JP2006110032A - 携帯用カード収納具 - Google Patents
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Abstract
【課題】携帯用カード収納具において、スキミング機器から放射される電磁波等の透過を防ぎ、カード所有者が気付かないうちにカード情報がスキミングされるのを防止することができる携帯用カード収納具を提供する。
【解決手段】定期入れ1の外表面2aには、電磁波の透過を防止する電磁波シールド材3を被覆している。この電磁波シールド材3は、外表面2a全面に亘って被覆され、定期入れ1を折り畳んだ状態で、定期入れ1内部に電磁波が透過しないように構成している。
【選択図】 図1
【解決手段】定期入れ1の外表面2aには、電磁波の透過を防止する電磁波シールド材3を被覆している。この電磁波シールド材3は、外表面2a全面に亘って被覆され、定期入れ1を折り畳んだ状態で、定期入れ1内部に電磁波が透過しないように構成している。
【選択図】 図1
Description
この発明は、磁気カードやICカード等の情報を記録するカードを携帯する際に用いる携帯用カード収納具、例えば定期入れ、財布、カード入れ、名刺入れ、システム手帳等の携帯用カード収納具に関する。
近年、クレジットカードやキャッシュカードさらには定期券などで、情報を記録する磁気カードやICカードが普及して、売買決済などを現金を用いずに行うことができ、利便性を高めている。
しかし、このようにカードが普及してくると、カードに記録した情報を、端末装置に取付けた不正読み取り機で盗み取る、いわゆる「スキミング」といった行為横行し、カードが偽造されたり、情報が書き換えられるといった問題が社会問題化している。
この問題に対して、端末装置でのカード情報の読取りの際に「スキミング」が行われるとの前提で、従来、下記特許文献1では、端末装置にスキミング防止機能を設けてスキミングを防止したり、また下記特許文献2では、不正読み取り機の取付けを端末装置自身が検出し、動作を停止させてスキミングを防止する方法等が提案されていた。
しかしながら、スキミング技術は進歩しており、端末装置でカード情報を読取る時以外でも、スキミングできる機器が開発されつつある。例えば、電磁波等を照射して服の上からカードに非接触でスキミングを行う機器等が考えられている。
このように、カードに非接触でスキミングが行われると、例えば満員電車の乗車中などにカード所有者が気付かないうちに、カード情報がスキミングされるおそれが生じる。
すなわち、カード所有者は、一般に磁気カードやICカードを、財布や定期入れ等の携帯用カード収納具に入れて携帯しているが、これら携帯用カード収納具は、革や布等で構成されているため、スキミング機器から照射される電磁波等を透過させてしまい、カード所有者が気付かないうちにカード情報がスキミングされるのである。
そこで、この発明は、携帯用カード収納具において、スキミング機器から放射される電磁波等の透過を防ぎ、カード所有者が気付かないうちにカード情報がスキミングされるのを防止することができる携帯用カード収納具を提供することを目的とする。
この発明の携帯用カード収納具は、情報を記録したカードを内部に収納する携帯用カード収納具であって、外部からの電磁波の透過を防ぐ電磁波透過防止手段を設けたものである。
上記構成によれば、電磁波透過防止手段を設けたことにより、携帯用カード収納具が外部からの電磁波の透過を防ぐことになる。
すなわち、この携帯用カード収納具によれば、外部からの電磁波の透過を防ぐことができるため、カード情報が、スキミング機器からの電磁波から保護されるのである。
なお、ここで電磁波透過防止手段とは、外部からの電磁波の透過が若干でも防げるものであれば足り、例えば、アルミニウム等の金属類であってもよい。又、銀などをコーティングした電磁波シールドや磁気を透過しない磁気シールド等も含む概念である。
さらに、形状等についても、板状、布状、メッシュ状、繊維状等、どのような形状であってもよい。液体状のものであれば、携帯用カード収納具の素材に、直接塗布、吹き付け、含侵、蒸着等をして、完全に携帯用カード収納具に一体化してもよい。
この発明の一実施態様においては、前記電磁波透過防止手段を、強磁性体、又は強磁性体の混合物で構成したものである。
上記構成によれば、強磁性体、又は強磁性体の混合物で、外部からの電磁波の透過を防止することになる。
