WO2006109444A1 - 情報漏洩防護フィルム、携帯用小物入れ、カードケース及び情報漏洩防止板 - Google Patents

Abstract

　携帯用小物入れ１は、閉塞側の辺（Ｃ－Ｃエリア）が縫製されており、表面の表側を構成する基布５と裏側を構成する基布６が重ねられ、その端部が糸７によって縫合され、別布により端の始末がされた上、裏表を裏返して袋形状が作られている。基布５，６に積層フィルム（情報漏洩防護フィルム）１０が重ねられており、前記した縫製の際に基布５，６と共に積層フィルム１０も縫合されている。積層フィルム１０は、アルミニウム箔層１２と樹脂層１３が積層されたものである。携帯用小物入れ１は、内面の全てにアルミニウム箔層１２と樹脂層１３との積層フィルム１０が設けられているので、カードから発せられる電磁波が外部に洩れずスキミングされることは無い。

Description

明 細 書

情報漏洩防護フィルム、携帯用小物入れ、カードケース及び情報漏洩防 止板

技術分野

[0001] 本発明は、鞫、袋物、財布、定期入れ、カード入れ等の携帯用小物入れやカードケ ースに関するものであり、特に個人情報の漏洩を防止する機能が付加された携帯用 小物入れ等に関するものである。また本発明は、上記した小物入れ等に使用される 情報漏洩防護フィルムに関するものである。

[0002] また本発明は、情報漏洩防護フィルムや電磁波防護フィルムとして使用される積層 フィルムの用途に関するものである。

背景技術

[0003] 鞫ゃカード入れ等の携帯用小物入れは、古くから知られており、誰もが日常的に使 用している。携帯用小物入れには、小銭やハンカチ等の他、キャッシュカードや銀行 カード等のカードも入れられる。

これらのカードには、例えば特許文献 1の様に ICチップ等が埋め込まれたものがあ る。 ICチップ等には口座情報や暗証番号等の重要な情報が記録されている。

特許文献 1 :特開 2005— 73113号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0004] ところで、近年、スキミングと称される不正行為が問題となっている。スキミングは、他 人のカードから口座情報や暗証番号等を読み出し、預金を引き出したり物品を購入 する行為である。

本出願時において、スキミング犯の検挙数は少なぐその手口は定かではない。し 力しながら、 ICチップが埋め込まれたカードには非接触形のものもあり、当該非接触 形のカードについては、通勤途上の混雑に紛れてのスキミングが可能ではないかと 言われている。即ち非接触形のカードは、樹脂カードにコイルと ICチップが埋め込ま れており、コイルに磁界を与えることで誘導電流を起こして ICチップのデータを読み だすこと力 sできる。そのため所定の機能を備えたカードリーダを近づけるだけで ICチ ップに記録された口座情報や暗証番号等を読み取ることができる。

[0005] 従って満員電車の中の様に他人と近接した状態にある場合、近接した位置に居る 者がカードリーダを保持しておれば、カードの口座番号等を盗み取られる可能性が ある。また近年、カードリーダの性能が向上し、カードと同等サイズのカードリーダも巿 販されている。この様な現状から、スキミングに対する不安が高ぐスキミングを防止 する対策が望まれている。

スキミングを防止する方策として、鞫ゃカード入れに金属板を取り付け、カードから 漏洩する電磁波を遮蔽する方策が考えられるが、この様な構造のカード入れ等は、 厚さが厚レ、ものとならざるを得ず、携帯に不便である。

また金属箔を取り付ける構造も考えられるが、金属箔はやぶれ易ぐ耐久性が劣る 。さらに金属箔を使用した構造は、金属箔の取付けに苦慮するという問題がある。

[0006] そこで本発明は、上記した現状を踏まえ、カード等に記録された情報が盗み取られ ることが無い小物入れであって、携帯に不便がなぐ耐久性が高ぐさらに製造も容 易な小物入れを提供することを課題とする。また併せてスキミング等を防ぐためのフィ ルムを提供することを課題とする。

[0007] また通信手段の一つとして携帯電話が普及している。携帯電話は、携帯電話機に よって音声等を電磁波に変換して基地局に送信し、当該基地局から交換機等を経 由して相手先の基地局と繋がり、さらに相手先の基地局から相手先の携帯電話機に 電磁波が送信されて通話を行うものである。従って通話の際には、携帯電話機から 電磁波が発信されている。またいわゆる待ち受け時においても携帯電話から電磁波 が発信されている。

[0008] 携帯電話は、ズボンのポケットや胸ポケットに収納して携行される場合が多レ、。ここ で前記した様に、待ち受け時においても携帯電話から電磁波が発信されているので 、電磁波による健康障害が懸念される。

例えば携帯電話をズボンのポケットに入れて携行すると、携帯電話が睾丸や卵巣 に近接した位置となる。この時に発信される電磁波によって精子や卵子が死滅したり 奇形化したりするのではなレ、かと言う懸念がある。またさらに精子を作る細胞が電磁 波の影響で死滅したり奇形化したのするのではなレ、かと言う懸念がある。特に妊婦は 、胎児に悪影響を与える懸念がある。

[0009] さらに携帯電話は、前記した様に電波を発するものであり、且つ直接頭部に押し当 てて使用するものであるから、電磁波による脳障害が懸念される。即ち電磁波によつ て脳が発熱するのではないかという不安や、電磁波の影響によって癌が生じるので はないかという不安がある。

[0010] 携帯電話の人体への影響に関する研究者の報告によると、例えば携帯電話使用 時における脳の発熱は無視できる範囲であり、発熱による健康被害は起こらないとさ れている。

また電磁波による発癌性については、 1996年 5月に WHOが発足させた電磁波の 健康や環境への影響を評価する「国際電磁界プロジェタト」の研究があり、当該研究 によると携帯電話による発癌性は否定されてレ、る。

このような研究結果から、現在のところ、携帯電話による健康被害は無いとされてい る。

[0011] し力 ながら、携帯電話は開発されて間もない商品である。そのため長期使用にお ける障害の有無については、データが無いのが実情であり、長期間の使用による健 康被害が無いと断定できる証拠は無い。

[0012] また近年、携帯電話の心臓ペースメーカ（以下 単にペースメーカと言う）への悪影 響が心配されている。即ちペースメーカは、体内に埋め込まれ、弱い電気信号を心 筋に送り、心臓の心拍数を日常生活に適した状態に改善する医療機器である。その ため心臓ペースメーカは、一定の周期で電気信号を発生させる。

ところ力 ペースメーカが強力な磁気や電磁波にさらされると、電気信号を発信する 周期が狂ったり、電気信号が弱くなる場合がある。

そのためペースメーカの装着者の近傍で携帯電話を使用すると、ペースメーカに異 常をきたし、場合によっては使用者が失神する場合もあるとされてレ、る。

[0013] そこで本発明は、携帯電話使用者や、ペースメーカ使用者の健康に対する不安を 払拭することができる被服を開発することを課題とするものである。

[0014] また本発明は、携帯電話の使用時における脳への電磁波の照射量を軽減し、使用 者の健康に対する不安を払拭することができる携帯電話機を開発することを課題とす るものである。

課題を解決するための手段

[0015] そして上記した課題を解決するための本発明の一様相は、金属層と樹脂層が積層 された情報漏洩防護フィルムである。

[0016] このような情報漏洩防護フィルムは、金属層によって電磁波を遮蔽するのでカード 等に記録された情報が外部に洩れない。また本発明の情報漏洩防護フィルムは、建 材としても利用可能であり、室内の電話等から洩れる電磁波が室外に洩れることを防 ぎ、情報の漏洩を防止することができる。

[0017] 金属層の素材は、アルミニウム、銅、銀等が採用可能であるが、銅は、鯖びやすぐ 銀は高価であることからアルミニウムが最も適している。

[0018] この点に注目すれば、情報漏洩防護フィルムにおいて、金属層は、アルミニウム層 であることが好ましい。

[0019] 情報漏洩防護フィルムは、金属層を複数有してもよい。

[0020] 情報漏洩防護フィルムにおいて、金属層の少なくとも一層は、アルミニウム層であつ てもよい。

[0021] 情報漏洩防護フィルムにカーボン層を設けることが推奨される。

[0022] 即ちカーボン層は、電磁波を吸収する機能を持ち、カード等に記録された情報が 外部に洩れない。

[0023] 情報漏洩防護フィルムにおいて、カーボン層は複数あることが望ましい。

[0024] 例えば表裏面にカーボン層を設けることが推奨される。

[0025] 情報漏洩防護フィルムにおいて、異なる種類の金属層が混在していてもよい。

[0026] 情報漏洩防護フィルムは、少なくともアルミニウム層と、鉄層を有することが好ましい

[0027] アルミニウム層は電磁波を遮蔽する機能が高ぐ鉄層は磁気を遮蔽する機能が高 いので、両者を積層することによる相乗効果が高い。

[0028] 情報漏洩防護フィルムは、少なくともアルミニウム層と、銀層を有することが好ましい [0029] アルミニウム層と、銀層は、効果的に電磁波を遮蔽する周波数領域が異なる。その ため両者を積層することによって遮蔽効果の低い周波数領域を補完することができる

[0030] 情報漏洩防護フィルムにおいて、銅層を設けてもよい。

[0031] 情報漏洩防護フィルムは、縫製可能な強度を備えたものであることが好ましい。

[0032] このような情報漏洩防護フィルムは、縫製可能であるから、小物入れの内面等に縫 レ、付けることができ、電磁波が洩れなレ、構造にすることができる。

[0033] 本発明の一様相は、上述のいずれかの情報漏洩防護フィルムが取り付けられた携 帯用小物入れである。

[0034] 本発明の小物入れは、アルミニウム層等が積層されたフィルムが取り付けられてお り、当該アルミニウム層等によって電磁波を遮蔽されるのでカードに記録された情報 が外部に洩れない。

また小物入れに取り付けられるのはフィルムであるから、厚さが薄ぐ小物入れの総 厚を増加させることはない。

さらに、このような小物入れは、アルミニウム箔等と樹脂が積層されたフィルムを使 用するので強度が高ぐ耐久性が高い。また当該フィルムは縫製によって他部材と結 合することができるので、小物入れの製造にも障害を与えない。

[0035] 本発明の小物入れは、一部が露出した状態でカードを保持可能なカード挿入ボケ ットカ S設けられ、当該カード挿入ポケットに情報漏洩防護フィルムが取り付けられてい ることが好ましい。

