JP2008301932A - パスケース - Google Patents

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Abstract

【課題】二枚のICパスカードを同時に収容し得るパスケースであって、不使用時には、両ICパスカードに対するスキミング防止機能が発揮され、しかも、使用時においてはスキミング防止機能が簡単確実に解除されるようにする。
【解決手段】パスケース1を両カードホルダー5・5が重なる常態姿勢と、両カードホルダー5・5が外側に位置する使用姿勢との間で、ヒンジ部3を中心に姿勢変位可能に構成する。そのうえで常態姿勢において電波遮断シート21が磁性材シート22よりも外方寄りに位置するように両シート21・22をケース本体2に組み付ける。これにより、常態姿勢においては、電波遮断シート21がICパスカード4よりも外側寄りに位置するため、スキミングを確実に防止できる。また、使用姿勢では、両ICパスカード4・4の間には、電波遮断シート21が位置しているため、読み取りエラー等が発生することもない。
【選択図】図1

Description

本発明は、非接触ICパスカード用のパスケースに関する。
日本の鉄道分野においては、2000年に日本鉄道サイバネティクス協議会による、ICカードを利用した乗車券の規格(サイバネ規格)が定められ、その後、JRや私鉄などの鉄道事業者の間でICパスカードの導入が急速に進んでいる。また、バス事業者の間でも、ICパスカードの導入が進んでいる。ICパスカードは、磁気カードに比べて記録できる情報量が多いことはいうまでもなく、非接触式(無線式)であるため、自動改札機の可動部分を減らすことができ、鉄道事業者等による自動改札機のメンテナンス負担が軽減される利点がある。
かかるICパスカードの普及に伴って、ハンディスキマーなどを使った第三者による不正な情報の盗み取り対策(スキミング防止対策)が急務となっている。つまり、ICパスカードには、乗車履歴(出発駅、到着駅、乗車金額、乗車日)の他に、前払い方式のカードの場合には残高などの情報が入っているものもあり、第三者がハンディスキマーなどを使って当該残高情報を盗み採って、不正な目的で使用するおそれがある。また、ICパスカードには、ポイントカードやクーポン、会員証、チケットなどの情報が記録されているものもあり、これらを読み取って、成り済ましによる不正使用を行うことも技術的に不可能であるとは言えない。
このため、スキミング防止機能を備えたパスケースが種々開発されており、例えば、特許文献1には、ケース本体と、該ケース本体からワンタッチで飛び出すスライド部とを備えたパスケースが提案されている。そこでのケース本体には、電波遮蔽機能を発揮する金属板が固定されており、スライド部には改札機による読取助長機能を発揮するフェライト板が固定されている。スライド部には一枚のICパスカードが装着可能に構成されており、常態においてはICパスカードごとスライド部をケース本体内に収納しておくことで、スキミング防止効果が発揮され、使用時(読取動作時)にはスライド部をケース本体から引き出した姿勢状態としたうえで、パスケースを自動改札機等にかざすことで、ICパスカードに記録されている情報を読み取ることができる。
特開2006−268826号公報
多くのICパスカードは、JIS X 6319−4とサイバネ規格に準拠したチップを採用しており、技術的には同一の端末機器で読み書きできる。しかし、実際に互換性があるカードは極めて限られており、また、基本的な機能のみが異なる事業者間で相互利用できるに留まっている。つまり、一枚のICパスカードに、異なる事業者(例えばJRと私鉄)の二つの区間の定期情報を入れることはできず、一方の事業者の定期情報が記録されているカードには、他方の事業者の定期情報を入れることは不可能であり、例えば当該他方の事業者のストアードフェアシステム(運賃を貯めて置くシステム)の利用ができるに限られている。
このため、2以上の鉄道事業者を利用するユーザーが、同時に2枚以上のICパスカードを携帯するケースが急増し、これに伴って自動改札機による読み取りエラーの多発という新たな問題が生じている。つまり、二枚のICパスカードを同一のパスケースの中に入れた場合には、自動改札機が両カードの情報を同時に読み取ってしまい、結果として、自動改札機による読み取り時にエラーが発生するという新たな不具合が生じていた。
