す
る(ステップSA3)。すなわち、ストローク速度VB
が予め設定された所定値Seffを越えるか否かを判定
し、VB>Seffでない場合、運転者のブレーキペダ
ル201の操作状況が緊急状態にないと判定して、この
制御サイクルの制御ルーチンを終了する。
【0022】この状態において、自動ブレーキ制御手段
233は、開閉弁227を閉じた状態とし、これによ
り、倍力装置203は、ブレーキペダル201の踏込み
側への移動で内部の作動圧弁が開かれると作動圧室を大
気に連通させる。よって、作動圧室に大気が導入されて
負圧室より高い圧力となり、よってパワーピストンがブ
レーキペダル201の操作力を助勢しつつ前進してマス
タシリンダ204に制動液圧を発生させる。このとき、
倍力装置203およびマスタシリンダ204は、ブレー
キペダル201の踏込み側の移動量に応じた制動液圧を
発生させることになり、これにより、ブレーキペダル2
01の踏込み側の移動量に応じた制動力を車輪ブレーキ
213〜216は発生させることになる。
【0023】他方、ステップSA3において、VB>S
effである場合、運転者のブレーキペダル201の操
作状況が緊急状態にあると判定して、まず、自動ブレー
キ制御中であることを示すフラグF_BAをセット状態
(F_BA=1)とし(ステップSA4)、自動ブレー
キ制御開始後の時間を計時するためのカウンタBA_c
ntをクリア(BA_cnt=0)する(ステップSA
5)。さらに、ステップSA1で割り出したストローク
値sBをストローク値の最大値sBmaxとして(sB
max=sB,ステップSA6)、自動ブレーキ制御手
段233が、開閉弁227を開いて自動ブレーキ制御を
実行する(ステップSA7)。
【0024】これにより、倍力装置203はその作動圧
室を圧力導管226を介して圧力源225に連通させ、
作動圧室に圧縮空気を導入し、作動圧室が負圧室に対し
上記よりさらに高い圧力になり、よってパワーピストン
がブレーキペダル201の操作力をさらに大きく助勢し
つつ前進してマスタシリンダ204に制動液圧を発生さ
せる。このとき、倍力装置203およびマスタシリンダ
204は、ブレーキペダル201の踏込み側の移動量に
応じた制動液圧を越える制動液圧をマスタシリンダ20
4に発生させることになり、これにより、ブレーキペダ
ル201の踏込み側の移動量に応じた制動力を越える制
動力を車輪ブレーキ213〜216は発生させることに
なる。そして、ステップSA7の後、この制御サイクル
の制御ルーチンを終了する。
【0025】他方、ステップSA2において、自動ブレ
ーキ制御の実行中はセット状態が維持されるフラグF_
BAがセット状態にあると判定されると、今回の制御サ
イクルのステップSA1で割り出されたストローク値s
Bが、今回の自動ブレーキ制御の実行中におけるストロ
ーク値の最大値sBmaxより大きいか否か(sB>s
Bmax)を判定する(ステップSA8)。そして、ス
トローク値sBがストローク値の最大値sBmaxより
大きい場合は、このストローク値sBをストローク値の
最大値sBmaxとする(sBmax=sB,ステップ
SA9)。このようにして、一の自動ブレーキ制御中に
おいてストローク値が上昇し続けている状態において
は、最大値sBmaxが最新の制御サイクルのストロー
ク値sBに順次更新される。
【0026】ステップSA8で、今回の自動ブレーキ制
御の実行中におけるストローク値の最大値sBmaxよ
り大きくないと判定された場合およびステップSA9で
最大値sBmaxが更新された後には、自動ブレーキ制
御の実行開始後の時間を計時するカウンタBA_cnt
をインクリメントする(BA_cnt=BA_cnt+
1,ステップSA10)。そして、自動ブレーキ解除禁
止手段236が、カウンタBA_cntが予め設定され
た所定値T1(自動ブレーキ制御開始後0.1〜1秒、
好ましくは0.5秒経過するに相当する値)を越えたか
否かを判定する(ステップSA11)。
【0027】カウンタBA_cntが所定値T1を越え
ている場合は、踏込み側移動量減少検出手段234が、
ブレーキペダル201の踏込み側の移動量の減少(運転
者のブレーキ緩め意志による減少)の検出の有無を、今
回の自動ブレーキ実行中におけるストローク値の最大値
sBmaxから今回の制御サイクルで割り出されたスト
ローク値sBを減算した値が予め定められた所定値sB
thを越えたか否か(言い換えれば、ストローク値sB
が、最大値sBmaxから所定値sBthを越えて低下
した否か)で判定する(ステップSA12)。なお、ス
テップSA12の時点では、自動ブレーキ制御を実行中
であり、ブレーキペダル201の踏込み側の移動量であ
るストローク値sBが有る状態(sB>0)にもなり得
る。
【0028】そして、ステップSA12において、スト
ローク値の最大値sBmaxからストローク値sBを減
算した値が予め定められた所定値sBthを越えた場合
は、ブレーキペダル201の踏込み側の移動量の減少を
検出したと判定して、自動ブレーキ解除手段235が、
自動ブレーキ制御手段233による開閉弁227の開駆
動を停止させ、自動ブレーキ制御の実行状態を解除する
(ステップSA13)。
【0029】これにより、開閉弁227が閉じられるた
