JPH11184993A - 携帯情報処理体の防磁体 - Google Patents

携帯情報処理体の防磁体

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JPH11184993A
JPH11184993A JP36453097A JP36453097A JPH11184993A JP H11184993 A JPH11184993 A JP H11184993A JP 36453097 A JP36453097 A JP 36453097A JP 36453097 A JP36453097 A JP 36453097A JP H11184993 A JPH11184993 A JP H11184993A
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JP
Japan
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card
information processing
portable information
holder
antenna
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JP36453097A
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Mitsuhiro Okada
充弘 岡田
Keisuke Igarashi
啓介 五十嵐
Manabu Nakamura
学 中村
Takahiro Watanabe
高洋 渡辺
Shinichi Miyashita
信一 宮下
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Kokusai Electric Corp
Original Assignee
Kokusai Electric Corp
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    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K19/00Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings
    • G06K19/06Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings characterised by the kind of the digital marking, e.g. shape, nature, code
    • G06K19/067Record carriers with conductive marks, printed circuits or semiconductor circuit elements, e.g. credit or identity cards also with resonating or responding marks without active components
    • G06K19/07Record carriers with conductive marks, printed circuits or semiconductor circuit elements, e.g. credit or identity cards also with resonating or responding marks without active components with integrated circuit chips
    • G06K19/073Special arrangements for circuits, e.g. for protecting identification code in memory
    • G06K19/07309Means for preventing undesired reading or writing from or onto record carriers
    • G06K19/07318Means for preventing undesired reading or writing from or onto record carriers by hindering electromagnetic reading or writing
    • G06K19/07327Passive means, e.g. Faraday cages

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部からの電磁波に対してICカード等の携
帯情報処理体を遮蔽して、当該携帯情報処理体の誤動作
を防止するホルダ及びカードを提供する。 【解決手段】 携帯情報処理体用のホルダ10は、アン
テナ及び情報処理部を有して当該アンテナを介して外部
の情報処理端末と無線電波で情報通信を行うICカード
1を収容するものであり、特に、当該情報通信に用いら