このため、外部からの電磁波が、強磁性体、又は強磁性体の混合物によって、吸収又は減衰されるため、電磁波の内部への透過を確実に阻止することができる。
よって、より確実に、スキミング機器から放射される電磁波等の透過を防ぐことができ、カード情報がカード所有者が気付かないうちにスキミングされるのを防止することができる。
なお、ここでの強磁性体としては、鉄やケイ素、コバルト、ニッケル等の金属類が挙げられる。また形状については、粉状や糸状、繊維状であってもよい。
この発明の一実施態様においては、前記携帯用カード収納具を、折り畳み構造で構成し、前記電磁波透過防止手段を、該携帯用カード収納具を折り畳んだ状態で外側面だけに位置するように設けたものである。
上記構成によれば、折り畳み構造で携帯用カード収納具を構成し、電磁波透過防止手段を、折り畳んだ状態で外側面だけに位置するように設けたため、折り畳んだ状態で、電磁波透過防止手段が機能して、電磁波の通過を防ぎつつ、携帯用カード収納具を開いた状態で、電磁波の通過を許容することになる。
このため、端末装置に対し、非接触で情報のやり取りを行うようなカード(例えば定期券等の非接触式カード)を携帯している場合は、携帯用カード収納具を開いてかざすだけで、端末装置と情報のやり取りを行うことができる。
よって、非接触で情報のやり取りを行うようなカードを携帯している場合には、その都度、カードを携帯用カード収納具から取り出すことなく無く情報のやり取りを行うことができ、携帯時には、電磁波の透過を防いで、スキミングの防止を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、前記電磁波透過防止手段を、携帯用カード収納具の外表面に設けたものである。
上記構成によれば、携帯用カード収納具の外表面に電磁波透過防止手段を設けたため、携帯用カード収納具の外表面において、外部からの電磁波の透過を防ぐことになる。
このため、携帯用カード収納具内には全く電磁波が透過しないため、収納具内に磁力を溜め込むおそれがない。
よって、長期間、携帯用カード収納具内にカードを入れていたとしても、磁力によるカード情報の劣化が生じることがない。
さらに、この構成によれば、携帯用カード収納具の略全周面を電気的に単一(同電位)の電磁波透過防止手段で覆う構成となり、確実なスキミング防止を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、前記電磁波透過防止手段を、携帯用カード収納具の内部に組み込んだものである。
上記構成によれば、携帯用カード収納具の内部に電磁波透過防止手段を組み込んだため、携帯用カード収納具の外表面に電磁波透過防止手段が露出しないことになる。
このため、携帯用カード収納具の外表面を、従来と同様に革や布で構成することができ、デザイン自由度を確保することができる。
よって、携帯用カード収納具の外表面のデザイン自由度を確保しつつも、電磁波の透過を防いで、スキミングの防止を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、前記電磁波透過防止手段を、前記カードよりも柔軟性のある部材で構成したものである。
上記構成によれば、カードよりも柔軟性のある部材で電磁波透過防止手段を構成することになる。
このため、携帯用カード収納具に電磁波透過防止手段を設けても、携帯用カード収納具の柔軟性を悪化させることはなく、カード所有者が携帯する際に嵩張らず、持ち運びの利便性を確保できる。
よって、携帯用カード収納具の持ち運びの利便性を確保しつつも、電磁波の透過を防いで、スキミングの防止を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、前記携帯用カード収納具内に、カードを収納する収納ポケットを有するシート部材を設け、該シート部材の基材を電磁波透過防止手段で構成したものである。
上記構成によれば、電磁波透過防止手段で基材を構成したシート部材の収納ポケットに、カードを収納することになる。
このため、収納ポケットに収納したカードのみが電磁波透過防止手段で覆われて、その他の部分では電磁波の透過を許容することになるため、電磁波透過の防止が必要なカードを適切に保護しつつも、その他の部分では非接触でカードの情報のやり取りを行うことができる。
よって、スキミングされて影響が大きいカード(例えば、クレジットカード、電子マネーカード等)では、電磁波透過防止手段でカード情報を保護しつつも、非接触で情報のやり取りを頻繁に行うカード(例えば、定期券、入場パス等)では、携帯用カード収納具から取り出さずに情報のやり取りを行うという利便性を確保することができる。