め、作動圧室への圧縮空気の導入が停止され、ブレーキ
ペダル201が戻され作動圧室が負圧室と連通して即座
に負圧室と作動厚室との差圧が減少し、よって、パワー
ピストンが即座に後退し、マスタシリンダ204が制動
液圧を低下させる。ステップSA13の実行の後は、自
動ブレーキ制御の実行中にセットされるフラグF_BA
をクリアし(F_BA=0,ステップSA14)、この
制御サイクルの制御ルーチンを終了する。
【0030】他方、ステップSA11において、自動ブ
レーキ解除禁止手段236が、カウンタBA_cntが
所定値T1を越えていないと判定した場合、後述するス
テップSA15に進み、ステップSA12〜SA14の
流れを実行しない。すなわち、自動ブレーキ制御手段2
33による自動ブレーキ制御の開始から所定時間は、踏
込み側移動量減少検出手段234によるブレーキペダル
201の踏込み側の移動量の減少検出の有無判定に基づ
く、自動ブレーキ解除手段235による自動ブレーキ解
除を禁止する。
【0031】ステップSA15では、踏力スイッチ23
1がOFF状態にあるか否かを判定する。すなわち、ス
テップSA12で、ステップSA12で最大値sBma
xからストローク値sBを減算した値が所定値sBth
を越えておらずブレーキペダル201の踏込み側の移動
量の減少を検出していないと判定した場合、およびステ
ップSA13でカウンタBA_cntが所定値T1を越
えていないと判定した場合においても、ステップSA1
5で、ブレーキペダル201の踏力が完全に解除された
か否かを判定し、踏力スイッチ231がOFF状態にあ
れば、ブレーキペダル201の踏力が完全に解除された
と判定して無条件に自動ブレーキ解除手段235により
自動ブレーキ制御を解除させる。これは、バックアップ
的なもので、ステップSA12でブレーキペダル201
の踏込み側の移動量の減少を検出不可能な場合等に、踏
力スイッチ231によって自動ブレーキ制御を解除させ
るのである。他方、ステップSA15において踏力スイ
ッチ231がOFF状態にない場合は、この制御サイク
ルの制御ルーチンを終了する。
【0032】以上により、ステップSA1〜SA2の
後、ブレーキ操作状況判定手段232がステップSA3
において、運転者のブレーキペダル201の操作状況が
緊急状態にないと判定すると、自動ブレーキ制御手段2
33は開閉弁227を閉じた通常ブレーキ状態とし、倍
力装置203およびマスタシリンダ204により、ブレ
ーキペダル201の踏込み側の移動量に応じた制動力を
発生させる。
【0033】ステップSA1〜SA2の後、ブレーキ操
作状況判定手段232がステップSA3において、運転
者のブレーキペダル201の操作状況が緊急状態にある
と判定すると、ステップSA4〜SA7を実行し、ステ
ップSA7で自動ブレーキ制御手段233が、開閉弁2
27を開いた自動ブレーキ制御状態とし、ブレーキペダ
ル201の踏込み側の移動量に応じた制動力を越える制
動力を発生させるよう倍力装置203を制御する。
【0034】そして、このように自動ブレーキ制御が一
旦開始されると、以降の制御サイクルでは、ステップS
A2からステップSA8に流れてステップSA8以降を
実行することになり、自動ブレーキ制御開始後所定時間
の間は、ステップSA12における踏込み側移動量減少
検出手段234によるブレーキペダル201の踏込み側
の移動量の減少検出を実行させず、よって、ステップS
A13における自動ブレーキ解除手段235による自動
ブレーキ制御の解除は行わずに自動ブレーキ制御状態を
維持する。他方、自動ブレーキ制御開始後所定時間経過
すると、ステップSA12を実行して、ブレーキペダル
201の踏込み側の移動量の減少が検出されると、ステ
ップSA13で自動ブレーキ解除手段235による自動
ブレーキ制御の解除を行わせる。
【0035】以上により、自動ブレーキ制御手段235
が自動ブレーキ制御を実行しかつブレーキペダル201
の踏込み側の移動量が有る状態において、ブレーキペダ
ル201の操作が解除された場合に即座に生じるブレー
キペダル201の踏込み側の移動量の減少が踏込み側移
動量減少検出手段234により検出されると、自動ブレ
ーキ解除手段235が自動ブレーキ制御の実行状態を解
除する。したがって、ブレーキペダル201の操作が解
除された場合に、図3にEで示すように即座に自動ブレ
ーキ制御を解除して制動力を低下させることができ、操
作性を飛躍的に向上させることができる。
【0036】しかも、踏込み側移動量減少検出手段23
4は、自動ブレーキ制御手段233による自動ブレーキ
制御中のブレーキペダル201の踏込み側の移動量が、
最大値から所定値を越えて低下したときにブレーキペダ
ル201の踏込み側の移動量の減少を検出するため、ブ
レーキペダル201の操作が解除された際の極く初期段
階でブレーキペダル201の踏込み側の移動量の減少を
検出できる。したがって、ブレーキペダル201の操作
が解除された際に、瞬時に自動ブレーキ制御を解除して
制動力を低下させることができ、操作性をさらに飛躍的
に向上させることができる。
【0037】さらに、自動ブレーキ解除禁止手段236
が、自動ブレーキ制御手段233による自動ブレーキ制
御の開始から所定時間(0.1〜1秒、好ましくは0.