かかる不具合を解決し得るものとして、シェリー社が開発したパスケースがある。そこでは、表裏両面のそれぞれにカードホルダーを備え、中心部に金属板などの電波を通さない素材が挟み込まれている。これによれば、二種のICパスカードをカードホルダーに収容した場合でも、タッチした面のICパスカードのみの情報が自動改札機に読み取られ、したがって、両ICパスカードを一枚のパスケースに共存させることができる。
しかし、上記のようなパスケースでは、先のスキミング防止対策が全く施されていない。つまり、体に密着している側のICパスカードの情報は、金属板に由来する電磁波遮蔽効果によりスキミングが不可能であるものの、外側に位置している側のICパスカードの情報はスキミングされるおそれがあり、その点に問題があった。
本発明は以上のような従来のパスケースが抱える問題点を解決するためになされたものであり、二枚のICパスカードを同時に収容し得るパスケースであって、不使用時には、スキミング防止機能が発揮されて、情報漏洩のおそれが無く、しかも、使用時においては、スキミング防止機能が解除されて、二枚のICパスカードのいずれか一方の情報をエラー無く確実に自動改札機等に読み取らせることができるパスケースを提供することにある。
本発明は、図1に示すように、ヒンジ部3を挟んで非接触ICパスカード4を収容し得る一対のカードホルダー5・5が配設されており、両カードホルダー5・5が重なるように折り畳まれた常態姿勢(図3参照)と、両カードホルダー5・5が外側に位置するように折り畳まれた使用姿勢(図2参照)との間で、ヒンジ部3を中心に姿勢変位可能に構成されているパスケース1を対象とする。
図2および図3に示すように、該パスケース1を構成するケース本体2の少なくともカードホルダー5・5を裏打ち状に支持する部分には、導電材を含みスキミング防止機能を発揮する電波遮蔽シート21と、磁性材を含みRFID(Raid Frequency Identification)読取助長機能を発揮する磁性材シート22とが配設されている。そして、常態姿勢において電波遮蔽シート21が磁性材シート22よりも外方寄りに位置するように、両シート21・22がケース本体2に組み付けられていることを特徴とする。
ここで非接触ICパスカード4とは、狭義には交通事業者等が発行する定期情報等が格納された乗車券としての機能を備えた非接触型のICカードを意味するが、本発明はこれに限られず、クレジット機能を備えた非接触のICカードやプリベイトカードなどであってもよく、本発明で言う「ICパスカード」の概念には、これらカードをも含まれる。
ケース本体2の素材としては、図1ないし図4に示すように、樹脂材、布類若しくは皮革類などの軟性材料を採用することができる。硬質の樹脂材でケース本体を構成することもできる。図示例のごとく軟性材料でケース本体2を構成した場合には、その素材自身を折り返すことにより、常態姿勢と使用姿勢との間で姿勢を変位させることができる。ケース本体2に薄肉部を形成して、これをヒンジ部3としてもよい。硬質の樹脂材でケース本体を構成することができ、この場合には、ヒンジ軸とヒンジ筒とからなる蝶番をヒンジ部として採用し、該蝶番でカードホルダー5・5どうしを連結すればよい。
電波遮蔽シート21の具体例としては、金属箔、金属網などを挙げることができ、要は電波遮蔽機能を発揮するものであればよい。具体的な素材としては、アルミニウム、鉄などを挙げることができる。
磁性材シート22は、フェライトを素材として含むものであることが好ましく、例えばフェライトその他の磁性素材(磁性粉)とバインダー樹脂とを含有してなる柔軟性のある磁性体シートを適用することができる。尤も磁性材シート22は、アモルファス磁性体を素材として含むものであってもよい。
具体的には、図2および図3に示すように、ケース本体2は、樹脂材、布類若しくは皮革類からなるものであって、常態姿勢において、外面寄りに位置する表生地10と、内面寄りに位置する裏生地11とを含むものとすることができる。そして、これら表生地10と裏生地11とで構成される内部空隙Sに、電波遮蔽シート21と磁性材シート22とを内設することができる。
より具体的には、電波遮蔽シート21と磁性材シート22とを不離一体的に貼り合わせて保護シート20を作成し、この保護シート20を表生地10と裏生地11とで構成される内部空隙Sに内設する形態を採ることができる。電波遮蔽シート21と磁性材シート22は、接着剤や両面テープなどで貼り合わすことができる。なお、この場合にも、常態姿勢において電波遮蔽シート21が磁性材シート22よりも外方寄りに位置するように、保護シート20を内部空隙Sに配設する必要がある。
