JP5323515B2 - Icカードホルダー - Google Patents

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Description

本発明は、非接触ICカードへのアクセスを制御するICカードホルダーに関する。例えば非接触ICカードへのアクセスを制御するICカードホルダーとして適用する。
本発明のICカードホルダーは、非接触ICカードを収納し、非接触ICカードの利用支援と、外部からの非接触ICカードへの不正アクセスを防止するものである。
非接触ICカードとしては、アンテナコイルとICチップとを内蔵したものであれば適用可能であり、例えば、交通機関の改札カード、金融機関のキャッシュカードやクレジットカード、入退室管理カードなどその用途は限定されない。
近年、アンテナコイルとICチップとを内蔵した非接触ICカードの普及が進んでいる。交通機関の改札システム、高速道路の自動車料金徴収システム、金融機関のキャッシュカードやクレジットカードシステム、入退室管理システム、工場における製品管理システムなど多様な用途に用いられ始めている。これら非接触ICカードとの間で通信を確立する技術としてRFID(Radio Frequency Identification)技術が用いられている。RFIDは非接触ICカードとカードリーダ機器との間でID情報を交換して相手側を認識し、各種データを通信する自動認識技術の一つである。
非接触ICカードはアンテナコイルを備え、RFID技術を用いた非接触ICカードシステムでは、非接触ICカードとカードリーダとの間で電磁結合によって通信路を確立して様々な情報のやり取りを行う。カードリーダは所定周波数の発振磁界(交流磁界)を放射し、カードリーダ近傍の一定領域の空間に読み取り空間を作る。この読み取り空間内に非接触ICカードをかざせば、カードリーダから放射された磁力線が非接触ICカードに内蔵されているアンテナコイルのループ内を下側から上側に貫きつつ外側へ回り込みループ外を上側から下側に通り再びカードリーダに戻る磁路が形成される。このようにアンテナコイルとカードリーダが電磁結合するので電磁誘導により非接触ICカード内に電流が供給されるとともに、この所定周波数の発振磁界を信号搬送波として非接触ICカードとカードリーダとの間で通信が行われる。
非接触ICカードの所有者は、システムの利用にあたり、カードリーダに非接触ICカードをかざし、非接触ICカードとカードリーダを介した制御システム側との間でID情報の交換と必要なデータの通信を行う。このように非接触ICカードを用いたカードシステムは広がりつつあるが、特に利用者数が多く、実際に先行して導入されているものとして交通機関の改札カードシステムが挙げられる。いわゆる利用者の乗車券や定期券が非接触ICカードであり、改札機上面にカードリーダが組み込まれ、改札機内に制御システムが組み込まれている。利用者は乗車券や定期券である非接触ICカードを改札機上面のカードリーダにかざすと、改札機と非接触ICカードとの間でID情報と必要なデータが交換され、改札機の改札ゲートの適切に開閉処理が行われる。
この非接触ICカードの利便性を損なう問題がいくつか指摘されている。
非接触ICカードの利便性を損なう第1の問題として、複数枚の非接触ICカードを一つのホルダーに入れてカードリーダ機器にかざすとカードリーダ機器からの磁界照射に対して両方の非接触ICカードが反応してしまい、リーダ機器において読み取りエラーとなってしまうという、複数枚の非接触ICカードの同時読み取りエラーの問題がある。従来技術において、この同時読み取りエラーを防止する技術としては、非接触ICカードの間にアルミニウムや銅などの導電体を挟み込む技術が多数開示されている。例えば、特許3822153号公報に開示された技術などがある。これらは、照射磁界に対して直接対向する非接触ICカードのみ照射磁界に反応し、照射磁界に対して導電体の裏側に位置する非接触ICカードには導電体の持つ電磁遮蔽能により照射磁界が届かないようにして反応しないように制御するものである。例えば、2枚の非接触ICカードの間に導電体を挟み込んでカードホルダーに入れ、使用時には、使用したい非接触ICカードが収納された面をカードリーダ機器に対向させるようにかざすことにより使用するものである。
実際には、導電体が照射磁界を遮断する原理は次のように説明できる。導電体は照射磁界を受けると渦電流が生じ、当該渦電流によって逆向きの磁界を発生させ、この導電体が逆向きに返す磁界とカードリーダ機器からの照射磁界とが打ち消し合うため、照射磁界が導電体を透過しない。つまり、照射磁界が導電体によりキャンセルされるため導電体を透過することなく遮断される。このように、非接触ICカードとカードリーダ機器との間に導電体を介在させれば、カードリーダ機器が照射する磁界を相殺し、非接触ICカードに対して照射磁界が届かない。
