JPH11188142A - パチンコ機の玉戻り防止装置 - Google Patents

パチンコ機の玉戻り防止装置

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JPH11188142A
JPH11188142A JP29632498A JP29632498A JPH11188142A JP H11188142 A JPH11188142 A JP H11188142A JP 29632498 A JP29632498 A JP 29632498A JP 29632498 A JP29632498 A JP 29632498A JP H11188142 A JPH11188142 A JP H11188142A
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茂 市原
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篤 斉藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振り子の原理を利用して、発射玉の速度に影
響を与えることなく飛玉することができ、かつ戻り玉を
防止することができ、その機能を失することのないパチ
ンコ機の玉戻り防止装置を提供する。 【解決手段】 パチンコ玉の誘導部への逆流を防止する
ガイド部材20と、ガイド部材20を回動可能に支持す
る回動軸19を有し、ガイド部材20が誘導部の出口4
を開く方向へ回動してパチンコ玉の遊技面上への発射を
許容する一方、閉じる方向に回動して前記遊技面へ発射
されたパチンコ玉の誘導部への戻りを阻止するパチンコ
機の玉戻り防止装置であって、ガイド部材20は回動軸
19に対して誘導部出口4を開閉する開閉部と、該開閉
部を常には誘導部出口4を塞ぐ方向へ付勢する重錘部2
5とを備える。ガイド部材20の少なくとも重錘部25
を覆って重錘部25へのパチンコ玉の衝突を防止するケ
ース体6が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パチンコ機にお
ける発射玉の玉戻り防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のパチンコ機において一度
発射されたパチンコ玉はハンマー装置側へ逆戻りしない
ことが好ましく、このため発射レールの上端に玉戻り防
止装置を取付けたものとして、例えば実公平3−301
38号公報のものがある。この公報に開示された技術内
容は遊技板の前面に設けられる発射玉案内レールの内側
のものの上端に、弾性体からなる舌片を、上端が上方に
向く姿勢にし、かつ、上端と前記発射玉案内レールの外
側のものと距離が、パチンコ玉の直径寸法よりは小さ
く、かつ、パチンコ玉の半径より大きくなるようにして
取付ける構成としたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の構成のものでは舌状の弾性体を発射玉の案内レール
の上端に発射方向に指向するように設けてその弾性を利
用して発射玉の速度に影響を与えることなく飛玉するこ
とができ、かつ戻り玉を防止する構成としたものである
が、この弾性体による場合、発射時の撓みと防止時の撓
みとが多数回繰り返されることから、経年的にはそれ自
体に脆性を伴い弾性機能が低下して破損を生じる恐れの
ある問題点があった。
【0004】本発明は、上記従来の問題点を解決すべく
なされたもので、振り子の原理を利用して、発射玉の速
度に影響を与えることなく飛玉することができ、かつ戻
り玉を防止することができ、その機能を失することのな
いパチンコ機の玉戻り防止装置を提供することを目的と
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記技術課題