本発明においては、パスケース1を両カードホルダー5・5が重なる常態姿勢(図3参照)と、両カードホルダー5・5が外側に位置する使用姿勢(図2参照)との間で、ヒンジ部3を中心に姿勢変位可能に構成し、そのうえで常態姿勢において電波遮断シート21が磁性材シート22よりも外方寄りに位置するように両シート21・22をケース本体2に組み付けた(請求項1)。これによれば、常態姿勢においては、図2に示すように電波遮断シート21がICパスカード4よりも外側寄りに位置するため、例えば第三者がパスケース1にハンディスキマーなどを押し付けて、ICパスカード4に記録されている情報の読取動作を行おうとしても、電波遮断シート21でハンディスキマーから照射された電波を遮断する。したがって、ICパスカード4内の情報が不用意に読み取られることが無く、スキミングを確実に防止できる。
使用姿勢においては、図3に示すように、両ICパスカード4・4が電波遮蔽シート21よりも外側寄りに位置しているため、いずれか一方のICパスカード4を自動改札機など読取部にかざせば、当該一方のICパスカード4の情報を支障無くリーダに読み取らせることができる。このとき、磁性材シート22が電波遮断シート21よりも外側寄りに位置するため、該磁性材シート22に由来するRFID読取助長機能により磁界が増幅され、したがって、ICパスカード4と自動改札機との間の情報の伝達が確実なものとなる。また、かかる使用姿勢においては、両ICパスカード4・4の間には、電波遮断シート21が位置しているため、他方のICパスカード4の情報が不用意に自動改札機のリーダに読み取られることが無く、したがって、読み取りエラーの発生や書き込みエラーの発生を確実に防ぐことができる。
以上のように、本発明に係るパスケース1によれば、使用姿勢においては、二枚のICパスカード4・4のいずれの情報であっても正確に自動改札機に読み取らせることができ、したがって、二枚のICパスカード4・4を一つのパスケース1内に共存させることができる。また、このパスケース1では、常態姿勢とすることでスキミング防止機能を発揮させることができ、必要に応じて使用姿勢とするだけで当該スキミング防止機能を簡単確実に解除することができ、実用利便性にも優れている。
磁性材シート22は、フェライトやアモルファス磁性体などを素材として含むものとすることができ、特にフェライトが好適である。これをフェライトがアモルファス磁性体などに比べて安価であり、パスケース1の製造コストの上昇を抑えることができることに拠る。
ケース本体2が、樹脂材、布類若しくは皮革類からなるものであって、常態姿勢において、外方寄り位置する表生地10と、内方寄りに位置する裏生地11とを含むものであり、これら表生地10と裏生地11とで構成される内部空隙Sに、電波遮蔽シート21と磁性材シート22とが内設されている形態によれば、実質的に従来の二つ折りタイプのパスケースに電波遮蔽シート21と磁性材シート22とを組み付けただけの簡素な構成で済むため、パスケース1の製造コストの上昇を抑えて、安価にパスケース1を提供することができる。
電波遮蔽シート21と磁性材シート22とを不離一体的に貼り合わせて保護シート20を作成し、これをケース本体2の内部空隙Sに内設する形態によれば、両シート21・20を別々に内部空隙Sに組み込む形態に比べて、両シート21・22の内部空隙Sへの組み付け作業を正確にしかも少ない手間で簡単に進めることができる。これによりパスケース1の製造コストの削減に貢献できる。
(第1実施形態) 図1ないし図3に本発明に係るパスケースの第1実施形態を示す。このパスケース1は、所謂二つ折りタイプのパスケースであって、図1は展開した状態、図2および図3は折り畳んだ状態を示している。
パスケース1は、図1に示すように、展開状態において前後横長の四角形状に形成されたケース本体2を主体とするものであり、このケース本体2の前後の盤面中央に、該ケース本体2を図2または図3に示すように折り畳むためのヒンジ部3を備える。
図1ないし図3において、符号4はICパスカードを示しており、ケース本体2のヒンジ部3を挟んだ前後位置には、ICパスカード4を一枚ずつ収容し得る、前後一対のカードホルダー5が設けられている。図1に示すように、ICパスカード4は、ICチップ6と、これを囲むように配設されたアンテナ7とからなり、絶縁性の基板8の内部に、ICチップ6とアンテナ7が埋設されている。
なお、本実施形態においては説明の便宜上、図1に示すパスケースの展開状態において、二つのカードホルダー5・5の並び方向を「前後方向」と規定し、当該前後方向と水平方向において直交する方向を「左右方向」と規定する。また、図2および図3に示すように、ケース本体2をヒンジ部3を中心に折り畳んだ状態では、図中の上および下方向を、「上下方向」と規定する。
