JP2009232362A - 携帯型電子機器及び無線デバイス用ケース - Google Patents

携帯型電子機器及び無線デバイス用ケース Download PDF

Info

Publication number
JP2009232362A
JP2009232362A JP2008077774A JP2008077774A JP2009232362A JP 2009232362 A JP2009232362 A JP 2009232362A JP 2008077774 A JP2008077774 A JP 2008077774A JP 2008077774 A JP2008077774 A JP 2008077774A JP 2009232362 A JP2009232362 A JP 2009232362A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductor
portable electronic
electronic device
closed
wireless device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008077774A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4941374B2 (ja
Inventor
Takashi Minemura
隆司 峯邑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2008077774A priority Critical patent/JP4941374B2/ja
Publication of JP2009232362A publication Critical patent/JP2009232362A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4941374B2 publication Critical patent/JP4941374B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Telephone Function (AREA)
  • Telephone Set Structure (AREA)

Abstract

【課題】携帯型電子機器の情報管理上の安全を確保すると共に、当該電子機器に対する正当なアクセスを妨げないようにする。
【解決手段】バインダ構造型の携帯型電子機器2は、非導電性の材料からなる表紙部201、裏表紙部202、背表紙部203及び表紙部201と裏表紙部202に挟まれた1以上のシートを含むシート部208を有する。無線デバイス210を収容した1のシートの両側に、導体パターン215、216をそれぞれ有するシートが設けられ、閉状態では導体パターン215の接続端子215a、215bが導体パターン216の接続端子216a、216bとそれぞれ接続されて閉ループ220を構成する。閉状態におけるアンテナ213と外部の間の電波の送受信は、閉ループ220に渦電流損を生じることによって妨げられる。
【選択図】図7

