JP4038561B2 - 発射装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は弾球遊技機の発射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
回転する発射カムにより発射槌を傾動させて遊技球を発射し、また発射槌の傾動によりこの発射槌に付けてあるハンドル小物で遊技球を発射位置に供給するようにした遊技球供給方法はパチンコ機は特公平2−35586号公報ですでに公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のパチンコ機の電動遊技球発射装置は、モータ側に設けられる発射カムと発射槌に設けられたローラーアームとの係脱関係で、発射槌が遊技球を発射した瞬間に発射槌に付けてあるバネで発射槌が元の位置に復帰するようになっている。復帰したときに発射槌はバネで発射方向に対し反対側に付勢してあるので勢い剰ってバウンドをする、このバウンドを極力抑えるために2個の防振ゴムが設けてある、この防振ゴムもパチンコ機の稼働が多くなるとゴム自体が劣化すると共に変形してくる事は周知の事である、防振ゴムの変形劣化進行で発射槌のバウンドも大きくなり、バウンドした瞬間にハンドル小物が玉送レバー(通称ケタクリとも言う)を叩き球送り(以後アヒルと称す)を作動させてしまって次の遊技球を発射点に送り出してしまって次の発射槌の傾動が始まるとハンドル小物が玉送装置を作動させて遊技球を発射点に送り出しをして、結果発射点には2個の遊技球が並ぶという欠点が生じてくる。
【0004】
したがって、従来のパチンコ機では遊技球発射装置の駆動状態と遊技球供給装置の作動状態とがうまく調節してあっても時間の経過に伴って規則正しく的確に安定した遊技球の発射点への供給が出来なくなり、遊技球の良い飛び状態が得られなくなり、この調整をするとか又は防振ゴムの交換等の余分の作業もしなくてはならないという欠点も生じてきた。
【0005】
図6でより詳しく説明すると、発射装置81と玉送装置80とで遊技球21を発射する為の装置であり、発射装置81には発射モータ92が取り付けられその発射モータ92には回転軸95があってその回転軸95に発射カム85が設けられ、遊技球の21の発射に際し回転軸95は時計方向に回転をする。
発射装置81は、図示しない発射ダイアルに図示しない心棒で巻プーリー93に付けられていて反時計方向に廻すと発射が開始され更に廻すと発射強度が増して飛び距離がのびる。
巻プーリー93は、図示しないワイアーで発射力調整器90に接続され発射力調整器90は発射力の微調整をする目的で設けられている。
玉送装置80にはアヒル82が付けられ玉送レバー86がアヒル82の底面に当たる位置に設けられている。
発射装置81には槌83が付けてありその槌83は引バネ89で矢印R方向に付勢され、槌83は、位置決防振ゴム88と衝撃吸収ゴム91と共同して定められた角度に定着している。
発射カム85の回転でその頂点が槌83のローラーアーム94に達すると槌83は矢印D方向で点線図で示す槌84まで回動させ、更に発射カム85が回転を重ねると、ローラーアーム94が発射カム85の頂点から外れて引バネ89によって矢印P方向に反発して遊技球21を飛ばす。
【0006】
槌83にはハンドル小物87が付けてあり、槌83が移動をするとハンドル小物87が玉送レバー86を作動させてアヒル82が動き遊技球21を加え込む、槌83が矢印P方向へ反発するとアヒル82に加えた遊技球21を発射点に落とす。このとき槌83が大きく反発戻りをしたときには、位置決防振ゴム88と衝撃吸収ゴム91とで槌83のバウンドを抑えているがゴムの性質上劣化してくる事や、取付位置の調整が不備であったら槌83のバウンドも大きくなりハンドル小物87がアヒル82を作動させて再び遊技球21を送り出してしまう。次に発射カム85が回って槌83は矢印D方向に移動して次の遊技球21を送り出し、結局発射点には2個の遊技球21が並んで発射作動すれば当然ながら望む位置に遊技球21は飛ばない。