しかし、上記のように、2枚の非接触ICカードのうち、カードリーダ機器とは対向せずに導電体の裏側に位置する非接触ICカードは、カードリーダ機器からの照射磁界が直接届かないのでカードリーダ機器に反応することはないが、実際には、上記導電体に生じる渦電流による逆向きの磁界により、カードリーダ機器に対向する側の非接触ICカードもカードリーダ機器に反応することがないという問題が生じる。つまり、単に2枚の非接触ICカードの間に導電体を挟み込んでカードホルダーに収納しただけでは、今度は両方の非接触ICカードとも反応しなくなってしまうという問題が発生するのである。
そこで、カードリーダ機器に対向する側の非接触ICカードに対して、上記導電体に生じる渦電流による逆向きの磁界に打ち勝つだけのカードリーダ機器からの照射磁界を引き込むために磁性体を配する技術が知られている。例えば、特許3872496号、特許第3872496号などを挙げることができる。
次に、非接触ICカードの利便性を損なう第2の問題として、スキミングによる情報盗用の問題がある。旧来の接触型ICカードの場合はカードリーダ機器に挿入しないとデータの読み書きができないが、非接触ICカードは、外部から磁界を照射することにより非接触で情報盗用が可能となる。つまり、非接触ICカードが入っている利用者のポケットやかばんの近くにカードリーダ機器をかざすことにより、非接触でICカード内に記録されている情報が盗用されるおそれがあり、スキミングの防止技術の向上が求められている。
スキミングを防止する従来技術として、特開平10−307902号公報や特開平11−045316号公報に開示された技術が知られている。これらは、非接触ICカードを保持するカードケース自体を導電性材料で製作し、非接触ICカードをカードケースに保持している状態において外部から非接触ICカードに届く電磁波をすべて遮断することによりスキミングを防止するものである。非接触ICカードの周囲が導電性素材の中に保持されている限り、外部のいかなる方向から放射される磁界に対しても遮断能力が働き、非接触ICカードとカードリーダが電磁結合することはない。
特許3822153号公報 特許3872496号 特許第3872496号 特開平10−307902号公報 特開平11−045316号公報
まず、上記従来の複数枚の非接触ICカードの同時読み取りエラーを防止するために導電体を間に挟み込む従来技術では、磁性体を必要とするため、コストの問題があった。導電体の渦電流による反射磁界に打ち勝つため、カードリーダ機器に対向する側の非接触ICカードに対して照射磁界を強くひきこむ必要があるために磁性体が配されるが、磁性体自体のコストが高い上、磁性体を導電体などに貼り付け加工する製造コストも高くなり、ICカードホルダー全体のコストアップを招いていた。磁性体自体のコストが高いため、磁性体の使用量を少しでも低減することができればICカードホルダーのコストを効果的に低減することができる。
次に、上記従来のスキミングを防止する技術では、利便性の問題があった。従来技術によれば非接触ICカードを使用する際には非接触ICカードをカードケースから取り出して使用しなければならない。つまり、カードケースに入れたままカードリーダにかざしたとしても導電性素材の磁界遮断能力によりカードリーダと非接触ICカードが電磁結合することはなく、非接触ICカードを用いることはできない。
また、スキミングを防止するために導電体を効果的に用いる必要があるが、前述した従来の複数枚の非接触ICカードの同時読み取りエラーを防止するために導電体を間に挟み込む従来技術において磁性体を用いた場合、磁性体は照射磁界を引き込んでしまうので、スキミングを防止しつつ非接触ICカードの読み取りエラーをなくすには、利用者が使用を企図した非接触ICカードに対してのみ照射磁界を引き込む読み取り状態と、利用者が使用を企図しない場合には照射磁界を効果的にキャンセルするという保護状態との切り替え制御を簡易な構造で実現する必要がある。その読み取り状態と保護状態の切り替えが簡単に行える構造でなければ利便性が棄損してしまう。
本発明は上述の問題に鑑み、複数の非接触ICカードをカードホルダーに入れたままカードリーダ機器にかざせば、カードリーダ機器に対向している非接触ICカードのみが照射磁界に反応してデータ通信が可能となり、カードリーダ機器に対して導電体の裏側に位置する非接触ICカードは電磁遮蔽され、照射磁界が届かずにデータ通信が不能となり、両方の非接触ICカードが反応することのない、アクセス制御が可能であるICカードホルダーを提供することを目的とする。