Description

本発明は携帯型電子機器及び無線デバイス用ケースに係り、特に外部との無線を利用する情報のやりとりが可能な携帯型電子機器及び該携帯型電子機器に用いられる無線デバイス用ケースに関する。
携帯型電子機器とシステム手帳の概念を融合させる技術が、かねてから知られている(例えば、特許文献1参照。)。上記の特許文献1には、背表紙部を介して開閉自在に接続された第1の表紙部及び第2の表紙部の間に、少なくとも表示機能を含む複数の機器とコネクタと背表紙部に結合された支持手段を有して書籍状に形成された電子機器が開示されている。上記の支持手段は、電子機器に設けた複数の穴に挿通された複数のリング状部材から構成されることが記載されている。
その他、商業やサービス業の分野で広く用いられるようになった無線タグ(ICタグともいう。)を、読み取りに便利なように携行することのできるICホルダーを兼ねた手帳が知られている(例えば、特許文献2参照。)。上記の特許文献2には、ICタグを取り付けた台紙と、電磁波シールド材で作られたカバーとを備えた手帳が開示されている。上記の台紙は、手帳本体に対し着脱自在なリフィルであることが記載されている。また、電磁波シールド材で作られたカバーは、他人がICタグに記憶されている情報を勝手に読み取ることの防止を意図したものである。
特開2002−351350号公報(第2、4、5ページ、図1) 特開2006−21415号公報(第2、3ページ、図1)
携帯型電子機器はメモリを内蔵し多くの情報を記憶することができるが、一方でそれらの情報を他人に盗み取られたり、操作されたりするリスクにさらされている。例えば個体無線識別(RFID)用のICタグ又は非接触ICカード相当機能を内蔵する携帯型電子機器は、その所持者に知られないように接近したリーダライタ装置によって情報を盗み取られたり書き換えられたりするおそれがある。
上述した特許文献1に記載された従来の技術によれば、開示された電子機器は書籍状に形成されたことにより携帯に便利であり、複数の機器が第1の表紙部、第2の表紙部及び背表紙部に囲まれることにより外部からの衝撃に対して安全であり、複数の機器がリング状部材に支持されてあたかも書籍のページをめくるように取り扱えるという特徴を有している。ここで考えられている安全性は機械的な耐衝撃性であって、上述したような情報管理上の安全性は含まれない。
上述した特許文献2に記載された従来の技術によれば、開示された手帳は電磁波シールド材で作られたカバーを備えているから、手帳を閉じることによって外部から情報を盗み取られるおそれを小さくすることができる。しかしこのような構造においては手帳を開いたときにもICタグと電磁波シールド材が近接しているから、リーダライタ装置を対向させてICタグに対する正当なアクセス(情報の読み書き)を行う場合にも電磁波シールド材に渦電流が発生し、正しい読み書きの実行を妨げるおそれがある。
本発明は上記問題を解決するためになされたもので、携帯型電子機器の情報管理上の安全を確保すると共に、当該電子機器に対する正当なアクセスを妨げないようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の携帯型電子機器は、所定の周波数において電波の送信又は受信を行うことができる無線デバイスと、開閉可能にされると共に前記無線デバイスを収容するように構成されたバインダ構造体と、前記バインダ構造体が閉じられたとき前記バインダ構造体に挟み込まれるように配設された第1の導体と、前記バインダ構造体が閉じられたとき前記第1の導体と少なくとも高周波的に接続されて1の導電性線路を形成し、前記導電性線路は前記バインダ構造体が閉じられたとき前記無線デバイスに近接するように配設された第2の導体とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の無線デバイス用ケースは、開閉可能にされると共に所定の周波数において電波の送信又は受信を行うことができる無線デバイスを収容することができるように構成されたバインダ構造体と、前記バインダ構造体が閉じられたとき前記バインダ構造体に挟み込まれるように配設された第1の導体と、前記バインダ構造体が閉じられたとき前記第1の導体と少なくとも高周波的に接続されて1の導電性線路を形成し、前記導電性線路は前記バインダ構造体が閉じられたとき収容された前記無線デバイスに近接するように配設された第2の導体とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、バインダ構造の開閉に伴って電磁波遮へい用素子の形成の有無を切り換え可能にすることにより、携帯型電子機器の情報管理上の安全を確保すると共に当該電子機器に対する正当なアクセスを妨げないようにすることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
以下、図1ないし図6を参照して、本発明の実施例1を説明する。図1及び図2は、本発明の実施例1に係る携帯型電子機器1の2通りの状態における外観図をそれぞれ表す。携帯型電子機器1はバインダに綴じ込まれたいわゆるシステム手帳に類似した形状、構造を持ち、手帳(のバインダ)を開閉するように開閉することができる。図1は、携帯型電子機器1を閉じた状態(閉状態)を表している(説明の都合上手帳型の外形及び表紙部分の構造に限って図示し、表紙に挟まれた内容物の図示は省略している。)図2は、携帯型電子機器1を開いた状態(開状態)を表している。
携帯型電子機器1は、非導電性の材料からなる表紙部101、裏表紙部102及び背表紙部103を有する。表紙部101と裏表紙部102は、閉じられたとき止め具104によって止め合わされる(ロックされると言い換えてもよい。)。図2に表すように、止め具104の内側の面に両端が開放された導電性の接続ピン105が設けられている。
裏表紙部102の表面若しくは内側に、破線で表した導体パターン107が設けられている。導体パターン107は止め具104によって止め合わされる箇所で開放された四角ばったC字型の開ループ状に形成されており、換言すれば止め具104によって止め合わされる箇所に両端を有する両端開放線路である。
携帯型電子機器1は、表紙部101と裏表紙部102に挟まれた1以上のシートを含むシート部108を有する。シート部108の各シートは背表紙部103に近い側に複数の通し孔を持ち、背表紙部103に機械的に結合された複数のリング状部材109がこれらの通し孔に挿通されている。以上に説明した表紙部101、裏表紙部102、背表紙部103、止め具104及びリング状部材109が、携帯型電子機器1のバインダ構造体に含まれる。
導体パターン107は、上記のバインダ構造体に挟み込まれる(ここにいう「挟み込まれる」とは、シート部108に含まれる場合と、表紙部101や裏表紙部102に設けられる場合を含む。)。また、シート部108の各シートは上記のバインダ構造体に対して着脱可能である。