[0036] このような小物入れでは、一部が露出した状態でカードを保持可能なカード挿入ポ ケットが設けられているから、カードの出し入れが容易である。またカードは全面を遮 蔽する必要はなぐコイル部分等の特定の部分を遮蔽すれば足りる。このような小物 入れでは、カード揷入ポケットに積層フィルムが取り付けられているから、コイル部分 等の特定の部分は積層フィルムによって覆われ、電磁波が漏洩することはない。

[0037] 本発明の小物入れは、一部が露出した状態でカードを保持可能なカード揷入ボケ ットが設けられ、カード揷入ポケットは、小物入れの本体側に面する内壁と、これに対 向する外壁によって構成され、カード揷入ポケットの少なくとも内壁側に情報漏洩防 護フィルムが取り付けられていることが好ましい。

ここで「内壁側」とは方向を表すものであり、「内壁」そのものとは異なる。従って「内 壁側に情報漏洩防護フィルムが取り付けられている」とは、ポケットの内壁そのもの（ 内壁の表面、裏面、内面を含む）に情報漏洩防護フィルムが取り付けられていてもよ ぐ内壁を離れて設けられた壁、例えば小物入れの外周壁に情報漏洩防護フィルム が取り付けられてレ、てもよレ、。以下にっレ、ても同様である。

[0038] このような小物入れについても、一部が露出した状態でカードを保持可能なカード 揷入ポケットが設けられているから、カードの出し入れが容易である。また、ポケットの 内壁側に情報漏洩防護フィルムが取り付けられてレ、るから、電磁波は小物入れの本 体側には洩れない。またカードは、一部が露出した状態でポケットに揷入されるので 、カードの構造ゃ揷入方法の向き、深さ等によってはポケット側に電磁波を出すことも できる。

[0039] 本発明の小物入れにおいて、カード挿入ポケットが設けられ、カード挿入ポケットを 構成する壁の一方側に情報漏洩防護フィルムが取り付けられ、カード挿入ポケットの 他方側の壁は、電磁波が透過可能であることが好ましレ、。

[0040] このような小物入れでは、電磁波は、一方側には出ないが、他方側には電磁波を 出すことができる。

[0041] 本発明の小物入れにおいて、一面側に電磁波防護層が設けられたカードが挿入さ れることが好ましい。

[0042] ここで採用するカードは、一方の面側にだけ電磁波が出る。また上述の携帯用小 物入れは、前記した様に、一方側にだけ電磁波を出すことが可能である。そのため力 ード自体の電磁波輻射面を小物入れの電磁波透過面等に合わせてポケットに揷入 すると、カードから輻射される電磁波を外部のリーダで受信することができる。逆に電 磁波輻射面を小物入れの漏洩防護フィルム側に合わせてポケットに揷入すると、力 ードに記録された情報を読み出すことはできず、スキミングを防止することができる。

[0043] 本発明の小物入れにおいて、布帛又は革製の基材層を有し、当該基材層の裏側 に情報漏洩防護フィルムが縫合されていることが好ましい。

[0044] このような小物入れでは、ある程度の剛性や強度を有する基材層を持ち、その基材 層の裏側に情報漏洩防護フィルムが縫合されている。そのため本発明の小物入れは 強度が高い。

[0045] また情報漏洩防護フィルムは、携帯用小物入れの全面に設けられていてもよい。

[0046] 本発明の一様相は、上述のいずれかの情報漏洩防護フィルムで作られたカードケ ースである。

[0047] 本発明の他の様相は、上述のいずれかの情報漏洩防護フィルムが内蔵された情報 漏洩防止板である。

[0048] 本発明のいっそう他の様相は、少なくとも一方の面に接着層が設けられたことを特 徴とする上述のいずれかの情報漏洩防護フィルムである。

[0049] このような情報漏洩防護フィルムは、一方の面に接着層が設けられているで、既存 の小物入れや定期入れに貼り付けることができ、スキミング対策をとることができる。ま た部屋の壁等に貼ることにより、室内から電磁波が洩れることを防ぐことができ、盗聴 等の対策をとることができる。

[0050] カードに関する発明の一様相は、記憶媒体が設けられたカードであって、電磁波又 は磁気を遮蔽又は減衰させる障壁部材が積層されたカードである。

[0051] 発明のさらなる様相は、記憶媒体が設けられたカードであって、前記記憶媒体が設 けられた部位を挟んだ両面の内の一方の面側に電磁波又は磁気を遮蔽又は減衰さ せる障壁部材が積層されたカードである。

[0052] 上記したカードは、いずれも障壁部材が設けられているから、通常のカードに比べ て感度が低レ、。そのため通勤途上等でスキミングされる危険性が低レ、。

即ち銀行のカードやクレジットカード等の大切なカードは裸で持ち歩くことは少なく

、カード入れに揷入した状態で保持される。またさらにポケットやバッグに入れた状態 で持ち運ばれる。

そのため通勤途上等において、盗人がカードリーダを近づけたとしても、カードに直 接カードリーダを接触させることはできない。

ここで本発明のカードは、カードに障壁部材を設け、故意にカードの感度を低下さ せている。そのため通勤途上等において、スキミングされる危険性は低い。

また本発明のカードは、感度が従来のカードに比べて低いので、使用の際には力 一ドリーダに極近接させる必要がある力 S、前記した銀行のカードやクレジットカード等 の大切なカードはカードリーダに接触する程度に近づけて使用されることが常態であ るから、使用者にとって大きな不便はない。

[0053] カードの記憶媒体としては ICチップを採用することができる。

[0054] また記憶媒体は磁気を利用したものであってもよい。

[0055] 障壁部材としてはアルミ等の金属層を利用することができる。

[0056] 障壁部材は金属層と樹脂層との積層体であってもよい。

[0057] また上述の目的を達成するための部材は、記憶媒体が設けられたカードの一面に 接着するカード用補助部材であって、電磁波又は磁気を遮蔽又は減衰させる機能を 備えたカード用補助部材である。

[0058] 本発明のカード用補助部材は、既存のカードに接着することにより、記憶媒体の感 度を故意に低下させることができ、スキミングの危険を低減させることができる。

[0059] またカードに関する発明のもう一つの様相は、電磁波又は磁気の遮蔽が可能であり 、表面に印刷可能なスキミング防止用カードである。

[0060] このようなスキミング防止用カードは、表面に印刷することが可能であるから、広告 内容や電話番号等を印刷することができる。

また、このようなスキミング防止用カードは、電磁波又は磁気の遮蔽が可能であるか ら、クレジットカード等と一緒に財布やカード入れに入れておけばスキミングを防止す ること力 Sできる。このようなスキミング防止用カードは効果や機能が減ずることはなレヽ から、長期に渡ってサイフに入れておかれることが期待できる。

そのためこのようなスキミング防止用カードは、広告宣伝効果が高い媒体となり得る

[0061] 本発明のさらなる様相は、電磁波又は磁気の遮蔽が可能であり、表面に広告が印 刷されたスキミング防止用カードである。

[0062] このようなスキミング防止用カードは、表面に広告が印刷されている。またこのような スキミング防止用カードについても長期に渡ってサイフに入れておかれることが期待 できる。

[0063] 本発明のさらなる様相は、電磁波又は磁気の遮蔽が可能なスキミング防止用カード に広告を印刷し、前記カードを無料又は有料で配付することを特徴とする広告方法 である。

[0064] 本発明の広告方法では、広告を印刷したスキミング防止用カードを使用し、この力 ードを配付する。カードを受け取った者は、長く財布等にいれておくことであろうから

、広告宣伝効果が高い。

[0065] 上記したスキミング防止用カードは広告宣伝用に開発されたものである力 もちろん 広告を目的とせずに使用してもよい。

例えば上記したスキミング防止用カードに使用者の顔写真を印刷してもよい。 本発明のさらなる様相は、スキミング防止用カードに写真を印刷するための装置で あり、カード収容部と、写真撮影部と、前記写真撮影部で撮影した写真をカードに印 刷する印刷部と、印刷されたカードを排出するカード排出部を備え、前記カード収容 部には、電磁波又は磁気の遮蔽が可能であり、表面に印刷可能なスキミング防止用 カードが収容されている。

[0066] 本様相によると、スキミング防止用カードに顔写真等を印刷することができるので、 自己の顔写真や友人、恋人、子供等の写真を印刷することができ、これを常時持ち 歩くことによってスキミングを防止することができる。

[0067] また被服に関する本発明の様相は、金属箔層と樹脂層が積層されたフィルム、又 は金属糸が織り込まれた電磁波防護布帛の少なくともいずれ力を一部に有する被服 である。

[0068] 本発明のフィルムは、金属層或いは電磁波防護布帛によって電磁波を遮蔽するの で人体に照射される電磁波を大幅に軽減させることができる。

[0069] 金属箔の素材は、アルミニウム、銅、銀等が採用可能であるが、銅は、鲭びやすぐ 銀は高価であることからアルミニウムが最も適している。

[0070] この点に注目して、本発明の被服において、金属箔層は、アルミニウム箔層である ことが好ましい。

[0071] また、本発明の被服において、フィルムは金属層を複数有することが好ましい。

[0072] 本発明の被服において、フィルムの金属層の少なくとも一層は、アルミニウム層であ ることが好ましい。 [0073] また、本発明の被服において、フィルムにカーボン層を設けることが推奨される。

[0074] 即ちカーボン層は、電磁波を吸収する機能を持ち、人体に照射される電磁波を大 幅に軽減させること力 Sできる。

[0075] フィルムは複数のカーボン層を有することが望ましレ、。

[0076] 例えばフィルムの表裏面にカーボン層を設けることが推奨される。

[0077] 本発明の被服において、フィルムは異なる種類の金属層が混在していることが好ま しい。

[0078] さらにフイノレムは、アルミニウム層と鉄層を有していてもよい。

アルミニウム層は電磁波を遮蔽する機能が高ぐ鉄層は磁気を遮蔽する機能が高 いので、両者を積層することによる相乗効果が高い。

[0079] またフイノレムは、アルミニウム層と銀層を有していてもよい。

[0080] アルミニウム層と、銀層は、効果的に電磁波を遮蔽する周波数領域が異なる。その ため両者を積層することによって遮蔽効果の低い周波数領域を補完することができる

[0081] またフィルムに銅層を設けてもよい。

[0082] 本発明の被服において、フィルムは、縫製可能な強度を備えたものであることが好 ましい。

[0083] 上記被服で採用するフィルムは、縫製可能であるから、被服の内面や外面に直接 縫い付けることができ、電磁波を遮蔽することができる。またフィルムによって被服そ のものを縫製することもできる。