れる周波数帯において電磁遮蔽効果を有する材料により
構成されている。このため、このホルダ10にICカー
ド1を収容した状態では、当該ICカードを動作させて
しまう周波数帯の外来電波を効果的に遮蔽することがで
き、誤動作を確実に防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部からの電磁波
に対してICカード等の携帯情報処理体を遮蔽して、当
該携帯情報処理体の誤動作を防止するホルダ及びカード
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、銀行、交通、保険等と言った種々
な分野において、ICカードシステムの実用化が進めら
れている。このようなシステムでは非接触型のICカー
ドが用いられており、図9に示すように、この非接触I
Cカード50は外部の情報処理端末(リーダ・ライタ)
51と無線電波で情報通信を行って、預金の引き落と
し、個人データの書き換え、携帯者の認証等を行ってい
る。
【0003】このような非接触ICカードにも種々なタ
イプがあり、大きく分けて、内蔵されたバッテリから動
作電力を自給するタイプと、リーダ・ライタ側から送信
されてきた電力を内蔵アンテナで受電して動作するタイ
プとがある。いずれのタイプの非接触ICカードにあっ
ても、リーダ・ライタとの情報通信はICカードに内蔵
したアンテナを介して行っており、これによって、利用
者はICカードをリーダ・ライタに対して所定の距離以
内に近付けるだけで、当該ICカードを用いたサービス
を享受することができようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような非接触ICカードは、利用者がICカードをリー
ダ・ライタに近付けるだけでICカードを動作させるこ
とができることから使い勝手が良い反面、利用者がリー
ダ・ライタに近付いただけで携帯しているICカードが
勝手に動作してしまう誤動作の問題があった。例えば、
利用者がそのリーダ・ライタでICカードを使用しよう
と思っていないにも拘わらず、リーダ・ライタに近付い
ただけで携帯しているICカードが当該リーダ・ライタ
によって動作してしまう事態や、利用者が複数枚のIC
カードを携帯している場合には、利用者が使用を意図し
ていないICカードがリーダ・ライタによって動作して
しまう事態が発生してしまう場合があった。
【0005】このように利用者が使用をコントロールで
きない状況にあっては、無関係な課金処理や意図しない
個人データの書き換え処理等がなされてしまう虞があ
り、ICカードシステムを実用化する上で重要な解決課
題となっている。なお、上記の事情はICカードについ
てのみならず、非接触ICカードと同様な機能を有する
バッチ型やタグ型等の携帯情報処理体についても同様で
ある。
【0006】ここで、特開平4−347697号公報に
記載されるように、内部に電源を備えた非接触ICカー
ドについて、ICカードのホルダを遮蔽材で構成し、当
該ICカードをホルダに収納することにより外来電波か
ら遮蔽して誤動作による電源消耗を防止する発明が提案
されている。しかしながら、一般に遮蔽材の性能は電波
の周波数に依存するが、ICカードシステムは法規制に
よって使用する周波数が特定されたり、他のシステムと
の干渉を回避するためにシステム毎に使用する周波数が
設定されたりすることから、単に電波遮蔽材でホルダを
構成しただけでは、実際にホルダを使用した場合に所定
周波数の外来電波を十分に遮蔽することができず、誤動
作防止を達成できない場合が生ずると言う問題がある。
【0007】また、このような電波遮蔽材で構成したホ
ルダにより外来電波を十分に遮蔽できたとしても、当該
ホルダはその全体が電波遮蔽材により構成されているた
め、ICカードを使用する場合には、利用者はホルダに
収容したICカードをその都度取り出してリーダ・ライ
タにかざさなければならず、使い勝手が悪いという問題
がある。更に、ICカードを携帯する場合には、一般的
に定期入れや財布等にICカードを入れて持ち運ぶが、
ホルダにICカードを収容した状態でホルダごと定期入
れ等に収容しなければならないため、定期入れ等へ出し
入れし難いばかりか定期入れ等がかさばって携帯が不便
となるという問題があった。
【0008】本発明は、上記従来の事情に鑑みなされた
もので、外来電波に対して携帯情報処理体を効果的に遮
蔽することにより、当該携帯情報処理体の誤動作を確実
に防止する携帯情報処理体用のホルダ及びカードを提供
することを目的とする。また、本発明は、実際に使用状
況において使い勝手を向上させた、外来電波の遮蔽機能
を有するホルダ及びカードを提供することを目的とす
る。また、本発明は、外来電波の遮蔽機能をかさばるこ
となく実現して、携帯情報処理体の誤動作を防止する携
帯情報処理体用のカードを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る携帯情報処
理体用のホルダは、アンテナ及び情報処理部を有して当
該アンテナを介して外部の情報処理端末と無線電波で情