図2の右側の部分に、シート部108のうち無線デバイス110を含むシートが表されている。無線デバイス110は、例えば周波数13.56メガヘルツ(MHz)帯で外部のリーダライタ装置と無線通信を行う非接触ICカードとする。無線デバイス110は、例えば液晶素子又は有機エレクトロルミネセンス(有機EL)素子からなる表示部111と、例えばタッチパネルからなる操作部112を有する。上記の携帯型電子機器1のバインダ構造体は上記のシートにより無線デバイス110を収容することができ、また無線デバイス110を取り外すことのできる無線デバイス用ケースを構成する。
無線デバイス110は、表示部111と操作部112を囲むような位置に太い一点鎖線で示したループ状のアンテナ113を有する。無線デバイス110は、破線で図示した給電箇所114において、アンテナ113に給電することができる。無線デバイス110は、図2の開状態において図の上方から近接するリーダライタ装置(図示せず。)によって、情報の読み書きをされることができる。
図3は、携帯型電子機器1における閉ループ120の構成を説明する図である(図1と同様に、表紙に挟まれた内容物の図示は省略。)。図中の符号1及び101ないし108を付して表した構成は、図1又は図2にそれぞれ同じ符号を付して表した構成と同じであるから、説明を省略する。接続ピン105の両端は、表紙部101と裏表紙部102が止め具104によって止め合わされたとき、導体パターン107の当該箇所に設けられた両端とそれぞれ接続されるように構成されている。このとき、導体パターン107がなす四角ばったC字型の開放された箇所が接続ピン105によって短絡され、閉ループ120が形成される。
図4は、図2の開状態における無線デバイス110のアンテナ113と導体パターン107の位置関係を表す図である(ただし、導体パターン107及びアンテナ113をいずれも実線で表している。図5及び図6において同じ。)。図5は、図2の開状態において裏表紙部102を仮想的な導体板102aに代えたときのアンテナ113と導体板102aの位置関係を表す図である。図6は、図3の閉状態におけるアンテナ113と、導体パターン107及び接続ピン105の接続により構成される閉ループ120の位置関係を表す図である。
図5に表したように裏表紙部102を導体板102aに代えると、開状態においてもアンテナ113に導体板102aが近接した状態にある。そうすると、開状態における正当なアクセスのために図示しないリーダライタ装置を図の上方からアンテナ113に対向させて無線デバイス110に対する情報の読み書きを行うときでも、導体板102aにアンテナ113を貫通する磁界が作用して渦電流を生じるため、無線デバイス110とリーダライタ装置間でやりとりされる信号エネルギーの一部が渦電流損として失われる。その結果、正当なアクセスの場面でも無線デバイス110とリーダライタ装置間の通信を妨げる可能性がある。
これに対し、図4の携帯型電子機器1の開状態での構成において、図示しないリーダライタ装置を図の上方からアンテナ113に対向させて無線デバイス110に対する情報の読み書きを行うとき、導体パターン107にアンテナ113を貫通する磁界が作用して起電力を生じるが、導体パターン107は閉ループを構成していないから渦電流が流れず、したがって渦電流損を生じることがない。その結果、正当なアクセスの場面で無線デバイス110とリーダライタ装置間の通信を妨げる事態は起こらない。
他方、図6の携帯型電子機器1の閉状態での構成において、図の各方向から図示しないリーダライタ装置をアンテナ113に対向させて無線デバイス110に対する不正なアクセス(情報の読み書き)が試みられるおそれがある。この状態では、上述したように導体パターン107と接続ピン105により閉ループ120が形成されているから、無線デバイス110とリーダライタ装置間でやりとりされる信号エネルギーの一部が渦電流損として失われることにより無線デバイス110とリーダライタ装置間の通信を妨げることができる。
以上の説明では、表紙部101と裏表紙部102が止め具104によって止め合わされたとき、裏表紙部102に設けられた導体パターン107と接続ピン105が短絡されて閉ループ120が構成されるものとした。導体パターン107は、表紙部101又はシート部108のいずれかのシートに設けられてもよい。携帯型電子機器1のバインダ構造体としては、上述した以外にもさまざまな形態が考えられる。
無線デバイス110の使用周波数等の条件によっては、導体パターン107と接続ピン105を直接短絡しなくても、容量結合又は電磁結合によって高周波的に短絡することにより高周波的な閉ループを形成してもよい。
導体パターン107の途中の部分に集中定数(リアクタンス)素子を装荷して、パターン長を短くできるようにしてもよい。導体パターン107の途中の部分にスイッチ素子を装荷すると共に、閉状態で外部から当該スイッチ素子の開閉を操作することのできる操作手段を設けてもよい。そのような構成によれば、閉状態においても例えば改札機に内蔵されたリーダライタ装置との間で情報のやりとりができるので利便性が向上する。
本発明の実施例1によれば、バインダ構造体を用いて構成した携帯型電子機器の閉状態における情報管理上の安全を確保しながら、開状態における正当なアクセスを妨げないようにすることができる。
以下、図7ないし図10を参照して、本発明の実施例2を説明する。図7は、本発明の実施例2に係る携帯型電子機器2の一つの状態における外観図を表す。携帯型電子機器2は、実施例1の携帯型電子機器1と同様の開閉構造を有し、図7は開状態において1つのページをめくりかけた状態を表している。
携帯型電子機器2は、非導電性の材料からなる表紙部201、裏表紙部202及び背表紙部203を有する。表紙部201と裏表紙部202は、閉じられたとき止め具204によって止め合わされる(又は、ロックされる。)。
携帯型電子機器2は、表紙部201と裏表紙部202に挟まれた1以上のシートを含むシート部208を有する。シート部208の各シートは背表紙部203に近い側に複数の通し孔を持ち、背表紙部203に機械的に結合された複数のリング状部材209がこれらの通し孔に挿通されている。以上に説明した表紙部201、裏表紙部202、背表紙部203、止め具204及びリング状部材209が、携帯型電子機器2のバインダ構造体に含まれる。
上記の携帯型電子機器2のバインダ構造体の構成は、実施例1の携帯型電子機器1のバインダ構造体の構成と機構的に同一である。またシート部208の各シートは、上記の携帯型電子機器2のバインダ構造体に対して着脱可能である。
