JPH1110077A - 防汚性自動車及び自動車車体用表面処理剤 - Google Patents

防汚性自動車及び自動車車体用表面処理剤

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JPH1110077A
JPH1110077A JP17887897A JP17887897A JPH1110077A JP H1110077 A JPH1110077 A JP H1110077A JP 17887897 A JP17887897 A JP 17887897A JP 17887897 A JP17887897 A JP 17887897A JP H1110077 A JPH1110077 A JP H1110077A
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JP
Japan
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automobile
stainproof
water
automotive body
surface treating
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Application number
JP17887897A
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English (en)
Inventor
Mitsumasa Sugano
充誠 菅野
Makoto Hayakawa
信 早川
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防汚性能に優れた車体を有する自動車、及び
既設の自動車車体に被覆することにより優れた防汚性能
を該自動車に付与しうる自動車車体用表面処理剤の提
供。 【解決手段】 自動車車体外表面に親水性物質からなる
被膜が形成されていることを特徴とする防汚性自動車、
及び自動車車体外表面に被覆することにより防汚効果を
発揮する表面処理剤であって、前記表面処理剤は親水性
物質と溶媒を含有することを特徴とする自動車車体用表
面処理剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防汚性能に優れた
車体を有する自動車、及び既設の自動車車体に被覆する
ことにより優れた防汚性能を該自動車に付与しうる自動
車車体用表面処理剤に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車車体は、煤塵や排気ガスなどの燃
焼生成物等により汚れやすい。より具体的には側面ボデ
ィには筋状の黒い汚れが、フロントボディには水玉状の
黒い汚れが生じやすい。しかもこれら自動車の汚れの清
掃には時間もかかる。
【0003】自動車車体に視覚的に目立つ汚れが生じる
のは以下のメカニズムに基づくと考えられる。まず大気
中に浮遊する煤塵等が晴天にフロントボディや側面ボデ
ィに堆積する。堆積物は降雨に伴い雨水により運ばれ
る。そして自動車車体表面は一般に塗装により疎水性表
面で形成されているので、フロントボディでは水滴が残
留し、側面ボディでは雨筋状に水滴が残留する。そし
て、表面が乾燥するとその部分に黒い汚れが付着し、フ
ロントボディには水玉状の黒い汚れが、側面ボディには
筋状の黒い汚れが生じる。
【0004】従来より、上記汚れ対策として、撥水性ワ
ックスが使用されている。この技術の期待する効果は、
表面を十分な撥水性にすることにより、車体表面に形成
される水滴は転がって表面に残留せず、従って汚れ成分
も残留しないというものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
撥水性ワックスでは、撥水性能が十分でないため車体表
面に形成される水滴は十分に転がるまでに至らず、車体
表面に水滴が残留してしまい、十分な防汚効果が発揮さ
れなかった。本発明では、上記事情に鑑みてなされたも
のであり、防汚性能に優れた車体を有する自動車、及び
既設の自動車車体に被覆することにより優れた防汚性能
を該自動車に付与しうる自動車車体用表面処理剤を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記課題を
解決すべく、自動車車体外表面に親水性物質からなる被
膜が形成されていることを特徴とする防汚性自動車、或
いは自動車車体外表面に被覆することにより防汚効果を
発揮する表面処理剤であって、前記表面処理剤は親水性
物質と溶媒を含有することを特徴とする自動車車体用表