5秒程度)は自動ブレーキ解除を禁止することで、自動
ブレーキ制御が実行されて予期せぬ制動力が発生するこ
とにより運転者がブレーキペダル201の踏込みを一瞬
緩めてしまう状態が生じても、自動ブレーキが解除され
てしまうことを防止することができる。なお、以上にお
いて、ブレーキペダル201のいわゆる遊びの部分はス
トローク値すなわちブレーキペダル201の踏込み側の
移動量に含めることはなく、よってストローク値sBす
なわち踏込み側の移動量は、パワーピストンの移動を開
始させる位置が原点となる。
【0038】次に、本発明のブレーキ装置の第2の実施
の形態を図4を参照して以下に第1の実施の形態との相
違部分を中心に以下に説明する。なお、第1の実施の形
態と同様の部分は説明を略す。第2の実施の形態におい
ては、制御装置228の踏込み側移動量減少検出手段2
34が、マスタシリンダ204で発生させられた制動液
圧値を液圧センサ230で検出し、該液圧センサ230
で検出される制動液圧値の減少からブレーキペダル20
1の踏込み側の移動量の減少を検出する。
【0039】すなわち、ステップSA6に代えたステッ
プSB6において、今回の制御サイクルにおいて液圧セ
ンサ230で検出される、マスタシリンダ204で発生
させられた制動液圧値pMcを制動液圧値の最大値pM
cmaxとする(pMcmax=pMc)。また、ステ
ップSA8に代えたステップSB8において、今回の制
御サイクルで割り出された制動液圧値pMcが、今回の
自動ブレーキ制御の実行中における制動液圧値の最大値
pMcmaxより大きいか否か(pMc>pMcma
x)を判定する。そして、制動液圧値pMcが制動液圧
値の最大値pMcmaxより大きい場合は、ステップS
A9に代えたステップSB9において、この制動液圧値
pMcを制動液圧値の最大値pMcmaxとする(pM
cmax=pMc)。このようにして、一の自動ブレー
キ制御中において制動液圧値が上昇し続けている状態に
おいては、最大値pMcmaxが最新の制御サイクルの
制動液圧値pMcに順次更新される。
【0040】さらに、ステップSA12に代えたステッ
プSB12において、踏込み側移動量減少検出手段23
4が、ブレーキペダル201の踏込み側の移動量の減少
(運転者のブレーキ緩め意志による減少)の検出の有無
を、今回の自動ブレーキ実行中における制動液圧値の最
大値pMcmaxから今回の制御サイクルで割り出され
た制動液圧値pMcを減算した値が予め定められた所定
値pMcthを越えたか否か(言い換えれば、制動液圧
値pMcが、最大値pMcmaxから所定値pMcth
を越えて低下した否か)で判定する。そして、ステップ
SB12において、制動液圧値の最大値pMcmaxか
ら制動液圧値pMcを減算した値が予め定められた所定
値pMcthを越えた場合は、ブレーキペダル201の
踏込み側の移動量の減少を検出したと判定してステップ
SA13に進み、そうでない場合は、ステップSA15
に進む。
【0041】以上の第2の実施の形態によれば、第1の
実施の形態と同様に、自動ブレーキ制御開始後所定時間
経過すると、ステップSB12を実行し、このステップ
SB12でブレーキペダル201の踏込み側の移動量の
減少が検出されると、ステップSA13で自動ブレーキ
解除手段235による自動ブレーキ制御の解除を行わせ
ることになるため、第1の実施の形態と同様の効果を奏
することができる。
【0042】次に、本発明のブレーキ装置の第3の実施
の形態を図5を参照して以下に第1の実施の形態との相
違部分を中心に以下に説明する。なお、第1の実施の形
態と同様の部分は説明を略す。第3の実施の形態におい
ては、制御装置228の踏込み側移動量減少検出手段2
34が、車両減速度値を車輪速センサ217〜220の
検出信号から割り出し、該車両減速度値の減少からブレ
ーキペダル201の踏込み側の移動量の減少を検出す
る。
【0043】すなわち、ステップSA6に代えたステッ
プSC6において、車輪速センサ217〜220の検出
信号から割り出される車両減速度値aFzを車両減速度
値の最大値aFzmaxとする(aFzmax=aF
z)。また、ステップSA8に代えたステップSC8に
おいて、今回の制御サイクルで割り出された車両減速度
値aFzが、今回の自動ブレーキ制御の実行中における
車両減速度値の最大値aFzmaxより大きいか否か
(aFz>aFzmax)を判定する。そして、車両減
速度値aFzが車両減速度値の最大値aFzmaxより
大きい場合は、ステップSA9に代えたステップSC9
において、この車両減速度値aFzを車両減速度値の最
大値aFzmaxとする(aFzmax=aFz)。こ
のようにして、一の自動ブレーキ制御中において車両減
速度が上昇し続けている状態においては、最大値aFz
maxが最新の制御サイクルの車両減速度値aFzに順
次更新される。