報通信を行う携帯情報処理体を収容するものであり、特
に、当該情報通信に用いられる周波数帯において電磁遮
蔽効果を有する材料により構成されている。このため、
このホルダに携帯情報処理体を収容した状態では、当該
携帯情報処理体を動作させてしまう周波数帯の外来電波
を効果的に遮蔽することができ、当該携帯情報処理体の
誤動作を確実に防止することができる。
【0010】また、本発明に係る携帯情報処理体用のホ
ルダは、アンテナ及び情報処理部を有して当該アンテナ
を介して外部の情報処理端末と無線電波で情報通信を行
う携帯情報処理体を収容するものであり、その一部分の
みが電磁遮蔽効果を有する材料により構成されている。
このため、アンテナの位置を電磁遮蔽効果を有する部分
に合わせて携帯情報処理体をホルダに収容した状態で
は、アンテナを外来電波から遮蔽して携帯情報処理体の
誤動作を防止することができる一方、アンテナの位置を
電磁遮蔽効果を有する部分からずらせて携帯情報処理体
をホルダに収容した状態では、当該携帯情報処理体をホ
ルダに収容したままの状態でも、アンテナを介して外部
の情報処理端末と無線電波で情報通信を行うことができ
る。したがって、携帯情報処理体をホルダに収容する態
様によって、当該携帯情報処理体を動作させる状態と動
作させない状態とを選択することができ、ホルダへの出
し入れの手間が省けることにより使い勝手が向上する。
【0011】なお、ホルダの電磁遮蔽効果を有する部分
は、例えば、色分け、材質の変更、マークによる明示等
と言った利用者が他の部分と識別し得る態様で形成する
のが好ましく、このような構成とすることにより、上記
のように携帯情報処理体をホルダに収容する態様を利用
者が容易に選択することができる。
【0012】また、本発明に係る携帯情報処理体用のカ
ードは、アンテナ及び情報処理部を有して当該アンテナ
を介して外部の情報処理端末と無線電波で情報通信を行
う携帯情報処理体に重ねて用いられるものであり、電磁
遮蔽効果を有する材料により構成されている。このた
め、このカードを携帯情報処理体に重ねた状態では、当
該携帯情報処理体を動作させる外来電波を遮蔽すること
ができ、当該携帯情報処理体の誤動作を防止することが
できる。また、携帯情報処理体を定期入れ等に収納して
携帯する場合には、薄板状のカードが携帯情報処理体と
共に収納されるだけであるので、定期入れ等への出し入
れが容易となるとともに定期入れ等のかさばりを回避す
ることができる。
【0013】なお、このカードはその一部分のみを電磁
遮蔽効果を有する材料により構成してもよい。このよう
な構成とした場合には、電磁遮蔽効果を有する部分をア
ンテナの位置に合わせてカードを携帯情報処理体に重ね
合わせた状態では、アンテナを外来電波から遮蔽して携
帯情報処理体の誤動作を防止することができる一方、電
磁遮蔽効果を有する部分をアンテナの位置からずらせて
カードを携帯情報処理体に重ね合わせた状態では、当該
カードを携帯情報処理体に重ねたままの状態でも、携帯
情報処理体にアンテナを介して外部の情報処理端末と無
線電波で情報通信を行わせることができる。したがっ
て、定期入れ等に収納する場合に、カードを携帯情報処
理体に重ねる態様によって、定期入れ等に収納したまま
で当該携帯情報処理体を動作させる状態と動作させない
状態とを選択することができ、携帯情報処理体の出し入
れの手間が省けることにより使い勝手が向上する。
【0014】また、カードの電磁遮蔽効果を有する部分
は、例えば、色分け、材質の変更、マークによる明示等
と言った利用者が他の部分と識別し得る態様で形成する
のが好ましく、このような構成とすることにより、上記
のようにカードを携帯情報処理体に重ねる態様を利用者
が容易に選択することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明に係る携帯情報処理体用の
ホルダ及びカードを、非接触ICカードに適用した実施
形態に基づいて説明する。まず、図1と図2とにはそれ
ぞれアンテナの形状が異なる非接触ICカードの概略構
成を示してある。図1に示すICカード1aは、外部の
リーダ・ライタ(情報処理端末)と無線電波によって情
報通信を行うアンテナ2aと、変復調等と言ったアンテ
ナ2aを介した送受信処理を行う送受信部3と、CPU
やメモリ等を有してリーダ・ライタとの間で通信する情
報を処理する処理部4とを有している。ここで、このI
Cカード1aは、アンテナ2aがカード基板の一部に偏
った位置(例えば、同図に示すように左側に偏った位
置)に設けられており、アンテナ2aによる通信を行う
領域がICカードの一部分に設定されている。
【0016】図2に示すICカード1bは、上記のIC
カード1aと同様な送受信部3及び処理部4を有し、ま
た、外部のリーダ・ライタ(情報処理端末)と無線電波
によって情報通信を行うためのアンテナ2bを有してい
る。ここで、このICカード1bは、アンテナ2bがカ
ード基板の全域に亘って設けられており、アンテナ2b
による通信を行う領域がICカードの全域に設定されて
いる。
【0017】図3には、上記したようなICカード1と