また、本発明は上述の問題に鑑み、導電体における渦電流による反射磁界の影響に打ち勝ち、カードリーダ機器と対向する非接触ICカードに対して照射磁界を引き込むための磁性体の使用量を低減し、製造コストを低減せしめたICカードホルダーを提供することを目的とする。
また、本発明は、上述の問題に鑑み、非接触ICカードをカードケースに入れたままカードリーダにかざせば非接触ICカード使用できるというメリットを維持しつつ、外部からのスキミングを確実に防止することができるICカードホルダーを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1のICカードホルダーは、導電体の仕切り板と、前記仕切り板に対する非接触ICカードの配置を所定状態にする配置調整手段を備え、前記配置調整手段が、前記仕切り板と前記非接触ICカードとの間の距離を、前記非接触ICカードに対向するリーダ機器からの照射磁界に対して、前記仕切り板において発生する渦電流の磁界の影響を受けても、前記非接触ICカードと前記リーダ機器とのデータ通信が可能である通信可能距離に保つことを特徴とするICカードホルダーである。
ここで、前記仕切り板と前記非接触ICカードとの間は何もない空間でも良く、非導電性材料を充填せしめても良い。
上記本発明の第1のICカードホルダーによれば、導電体に対する非接触ICカードの配置位置として、カードリーダ機器に対向するように非接触ICカードが位置した場合、導電体の渦電流により生じる反射磁界の影響に打ち勝って、対向するカードリーダ機器から照射された磁界に反応する一方、対向しないように非接触ICカードが位置した場合、導電体の遮断性能によりカードリーダ機器から照射された磁界に反応しないという配置位置に調整することができ、簡単な構造にて複数枚の非接触ICカードの同時読み取りエラーを防止することができる。
次に、上記目的を達成するため本発明の第2のICカードホルダーは、導電体の仕切り板と、前記仕切り板に対する非接触ICカードの配置を所定状態にする配置調整手段を備え、前記配置調整手段により、前記仕切り板と前記非接触ICカードとの間の距離を、リーダ機器からの照射磁界に対して、前記仕切り板において発生する渦電流の磁界の影響を受けても、前記リーダ機器とのデータ通信が可能である通信可能距離への切り替えと、前記リーダ機器とのデータ通信が不能である通信不能距離への切り替えを行うことができるICカードホルダーである。
例えば、前記仕切り板を挟んで2枚の前記非接触ICカードを収納し、前記リーダ機器に対向させた場合に、前記配置調整手段により、2枚の前記非接触ICカードのうち前記リーダ機器に対向している側の前記非接触ICカードの前記仕切り板に対する距離を前記通信可能距離に切り替え、前記リーダ機器に対向していない側の前記非接触ICカードの前記仕切り板に対する距離を前記通信不能距離に切り替える。
上記本発明の第2のICカードホルダーによれば、仕切り板と非接触ICカードとの距離を通信可能距離と通信不能距離の2つの状態で切り替えることにより、カードリーダ機器での読み取り時には仕切り板との距離を大きくして導電体による電磁遮断性能の影響を小さくし、カードリーダ機器から照射される磁界によりデータ通信しやすい状態とし、読み取り時以外の時は仕切り板との距離を小さくして導電体による電磁遮断性能の影響を大きくし、データ通信を不能とすることができる。
なお、上記本発明の第2のICカードホルダーは、カードリーダ機器での読み取り時以外の時には略垂直に立て、前記配置調整手段により、2枚の前記非接触ICカードとも前記仕切り板に対する距離を前記通信不能距離に切り替えることが好ましい。非接触ICカードの使用時には使用する非接触ICカードがカードリーダ機器に対向するようにかざして略水平にする一方、使用時以外は胸ポケットなどに入れて略垂直に立てているので、垂直時には、2枚の非接触ICカードとも前記仕切り板に対して近づけて通信不能距離にすれば、スキミングに対する防止性能が向上する。
次に、上記目的を達成するため本発明の第3のICカードホルダーは、導電体の仕切り板と、前記仕切り板に対する非接触ICカードの配置を所定状態にする配置調整手段を備え、
前記配置調整手段により、前記非接触ICカードの前記仕切り板に対する傾斜角度とリーダ機器に対する傾斜角度を、リーダ機器からの照射磁界により前記仕切り板において発生する渦電流の磁界の影響を受けても、前記リーダ機器からの照射磁界との電磁結合が大きく、データ通信が可能である通信可能傾斜角度とする切り替えと、前記リーダ機器からの照射磁界により前記仕切り板において発生する渦電流の磁界の影響が大きく、前記リーダ機器からの照射磁界との電磁結合が小さく、データ通信が不能である通信不能傾斜角度とする切り替えが可能であるICカードホルダーである。