【0044】さらに、ステップSA12に代えたステッ
プSC12において、踏込み側移動量減少検出手段23
4が、ブレーキペダル201の踏込み側の移動量の減少
(運転者のブレーキ緩め意志による減少)の検出の有無
を、今回の自動ブレーキ制御実行中における車両減速度
値の最大値aFzmaxから今回の制御サイクルで割り
出された車両減速度値aFzを減算した値が予め定めら
れた所定値aFzthを越えたか否か(言い換えれば、
車両減速度値aFzが、最大値aFzmaxから所定値
aFzthを越えて低下した否か)で判定する。そし
て、ステップSC12において、車両減速度値の最大値
aFzmaxから車両減速度値aFzを減算した値が予
め定められた所定値aFzthを越えた場合は、ブレー
キペダル201の踏込み側の移動量の減少を検出したと
判定してステップSA13に進み、そうでない場合は、
ステップSA15に進む。
【0045】以上の第3の実施の形態によれば、第1の
実施の形態と同様に、自動ブレーキ制御開始後所定時間
経過すると、ステップSC12を実行し、このステップ
SC12でブレーキペダル201の踏込み側の移動量の
減少が検出されると、ステップSA13で自動ブレーキ
解除手段235による自動ブレーキ制御の解除を行わせ
ることになるため、第1の実施の形態と同様の効果を奏
することができる。
【0046】次に、本発明のブレーキ装置の第4の実施
の形態を図6を参照して以下に第1の実施の形態との相
違部分を中心に以下に説明する。なお、第1の実施の形
態と同様の部分は説明を略す。第4の実施の形態におい
ては、制御装置228の踏込み側移動量減少検出手段2
34が、ブレーキペダル201の踏込み側の移動速度で
あるストローク速度を、ストロークセンサ202の検出
信号から割り出し、該ストローク速度からブレーキペダ
ル201の踏込み側の移動量の減少を検出する。
【0047】すなわち、ステップSA6,SA8,SA
9は省略するとともに、ステップSA12に代えたステ
ップSD12において、踏込み側移動量減少検出手段2
34が、ブレーキペダル201の踏込み側の移動量の減
少(運転者のブレーキ緩め意志による減少)の検出の有
無を、今回の制御サイクルのステップSA1で割り出さ
れたストローク速度VBが、予め定められた所定値VB
th(例えば0)より小さいか否かで判定する。そし
て、ステップSD12において、ストローク速度VBが
所定値VBthより小さい場合は、ブレーキペダル20
1の踏込み側の移動量の減少を検出したと判定してステ
ップSA13に進み、そうでない場合は、ステップSA
15に進む。
【0048】以上の第4の実施の形態によれば、第1の
実施の形態と同様に、自動ブレーキ制御開始後所定時間
経過すると、ステップSD12を実行し、このステップ
SD12でブレーキペダル201の踏込み側の移動量の
減少が検出されると、ステップSA13で自動ブレーキ
解除手段235による自動ブレーキ制御の解除を行わせ
ることになるため、第1の実施の形態と同様の効果を奏
することができる。
【0049】次に、本発明のブレーキ装置の第5の実施
の形態を図7を参照して以下に第1の実施の形態との相
違部分を中心に以下に説明する。なお、第1の実施の形
態と同様の部分は説明を略す。第5の実施の形態におい
ては、制御装置228の踏込み側移動量減少検出手段2
34が、制動液圧の変化速度を、液圧センサ230の検
出信号から割り出し、該変化速度からブレーキペダル2
01の踏込み側の移動量の減少を検出する。
【0050】すなわち、ステップSA6は省略するとと
もに、ステップSA8,SA9に代えたステップSE8
において、液圧センサ230の検出信号により今回の制
動液圧値pMcを割り出して記憶するとともに、前回の
制御サイクルで割り出され記憶された制動液圧値pMc
´を読み出し、これら制動液圧値pMc,pMc´から
変化速度VpMcを次式にしたがって算出する。 VpMc=(pMc−pMc´)/T
【0051】また、ステップSA12に代えたステップ
SE12において、踏込み側移動量減少検出手段234
が、ブレーキペダル201の踏込み側の移動量の減少
(運転者のブレーキ緩め意志による減少)の検出の有無
を、今回の制御サイクルのステップSE8で割り出され
た変化速度VpMcが、予め定められた所定値VpMc
th(例えば0)より小さいか否かで判定する。そし
て、ステップSE12において、変化速度VpMcが所
定値VpMcthより小さい場合は、ブレーキペダル2
01の踏込み側の移動量の減少を検出したと判定してス
テップSA13に進み、そうでない場合は、ステップS
A15に進む。
【0052】以上の第5の実施の形態によれば、第1の
実施の形態と同様に、自動ブレーキ制御開始後所定時間
経過すると、ステップSE12を実行し、このステップ
SE12でブレーキペダル201の踏込み側の移動量の
減少が検出されると、ステップSA13で自動ブレーキ
