JPH11189109A - 車両用防曇機能付き表示部材及び車両用帯電防止機能付き表示部材 - Google Patents

車両用防曇機能付き表示部材及び車両用帯電防止機能付き表示部材

Info

Publication number
JPH11189109A
JPH11189109A JP10044780A JP4478098A JPH11189109A JP H11189109 A JPH11189109 A JP H11189109A JP 10044780 A JP10044780 A JP 10044780A JP 4478098 A JP4478098 A JP 4478098A JP H11189109 A JPH11189109 A JP H11189109A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display member
coating layer
display
vehicular display
cloudiness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10044780A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukie Koizumi
志恵 小泉
Takaharu Igarashi
隆治 五十嵐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Seiki Co Ltd
Original Assignee
Nippon Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Seiki Co Ltd filed Critical Nippon Seiki Co Ltd
Priority to JP10044780A priority Critical patent/JPH11189109A/ja
Publication of JPH11189109A publication Critical patent/JPH11189109A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vehicle Waterproofing, Decoration, And Sanitation Devices (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 セルフクリーニング機能、あるいは、帯電防
止機能を有する車両用防曇機能付き表示部材の提供を目
的とする。 【解決手段】 ライセンスプレート(車両用表示部材)
1の表面に、酸化チタンの光触媒反応を有するコーティ
ング層2を形成する。また、紫外線を照射して除電作用
を有するコーティング層2とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ミラーやライセン
スプレートなどの車両用表示部材に関し、特にセルフク
リーニング機能を具備した車両用防曇機能付き表示部
材、あるいは、車両用帯電防止機能付き表示部材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】車体外部に装着されるライセンスプレー
ト(車両用表示部材)は、油分などの有機物が接着剤的
役割を果たして、砂,塵,泥などの異物である無機物が
表面上に堆積し、汚れとなって認識した後に除去するに
は、すでに強固な接着状態となってこれを除去すること
は困難となり、ライセンスプレートの視認性を低下させ
ることとなっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これを防ぐためには、
日頃から注意して、汚れを発見したら即座に洗浄するな
どの人為的行為を必要とするもので、これは非常に煩わ
しく、実行困難である。
【0004】あるいは、ライセンスプレートの表面に透
明な樹脂カバーなどを被せて、汚れが付着したたびにそ
のカバーを取り外して交換することも考えられるが、樹
脂カバーが太陽光線に長時間当てられることにより変色
して、ライセンスプレートの視認性を低下させたり、樹
脂カバーが走行中に脱落してしまうなどの問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明は、車両用表示部材の表面に、光触媒反応を有
するコーティング層を形成するものである。
【0006】また、車両用表示部材の表面に、酸化チタ
ンの光触媒反応を有するコーティング層を形成するもの
である。
【0007】また、車両用表示部材の表面に、光触媒反
応を有すると共に紫外線の照射により帯電防止機能を有
する酸化チタンのコーティング層を形成するものであ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】ライセンスプレート(車両用表示
部材)1の表面に、酸化チタンの光触媒反応を有するコ
ーティング層2を形成することにより、ライセンスプレ
ート1は、セルフクリーニング機能、あるいは、帯電防
止作用を有することとなり、何ら人為的行為をなさなく
とも、表面に泥や埃などの異物が残りにくく、また、帯
電防止機能により前記異物の吸着を抑えることができ、
常に表示を良好に視認することのできる車両用表示部材
を提供できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を添付図面に記載した実施例に
基づき説明する。
【0010】1は、車両の前後個所に装着されている金
属製のライセンスプレートである。2は、このライセン
スプレート1の表面に形成される酸化チタンの光触媒反
応を有するコーティング層である。このコーティング層
2は、酸化チタンの光触媒反応により、表面に付着した
異物を、紫外線により分解し、雨などの水流により流れ
落とすセルフクリーニング効果を有し、しかも親水性で
あることから表面に水分が付着して球状水滴として残ら
ず平面状に広がり、防曇効果を有している。
【0011】従って、ライセンスプレート1は、セルフ
クリーニング効果を有するして、何ら人為的行為をなさ
なくとも、表面に泥や埃などの異物が残りにくく、常に
表示を良好に視認することができる。また、雨の日でも
表面が曇りにくくなり、同様に表示を良好に視認するこ
とができる。
【0012】具体的には、石原テクノ製「無機コーティ
ング剤STK03(酸化チタン粒子5重量部と、メチル
シリケート5重量部と、メタノール7.2重量部と、ポ
ロパノール28重量部と、水67.8重量部とからなる
組成物)」を刷毛で膜厚0.01ミクロン〜10ミクロ
ン(好ましくは1ミクロン程度)となるようにナンバー
プレート1の表面に塗布した後、摂氏60度で1時間乾
燥させて、コーティング層2を形成した。
【0013】このコーティング層2は、透明でライセン
スプレート1の視認性を損なわせることはなく、テープ
剥離試験によっても剥離せず、日本工業規格H8602
の鉛筆硬度試験によれば3Hの硬度を得られた。
【0014】そして、屋外における環境試験の結果、1
か月経過後もライセンスプレート1は当初の状態を維持
していることを目視にて確認した。
【0015】なお、本発明は、酸化チタンに限らず、光
触媒反応を有するコーティング層であれば同様の作用及
び効果を得ることができるものである。
【0016】また、本発明は、ライセンスプレート1に
限らず、他の車両用表示部材である計器の表面保護用透
明カバー,ルームミラー,ドアミラー、あるいは、ヘッ
ドアップディスプレイと称される虚像表示装置の反射部
材などにも前記実施例と同様に適用することができ、斯
かる車両用表示部材も前記実施例で示したライセンスプ
レートと同様に表面が汚れやすく、また、曇ったりする
ことで運転操作に大きく影響を与えるものであり、常に
良好な表示が要求される点においてライセンスプレート
と同等であることから、コーティング層2をその表面に
形成することで、セルフクリーニング効果や防曇効果を
得ることができ、初期の良好な状態を長い時間に渡り維
持することが可能となる。
【0017】ところで、本発明者等は、前記実施例にお
けるコーティング層2を構成する酸化チタンが除電作
用、すなわち、帯電防止機能を有することを発見した。
【0018】アクリル樹脂平板の表面に、石原テクノ製
「無機コーティング剤STK03(酸化チタン粒子5重
量部と、メチルシリケート5重量部と、メタノール7.
2重量部と、ポロパノール28重量部と、水67.8重
量部とからなる組成物)」を刷毛で膜厚1ミクロン程度
となるように塗布した後、摂氏60度で1時間乾燥させ
て、コーティング層2を形成した。その後、400ナノ
メータの紫外線を5分間照射した(試材1)。同時に、
この試材1と同様構成であるが、紫外線を照射しないも
のを用意した(試材2)。
【0019】次に、試材1,試材2を個別にシシド静電
気(株)製のスタティックネオストメータを用いて電荷
減衰試験(半減期試験)を行ったが、図2で示すよう
に、当初マイナス10キロボルトのコロナ放電により帯
電させて、その後の前記アクリル樹脂平板における帯電
圧の半減期を測定したところ、試材1は試材2の約2倍
の除電作用を有することが分かった。
【0020】従って、このコーティング層2を、前記車
両用表示部材に用いることにより、防曇効果と共に帯電
防止機能をも期待でき、初期の良好な状態を長い時間に
渡り維持することが可能となる。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、特別な人為的行為をな
さなくとも、表面に泥や埃などの異物が残りにくいセル
フクリーニング効果を有すると共に防曇効果を有するた
め、常に表示を良好に視認することのできる車両用防曇
機能付き表示部材を実現することができ、交通安全に寄
与することが期待できるものである。
【0022】また、紫外線を照射することによりコーテ
ィング層が除電作用を有するものとなることにより、光
触媒反応を有することによる防曇効果を有するため、車
両用帯電防止機能付き表示部材を実現することができ、
利用価値を一層向上させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を説明する平面図。
【図2】 同上実施例における除電作用を説明する特性
図。
【符号の説明】
1 ライセンスプレート(車両用表示部材) 2 コーティング層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年3月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】アクリル樹脂平板の表面に、石原テクノ製
「無機コーティング剤STK03(酸化チタン粒子5重
量部と、メチルシリケート5重量部と、メタノール7.
2重量部と、ポロパノール28重量部と、水67.8重
量部とからなる組成物)」を刷毛で膜圧1ミクロン程度
となるように塗布した後、摂氏60度で1時間乾燥させ
て、コーティング層2を形成した。そして、このコーテ
ィング層2なしのアクリル樹脂平板(図2のA)、前記
環境にてアクリル樹脂平板にコーティング層2を形成し
たもの(図2のB)、コーティング層2を形成した後に
400ナノメータの紫外線(UV)を5分照射したもの
(図2のC)及び同UVを16分照射したもの(図2の
D)の各試材を用意した。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】次に、前記各試材を個別にシシド静電気製
「スタティックネオストメータ」を用いて電荷減衰試験
(半減期試験)を行ったが、図2で示すように、当初マ
イナス10キロボルトのコロナ放電により帯電させて、
その後の前記アクリル樹脂平板における帯電圧の半減期
を測定したところ、コーティング層2を形成しないもの
(図2のA)は、変化が見られなかったのに対して、コ
ーティング層2を形成したもの(図2のB〜D)は、除
電作用により帯電防止機能を有することを確認すること
ができ、特に、UV照射によりその作用が著しく増大す
ることが分かった。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両用表示部材の表面に、光触媒反応を
    有するコーティング層を形成することを特徴とする車両
    用防曇機能付き表示部材。
  2. 【請求項2】 車両用表示部材の表面に、酸化チタンの
    光触媒反応を有するコーティング層を形成することを特
    徴とする車両用防曇機能付き表示部材。
  3. 【請求項3】 車両用表示部材の表面に、光触媒反応を
    有すると共に紫外線の照射により除電作用を有する酸化
    チタンのコーティング層を形成することを特徴とする車
    両用帯電防止機能付き表示部材。
JP10044780A 1997-10-23 1998-02-26 車両用防曇機能付き表示部材及び車両用帯電防止機能付き表示部材 Pending JPH11189109A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10044780A JPH11189109A (ja) 1997-10-23 1998-02-26 車両用防曇機能付き表示部材及び車両用帯電防止機能付き表示部材