例えば、前記仕切り板を挟んで2枚の前記非接触ICカードを収納し、前記リーダ機器に対向させた場合に、前記配置調整手段により、2枚の前記非接触ICカードのうち前記リーダ機器に対向している側の前記非接触ICカードの前記仕切り板に対する傾斜角度を前記通信可能傾斜角度に切り替え、前記リーダ機器に対向していない側の前記非接触ICカードの前記仕切り板に対する傾斜角度を前記通信不能傾斜角度に切り替えることができる。
上記本発明の第3のICカードホルダーによれば、仕切り板と非接触ICカードとの傾斜角度を通信可能傾斜角度と通信不能傾斜角度の2つの状態で切り替えることにより、カードリーダ機器での読み取り時には仕切り板との傾斜角度を大きくして導電体による電磁遮断性能の影響を小さくし、カードリーダ機器から照射される磁界によりデータ通信しやすい状態とし、読み取り時以外の時は仕切り板との傾斜角度を小さくして導電体による電磁遮断性能の影響を大きくし、データ通信を不能とすることができる。
なお、上記本発明の第3のICカードホルダーは、カードリーダ機器での読み取り時以外の時には略垂直に立て、前記配置調整手段により、2枚の前記非接触ICカードとも前記仕切り板に対する傾斜角度を前記通信不能傾斜角度に切り替えることが好ましい。非接触ICカードの使用時には使用する非接触ICカードがカードリーダ機器に対向するようにかざして略水平にする一方、使用時以外は胸ポケットなどに入れて略垂直に立てるので、垂直時には、2枚の非接触ICカードとも前記仕切り板に対して近づけて通信不能傾斜角度にすれば、スキミングに対する防止性能が向上する。
次に、上記目的を達成するため本発明の第4のICカードホルダーは、導電体の仕切り板と、前記仕切り板に対する非接触ICカードの配置を所定状態にする配置調整手段を備え、
前記配置調整手段により、前記非接触ICカードの前記仕切り板に対する距離と傾斜角度を、リーダ機器からの照射磁界に対して、前記仕切り板において発生する渦電流の磁界の影響を受けても、前記リーダ機器からの照射磁界との電磁結合が大きく、データ通信が可能である通信可能距離・傾斜角度とする切り替えと、前記リーダ機器からの照射磁界により前記仕切り板において発生する渦電流の磁界の影響が大きく、前記リーダ機器からの照射磁界との電磁結合が小さく、データ通信が不能である通信不能距離・傾斜角度とする切り替えが可能であるICカードホルダーである。
つまり、第4のICカードホルダーとして、第2のICカードホルダーと第3のICカードホルダーを組み合わせて、仕切り板と非接触ICカードとの距離と傾斜角度の調整を組み合わせて制御する仕組みも可能である。
上記第2、第3、第4のICカードホルダーの配置調整手段として以下のものがある。
例えば、配置調整手段が、箱状の筐体であり、非接触ICカードが可動である空間を提供し、前記空間内において前記非接触ICカードが当接する内壁面の前記仕切り板に対する距離と角度が前記非接触ICカードを前記所定状態に配置する筐体である。このような筐体の中に非接触ICカードを入れて移動させることにより、内壁面に当接することにより導電体との距離や傾斜角度が調整できる。非接触ICカードの前記空間内での移動手段としては、重力による移動、弾性体の押圧による移動、スライダーの押圧による移動、利用者の指による移動などがある。
また、例えば、配置調整手段が、本のように共通した回転軸を持つ筐体であり、非接触ICカードが可動である回転軸を提供し、前記回転軸に沿って前記非接触ICカードの前記仕切り板に対する距離と角度が前記所定状態に移動可能とした筐体である。このような筐体の中に非接触ICカードを入れて回転させることにより、導電体との距離や傾斜角度が調整できる。非接触ICカードの前記回転軸に沿った移動手段としては利用者の指による移動などがある。
また、スキミング防止に資するように、検知機能を設けることが好ましい。例えば、外部からの磁界照射を受けて電流を生じるアンテナコイルと、前記アンテナコイルで得た起電力により前記非接触ICカードに対する前記磁界照射があったことを利用者が五感により認識可能な方法で通知するアクセス検知体とを備えたものとする。
本発明のICカードホルダーによれば、複数の非接触ICカードをカードホルダーに入れたままカードリーダ機器にかざせば、カードリーダ機器に対向している非接触ICカードのみが照射磁界に反応してデータ通信が可能となり、カードリーダ機器に対して導電体の裏側に位置する非接触ICカードは電磁遮蔽され、照射磁界が届かずにデータ通信が不能となり、両方の非接触ICカードが反応することのない、アクセス制御が可能となる。