シート部208のうち無線デバイス210を含むシートが、図2にめくりかけの状態で表されている。無線デバイス210は、例えば実施例1の無線デバイス110と同じ非接触ICカードとする。上記の携帯型電子機器2のバインダ構造体は上記のシートにより無線デバイス210を収容することができ、また無線デバイス210を取り外すことができる。なお図7では説明の便宜上無線デバイス210を含むシートをめくりかけの状態で表したが、無線デバイス210が携帯型電子機器2の開状態で使用されるときは図2の無線デバイス110と同様に図の右側に位置する。
無線デバイス210は、太い一点鎖線で示したループ状のアンテナ213を有する。無線デバイス210は、破線で図示した給電箇所214において、アンテナ213に給電することができる。無線デバイス210は、使用されるとき上述したように開状態において図の右側に位置し、上方から近接するリーダライタ装置(図示せず。)によって情報の読み書きをされることができる。
シート部208のうち図7の右側に表されたシートには、両端開放の導体パターン215が設けられている。導体パターン215の両端は、それぞれ接続端子215a及び215bとして構成されている。図7の左側に表されたシートには、両端開放の導体パターン216が設けられている。導体パターン216の両端は、それぞれ接続端子216a及び216bとして構成されている。
携帯型電子機器2のバインダ構造体が閉状態にされたとき、シート部208のうち無線デバイス210を含むシートは、導体パターン215が設けられたシートと導体パターン216が設けられたシートに挟まれる形になる。接続端子215aと216a並びに215bと216bは、このときそれぞれ互いに接続されるように構成されている(これら接続端子どうしの対応関係をそれぞれ両向き矢印付き破線の円弧で表す。)。
図8は、携帯型電子機器2の閉状態における無線デバイス210のアンテナ213(図7と同様に一点鎖線で表す。)と、導体パターン215及び216の接続により構成される閉ループ220の位置関係を表す図である。図中の符号213ないし216bを付して表した構成は、図7にそれぞれ同じ符号を付して表した構成と同じであるから、説明を省略する。携帯型電子機器2の閉状態においては、上述したように接続端子215aと216a、215bと216bがそれぞれ互いに接続されるから、導体パターン215と導体パターン216が閉ループ220を構成する。
携帯型電子機器2の開状態で無線デバイス210が図7の右側に位置して使用されるとき、図示しないリーダライタ装置を図の上方からアンテナ213に対向させて無線デバイス210に対する情報の読み書きが行われる。この場合導体パターン215に(場合により216にも)アンテナ213を貫通する磁界が作用して起電力を生じるが、導体パターン215、216は閉ループを構成していないから渦電流が流れず、したがって渦電流損を生じることがない。その結果、正当なアクセスの場面で無線デバイス210とリーダライタ装置間の通信を妨げる事態は起こらない。
他方、図8の携帯型電子機器2の閉状態での構成において、図の各方向から図示しないリーダライタ装置をアンテナ213に対向させて無線デバイス210に対する不正なアクセス(情報の読み書き)が試みられるおそれがある。この状態では、上述したように導体パターン215、216により閉ループ220が形成されているから、無線デバイス210とリーダライタ装置間でやりとりされる信号エネルギーの一部が渦電流損として失われることにより無線デバイス210とリーダライタ装置間の通信を妨げることができる。
図9及び図10を参照して、実施例2の2つの変形例を説明する。図9は、上述した携帯型電子機器2の導体パターン215の両端がそれぞれ面状端子215c及び215dとして構成され、導体パターン216の両端がそれぞれ面状端子216c及び216dとして構成された変形例について、図8と同様の位置関係を表す図である。上記の面状端子215c等を除く構成は図8と同じであるから、説明を省略する。
図9に表した携帯型電子機器2の閉状態で、かつ、ある程度以上の周波数において、導体パターン215と216は、互いに近接した面状端子215cと216c並びに215dと216dの間にそれぞれ生じる容量を介して高周波的に結合する(容量結合という。)ことができる。その結果、導体パターン215と導体パターン216が高周波的閉ループ220cを構成する。
そうすると、携帯型電子機器2の閉状態で、かつ、ある程度以上の周波数においては、図8を参照して説明したのと同様に無線デバイス210と図示しないリーダライタ装置間でやりとりされる信号エネルギーの一部が渦電流損として失われることにより、無線デバイス210とリーダライタ装置間の通信を妨げることができる。
2の閉ループが対向して周波数13.56MHz帯で無線通信を行う近距離無線通信の規格(NFCという。)において、閉ループどうしがお互いに影響する間隔は30センチメートル(cm)以下といわれている。この値は、波長換算で約100分の1波長のオーダである。したがって、高周波的なループの開閉を決定する面状端子215cと216c(又は215dと216d)の間隔は、100分の1波長以下の値でなければならない。
図10は、上述した携帯型電子機器2の導体パターン215の両端がそれぞれメアンダ状端子215e及び215fとして構成され、導体パターン216の両端がそれぞれメアンダ状端子216e及び216fとして構成された変形例について、図8と同様の位置関係を表す図である。上記のメアンダ状端子215e等を除く構成は図8と同じであるから、説明を省略する。
図10に表した携帯型電子機器2の閉状態で、かつ、ある程度以上の周波数において、導体パターン215と216は互いに近接したメアンダ状端子215eと216e並びに215fと216fの間の電流と磁界の相互作用を介して高周波的に結合する(電磁結合という。)ことができる。その結果、導体パターン215と導体パターン216が高周波的閉ループ220eを構成する。
そうすると、携帯型電子機器2の閉状態で、かつ、ある程度以上の周波数においては、図8を参照して説明したのと同様に無線デバイス210と図示しないリーダライタ装置間でやりとりされる信号エネルギーの一部が渦電流損として失われることにより、無線デバイス210とリーダライタ装置間の通信を妨げることができる。この場合も、高周波的なループの開閉を決定するメアンダ状端子215eと216e(又は215fと216f)の間隔は、100分の1波長以下の値でなければならない。
なお、図9、図10いずれの構成においても、携帯型電子機器2の開状態における正当なアクセスの場面で無線デバイス210とリーダライタ装置間の通信を妨げる事態が起こらない点は、実施例2について図7を参照して説明したのと同様である。