この発明によれば、外部からの電磁波の透過を防ぐことができるため、カード情報が、スキミング機器からの電磁波から保護される。
したがって、携帯用カード収納具において、スキミング機器から放射される電磁波等の透過を防ぎ、カード所有者が気付かないうちにカード情報がスキミングされるのを防止することができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。
まず、図1〜図3に示す第一実施形態について説明する。図1は定期券やクレジットカードなどを入れる定期入れの全体斜視図、図2の(a)はこの定期入れを開いた状態における外表面側の斜視図、(b)は内表面側の斜視図である。図3はこの定期入れに収納する磁気カード及びICカードを説明する斜視図である。
まず、図1〜図3に示す第一実施形態について説明する。図1は定期券やクレジットカードなどを入れる定期入れの全体斜視図、図2の(a)はこの定期入れを開いた状態における外表面側の斜視図、(b)は内表面側の斜視図である。図3はこの定期入れに収納する磁気カード及びICカードを説明する斜視図である。
図1に示すように、本実施形態の定期入れ1は、矩形形状の二つ折りの定期入れ1であり、折り畳んだ状態で、服のポケットに入れて携帯できる程度の大きさに構成している。
この定期入れ1は、表面皮2を牛革で構成し、この牛革を形崩れしない程度の剛性(厚み)に設定し構成している。
そして、定期入れ1の外表面2aには、電磁波の透過を防止する電磁波シールド材3を被覆している。この電磁波シールド材3は、図2(a)に示すように外表面2a全面に亘って被覆され、定期入れ1を折り畳んだ状態で定期入れ1内部に電磁波が透過しないように構成している。
ここで電磁波シールド材3は、メッシュ状の生地に高純度の銀をコーティングしたものを用いて構成している。なお、この電磁波シールドは、電磁波の透過を防止するシールド材であれば、特にこうした構成に限定されるものではない。
また、電磁波シールド材3の被覆方法は、表面皮2に対して縫合又は貼着することによって行っている。
一方、定期入れ1の内表面2bには、通常の定期入れ同様に、定期券Pを差し込む定期券収納部4を一方の見開きに設け、複数のカードC…を差し込むカード収納部5を他方の見開きに設けている。
前述の定期券収納部4には、透明な板材41(例えばPET(ポリエチレン・テレフタレート))が嵌め込まれ、定期券Pを差し込んだ状態でも、定期券Pの券面表示が目視できるようになっている。また、この透明な板材41の中央部には、定期券Pの取出しを容易に行えるように開口部42を設けている。
前述のカード収納部5は、複数の切り込み51…を設け、この切り込み51にカードCを差し込むことで、複数のカードC…を収納するように構成している。
この内表面2bには、外表面2aと異なり、電磁波シールド材3を被覆しておらず、牛革のままで構成している。このため、定期入れ1を開いた状態では、電磁波の透過は許容され、カード情報は保護されない。
しかし、開いた状態で電磁波の透過が許容されるため、非接触で端末装置(図示せず)と情報のやり取りを行う定期券Pを携帯している場合には、その都度定期入れ1から取り出す必要がなく、定期入れ1を開いた状態で情報のやり取りが行え、利便性を高めることができる。
また、非接触の定期券Pを複数枚携帯している場合には、各見開きの収納部4,5にそれぞれ定期券Pを収納して、折り畳み方向と逆の方向に折り曲げた状態で、端末装置と情報のやり取りを行わせることで、電磁波シールド材3が、各定期券Pの間での電波の遮蔽機能を果たすため、各定期券Pにおける情報のやり取りが、互いに干渉されず、スムーズに行なわれることになる。
この定期入れ1に収納して携帯するカードCは、図3に示すようなICカードC1や磁気カードC2である。これらのカードC1,C2は、プラスチック製のカード体6,6に情報記録媒体を設け、情報を記録するように構成している。
ICカードC1は、カード体6の周縁部にアンテナコイル61を設け、そのアンテナコイル61の端部にICチップ62を設けている。このICチップ62にメモリ(情報記憶媒体)を内蔵しており、このメモリ内の情報を読み取ることで、端末装置と情報のやり取りを行う。
なお、具体的なICカードC1と端末装置との情報のやり取りは公知であるため、説明を省略する。