実施例1にかかるICカードホルダー100aの基本構造を模式的に示す図 非接触ICカード10を仕切り板110aから通信可能距離L1だけ離して配置した場合の磁界とデータ通信の様子を示す図 実施例2にかかるICカードホルダー100bの基本構造を模式的に示す図 非接触ICカード10を仕切り板110から通信可能距離L1だけ離して配置した場合の磁界とデータ通信の様子を示す図 実施例3にかかるICカードホルダー100cの基本構造を模式的に示す図 実施例3のICカードホルダー100cの使用状態の例を模式的に示す図 実施例4にかかるICカードホルダー100dの基本構造を模式的に示す図 実施例4のICカードホルダー100dの使用状態の例を模式的に示す図 実施例5にかかるICカードホルダー100eの基本構造を模式的に示す図 実施例5のICカードホルダー100eの使用状態の例を模式的に示す図 スイッチ125の押下などの操作によりスライダーを動かして仕込み板110に対する非接触ICカード10a、10bの傾斜角度状態を制御する様子を示す図 実施例6にかかるICカードホルダー100fの基本構造を模式的に示す図 実施例6のICカードホルダー100fのポケットを利用者の指で押して移動させた様子を示す図 実施例7にかかるICカードホルダー100gの基本構造を模式的に示す図 実施例7のICカードホルダー100gの使用状態の例を模式的に示す図 実施例8のICカードホルダー100hの動作を側面から模式的に示す図
以下、図面を参照しつつ、本発明のICカードホルダーの実施例を説明する。
本発明の範囲は以下の実施例に示した具体的な形状、個数、角度などには限定されないことは言うまでもない。
実施例1にかかるICカードホルダー100aは、本発明の第1のICカードホルダーのうち、中空タイプの基本形である。導電体の仕切り板と、仕切り板に対する非接触ICカードの相対的な配置位置を調整する配置調整手段を備え、仕切り板に対する非接触ICカードの相対的な配置位置を通信可能距離に固定するものである。
本発明の第1のICカードホルダー100aの形状やデザインは限定されないが、本実施例1では一例として略直方体の形状として説明する。
図1は、実施例1にかかる第1のICカードホルダー100aの基本構造を模式的に示す図である。図1(a)は正面図、図1(b)は側面図、図1(c)は断面図である。
実施例1のICカードホルダー100aは、導電体の仕切り板110と、配置調整手段120aを備えている。
仕切り板110は、アルミニウムや銅などの金属素材の導電体であり、外形は概ね、非接触ICカード10の外形等と同様で良い。
配置調整手段120aは、非接触ICカード10の配置を所定状態にするものであり、この構成例では筐体であり、非接触ICカード10を導電体110から一定距離を離して保持するポケット121が設けられた構造となっている。
ポケット121に非接触ICカード10を収めると、非接触ICカード10は仕切り板110aに対して一定距離離れた位置に固定されることとなる。
ここで、仕切り板110と非接触ICカード10との間の距離L1は、非接触ICカード10に対向するリーダ機器20からの照射磁界に対して、仕切り板110において発生する渦電流の磁界の影響を受けても、非接触ICカード10とリーダ機器20とのデータ通信が可能である距離(本発明では、「通信可能距離」と定義する)となっている。
図2は非接触ICカード10を仕切り板110から通信可能距離L1だけ離して配置した場合の磁界とデータ通信の様子を示す図である。
図2(a)に見るように、リーダ機器20に対向する非接触ICカード10aには、対向するリーダ機器20から十分な照射磁界が当てられてデータ通信が行われる一方、仕切り板110で生じる渦電流により発生する反射磁界の影響を十分小さく、データ通信が阻害されない。仕切り板110の裏側に位置する非接触ICカード10bにはリーダ機器20から照射された照射磁界は仕切り板の電磁遮蔽能力により磁界が透過しないため、反応することがない。
図2(b)に見るように、ICカードホルダー100aを逆にし、非接触ICカード10bをリーダ機器20に対向するようにすると、非接触ICカード10bには、対向するリーダ機器20から十分な照射磁界が当てられてデータ通信が行われる一方、仕切り板110で生じる渦電流により発生する反射磁界の影響を十分小さく、データ通信が阻害されない。仕切り板110の裏側に位置する非接触ICカード10aにはリーダ機器20から照射された照射磁界は仕切り板の電磁遮蔽能力により磁界が透過しないため、反応することがない。
図2(c)は非接触ICカード10とカードリーダ機器20との電磁結合の様子を模式的に示した図である。非接触ICカード10がカードリーダ機器20に近接・正対しているとカードリーダ機器20から照射される照射磁界との電磁結合が大きくなる一方、導電体の仕切り板110とは距離が離れており、導電体の仕切り板110に励起される渦電流に起因する反射磁界との電磁結合は小さくなる。そのため、カードリーダ機器とのデータ通信が可能となる様子が分かる。