以上の実施例2及び変形例の説明では、携帯型電子機器2の閉状態において、シート部208の相異なるシートに設けられた導体パターン215と216がそれぞれの両端において少なくとも高周波的に接続されて閉ループ220(又は220c若しくは220e)が構成されるものとした。導体パターン215又は216は、表紙部201又は裏表紙部202に設けられてもよい。携帯型電子機器2のバインダ構造体としては、上述した以外にもさまざまな形態が考えられる。
導体パターン215又は216の途中の部分に集中定数(リアクタンス)素子を装荷して、パターン長を短くできるようにしてもよい。導体パターン215又は216の途中の部分にスイッチ素子を装荷すると共に、閉状態で外部から当該スイッチ素子の開閉を操作することのできる操作手段を設けてもよい。そのような構成によれば、閉状態においても例えば改札機に内蔵されたリーダライタ装置との間で情報のやりとりができるので利便性が向上する。
本発明の実施例2によれば、バインダ構造体を用いて構成した携帯型電子機器において無線デバイスを挟むように設けられた複数の導体パターンが、携帯型電子機器の閉状態において少なくとも高周波的に閉ループを構成することにより不正アクセスを予防することができるという効果が得られる。
以下、図11及び図12を参照して、本発明の実施例3を説明する。実施例3に係る携帯型電子機器は、実施例2の携帯型電子機器2に一部の構成を追加したものであるから、携帯型電子機器2aと表す。携帯型電子機器2aの構成のうち、携帯型電子機器2の構成と同じものには同じ符号を付して表すものとする。
図11は、携帯型電子機器2aが有する無線デバイス210のアンテナ213と実施例2について説明した閉ループ220の位置関係を表す図8と同じ図に、上記の追加される構成を含むブロック図を付加して表す図である。なお図11において、無線デバイス210はアンテナ213及び給電箇所214と分けて表されているが、実際にはアンテナ213及び給電箇所214を含むものと考えてよい。
図11に表すように、導体パターン216にはスイッチ素子223が装荷される。スイッチ素子223は、携帯型電子機器2aが有する制御部224によって開閉を制御される。制御部224は、無線デバイス210に接続されている。
無線デバイス210は、例えば周波数13.56MHz帯を用いて個体識別又は認証を含む通信を行い、複数の使用モードを設定することができるものとする。上記の複数の使用モードは、例えば受動的動作に限るとカードモード(非接触ICカードとして機能するモード)、交通/認証モード(自動改札及び運賃精算用のモード)及び決済モード(電子マネーとして売買の決済に使用されるモード)である(リーダライタ装置として機能するモードは能動的動作をするものであって、ここでの例示には含めない。)。
図12を参照して、携帯型電子機器2aの動作について説明する。図12は、携帯型電子機器2aの動作のフローチャートである。動作を開始すると(START)、無線デバイス210はアンテナ213を介して図示しないリーダライタ装置から信号を受信するのを待つ(ステップS1の“NO”)。無線デバイス210は、信号を受信したとき(ステップS1の“YES”)、上記の決済モードに設定されているか、決済モード以外のモードに設定されているかにより場合を分けて処理を行う。
無線デバイス210は、決済モード以外のモードに設定されている場合に(ステップS2の“NO”)リーダライタ装置から受信した信号の種類を判別し、決済要求が含まれていれば(ステップS3の“YES”)その情報を得た制御部224がスイッチ素子223を閉じる制御を行う(ステップS4)。その理由は、決済モードに設定されていない無線デバイス210に対する決済要求は不正アクセスである可能性が高いので、スイッチ素子223を閉じて閉ループ220を形成することにより、無線デバイス210とリーダライタ装置間の通信を妨げるようにするためである。
無線デバイス210が決済モードに設定されている場合(ステップS2の“YES”)、又は決済モード以外のモードに設定されていて受信信号に決済要求が含まれていない場合(ステップS3の“NO”)は、不正アクセスの可能性が低いので、スイッチ素子223を開くことにより(ステップS5)無線デバイス210とリーダライタ装置間の通信を妨げないようにする。
不正アクセスの可能性の大小を判別するための、上述した使用モードと受信した信号の種類の組合せは一例に過ぎず、無線デバイス210の利用分野や具体的な用途によりさまざまな組み合わせが考えられる。スイッチ素子223を、導体パターン215に装荷してもよい。図9又は図10を参照して説明した実施例2の変形例に対して、図11に表した構成を付加し、図12に表したように動作させてもよい。
スイッチ素子223の変わりにスイッチと集中定数素子を組み合わせたインピーダンス切り換え手段を設けてもよい。インピーダンス切り換えにより閉ループ220の等価的線路長をアンテナ213の線路長に近づければ、結合効果によってアンテナ213の共振周波数を強制的にずらして無線デバイス210とリーダライタ装置間の通信を妨げることができる。逆に閉ループ220の等価的線路長とアンテナ213の線路長を離すことにより、アンテナ213の共振周波数を本来の値に近づけて無線デバイス210とリーダライタ装置間の通信を妨げないようにする。
本発明の実施例3によれば、携帯型電子機器が有する無線デバイスの使用モードと受信信号の種類によって不正アクセスの可能性の大小を判別することができるという、付加的な効果が得られる。
以下、図13ないし図16を参照して、本発明の実施例4を説明する。図13及び図14は、本発明の実施例4に係る携帯型電子機器4の2通りの状態における外観図をそれぞれ表す(図13は、後述するように閉状態におけるダイポール型素子の構成も表す。)。携帯型電子機器4は、実施例1の携帯型電子機器1と同様の開閉構造を有する。図13は携帯型電子機器4の閉状態を表している(図1と同じく、表紙に挟まれた内容物の図示は省略。)。図14は、携帯型電子機器4の開状態を表している。
携帯型電子機器4は、非導電性の材料からなる表紙部401、裏表紙部402及び背表紙部403を有する。表紙部401と裏表紙部402は、閉じられたとき止め具404によって止め合わされる(又は、ロックされる。)。図14に表すように、止め具404の内側の面に両端が開放された導電性の接続ピン405が設けられている。
裏表紙部402の表面若しくは内側に、破線で表した導体パターン407a及び407bが設けられている。導体パターン407aと407bは、1の線状導体が裏表紙部402の止め具404によって止め合わされる箇所において分断されたように形成されている。導体パターン407aと407bは、表紙部401と裏表紙部402が止め具404によって止め合わされたとき接続ピン405によって接続され、ダイポール型素子420を構成する。