共にホルダ10の一例を示してある。このホルダ10は
2枚のシート材11a、11bをその3辺の縁部で貼り
合わせた袋状であり、その1辺の開口からICカード1
を出し入れできるようになっている。シート材11a、
11bはICカードより若干大きめであり、ホルダ10
はICカード1を完全に収容できるようになっている。
【0018】図4(a)にはアンテナ2aを一部分に偏
って設けたICカード1aに用いるホルダ10aの構造
を示し、同図(b)には当該ホルダ10aの外観を示
し、同図(c)にはICカード1aの外観を示してあ
る。同図(a)に示すように、ホルダ10aは一方のシ
ート材11aの一部分12aのみが電磁遮蔽効果を有す
る構造に構成されており、他の部分は例えばビニールシ
ートそのままと言ったように電磁遮蔽効果を有しないよ
うになっている。このような電磁遮蔽効果を有する構造
は、鉄やニッケル等と言った金属磁性材料や銅、アル
ミ、錫、マグネシウム、カーボン等と言った導電性材料
を用いて構成してあり、これら材料をシート材11aの
一部に埋め込んだり或いはシート材11aの一部に薄膜
コーティングして形成されている。
【0019】また、同図(b)に示すように、ホルダ1
0aの外側面には電磁遮蔽効果を有する部分12aの位
置を示す表示13aがなされており、例えば、当該部分
12aの位置を示す枠線と共に「この部分を防磁してあ
ります」と言った表示が記載されている。また、同図
(c)に示すように、ICカード1aのアンテナ2aが
設けられている部位には、当該アンテナ2aが存在する
位置を示す表示5aがなされており、例えば、アンテナ
位置を示す枠線と共に「ここにアンテナがあります」と
言った表示が記載されている。
【0020】したがって、利用者は、ICカード1a側
の表示5aとホルダ10a側の表示13aとを見て、電
磁遮蔽効果を有する部分12aがICカードのアンテナ
2aに重なるようにICカード1aをホルダ10a内に
納めると、アンテナ2aが電磁遮蔽効果を有する部分1
2aによって覆われることとなる。この結果、アンテナ
2aが外来電波から遮蔽され、或いは、アンテナ2aが
外来電波を受信する感度が低下して、ICカード1aが
外来電波によって誤動作する事態が防止される。また、
向きを逆にして、電磁遮蔽効果を有する部分12aがI
Cカードのアンテナ2aに重らないようにICカード1
aをホルダ10a内に納めると、ホルダ10aに収納し
た状態でもアンテナ2aで外来電波を受信することがで
き、ホルダ10aから取り出さずともICカード1aを
動作させることができる。
【0021】図5にはアンテナ2bを全面に設けたIC
カード1bに用いるホルダ10bの構造を示してある。
同図に示すように、ホルダ10bは一方のシート材11
aのみが電磁遮蔽効果を有する構造に構成されており、
他の部分は例えばビニールシートそのままと言ったよう
に電磁遮蔽効果を有しないようになっている。このよう
な電磁遮蔽効果を有する構造は、ホルダ10aの部分1
2aと同様にして形成されている。
【0022】したがって、利用者は、ICカード1bを
ホルダ10b内に納めると、アンテナ2bが電磁遮蔽効
果を有する面11aによって覆われることとなる。この
結果、アンテナ2bが外来電波から遮蔽され、或いは、
アンテナ2bが外来電波を受信する感度が低下して、I
Cカード1bが外来電波によって誤動作する事態が防止
される。一方、ICカード1bをホルダ10bから取り
出すと、アンテナ2bで外来電波を受信することがで
き、ICカード1bを動作させることができる。
【0023】なお、一面の一部分のみを防磁したホルダ
10aをICカード1bのホルダとして用い、また、一
面のみを防磁したホルダ10bをICカード1aのホル
ダとして用いてもよい。ここで、ホルダ10aをICカ
ード1bのホルダとして用いた場合には、アンテナ2b
を電磁遮蔽効果を有する部分12aで完全に覆うことは
できないが、アンテナ2bの一部を覆うことによりアン
テナ感度を低下させて、リーダ・ライタにかなり接近し
なければICカード1bが誤動作してしまうことがない
ようにすることができる。
【0024】図6にはホルダの他の一例を示してあり、
このホルダ10cは2つ折りの定期入れ型に構成されて
いる。このホルダ10cは、一辺が開口した袋状のポケ
ット部14aと、ポケット部14aと同程度の大きさで
開口を開閉できる板状の蓋部14bとから構成されてお
り、蓋部14bには電磁遮蔽効果を有する金属板が全面
に亘って内蔵されている。したがって、ICカード1a
(1b)をポケット部14aに納めた状態で蓋部14b
を閉じてポケット部14aに重ねると、ICカードのア
ンテナ2a(2b)が電磁遮蔽効果を有する蓋部14b
によって覆われることとなり、外来電波の受信による誤
動作が防止される。また、同図に示すように、蓋部14
bを開けると、ICカードをポケット部14aに収納し
た状態でもアンテナで外来電波を受信することができ、
ホルダ10cから取り出さずともICカードを動作させ
ることができる。
【0025】なお、上記の説明では、ホルダの一部分を
