JPH11282979A

JPH11282979A - 非接触型ｉｃカード用リーダライタ装置

Info

Publication number: JPH11282979A
Application number: JP10098492A
Authority: JP
Inventors: Makoto Nishimura; 村誠西
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1998-03-26
Filing date: 1998-03-26
Publication date: 1999-10-15

Abstract

(57)【要約】【課題】電磁を介してデータの授受を行う非接触型Ｉ
Ｃカードが、一定期間断続的に安定して電磁を送受信で
きる状態を確保するための電磁暗箱方式のリーダライタ
装置を提供する。【解決手段】少なくとも内部に電極吸収体、内部アン
テナおよび制御基板を有する電磁シールドされた電磁暗
箱において、前記内部アンテナは電磁暗箱の内面に触れ
ないようにして固定され、電磁暗箱の外側には、外部通
信用コネクタが設けられ、前記内部アンテナと前記制御
基板とは給電線で接続され、前記制御基板と前記外部通
信用コネクタとは接続線で接続され、内部アンテナから
電磁通信により送受信されるデータが、制御基板を経て
外部通信用コネクタから、外部システムとデータ通信で
きると共に、電磁暗箱の外側適所に、電磁暗箱の内部に
非接触型ＩＣカードを挿入および排出する挿入口が設け
られていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、システムが非接触
型ＩＣカードと電磁を介してデータ通信を行う場合、電
磁ノイズ等の通信障害を防ぎ、安定した通信を継続的に
行える非接触型ＩＣカード用リーダライタ装置に関する
ものである。

【０００２】

【従来の技術】非接触型ＩＣカードは電磁を介してデー
タの授受を行うため、使用者が非接触型ＩＣカードを手
に持つか、服のポケットに入れたままで使用できるもの
であり、磁気カードのように精密な搬送装置を用いて磁
気ヘッドに磁気カードを接触させるための厳密な位置決
めを行う必要がなく、そのことが非接触型ＩＣカードの
最大の利点だと考えられていた。勿論、定期券やスーパ
ーのレジ等、瞬間的にデータの授受を行うような仕様の
場合には、非接触型ＩＣカードを手に持って瞬間的にア
ンテナの上にかざすだけで十分使用できる。

【０００３】従って、従来データの読み取りや書き込み
を行うために、非接触型ＩＣカードを、電磁暗箱内に一
定期間固定して通信する装置は存在しなかった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、近年非接触型
ＩＣカードの大容量と高セキュリティが注目され、テレ
ホンカードのように、電話中一定期間断続的にカードの
データを授受する非接触型ＩＣカードシステムへの要求
が強まって来た。これを、外部システムの例として公衆
電話を例にとり以下の様に説明する。

【０００５】公衆電話の使用者が非接触型ＩＣカードを
手に持ったり、服のポケットに入れたままで使用する
と、通話中に姿勢を変えたりカードを落とした時等の場
合、非接触型ＩＣカードへのデータの書き込みや読み込
みが中断され、正確な電話料金等の計算が不能となった
り、通話が切れるなどの不具合が生じることになる。

【０００６】従って、データの授受を一定期間断続的に
行う必要のあるシステムでは、非接触型ＩＣカードの中
に埋め込まれたカードアンテナが電磁を一定期間断続的
に安定して送受信できる状態を確保することが必要であ
る。これまでは、非接触型ＩＣカードのデータ書き込み
や読み込みを行う装置に関して、このような点を考慮し
たものはなかった。

【０００７】また、従来の非接触型ＩＣカード用リーダ
ライタにあっては、電磁暗箱の中に非接触型ＩＣカード
を固定する手段がなく、一定期間継続的に通信を行おう
とすると、カードの移動や外界の電磁ノイズ等の影響
で、一定期間安定した通信を確保することができないと
いう問題点があった。

【０００８】本発明はこのような点に鑑み、電磁を介し
てデータの授受を行う非接触型ＩＣカードが、一定期間
断続的に安定して電磁を送受信できる状態を確保するた
めの電磁暗箱方式のリーダライタ装置を提供することに
ある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は電磁シールドされた電磁暗箱、例えば金属
で形成された電磁暗箱の正面に非接触型ＩＣカードを挿
入するための挿入口を設け、非接触型ＩＣカードが挿入
口から電磁暗箱の中に完全に引き込まれ固定された時、
非接触型ＩＣカードのカードアンテナと数ミリの間隔で
互いに向き合った形になるように電磁暗箱の内側に内部
アンテナを設置する。