また、磁気カードC2は、カード体6に一条の磁気ストライプ63(情報記録媒体)を設け、この磁気ストライプ63に情報を記録している。この磁気ストライプ63の情報を読み取ることで、端末装置と情報のやり取りを行う。
なおICカードC1同様、磁気カードC2と端末装置の情報のやり取りも、公知であるため、説明を省略する。
これらのカードC1,C2に対して、スキミング機器から電磁波等が照射されることで、メモリや磁気ストライプ63に記録された情報がスキミングされ、カードの偽造が行われたり、また、これらの情報の書き換え等が行われる。
本実施形態の定期入れ1では、このスキミング機器からの電磁波等の透過を、電磁波シールド材3を被覆していることで防ぐことができる。よって、ICカードC1や磁気カードC2のカード情報をスキミングから防ぐことができる。
なお、非接触式のICカードには、データ伝送距離(電波飛距離)が、2mm以下のものから1000mm以上のものまで様々あるが、本実施形態の定期入れ1であれば、外部からの電磁波の透過を確実に防止することができるため、あらゆる非接触式のICカードにおいて、カード情報のスキミングを防ぐことができる。
したがって、本実施形態の定期入れ1によれば、カード所有者が気付かないうちに、カード情報がスキミングされるといったおそれをなくすことができる。
また、本実施形態の定期入れ1では、定期入れ1の外表面2aに電磁波シールド材3を被覆しているため、定期入れ1内には全く電磁波が透過しない。よって、定期入れ1内に磁力を溜め込むおそれもないため、長期間、カードCを定期入れ1に入れていたとしても、カード情報の情報劣化が生じることはない。
さらに、この構成によれば、定期入れ1の略全周面を電気的に単一(同電位)の電磁波シールド材3で覆う構成となるため、定期入れ1内部を電磁波が全く通過しない状態にできるため、確実にスキミング防止を図ることができる。
また、本実施形態の定期入れ1では、電磁波シールド材3をカードCよりも柔軟性のあるメッシュ状部材で構成しているため、電磁波シールド材3を定期入れ1に被覆したとしても嵩張る事が無く、持ち運びの利便性を確保できる。
次に、図4に示す第二実施形態について説明する。
この第二実施形態は、第一実施形態と同様の定期入れ1であるが、外表面2aだけではなく、内表面2bにも電磁波シールド材3を被覆しているものである。その他、第一実施形態と同一の構成要素については、同じ符号を付して説明を省略する。
この第二実施形態は、第一実施形態と同様の定期入れ1であるが、外表面2aだけではなく、内表面2bにも電磁波シールド材3を被覆しているものである。その他、第一実施形態と同一の構成要素については、同じ符号を付して説明を省略する。
この第二実施形態の定期入れ10は、内表面2bも含めて電磁波シールド材3を被覆している。電磁波シールド材3の構成や被覆方法は、第一実施形態と同様である。
このように、内表面2bも含めて全て電磁波シールド材3を被覆することにより、定期入れ1を折畳んだ状態でも、開いた状態でも、外部からの電磁波の透過を防ぐことができる。このため、この定期入れ1にカードCを収納していれば、確実に電磁波の透過からカード情報を保護することができる。
よって、本実施形態の定期入れ1によれば、より完全にカード情報のスキミングを防止することができる。
なお、内表面2b全面ではなく一部にのみ電磁波シールド材3を被覆して、電磁波の透過を許容する部分を設けることで、第一実施形態と同様、非接触式カードの情報通信の際の利便性を高めることができる。
次に、図5、6に示す第三実施形態について説明する。図5は本実施形態の財布の全体斜視図、図6は財布を開いた状態における内表面側の斜視図である。
この第三実施形態は、財布7にスキミングを防止する構造を設けたものである。
この実施形態の財布7は、図5に示すように、矩形形状の二つ折りの財布7であり、折り畳んだ状態で、服のポケットに入れて携帯できる程度の大きさに構成している。
この実施形態の財布7は、図5に示すように、矩形形状の二つ折りの財布7であり、折り畳んだ状態で、服のポケットに入れて携帯できる程度の大きさに構成している。
この財布7も、表面皮8を牛革で構成し、この牛革も形崩れしない程度の剛性(厚み)に設定し構成している。
この財布7には、図5に示すように、内表面8bの一方の見開きに複数のカードC…を収納するカード収納部9を設け、他方の見開きに硬貨等収納する硬貨収納部11を設けている。
この財布7では、表面皮8の側端面に二つの差込みスリット81,81を設け、各差込みスリット81,81から、薄い矩形状の二枚の鉄板12,12を表面皮8の中に組み込むことで、電磁波の透過を防止している。