携帯型電子機器4は、表紙部401と裏表紙部402に挟まれた1以上のシートを含むシート部408を有する。シート部408の各シートは背表紙部403に近い側に複数の通し孔を持ち、背表紙部403に機械的に結合された複数のリング状部材409がこれらの通し孔に挿通されている。以上に説明した表紙部401、裏表紙部402、背表紙部403、止め具404及びリング状部材409が、携帯型電子機器4のバインダ構造体に含まれる。
上記の携帯型電子機器4のバインダ構造体の構成は、実施例1の携帯型電子機器1のバインダ構造体の構成と機構的に同一である。またシート部408の各シートは、上記の携帯型電子機器4のバインダ構造体に対して着脱可能である。
図14の右側の部分に、シート部408のうち無線デバイス410を含むシートが表されている。無線デバイス410は、例えば携帯電話機とする。無線デバイス410は、例えば液晶素子又は有機エレクトロルミネセンス(有機EL)素子からなる表示部411と、例えばタッチパネルからなる操作部412を有する。上記の携帯型電子機器4のバインダ構造体は上記のシートにより無線デバイス410を収容することができ、また無線デバイス410を取り外すことのできる無線デバイス用ケースを構成する。
無線デバイス410は、表示部411と操作部412の右側の位置に、太い一点鎖線で示したダイポール型のアンテナ413を有する。無線デバイス410は、破線で図示した給電箇所414において、アンテナ413に給電することができる。無線デバイス410は、図14の開状態においてダイポール型のアンテナ413を用いて無線通信を行うことができる。なお、上記のダイポール型素子420は、携帯型電子機器4の閉状態においてアンテナ413とほぼ等しい共振周波数を持つように構成される。
図15は、図14の開状態における無線デバイス410のアンテナ413と導体パターン407a、407bの位置関係を表す図である。図16は、図13の閉状態におけるアンテナ413と、導体パターン407a、407b及び接続ピン405の接続により構成されるダイポール型素子420の位置関係を表す図である。
図15に示す開状態においてアンテナ413に導体パターン407a、407bが近接するが、アンテナ413の共振周波数は導体パターン407a、407bの共振周波数と離れているため、導体パターン407a、407bとの結合によって偏移するという現象は起きにくい。すなわち、開状態においては無線デバイス410の通信が妨げられることはない。
図16に示す閉状態では、アンテナ413にほぼ等しい共振周波数を有するダイポール型素子420が近接する形になる。このような場合は、両者間の結合によって共振周波数が偏移するという現象を生じる。そのため、閉状態においては無線デバイス410の通信が妨げられ、実施例1等について述べたのと同様に携帯型電子機器4の閉状態における外部からの不正アクセスを防止することができる。なお、導体パターン407a、407bは、実施例2と同様にシート部408の相異なるシートに設けられ、携帯型電子機器4の閉状態において互いに接続されるとしてもよい。
アンテナ413の素子長は、微小ダイポール型の場合に使用周波数の約10分の1波長相当、通常のダイポール型の場合に約2分の1波長相当、コリニア型の場合に約2波長相当である。したがって、導体パターン407a、407bは、接続ピン405によって接続されることにより構成されるダイポール型素子420の素子長が使用周波数の10分の1波長以上、2波長以下となるように形成されることが望ましい。
導体パターン407a又は407bの途中の部分に集中定数(リアクタンス)素子を装荷して、パターン長を短くできるようにしてもよい。導体パターン407a又は407bの途中の部分にスイッチ素子を装荷すると共に、閉状態で外部から当該スイッチ素子の開閉を操作することのできる操作手段を設けてもよい。そのような構成によれば、閉状態においても例えば折りたたみ型携帯電話機と同様に通信を行うことができるので、利便性が向上する。
本発明の実施例4によれば、バインダ構造体を用いて構成した携帯型電子機器が例えばダイポール型のようなアンテナを用いる場合でも、閉状態における情報管理上の安全を確保しながら開状態における正当なアクセスを妨げないようにすることができる。
以上の各実施例の説明において、携帯型電子機器及びその各部の構成、形状、機能等は例示であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまな変形が可能である。
本発明の実施例1に係る携帯型電子機器の閉状態の外観図。 実施例1に係る携帯型電子機器の開状態の外観図。 実施例1に係る携帯型電子機器の閉ループの構成を説明する図。 実施例1に係る携帯型電子機器の開状態における無線デバイスのアンテナと導体パターンの位置関係を表す図。 実施例1に係る携帯型電子機器の裏表紙部を仮想的に置き換えた導体板と無線デバイスのアンテナの位置関係を表す図。 実施例1に係る携帯型電子機器の閉状態における無線デバイスのアンテナと閉ループの位置関係を表す図。 本発明の実施例2に係る携帯型電子機器の開状態の外観図。 実施例2に係る携帯型電子機器の閉状態における無線デバイスのアンテナと閉ループの位置関係を表す図。 実施例2の変形例に係る携帯型電子機器の閉状態における無線デバイスのアンテナと高周波的に形成される閉ループの位置関係を表す図。 実施例2の別の変形例に係る携帯型電子機器の閉状態における無線デバイスのアンテナと高周波的に形成される閉ループの位置関係を表す図。 本発明の実施例3に係る携帯型電子機器の閉状態における無線デバイスのアンテナと閉ループの位置関係並びに主要部分の構成及び接続を表す図。 実施例3に係る携帯型電子機器の動作のフローチャート。 本発明の実施例4に係る携帯型電子機器の閉状態の外観図。 実施例4に係る携帯型電子機器の開状態の外観図。 実施例4に係る携帯型電子機器の開状態における無線デバイスのアンテナと導体パターンの位置関係を表す図。 実施例4に係る携帯型電子機器の閉状態における無線デバイスのアンテナとダイポール型素子の位置関係を表す図。
符号の説明
1、2、2a、4 携帯型電子機器
101、201、401 表紙部
102、202、402 裏表紙部
103、203、403 背表紙部
104、204、404 止め具
105、405 接続ピン
107、215、216、407a、407b 導体パターン
108、208、408 シート部
109、209、409 リング状部材
110、210、410 無線デバイス
111、411 表示部
112、412 操作部
113、213、413 アンテナ
114、214、414 給電箇所
120、220 閉ループ
215a、215b、216a、216b 接続端子
215c、215d、216c、216d 面状端子
215e、215e、216f、216f メアンダ状端子
220c、220e 高周波的閉ループ
223 スイッチ素子
224 制御部
420 ダイポール型素子

