JPH11185606A - 陰極線管の製造方法 - Google Patents

陰極線管の製造方法

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JPH11185606A
JPH11185606A JP9350480A JP35048097A JPH11185606A JP H11185606 A JPH11185606 A JP H11185606A JP 9350480 A JP9350480 A JP 9350480A JP 35048097 A JP35048097 A JP 35048097A JP H11185606 A JPH11185606 A JP H11185606A
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alumina
alumina particles
insulating layer
electrodeposition
ray tube
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Masaki Kawasaki
正樹 川崎
Masaaki Hirota
正明 廣田
Yoshio Hamaguchi
義雄 濱口
Takeshi Hashimoto
剛 橋本
Yoji Yamamoto
洋二 山本
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Matsushita Electronics Corp
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J9/00Apparatus or processes specially adapted for the manufacture, installation, removal, maintenance of electric discharge tubes, discharge lamps, or parts thereof; Recovery of material from discharge tubes or lamps
    • H01J9/02Manufacture of electrodes or electrode systems
    • H01J9/08Manufacture of heaters for indirectly-heated cathodes

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  • Electroplating Methods And Accessories (AREA)
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  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルミナ絶縁層の均一性と電着用サスペンジ
ョンの安定性を確保し、ヒータの長寿命化と安定生産を
実現する陰極線管の製造方法を提供する。 【解決手段】 ヒータ母材である金属線3上にアルミナ
粒子からなるアルミナ絶縁層4を電気泳動法により形成
してなるヒータ2を電子銃の陰極部内に設けた陰極線管
の製造方法において、アルミナ粒子を温流水で洗浄した
後に、アルミナ粒子を所定の液体に懸濁して電着用サス
ペンジョンを作成し、電気泳動法によりアルミナ粒子か
らなるアルミナ絶縁層4を金属線3上に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーブラウン管
等の陰極線管の製造方法に関し、特に電子銃用陰極ヒー
タのアルミナ絶縁層の形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は、陰極線管の断面概略図を示す。
陰極線管91は、ガラス製バルブ92と、そのネック部
95に封入された電子銃93、蛍光面94から構成され
る。
【0003】図1は、電子銃に用いられる傍熱型陰極の
拡大断面図を示す。傍熱型陰極1は、スリーブ6と、ス
リーブ6内に挿入されたヒータ2と、スリーブ6の頂部
に配置された金属蓋7と、金属蓋7上に設けられた電子
放射物質8とから構成される。ヒータ2は、タングステ
ンまたはレニウム−タングステンからなるコイル状に巻
かれたヒータ母材である金属線3と、その表面に形成さ
れたアルミナ等からなるアルミナ絶縁層4と、さらにそ
の上に形成されたタングステンとアルミナとからなる厚
さ約3〔μm〕のダーク層5とから形成されている。
【0004】ここにアルミナ絶縁層4は、無機質の多孔
質膜からなるものであり、ヒータ導通時の熱応力の応力
集中によるクラックの発生を防ぐとともに、ヒータに適
度な弾性を持たせるために、均一な厚みおよび充填率が
必要とされるものである。
【0005】一般に、アルミナ絶縁層の形成には電気泳
動法(電着)が用いられるが、アルミナ絶縁層の充填率
を均一にする方法として、たとえば特開平4−1270
22号公報に、パルス電着と積層電着を連続して行うこ
とによりコイル状の隣り合う金属線間に均一に分布する
ようにセラミック粒子を付着させる技術が開示されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載されたものは、製造工程を複雑化させるため大
量生産に不向きであるという問題がある。
【0007】また、一般に、アルミナ粒子の表面状態が
悪い(不純物が付着して表面が不活性な状態である)
と、アルミナ絶縁層の厚みが不均一になり、変形、クラ
ック、絶縁不良等が発生して製造歩留悪化の原因とな
る。これは、アルミナ粒子の表面状態が悪いと、アルミ
ナ粒子の電気泳動性が低下するため、電着方法を工夫し
ても不均一なアルミナ絶縁層が発生する可能性が高くな
るためである。したがって、アルミナ粒子の表面状態を
良く(活性に)すれば、アルミナ粒子の電気泳動性が向
上し、簡易な方法で均一なアルミナ絶縁層を得ることが
できる。
【0008】また、アルミナ粒子の表面状態が悪いと、
ヒータ母材に電着させるための電着用サスペンジョンの
変動(アルミナ粒子の電気泳動性の低下)が早まり、ヒ
ータの安定した生産が困難となる。
【0009】このようにアルミナ粒子の表面状態が悪い
と、厚さや充填率の不均一なアルミナ絶縁層を持つヒー
タが多く発生し、この不均一な部分に熱応力が集中して
クラックや変形を早め、ヒータの寿命を短くしてしまう
ことになる。また、このような不均一なアルミナ絶縁層
を持つヒータの検査・選別に多大の労力がかかることに
なってしまい、生産性が著しく低下する。
【0010】本発明は、アルミナ絶縁層の均一性と電着
用サスペンジョンの安定性を確保し、ヒータの長寿命化
と安定生産を実現する陰極線管の製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の陰極線管の製造
方法は、金属のヒータ母材上にアルミナ絶縁層を電気泳
動法により形成したヒータを電子銃の陰極部内に設けた
陰極線管の製造方法において、アルミナ粒子を温流水で
洗浄した後に、前記アルミナ粒子を所定の液体に懸濁し
て電着用サスペンジョンを作成し、前記アルミナ粒子か
らなるアルミナ絶縁層を前記ヒータ母材上に電気泳動法
により形成するものである(請求項1)。
【0012】本発明は、アルミナ粒子を温流水で洗浄し
てアルミナ粒子表面を清浄かつ活性なものとすることに
より、アルミナ粒子表面への電解質の吸着を促進し、ア
ルミナ粒子の電気泳動性を増大させ、厚さと充填率が均
一なアルミナ絶縁層を得るものである。本発明の作用
は、以下のように説明することができる。
【0013】電気泳動法によってアルミナ粒子をヒータ
母材にコーティングする場合、一般に、ヒータ母材であ
る金属線を陰極とし、白金等の反応性の低い金属を陽極
とし、これらを電着用サスペンジョン中に浸して両極間
に電圧を印加し、陰極にアルミナ粒子を寄せ集めてコー
ティングする。この場合、電着用サスペンジョンの中で
アルミナ粒子表面が帯電することが必要であるが、一般
的にアルミナ粒子表面の帯電は、電着用サスペンジョン
のpH(水素イオン濃度指数)によって、または、電着
用サスペンジョン中の電解質の吸着によって与えられ
る。
【0014】pHの値の調節により帯電性を付与する場
合は、pH≦9で正に帯電し、pHが低くなるほど正の
帯電性が増し、pH≧9では負に帯電し、pHが高くな
るほど負の帯電性が増す。しかし、電着用サスペンジョ
ン中のpHが低すぎる場合には、電着用サスペンジョン
中の水素イオン濃度が高くなりすぎるため、アルミナ粒
子が集まる陰極から水素ガスが発生してしまい、アルミ
ナ絶縁層中に気泡を内在した状態となる。この結果、こ
の後に塗布するアルミナとタングステン粉末との混合物
からなるダーク層が金属線まで浸透して絶縁不良を発生
させたり、アルミナ絶縁層に密度が局部的に極端に低く
耐電圧の低い部分が発生して、アルミナ絶縁層の寿命劣
化に影響を及ぼしたりするという問題がある。逆に、p
Hが高すぎる場合には、アルミナ粒子は負に帯電して陽
極に集まることになるが、このとき水酸イオン濃度が高
くなり、陽極から酸素ガスを発生しやすくなり、pHが
低すぎる場合と同様の不具合が発生する。
【0015】一方、電解質の吸着により帯電性を付与す
る場合には、電解質濃度が高いほど帯電性が増大する。
しかし、電解質濃度が高すぎる場合には、ヒータ母材で
ある金属線に電解質が多く集まりすぎ、アルミナ絶縁層
中に不純物が増えて絶縁不良の原因となるという問題が
ある。
【0016】以上のことより、電気泳動法によって均一
なアルミナ絶縁層を形成するためには、電着用サスペン
ジョンのpHは低すぎず高すぎず、かつ、電解質濃度は
高すぎないことが望ましい。一般に、pHの値は電着用
サスペンジョンに添加する電解質の量でコントロールす
ることができるが、最適値であるpH=3〜6程度とす
るためには電解質を多量に用いる必要があり、上記の要
請に反することになってしまう。
【0017】本発明においては、アルミナ粒子を温流水
で洗浄することにより、その表面を清浄かつ活性にする
ので、アルミナ粒子表面への電解質の吸着が促進され、
より低い電解質濃度で好適なpHの値が得られるととも
に、均一なアルミナ絶縁層を得ることができる。さら
に、アルミナ粒子表面を清浄かつ活性にすることによ
り、電着用サスペンジョン中のアルミナ粒子の電気泳動
性の低下も抑制され、長期間にわたる安定な生産を実現
することができる。
【0018】また、前記アルミナ粒子の洗浄は、洗浄し
た後の温流水の電気伝導率が4〔μS〕以下になるまで
行われることが好ましい(請求項2)。
【0019】また、前記アルミナ粒子を50〔℃〕以上
の温流水で洗浄することが好ましい(請求項3)。
【0020】また、前記アルミナ粒子を温流水で洗浄す
る前に温水または常温水でほぐしておくことが好ましい
(請求項4)。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて説明する。
【0022】図2はアルミナ粒子を温流水で洗浄するた
めの洗浄装置を示し、図3は洗浄装置の各部の構成を示
す。洗浄装置11は、温流水を供給する給水口16と、
アルミナ粒子13を保持し温流水を通過させる濾布14
と、濾布14を保持し、排水孔18を通して洗浄後の温
水を遠心洗浄機12の内壁に押し出す排水板15と、排
水板15を保持し回転させ、排水口17から洗浄後の温
水を排出する遠心洗浄機12とが組み合わされて構成さ
れる。
【0023】このような洗浄装置11を用い、アルミナ
粒子13を温流水で洗浄する。洗浄は、洗浄後の排水の
電気伝導率(コンダクタンス)が所定値以下になるまで
続ける。
【0024】次に、洗浄したアルミナ粒子および所定の
電解質を所定の液体に懸濁して電着用サスペンジョンを
作成する。この電着用サスペンジョンに、金属のヒータ
母材およびもう一方の電極を浸漬し、ヒータ母材ともう
一方の電極との間に所定の電圧を加えて、電気泳動法に
より、アルミナ粒子からなるアルミナ絶縁層をヒータ母
材上に形成する。
【0025】この電着工程の後、アルミナ絶縁層上にダ
ーク層を形成してヒータを完成し、以後、通常の方法に
より陰極、さらに電子銃を組立て、最終的に陰極線管と
して完成する。
【0026】以下に、電着工程の具体的な実施例を示
す。洗浄装置11の濾布14内に、純度99.7〔%〕
以上のアルミナ粒子13を10〜20〔kg〕投入し、
50〜60〔℃〕の温水を給水口16から16〔lit
er/min〕の流量で給水しながら、遠心洗浄機12
を1000〔rpm〕で回転して、アルミナ粒子13の
遠心洗浄を行う。排水口17から流れ出る排水の電気伝
導率が4〔μS〕以下になるまでこの遠心洗浄を続け
る。排水の電気伝導率が4〔μS〕以下になれば、アル
ミナ粒子13を取り出し120〜150〔℃〕で16時
間乾燥する。
【0027】次に、洗浄されたアルミナ粒子1〔kg〕
と、メタノール2400〔cc〕と、10〔重量%〕の
PVAc(ポリ酢酸ビニル)の溶液500〔cc〕と、
10〔重量%〕のロジン溶液100〔cc〕とを混合
し、さらに電解質として9〔重量%〕の硝酸銅水溶液を
適量添加して、電着用サスペンジョンを作成する。
【0028】この電着用サスペンジョンをコート槽に入
れ、陰極としてのヒータ母材および陽極としての白金電
極の各々を電着用サスペンジョン中に浸し、両極間に7
0〜120〔V〕の電圧を2〜10秒間印加し、ヒータ
上に60〜150〔μm〕の厚みのアルミナ絶縁層を電
着する。
【0029】次に、本発明の効果および好適な製造条件
について説明する。図4は、電着用サスペンジョンへの
電解質添加量と、そのときに形成されるアルミナ絶縁層
の厚さとの関係を示す。上記実施例と同様の条件でアル
ミナ粒子を洗浄して電着用サスペンジョンを作成し、電
着時に陰極−陽極間に100〔V〕の電圧を10秒間印
加した場合における一例である。
【0030】温流水洗浄を行った場合(図4中、○印で
示す)には、電解質である硝酸銅水溶液の添加量が10
〔cc〕のときにアルミナ粒子が電気泳動性を示し始
め、アルミナ絶縁層が形成された。これに対して、温流
水洗浄を行わなかった場合(●印で示す)には、電解質
添加量40〔cc〕までアルミナ粒子は電気泳動性を示
さず、60〔cc〕で初めて電気泳動性を示したことが
わかる。また、温流水洗浄を行った場合には、アルミナ
絶縁層の厚さが300〔μm〕であったのに対し、温流
水洗浄を行わないアルミナは200〔μm〕の膜厚であ
った。
【0031】以上のことより、温流水洗浄を行った場合
には、温流水洗浄を行わない場合に比べて、より少ない
電解質の添加で、より高い電気泳動性を得ることができ
ることがわかる。
【0032】図5は、量産工程において電着用サスペン
ジョンを連続して使用した場合における、生産日数とア
ルミナ絶縁層の不良発生率との関係を示すものであり、
電着用サスペンジョンの安定性を示すものである。ここ
に「不良」とは、ヒータ外観を観察したときにアルミナ
絶縁層に凹凸が認められるような状態をいい、図8に示
すような状態をいう。
【0033】アルミナ粒子を温流水洗浄した場合(図5
中、○印で示す)には、アルミナ絶縁層の外観は全生産
品の99〔%〕以上において良好であり、図7に示すよ
うにアルミナ絶縁層に凹凸は認められず厚さは均一であ
った。また、3日間以上この状態を維持した。これに対
して、温流水洗浄を行わなかった場合(●印で示す)に
は、電着用サスペンジョン使用開始当初から10〔%〕
以上の不良が発生しただけでなく、1日以内に不良率が
徐々に上昇したため、電着用サスペンジョンの頻繁な交
換が必要となり、製造歩留も低下した。
【0034】図6は、図5と同様に、量産工程において
電着用サスペンジョンを連続して使用した場合におけ
る、生産日数と不良発生率との関係を示すものであり、
不良発生率への排水の電気伝導率の影響について示す。
【0035】アルミナ粒子の温流水洗浄を行わなかった
場合(図6中、●印で示す)には、電着用サスペンジョ
ンを1日使用すると20〔%〕以上の不良が発生し、も
はや量産に供することができなくなった。これに対し
て、排水の電気伝導率が10〔μS〕になるまで洗浄を
行った場合(◇印で示す)には、1日使用しても不良は
ほとんど発生せず、7〔μS〕になるまで洗浄したもの
(△印で示す)については約2日間、4〔μS〕になる
まで洗浄したもの(○印で示す)については約3日間連
続使用しても、不良の発生がほとんどないことがわかっ
た。
【0036】したがって、電着用サスペンジョンの安定
性という観点からは、温流水洗浄時の排水の電気伝導率
ができるだけ低くなるまで洗浄を続けることが好まし
い。しかし、電気伝導率を低くしようとすれば、それだ
け洗浄時間が長くなり生産性が低下するので、量産工程
においては4〔μS〕程度になるまで洗浄することが好
ましい。
【0037】排水の電気伝導率を4〔μS〕以下にする
ためには、40〔℃〕以下の温流水では4時間以上かか
るが、50〔℃〕以上の温流水では約2時間以内で行う
ことができる。一方、温流水の温度が高すぎると、洗浄
設備の劣化が早まる。したがって、洗浄に必要な時間お
よび設備の劣化を考慮すると、温流水の温度は50〜8
0〔℃〕が最適である。
【0038】また、アルミナ粒子を温流水で洗浄するの
に先立ち、あらかじめ温水または常温水の中にアルミナ
粒子を入れてよくほぐしておき、この分散液を用いて温
流水洗浄を行えば、洗浄時間を短縮することができる。
たとえば、アルミナ粒子を水にあらかじめ分散させた分
散液を洗浄機に投入した場合には、排水の電気伝導率が
4〔μS〕になるまでの所要時間は30〜60分間程度
に短縮された。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
アルミナ粒子を温流水洗浄してアルミナ粒子表面を清浄
かつ活性にすることにより、アルミナ粒子表面への電解
質の吸着性を高め、アルミナ粒子の電気泳動性を向上さ
せることができ、アルミナ絶縁層の均一性と電着用サス
ペンジョンの安定性を確保し、ヒータの長寿命化と長期
にわたって安定した生産を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子銃に用いられる一般的な傍熱型陰極の断面
【図2】本発明の実施に用いるアルミナ粒子洗浄装置の
斜視図
【図3】同じく洗浄装置の分解図
【図4】電着用サスペンジョンへの電解質添加量とアル
ミナ絶縁層の厚さとの関係を示す図
【図5】電着用サスペンジョンの使用期間と不良発生率
との関係を示す図
【図6】同じく電着用サスペンジョンの使用期間と不良
発生率との関係を示す図
【図7】アルミナ絶縁層の外観が良好なヒータの側面図
【図8】アルミナ絶縁層の外観が不良なヒータの側面図
【図9】陰極線管の側面断面図
【符号の説明】
1 傍熱型陰極 2 ヒータ 3 金属線 4 アルミナ絶縁層 11 洗浄装置 13 アルミナ粒子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 剛 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工業 株式会社内 (72)発明者 山本 洋二 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工業 株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属のヒータ母材上にアルミナ絶縁層を
    電気泳動法により形成したヒータを電子銃の陰極部内に
    設けた陰極線管の製造方法において、 アルミナ粒子を温流水で洗浄した後に、前記アルミナ粒
    子を所定の液体に懸濁して電着用サスペンジョンを作成
    し、電気泳動法により前記アルミナ粒子からなるアルミ
    ナ絶縁層を前記ヒータ母材上に形成することを特徴とす
    る陰極線管の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記アルミナ粒子の洗浄は、洗浄後の排
    水の電気伝導率が4〔μS〕以下になるまで行われるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の陰極線管の製造方法。
  3. 【請求項3】 洗浄に使用する温流水の温度が50
    〔℃〕以上であることを特徴とする請求項1または2に
    記載の陰極線管の製造方法。
  4. 【請求項4】 温流水による洗浄に先立ち、前記アルミ
    ナ粒子を温水または常温水でほぐして分散液としておく
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の陰極
    線管の製造方法。
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