を解決するため、誘導レールと発射レールとによりパチ
ンコ玉を遊技面側に発射する発射口の前記発射レールの
上端側に付設される玉戻り防止装置であって、該玉戻り
防止装置は本体ケースとガイド板とより構成し、本体ケ
ースは発射レールの上端側に取付けられる取付基部より
発射レールの円弧形状の延長線上に向けて先端に屈曲部
を有するほぼ湾曲状に延びる支持片を形成し、また、こ
の本体ケースの前面側には遮蔽板を一体に形成して取付
基部と屈曲部間に空間部を形成し、この遮蔽板の屈曲部
側には同心状に枢着ピンを取付けて、該枢着ピンには軸
受部を介して短尺板と長尺板とからなる略く字形状のガ
イド板を回動可能に取付けて短尺板を発射口の前部側に
垂直状で、かつパチンコ玉の発射方向に指向して臨むよ
うに位置させ、長尺板の下部にはウエイト部を形成して
ガイド板に振り子機能を付与する構成としたパチンコ機
の玉戻り防止装置に存する。
【0006】
【作用】上記構成としたことにより、ガイド板は発射口
からの飛玉の接触力により瞬時に時計方向へ回動され
て、ガイド板との接触は極めて短時間であるから飛玉速
度が抑制されることなく発射速度とほぼ同速度で飛玉さ
れる。また、パチンコ玉の飛玉後にはガイド板は振り子
の原理により瞬時に元の位置に復帰されるので、発射口
より近距離の釘等により急速に跳ね戻される飛玉をも阻
止可能とする。
【0007】
【実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面にした
がって説明すると、図1はパチンコ玉Pの発射口4側を
示すもので、発射用ハンマー(図示せず)側より遊技板
1上に誘導レール2と発射レール3とが所定の間隔で略
円弧状に敷設され、この発射レール3は誘導レール2よ
り短く形成されて発射口4を構成し、この発射レール3
の上端には玉戻り防止装置5が取付けられている。
【0008】この玉戻り防止装置5は本体ケース6とガ
イド板20とより構成されている。この本体ケース6は
合成樹脂等からなるもので、同本体ケース6は発射レー
ル3の幅とほぼ同幅の取付け幅を有するもので、その取
付基部7側は発射レール3の遊技側面に沿う取付片8を
有する略不等四辺形状に形成されて所定の位置には釘部
材により取付ける取付孔9が貫設されるとともに、同遊
技板1側となる取付面の所定の位置には取付基準となる
突起10が突設されている(図2および図3参照)。ま
た、この取付基部7の図示取付片8の反対側の内側片1
1より図1に示すように発射レール3の円弧形状の延長
線上に向けてほぼ湾曲状に延びる支持片12が形成され
てその先端はかぎ状の屈曲部13が形成されている。ま
た、この本体ケース6の図示前面側には遮蔽板14が一
体に設けられて空間部15が形成され、この遮蔽板14
の発射レール3側の縁14aは同発射レール3の遊技面
側に倣う形状に形成され、同縁14aの屈曲部13の先
端との間には所定の間隔tの逃し部16が形成されてい
る。
【0009】また、支持片12の内側面の所定の位置に
は円柱状の力骨部17が形成されるとともに、この凸部
17の遊技板1側となる端面には突起10とともに取付
基準となる突起18が突設されている。また、この凸部
17の上部となる屈曲部13側の遮蔽坂14には同屈曲
部13とほぼ同心状にガイド板20を取付ける金属製の
枢着ピン19が取付けられている。
【0010】このガイド板20は合成樹脂等により弾性
能を有する板状に形成されるもので、図5および図6に
示すようにその所定の位置には枢着ピン19に回動可能
に嵌合する軸受部21が形成され、この軸受部21を境
として図示上部側に短尺板22が、下部側に長尺板23
が形成されるとともに、この短尺板22と長尺板23と
は所定の角度で略く字形状に形成され、このガイド板2
0の遮蔽板14側となる縁は所定の範囲に亘り切欠き部
24が形成されている。また、長尺板23の下端部には