すなわち、表面皮8の中に鉄板12,12を組み込むことで、鉄の強磁性体という性質を利用して、外部から照射された電磁波を吸収又は減衰して、財布7内に電磁波が透過するのを防止しているのである。
なお、鉄板12,12を二枚設けたのは、財布7を折畳んだ状態でカードCの外側で鉄板12,12を位置させることで、確実に電磁波の透過を防ぐようにするためである。
また、この鉄板12,12は、差込みスリット81,81を閉封しない限り、取り外すことができる。よって、鉄板12,12を取り外した場合には、通常の財布7と同様に取り扱うことができる。
本実施形態の財布7では、このように薄い鉄板12,12を表面皮8の中に組み込むことで、電磁波の透過を防止しているため、外観上、通常の財布と同様の外観を呈する。よって、財布自体のデザイン自由度を確保した上で、電磁波の透過を防いで、スキミングの防止を図ることができる。
また、本実施形態の財布7では、鉄板12,12を用いることで、電磁波を吸収又は減衰して透過を防いでいるため、より確実に透過を阻止して、スキミングを防止できる。
なお、鉄板12,12の代わりに、アルミニウム板やニッケル板、コバルト板等の金属板を用いても、同様の効果を得ることができる。
さらに、上記鉄板12,12同士を電気的に接続する接続線13,13(図5参照)を設けることができる。これにより、電磁波から保護すべき対象であるカードの略全周面を電気的に単一の磁性体で囲う(覆う)ことができるので、カード部分を電磁波が全く通過しない状態にして、より確実にスキミング防止を図ることができる。
さらに、布状やメッシュ状の金属繊維を表面皮8の中に組み込むことでも、同様の効果を得ることができる。
次に、図7に示す第四実施形態について説明する。(a)は、本実施形態のカード入れを開いた状態の全体斜視図、(b)はこのカード入れ内の収納シートの一側面を示した図である。
この第四実施形態は、カード入れ20にスキミングを防止する構造を設けたものである。
この実施形態のカード入れ20は、(a)に示すように、中央で複数の収納シートを固定する矩形形状の二つ折りのカード入れ20であり、折り畳んだ状態で、服のポケットに入れて携帯できる程度の大きさに構成している(折り畳んだ状態は図示せず)。
この実施形態のカード入れ20は、(a)に示すように、中央で複数の収納シートを固定する矩形形状の二つ折りのカード入れ20であり、折り畳んだ状態で、服のポケットに入れて携帯できる程度の大きさに構成している(折り畳んだ状態は図示せず)。
このカード入れ20は、表面皮21を軟性の合成樹脂で構成し、形崩れしない程度の剛性に設定し構成している。
そして、このカード入れ20の内部には、(b)に示す収納シート22を、複数枚(本実施形態では4枚)それぞれが、自由に展開するように一端部を固定して構成している。
収納シート22は、矩形状の電磁波シールド材23で基材を構成し、その側縁部にカード入れ20に固定する固定シロ24を設けている。また、基材の表面には、透明なビニール状のポケット表皮25を設け、その両側縁と下縁を基材に固定することでポケット部26を構成している。
なお、(b)では、収納シート22の一面のみを示しているが、他面についても同様の構成で、ポケット部26を構成している。
このように構成したポケット部26に、上方からカードCを差し込むことで、カードCを収納することができる。収納シート22の両面にカードCを収納することで、一枚の収納シート22に二枚のカードCを収納することになる。
この収納シート22で、カードCを収納すると、カードCの背面側(一面側)に、直接、電磁波シールド材23が位置することになる。このため、カードCの背面側(一面側)からの電磁波に対しては、透過を防ぎ、カードCの正面側(他面側)からの電磁波に対しては、透過を許容することになる。
よって、この収納シート22を複数重ねた場合には、外端の外側面のポケット部26では、電磁波の透過が許容され、各収納シート22…の間に挟まれたポケット部26では、電磁波が透過が防止されることになる。
したがって、カード入れ20を折り畳んだ状態において、最も外側の収納シート22の外側のポケット部26で、外部との情報のやり取りを行うことができ、各収納シート22…の間に挟まれたポケット部26では、スキミングを防止することができる。
こうしたことから、この実施形態のカード入れ20では、定期券や入場パスのような非接触で情報のやり取りを頻繁に行うカードCを、最も外側の収納シート22の外側のポケット部26aに収納し、クレジットカードや電子マネーカードのようにスキミング防止要求の高いカードを各収納シート22…の間に挟まれたポケット部26bに収納することにより、スキミング防止機能を図りつつも、カード入れ20から取り出さずに情報のやり取りを行うという非接触式カードの利便性を確保することができる。
また、このカード入れ20では、各カードCの間に電磁波シールド材23を配置しているため、端末装置との情報のやり取りの際、各カード間で干渉が生じないため、スムーズに情報通信を行うことができる。
なお、この実施形態では、一枚のカードCを一つのポケット部26で収納するように構成したが、収納シート22にポケット部26を複数設け、複数枚のカードを一つの収納シート22で収納するように構成してもよい。
また、収納シート22…の一面にのみカードCを収納するポケット部26を設けるように構成してもよい。
さらに、カード入れ20の外表面に、第一実施形態と同様に電磁波シールド材を被覆してもよい。この場合には、カード入れ20を折り畳んだ状態での外部との情報のやり取りが行えなくなるが、スキミング防止性能を重視する場合には、こうした構成を採ってもよい。
以上の実施形態以外には、例えば、定期入れ1,10や財布7を構成する革や布等に、直接電磁波シールドの機能を有する液体を塗布、吹き付け、含侵、蒸着してもよい。
この場合には、従来の定期入れ1,10や財布7をそのまま利用して、スキミングを防止することができる。
以上、この発明の構成と、前述の実施形態との対応において、
この発明の携帯用カード収納具は、実施形態の定期入れ1、定期入れ10、財布7、カード入れ20に対応し、
以下同様に、
電磁波透過防止手段は、電磁波シールド材3、鉄板12,12、電磁波シールド材23に対応するも、
この発明は、前述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、例えば、カードCを内部に収納する携帯用具であれば、名刺入れ、システム手帳等で適用してもよい。
この発明の携帯用カード収納具は、実施形態の定期入れ1、定期入れ10、財布7、カード入れ20に対応し、
以下同様に、
電磁波透過防止手段は、電磁波シールド材3、鉄板12,12、電磁波シールド材23に対応するも、
この発明は、前述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、例えば、カードCを内部に収納する携帯用具であれば、名刺入れ、システム手帳等で適用してもよい。
C…カード
C1…ICカード
C2…磁気カード
1,10…定期入れ(携帯用カード収納具)
3…電磁波シールド材(電磁波透過防止手段)
7…財布(携帯用カード収納具)
12…鉄板(電磁波透過防止手段)
20…カード入れ(携帯用カード収納具)
23…電磁波シールド材(電磁波透過防止手段)
C1…ICカード
C2…磁気カード
1,10…定期入れ(携帯用カード収納具)
3…電磁波シールド材(電磁波透過防止手段)
7…財布(携帯用カード収納具)
12…鉄板(電磁波透過防止手段)
20…カード入れ(携帯用カード収納具)
23…電磁波シールド材(電磁波透過防止手段)
Claims (7)
- 情報を記録したカードを内部に収納する携帯用カード収納具であって、
外部からの電磁波の透過を防ぐ電磁波透過防止手段を設けた
携帯用カード収納具。 - 前記電磁波透過防止手段を、強磁性体、又は強磁性体の混合物で構成した
請求項1記載の携帯用カード収納具。 - 前記携帯用カード収納具を、折り畳み構造で構成し、
前記電磁波透過防止手段を、該携帯用カード収納具を折り畳んだ状態で外側面だけに位置するように設けた
請求項1又は2記載の携帯用カード収納具。 - 前記電磁波透過防止手段を、携帯用カード収納具の外表面に設けた
請求項1〜3記載の携帯用カード収納具。 - 前記電磁波透過防止手段を、携帯用カード収納具の内部に組み込んだ
請求項1〜3記載の携帯用カード収納具。 - 前記電磁波透過防止手段を、前記カードよりも柔軟性のある部材で構成した
請求項1〜5記載の携帯用カード収納具。 - 前記携帯用カード収納具内に、前記カードを収納する収納ポケットを有するシート部材を設け、
該シート部材の基材を電磁波透過防止手段で構成した
請求項1〜6記載の携帯用カード収納具。
Priority Applications (1)
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