[0084] 本発明の被服は、下着であってもよい。

[0085] 本発明の被服は、睾丸相当部にフィルム又は電磁波防護布帛の少なくともいずれ かが設けられている被服であってもよい。

[0086] 本発明の被服では、着用者が男性である場合に、その睾丸に相当する部位にフィ ルム等が設けられているので、睾丸に照射される電磁波を軽減させることができる。

[0087] 本発明の被服は、卵巣相当部にフィルム又は電磁波防護布帛の少なくともいずれ かが設けられている被服であってもよい。

[0088] 本発明の被服では、着用者が女性である場合に、その卵巣に相当する部位にフィ ルム等が設けられてレ、るので、卵巣に照射される電磁波を軽減させることができる。

[0089] 本発明の被服は、裏地の一部又は全部としてフィルム又は電磁波防護布帛の少な くともレ、ずれかが使用されてレ、る被服であることが好ましレ、。

[0090] このような被服は、裏地としてフィルム等を使用しているので、被服のデザインを崩 さない。

[0091] 本発明の被服は、ポケットを有し、ポケットの一部又は全部にフィルム又は電磁波 防護布帛の少なくともいずれかが設けられているものであることが好ましい。

[0092] このような被服では、ポケットの一部又は全部にフィルムや電磁波防護布帛が設け られているので、ポケットに携帯電話を入れた時、ポケットから電磁波が洩れず、健康 を害する懸念が無い。

[0093] 本発明の被服は、ポケットを有し、ポケットの人体側の部位にフィルム又は電磁波 防護布帛の少なくともいずれかが設けられているものであることが好ましい。

[0094] このような被服では、ポケットの人体側の部位にフィルム等が設けられているからポ ケットに携帯電話を入れた時、電磁波が人体側に洩れず、健康を害する懸念が無い 。また外面側にフィルムを設けない構成や、外面側のフィルムが密状態でない様な構 成を採用すると、携帯電話の着信を妨げることが無い。

[0095] 本発明の被服において、金属糸は、アルミニウム又は銀を含有するものであること が好ましい。

[0096] 本発明者の研究によると、アルミニウム又は銀を含有する糸を使用すると電磁波を 遮蔽する機能が高い。

[0097] 本発明の被服において、金属糸は、布帛を構成する糸の総本数に対して 10%から

50%織り込まれていることが好ましい。

[0098] 金属糸の織り込み量は、多いほど電磁波遮蔽機能が向上するが、織り込み量が 50

%を超えると布の風合いを損なう。また金属糸の織り込み量が 10%に満たない場合 は、電磁波を遮蔽する機能が劣り、十分な効果を発揮することができない。

[0099] 本発明の被服において、心臓ペースメーカ装着部の相当部にフィルム又は電磁波 防護布帛の少なくともいずれかが設けられていることが好ましい。

[0100] 本発明の被服では、心臓ペースメーカ装着部の相当部にフィルム等が設けられて いるので、心臓ペースメーカに晒される電磁波が軽減させる。そのため、このような被 服を着用すると、ペースメーカが狂うのではないかという不安から開放される。

[0101] また携帯電話に関する本発明の一様相は、音を拾うマイク部と、耳に当てるレシ一 バ部が一体化された携帯電話機において、少なくとも耳に当てる側の面に金属層が 設けられている携帯電話機である。

[0102] 本様相の携帯電話機は、耳に当てる側の面に金属層が設けられているので、当該 金属層によって電磁波が軽減される。そのため長期間に渡って携帯電話を使用して も電磁波による健康被害の懸念は無い。

[0103] 上記金属層は、携帯電話機の筐体表面に金属箔を貼り付けることによって形成す ること力 Sできる。

[0104] また上記金属層は、携帯電話機の筐体表面に金属が溶射されたものであってもよ レ、。

[0105] さらに上記金属層は、携帯電話機の筐体表面に金属が蒸着されたものであっても よい。

[0106] 上記金属層は、アルミニウム層であることが望ましい。

[0107] 上記金属層の厚さは、 8 /i m以上であることが望ましい。

[0108] また金属層は多層に設けられていることが推奨される。

[0109] また本様相に採用される携帯電話は、折り畳み構造であり、携帯時はレシーバ一部 が内側に折り込まれることが望ましい。

[0110] 携帯電話は、一般的に表示画面を持つが、表示画面を除く筐体表面の全域に金 属層が設けられてレ、てもよレ、。

[0111] またアンテナ部が露出した携帯電話機においては、アンテナ部の一部又は前部に 金属層が設けられてレヽなレ、ことが望ましレ、。

発明の効果

[0112] 本発明の情報漏洩防護フィルムは、情報の漏洩防止機能を付加することができると レ、う優れた効果がある。また本発明の小物入れは、電磁波等を遮蔽することができ、 スキミングによる情報の盗用を防止することができる効果がある。

[0113] 本発明の一様相であるカード及びカード用補助部材は、電磁波等を遮蔽したり減 衰させる部材が設けられているので、スキミングによる情報の盗用を防止することがで きる効果がある。

[0114] 本発明の他の一様相であるスキミング防止用カードは、電磁波等を遮蔽することが でき、スキミングによる情報の盗用を防止することができる効果がある。また本発明の スキミング防止用カードは、長期に渡って携行されることが期待できるので、広告宣 伝媒体として有効である。

[0115] 本発明の被服は、電磁波等を遮蔽することができ、電磁波障害を起こす懸念が無 いという効果がある。また本発明の被服を着用するとペースメーカの誤動作を防止す ること力 Sできる。

[0116] 本発明の携帯電話機は、耳に当てる側の面に金属層が設けられているので、当該 金属層によつて電磁波が軽減され、長期間に渡つて携帯電話を使用しても電磁波に よる健康被害の懸念は無レ、。

図面の簡単な説明

[0117] [図 1]本発明の実施形態の携帯用小物入れの正面図である。

[図 2]図 1の A— A断面拡大図である。

[図 3]積層フィルム（情報漏洩防護フィルム）の拡大断面図である。

[図 4]本発明のさらなる第二実施形態のハンドバッグの正面図である。

[図 5]図 4のハンドバッグの内ポケットの正面図である。

[図 6]図 5の内ポケットにカードを揷入する際の状態を示す斜視図である。

[図 7]図 5の内ポケットの断面図である。

[図 8]本発明のさらなる実施形態の定期入れの斜視図である。

[図 9]図 8の定期入れを開いた状態を示す正面図である。

[図 10]本発明のさらなる実施形態の札入れの斜視図である。

[図 11]図 10の札入れを開いた状態を示す斜視図である。

[図 12]図 10の札入れに入れることが望ましいカードの表面図（a)と、裏面図（b)であ る。

[図 13]図 12のカードの断面図である。

[図 14]図 10の札入れにカードを挿入した状態を示す斜視図である。 [図 15]図 10の札入れにカードを挿入した状態におけるポケットの断面図である。

[図 16]図 10の札入れにカードを挿入した状態におけるポケットの斜視図である。 園 17]本発明のさらなる実施形態の定期入れの開いた状態を示す正面図である。 園 18]本発明のさらなる実施形態の定期入れのカードを揷入した状態におけるボケ ットの断面図である。

園 19]壁貼り用の情報漏洩防護フィルムの拡大断面図である。

園 20]壁貼り用の情報漏洩防護フィルムを壁に貼る際の状態を示す斜視図である。 園 21]本発明の情報漏洩防護フィルムで作られたカードケースの斜視図である。 園 22]積層フィルム（情報漏洩防護フィルム）の変形例の拡大断面図である。

園 23]積層フィルム（情報漏洩防護フィルム）の他の変形例の拡大断面図である。 園 24]積層フィルム（情報漏洩防護フィルム）のさらに他の変形例の拡大断面図であ る。

園 25]積層フィルム（情報漏洩防護フィルム）のさらに他の変形例の拡大断面図であ る。

園 26]積層フィルム（情報漏洩防護フィルム）のさらに他の変形例の拡大断面図であ る。

園 27]積層フィルム（情報漏洩防護フィルム）のさらに他の変形例の拡大断面図であ る。

園 28]本発明の実施形態の情報漏洩防止板の斜視図である。

園 29]図 28の情報漏洩防止板の断面図である。

園 30]図 28の情報漏洩防止板の使用状態を示す斜視図である。

園 31]本発明の一実施形態であるカードの斜視図である。

[図 32]図 31のカードの A_A断面図である。

園 33]本発明の他の実施形態のカードの斜視図である。

[図 34]図 33のカードの A_A断面図である。

園 35]本発明の更に他の実施形態のカードの拡大断面図である。

園 36]本発明の更に他の実施形態のカードの拡大断面図である。

園 37]本発明の更に他の実施形態のカードの拡大断面図である。 [図 38]本発明のスキミング防止用カードの斜視図である。

[図 39]スキミング防止用カードの断面図である。

園 40]広告が印刷されたスキミング防止用カードの正面図である。

園 41]名刺として使用されるスキミング防止用カードの正面図である。

園 42]スキミング防止用カードに写真を印刷するために使用されるカード印刷装置の 斜視図である。

園 43]写真が印刷されたスキミング防止用カードの正面図である。

園 44]本発明の実施形態のパンツの正面図である。

[図 45]本発明の他の実施形態のパンティの正面図である。

[図 46]本発明の他の実施形態のズボンの正面図である。

[図 47]図 46に示すズボンの内部を示す説明図である。

園 48]本発明の他の実施形態の上着の正面図である。

園 49]ペースメーカ装着者の体を示す斜視図である。

園 50]図 49のペースメーカ装着者が着用する被服の斜視図である。

園 51]ペースメーカ装着 ·使用者の近傍で携帯電話を使用した場合に想定されるべ ースメーカの信号を示すグラフである。

園 52]本発明の被服を着用した場合における、ペースメーカ装着'使用者の近傍で 携帯電話を使用した場合に想定されるペースメーカの信号を示すグラフである。 園 53]従来技術の携帯電話機 (a)と、本発明の携帯電話機 (b)の使用状態における 斜視図である。