Claims (15)

  1. 所定の周波数において電波の送信又は受信を行うことができる無線デバイスと、
    開閉可能にされると共に前記無線デバイスを収容するように構成されたバインダ構造体と、
    前記バインダ構造体が閉じられたとき前記バインダ構造体に挟み込まれるように配設された第1の導体と、
    前記バインダ構造体が閉じられたとき前記第1の導体と少なくとも高周波的に接続されて1の導電性線路を形成し、前記導電性線路は前記バインダ構造体が閉じられたとき前記無線デバイスに近接するように配設された第2の導体とを
    備えたことを特徴とする携帯型電子機器。
  2. 前記バインダ構造体は閉じられた状態にロックする機構を備え、前記第2の導体は前記バインダ構造体がロックされたとき前記第1の導体と少なくとも高周波的に接続されるように配設されたことを特徴とする請求項1に記載の携帯型電子機器。
  3. 前記第2の導体は、前記バインダ構造体が閉じられたとき前記バインダ構造体に挟み込まれるように配設されたことを特徴とする請求項1に記載の携帯型電子機器。
  4. 前記第2の導体は前記バインダ構造体が閉じられたとき前記バインダ構造体に挟み込まれるように、かつ、前記無線デバイスを挟んで前記第1の導体と反対側に配設されたことを特徴とする請求項1に記載の携帯型電子機器。
  5. 前記第2の導体は、前記バインダ構造体が閉じられたとき前記第1の導体と少なくとも高周波的に接続されて前記導電性線路に当る閉ループを形成するように配設されたことを特徴とする請求項1に記載の携帯型電子機器。
  6. 前記第2の導体は前記バインダ構造体が閉じられたとき前記バインダ構造体に挟み込まれると共に、前記所定の周波数の100分の1波長以下の距離を挟んで前記第1の導体と高周波的に接続されることにより前記導電性線路に当る閉ループを形成するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の携帯型電子機器。
  7. 前記第2の導体は前記バインダ構造体が閉じられたとき前記バインダ構造体に挟み込まれると共に、前記所定の周波数の100分の1波長以下の距離を挟んで前記第1の導体との容量結合又は電磁結合を介して接続されることにより前記導電性線路に当る閉ループを形成するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の携帯型電子機器。
  8. 前記無線デバイスは複数通りの使用モードを設定することができると共に前記第2の導体は前記バインダ構造体が閉じられたとき前記第1の導体と少なくとも高周波的に接続されて前記導電性線路に当る閉ループを形成するように配設され、かつ、前記第1の導体又は前記第2の導体に装荷されたスイッチ素子と、前記無線デバイス及び前記スイッチ素子に接続されると共に前記使用モードのうち前記無線デバイスに設定された使用モードと前記無線デバイスが受信した信号の種類の組合せによって前記スイッチ素子の開閉を制御する手段とを、さらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の携帯型電子機器。
  9. 前記無線デバイスは複数通りの使用モードを設定することができると共に前記第2の導体は前記バインダ構造体が閉じられたとき前記第1の導体と少なくとも高周波的に接続されて前記導電性線路に当る閉ループを形成するように配設され、かつ、前記第1の導体又は前記第2の導体に装荷されたインピーダンス切り換え手段と、前記無線デバイス及び前記インピーダンス切り換え手段に接続されると共に前記無線デバイスが前記使用モードのうち前記無線デバイスに設定された使用モードと前記無線デバイスが受信した信号の種類の組合せによって前記インピーダンス切り換え手段のインピーダンス切り換えを制御する手段とを、さらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の携帯型電子機器。
  10. 前記第2の導体は、前記バインダ構造体が閉じられたとき前記第1の導体と接続されて前記導電性線路に当るダイポール型素子を形成するように配設されたことを特徴とする請求項1に記載の携帯型電子機器。
  11. 前記第2の導体は前記バインダ構造体が閉じられたとき前記第1の導体と接続されて前記導電性線路に当るダイポール型素子を形成するように配設され、前記ダイポール型素子は前記所定の周波数の10分の1波長以上2波長以下の素子長を有することを特徴とする請求項1に記載の携帯型電子機器。
  12. 前記第1の導体又は前記第2の導体に装荷された集中定数素子をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の携帯型電子機器。
  13. 前記第1の導体又は前記第2の導体に装荷されたスイッチ素子と、前記バインダ構造体が閉じられたとき前記スイッチ素子の開閉を操作することのできる操作手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の携帯型電子機器。
  14. 前記バインダ構造体は、閉じられたとき挟み込む対象物を着脱可能とするように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の携帯型電子機器。
  15. 開閉可能にされると共に所定の周波数において電波の送信又は受信を行うことができる無線デバイスを収容することができるように構成されたバインダ構造体と、
    前記バインダ構造体が閉じられたとき前記バインダ構造体に挟み込まれるように配設された第1の導体と、
    前記バインダ構造体が閉じられたとき前記第1の導体と少なくとも高周波的に接続されて1の導電性線路を形成し、前記導電性線路は前記バインダ構造体が閉じられたとき収容された前記無線デバイスに近接するように配設された第2の導体とを
    備えたことを特徴とする無線デバイス用ケース。
JP2008077774A 2008-03-25 2008-03-25 携帯型電子機器及び無線デバイス用ケース Expired - Fee Related JP4941374B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008077774A JP4941374B2 (ja) 2008-03-25 2008-03-25 携帯型電子機器及び無線デバイス用ケース