かかる上記の欠点に鑑み本発明はなされたものであり、発射における槌のバウンドがあっても2個の遊技球を発射点に送り出さないという事と槌のバウンドが生じてもそのバウンドを抑える調整の必要も無い発射装置の提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記課題を解決するため請求項1に示すように、発射モータ(26)と、前記発射モータ(26)の回転軸(33)に取り付けられた発射カム(36)と、前記発射モータ(26)の回転に伴って回転する前記発射カム(36)によって揺動させられる発射槌(29)と、前記発射槌(29)によって駆動される玉送レバーと、該玉送レバーによって駆動されて前記遊技球を発射点に送り出すアヒル(35)とを備え、前記発射槌(29)にて前記発射点の遊技球を打球して遊技盤面に発射する発射装置において、
前記発射カム(36)が配されている前段側で該発射カム(36)を覆うことなく前記発射モータ(26)に設けられた前段ケース(28)と、
前記前段ケース(28)によって密封される前記前段ケース(28)内に配されて前記回転軸(33)に取り付けられた円形の揺動カム(50)と、
前記回転軸(33)と平行に配されて前記前段ケース(28)の内側から該前段ケース(28)を貫通して外側に突出する揺動軸(53)と、
前記前段ケース(28)内に配され前記揺動軸(53)に取り付けられて前記揺動カム(50)に常時当接する揺動カムレバー(51)と、
前記前段ケース(28)の外側に配され前記揺動軸(53)に取り付けられた揺動レバー(38)と、
該揺動レバー(38)に取り付けられた送杆(52)と、
略L字型に形成されて先端に重錘が封じられており前記送杆(52)によって駆動されて前記重錘側を昇降揺動させる玉送レバー(37)と
を備え、
前記回転軸(33)と共回りする前記揺動カム(50)の回転に従って前記揺動カムレバー(51)を揺動させ、前記揺動軸(53)を介して該揺動カムレバー(51)と連結されている前記揺動レバー(38)を揺動させ、該揺動レバー(38)の揺動を前記送杆(52)によって前記玉送レバー(37)に伝達して揺動させる構造であり、
前記揺動カム(50)と前記揺動カムレバー(51)との摺接部分にはグリースが塗布され、前記揺動軸(53)と前段ケース(28)に設けられた該揺動軸(53)の軸受けとはグリースにより潤滑されている
ことを特徴とする発射装置を採用した。
揺動カム(50)と揺動カムレバー(51)を前段ケースに封入し、それらの接触面にグリースを塗布してあるので、揺動カム(50)の表面が凸凹にすり減ることが無く耐久性が向上する。また、揺動軸(53)とその軸受けとがグリースにより潤滑されているから、前段ケース(28)による密封性が高まってグリースの酸化現象が少なくなるので、揺動カムレバー(51)と揺動カム(50)はすり減らず、安定した動作が得られる。
【0008】
請求項2記載の発射装置は、請求項1記載の発射装置において、前記揺動カム(50)は、前記発射槌(29)が前記遊技球を発射したあとに、前記揺動カムレバー(51)が前記回転軸(33)に最接近する回転位置になることを特徴とする。
揺動カムレバー(51)と揺動カム(50)の取付位置関係は、発射槌が遊技球を発射したあとに揺動カムレバー(51)が回転軸(33)に最接近するようにしている。
発射した後に次の遊技球を発射点に送り出すが、槌がバウンドして安定停止した後であれば良いが特公平2−35586によれば槌に付けた押圧杆、つまりハンドル小物が送球部を作動させる位置がその間隔を開けていて槌がバウンドしても良い間隔を保つようにハンドル小物をラジオペンチ等で曲げて調整をするようになっている。
この公報には2個のバウンド防止の防振ゴムの説明がなされてなく発射装置における重要課題がこの防振ゴムと間隔とが挙げられるものである。本発明は遊技球を発射して、槌がバウンドして安定停止したときに次の遊技球を送り出すようにした。つまり槌がバウンドしても遊技球送りには関係がないので安定した状態を保てる。
【0009】
請求項3記載の発射装置は、請求項1又は請求項2記載の発射装置において、
前記送杆(52)は、前記揺動レバー(38)の先端に取り付けられ前記揺動軸(53)と平行に配されていることを特徴とする。送杆(52)は揺動レバー(38)の先端に設けられていて玉送りレバーに接する位置であることで発射槌のバウンドに関係が無いので大きく余裕を持たせる必要がない。