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29088797 1997-10-23
JP9-290887 1997-10-23
JP10044780A JPH11189109A (ja) 1997-10-23 1998-02-26 車両用防曇機能付き表示部材及び車両用帯電防止機能付き表示部材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11189109A true JPH11189109A (ja) 1999-07-13

Family

ID=26384746

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10044780A Pending JPH11189109A (ja) 1997-10-23 1998-02-26 車両用防曇機能付き表示部材及び車両用帯電防止機能付き表示部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11189109A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009038150A1 (ja) 2007-09-20 2009-03-26 Fujifilm Corporation 防曇性カバー、及び該防曇性カバーを用いたメーター用カバー

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009038150A1 (ja) 2007-09-20 2009-03-26 Fujifilm Corporation 防曇性カバー、及び該防曇性カバーを用いたメーター用カバー

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3930591B2 (ja) 光触媒性親水性コーティング組成物、親水性被膜の形成方法および被覆物品
KR100307053B1 (ko) 포토마스크의방진보호용프레임-지지펠리클
US20060263516A1 (en) Hydrophobic coating
JPH1045432A (ja) 防汚性と水滴付着防止性を兼ね備えた車両用ミラー
JPH11189109A (ja) 車両用防曇機能付き表示部材及び車両用帯電防止機能付き表示部材
JP3087682B2 (ja) 光触媒性親水性部材
JP4501562B2 (ja) 積層膜付き基材およびその製造方法
JPH0959041A (ja) 光触媒を含有する防曇性コーティング組成物
JP2002265817A (ja) コーティング組成物およびその製造方法
ATE207021T1 (de) Gegen vervielfältigung und/oder missbräuchliche entfernung und wiederverwendung geschützte plakette
JP2006136758A (ja) 光触媒組成物、および光触媒部材
WO2008093479A1 (en) Method for preventing dirtying of vehicle wheel and vehicle wheel
JP2001172545A (ja) コーティング組成物
JP3792922B2 (ja) 光触媒機能を有するシート
JP3816242B2 (ja) 防汚性部材及び防汚性部材に貼着される保護フイルム
JP2001315247A (ja) 親水性被膜を具えた物品
JP2001262522A (ja) 自浄性再帰反射体及びその製造方法
JPH10180948A (ja) 転写シ−ト、及び光触媒性親水性薄膜の転写方法
JP2004292810A (ja) 防曇被覆用組成物
JP2003040952A (ja) 機能性親水性部材
JPH1110077A (ja) 防汚性自動車及び自動車車体用表面処理剤
JP6730694B2 (ja) 汚れ消失性積層物、該汚れ消失性積層物を用いた画像表示装置および自動車部品
JPH1099775A (ja) 水溶性マスキング剤
JPH1067543A (ja) 光触媒性親水性部材
JP2002192642A (ja) 表面親水性部材