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008077774A JP4941374B2 (ja) 2008-03-25 2008-03-25 携帯型電子機器及び無線デバイス用ケース

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009232362A true JP2009232362A (ja) 2009-10-08
JP4941374B2 JP4941374B2 (ja) 2012-05-30

Family

ID=41247212

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008077774A Expired - Fee Related JP4941374B2 (ja) 2008-03-25 2008-03-25 携帯型電子機器及び無線デバイス用ケース

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4941374B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010061608A1 (ja) * 2008-11-26 2010-06-03 京セラ株式会社 携帯電子機器

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001092934A (ja) * 1999-09-20 2001-04-06 Toshiba Corp 無線情報記憶媒体、無線情報記憶媒体の製造方法、無線情報記憶媒体を備えた冊子体、無線情報記憶媒体を用いた身分確認システム、および無線情報記憶媒体の発行システム
JP2003099735A (ja) * 2001-09-21 2003-04-04 Dainippon Printing Co Ltd 非接触icモジュール送付媒体
JP2003223625A (ja) * 2002-01-30 2003-08-08 Toppan Forms Co Ltd 導電回路を有する情報隠蔽用シート
JP2005346549A (ja) * 2004-06-04 2005-12-15 Hiroshi Saito 非接触icカード通信防止装置及び非接触icカードケース
JP2006209734A (ja) * 2004-12-28 2006-08-10 Toppan Forms Co Ltd 通信用回路保持体
JP2006243808A (ja) * 2005-02-28 2006-09-14 Toppan Forms Co Ltd 通信用回路保持体
JP2006239875A (ja) * 2005-02-28 2006-09-14 Toppan Forms Co Ltd 通信用回路保持体
JP2007006029A (ja) * 2005-06-22 2007-01-11 Sony Corp Rfid内蔵電子機器
JP2007513420A (ja) * 2003-12-02 2007-05-24 アエスカ エス.ア. 無線周波数識別装置を有する本人確認用冊子
JP2007144861A (ja) * 2005-11-29 2007-06-14 Toshiba Corp 無線ic冊子
JP2008022469A (ja) * 2006-07-14 2008-01-31 Mitsubishi Electric Corp 携帯端末装置
JP2008301932A (ja) * 2007-06-06 2008-12-18 Maxell Seiki Kk パスケース

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001092934A (ja) * 1999-09-20 2001-04-06 Toshiba Corp 無線情報記憶媒体、無線情報記憶媒体の製造方法、無線情報記憶媒体を備えた冊子体、無線情報記憶媒体を用いた身分確認システム、および無線情報記憶媒体の発行システム
JP2003099735A (ja) * 2001-09-21 2003-04-04 Dainippon Printing Co Ltd 非接触icモジュール送付媒体
JP2003223625A (ja) * 2002-01-30 2003-08-08 Toppan Forms Co Ltd 導電回路を有する情報隠蔽用シート
JP2007513420A (ja) * 2003-12-02 2007-05-24 アエスカ エス.ア. 無線周波数識別装置を有する本人確認用冊子
JP2005346549A (ja) * 2004-06-04 2005-12-15 Hiroshi Saito 非接触icカード通信防止装置及び非接触icカードケース
JP2006209734A (ja) * 2004-12-28 2006-08-10 Toppan Forms Co Ltd 通信用回路保持体
JP2006243808A (ja) * 2005-02-28 2006-09-14 Toppan Forms Co Ltd 通信用回路保持体
JP2006239875A (ja) * 2005-02-28 2006-09-14 Toppan Forms Co Ltd 通信用回路保持体
JP2007006029A (ja) * 2005-06-22 2007-01-11 Sony Corp Rfid内蔵電子機器
JP2007144861A (ja) * 2005-11-29 2007-06-14 Toshiba Corp 無線ic冊子
JP2008022469A (ja) * 2006-07-14 2008-01-31 Mitsubishi Electric Corp 携帯端末装置
JP2008301932A (ja) * 2007-06-06 2008-12-18 Maxell Seiki Kk パスケース

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010061608A1 (ja) * 2008-11-26 2010-06-03 京セラ株式会社 携帯電子機器
JP2010130198A (ja) * 2008-11-26 2010-06-10 Kyocera Corp 携帯電子機器
US8803743B2 (en) 2008-11-26 2014-08-12 Kyocera Corporation Portable electronic device

Also Published As

Publication number Publication date
JP4941374B2 (ja) 2012-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7494069B2 (en) Mobile communication device
EP2160708B1 (en) Shielding of portable consumer device
JP4183707B2 (ja) 非接触リーダおよび/またはライタを具える情報処理装置、および磁気的結合用のコイル・アンテナ
JP4466689B2 (ja) アンテナ及び携帯電子機器
JP5146876B2 (ja) Rfidアンテナ装置、rfidタグ及びrfidタグ機能付きの携帯電子端末
JP5913773B2 (ja) 近距離無線通信に使用するアンテナおよび携帯式電子機器
CN101523406B (zh) 文件的无线射频识别(rfid)阅读器
US7911355B2 (en) Apparatus for storing and wirelessly transmitting data
JP2007166379A (ja) ループアンテナ及びこのループアンテナを備えた電子機器
CN104541292A (zh) 促进近场耦合的天线结构
JPWO2008120392A1 (ja) アンテナ装置及び携帯端末機器
JP4941374B2 (ja) 携帯型電子機器及び無線デバイス用ケース
JP2008022469A (ja) 携帯端末装置
US10275616B2 (en) Transmission/reception sensor system, multi-function card, and wearable device
JP2005032113A (ja) カードホルダー
JP4518585B2 (ja) アンテナ装置及びカード状記憶媒体
WO2006043543A1 (ja) 非接触通信アンテナ及び携帯型移動端末
JP4705353B2 (ja) コネクタ一体型rfidリーダライタ
JP2009153023A (ja) アンテナ装置及び携帯情報端末
JP2004348500A (ja) 不正アクセス防護装置及びicカードホルダー
JP4398835B2 (ja) 個人認証用通帳類
JP2005275871A (ja) 挿入型記憶媒体装置および無線通信媒体付記憶装置
JP2006041639A (ja) 携帯端末装置
JP5323515B2 (ja) Icカードホルダー
JP2013009277A (ja) 定置部材

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20100922

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20101028

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120131

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120213

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150309

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150309

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees