JP2767699B2 - 電解処理装置 - Google Patents

電解処理装置

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JP2767699B2 JP63164907A JP16490788A JP2767699B2 JP 2767699 B2 JP2767699 B2 JP 2767699B2 JP 63164907 A JP63164907 A JP 63164907A JP 16490788 A JP16490788 A JP 16490788A JP 2767699 B2 JP2767699 B2 JP 2767699B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電解処理装置においての電解液補給口に関
するものであり、金属ウエブの交番電流による粗面化に
適し、特に、オフセット印刷版用に適する粗面化された
アルミニウム板からなる印刷版支持体の電解処理装置に
関するものである。
〔従来の技術〕
印刷版支持体、特に平板印刷板版支持体としては、ア
ルミニウム板が用いられ、ユーザーの多様化から、アル
ミニウム板も、純アルミニウムに近いものから、マンガ
ンを添加し、強度を上げたものまで多様化している。
そしてその様なアルミニウム板を、平板印刷版支持体
として使用するためには、感光材との適度な接着性と保
水性を有していることが必要である。
このためには、アルミニウム板の表面を、均一かつ緻
密な砂目を有する様に粗面化しなければならない。この
粗面化処理は、実際に印刷を行ったとき、版材の汚れ性
能などの印刷性能に著しい影響を及ぼすので、その良否
は版材製造上重要な要素となっている。
印刷版用アルミニウム支持体の粗面化方法としては、
機械的な砂目立て法,電気化学的な砂目立て法などがあ
り、又それらを適時組合わせた形で粗面化を行ってい
る。
機械的は砂目立て法としては、例えばボールグレイ
ン,ワイヤーグレイン,ブラッシグレイン,液体ホーニ
ング法などがある。また電気化学的砂目立て方法として
は、交流電解エッチング法が一般的に採用されており、
電流としては、普通の正弦波交流電流あるいは短矩波な
ど、特殊交番電流が用いられている。またこの電気化学
的砂目立ての前処理として、苛性ソーダなどでエッチン
グ処理をしても良い。
その中で交流電解エッチング方法においては、直流電
流によって生じる現象と異なり炭素や金属のなどによる
対極が非常に劣化し易いという問題があった。例えば炭
素を対極とする極性変化のために酸化還元の反応が繰返
され、バインダーの劣化が激しく長期間安定稼働が非常
に難しい。
この様な課題に対して、特公昭61−48596号公報に
は、主対極に接続された回路に補助対極に対する回路を
並列に連結すると共に、アノード電流の主対極における
流れを制御するためのダイオード又はダイオード的作用
をなす機構を補助対極に対する回路に設けたことを特徴
とする電解処理装置が開示されている。例えば第2図に
示すように、被処理材である金属ウエブ1がドラムロー
ラ2の円周で支持され対向する主対極3a,3bとの間に電
解液供給口4から金属イオンを含む電解処理液5を補給
を補給し、電解液排出口6から排出することによって被
処理材の対極との間を満し主対極3a,3bには交流電源7
より交番電流を供給して、電気化学的処理を施す電解処
理装置であって、金属ウエブ1との対極を主対極3a,3b
と補助対極8によって形成し、主対極3a,3bに接続され
た回路に補助対極8に対する回路を並列に連結し、アノ
ード電流の主対極における流れを制御するためのダイオ
ード9又はダイオード的作用をなす機構を補助対極8に
対する回路に設けて電流を流す電解処理装置である。
この際主対極3a,3bはお互い反対の極性をもつもので
電源7には互いに反対側に結線されており、更に主対極
3a,3bは夫々多数本の(例えばn=10〜14本)の小電極
(3a1,3a2,3a3・・・3an,)(3b1,3b2,3b3・・・3bn)
がお互いに絶縁体10を境として構成されたもので電流効
率をあげるため工夫されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来は電解液供給口4は1ケ所であり
こゝから補給された電解液は金属ウエブ1と電極3a,3b
との間の定められた狭い空間の間(例えば10mm)を通っ
てドラムローラ2の反対側に流れ電解液排出口6に出て
行くので、流路における電解によって次第に電解液が疲
労し主対極の初めと、終りでは電解液が疲労してその成
分に差が出てきて充分な電解効率が得られない。また液
の入口と出口との温度差が大きくなり所望の砂目が得ら
れなかった。
本発明の目的は、従来の問題点を解消し電解効率の良
い電解処理装置を提供するものである。
〔課題を解決するための手段及び作用〕
すなわち、本発明の上記目的は金属イオンを含む電解
処理液中で、ドラムローラに巻回して走行るする被処理
材と該液処理材に対向して設けた対極との間に交番電流
を供給して電気化学的処理を施すようにしたものについ
て、前記対極を主対極と補助対極によって形成し、該主
対極に接続された回路に上記補助対極に対する回路を並
列に連結すると共に、上記回路にダイオード又はダイオ
ード的作用をなす機構を設けて、アノード電流は主対極
における流れを制御した電解処理装置において、該被処
理材はアルミニウムウエブであり、電解液供給口を、該
ドラムローラの円周に沿ってかつ該アルミニウムウエブ
の進行方向と同方向に電解液が流れるように対極間の4
ケ所以上に設けることを特徴とする電解処理装置によっ
て達成される。
本発明における金属イオンを含む電解処理液とは、被
処理材となる金属を主体とするイオンを含ませた電解処
理液のことで、この金属イオン濃度は被処理材の電解処
理品質(表面形状)に与える影響が大きく、ある濃度範
囲に管理されることが好ましい。印刷版用アルミニウム
板の表面処理の際には、一般に5〜15g/の範囲が最も
均一な砂目立てに良いとされている。
本発明における電解液供給口を該ドラムローラの円周
に沿ってかつ該アルミニウムウエブの進行方向と同方向
に電解液が流れるように、対極間の4ケ所以上に設ける
ということは、電解液通路で電解液が疲労して電解効率
が下らない様に4ケ所以上の必要ケ所に電解液供給口を
設けることを意味する。
又電解液供給口としてはスリット給液ノズルが好まし
い。
以下図を用いて実施様態を説明する。第1図は本発明
の電解処理装置の1実施例である。1は金属ウエブであ
り、2はウエブを支えるラジアルドラムローラでありウ
エブと主対極3a,3b,及び補助対極8とのクリアランスは
一定に保って走行している。クリアランスは通常、3〜
50mm程度が好適である。主対極と補助対極の比は、求め
る電解エッチング条件により異なる。7は交流電源であ
り、通常0.1Hz〜500Hzの交流電源が使用される。周波数
については求めるエッチング形態によって変化させる
が、3a,3bの主対極の劣化が15Hz以下であると大きく特
にカーボンの場合顕著である。波形としては、いろいろ
あるが、特公昭56−19280号,特公昭55−19191号各公報
に記載の特殊交番波形を用いることも出来る。9はダイ
オードであり、これにより、8の補助対極に流れる電極
を制御する。補助対極8の材料としては、劣化に強い白
金を用いることが好ましい。
本発明の電解液供給口4としては例えば従来のものを
4aとすると、主対極3aの中間の小電極の間に絶縁体10を
挟んで電解液供給口4b,主対極3aと主対極3bとの境界に
やはり絶縁体10を挿し挟んで電解液供給口4c更に主対極
3bの中間に前記同様な方法で電解液供給口4dを設けたも
のである。
各電解液供給口では、電解処理液5は給液管11より電
解液供給口4内に入り、デイストリビュータ12によりド
ラムローラの幅方向全体に均一に分布するようキャビテ
ィ13に入り、スリット14より電解槽15の中に噴出され
る。これによって電解槽の中の電解液濃度の均一性及び
撹拌効果が良くなり電解効率が上昇するのである。
〔実 施 例〕
実施例−1 第1図のような装置を用いて、電解液供給口を4a,4b,
4c,4dから電解液合計4000/minを供給した。
主対極:カーボン 補助対極:白金 ウエブとのその対極のクリアランス:10mm 主対極の電解液条件: 液種 硝酸 濃度 50g/ 温度 60℃ 補助対極の電解液条件: 液種 硝酸 濃度 50g/ 温度 20℃ アルミウエブ巾 1000mm 処理スピード 15m/min 周波数 100Hz 以上の条件で砂目立てを行ったところ、電解液の入口
濃度50g/,出口濃度48g/であり砂目も均一に生じ
た。
比較例−1 実施例−1と処理スピードがm/min以外は同じ条件でF
ig2の装置で行い、電解液の供給が2500/minが限界で
あり出口濃度も40g/に低下し砂目も不均一であった。
〔発明の効果〕
上記実施例−1から明らかな様に、本発明の主対極の
電解液供給口を被処理材と対極との間の2ケ所以上に必
要数設けることによって電解効率が上昇し生産速度が上
昇するとともに金属ウエブの幅方向の砂目の均一性が一
層良化し、品質向上にも寄与した。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の電解処理装置の1実施例の側面図、第
2図は従来の電解処理装置の一例の側面図である。 1……金属ウエブ 2……ラジアルドラムローラ 3a,3b……主対極 4,4a 4b,4c……電解液供給口 5……電解処理液 6……電解液排出口、7……交流電源 8……補助対極、9……ダイオード 10……絶縁体、11……供給管 12……ディストリビュータ 13……キャビティ、14……スリット 15……電解槽
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭47−29001(JP,A) 特開 昭52−133839(JP,A) 特開 昭59−96294(JP,A) 特開 昭60−17098(JP,A) 特開 昭62−127500(JP,A) 特公 昭61−48596(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属イオンを含む電解処理液中で、ドラム
    ローラに巻回して走行する処理材と該被処理材に対向し
    て設けた対極との間に交番電流を供給して電気化学的処
    理を施すようにしたものについて、前記対極を主対極と
    補助対極によって形成し、該主対極に接続された回路に
    上記補助対極に対する回路を並列に連結すると共に、上
    記回路にダイオード又はダイオード的作用をなす機構を
    設け、アノード電流の主対極における流れを制御した電
    解処理装置において、該被処理材はアルミニウムウエブ
    であり、電解液供給口を該ドラムローラの円周に沿って
    かつ該アルミニウムウエブの進行方向と同方向に電解液
    が流れるように、対極間の4ケ所以上に設けることを特
    徴とする電解処理装置。
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JPS5996294A (ja) * 1982-11-26 1984-06-02 Nippon Steel Corp ストリツプの電解表面処理方法
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