つまり、本実施例1のICカードホルダー100aによれば、複数の非接触ICカード10をカードホルダーのポケット121に収めてカードリーダ機器20にかざせば、導電体の仕切り板110の渦電流により生じる反射磁界の影響に打ち勝ってカードリーダ機器に対向している非接触ICカードのみが照射磁界に反応してデータ通信が可能となり、カードリーダ機器に対して導電体の裏側に位置する非接触ICカードは電磁遮蔽され、照射磁界が届かずにデータ通信が不能となり、両方の非接触ICカードが反応することのない、アクセス制御が可能となる。つまり簡単な構造にて複数枚の非接触ICカードの同時読み取りエラーを防止することができる。
実施例2にかかるICカードホルダー100bは、本発明の第1のICカードホルダーのうち、内部に非導電性素材で充填したタイプの基本形である。実施例1と同様、導電体の仕切り板110と、仕切り板110に対する非接触ICカード10の相対的な配置位置を調整する配置調整手段120bを備え、仕切り板に対する非接触ICカードの相対的な配置位置を通信可能距離L1に固定するものであるが、本実施例2では配置調整手段120bは非接触ICカードを収めるポケット121ではなく、仕切り板110と非接触ICカード10との間に非導電性材料122を充填せしめたものとなっている。
図3は、実施例2にかかるICカードホルダー100bの基本構造を模式的に示す図である。図3(a)は正面図、図3(b)は側面図、図3(c)は断面図である。
実施例2のICカードホルダー100bは、導電体の仕切り板110と、配置調整手段120bを備えている。
仕切り板110は、実施例1の仕切り板と同様で良い。
配置調整手段120bは、非接触ICカード10の配置を所定状態にするものであり、この構成例では筐体であり、非接触ICカード10を導電体110から一定距離を離して保持するように内部に非導電性素材122が充填された構造となっている。
非導電性材料122の材質は特に限定されないが、ここでは、プラスチックなどの非導電性材料とする。非導電性材料122の役割は、図3(c)に示すように、導電体110と非接触ICカード10との間に介在し、その厚みによって導電体10に対する非接触ICカード10の位置を固定するものである。つまり、非接触ICカード10aを筐体の内周壁面に沿わせて収めると、非導電性素材122aと筐体内壁との間に挟まれ、非接触ICカード10は仕切り板110に対して一定距離離れた位置に固定されることとなる。
ここで、仕切り板110と非接触ICカード10aとの間の距離は、実施例1と同様、非接触ICカード10に対向するリーダ機器20からの照射磁界に対して、仕切り板110において発生する渦電流の磁界の影響を受けても、非接触ICカード10とリーダ機器20とのデータ通信が可能である通信可能距離L1となっている。
図4は非接触ICカード10を仕切り板110から通信可能距離L1だけ離して配置した場合の磁界とデータ通信の様子を示す図である。
図4(a)に見るように、リーダ機器20に対向する非接触ICカード10aには、対向するリーダ機器20から十分な照射磁界が当てられてデータ通信が行われる一方、仕切り板110で生じる渦電流により発生する反射磁界の影響を十分小さく、データ通信が阻害されない。仕切り板110の裏側に位置する非接触ICカード10bにはリーダ機器20から照射された照射磁界は仕切り板の電磁遮蔽能力により磁界が透過しないため、反応することがない。
図4(b)に見るように、ICカードホルダー100bを逆にし、非接触ICカード10bをリーダ機器20に対向するようにすると、非接触ICカード10bには、対向するリーダ機器20から十分な照射磁界が当てられてデータ通信が行われる一方、仕切り板110で生じる渦電流により発生する反射磁界の影響を十分小さく、データ通信が阻害されない。仕切り板110の裏側に位置する非接触ICカード10aにはリーダ機器20から照射された照射磁界は仕切り板の電磁遮蔽能力により磁界が透過しないため、反応することがない。
図4(c)は非接触ICカード10とカードリーダ機器20との電磁結合の様子を模式的に示した図である。非接触ICカード10がカードリーダ機器20に近接・正対しているとカードリーダ機器20から照射される照射磁界との電磁結合が大きくなる一方、導電体の仕切り板110とは非導電性素材122の存在により、距離L1離れており、導電体の仕切り板110に励起される渦電流に起因する反射磁界との電磁結合は小さくなる。そのため、カードリーダ機器とのデータ通信が可能となる様子が分かる。