面処理剤を提供する。車体表面を親水性にすることで、
雨水が車体に付着した場合に水滴は形成されずに水膜状
になる。なおかつ、該親水性表面は、煤塵等の燃焼生成
物などの疎水性物質との親和性よりも水との親和性に優
れるため、雨水により前記汚れが洗い流される。従っ
て、視覚的に目立った汚れが生じにくく、かつ汚れ付着
量も少なくなる。
【0007】本発明の好ましい態様においては、前記親
水性物質は無機酸化物粒子であるようにする。無機酸化
物粒子は化学的に安定であり、熱膨張も小さいため、耐
候性に優れた被膜を形成可能となる。
【0008】本発明の好ましい態様においては、前記無
機酸化物粒子はシリカであるようにする。シリカは屈折
率が小さい(1.5)ため、透明な被膜を形成しやす
く、塗装や金属が腐食されにくい中性溶媒や有機溶媒へ
の分散性が良好であるので、表面処理剤として好適であ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】まず、以下に本発明の表面処理剤
の構成要素について説明する。親水性物質としては、シ
ラノ−ル等の親水性樹脂や無機酸化物粒子が使用でき
る。無機酸化物粒子としては、シリカ、アルミナ、ジル
コニア、セリア、イットリア、ボロニア、マグネシア、
カルシア、フェライト、無定型チタニア、ハフニア等の
単一酸化物のみでなく、チタン酸バリウム、ケイ酸カル
シウム、水ガラス、アルミノケイ酸塩、リン酸カルシウ
ム等の複合酸化物も含む。
【0010】溶媒には、水やエタノ−ル、イソプロパノ
−ル、n−プロパノ−ル、ブタノ−ル等のアルコ−ル、
及びそれらの混合溶媒などが利用できる。溶媒中にはそ
の他に界面活性剤、レベリング剤、抗菌剤等を添加して
もよい。
【0011】界面活性剤としては、スルホン酸ポリオキ
シエチレンアルキルフェニルエ−テルアンモニウム塩、
スルホン酸ポリオキシエチレンアルキルフェニルエ−テ
ルナトリウム塩、脂肪酸ナトリウムセッケン、脂肪酸カ
リセッケン、ジオクチスルホコハク酸ナトリウム、アル
キルサルフェ−ト、アルキルエ−テルサルフェ−ト、ア
ルキルサルフェ−トソ−ダ塩、アルキルエ−テルサルフ
ェ−トソ−ダ塩、アルキルサルフェ−トTEA塩、ポリ
オキシエチレンアルキルエ−テルサルフェ−トソ−ダ
塩、ポリオキシエチレンアルキルエ−テルサルフェ−
ト、ポリオキシエチレンアルキルエ−テルサルフェ−ト
TEA塩、2エチルヘキシルアルキル硫酸エステルナト
リウム塩、アシルメチルタウリン酸ナトリウム、ラウロ
イルメチルタウリン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンス
ルホン酸ナトリウム、スルホコハク酸ラウリル2ナトリ
ウム、ポリオキシエチレンスルホコハク酸ラウリル2ナ
トリウム、ポリカルボン酸、オレオイルザルコシン、ア
ミドエ−テルサルフェ−ト、ラウロイルザルコシネ−
ト、スルホFAエステルナトリウム塩等のアニオン性界
面活性剤;ポリオキシエチレンラウリルエ−テル、ポリ
オキシエチレントリデシルエ−テル、ポリオキシエチレ
ンステアチルエ−テル、ポリオキシエチレンオレイルエ
−テル、ポリオキシエチレンアルキルエ−テル、ポリオ
キシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンア
ルキルフェニルエ−テル、ポリオキシエチレンラウラ−
ト、ポリオキシエチレンステアレ−ト、ポリオキシエチ
レンオレエ−ト、ソルビタンステアレ−ト、ソルビタン
アルキルエステル、ポリオキシエチレンソルビタンアル
キルエステル、ポリエ−テル変性シリコ−ン、ポリエス
テル変性シリコ−ン、ソルビタンラウラ−ト、ソルビタ
ンパルミテ−ト、ソルビタンオレエ−ト、ソルビタンセ
スキオレ−ト、ポリオキシエチレンソルビタンラウラ−
ト、ポリオキシエチレンソルビタンステアレ−ト、ポリ
オキシエチレンソルビタンパルミテ−ト、ポリオキシエ
チレンソルビタンオレエ−ト、グリセロ−ルステアレ−
ト、ポリグリセリン脂肪酸エステル、アルキルアルキロ
−ルアミド、ラウリン酸ジエタノ−ルアミド、オレイン
酸ジエタノ−ルアミド、ポリオキシエチレンアルキルア
ミン、ポリオキシエチレンステアレ−ト、ポリオキシエ
チレンアルキルプロピレンジアミン等のノニオン性界面
活性剤;アルキルジメチルベンジルアンモニウムクロラ
イド、1−ヒドロキシエチル2−アルキルイミダゾリン
4級塩、アルキルイソキノリニウムブロマイド、高分子
アミン、アルキルトリメチルアンモニウムクロライド、
アルキルイミダゾリン4級塩、ジアルキルジメチルアン
モニウムクロライド、オクタデシルアミン酢酸塩、アル
キルプロピレンジアミン酢酸塩、テトラデシルアミン酢
酸塩、ジオレイルジメチルベンジルアンモニウムクロラ
イド等のカチオン性界面活性剤;ジメチルアルキルベタ
イン、アルキルグリシン、アミドベタイン、イミダゾリ
ン等の両性界面活性剤等が好適に利用できる。
【0012】レベリング剤としては、ジアセトンアルコ
−ル、エチレングリコ−ルモノメチルエ−テル、4−ヒ
ドロキシ−4−メチル−2−ペンタノン、ジプロピレン
グリコ−ル、トリプロピレングリコ−ル、1−エトキシ
−2−プロパノ−ル、1−ブトキシ−2−プロパノ−
ル、プロピレングリコ−ルモノメチルエ−テル、1−プ
ロポキシ−2−プロパノ−ル、ジプロピレングリコ−ル
モノメチルエ−テル、ジプロピレングリコ−ルモノエチ
ルエ−テル、トリプロピレングリコ−ルモノエチルエ−
テル等が好適に利用できる。
【0013】本発明の表面処理剤の使用方法は、基本的
に車体表面に布拭き法、スポンジ拭き法、スプレ−コ−
ト、フロ−コ−ト等の方法で塗布する。特に既存の車体
に使用する場合には、上記塗布方法のうち布拭き法及び
スポンジ拭き法が、塗り広げるように使用することによ
って、表面処理剤に含有される硬質な無機酸化物粒子の
研磨効果により既存の基材表面にすでに付着していた汚
れも除去されるようになるので好ましい。
【0014】抗菌剤としては、Ag、Cu、Znのよう
な金属を添加することができる。前記金属を添加した場
合、塗膜により形成される表面層は、表面に付着した細
菌や黴を暗所でも死滅させることができる。
【0015】
【実施例】オルガノシリカゾル(日産化学、IPA−S
T、固形分濃度30重量%)を、有機溶媒(イソプロパ
ノ−ル9重量部とジアセトンアルコ−ル1重量部の混合
溶媒)で希釈し、シリカ濃度0.2重量%の液状物を調
製した。この液状物を乗用車(メタリック調)側面の一
部及びボンネットの一部にスプレ−コ−ティング法にて
塗布した。この乗用車を屋外に放置した。塗布して3日
後に降雨があった。その次の日(晴天)に観察したとこ
ろ、乗用車(メタリック調)側面の塗布してない部分に
は黒っぽい汚れが筋状に観察されたのに対し、上記液状
物を塗布した部分には目立った汚れは観察されなかっ
た。また、ボンネットの塗布してない部分には黒っぽい
汚れが水玉状に観察されたのに対し、上記液状物を塗布
した部分には目立った汚れは観察されなかった。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、自動車車体に優れた防
汚機能を付与しうるようになる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車車体外表面に親水性物質からなる
    被膜が形成されていることを特徴とする防汚性自動車。
  2. 【請求項2】 前記親水性物質は無機酸化物粒子である
    ことを特徴とする請求項1に記載の防汚性自動車。
  3. 【請求項3】 前記無機酸化物粒子はシリカであること
    を特徴とする請求項2に記載の防汚性自動車。
  4. 【請求項4】 自動車車体外表面に被覆することにより
    防汚効果を発揮する表面処理剤であって、前記表面処理
    剤は親水性物質と溶媒を含有することを特徴とする自動
    車車体用表面処理剤。
  5. 【請求項5】 前記親水性物質は無機酸化物粒子である
    ことを特徴とする請求項4に記載の自動車車体用表面処
    理剤。
  6. 【請求項6】 前記無機酸化物粒子はシリカであること
    を特徴とする請求項5に記載の自動車車体用表面処理
    剤。
JP17887897A 1997-06-19 1997-06-19 防汚性自動車及び自動車車体用表面処理剤 Pending JPH1110077A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003013009A (ja) * 2001-06-29 2003-01-15 Catalysts & Chem Ind Co Ltd コーティング剤
US6846512B2 (en) * 2001-01-30 2005-01-25 The Procter & Gamble Company System and method for cleaning and/or treating vehicles and the surfaces of other objects
JP2005517052A (ja) * 2002-02-07 2005-06-09 デグサ アクチエンゲゼルシャフト 汚れおよび水をはじく特性を有する保護層の製造方法

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