[図 54]従来技術及び本発明の携帯電話機の携帯時における形状を示す斜視図であ る。

園 55]金属層を積層するために貼り付けられるシートの断面図である。

園 56]金属層を積層するために貼り付けられるシートの素材の断面図である。

園 57]積層シートの予備加工の手順を示す説明図である。

[図 58]本発明の他の実施形態の携帯電話の表面構造を示す断面図である。

[図 59]本発明のもう一つの実施形態を示す携帯電話機の斜視図である。

園 60]本発明のさらにもう一つの実施形態を示す携帯電話機の斜視図である。 発明を実施するための最良の形態

[0118] 以下、本発明の実施形態について説明する。

図 1は、本発明の実施形態の携帯用小物入れの正面図である。図 2は、図 1の A— A断面拡大図である。図 3は、積層フィルム（情報漏洩防護フィルム）の拡大断面図で ある。

[0119] 図 1に示す携帯用小物入れ 1は、全体が略長方形であり、その二辺（図 1の B— Bェ リア）が開口する。そして当該開口部分にはファスナー 2が取り付けられている。

携帯用小物入れ 1は、閉塞側の辺（図 1の C— Cエリア）が縫合されて作られてレ、る 。縫製部分の構造は、図 2の通りである。即ち携帯用小物入れ 1の表面の表側を構 成する基布 5と裏側を構成する基布 6が重ねられ、その端部が糸 7によって縫合され 、別布により端の始末がされた上、裏表を裏返して袋形状が作られている。

[0120] また特に本実施形態では、基布 5， 6に積層フィルム（情報漏洩防護フィルム） 10が 重ねられており、前記した縫製の際に基布 5, 6と共に積層フィルム 10も縫合されて いる。

従って本実施形態の携帯用小物入れ 1は、袋形状の内面の全てに積層フィルム 10 が設けられている。

ここで積層フィルム 10は、例えばスナック菓子の袋の素材と同等のものであり、図 3 の様にアルミニウム箔層（アルミニウム蒸着層） 12と樹脂層 13が積層されたものであ る。

ここでアルミニウム箔層 12の厚さは、 8 z m以上であることが望ましぐさらに 18 m 以上であることが推奨される。即ちアルミニウム箔層 12の厚さ力 8 z m未満である場 合は、電磁波を遮蔽する機能が十分ではなレ、。アルミニウム箔層 12の厚さ力 S、 18 μ m以上であれば、相当の強度を有する電磁波であっても遮蔽することができ、信頼性 力咼レヽ。

上記した積層フィルム 10は、 2層からなる構造である力 3層以上からなる構成であ つてもよい。 3層以上からなる構成を持つ例については後記する。

[0121] 樹脂層の素材は任意であり、公知の樹脂であってフィルム化が可能なものであれば 良レ、。例えばセロハン、ポリエチレン、延伸ポリプロピレン、無延伸ポリプロピレン、ポ リエチレンテレフタレート，ポリ塩化ビニリデンコート二軸延伸ポリプロピレン、 κコート ポリエチレンテレフタレート、エチレンビニルアルコール共重合体等の樹脂を使用す ること力 Sできる。

[0122] 本実施形態の携帯用小物入れ 1は、ファスナー 2を開いて中の空間にカード等を入 れることができる力 本実施形態の携帯用小物入れ 1は、内面の全てにアルミニウム 箔層 12と樹脂層 13との積層フィルム 10が設けられているので、カードから発せられ る電磁波が外部に洩れなレ、。そのためスキミングされることは無い。

また積層フィルム 10は、基布 5, 6を縫合する際に同時に縫い込まれるので、製造も 容易である。

[0123] 以上説明した実施形態では、積層フィルム 10を全面に設けた例を示したが、要部 にだけ積層フィルム 10を設けてもよい。即ちカードを収納する蓋然性が高い部位に のみ、積層フイノレム 10を設ける。

以下、要部にのみ積層フィルム 10を設けた例を示す。

図 4は、本発明のさらなる実施形態のハンドバッグの正面図である。図 5は、図 4の ハンドバッグの内ポケットの正面図である。図 6は、図 5の内ポケットにカードを挿入す る際の状態を示す斜視図である。図 7は、図 5の内ポケットの断面図である。図 8は、 本発明のさらなる実施形態の定期入れの斜視図である。図 9は、図 8の定期入れを 開いた状態を示す正面図である。

[0124] 図 4に示すハンドバッグ 20は、内部に内ポケット（カード挿入ポケット） 21が設けられ ている。内ポケット 21は、図 5の様に主としてカード 22が挿入される。内ポケット 21に は、カード 22の一部が露出した状態で挿入される力 内ポケット 21はカード 22の IC チップ 23が十分に隠れる深さを持つ。そして本実施形態では、内ポケット 21の内面 に前記した積層フィルム 10が縫合されている。即ち図 7の様に内ポケット 21の内面の 全ての領域に積層フィルム 10が設けられている。

[0125] 図 8, 9は、本発明を定期入れに応用した例である。図 8， 9に示す定期入れ 30は、 皮革製の二つ折り構造である。定期入れ 30を開いた状態は、図 9の通りであり、図面 左側 (A—Bエリア）は定期入れとなっており、図面右側（B— Cエリア）はカード入れと なっている。 そして図面右側（B— Cエリア）には 3個のカード挿入ポケット 35, 36, 37が設けら れている。カード挿入ポケット 35, 36, 37は、いずれもカードの一部が露出した状態 で挿入される力 ICチップ 23は隠れる。

また各カード揷入ポケット 35, 36， 37の内面には前記した積層フィルム 10が縫合 されている。

[0126] 一方、図面左側 (A— Bエリア）には前記した様に定期券が揷入される。本実施形 態の定期入れ 30では、図面左側 (A—Bエリア）の定期券揷入部位 38には積層フィ ルムが無レ、。従って定期券揷入部位 38に揷入されたカードは電磁波等が外部に洩 れる。そのため例えば電車の非接触形定期券を定期券揷入部位 38に入れておくと、 一々定期券を出すことなく改札を通過することができる。

[0127] なお、図 8に示すように、定期入れを折り畳んだ状態の時、定期入れ側とカード入 れ側との間に隙間 31ができるが、この隙間は僅かであり、実質的に電磁波は洩れな レ、。即ち定期入れ側とカード入れ側との間の隙間 31は、カードから発せられる電磁 波の波長よりも小さぐ電磁波は洩れない。また隙間 31部分の近傍にはアルミニウム 箔層 12が幾層にもあり、カードから発せられる電磁波が減衰する。

[0128] 次に本発明のさらなる実施形態について説明する。

図 10は、本発明の上記実施形態の札入れの斜視図である。図 11は、図 10の札入 れを開いた状態を示す斜視図である。図 12は、図 10の札入れに入れることが望まし いカードの表面図（a)と、裏面図（b)である。図 13は、図 12のカードの断面図である 。図 14は、図 10の札入れにカードを挿入した状態を示す斜視図である。図 15は、図 10の札入れにカードを挿入した状態におけるポケットの断面図である。図 16は、図 1 0の札入れにカードを揷入した状態におけるポケットの斜視図である。

[0129] 本実施形態の札入れ 40は、二つ折り構造であり、札入れ部 41を持ち、札入れ部 4 1の全面側にカード揷入ポケット 43が設けられている。カード揷入ポケット 43は、深さ 力 Sカード 50の幅よりも浅ぐ図 14の様にカード 50は、その一部が露出した状態で揷 入される。

[0130] カード揷入ポケット 43は、図 15の様に札入れ 40の本体側に面する内壁 51と、ポケ ットの膨らみを構成する外壁 52によって構成されている。そして本実施形態では、力 ード挿入ポケット 43の全内周面に積層フィルム（情報漏洩防護フィルム） 10が取り付 けられている。即ち外壁 52の内側と内壁 51の内側に積層フィルム（情報漏洩防護フ イルム） 10が縫い付けられている。

また本実施形態で採用するカード 50は、一方の面の全域にアルミ箔（電磁波防護 層） 53が設けられている。そのためカード 50は、一方の面からだけ電磁波が輻射さ れ、アルミ箔 53が設けらた面からは電磁波は輻射されなレ、。図 12, 16において、網 力、けした側の表面にアルミ箔 53が設けられており、当該表面は、電磁波の非輻射面 である。また「A」の文字が表示された側が電磁波の輻射面である。

[0131] 本実施形態の札入れ 40では、カード揷入ポケット 43から出さずにカードリーダによ つて情報の読み出しを行いたい場合は、図 15 (a)、図 16 (a)の様にカード 50の電磁 波の輻射面が外壁 52に面する様にカード 50を揷入しておく。

本実施形態では前記した様に、カード 50は、その一部が露出した状態で揷入され るので、露出部分から電磁波が輻射され、非接触型のカードリーダでカード 50に記 録された情報を読み取ることができる。

[0132] 逆にカード 50のアルミ箔（電磁波防護層） 53が設けられた側を外壁 52に面する様 にカード 50を挿入すると、電磁波は外部に洩れない。そのためスキミングされることは ない。

また本実施形態では、カード挿入ポケット 43が複数設けられているので、カード挿 入ポケット 43から出さずに情報の読み出しを行いたいカードは、電磁波の輻射面が 外壁 52に面する向きに挿入し、そうでないカードについては裏返しにして挿入してお くと便利である。

[0133] 次に本発明のさらなる複数の実施形態について説明する。

図 17は、本発明の一実施形態の定期入れの開いた状態を示す正面図及びカード の正面図である。図 18は、本発明の他の実施形態の定期入れのカードを揷入した 状態におけるポケットの断面図である。

[0134] これらの実施形態は、前記した図 10〜： 16の実施形態の変形例である。即ち上記 実施形態では、カード揷入ポケット 43の深さを浅くして、カードの露出部分を作り、当 該露出部分から電磁波を輻射させた。 これに対して図 17に示す定期入れ 60では、カード挿入ポケット 35の深さはカード 力 Sすっぽりと入る深さとし、カード挿入ポケット 35自体に孔 61を設けた。孔 61の位置 は、カード 50の ICチップ 23の位置に相当する。

本実施形態の定期入れ 60では、孔 61から電磁波が輻射される。なお他の構成は 、前記した図 9に示す定期入れ 30と同一である。

[0135] また図 18に示すように、内壁 51側だけ積層フィルム（情報漏洩防護フィルム） 10を 設け、外壁 52には積層フィルムが無い構成としてもよい。本実施形態では、外壁 52 は電磁波が透過可能であるから、カード 50の電磁波の輻射面が外壁 52に面する様 にカード 50を揷入すると、カード 50をポケット 63から出さなくても非接触型のカードリ ーダでカード 50に記録された情報を読み取ることができる。