解除手段235による自動ブレーキ制御の解除を行わせ
ることになるため、第1の実施の形態と同様の効果を奏
することができる。
【0053】次に、本発明のブレーキ装置の第6の実施
の形態を図8を参照して以下に第1の実施の形態との相
違部分を中心に以下に説明する。なお、第1の実施の形
態と同様の部分は説明を略す。第6の実施の形態におい
ては、制御装置228の踏込み側移動量減少検出手段2
34が、車両減速度の変化速度を、車輪速センサ217
〜220の検出信号から割り出し、該変化速度からブレ
ーキペダル201の踏込み側の移動量の減少を検出す
る。
【0054】すなわち、ステップSA6は省略するとと
もに、ステップSA8,SA9に代えたステップSF8
において、車輪速センサ217〜220の検出信号によ
り今回の車両減速度値aFzを割り出して記憶するとと
もに、前回の制御サイクルで割り出され記憶された車両
減速度値aFz´を読み出し、これら車両減速度値aF
z,aFz´から変化速度VaFzを次式にしたがって
算出する。 VaFz=(aFz−aFz´)/T
【0055】また、ステップSA12に代えたステップ
SF12において、踏込み側移動量減少検出手段234
が、ブレーキペダル201の踏込み側の移動量の減少
(運転者のブレーキ緩め意志による減少)の検出の有無
を、今回の制御サイクルのステップSF8で割り出され
た変化速度VaFzが、予め定められた所定値VaFz
th(例えば0)より小さいか否かで判定する。そし
て、ステップSF12において、変化速度VaFzが所
定値VaFzthより小さい場合は、ブレーキペダル2
01の踏込み側の移動量の減少を検出したと判定してス
テップSA13に進み、そうでない場合は、ステップS
A15に進む。
【0056】以上の第6の実施の形態によれば、第1の
実施の形態と同様に、自動ブレーキ制御開始後所定時間
経過すると、ステップSF12を実行し、このステップ
SF12でブレーキペダル201の踏込み側の移動量の
減少が検出されると、ステップSA13で自動ブレーキ
解除手段235による自動ブレーキ制御の解除を行わせ
ることになるため、第1の実施の形態と同様の効果を奏
することができる。
【0057】なお、以上の第1〜第6の実施の形態にお
いては、ステップSA15におけるバックアップ的な解
除条件として踏力スイッチ231の信号を使用したが、
ブレーキペダル201の踏込み力を検出する踏込み力セ
ンサの信号を使用し踏込み力が検出されていないと自動
ブレーキ制御を解除したり、ペダルに足をのせたことを
検出するセンサを使用し足がのせられていないと自動ブ
レーキ制御を解除したりすることが可能である。また、
以上の第1〜第6の実施の形態においては、ペダルスト
ローク速度VBが所定値Seffより大きいか否かで自
動ブレーキ開始を判断しているが、ブレーキペダル20
1の踏力の上昇速度、マスタシリンダ204で発生させ
た制動液圧、アクセルを離す速度、あるいはアクセルペ
ダルからブレーキペダル201への踏み換え速度等を用
いて自動ブレーキ開始を判断することも可能である。
【0058】加えて、以上の第1〜第6の実施の形態
は、図9に示す構成のブレーキ装置にも適用可能であ
り、以下、このブレーキ装置について説明する。図9に
おいて10はブレーキ操作部材としてのブレーキペダル
である。ブレーキペダル10はマスタシリンダ12に接
続されており、マスタシリンダ12の2個の加圧室にそ
れぞれ、ブレーキペダル10の踏込み側の移動量に対応
する液圧が発生させられる。マスタシリンダ12の一方
の加圧室は、液通路14,16および分岐通路18,2
0により、左右前輪22,24にそれぞれ設けられたブ
レーキのフロントホイールシリンダ26,28に接続さ
れており、他方の加圧室は、液通路30,32および分
岐通路34,36により、左右後輪38,40にそれぞ
れ設けられたブレーキのリヤホイールシリンダ42,4
4に接続されている。46は後輪38,40用の液通路
32に設けられたプロポーショニングバルブである。
【0059】上記分岐通路18,20,34,36には
それぞれ、電磁方向切換弁50,52,54,56が設
けられ、液圧制御弁58,60,62,64が接続され
ている。電磁方向切換弁50〜56のソレノイドは常に
は消磁されて図に示す原位置にあり、ホイールシリンダ
26,28,42,44を液圧制御弁58〜64に連通
させているが、ソレノイドが励磁されれば反対側の位置
に切り換えられ、ホイールシリンダ26,28,42,
44をマスタシリンダ12に連通させる。
【0060】液圧制御弁58〜64はそれぞれ、アキュ
ムレータ70とリザーバ72とに液通路74,76によ
り接続されており、アキュムレータ70にはリザーバ7
2の液がポンプ80によって汲み上げられ、一定の範囲
で蓄えられる。液圧制御弁58〜64は、ソレノイドの
励磁電流の制御により、アキュムレータ70の液圧を車