【００１０】また、電磁干渉を防ぎ、電磁暗箱の内側ア
ンテナと非接触型ＩＣカードのカードアンテナの結合を
高めるために電磁暗箱の内側に、例えばフェライトで形
成されたフェライト性の電磁吸収体を張り付ける。この
ようにすることによって、内部アンテナとカードアンテ
ナは一定期間断続的に安定して相互の電磁を送受信でき
る。

【００１１】また、内部アンテナには、給電線を繋ぎ、
給電線は制御基板に接続され、制御基板から外部通信接
続線が電磁暗箱の中で電磁暗箱に取り付けた外部通信用
コネクタへ接続されているので、内部アンテナは外部通
信用コネクタを介して外部システムと接続できる。

【００１２】外部システムの一例である公衆電話機を例
として述べる。公衆電話機の通信制御線を、電磁暗箱の
外部通信コネクタに接続すれば、電磁暗箱の中に設置し
た内部アンテナと制御基板は、公衆電話機のデータ通信
用の送受信ユニットとなり、公衆電話システムと非接触
型ＩＣカードは電磁暗箱の中で電磁を介して継続的に安
定したデータの授受ができる。

【００１３】本発明は、電磁暗箱によって電磁シールド
し、電磁ノイズの影響を減少させるとともに、前記電磁
暗箱の中にフェライト性の電磁吸収体を張り付け、外部
システムを使用中はその電磁暗箱の中に挿入された非接
触型ＩＣカードを固定し、電磁暗箱内の内部アンテナと
カードアンテナの相互位置を一定期間固定にすることに
よって、２つのアンテナ間の電磁による通信を安定化す
るものである。

【００１４】本発明による非接触型ＩＣカードと電磁を
媒体としてデータの授受をするシステムは、そのシステ
ム本体の通信制御線を、本発明の電磁暗箱の外部につい
ている外部通信用コネクタに接続し、非接触型ＩＣカー
ドを挿入口から電磁暗箱の中に挿入することによって、
電磁的に相互に安定したデータの授受ができる。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
と共に詳細に説明する。図１は、本発明による非接触型
ＩＣカード用リーダライタ装置の斜視図であり、上蓋を
開けて内部が見える状態を示している。図２は、本発明
に利用される非接触型ＩＣカードの透視図であり、外装
を剥がし内部が見える状態を示している。

【００１６】一例として電磁シールド機能を有する金属
製の電磁暗箱１をつくり、外界からの電磁ノイズを遮断
するとともに、内からの電磁の漏洩を防止する。次に電
磁干渉を防止するために、電磁暗箱１の内側にフェライ
ト製の電磁吸収体２を張り付ける。

【００１７】電磁吸収体の近傍に、電磁暗箱１の金属面
に触れないように図示されてないが絶縁材料で形成され
た内部アンテナ支柱により内部アンテナ３を固定する。

【００１８】同様に電磁暗箱１の内側に、制御基板１５
の露出した電極を金属面に触れないように制御基板１５
を固定する。電磁暗箱１の側面あるいは裏面等に、シス
テム本体と接続するための外部通信用コネクタ５を設置
する。

【００１９】また、電磁暗箱１の正面に非接触型ＩＣカ
ード１１を入れるための挿入口６を設ける。この際電磁
シールド効果が失われないように挿入口６には、非接触
型ＩＣカード１１を挿入または排出する間だけ開口し、
それ以外は閉口するようにシールド蓋１０を設ける。

【００２０】また挿入口６の内側に非接触型ＩＣカード
１１を電磁暗箱１の内部に自動的に引き込んだり自動的
に排出したりするための搬送機構７を設ける。搬送機構
７には、非接触型ＩＣカード１１を引き込んだ後、通信
が最適に行われる位置に誘導するためのカード引き込み
用誘導溝９をつける。

【００２１】搬送機構７はカードが挿入されたことを図
示されていないセンサ機構の検出信号により図示されて
いないモータが作動し、前記モータは搬送用コネクタ８
を介して図示されてはいない外部電源及び外部システム
のモータ駆動装置に繋がり、外部システムのモータ駆動
信号に基づき、非接触型ＩＣカード１１を自動的に引き
込んだり自動的に排出する。

【００２２】モータの駆動信号は非接触型ＩＣカード１
１の利用開始及び利用終了と同期して行うこともでき
る。一例として、本リーダライタ装置を公衆電話システ
ムと接続する場合、受話器を上げる時の動作信号によっ
て搬出機構７が非接触型ＩＣカード１１を電磁暗箱１の
中に引き込むように動き、受話器を掛ける時の動作信号
によって、搬出機構７が非接触型ＩＣカード１１を電磁
暗箱１の外に排出するように作動する。

【００２３】上記のように構成した非接触型ＩＣカード
用リーダライタ装置の外部通信用コネクタ５に各種外部
システムを接続することによって、外部システムは非接
触型ＩＣカード１１と電磁暗箱１の中で一定期間断続的
に安定したデータ通信が可能になる。

【００２４】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は前述した実施の形態に限定されるもので
なく、前記電磁暗箱１を外部システムの内部に埋め込む
等、本発明の精神を逸脱しない範囲で種々の設計変更が
可能である。

【００２５】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、非接触
型ＩＣカード１１と電磁を介してデータの授受を行うシ
ステムのうち、瞬間的にデータ通信が済むシステムでは
なく、一定期間良好でかつ安定した通信を継続する必要
のあるシステムの場合、本発明の非接触型ＩＣカード用
リーダライタ装置を使用することによって、小型で簡便
で電磁ノイズの影響が少なく、電磁的に理想的な状態で
継続的に安定したデータ通信ができるようになる。

【００２６】また、本発明の非接触型ＩＣカード用リー
ダライタ装置は、接触型カードと同じようにカードの自
動搬送機構を採用しているが、接触型カードの場合と異
なり、位置決めなどに厳密さがいらず、機構的には簡単
なものが利用できるので、搬送機構の故障が少なく経済
効果が高い。本発明は、定期券カードやＰＯＳレジスタ
用カードのような瞬時的で一過性の使用でなく、一定期
間継続的に安定した通信を必要とするシステムにおいて
特に有効である。

【００２７】また、本発明は電磁暗箱に自動搬送機構が
なくカードを固定する機構のみ装備している場合、手動
でカードを抜き差しすることにより本発明の効果は失わ
れるものではない。

【００２８】さらに、電磁吸収体が電磁暗箱に装備され
ていない場合、内部アンテナとカードアンテナの結合が
良好な場合、同様に本発明の効果を失うものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態を示す非接触型ＩＣカード
用リーダライタ装置の斜視図である。

【図２】本発明の実施の形態を示す非接触型ＩＣカード
の透視図である。

【符号の説明】

１電磁暗箱２電磁吸収体３内部アンテナ４給電線５外部通信用コネクタ６挿入口７搬送機構８搬送用コネクタ９カード引き込み用誘導溝１０シールド蓋１１非接触型ＩＣカード１２カードアンテナ１３ＩＣ１４制御基板１５外部通信接続線

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】少なくとも内部に電極吸収体、内部アン
テナおよび制御基板を有する電磁シールドされた電磁暗
箱において、前記内部アンテナは電磁暗箱の内面に触れないようにし
て固定され、電磁暗箱の外側には、外部通信用コネクタ
が設けられ、前記内部アンテナと前記制御基板とは給電
線で接続され、前記制御基板と前記外部通信用コネクタ
とは接続線で接続され、内部アンテナから電磁通信によ
り送受信されるデータが、制御基板を経て外部通信用コ
ネクタから、外部システムとデータ通信できると共に、電磁暗箱の外側適所に、電磁暗箱の内部に非接触型ＩＣ
カードを挿入および排出する挿入口が設けられているこ
とを特徴とする非接触型ＩＣカード用リーダライタ装
置。
【請求項２】前記挿入口には、該挿入口からの電磁暗
箱内で発生する電磁の漏洩を防止するため非接触型ＩＣ
カード挿入時もしくは排出時のみ開口し、その他の時は
閉口する電磁遮蔽材料で形成されたシールド蓋が設けら
れていることを特徴とする請求項１記載の非接触型ＩＣ
カード用リーダライタ装置。
【請求項３】前記電磁暗箱内には、挿入口から挿入さ
れた非接触型ＩＣカードを、内側に引き込むか、または
引き込まれた非接触型ＩＣカードを、挿入口の外部に排
出する搬送機構を具備することを特徴とする請求項１ま
たは２記載の非接触型ＩＣカード用リーダライタ装置。
【請求項４】前記電磁暗箱内には、内部に引き込んだ
非接触型ＩＣカードと前記内部アンテナがデータ通信を
行なえる位置に非接触型ＩＣカードを誘導するためのカ
ード引き込み用誘導溝が設けられていることを特徴とす
る請求項３記載の非接触型ＩＣカード用リーダライタ装
置。
【請求項５】前記搬送機構は、モータで作動し、該モ
ータはコネクタを介して外部電源と外部システムのモー
タ駆動装置に連結され、外部システムからのモータ駆動
信号に基づき、非接触型ＩＣカードを引き込んだり、排
出することを特徴とする請求項３記載の非接触型ＩＣカ
ード用リーダライタ装置。