[0136] 次に積層フィルム 10の変形例について説明する。図 22乃至 27は、積層フィルム（ 情報漏洩防護フィルム）の変形例の拡大断面図である。

積層フィルム 10は 3層以上の構成であってもよいという点については前記したが、 具体的には図 22乃至 27に示す様な層構成のものが推奨される。

即ち図 22に示す積層フィルム 10は、ポリエチレンテレフタレート又はポリエチレン 等の樹脂層 13を挟んで 2層のアルミニウム蒸着層 12が設けられ、さらにその外側に 樹脂層 13が積層され、最も外層の二面にカーボン層 80が積層されたものである。榭 月旨層 13の厚さは、 20〜30 /i mであり、ァノレミニゥム蒸着層 12は 100〜500才ングス トローム程度である。

なおアルミニウム蒸着層 12に代わってアルミニウム箔を採用し、アルミニウム箔と榭 脂層 13とを、接着剤等で貼り合わせてもよい。

両面のカーボン層 80は、レ、ずれも共役二重結合を有する炭素化合物を含む。 共役二重結合を有する炭素化合物は、電磁波を吸収する機能があり、カードから 漏洩する電磁波を吸収する。

[0137] 図 23に示す積層フィルム 10は、異種の金属層を有するものであり、アルミニウム箔 層 12に銅又は銀の層 85が積層されている。銅又は銀の層 85は、蒸着によって接合 されてもよく、また予め金属箔化した後に、接着剤等で張り合わせてもよい。本実施 形態では、アルミニウム箔層 12と銅又は銀の層 85は接着剤（図示せず）で貼り合わ されている。

[0138] 本実施形態では、異種金属の層を有するものであり、いずれの周波数であっても高 い電磁波遮蔽機能を有する。即ち電磁波を遮蔽する能力は、遮蔽しょうとする電磁 波の周波数の影響を受けるが、周波数と遮蔽能力との関係は、金属ごとに異なる。例 えばアルミニウムは、周波数の上昇と共に遮蔽能力も上昇するが、周波数がある一 定値以上となると、遮蔽能力が極端に低下する。これに対して、銀では大きな能力低 下が見られなレ、。一方、アルミニウムは安価であり、銀は効果である。

本実施形態では、アルミニウムの層と銀の層とを設けたので、周波数の影響が軽減 され、いずれの周波数領域においても安定した遮蔽機能を発揮する。

[0139] 図 24に示す積層フィルム 10は、さらに鉄の層 82を設けたものである。即ち図 24に 示す積層フィルム 10は、アルミニウム箔層 12、銀層 81及び鉄層 82が設けられている 。これらの金属層 12， 81 , 82の間には、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂層 13が 設けられ、さらに最も外面には、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂層 13を介して力 一ボン層 80が設けられている。

本実施形態の積層フィルム 10は、鉄層 82が設けられているので、磁気を遮蔽する こともできる。さらに鉛の層を追加してもよい。また鉄層 82や銀層 81に代わって鉛層 を設けてもよい。

[0140] 上記した例は、いずれも複雑な積層構造を有するものである力 図 25に示す様な アルミニウム箔層 12の片面にカーボン層 80を積層し、他面に樹脂層 13を積層した 様なものであってもよい。また図 26の様にアルミニウム箔層 12に代わって銀や銅の 層 85を設け、片面にカーボン層 80を積層し、他面に樹脂層 13を積層した様なもの でもよレ、。さらに図 27の様にアルミニウム箔層 12に代わって鉄層 82を設け、片面に カーボン層 80を積層し他面に樹脂層 13を積層した様なものであつてもよレ、。銀や銅 の層 85、鉄層 82に代わって鉛層を設けてもょレ、。

[0141] 次に本発明の情報漏洩防護フィルムの他の用途について説明する。

情報漏洩防護フィルムは、小物入れに限らず、物品の収納物や収納室等から電磁 波が洩れることを防ぐことができる。即ち収納物の表面や内面に情報漏洩防護フィル ムを貼着したり縫製して取付け、電磁波の洩れを防ぐことができる。カーテンや壁紙 に情報漏洩防護フィルムを取り付けることも考えられる。勿論、壁に直接情報漏洩防 護フィルムを貼りつけてもよい。

図 19は、壁貼り用の情報漏洩防護フィルムの拡大断面図である。図 20は、壁貼り 用の情報漏洩防護フィルムを壁に貼る際の状態を示す斜視図である。

[0142] 壁貼り用の情報漏洩防護フィルム 65は、図 19の様にアルミニウム箔層 12の両面に 樹脂層 13が積層され、さらに一方の面に接着層 66と離型紙層 67が設けられたもの である。壁貼り用の情報漏洩防護フィルム 65は、裏面側の離型紙層 67を剥がして図 20の様に壁 68の表面に貼ることができる。

[0143] また情報漏洩防護フィルム自体で収納容器を作ってもよい。図 21は、本発明の情 報漏洩防護フィルムで作られた力一ドケースの斜視図である。

本実施形態のカードケース 70は、情報漏洩防護フィルムを二枚重ね、その 3辺を 熱融着したものであり、袋状であって内部にカード 22を入れることができる。

[0144] また図 28の様なラミネートシートの間に積層フィルム 10等を入れた情報漏洩防止 板 90も便利である。即ち情報漏洩防止板 90は、図 29の様に二枚の熱融着シートの 間に積層フィルム 10等を挟み込み、三者を熱融着したものである。なお挟み込まれ る積層フィルム 10は、複数枚であってもよレ、。即ち同一厚さの積層フィルム 10を大量 に製造しておき、必要に応じた厚さとするために複数枚を重ねて使用する。特に情報 漏洩防止板 90は、多少厚くなつても弊害が少ないので、安全性を重視して複数枚の 積層フィルム 10をラミネートシートの間に挟み込んでもよい。

[0145] 情報漏洩防止板 90の大きさは名刺サイズであり、カード 50と同様の大きさである。

情報漏洩防止板 90は、例えば図 30に示すようにカード 50の両面に接した状態で サイフゃカード入れ等に入れて使用する。本実施形態では、情報漏洩防止板 90に 内蔵された積層フィルム 10が電磁波を遮蔽するので、カード 50から発せられる電磁 波が外部に洩れなレ、。そのためスキミングされることは無レ、。

[0146] また図 30に示した使用例では、二枚の情報漏洩防止板 90でカード 50を挟んだが 、カード 50の一面だけに情報漏洩防止板 90を接しても相当のスキミング防止効果が 期待できる。特にカーボン層の様な電磁波を吸収する効果がある層を有する積層フ イルム 10を使用すれば外部に洩れる電磁波が弱まり、スキミング防止に役立つ。 [0147] 次にカードに関する発明の実施形態について説明する。

[0148] 図 31は、本発明の一実施形態であるカードの斜視図である。図 32は、図 31のカー ドの A— A断面図である。

[0149] 本実施形態のカード 101は、クレジットカードであり、 ICチップ（記憶媒体） 102が内 蔵されている。カード 101は前記した ICチップ 102に情報が記憶されており、図示し ないカードリーダに近接することによって記憶内容を読みだすことができる。

カード 101の本体部分は、公知の通り、硬質の樹脂によって作られている力 本実 施形態では、特に裏面側に障壁部材 110が積層されている。障壁部材 110は、電磁 波及び磁気を遮蔽又は減衰させる機能を備えている。

障壁部材 110は、 ICチップ (記憶媒体） 102が設けられた部位を挟んだ両面のうち の一方の面だけに設けられている。

[0150] 障壁部材 110は、板状またはフィルム状であり、アルミニウム等の金属フィルムや、 上記積層フィルム (情報漏洩防護フィルム） 10と同一の材質'構造の金属と樹脂との 積層シートが使用可能である。

[0151] 上記した本発明のカードは、障壁部材が設けられているから、通常のカードに比べ て感度が低レ、。そのため通勤途上等でスキミングされる危険性が低レ、。

即ち銀行のカードやクレジットカード等の大切なカードは裸で持ち歩くことは少なく

、カード入れに挿入した状態で保持される。またさらにポケットやバッグに入れた状態 で持ち運ばれる。

そのため通勤途上等において、盗人がカードリーダを近づけたとしても、カードに直 接カードリーダを接触させることはできない。

ここで本発明のカードは、カードに障壁部材を設け、故意にカードの感度を低下さ せている。そのため通勤途上等において、スキミングされる危険性は低い。

また本発明のカードは、感度が従来のカードに比べて低いので、使用の際には力 一ドリーダに極近接させる必要がある力 前記した銀行のカードやクレジットカード等 の大切なカードはカードリーダに接触する程度に近づけて使用されることが常態であ るから、使用者にとって大きな不便はない。

[0152] 本実施形態のカード 101は、カード入れや財布に入れて携行されるであろうと予想 される。

カード 101の一面には、障壁部材 110が積層されているので、カード 101の ICチッ プ 102から発せられる電磁波が減衰され、スキミングされにくい。またカード 101には 、障壁部材 110が積層されているので、外部のリーダが発する磁気の影響を軽減す ること力 Sでき、外部の磁気に ICチップ 102が反応することが阻止され、スキミングされ にくい。

[0153] 本発明者の実験によると、本実施形態のカード 101は、カードリーダから 2mm以内 の距離に近づけた場合に反応し、それ以上離れると ICチップ 102から記憶内容を読 みだすことができなレ、ものであった。

[0154] 図 33は、本発明の他の実施形態のカードの斜視図であり、図 34は、図 33のカード の A_A断面図である。図 35乃至図 37は、本発明の更に他の実施形態のカードの 拡大断面図である。

前述したカード 101は、記憶媒体として ICチップ 102を採用したものを例示した力 本発明は記憶媒体を ICチップに限定するものではなレ、。例えば図 33、図 34に示す カード 103の様に磁気の記憶部 105を備えたものであってもよレ、。図 33に示すカー ド 103についても図 34に示すように一面側（表面側）に障壁部材 110が積層されて いる。

また上記した実施形態では、一面側だけに障壁部材 110を積層した力 図 35に示 すカード 121の断面図の様に、 ICチップを埋め込んだ層 120の両面に障壁部材 11 0を設けたもよレ、。障壁部材 110は、アルミニウム層 112と樹脂層 113とが積層された ものであり、最も外側に樹脂層 113が配されてレ、る。

[0155] 図 36に示すカード 122では、 ICチップを埋め込んだ層 120の一方の面に障壁部 材 110を設け、他方の面に樹脂層 113を設けている。カード 122の障壁部材 110に っレヽてもアルミニウム層 112と樹脂層 113とが積層されたものである。

[0156] さらに図 37に示すカード 123では、 ICチップを坦め込んだ層 120の一方の面にァ ノレミニゥム層 112と樹脂層 113からなる障壁部材 110を設け、他方の面にカーボン層 180と、アルミニウム層 112と樹脂層 113からなる障壁部材 110を設けている。

[0157] また上記した実施形態では、カード 101の表面又は裏面に障壁部材 110を積層し たが、内部に障壁部材 110を積層してもよい。 ICカード 102等の記憶媒体が設けら れている部位だけに障壁部材 110を積層してもよい。

[0158] また障壁部材 110は、カード 101, 103に予め積層されていても良いが、既存の力 ードに後から接着して積層してもよい。即ち障壁部材 110を別途成形してカード用補 助部材として販売する。購入者は、これを自己のカードに接着することにより、 ICチッ プ 102等の感度を故意に低下させ、スキミングに備える事ができる。

[0159] 次に広告の用途にも活用できるカードについて説明する。

[0160] 店舗を新装開店した際や新規の顧客を開拓したい場合には、利用者にサービス内 容等を周知するために広告が行われる。例えば街頭でパンフレットや簡単な商品を 配付する。また来客に再度の来店を促すために簡単な商品を渡す場合もある。配付 する商品は、マッチ（例えば特開平 7— 300384号公報参照）とティッシュぺーパが代 表的である。また最近では、テレホンカード等のプリペイドカードが広告用の商品とし て利用される場合もある。

[0161] しかし、マッチ、ティッシュぺーノ テレホンカードといった商品を渡すことによる広 告効果には疑問がある。

即ち、マッチ等には店舗の名称や電話番号が記載されているが、マッチ等を受け 取った者は、当該マッチやティッシュぺーパを常時携帯しているわけではない。 マッチは、消耗品であるから、数回、煙草を吸う際に使用し、マッチが無くなると箱ご と廃棄される。従って配付された者が当該マッチを保持しているのはせいぜい一週 間である。ティッシュぺーパに至っては、より消耗が激しぐ一回の使用で殆ど廃棄さ れる。そのため配付された者が保持しているのは帰宅までの間に過ぎない。

テレホンカードは、やや長期に渡って保持されるが、それでも 1か月程度である。

[0162] そのため、配付を受けたものが当該施設を利用する必要がある時には、すでにマツ チ等は手元になレ、場合が多レ、。

[0163] そこで、新しい広告媒体を提案し、さらにこの媒体を使用してスキミング等を防止す るために、下記の実施形態を開示する。

[0164] 図 38は、本発明のスキミング防止用カードの斜視図である。図 39は、スキミング防 止用カードの断面図である。図 40は、広告が印刷されたスキミング防止用カードの正 面図である。図 41は、名刺として使用されるスキミング防止用カードの正面図である。

[0165] 本実施形態のスキミング防止用カード 201は、図 39の様な 2層の表面シート 206,

206の間に電磁波 ·磁気遮蔽部材 210を挟み込み、三者を接着したものである。 表面シート 206は、例えば白色の塩化ビニルシートや ABS樹脂等であり、公知の 手段によって表面に印刷をすることができる素材で作られている。

[0166] 電磁波'磁気遮蔽部材 210は、板状またはフィルム状であり、アルミニウム等の金属 フィルムや、金属と樹脂との積層シートである。

電磁波'磁気遮蔽部材 210としては、上記積層フィルム（情報漏洩防護フィルム） 1

0と同一の材質 ·構造のものが使用可能である。すなわち、電磁波'磁気遮蔽部材 21

0は、上記図 3の様にアルミニウム層 12 (アルミニウム蒸着層）と樹脂層 13が積層され たものである。

ここでアルミニウム層 12 (アルミニウム蒸着層）の厚さは、 8 a m以上であることが望 ましぐさらに 18 /i m以上であることが推奨される。

上記した電磁波'磁気遮蔽部材 210は、 2層からなる構造である力 3層以上からな る構成であってもよい。

[0167] また、表面シート 206の間に挟み込まれる電磁波 ·磁気遮蔽部材 210は、複数枚で あってもよい。

[0168] 本実施形態のスキミング防止用カード 201は、広告宣伝用に使用されるものであり 、表面に広告を印刷する。例えば図 40に示すスキミング防止用カード 202の様に店 舗名、サービス内容、住所、電話番号等を印刷する。また図 41に示すスキミング防止 用カード 203の様に名刺の代わりに使用してもよい。

スキミング防止用カード 201は、例えば街頭で無償配付される。図 41の様な名刺形 式の場合には、営業先で名刺を配付する。またこの時、スキミング防止用カード 201 , 202, 203の機能を説明しておく。

[0169] スキミング防止用カード 201を貰った者は、カード入れや財布に入れて携行するで あろうと予想される。

スキミング防止用カード 201は、電磁波 ·磁気遮蔽部材 210が内蔵されているので 、クレジットカード等から発せられる電磁波が減衰され、スキミングされにくい。またス キミング防止用カード 201は、電磁波 ·磁気遮蔽部材 210が内蔵されているので、外 部のリーダが発する磁気の影響を軽減することができ、外部の磁気にクレジットカード 等が反応することが阻止され、スキミングされにくい。

[0170] 次に本発明のスキミング防止シートの他の用途について説明する。

本発明のスキミング防止シートは、広告媒体として開発されたものである力 本発明 は、他の用途にスキミング防止シートを使用することを制限するものではなレ、。例えば 趣味的な用途にスキミング防止シートを使用することもできる。

具体的には恋人や子供の写真を印刷し、財布等に入れて持ち歩くための用途が 考えられる。

[0171] 図 42は、スキミング防止用カードに写真を印刷するために使用されるカード印刷装 置の斜視図である。

カード印刷装置 220は、例えばゲームセンター等に設置される。即ち近年、ポイント カードを発行するゲームセンターがあり、ゲームをするごとにポイントが増える。そして ポイントの増加によって各種のサービスを受けることができる。

[0172] またテレビゲーム等の遊具によつては使用者の履歴等を記録したカードを発行する ものがある。例えば過去に行ったゲームの点数や、ゲーム中に対戦したキャラクター の種類、キャラクターを倒したことによって得られるポイントや、ゲーム中で使用するこ とが許された武器等の情報がカードに記録される。

そのためゲームの使用者は、 自己のポイントをスキミングによって盗まれることを心 配する。そこでゲームセンター等にカード印刷装置を設置すると、この需要に応える こと力 Sこと力 Sできる。

[0173] カード印刷機 220は、撮影用カメラ 221と、モニター画面 222、操作パネル 223を 備える。

筐体 225の内部にはカード収容部 226があり、当該カード収容部 226に無地のス キミング防止用カードが収納されている。また筐体 225の内部にはプリンター 227 (印 刷部）が内蔵されている。

筐体 225の外面には印刷したスキミング防止用カードを取り出すための取り出し口 228力ある。 [0174] 使用者は、撮影用カメラ 221の前に立ち、モニター画面を見ながら構図を考える。 また記入したい文字やその他の装飾を操作パネル 223を操作することによって入力 する。

そして内部のプリンター 227 (印刷部）で無地のスキミング防止用カードに写真を印 刷する。出来上がったスキミング防止用カード 205は、取り出し口 228から排出される

[0175] 取り出されたスキミング防止用カード 205は例えば図 43の様に使用者の顔写真が 印刷されたものである。

[0176] 上記した様にこれらの実施形態の携帯用小物入れやカード入れは、カードから発 せられる電磁波を遮蔽することができ、スキミングを防ぐことができる。

[0177] 以下さらに本発明のさらなる実施形態について説明する。

図 44は、本発明の実施形態のパンツ（男子用）の正面図である。図 45は、本発明 の他の実施形態のパンティ（女子用）の正面図である。

[0178] 図 44に示すパンツ 301は、トランクス型であり、公知のそれと同様に胴体挿入部 30

2と、足挿入部 303， 304を有し、睾丸や陰茎を覆うものである。そして本実施形態で は、着用者の睾丸に相当するエリア (例えばハッチング部分）の布に積層フィルム 31

0が重ねて取り付けられてレ、る。

[0179] また、図 1に示すパンティ 5は、着用者の子宮や卵巣に相当するエリア (例えばハツ チング部分）の布に積層フィルム 310が重ねて取り付けられている。

[0180] 本実施形態では、積層フイノレム 310は、パンツ 301やパンティ 305を構成する布の 表面 (外側）に対して縫製によって取り付けられている。

[0181] 積層フイノレム 310としては、上記積層フィルム（情報漏洩防護フィルム） 10と同一の 材質'構造のものが使用可能である。すなわち、ここで積層フィルム 310は、上記図 3 の様にアルミニウム箔層 12と樹脂層 13が積層されたものである。

ここでアルミニウム箔層 12の厚さは、 8 z m以上であることが望ましぐさらに 18 m 以上であることが推奨される。

上記した積層フィルム 310は、 2層からなる構造である力 3層以上からなる構成で あってもよレヽ。 [0182] 上記積層フィルム（情報漏洩防護フィルム） 10と同様、樹脂層の素材は任意であり 、公知の樹脂であってフィルム化が可能なものであれば良い。

[0183] また積層フィルムに代わって金属糸が織り込まれた布帛（電磁波防護布帛） 311を 使用してもよい。金属糸は、アルミニウム又は銀であることが推奨される。金属糸の織 り込み量は、総本数の 10%以上であることが望ましい。また金属糸の織り込み量は、 総本数の 50%以下であることが望ましい。最も推奨される織り込み量は、 25-35% である。

[0184] 布帛は、例えば下着であれば、平織りや綾織り、フランネル (ネル)等の織り物であ ることが望ましいが、編み生地であってもよい。

[0185] 以上説明した実施形態では、積層フィルム 310ゃ布帛（電磁波防護布帛） 311を睾 丸相当部分や卵巣相当部分にだけ設けた例を示したが、全体に積層フィルム 310や 布帛（電磁波防護布帛） 311を設けてもょレ、。また積層フィルム 310や布帛（電磁波 防護布帛） 311によってパンツを縫製してもよレ、。

[0186] またパンツやパンティ以外の下着、例えばパッチ、ステテコ、ブラジャー等に積層フ イルム 310を設けてもよレ、。さらに下着以外の被服に積層フィルム 310ゃ布帛（電磁 波防護布帛） 311を設けてもよい。図 46は、本発明の他の実施形態のズボンの正面 図である。図 47は、図 46に示すズボンの内部を示す説明図である。

[0187] 図 46に示すズボン 320では、ポケット 321は、公知のそれと同様に袋状の部材をズ ボン 320の内面側に縫い付けたものである力 S、この内、人体側に面する Aエリアにだ け積層フィルム 310或いは布帛（電磁波防護布帛） 311が取り付けられてレ、る。これ に対して外側に面する Bエリアには積層フィルム 310等は無い。

本実施形態のズボン 320では、ポケット 321の人体側に面する aエリアに積層フィル ム 310等が取り付けられているので、ポケット 321に収納した携帯電話力 発信され る電磁波が人体側に向かわず、睾丸が保護される。

一方、外側に面する bエリアには積層フィルム 310等が無いので、携帯電話は、外 部からの電磁波を受信することができる。

[0188] 以上説明した被服は、いずれも下半身に装着するものであるが、上着等の上半身 に着用する被服にも本発明を応用することができる。即ち図 48は、本発明の他の実 施形態の上着の正面図である。

本実施形態の上着 315では、裏地に積層フィルム 310或いは布帛（電磁波防護布 帛） 311が使用されている。

上着等の上半身に着用する被服に本発明を応用したものは、例えばペースメーカ の使用者の様な電子的な健康補助器具を使用している人に推奨される。

[0189] 次にペースメーカ装着者に推奨される被服の他の実施形態について説明する。

図 49は、ペースメーカ装着者の体を示す斜視図である。図 50は、図 49のペースメ 一力装着者が着用する被服である。

ペースメーカ 330は、周知の様に心臓 331に電気信号を与えるものであり、使用者 の体内に坦め込まれる。ペースメーカ 330を坦め込む位置は、使用者の体型によつ て異なり、図の様な右胸に埋め込まれたり、左胸に坦め込まれる場合が多レ、。また腹 部にペースメーカを埋め込む場合もある。

[0190] 図 50に示す被服 332はワイシャツであり、胸の部分に積層フィルム 310が縫い付け られている。積層フィルム 310の位置は、被服の左胸部分であり、ペースメーカ 330 が埋め込まれた部位である。

積層フィルム 310の大きさは大きいほど良いと言える力 少なくともペースメーカ 33 0を覆うことができるものであることが必要である。

またペースメーカ 330から積層フィルム 310の端部までの距離 a, b, c, dがいずれ も 11センチメートノレ以上あることが推奨される。

即ちペースメーカ 330と、携帯電話（図示せず）との間の距離が 22センチメートノレ 以上あるならば、携帯電話の電波によってペースメーカ 330が誤動作することはない とされてレ、る。

[0191] ここで積層フィルム 310の前であってペースメーカ 330の中心部に携帯電話がある と想定すると、電波は、積層フィルム 310を迂回してペースメーカ 330に達する。その ため、ペースメーカ 330の中心部に携帯電話があると想定すると、電波は、前記した 距離 a， b， c, dを迂回してペースメーカ 330に達する。従ってこの迂回路の長さが 22 センチメートル以上あるならば、携帯電話の影響でペースメーカ 330が誤動作をする ことはなレ、。従って前記した様に、ペースメーカ 330から積層フィルム 310の端部まで の距離 a, b, c, dがいずれも 11センチメートル以上あることが推奨される。

[0192] 本実施形態では、体の前面側にのみ積層フィルム 310を設けたが、背中側にも積 層フィルム 310を設けることが望ましい。

[0193] 次に本発明者らが行った実験にっレ、て説明する。

実験は、ペースメーカをパソコンと接続し、ペースメーカが発する信号電圧をバソコ ンに入力し、その信号電圧のグラフと、信号電圧の信号をパルス化したグラフを描か せた。またペースメーカの近傍に携帯電話を置き、当該携帯電話に電話をして着信 させた。

そして本願発明の実施例として、図 48に示す上着 315をペースメーカに被せ、そ の状態で携帯電話を着信させた。また比較例として上着 315を外した状態で、携帯 電話を着信させた。即ち上着 315は裏地に積層フィルム 310が使用されたものであ る。

[0194] 比較例におけるグラフは図 51の通りである。実施例におけるグラフは、図 52の通り である。即ち図 51は、ペースメーカ装着'使用者の近傍で携帯電話を使用した場合 に想定されるペースメーカの信号を示すグラフである。図 52は、本発明の被服を着 用した場合における、ペースメーカ装着'使用者の近傍で携帯電話を使用した場合 に想定されるペースメーカの信号を示すグラフである。

クラフの様に、上着 315を外した状態で、携帯電話を着信させると、ペースメーカが 発信する信号電圧が乱れ、ノ^レス間隔が不規則となる。これに対してペースメーカに 上着 315を被せると、着信の前後でペースメーカが発信する信号が同一であり、パル ス間隔も規則的である。

[0195] 次に携帯電話に関する実施形態について説明する。

図 53は、従来技術の携帯電話機 (a)と、本発明の携帯電話機 (b)の使用状態にお ける斜視図である。図 54は、従来技術及び本発明の携帯電話機の携帯時における 形状を示す斜視図である。

[0196] 図 53において、（a)に示す携帯電話機 500は、従来技術の携帯電話機であり、同（ b)示す携帯電話機 401は、本発明の実施形態の携帯電話機である。

両者の携帯電話としての基本機能および構造は、同一であり、本体が二つ折れの 折り畳み構造である。即ち携帯電話機 401 , 500は、いずれも二つのケース部 402, 403を有し、両者は図示しないヒンジによって結合されている。

携帯電話 401 , 500は、携帯時には図 54の様に二つのケース部 402, 403力 S折り 畳まれている力 使用時には図 53の様にケース部 402， 403を開く。そして公知のそ れと同様にケース部 402, 403の内面に操作面が設けられている。

[0197] 即ち二つのケースの内、上部側に図示されたケース部 402は、内側の中央にディ スプレイ（表示画面） 405があり、内面の上端部にレシーバ部 406がある。レシーバ部 406は、小型のスピーカが内蔵された部位であり、音声が発せられる。

[0198] 一方、下部側に図示されたケース部 403の内側には、公知のそれと同様に多数の 操作スィッチ 410とマイク 411が設けられてレ、る。操作スィッチ 410及びマイク 411は 公知であるから詳細な説明を省略する。

[0199] そして本発明の携帯電話機 401では、使用時に耳に当てる側の面に金属層 412が 積層されている（網かけ部分が金属層 412を有する部位)。言い換えれば二つのケ ース部 402, 403のそれぞれの内側の表面に、金属層 412が設けられている。ただし 、ディスプレイ 405や操作スィッチ 410の部分の様に、技術的に金属層を積層させる ことが困難である箇所には、金属層は無い。

[0200] 金属層 412は、鉄、ニッケル、アルミニウム等の薄膜層であり、その厚さは、 8 μ ΐη以 上である。より望ましい厚さは、 18 /i m以上である。また、金属層 412は、 2以上の層 が積層されていることが望ましい。例えば、中間部に樹脂層を挟んで 8 μ πι以上の金 属層が 2層〜 3層、積層されたものであることが推奨される。

[0201] 金属層は、ケース部 402の筐体表面に、図 55に示すようなシート 420を接着剤で 貝占り付けることによって設けることができる。

図 55は、金属層を積層するために貼り付けられるシートの断面図である。図 56は、 金属層を積層するために貼り付けられるシートの素材の断面図である。図 57は、積 層シートの予備加工の手順を示す説明図である。

[0202] 携帯電話機 401の表面に貼着するシート 420は、例えば図 55 (a)の様に中間部に アルミニウム箔等の金属層 421を有し、その上面に保護層たる樹脂層 422を備え、金 属層 421の下面側には接着剤層 423が積層されたものである。 またより好ましいシート 426は、例えば図 55 (b)の様に中間部に 2層のアルミニウム 層 430, 431を備え、上下の最外層に保護層たる樹脂層 422と、接着剤層 423が積 層されたものである。シート 426では、 2層のアルミニウム層 430, 431の間に樹脂層 432が介在されている。

上記のシート 420, 426は、表面が無地であっても良いが、柄や絵、写真等がプリ ントされていてもよい。

[0203] 次にシートを使用して金属層を積層する場合の好ましい積層方法について説明す る。

本実施形態では、シートは図 56 (a) , (b)に示すように、前記した図 55のシート 420 , 426の接着剤層 423に離型紙層 433が積層されたシート素材 436， 437を使用し、 これを、図 57に示すように予備加工した後に、携帯電話機 401のケース部 402， 40 3のそれぞれの内側の表面に貼着する。

即ち公知のカッティングマシンに携帯電話機 1の形状や、ディスプレイ等の位置や 大きさを予め記憶させておき、図 57 (a)の様な未加工のシート素材 435, 436をカツ ティングマシンにかけ、同（b)の様に携帯電話機 1の形状やスィッチの配置に応じて シート素材 435, 436に切り目を入れる。なおカッティングマシンに代わって、シール 印刷機を使用し、切り目の形成と模様の印刷を同時に行ってもよい。ここでシール印 刷機とは、プリンタ機能と、カッティングマシンの機能を併せ持った装置であり、シート 素材 435, 436に所望の印刷を行うと同時に所望の形状にシートを切り抜くことがで きる。

[0204] そして図 57 (c)の様に、シート素材 435, 436から、切り抜かれた部分を取り出す。

その後、裏面側の離型紙層 433をはぎ取って接着剤層 423を露出させ、ケース部 40 2, 403の筐体表面に貼着する。

[0205] また他の方策として、図 58に示す様に、ケース部 402， 403の筐体表面に、アルミ 二ゥム層を蒸着したり、溶射することによって金属層 438を設けてもよい。

即ち図 58は、本発明の他の実施形態の携帯電話の表面構造を示す断面図である

[0206] 図 59,図 60は、本発明のさらなる 2つの実施形態を示す携帯電話機の斜視図であ る。

[0207] 上で説明した実施形態では、折り畳み構造の携帯電話の耳に当てる側（内側）の みに金属層を設けた構成を例示した。この構成は、携帯時に金属層が内側に隠れる ので、金属層が目立ちにくぐ見栄えが良い点で奨励される構成である。しかしなが ら本発明は、この構成に限定されるものではなぐ例えば図 59に示す携帯電話機 45 0の様に、全面に金属層を設けてもよい。図 59に示す携帯電話機 450では、デイス プレイ（表示画面) 405を除く全ての領域に金属層が設けられている。図 59に示す携 帯電話機 450では、レシーバ部 406、操作スィッチ 410、及びマイク 411の部位につ いても金属層がある。

[0208] また図 60に示す携帯電話機 451の様にアンテナ 452が露出した構造のものでは、 アンテナ 452を除く全ての表面に金属層を形成させてもよい。図 60に示す携帯電話 機 451では、ディスプレイ（表示画面） 405とアンテナ 452を除く全てのに金属層が設 けられている。図 60に示す携帯電話機 451では、レシーバ部 406、操作スィッチ 41 0、及びマイク 411の部位についても金属層がある。

[0209] 以上説明した各実施形態の携帯電話機 401 , 450, 451は、公知の携帯電話と同 様の方法によって使用される。携帯電話機 401, 450, 451からは公知のそれと同様 に電波が送信されるが、上記した各実施形態の携帯電話機 401， 450, 451では、 頭部に当接する側に金属層があり、頭部に照射される電磁波が軽減される。そのた め長期間に渡って携帯電話機 401 , 450， 451を使用しても健康を害する懸念は無 レ、。

Claims

請求の範囲

[I] 金属層と樹脂層が積層された情報漏洩防護フィルム。

[2] 金属層は、アルミニウム層であることを特徴とする請求項 1に記載の情報漏洩防護 フィルム。

[3] 金属層を複数有することを特徴とする請求項 1に記載の情報漏洩防護フィルム。

[4] 金属層の少なくとも一層は、アルミニウム層であることを特徴とする請求項 3に記載 の情報漏洩防護フィルム。

[5] カーボン層を有することを特徴とする請求項 1乃至 4のいずれかに記載の情報漏洩 防護フィルム。

[6] 複数のカーボン層を有することを特徴とする請求項 1乃至 5のいずれかに記載の情 報漏洩防護フィルム。

[7] 異なる種類の金属層が混在していることを特徴とする請求項 1乃至 6のいずれかに 記載の情報漏洩防護フィルム。

[8] 少なくともアルミニウム層と、鉄層を有することを特徴とする請求項 1乃至 7のいずれ 力 に記載の情報漏洩防護フィルム。

[9] 少なくともアルミニウム層と、銀層を有することを特徴とする請求項 1乃至 8のいずれ 力、に記載の情報漏洩防護フィルム。

[10] 少なくとも銅層を有することを特徴とする請求項 1乃至 9のいずれかに記載の情報 漏洩防護フィルム。

[II] 縫製可能な強度を備えたことを特徴とする請求項 1乃至 10のいずれかに記載の情 報漏洩防護フィルム。

[12] 請求項 1乃至 11のいずれかに記載の情報漏洩防護フィルムが取り付けられたこと を特徴とする携帯用小物入れ。

[13] 一部が露出した状態でカードを保持可能なカード挿入ポケットが設けられ、当該力 ード挿入ポケットに情報漏洩防護フィルムが取り付けられたことを特徴とする請求項 1

2に記載の携帯用小物入れ。

[14] 一部が露出した状態でカードを保持可能なカード挿入ポケットが設けられ、カード 挿入ポケットは、小物入れの本体側に面する内壁と、これに対向する外壁によって構 成され、カード挿入ポケットの少なくとも内壁側に情報漏洩防護フィルムが取り付けら れていることを特徴とする請求項 12に記載の携帯用小物入れ。

[15] カード挿入ポケットが設けられ、カード挿入ポケットを構成する壁の一方側に情報漏 洩防護フィルムが取り付けられ、カード揷入ポケットの他方側の壁は、電磁波が透過 可能であることを特徴とする請求項 12に記載の携帯用小物入れ。

[16] 一面側に電磁波防護層が設けられたカードが挿入されることを特徴とする請求項 1

2乃至 15のいずれかに記載の携帯用小物入れ。

[17] 布帛又は革製の基材層を有し、当該基材層の裏側に情報漏洩防護フィルムが縫 合されていることを特徴とする請求項 12乃至 16のいずれかに記載の携帯用小物入 れ。

[18] 全面に情報漏洩防護フィルムが設けられていることを特徴とする請求項 12乃至 17 のレ、ずれかに記載の携帯用小物入れ。

[19] 請求項 1乃至 11のいずれかに記載の情報漏洩防護フィルムで作られたカードケー ス。

[20] 請求項 1乃至 11のいずれかに記載の情報漏洩防護フィルムが内蔵された情報漏 洩防止板。

[21] 少なくとも一方の面に接着層が設けられたことを特徴とする請求項 1乃至 11のいず れかに記載の情報漏洩防護フィルム。

[22] 記憶媒体が設けられたカードであって、電磁波又は磁気を遮蔽又は減衰させる障 壁部材が積層されたことを特徴とするカード。

[23] 記憶媒体が設けられたカードであって、前記記憶媒体が設けられた部位を挟んだ 両面の内の一方の面側に電磁波又は磁気を遮蔽又は減衰させる障壁部材が積層さ れたことを特徴とするカード。

[24] 記憶媒体は ICチップであることを特徴とする請求項 22又は 23に記載のカード。

[25] 記憶媒体は磁気を利用したものであることを特徴とする請求項 22又は 23に記載の カード。

[26] 障壁部材は金属層であることを特徴とする請求項 22乃至 25のいずれかに記載の カード。

[27] 障壁部材は金属層と樹脂層との積層体であることを特徴とする請求項 22乃至 25の いずれかに記載のカード。

[28] 記憶媒体が設けられたカードの一面に接着するカード用補助部材であって、電磁 波又は磁気を遮蔽又は減衰させる機能を備えたことを特徴とするカード用補助部材

[29] 電磁波又は磁気の遮蔽が可能であり、表面に印刷可能なスキミング防止用カード。

[30] 電磁波又は磁気の遮蔽が可能であり、表面に広告が印刷されたスキミング防止用 カード。

[31] 電磁波又は磁気の遮蔽が可能なスキミング防止用カードに広告を印刷し、前記力 ードを無料又は有料で配付することを特徴とする広告方法。

[32] カード収容部と、写真撮影部と、前記写真撮影部で撮影した写真をカードに印刷 する印刷部と、印刷されたカードを排出するカード排出部を備え、前記カード収容部 には、電磁波又は磁気の遮蔽が可能であり、表面に印刷可能なスキミング防止用力 ードが収容されていることを特徴とするカード印刷装置。

[33] 金属層と樹脂層が積層されたフィルム、又は金属糸が織り込まれた電磁波防護布 帛の少なくともいずれ力を一部に有することを特徴とする被服。

[34] 金属層は、アルミニウム箔層であることを特徴とする請求項 33に記載の被服。

[35] フィルムは金属層を複数有することを特徴とする請求項 33に記載の被服。

[36] フィルムの金属層の少なくとも一層は、アルミニウム層であることを特徴とする請求 項 35に記載の被服。

[37] フィルムはカーボン層を有することを特徴とする請求項 33乃至 36のいずれかに記 載の被服。

[38] フィルムは複数のカーボン層を有することを特徴とする請求項 33乃至 37のいずれ かに記載の被服。

[39] フィルムは異なる種類の金属層が混在していることを特徴とする請求項 33乃至 38 のいずれかに記載の被服。

[40] フィルムは、縫製可能な強度を備えたものであることを特徴とする請求項 33乃至 39 のいずれかに記載の被服。

[41] 下着であることを特徴とする請求項 33乃至 40のレ、ずれかに記載の被服。

[42] 睾丸相当部にフィルム又は電磁波防護布帛の少なくともいずれかが設けられてい ることを特徴とする請求項 33乃至 41のいずれかに記載の被服。

[43] 卵巣相当部にフィルム又は電磁波防護布帛の少なくともいずれかが設けられてい ることを特徴とする請求項 33乃至 41のいずれかに記載の被服。

[44] 裏地の一部又は全部としてフィルム又は電磁波防護布帛の少なくともいずれかが 使用されていることを特徴とする請求項 33乃至 43のいずれかに記載の被服。

[45] ポケットを有し、ポケットの一部又は全部にフィルム又は電磁波防護布帛の少なくと もいずれかが設けられていることを特徴とする請求項 33乃至 44のいずれかに記載の 被服。

[46] ポケットを有し、ポケットの人体側の部位にフィルム又は電磁波防護布帛の少なくと もいずれかが設けられていることを特徴とする請求項 33乃至 44のいずれかに記載の 被服。

[47] 金属糸は、アルミニウム又は銀を含有するものであることを特徴とする請求項 33乃 至 46のレ、ずれかに記載の被服。

[48] 金属糸は、布帛を構成する糸の総本数に対して 10%から 50%織り込まれているこ とを特徴とする請求項 33乃至 47のいずれかに記載の被服。

[49] 心臓ペースメーカ装着部の相当部にフィルム又は電磁波防護布帛の少なくともい ずれかが設けられていることを特徴とする請求項 33乃至 48のいずれかに記載の被 服。

[50] 音を拾うマイク部と、耳に当てるレシーバ部が一体化された携帯電話機において、 少なくとも耳に当てる側の面に金属層が設けられていることを特徴とする携帯電話機

[51] 金属層は、携帯電話機の筐体表面に金属箔が貼り付けられたものであることを特 徴とする請求項 50に記載の携帯電話機。

[52] 金属層は、携帯電話機の筐体表面に金属が溶射されたものであることを特徴とする 請求項 50に記載の携帯電話機。

[53] 金属層は、携帯電話機の筐体表面に金属が蒸着されたものであることを特徴とする 請求項 50に記載の携帯電話機。

[54] 金属層は、アルミニウム層であることを特徴とする請求項 50乃至 53のいずれかに 記載の携帯電話機。

[55] 金属層の厚さは、 8 z m以上であることを特徴とする請求項 50乃至 54のいずれか に記載の携帯電話機。

[56] 金属層は多層に設けられていることを特徴とする請求項 50乃至 55のいずれかに 記載の携帯電話機。

[57] 携帯電話機は、折り畳み構造であり、携帯時はレシーバ一部が内側に折り込まれる ことを特徴とする請求項 50乃至 56のいずれかに記載の携帯電話機。

[58] 携帯電話機は表示画面を有し、表示画面を除く筐体表面の全域に金属層が設けら れていることを特徴とする請求項 50乃至 57のいずれかに記載の携帯電話機。

[59] 携帯電話機は筐体表面からアンテナ部が露出し、アンテナ部の一部又は前部には 金属層が設けられていることを特徴とする請求項 58に記載の携帯電話機。