輪の回転を抑制するために必要な高さに制御してホイー
ルシリンダ26,28,42,44に供給し、その液圧
に基づいてブレーキが作動し、該ブレーキの作動力で車
輪の回転が抑制される。
【0061】前記マスタシリンダ12とフロントホイー
ルシリンダ26,28とを接続する液通路14と16と
の間、およびマスタシリンダ12とホイールシリンダ4
2,44とを接続する液通路30と32の間にはそれぞ
れ電磁方向切換弁84,86が設けられ、ストロークシ
ュミレータ88,90が接続されている。ストロークシ
ュミレータ88,90は、マスタシリンダ12から排出
されるブレーキ液を収容してブレーキペダル10の踏込
みを許容するとともに、踏込みストロークに応じた反力
をブレーキペダル10に与えるものである。車輪の回転
が液圧制御弁58〜64によって制御された液圧に基づ
いて抑制される状態においては、電磁方向切換弁84,
86のソレノイドが消磁されてマスタシリンダ12がス
トロークシュミレータ88,90に連通させられ、運転
者にあたかもホイールシリンダ26,28,42,44
に接続されているかのような操作フィーリングを与える
ようになされているのである。
【0062】本ブレーキ装置は制御装置100によって
制御される。制御装置100はCPU102、ROM1
04、RAM106、入力部108、出力部110およ
びバスを含んでいる。制御装置100の入力部108に
は、ブレーキペダル10の踏込みを検出するブレーキス
イッチ112、ブレーキペダル10の踏込み側の移動量
を検出するストロークセンサ114、アキュムレータ7
0の液圧を検出する液圧センサ116、ホイールシリン
ダ26,28,42,44の液圧を検出する液圧センサ
118,120,122,124、左右の前輪22,2
4および後輪38,40の各回転速度を検出する車輪速
センサ126,128,130,132、各輪における
車体の高さを検出する車高センサ134,136,13
8,140および車体の前後方向の減速度を検出する前
後Gセンサ144が接続されている。
【0063】前後Gセンサ144は、軸受により車両の
左右方向の軸線まわりに回動可能に支持された扇形の錘
を有する。この錘には、その回動軸線を中心とする円弧
上に微小間隔を隔てて多数のスリットが形成されるとと
もに、比較的大きい間隔を隔てた2個の切欠が形成され
ており、これらスリットおよび切欠が光電的に検出され
ることによって、錘の原点、回動方向および回動角度を
検出し、前後方向の加速度が検出される。出力部110
には、液圧制御弁58〜64および電磁方向切換弁5
0,52,54,56,84,86が接続されている。
【0064】本ブレーキ装置による制動は、通常は液圧
制御弁58〜64により制御された液圧に基づいて行わ
れるのであって、電磁方向切換弁50〜56,84,8
6は常には消磁され、ホイールシリンダ26,28,4
2,44は液圧制御弁58〜64に連通させられ、マス
タシリンダ12はストロークシュミレータ88,90に
連通させられている。
【0065】ブレーキペダル10が踏み込まれると、ブ
レーキペダル10の踏込み側の移動量をストロークセン
サ114で検出し、この踏込み側の移動量、車体の減速
度、車輪速および車高等から、目標減速度が演算され、
目標減速度と実減速度とを一致させるべく、液圧制御弁
58〜64でホイールシリンダ26,28,42,44
の制動液圧を制御するようになっている。
【0066】そして、このようなブレーキ装置において
も、ブレーキペダルの踏込み側の移動量に応じた制動力
を発生させるよう液圧制御弁58〜64を制御する通常
ブレーキ状態と、踏込み側の移動量に応じた制動力を越
える制動力を発生させるよう液圧制御弁58〜64を制
御する自動ブレーキ制御状態とが切り換り、その制御に
上述した第1〜第6の実施の形態が適用できる。
【0067】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
記載のブレーキ装置によれば、緊急ブレーキ操作終了検
知手段が、自動ブレーキ手段の作動後におけるブレーキ
ペダル踏み戻し時のブレーキペダルの操作量の減少度合
いを予め定められた所定値と比較することにより、ブレ
ーキペダルの操作量の減少度合いが前記所定値よりも大
きくなったことを検出したときには、ブレーキペダルの
緊急操作状態の終了を検知する。すると、この緊急ブレ
ーキ操作終了検知手段からの緊急操作状態の終了検知に
よって、自動ブレーキ解除手段が、自動ブレーキ作動手
段の作動を解除する。したがって、自動ブレーキ機能を
備えたブレーキ装置において、自動ブレーキ機能の作動
解除を、自動ブレーキ機能の作動時のブレーキペダルの
操作量を基準とする相対的な所定量の操作量減少をもっ
て行うようにできる。
【0068】本発明の請求項2記載のブレーキ装置によ