請求項4記載の発射装置は、請求項1、2又は3記載の発射装置において、前記送杆(52)と前記揺動レバー(38)とは、自重によりモータ回転と反対方向に付勢されているので、揺動カムレバー(51)を揺動カム(50)に沿って作動させるとき、安定した動作が得られる。
【0010】
次に当然考え出される事は、本発明と同様に玉送カムをモータ軸に設ける方法で、発射カムと玉送カムを隣接させて外部に設ける方法である。ところが玉送カムと発射カムは外部に晒されているので玉送カムの表面が油膜のある内は良いが油膜が取れてくると発射装置の周期性のある振動で玉送カムの表面の特定の位置に段差が出てくるという欠点がある。又玉送レバーの作動軸は油性の滑面が無いので作動する軸と作動面とがすり減って玉送レバーが歪みを生じて玉送カムよりはずれるという欠点も持ち合わせている。
以上の解決方法も欠点と成りうるのであり次に好適な実施例によって更に詳しく説明をする。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を一実施例にしたがって図面を参照して説明する。
なお、この実施例は、本発明の実施の一形態に過ぎず本発明の実施の形態を、以下に例示する具体的な形状等に制限するものではない。
【0012】
【実施例】
図1に示すように遊技機11は、箱状の外枠12を備えている。この外枠12は、遊技機11の各部を支持すると共に、図示しない遊技機設置島に設置する為の部材でもある。
外枠12の正面左の上下に一対のヒンジ13が設けられており、ヒンジ13で内枠14を支持して、また内枠14はヒンジ13を支軸にして外枠12に対して開閉自在に装着されている。
外枠12の左側の内側面には一対の図示しない係止金具が設けてあり、内枠14の右辺裏面に図示しないスライド錠が設けてあり、外枠12の係止金具とで内枠14を施錠している。内枠14を図示しない鍵で鍵穴17に挿入して開錠操作をすれば内枠14のスライド錠から係止金具がはずれて内枠14が開放できる。
内枠14には、上皿15が付けられ次に述べる賞品球とした遊技球21を受けると共に発射の為の遊技球21を整列させるものでもある。
内枠14の右下には、発射操作のハンドル18が付けられそのハンドル18には遊技球21の発射の制御と飛強度の調節する発射ダイアル19がはめられている。
【0013】
ハンドル18は、発射の一時停止させる為の発射停止ボタン20が設けられ発射中にこの発射停止ボタンを押すと発射が停止する。
ハンドル18には、発射ダイアル19がはめられてその発射ダイアル19を時計方向に回せば遊技球21が遊技盤10に設けた案内レール22を伝って矢印H方向に飛んで、発射ダイアル19を回す位置で飛ぶ距離の加減調節ができる。
飛んだ遊技球21はその挙動により遊技盤10に設けられた図示しない入賞口又は図示しない大入賞口に入賞すると賞品球として遊技球21が上皿15に払い出される。
入賞しなかった遊技球21は遊技盤10の図示しないアウト口に流れ込むと共に入賞した遊技球21も図2に示す排出口25から排出され遊技機設置島内部に還元される。
【0014】
図2は本発明を装備した遊技機11の裏概要図である。
内枠14には、機構盤16があって遊技盤10を交換可能にはめられている。
内枠14には、発射装置32が設けられその発射装置32には前段ケース28を装備し発射モータ26が設けられている。
内枠14には、詳細を図3で後述する取付ベース44で発射装置32と発射制御装置27が設けられいて、機構盤16には内枠制御装置23が設けられ、これらが互いに連携して発射モータ26を制御して発射をおこなっている。
機構盤16には、上部に賞球タンク60が付けられ、その下にタンクレール61が付けられ続いてカーブレール62を接続した賞球放出装置24が設けられ、入賞があると賞球放出装置24が作動して上皿15に放出されるが補充される遊技球21は賞球タンク60よりタンクレール61を伝ってラッパ状の入口が付いたカーブレール62を経て賞球放出装置24に流れ込むようになっている。
カーブレール62には、玉抜装置63が付けられこの玉抜装置63を作動させると賞球タンク60とタンクレール61に貯留する遊技球が、排出口25より排出されると共に、遊技に際して発射された遊技球も入賞に係わらずこの排出口25より排出される。