パスケース1は、図3に示すように、両カードホルダー5・5が重なるように折り畳まれて、両ICパスカード4・4が内方寄りに位置する常態姿勢と、図2に示すように両カードホルダー5・5が上下の外側に位置するように折り畳まれて、両ICパスカード4・4が上下の外方寄りに位置する使用姿勢との間で、ヒンジ部3を中心に姿勢変位可能に構成されている。
ケース本体2は、図3に示す常態姿勢において、外方寄りに位置する前後に長い長方形状の表生地10と、常態姿勢において内方寄りに位置し、該表生地10の全体形状と一致する長方形状の裏生地11とで構成される。表生地10および裏生地11は、樹脂材、布類、皮革類などからなるものであり、両生地10・11の四周縁を縫い合わせることにより、両生地10・11は対向面どうしの間に内部空隙Sを有する状態で接合される。
図1において符号12は、カードホルダー5を構成する従生地を示す。従生地12は、裏生地11の前後端部の外形形状と一致する外形形状を有し、その前後幅がICパスカード4のそれよりも小さく設定されている。そして、従生地12を裏生地11の前後端部に重なるように位置合わせしたうえで、前後の内方寄りの一辺を除く、両生地11・12の三周縁を縫い合わせることにより、ICパスカード4の挿入を許す開口13を有する有底袋状のカードホルダー5を形成している。なお、従生地12は、表生地10や裏生地11と同じ素材(樹脂材、布類、皮革類など)で構成する。
図1に示すように、カードホルダー5への装着状態において、ICパスカード4の前後方向の一部はカードホルダー5の開口13から露出している。また、かかる装着状態における両ICパスカード4・4の間には、十分な対向間隔寸法が確保されている。したがって、これらICパスカード4・4の対向間隙に位置するケース本体2の部分を折り曲げることにより、パスケース1を図2に示す使用姿勢や図3に示す常態姿勢に姿勢変位させることができる。換言すれば、両ICパスカード4・4の間に位置するケース本体2の前後方向の中央部には、左右方向に走るようにヒンジ部3が形成されており、このヒンジ部3を中心にケース本体2を二つ折り状に折り畳むことにより、パスケース1を常態姿勢(図3参照)や使用姿勢(図2参照)などに姿勢変位させることができる。
そのうえで、本実施形態に係るパスケース1では、ケース本体2を構成する表生地10と裏生地11の間の内部空隙Sに、スキミング防止機能とRFID読取助長機能とを兼ね備えた保護シート20が組み付けられている点が着目される。この保護シート20は、導電材を含みスキミング防止機能を発揮する電波遮蔽シート21と、磁性材を含みRFID読取助長機能を発揮する磁性材シート22からなるものであり、図3に示す常態姿勢において、電波遮蔽シート21が磁性材シート22よりも上下の外方寄りに位置するように、内部空隙S内に配設されている。
また、この保護シート20は、図1に示す展開状態において、ケース本体2と略相似形の前後に長い長方形状に形成されており、両カードホルダー5・5を裏打ち状に支持するように、ケース本体2の略全面にわたって配置されている。
電波遮蔽シート21は金属箔であり、磁性材シート22はフェライトをシート状に成形してなるものである。ここでは、両シート21・22の対向面どうしを両面テープで貼り合わせることにより、電波遮蔽シート21と磁性材シート22とが不離一体的に接合された保護シート20を得た。
この保護シート20は、表裏生地10・11の縫合時にケース本体2内に組み込まれる。すなわち、保護シート20を表生地10と裏生地11と間に挟み込んだうえで、両生地10・11の四周縁を縫い合わせることで、ケース本体2の内部空隙に保護シート20を組み付けることができる。
以上のような構成からなるパスケース1では、通常の携帯時においては、図3に示すように両カードホルダー5・5が重なるように折り畳まれた常態姿勢としておく。これにより、電波遮蔽シート21に由来するスキミング防止機能が発揮されて、不用意な情報漏洩を確実に防ぐことができる。すなわち常態姿勢においては、電磁波遮断シート21がICパスカード4よりも外側寄りに位置するため、第三者がパスケース1にハンディスキマーなどを押し付けて、ICパスカード4内に記憶されている情報の読取動作を行おうとしても、電波遮断シート21でハンディスキマーから照射された電波を遮断することができ、したがって、ICパスカード4内の情報が不用意に読み取られることがない。
自動改札機を通るときには、パスケース1を図2に示すような使用姿勢としたうえで、外面側に位置する上下いずれか一方のICパスカード4を自動改札機の読取部にかざせばよい。つまり、パスケース1を図3に示すような常態姿勢から図2に示すような使用姿勢とするだけで、ICパスカード4を電波遮蔽シート21よりも外側寄りに位置させて、スキミング防止機能を解除することができ、したがって、この使用姿勢で上下いずれかのICパスカード4を自動改札機の読取部にかざせば、当該一方のICパスカード4の情報を支障なくリーダに読み取らせることができる。このとき、磁性材シート22が電波遮蔽シート21よりも外側寄り(読取部寄り)に位置しているため、該磁性材シート22に由来するRFID読取助長機能により磁界が増幅され、したがって、ICパスカード4と自動改札機との間の情報の伝達を確実に行うことができる。
また、かかる使用姿勢(図2参照)においては、両ICパスカード4・4の間には、電波遮蔽シート21が位置しているため、他方のICパスカード4の情報が自動改札機のリーダに不用意に読み取られることがない。したがって二枚のICパスカード4・4の情報が同時に読み取られることに起因する読み取りエラーや書き込みエラーの発生を確実に防ぐことができる。
(第2実施形態) 図4に本発明の第2実施形態を示す。この第2実施形態においては、表裏生地10・11で仕切られる内部空隙Sに一対の保護シート20・20を内設し、それぞれの保護シート20・20でカードホルダー5・5を裏打ち状に支持するようにした点が、先の第1実施形態と相違する。
つまり、第1実施形態においては、内部空隙Sに一枚の保護シート20を内設し、この一枚の保護シート20で両カードホルダー5・5を裏打ち状に支持していたところ、本第2実施形態では、二つの保護シート20・20を備えるものとし、それぞれの保護シート20・20でカードホルダー5・5を裏打ち状に支持するようにしている。
それ以外の点は、先の第1実施形態と同様であるので、同一の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
上記実施形態以外に、本発明に係るパスケースは、一対のプラスチックケースで構成することができる。つまり、一対の硬質の樹脂でケース本体を作成し、両ケース本体をヒンジ筒とヒンジ軸とからなる蝶番で連結した形態を採ることができる。この場合には、ケース本体のそれぞれにカードホルダーを形成するとともに、それぞれのケース本体の内部に電波遮蔽シートと磁性材シートとを組み付ければよい。
本発明の第1実施形態に係るパスケースの平面図である。 第1実施形態に係るパスケースの使用姿勢の縦断側面図である。 第1実施形態に係るパスケースの常態姿勢の縦断側面図である。 本発明の第2実施形態に係るパスケースの使用姿勢の縦断側面図である。
符号の説明
1 パスケース
2 ケース本体
3 ヒンジ部
4 ICパスカード
5 カードホルダー
10 表生地
11 裏生地
20 保護シート
21 電波遮蔽シート
22 磁性材シート
S 内部空隙

Claims (4)

  1. ヒンジ部を挟んで非接触ICパスカードを収容し得る一対のカードホルダーが配設されており、
    両カードホルダーが重なるように折り畳まれた常態姿勢と、両カードホルダーが外側に位置するように折り畳まれた使用姿勢との間で、前記ヒンジ部を中心に姿勢変位可能に構成されているパスケースであって、
    パスケースを構成するケース本体の少なくともカードホルダーを裏打ち状に支持する部分には、導電材を含みスキミング防止機能を発揮する電波遮蔽シートと、磁性材を含みRFID読取助長機能を発揮する磁性材シートとが配設されており、
    常態姿勢において、前記電波遮断シートが前記磁性材シートよりも外方寄りに位置するように、両シートが前記ケース本体に組み付けられていることを特徴とするパスケース。
  2. 前記磁性材シートが、フェライトを含むものである請求項1記載のパスケース。
  3. 前記ケース本体は、樹脂材、布類若しくは皮革類からなるものであって、常態姿勢において、外方寄りに位置する表生地と、内方寄りに位置する裏生地とを含むものであり、
    これら表生地と裏生地とで構成される内部空隙に、前記電波遮蔽シートと前記磁性材シートとが内設されている請求項1または2記載のパスケース。
  4. 前記電波遮蔽シートと前記磁性材シートとを不離一体的に貼り合わせてなる保護シートが、前記表生地と裏生地とで構成される内部空隙に内設されている請求項3記載のパスケース。
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