れば、緊急ブレーキ操作終了検知手段が、自動ブレーキ
手段の作動後におけるブレーキペダル踏み戻し時のブレ
ーキペダルの操作量の減少度合いを予め定められた所定
値と比較することにより、ブレーキペダルの操作量の減
少度合いが前記所定値よりも大きくなったことを検出し
たときには、ブレーキペダルの緊急操作状態の終了を検
知する。他方、タイマ手段が、自動ブレーキ手段の作動
時間が予め定められた所定時間を経過したことを検知す
る。すると、自動ブレーキ解除手段が、緊急ブレーキ操
作終了検知手段からの緊急操作状態の終了検知及びタイ
マ手段の所定時間の経過検知によって、自動ブレーキ作
動手段の作動を解除する。したがって、自動ブレーキ機
能を備えたブレーキ装置において、自動ブレーキ機能の
作動解除を、自動ブレーキ機能の作動時のブレーキペダ
ルの操作量を基準とする相対的な所定量の操作量減少を
もって行うようにできる。
【0069】本発明の請求項3記載のブレーキ装置によ
れば、緊急ブレーキ操作終了検知手段が、緊急ブレーキ
判定手段が緊急操作状態にあると判定したとき以降のブ
レーキペダルの最大ブレーキ操作量に対する減少操作度
合いを予め定められた所定値と比較することにより、該
減少操作度合いが前記所定値よりも大きくなったことを
検出したときには、ブレーキペダルの緊急操作状態の終
了を検知する。したがって、自動ブレーキ機能の作動解
除を良好に行うことができる。
【0070】本発明の請求項4記載のブレーキ装置によ
れば、緊急ブレーキ操作終了検知手段は、ストローク減
少度合い判定手段がブレーキペダルの操作量としてブレ
ーキペダルのストロークを検出するストローク検出手段
の検出結果に基づきブレーキペダルのストロークの所定
量の減少度合いを検出すると、該減少度合いを予め定め
られた所定値と比較することにより、該減少度合いが前
記所定値よりも大きくなったことを検出したときには、
ブレーキペダルの緊急操作状態の終了を検知する。した
がって、自動ブレーキ機能の作動解除を良好に行うこと
ができる。
【0071】本発明の請求項5記載のブレーキ装置によ
れば、緊急ブレーキ操作終了検知手段は、制動液圧値減
少度合い判定手段がブレーキペダルの操作量としてホイ
ールシリンダに制動力を発生させるために作用する制動
液圧値を検出する制動液圧値検出手段の検出結果に基づ
き制動液圧値の所定量の減少度合いを検出すると、該減
少度合いを予め定められた所定値と比較することによ
り、該減少度合いが前記所定値よりも大きくなったこと
を検出したときには、ブレーキペダルの緊急操作状態の
終了を検知する。したがって、自動ブレーキ機能の作動
解除を良好に行うことができる。
【0072】本発明の請求項6記載のブレーキ装置によ
れば、緊急ブレーキ操作終了検知手段は、車両減速度減
少判定手段が車両減速度を検出する車両減速度検出手段
の検出結果に基づき車両減速度の所定量の減少度合いを
検出すると、該減少度合いを予め定められた所定値と比
較することにより、該減少度合いが前記所定値よりも大
きくなったことを検出したときには、ブレーキペダルの
緊急操作状態の終了を検知する。したがって、自動ブレ
ーキ機能の作動解除を良好に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のブレーキ装置の第1の実施の形態を
示す全体構成図である。
【図2】 本発明のブレーキ装置の第1の実施の形態の
制御装置の制御内容を示すフローチャートである。
【図3】 本発明のブレーキ装置の第1の実施の形態お
よび従来におけるブレーキペダルの踏込み側の移動量
(横軸)に対する制動力(縦軸)の関係を示す特性線図
である。
【図4】 本発明のブレーキ装置の第2の実施の形態の
制御装置の制御内容を示すフローチャートである。
【図5】 本発明のブレーキ装置の第3の実施の形態の
制御装置の制御内容を示すフローチャートである。
【図6】 本発明のブレーキ装置の第4の実施の形態の
制御装置の制御内容を示すフローチャートである。
【図7】 本発明のブレーキ装置の第5の実施の形態の
制御装置の制御内容を示すフローチャートである。
【図8】 本発明のブレーキ装置の第6の実施の形態の
制御装置の制御内容を示すフローチャートである。
【図9】 本発明のブレーキ装置の第1〜第6の実施の
形態が適用可能な他の例を示す全体構成図である。
【符号の説明】
201 ブレーキペダル(ブレーキ操作部材) 203 倍力装置(制動力発生手段) 204 マスタシリンダ(制動力発生手段) 213〜216 車輪ブレーキ(制動力発生手段) 232 ブレーキ操作状況判定手段 233 自動ブレーキ制御手段 234 踏込み側移動量減少検出手段 235 自動ブレーキ解除手段 236 自動ブレーキ解除禁止手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪に制動力を付与するホイールシリン