【0015】
内枠制御装置23は機構盤16の左下に位置して、賞球タンク60のタンクスイッチ65とカーブレール62に設けられている図示しない中継樋スイッチとで遊技球21不足を検知するスイッチや図示しない下皿に連通する樋に設けられた満杯検知の為の満杯検知スイッチ64からの信号で発射制御をしている。
内枠制御装置23は、上記の各スイッチからの信号で発射を停止させるか又は発射の継続をさせるかの制御を行っている。
発射装置32には、発射力調整器30が設けられ遊技球21の飛び微調整ができるようにしてある。
発射ダイアル19を廻すと詳細を後述する巻きプリー31が廻って遊技球21の発射ができる。
【0016】
図3の(a)は本発明の具体的な発射装置32の構造図であり、図3の(b)は発射状況の詳細図である。
発射モータ26は、取付穴48が付いた前段ケース28を装備した構造から成り立っている。
遊技球21の発射は、図示しないハンドル18内に設けた発射開始スイッチをオンさせて遊技盤10に向けて発射の開始となり、発射強弱調整は図1に示す発射ダイアル19の回動量で引バネ40で矢印P方向に付勢してあるのでその調節ができる。
発射力の詳細設定は、発射ダイアル19が巻プーリ31に接続してあり、更にワイヤー66で発射力調整器30に接続してあるので作動させながら強弱設定調整ができる。
取付ベース44の略中央に槌29が設けられその槌29にはローラーアーム43が固着され、引バネ40によって牽引されている。
取付ベース44には、発射モータ26が設けれれその回転軸33に発射カム36が穿設されて回転軸33の時計方向に回転で発射カム36がローラーアームを叩く位置に設置されている。
【0017】
槌29は、槌軸68を中心に矢印P方向と反P方向に揺動可能である。
槌29は、上部に位置決定防振ゴム39と下部に衝撃吸収ゴム42とが設けられ槌29によって遊技球21を発射した後の戻り振動を防止するようになっている。 発射モータ26には揺動レバー38が設けられその先端を略L字型に折り曲げられ(b)にも示す玉送カセット46の玉送レバー37を矢印U、D各方向に揺動させるように付けられている。
玉送レバー37は、揺動レバー38が揺動軸53を中心にして矢印S方向に回動すると玉送レバー37は矢印U方向に動く。
図3(b)に示すように玉送レバー37が矢印D方向に回動するとアヒル35が矢印T方向に動作する。T方向で遊技球21を加え反T方向に動作をすると加えた遊技球21を発射レール45の発射点67に落とす。
【0018】
図4は発射モータ26の外観図で(a)は取付ベース44の方向から見た模様であり(b)は底面からの図である。
発射モータ26には前段ケースが設けられている。
発射モータ26中央には、回転軸33がありその回転軸33に発射カム36が穿設されている。
回転軸33の近傍に軸を持った揺動レバー38が設けられている。
揺動レバー38の先端は、略L字型に曲げられその軸に平行に図示しない重錘を含む送杆52が付けてあり矢印S方向に揺動レバー38は重錘で付勢されている。
発射モータ26には、入力端子49が設けてあり発射制御装置27に図示しないワイヤハーネスで接続されている。
発射カム36が下死点に達したときは揺動レバー38は略垂直に状態となる。
回転軸33と発射カム36が矢印R方向に回転をすると揺動レバー38も揺動軸を中心に矢印S方向に動く。これは次の図5で詳細を説明する。
図5の(a)は発射モータ26の正面図で図3の取付ベース44の同方向から見た図である。
図5の(b)は前段ケース28の内部構造図である。
回転軸33は、揺動カム50が穿設され回転軸33と共に回転をする。
揺動軸53には、揺動カムレバー51が穿設され揺動カム50が回転をするとそれに沿って揺動する。
揺動レバー38には送杆52が付けられ玉送レバー37に接している。
図5の(a)に示すように揺動カムレバー51が揺動すると揺動レバー38も揺動し、玉送レバー37を矢印U、D方向に回動させ、アヒル35もT方向と反T方向に回動する。
したがって発射モータ26が回転をするとアヒル35が回動し図3で説明したように遊技球21を加えては図3(b)の発射点67に落とす結果となり槌29のバウンドの影響を受けなくてスムーズな玉送りができる。
【0019】
以上の本発明の構成と動作によると、玉送をする為の玉送レバー37がいかにスムーズに作動させるかで発明をなされたものであって一つ一つの欠点を解決する事で本構成が成り立つ。
まず第一に位置決定防振ゴム39と衝撃吸収ゴム42が劣化変形しても槌29のバウンドで玉送レバー37を2度叩かない。図6に示す従来の方式では槌83がバウンドすると槌に付けてあるハンドル小物87が玉送レバー86をも動かしてしまう。この場合は位置決定防振ゴム39の調整と衝撃吸収ゴム42の交換をし取り付け調整をしなければならない。なお位置決定防振ゴム39の調整は遊技球21の飛球効果に大きく影響を及ぼすので熟練を重ねた技術者でも調整が難しい、位置決定防振ゴム39を位置調整をすると遊技球21と槌83との打球点の位置まで変化してくるので槌83の先まで図示しない槌先調整器で調整をしなければならないという難しさがある。
【0020】
第二に玉送りは発射と玉送りのタイミングが決定されたものであり揺動カム50の回転角度と発射カム36の回転角度が、発射点に遊技球21が落下したときに槌29が次の発射準備に取り掛かる、このとき槌29の先が発射点より外に出るので、槌29の先に遊技球21が当たって発射方向に飛び出す事が無い。図6の玉送レバー86とハンドル小物87の関係は遊技球21を落とすタイミングと槌83が少々バウンドしてもハンドル小物87が玉送レバー86を作動させない範囲に余裕が設けてある、ところがこの余裕の範囲を決定させるには熟練を要した技術者でないと調整は不可能で第一に述べたように遊技店の一般店員には出来なかった。
【0021】
第三に揺動カム50と揺動レバー38が密封した前段ケースに設けられているのでグリースを塗布すれば埃も入らなくグリースの酸化現象も少なくなるので揺動カムレバー51と揺動カム50はすり減らず、安定した動作が得られる。
図6の従来方式はハンドル小物87と玉送レバー86との接触点のすり減りで玉送レバー86側の接触点が、発射の振動ですり減って可動時間の経過で段差が生じてくる、その為に槌83がバウンドもしないのに遊技球21を2個送りや3個送りがされる。この対策としてハンドル小物87の接触点に遊動させてルーズバネを挿入する方法が採られているが、このルーズバネが外れてしまう事と、やはりルーズバネは硬質であるため玉送レバー86がすり減ることもあった。
【0022】
第四に揺動軸53と図示しない軸受けとに余裕があっても前段ケース28でグリースにより潤滑されているのでこれ以上にすり減る事も無く又揺動カムレバー51が前段ケース28で囲われ揺動案内をしているので安定して玉送レバー37を動かす事が出来る。
図6に示す従来の方式で考案又は発明されると思われる前述した図示しない玉送カムを発射カム85に隣接して設けた場合、玉送レバー86とその玉送カムとの間にすり減りが生じてくると玉送カムから玉送レバー86が外れると言う事危険性がある。この場合は玉送レバー86が図示しない発射レールに取り付けてあるので発射レールごとの交換をして、第一に述べた発射点の調整をしなければならない。
【0023】
以上述べたように本発明は優れた効果を発揮できて、今まで発射に関して素人には修理調整は無理と言っていた事が回避できて、遊技店においては遊休台として技術者の調整を待つといった事も無くなり、遊技店オーナーは売上の減少も無く安心して営業をする事ができるようになり、遊技客も不満を覚える事も無くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例のパチンコ機の前面斜視図である。
【図2】 本実施例のパチンコ機の背面斜視図である。
【図3】 (a)発射装置の一部破断図で、(b)発射の状況説明図である。
【図4】 発射モータの2面図で(a)は背面図で(b)は底面図である。
【図5】 発射モータの作動説明図で(a)は遊技球を送り出す原理説明図で(b)は揺動レバーの動作説明図である。
【図6】 従来の発射装置と玉送装置の動作説明の一部破断図である。
【符号の説明】
10…遊技盤、11…遊技機、12…外枠、13…ヒンジ、14…内枠、
15…上皿、16…機構盤、17…鍵穴、18…ハンドル、
19…発射ダイアル、20…発射停止ボタン、21…遊技球、
22…案内レール、23…内枠制御装置、24…賞球放出装置、
25…排出口、26…発射モータ、27…発射制御装置、28…前段ケース、
29…槌、30…発射力調整器、31…巻プーリ、32…発射装置、
33…回転軸、35…アヒル、36…発射カム、37…玉送レバー、
38…揺動レバー、39…位置決防振ゴム、40…引バネ、
42…衝撃吸収ゴム、43…ローラーアーム、44…取付ベース、
45…発射レール、46…玉送カセット、48…取付穴、49…入力端子、
50…揺動カム、51…揺動カムレバー、52…送杆、53…揺動軸、
60…賞球タンク、61…タンクレール、62…カーブレール、
63…玉抜装置、64…満杯検知スイッチ、65…タンクスイッチ、
66…ワイヤー、67…発射点、68…槌軸。
Claims (5)
- 発射モータ(26)と、前記発射モータ(26)の回転軸(33)に取り付けられた発射カム(36)と、前記発射モータ(26)の回転に伴って回転する前記発射カム(36)によって揺動させられる発射槌(29)と、前記発射槌(29)によって駆動される玉送レバーと、該玉送レバーによって駆動されて前記遊技球を発射点に送り出すアヒル(35)とを備え、前記発射槌(29)にて前記発射点の遊技球を打球して遊技盤面に発射する発射装置において、
前記発射カム(36)が配されている前段側で該発射カム(36)を覆うことなく前記発射モータ(26)に設けられた前段ケース(28)と、
前記前段ケース(28)によって密封される前記前段ケース(28)内に配されて前記回転軸(33)に取り付けられた円形の揺動カム(50)と、
前記回転軸(33)と平行に配されて前記前段ケース(28)の内側から該前段ケース(28)を貫通して外側に突出する揺動軸(53)と、
前記前段ケース(28)内に配され前記揺動軸(53)に取り付けられて前記揺動カム(50)に常時当接する揺動カムレバー(51)と、
前記前段ケース(28)の外側に配され前記揺動軸(53)に取り付けられた揺動レバー(38)と、
該揺動レバー(38)に取り付けられた送杆(52)と、
略L字型に形成されて先端に重錘が封じられており前記送杆(52)によって駆動されて前記重錘側を昇降揺動させる玉送レバー(37)と
を備え、
前記回転軸(33)と共回りする前記揺動カム(50)の回転に従って前記揺動カムレバー(51)を揺動させ、前記揺動軸(53)を介して該揺動カムレバー(51)と連結されている前記揺動レバー(38)を揺動させ、該揺動レバー(38)の揺動を前記送杆(52)によって前記玉送レバー(37)に伝達して揺動させる構造であり、
前記揺動カム(50)と前記揺動カムレバー(51)との摺接部分にはグリースが塗布され、前記揺動軸(53)と前段ケース(28)に設けられた該揺動軸(53)の軸受けとはグリースにより潤滑されている
ことを特徴とする発射装置。 - 請求項1記載の発射装置において、
前記揺動カム(50)は、前記発射槌(29)が前記遊技球を発射したあとに、前記揺動カムレバー(51)が前記回転軸(33)に最接近する回転位置になる
ことを特徴とする発射装置。 - 請求項1又は請求項2記載の発射装置において、
前記送杆(52)は、前記揺動レバー(38)の先端に取り付けられ前記揺動軸(53)と平行に配されていることを特徴とする発射装置。 - 請求項1、2又は3記載の発射装置において、
前記送杆(52)と前記揺動レバー(38)とは、自重によりモータ回転と反対方向に付勢されていることを特徴とする発射装置。 - 請求項1、2、3及び4に記載の全構成を備えることを特徴とする発射装置。
Priority Applications (1)
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JP20652896A JP4038561B2 (ja) | 1996-07-16 | 1996-07-16 | 発射装置 |
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Publications (2)
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