つまり、本実施例2のICカードホルダー100bによれば、複数の非接触ICカードをカードホルダーに入れたままカードリーダ機器にかざせば、カードリーダ機器に対向している非接触ICカードのみが照射磁界に反応してデータ通信が可能となり、カードリーダ機器に対して導電体の裏側に位置する非接触ICカードは電磁遮蔽され、照射磁界が届かずにデータ通信が不能となり、両方の非接触ICカードが反応することのない、アクセス制御が可能となる。
実施例3にかかるICカードホルダー100cは、本発明の第2のICカードホルダーのうち、筐体内で非接触ICカードの導電体への相対位置を変化させ、通信可能距離L1と通信不能距離L2との間で切り替え可能とした相対位置切り替えタイプの基本形である。
ICカードホルダー100cの形状やデザインは限定されないが、本実施例3では一例として略直方体の形状として説明する。
図5は、実施例3にかかるICカードホルダー100cの基本構造を模式的に示す図である。図5(a)は正面図、図5(b)は側面図、図5(c)は断面図である。
実施例3のICカードホルダー100cは、導電体の仕切り板110と、配置調整手段120cを備えている。
仕切り板110は、実施例1の仕切り板と同様で良い。
配置調整手段120cは、非接触ICカード10の配置を所定状態にするものであり、仕切り板110と非接触ICカード10との間の距離を、リーダ機器20からの照射磁界に対して、仕切り板110において発生する渦電流の磁界の影響を受けても、リーダ機器20とのデータ通信が可能である通信可能距離L1への切り替えと、リーダ機器20とのデータ通信が不能である通信不能距離L2への切り替えを行う。
この構成例では、図5(c)に示すように、筐体内を空洞とし、内部の非接触ICカード10が自由に動くようにし、ICカードホルダー100cをカードリーダ機器20にかざすと内部の非接触ICカード10が重力で落下して動くようになっている。
つまり、中空の筐体内に仕切り板110を挟んで2枚の非接触ICカード10a,10bを収納して自由に移動できるようにしておく。
図6は実施例3のICカードホルダー100cの使用状態の例を模式的に示す図である。
図6(a)のように非接触ICカード10aをリーダ機器20に対向させた場合、2枚の非接触ICカード10a、10bとも内部で下方に落ちて当接し、非接触ICカード10aはリーダ機器20に対向しつつ仕切り板110に対する距離が通信可能距離L1となる。一方、リーダ機器20に対向していない側の非接触ICカード10bは仕切り板110に当接してその距離が通信不能距離L2となる。
一方、ICカードホルダー100cを逆さにし、図6(b)のように非接触ICカード10bをリーダ機器20に対向させた場合、2枚の非接触ICカード10a、10bとも筐体内部で移動して下方に落ちて当接するが、非接触ICカード10bはリーダ機器20に対向しつつ仕切り板110に対する距離が通信可能距離L1となる一方、リーダ機器20に対向していない側の非接触ICカード10aは仕切り板110に当接してその距離が通信不能距離L2となる。
つまり、図6(a)の場合と図6(b)の場合は、ICカードホルダー100cをリーダ機器20にかざすだけで内部の非接触ICカード10a、10bの通信可否の状態が切り替わり、常にリーダ機器20にかざした側の非接触ICカードのみがデータ通信可能状態となり、リーダ機器20にはかざしていない側の非接触ICカードはデータ通信不能状態に切り替わる。
上記実施例3のICカードホルダー100cによれば、仕切り板110と非接触ICカード10との距離を通信可能距離と通信不能距離の2つの状態で切り替えることにより、カードリーダ機器20での読み取り時には仕切り板110との距離を大きくして導電体による電磁遮断性能の影響を小さくし、カードリーダ機器20から照射される磁界によりデータ通信しやすい状態とし、読み取り時以外の時は仕切り板110との距離を小さくして導電体による電磁遮断性能の影響を大きくし、データ通信を不能とすることができる。
実施例4にかかるICカードホルダー100dは、実施例3に示した本発明の第2のICカードホルダー100cの応用タイプであり、筐体内で非接触ICカードの導電体への相対位置を変化させ、通信可能距離L1と通信不能距離L2との間で切り替え可能とした相対位置切り替えるとともに、通常の携帯時にポケットなどに垂直に保持している状態において、両側の非接触ICカードとも、仕切り板110に対して通信不能距離L2となり、スキミング防止機能を向上させるタイプである。
ICカードホルダー100dの形状やデザインは限定されないが、本実施例4では一例として略直方体の形状として説明する。
図7は、実施例4にかかるICカードホルダー100dの基本構造を模式的に示す図である。図7(a)は正面図、図7(b)は側面図、図7(c)は断面図である。
実施例4のICカードホルダー100dは、導電体の仕切り板110と、配置調整手段120dを備えている。
仕切り板110は、実施例1の仕切り板と同様で良い。