    ダと、ブレーキペダルの踏力に応じた制動力を前記ホイ
    ールシリンダに発生させる通常ブレーキ手段と、ブレー
    キペダルの踏み込み時の操作態様を検出し、当該検出結
    果が予め定められた緊急制動時の踏み込み操作態様に該
    当するか否かを比較することにより、ブレーキペダルの
    緊急操作状態を検知する緊急ブレーキ操作検知手段と、
    該緊急ブレーキ操作検知手段が緊急操作状態を検知した
    ときには、前記通常ブレーキ手段によって発生させられ
    る制動力よりも大きな制動力を前記ホイールシリンダに
    発生させる自動ブレーキ手段とを備えたブレーキ装置に
    おいて、 前記自動ブレーキ手段の作動後におけるブレーキペダル
    踏み戻し時のブレーキペダルの操作量の減少度合いを予
    め定められた所定値と比較することにより、ブレーキペ
    ダルの操作量の減少度合いが前記所定値よりも大きくな
    ったことを検出したときには、ブレーキペダルの緊急操
    作状態の終了を検知する緊急ブレーキ操作終了検知手段
    と、該緊急ブレーキ操作終了検知手段からの緊急操作状
    態の終了検知によって、前記自動ブレーキ作動手段の作
    動を解除する自動ブレーキ解除手段とを備えてなること
    を特徴とするブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 車輪に制動力を付与するホイールシリン
    ダと、ブレーキペダルの踏力に応じた制動力を前記ホイ
    ールシリンダに発生させる通常ブレーキ手段と、ブレー
    キペダルの踏み込み時の操作態様を検出し、当該検出結
    果が予め定められた緊急制動時の踏み込み操作態様に該
    当するか否かを比較することにより、ブレーキペダルの
    緊急操作状態を検知する緊急ブレーキ操作検知手段と、
    該緊急ブレーキ操作検知手段が緊急操作状態を検知した
    ときには、前記通常ブレーキ手段によって発生させられ
    る制動力よりも大きな制動力を前記ホイールシリンダに
    発生させる自動ブレーキ手段とを備えたブレーキ装置に
    おいて、 前記自動ブレーキ手段の作動後におけるブレーキペダル
    踏み戻し時のブレーキペダルの操作量の減少度合いを予
    め定められた所定値と比較することにより、ブレーキペ
    ダルの操作量の減少度合いが前記所定値よりも大きくな
    ったことを検出したときには、ブレーキペダルの緊急操
    作状態の終了を検知する緊急ブレーキ操作終了検知手段
    と、前記自動ブレーキ手段の作動時間が予め定められた
    所定時間を経過したことを検知するタイマ手段と、該緊
    急ブレーキ操作終了検知手段からの緊急操作状態の終了
    検知及び該タイマ手段の所定時間の経過検知によって、
    前記自動ブレーキ作動手段の作動を解除する自動ブレー
    キ解除手段とを備えてなることを特徴とするブレーキ装
    置。
  3. 【請求項3】 前記緊急ブレーキ操作終了検知手段は、
    前記緊急ブレーキ判定手段が緊急操作状態にあると判定
    したとき以降のブレーキペダルの最大ブレーキ操作量に
    対する減少操作度合いをもって予め定められた所定値と
    比較することを特徴とする請求項1または2記載のブレ
    ーキ装置。
  4. 【請求項4】 前記緊急ブレーキ操作終了検知手段は、
    ブレーキペダルの操作量としてブレーキペダルのストロ
    ークを検出するストローク検出手段と、該ストローク検
    出手段の検出結果に基づきブレーキペダルのストローク
    の所定量の減少度合いを検出するストローク減少度合い
    判定手段とからなることを特徴とする請求項1または2
    記載のブレーキ装置。
  5. 【請求項5】 前記緊急ブレーキ操作終了検知手段は、
    ブレーキペダルの操作量として前記ホイールシリンダに
    制動力を発生させるために作用する制動液圧値を検出す
    る制動液圧値検出手段と、該制動液圧値検出手段の検出
    結果に基づき制動液圧値の所定量の減少度合いを検出す
    る制動液圧値減少度合い判定手段とからなることを特徴
    とする請求項1または2記載のブレーキ装置。
  6. 【請求項6】 前記緊急ブレーキ操作終了検知手段は、
    車両減速度を検出する車両減速度検出手段と、該車両減
    速度検出手段の検出結果に基づき車両減速度の所定量の
    減少度合いを検出する車両減速度減少判定手段とからな
    ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記
    載のブレーキ装置。
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