電磁遮蔽効果を有する材料で構成した例を示したが、ホ
ルダ全体(すなわち、シート材11aと11b)を電磁
遮蔽効果を有する材料で構成してもよい。また、ICカ
ードシステムのように情報通信に用いる周波数帯が特定
される場合には、当該周波数帯で電磁遮蔽効果を有する
材料を用いるのが好ましい。具体的には、マグネシウム
及び錫を含んだホルダにおいて実験したところ、125
KHzの電波に対してほぼ100%の遮蔽効果が得ら
れ、13.56MHzの電波に対してほぼ78%の遮蔽
効果が得られ、2.45GHzの電波に対してほぼ0%
の遮蔽効果が得られた。したがって、125KHzの電
波で情報通信を行うICカードシステムに対しては、ホ
ルダをマグネシウム及び錫を含んだ材料で構成するのが
好ましい。
【0026】図7には、上記したようなICカード1と
共に防磁用のカード20の一例を示してある。このカー
ド20はICカード1と同じ大きさの薄い板状であり、
カード20をICカード1に重ねた状態では、カード2
0はICカード1の一面を完全に覆うようになってい
る。このカード20はICカード1と共に定期入れや財
布等30に収納され、このようにICカード1と重ね合
わされることにより、ICカード1のアンテナに対する
外来電波を遮蔽する。
【0027】このカード20における構造は上記したホ
ルダの例と同様であり、カード20の全面或いは一部分
のみを電磁遮蔽効果を有する材料で構成してある。ま
た、カード20の一部分のみを電磁遮蔽効果を有する材
料で構成した場合には、当該防磁部分を明示するため
に、例えば図8に示すように、カード2には防磁位置を
示す枠線と共に「この部分を防磁してあります」と言っ
た表示21が記載されている。なお、このカード20に
おける防磁構造も上記したホルダと同様に、金属磁性材
料や導電性材料を用いて、カード基材を形成したり、カ
ード基材の一部に埋め込んだり、カード基材の全面或い
は一部に薄膜コーティングして形成されている。また、
ICカードシステムのように情報通信に用いる周波数帯
が特定される場合には、上記のように、当該周波数帯で
電磁遮蔽効果を有する材料を用いるのが好ましい。
【0028】したがって、全面を電磁遮蔽効果を有する
材料で構成したカード20についてはICカード1に重
ね合わせて定期入れ30等に収納するだけで、また、一
部分のみを電磁遮蔽効果を有する材料で構成したカード
20については当該電磁遮蔽効果を有する部分をICカ
ード1のアンテナ位置に重ね合わせて定期入れ30等に
収納するだけで、ICカード1のアンテナに対する外来
電波を遮蔽してICカード1の誤動作を防止することが
できる。ここで、カード20は単なる薄板状であるた
め、定期入れ30等に収納してもかさばることはなく、
また、ICカード1を定期入れ30等に出し入れする際
にも邪魔とはならない。一方、ICカード1を定期入れ
30等から取り出したり、或いは、電磁遮蔽効果を有す
る部分をICカード1のアンテナ位置からずらすことに
より、アンテナで外来電波を受信してICカード1を動
作させることができる。
【0029】
【実施例】本発明による防磁用ホルダと防磁用カードと
はほぼ同程度の電磁遮蔽効果が得られ、また、防磁用カ
ードはICカードのいずれの面に重ね合わせても電磁遮
蔽効果が得られる。このことを実証するために、図10
(A)に示すようにリーダ・ライタのアンテナ40に対
するICカードのアンテナ41の離隔距離Zを変化させ
て、ICカードアンテナ41での誘導電圧を測定し、ま
た、同図(B)に示すようにICカードアンテナ41の
リーダ・ライタアンテナ40とは反対側の面にアルミニ
ウム箔42を重ね合わせて、同様にICカードアンテナ
41での誘導電圧を測定し、また、同図(C)に示すよ
うにICカードアンテナ41をアルミニウム箔の袋43
に入れて、同様にICカードアンテナ41での誘導電圧
を測定した。
【0030】この結果、リーダ・ライタアンテナ40か
らの外来電波によりICカードアンテナ41で誘導され
る電圧Vは、上記の(A)(B)(C)毎に図11に示
すようになった。この結果から明らかなように、単にア
ルミ箔をICカードアンテナに重ね合わせる態様(すな
わち、防磁用カードの用法)であっても、アルミ箔の袋
にICカードアンテナを収容した態様(すなわち、防磁
用ホルダの用法)と同様な電磁遮蔽効果が得られる。
【0031】更に、この結果から明らかなように、アル
ミ箔をICカードアンテナに重ね合わせる面はリーダ・
ライタアンテナ側でなくとも電磁遮蔽効果が得られる。
したがって、本発明に係る防磁用カードの用法におい
て、防磁用カードの電磁遮蔽効果を有する材料で構成し
た部分がICカードのアンテナ部分に重ねられれば、防
磁用カードがICカードの表側面と裏側面とのいずれに
重ねられようとも所期の電磁遮蔽効果を得ることができ
る。なお、このように防磁用カードをICカードのリー
ダ・ライタアンテナとは反対側の面に重ねても電磁遮蔽
効果が得られることは、磁界のエネルギーが防磁用カー
ドに誘導される電流によって奪われることにより生ずる
と考えることができる。したがって、本発明における電