その幅方向に力骨状のウエイト部25が形成され、ま
た、短尺板22の上縁側は図示のように所定の角度で傾
斜縁26が形成されている。このように形成されてガイ
ド板20は軸受部21が枢着ピン19に挿通されてCリ
ング等により回動可能に止着され、短尺板22は本体ケ
ース6より突出されている。
【0011】このように形成された玉戻し装置5を取付
けるに際し、遊技板1の発射レール3の発射口4側の所
定の位置には図示はしないが予めゲージ等により本体ケ
ース6に突設した突起10,18を嵌込む孔が穿設され
ており、同孔に突起10,18を嵌込むと図1に示すよ
うに本体ケース6の取付片8および遮蔽板14の縁14
aの一部は発射レール3に沿って当接されるとともに、
短尺板22は発射口4の前方側に臨まれ、この状態で取
付孔9より釘部材により遊技板1に止着されている。こ
の取付状態で図1に示すようにガイド板20の長尺板2
3側はウエイト部25が支持片12の内側に当接され、
この状態で短尺板22は図示垂直状に起立されて発射口
4の幅Hのほぼ1/2を遮蔽状に、かつ飛玉の発射方向
に指向した状態で支持されている。
【0012】このように玉戻り防止装置5を取付けたパ
チンコ機においてハンマー装置によりパチンコ玉Pが発
射されると同パチンコ玉Pは外側の誘導レール2に沿っ
て発射口4側へ案内されて図1に示すように発射口4よ
り出るとその前方に臨まれたガイド板20の短尺板22
の傾斜縁26に接触される。この接触力によりガイド板
20は枢着ピン19を介して回動可能に設けたものであ
るから、即座に枢着ピン19を中心に時計方向へ回動さ
れて図示二点鎖線で示す位置、すなわち屈曲部13の逃
し部16側へ回動されて同ガイド板20は発射レール3
の延長部を形成するように回動されると同時にパチンコ
玉Pは遊技面側へ通過し、この通過と同時にガイド板2
0はその長尺板23の下部に形成したウエイト部25に
より反時計方向へ回動されてガイド板20は元の位置に
復帰されるので、発射口4側へ釘等により跳ね戻されよ
うとするパチンコ玉Pはこの発射口4の前部に位置した
短尺板22に衝突しても同ガイド板20の反時計方向へ
の回動は長尺板23により阻止されて遊技板1側へ跳ね
戻されて発射口4を逆戻りすることがない。
【0013】このように本例玉戻り防止装置5によれ
ば、そのガイド板20は軸受部21を境として短尺板2
2と長尺板23とを設けて長尺板23の下部にウエイト
部25を設けて振り子の原理を利用して本体ケース6に
付設する構成としたものであるから、ハンマー装置によ
り発射されたパチンコ玉Pはその発射速度で発射口4よ
り出てガイド板20の短尺板22の傾斜縁26側に接触
するものであるが、ガイド板20はこの接触力により瞬
時に時計方向へ回動されるものであるから、ガイド板2
0との接触は極めて短時間であるから飛玉速度が抑制さ
れることなく発射速度とほぼ同速度で飛玉される。ま
た、パチンコ玉Pの飛玉後にはガイド板20は振り子の
原理により瞬時に元の位置に復帰されるので、発射口4
より近距離の釘等により急速に跳ね戻される飛玉をも阻
止することができる。また、パチンコ玉Pがガイド板2
0の傾斜縁26に接触する接触力は同ガイド板20が瞬
時に回転されることと、この傾斜縁26は水平なものよ
り長く形成されるのでガイド板の振動が分散されること
と相俟って軸受部21、延いては枢着ピン19への影響
が著減されて振り子動作機能の低下を防止することがで
きる。
【0014】
【発明の効果】本発明は、ハンマー装置により発射され
たパチンコ玉はその発射速度で発射口より出てガイド板
の短尺板の縁側に接触するものであるが、ガイド板はこ
の接触力により瞬時に時計方向へ回動されるものである
から、ガイド板との接触は極めて短時間であるから飛玉
速度が抑制されることなく発射速度とほぼ同速度で飛玉
される。また、パチンコ玉Pの飛玉後にはガイド板は振
り子の原理により瞬時に元の位置に復帰されるので、発
射口より近距離の釘等により急速に跳ね戻される飛玉を
も阻止することができる。また、パチンコ玉がガイド板
の縁に接触する接触力は同ガイド板が瞬時に回転される
のでガイド板の振動は分散されて軸受部、引いては枢着
ピンへの影響が著減されて振り子動作機能の低下を防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ玉の発射口に玉戻り防止装置を取付け
た正面図である。
【図2】玉戻り防止装置の本体ケースの平面図である。
【図3】本体ケースの背面図である。
【図4】図2のA−A線断面図である。
【図5】ガイド板の側面図である。
【図6】ガイド板の平面図である。
【符号の説明】
2 誘導レール 3 発射レール 4 発射口 5 玉戻り防止装置 6 本体ケース 7 取付基部 12 支持片 13 屈曲部 14 遮蔽板 15 中空部 19 枢着ピン 20 ガイド板 21 軸受部 22 短尺板 23 長尺板 25 ウエイト部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年10月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 パチンコ機の玉戻り防止装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パチンコ機にお
ける発射玉の玉戻り防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のパチンコ機において一度
発射されたパチンコ玉はハンマー装置側へ逆戻りしない
ことが好ましく、このため発射レールの上端に玉戻り防
止装置を取付けたものとして、例えば実公平3−301
38号公報のものがある。この公報に開示された技術内
容は遊技板の前面に設けられる発射玉案内レールの内側
のものの上端に、弾性体からなる舌片を、上端が上方に
向く姿勢にし、かつ、上端と前記発射玉案内レールの外
側のものと距離が、パチンコ玉の直径寸法よりは小さ
く、かつ、パチンコ玉の半径より大きくなるようにして
取付ける構成としたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の構成のものでは舌状の弾性体を発射玉の案内レール
の上端に発射方向に指向するように設けてその弾性を利
用して発射玉の速度に影響を与えることなく飛玉するこ
とができ、かつ戻り玉を防止する構成としたものである
が、この弾性体による場合、発射時の撓みと防止時の撓
みとが多数回繰り返されることから、経年的にはそれ自
体に脆性を伴い弾性機能が低下して破損を生じる恐れの
ある問題点があった。
【0004】本発明は、上記従来の問題点を解決すべく
なされたもので、振り子の原理を利用して、発射玉の速
度に影響を与えることなく飛玉することができ、かつ戻
り玉を防止することができ、その機能を失することのな
いパチンコ機の玉戻り防止装置を提供することを目的と
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1の発
明に係る玉戻り防止装置は、弾発装置により弾発された
パチンコ玉を遊技面上に誘導する誘導部を備え、パチン
コ玉が誘導部へ逆流することを防止するガイド部材と、
そのガイド部材を回動可能に支持する回動軸を有し、前
記ガイド部材が前記誘導部の出口を開く方向へ回動して
パチンコ玉の前記遊技面上への発射を許容する一方、閉
じる方向に回動して前記遊技面へ発射されたパチンコ玉
の前記誘導部への戻りを阻止するパチンコ機の玉戻り防
止装置であって、 前記ガイド部材は前記回動軸に対して
前記誘導部出口を開閉する開閉部と、該開閉部を常には
誘導部出口を塞ぐ方向へ付勢する重錘部とを備え、前記
ガイド部材の少なくとも前記重錘部を覆って前記重錘部
へのパチンコ玉の衝突を防止するケース体が設けられて