磁遮蔽効果とは、単にシールドによって電波を遮断する
効果のみを言うのではなく、外部磁界による誘導を何ら
かのメカニズムによって阻止して結果としてICカード
アンテナでの誘導電圧を低下させる効果をも包含してい
る。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
特定の周波数帯で特に顕著な電磁遮蔽効果を有する材料
を用いて防磁ホルダ或いは防磁カードを構成したため、
例えばICカードシステムのように情報通信に用いる周
波数帯が特定される場合に、当該周波数帯の外来電波に
対して携帯情報処理体を効果的に遮蔽することができ、
当該携帯情報処理体の誤動作を確実に防止することがで
きる。また、本発明は防磁機能を有する部分を利用者に
明示するようにしたため、利用者が実際の使用状況に応
じて使用態様を容易に種々選択することができ、使い勝
手が極めて良い防磁ホルダ或いは防磁カードを提供する
ことができる。また、本発明は板状のカード形状とした
ため、外来電波の遮蔽機能をかさばることなく実現し
て、携帯情報処理体の誤動作を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用するICカードの一例に係る構
成を示す図である。
【図2】 本発明を適用するICカードの他の一例に係
る構成を示す図である。
【図3】 ICカードと防磁ホルダとを示す外観斜視図
である。
【図4】 防磁ホルダ及びICカードの一構成例を示す
図である。
【図5】 防磁ホルダ及びICカードの他の一構成例を
示す図である。
【図6】 防磁ホルダの他の一例を示す外観斜視図であ
る。
【図7】 ICカードと防磁カードとを示す外観斜視図
である。
【図8】 防磁カードの一例に係る構成を示す図であ
る。
【図9】 ICカードシステムの一例を示す概略構成図
である。
【図10】 ICカードについての実験を行った条件を
示す概略構成図である。
【図11】 ICカードについて実験を行った結果を示
すグラフである。
【符号の説明】
1、1a、1b・・・ICカード、 2a、2b・・・
アンテナ、4・・・処理部、 10、10a、10b、
10c・・・防磁ホルダ、20・・・防磁カード、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 高洋 東京都中野区東中野三丁目14番20号 国際 電気株式会社内 (72)発明者 宮下 信一 東京都中野区東中野三丁目14番20号 国際 電気株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 携帯情報処理体を収容して、当該携帯情
    報処理体を外部からの電磁波に対して遮蔽する携帯情報
    処理体用のホルダであって、 前記携帯情報処理体は、アンテナ及び情報処理部を有し
    て、当該アンテナを介して外部の情報処理端末と無線電
    波で情報通信を行い、 前記ホルダは、当該通信に用いられる周波数帯において
    電磁遮蔽効果を有する材料により構成されていることを
    特徴とする携帯情報処理体用のホルダ。
  2. 【請求項2】 携帯情報処理体を収容して、当該携帯情
    報処理体を外部からの電磁波に対して遮蔽する携帯情報
    処理体用のホルダであって、 前記携帯情報処理体は、アンテナ及び情報処理部を有し
    て、当該アンテナを介して外部の情報処理端末と無線電
    波で情報通信を行い、 前記ホルダは、その一部分が電磁遮蔽効果を有する材料
    により構成されていることを特徴とする携帯情報処理体
    用のホルダ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のホルダにおいて、 前記ホルダの電磁遮蔽効果を有する部分は、利用者が他
    の部分と識別し得る態様で形成されていることを特徴と
    する携帯情報処理体用のホルダ。
  4. 【請求項4】 携帯情報処理体に重ねられて、当該携帯
    情報処理体を外部からの電磁波に対して遮蔽する携帯情
    報処理体用のカードであって、 前記携帯情報処理体は、アンテナ及び情報処理部を有し
    て、当該アンテナを介して外部の情報処理端末と無線電
    波で情報通信を行い、 前記カードは、電磁遮蔽効果を有する材料により構成さ
    れていることを特徴とする携帯情報処理体用のカード。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のカードにおいて、 前記カードは、その一部分が電磁遮蔽効果を有する材料
    により構成されていることを特徴とする携帯情報処理体
    用のカード。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のカードにおいて、 前記カードの電磁遮蔽効果を有する部分は、利用者が他
    の部分と識別し得る態様で形成されていることを特徴と
    する携帯情報処理体用のカード。
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