いる。また、請求項2の発明に係る玉戻り防止装置は、
請求項1に記載のパチンコ機の玉戻り防止装置におい
て、ケース体は、弾発装置により弾発されたパチンコ玉
を遊技面上に誘導する誘導部の出口をなす発射レールの
先端部に付設され、さらに、前記ケース体は、取付基
部、支持片及び前面遮蔽板を備えて内部に空間部が形成
され、その空間部には、ガイド部材を回動可能に支持す
る回動軸が設けられると共に、前記ガイド部材の重錘部
が収納されて覆われている。
【0006】
【作用】請求項1に記載の玉戻り防止装置によれば、開
閉部と重錘部とからなるガイド部材が回動して誘導部の
出口を開閉することにより、出口から遊技面へ一旦発射
されたパチンコ玉の出口への戻りが防止される。すなわ
ち、ガイド部材は、弾発装置により弾発されたパチンコ
玉(飛球)の接触力により瞬時に開き方向へ回動され、
パチンコ玉とガイド部材との接触は極めて短時間である
からその飛玉速度が抑制されることなく弾発速度とほぼ
同速度で飛球される。また、パチンコ玉がガイド部材を
通過して出口から遊技面上へ発射された後には、ガイド
部材は振り子の原理により瞬時に元の位置すなわち誘導
部の出口を閉じる位置に復帰されるので、出口より近距
離の釘等により急速に跳ね戻された飛球であってもその
出口への戻りを確実に阻止できる。また、例えばばね等
の特別の手段を用いることなくガイド部材に対して振り
子動作(回動動作)をさせることができる。ガイド部材
の下側の重錘部を上側の開閉部よりも重くするには、重
錘部側を開閉部側よりも長く形成し、あるいは下側にウ
エイト部を設けることにより実現できる。 また、遊技面
に発射されたパチンコ玉の挙動は、遊技板面に設けられ
たくぎのために複雑な動きをし、必ずしも誘導部出口側
へ戻るわけではない。すなわち、遊技面に発射されたパ
チンコ玉はガイド部材の重錘部側に向けて飛球するもの
もあるが、 とくに、請求項1記載の構成は、ガイド部材
は回動軸に対して誘導部出口を開閉する開閉部と、該開
閉部を常には誘導部出口を塞ぐ方向へ付勢する重錘部と
からなり、少なくとも重錘部を覆って、該重錘部へのパ
チンコ玉の衝突を防止するケース体を設ける構成である
ので、これら重錘部への飛球はケース体により遮断され
てガイド部材を保護することができて、重錘部へのパチ
ンコ玉の衝突によりガイド部材が誘導部の出口を開く方
向へ回動することを防止するとともに、耐久性が向上
し、長期間にわたって玉戻り防止装置としての機能を維
持することができる。また、請求項2に記載の玉戻し防
止装置によれば、ケース体の空間部に設けられた回転軸
よってガイド部材を組み付けることで、玉戻り防止装置
をアッセンブリ化できる。また、ガイド部材の重錘部
は、ケース体の空間部に収納されて覆われるため、重錘
部に対するパチンコ玉の衝突が確実に防止される。ま
た、ケース体の前面遮蔽板によって空間部の前側部を遮
蔽してガイド部材の重錘部を覆うことで、意匠性を高め
ることが可能となる。すなわち、前面遮蔽板の前面に装
飾を施して装飾機能をもたせることが容易となる。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
にしたがって説明すると、図1はパチンコ玉Pの発射口
4側を示すもので、弾発装置としてのハンマー装置(図
示せず)側より遊技面1上に誘導レール2と発射レール
3とが所定の間隔で略円弧状に敷設され、この誘導レー
ル2と発射レール3により、ハンマー装置により弾発さ
れたパチンコ玉Pを遊技面1上に誘導するための誘導路
が形成されている。発射レール3は誘導レール2より短
く形成されて発射口4(出口ともいう)を構成し、この
発射口4には玉戻り防止装置5が取付けられている。
【0008】この玉戻り防止装置5は、ケース体として
の本体ケース6とガイド部材20とより構成されてい
る。この本体ケース6は合成樹脂等からなるもので、同
本体ケース6は発射レール3の幅とほぼ同幅の取付け幅
を有するもので、その取付基部7側は発射レール3の遊
技面1側に沿う取付片8を有する略不等四辺形状に形成
されて所定の位置には釘部材により取付ける取付孔9が
貫設されるとともに、同遊技面1側となる取付面の所定
の位置には取付基準となる突起10が突設されている
(図2および図3参照)。また、この取付基部7の図示
取付片8の反対側の内側片11より図1に示すように発
射レール3の円弧形状の延長線上に向けてほぼ湾曲状に
延びる支持片12が形成されてその先端はかぎ状の屈曲
部13が形成されている。また、この本体ケース6の図
示前面側には前面遮蔽板14が一体に設けられて空間部
15が形成され、この前面遮蔽板14の発射レール3側
の縁14aは同発射レール3の遊技面1側に倣う形状に
形成され、同縁14aの屈曲部13の先端との間には所
定の間隔tの逃し部16が形成されている。
【0009】また、支持片12の内側面の所定の位置に
は円柱状の力骨部17が形成されるとともに、この力骨
部17の遊技面1側となる端面には突起10とともに取
付基準となる突起18が突設されている。また、この力
骨部17の上部となる屈曲部13側の遮蔽坂14には同
屈曲部13とほぼ同心状にガイド部材20を取付ける金
属製の枢着ピン19(回転軸ともいう)が取付けられて
いる。
【0010】このガイド部材20は合成樹脂等により弾
性能を有する板状に形成されるもので、図5および図6
に示すようにその所定の位置には枢着ピン19に回動可
能に嵌合する軸受部21が形成され、この軸受部21を
境として図示上部側に短尺板22(開閉部ともいう)
が、下部側に長尺板23が形成されるとともに、この短
尺板22と長尺板23とは所定の角度で略く字形状に形
成され、このガイド部材20の前面遮蔽板14側となる
縁は所定の範囲に亘り切欠き部24が形成されている。
また、長尺板23の下端部にはその幅方向に力骨状のウ
エイト部25が形成され(この長尺部23とウエイト部
25とで重錘部ともいう)、また、短尺板22の上縁側
は図示のように所定の角度で傾斜縁26が形成されてい
る。このように形成されてガイド部材20は軸受部21
が枢着ピン19に挿通されてCリング等により回動可能
に止着され、短尺板22は本体ケース6より突出されて
いる。
【0011】このように形成された玉戻り防止装置5を
取付けるに際し、遊技面1の発射レール3の発射口4側
の所定の位置には図示はしないが予めゲージ等により本
体ケース6に突設した取付基準用(位置決め用)の突起
10,18を嵌込む孔が穿設されており、同孔にこの突
起10,18を嵌込むと、図1に示すように本体ケース
6の取付片8および前面遮蔽板14の縁14aの一部は
発射レール3に沿って当接されるとともに、短尺板22
は発射口4の前方側に臨まれ、この状態で取付孔9より
釘部材により遊技面1に止着されている。この取付状態
で図1に示すようにガイド部材20の長尺板23側はウ
エイト部25が支持片12の内側に当接され、この状態
で短尺板22は図示垂直状に起立されて発射口4の幅H
のほぼ1/2を遮蔽状に、かつ飛玉の発射方向に指向し
た状態で支持されている。
【0012】このように玉戻り防止装置5を取付けたパ
チンコ機においてハンマー装置によりパチンコ玉Pが発
射されると同パチンコ玉Pは外側の誘導レール2に沿っ
て発射口4側へ案内されて図1に示すように発射口4よ
り出るとその前方に臨まれたガイド部材20の短尺板2
2の傾斜縁26に接触される。この接触力によりガイド
部材20は枢着ピン19を介して回動可能に設けたもの
であるから、即座に枢着ピン19を中心に時計方向へ回
動されて図示二点鎖線で示す位置、すなわち屈曲部13
の逃し部16側へ回動されて同ガイド部材20は発射レ
ール3の延長部を形成するように回動されると同時にパ
チンコ玉Pは遊技面1側へ通過し、この通過と同時にガ
イド部材20はその長尺板23の下部に形成したウエイ
ト部25により反時計方向へ回動されてガイド部材20
は元の位置に復帰されるので、発射口4側へ釘等により
跳ね戻されようとするパチンコ玉Pはこの発射口4の前
部に位置した短尺板22に衝突しても同ガイド部材20
の反時計方向への回動は長尺板23により阻止されて遊
技面1側へ跳ね戻されて発射口4を逆戻りすることがな
い。
【0013】このように本例玉戻り防止装置5によれ
ば、そのガイド部材20は軸受部21を境として短尺板
22と長尺板23とを設けて長尺板23の下部にウエイ
ト部25を設けて振り子の原理を利用して本体ケース6
に付設する構成としたものであるから、ハンマー装置に
より発射されたパチンコ玉Pはその発射速度で発射口4
より出てガイド部材20の短尺板22の傾斜縁26側に
接触するものであるが、ガイド部材20はこの接触力に
より瞬時に時計方向へ回動されるものであるから、ガイ
ド部材20との接触は極めて短時間であるから飛玉速度
が抑制されることなく発射速度とほぼ同速度で飛玉され
る。また、パチンコ玉Pの飛玉後にはガイド部材20は
振り子の原理により瞬時に元の位置に復帰されるので、
発射口4より近距離の釘等により急速に跳ね戻される飛
玉をも阻止することができる。また、パチンコ玉Pがガ
イド部材20の傾斜縁26に接触する接触力は同ガイド
部材20が瞬時に回転されることと、この傾斜縁26は
水平なものより長く形成されるのでガイド部材の振動が
分散されることと相俟って軸受部21、延いては枢着ピ
ン19への影響が著減されて振り子動作機能の低下を防
止することができる。また、遊技面1に発射されたパチ
ンコ玉Pの挙動は、遊技面1に設けられたくぎのために
複雑な動きをし、必ずしも誘導部発射口4側へ戻るわけ
ではない。すなわち、遊技面1に発射されたパチンコ玉
Pはガイド部材20の重錘部23,25側に向けて飛球
するものもあるが、ガイド部材20は枢着ピン19に対
して誘導部の発射口4を開閉する短尺板22と、該短尺
板22を常には誘導部の発射口4を塞ぐ方向へ付勢する
ウエイト部25を有する長尺板23とからなり、少なく
ともウエイト部25を有する長尺板23を覆って、該ウ
エイト部25を有する長尺板23へのパチンコ玉Pの衝
突を防止する本体ケース6を設ける構成であるので、こ
れら重錘部23,25への飛球は本体ケース6により遮
断されてガイド部材20を保護することができて、重錘
部23,25へのパチンコ玉Pの衝突によりガイド部材
20が誘導部の発射口4を開く方向へ回動することを防
止できるとともに、耐久性が向上し、長期間にわたって
玉戻り防止装置5としての機能を維持することができ
る。 また、枢着ピン19は本体ケース6に設けられ、ガ
イド部材20を枢着ピン19を介して本体ケース6に組
付ける構成としたので、玉戻り防止装置5をアッセンブ
リ化できるので、その誘導部の出口に対する組付け性を
よくすることができる。例えば本体ケース6に位置決め
部を設けておけば、ガイド部材20の誘導部出口に対す
る位置決めを簡単に行うことができる。
【0014】
【発明の効果】以上、述べたように、請求項1の発明に
よれば、弾発装置により弾発されたパチンコ玉はその発
射速度で発射口より出てガイド部材の開閉部の縁側に接
触するものであるが、ガイド部材はこの接触力により瞬
時に時計方向へ回動されるものであるから、ガイド部材
との接触は極めて短時間であるから飛玉速度が抑制され
ることなく発射速度とほぼ同速度で飛玉される。 また、
パチンコ玉Pの飛玉後にはガイド部材は振り子の原理に
より瞬時に元の位置に復帰されるので、発射口より近距
離の釘等により急速に跳ね戻される飛玉をも阻止するこ
とができる。 さらに、パチンコ玉がガイド部材の縁に接
触する接触力は同ガイド部材が瞬時に回転されるのでガ
イド部材の振動は分散されて軸受部、引いては回動軸へ
の影響が著減されて振り子動作機能の低下を防止するこ
とができる。 また、パチンコ玉がガイド部材に当たるこ
とによりガイド部材が回動軸を中心に回動して、パチン
コ玉が通過する構成であるので、従来の弾性舌片を用い
る方式に比してパチンコ玉の通過がスムーズであり、そ
の耐久性も向上する。 また、遊技面に発射されたパチン
コ玉の挙動は、遊技板面に設けられたくぎのために複雑
な動きをし、必ずしも誘導部出口側へ戻るわけではな
い。すなわち、遊技面に発射されたパチンコ玉はガイド
部材の重錘部側に向けて飛球するものもあるが、とく
に、ガイド部材は回動軸に対して誘導部出口を開閉する
開閉部と、該開閉部を常には誘導部出口を塞ぐ方向へ付
勢する重錘部とからなり、少なくとも重錘部を覆って、
該重錘部へのパチンコ玉の衝突を防止するケース体を設
ける構成であるので、これら重錘部への飛球はケース体
により遮断されてガイド部材を保護することができて、
重錘部へのパチンコ玉の衝突によりガイド部材が誘導部
の出口を開く方向へ開く方向へ回動することを防止する
とともに、耐久性が向上し、長期間にわたって玉戻り防
止装置としての機能を維持することができる。また、請
求項2に記載の玉戻し防止装置によれば、ケース体の空
間部に設けられた回転軸よってガイド部材を組み付ける
ことで、玉戻り防止装置をアッセンブリ化できるので、
誘導部の出口をなす発射レールの先端部に対する組付け
性を向上することができる。また、ガイド部材の重錘部
は、ケース体の空間部に収納されて覆われるため、重錘
部に対するパチンコ玉の衝突をより一層確実に防止する
ことができる。また、ケース体の前面遮蔽板によって空
間部の前側部を遮蔽してガイド部材の重錘部を覆うこと
で、意匠性を高めることが可能となる。すなわち、前面
遮蔽板の前面に装飾を施して装飾機能をもたせることが
容易となり、前面遮蔽板の前面に装飾を施して意匠性を
より一層高めることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ玉の発射口に玉戻り防止装置を取付け
た正面図である。
【図2】玉戻り防止装置の本体ケースの平面図である。
【図3】本体ケースの背面図である。
【図4】図2のA−A線断面図である。
【図5】ガイド部材の側面図である。
【図6】ガイド部材の平面図である。
【符号の説明】 2 誘導レール 3 発射レール 4 発射口 5 玉戻り防止装置 6 本体ケース(ケース体) 7 取付基部 12 支持片 13 屈曲部 14 前面遮蔽板 15 中空部 19 枢着ピン(回動軸) 20 ガイド部材 21 軸受部 22 短尺板(開閉部) 23 長尺板(重錘部) 25 ウエイト部(重錘部)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘導レールと発射レールとによりパチン
    コ玉を遊技面側に発射する発射口の前記発射レールの上
    端側に付設される玉戻り防止装置であって、該玉戻り防
    止装置は本体ケースとガイド板とより構成し、本体ケー
    スは発射レールの上端側に取付けられる取付基部より発
    射レールの円弧形状の延長線上に向けて先端に屈曲部を
    有するほぼ湾曲状に延びる支持片を形成し、また、この
    本体ケースの前面側には遮蔽板を一体に形成して取付基
    部と屈曲部間に空間部を形成し、この遮蔽板の屈曲部側
    には同心状に枢着ピンを取付けて、該枢着ピンには軸受
    部を介して短尺板と長尺板とからなる略く字形状のガイ
    ド板を回動可能に取付けて短尺板を発射口の前部側に垂
    直状で、かつパチンコ玉の発射方向に指向して臨むよう
    に位置させ、長尺板の下部にはウエイト部を形成してガ
    イド板に振り子機能を付与する構成としたパチンコ機の
    玉戻り防止装置。
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