配置調整手段120dは、非接触ICカード10の配置を所定状態にするものであり、仕切り板110と非接触ICカード10との間の距離を、リーダ機器20からの照射磁界に対して、仕切り板110において発生する渦電流の磁界の影響を受けても、リーダ機器20とのデータ通信が可能である通信可能距離L1への切り替えと、リーダ機器20とのデータ通信が不能である通信不能距離L2への切り替えを行うとともに、カードリーダ機器20での読み取り時以外の時、例えば、胸ポケットに携帯している時は、略垂直に立てて保持するが、その際、配置調整手段120dにより、2枚の非接触ICカードとも仕切り板110に対する距離を通信不能距離L2に切り替える仕組みとなっている。
この構成例では、図7(c)に示すように、筐体内を空洞とし、内部の非接触ICカード10が自由に動くようにし、筐体の内壁の側面の角度が工夫されている。つまり、中空の筐体内に仕切り板110を挟んで2枚の非接触ICカード10a,10bを収納して自由に移動できるようにしておき、実施例3に比べて垂直に立てた時に下方に位置する筐体壁面の角度に切れ込みがあり、いずれの非接触ICカードも仕切り板110に対して近づくように工夫されている。
図8は実施例4のICカードホルダー100dの使用状態の例を模式的に示す図である。 まず、図8(a)に示すように、実施例3と同様、非接触ICカード10aをリーダ機器20に対向させた場合、2枚の非接触ICカード10a、10bとも内部で下方に落ちて当接し、非接触ICカード10aはリーダ機器20に対向しつつ仕切り板110に対する距離が通信可能距離L1となる。一方、リーダ機器20に対向していない側の非接触ICカード10bは仕切り板110に当接してその距離が通信不能距離L2となる。
一方、図8(b)のように非接触ICカード10bをリーダ機器20に対向させた場合、2枚の非接触ICカード10a、10bとも内部で下方に落ちて当接するが、非接触ICカード10bはリーダ機器20に対向しつつ仕切り板110に対する距離が通信可能距離L1となる一方、リーダ機器20に対向していない側の非接触ICカード10aは仕切り板110に当接してその距離が通信不能距離L2となる。
次に、図8(c)に示すように、ICカードホルダー100dを垂直に立てた場合、2枚の非接触ICカード10a、10bとも内部で下方に落ちて当接するが、当接する壁面は仕切り板110に向けて角度がつけられており、非接触ICカード10a、10bとも仕切り板110に対して近づくように移動し、非接触ICカード10a、10bとも仕切り板110に当接してその距離が通信不能距離L2となる。
つまり、実施例4のICカードホルダー100dは、ICカードホルダー100dをリーダ機器20にかざすだけで内部の非接触ICカード10a、10bの通信可否の状態が切り替わり、常にリーダ機器20にかざした側の非接触ICカードのみがデータ通信可能状態となり、リーダ機器20にはかざしていない側の非接触ICカードはデータ通信不能状態に切り替わり、携帯時の垂直に立てた保持状態では、いずれの非接触ICカードもデータ通信不能状態に切り替わる。
上記実施例4のICカードホルダー100dによれば、携帯時は胸ポケットなどに入れて略垂直に立てて保持している状態では、2枚の非接触ICカードとも仕切り板110に対して近づいて通信不能距離L2となりスキミングに対する防止性能が向上する。
実施例5にかかるICカードホルダー100eは、本発明の第3のICカードホルダーのうち、筐体内で非接触ICカードのリーダ機器20への相対傾斜角度を変化させ、通信可能傾斜角度R1と通信不能傾斜角度R2との間で切り替え可能とした傾斜角度切り替えタイプの基本形である。
ICカードホルダー100eの形状やデザインは限定されないが、本実施例5では一例として略直方体の形状として説明する。
図9は、実施例5にかかるICカードホルダー100eの基本構造を模式的に示す図である。図9(a)は正面図、図9(b)は側面図、図9(c)は断面図である。
実施例5のICカードホルダー100eは、導電体の仕切り板110eと、配置調整手段120eを備えている。
仕切り板110eは、図9(c)に見るように内部で2枚の導電体が角度をつけて配された構造となっている。もちろん一枚の導電体を「くの字型」に折り曲げて一体に形成しても良い。
配置調整手段120eは、非接触ICカード10の配置を所定状態にするものであり、非接触ICカード10と仕切り板110eおよびリーダ機器20からの照射磁界に対する傾斜角度を調整するものである。つまり、通信可能傾斜角度R1は、仕切り板110eにおいて発生する渦電流の磁界の影響が弱くなり、リーダ機器20からの照射磁界との結合力を強くなるような非接触ICカードの傾斜角度であり、通信不能傾斜角度R2は、仕切り板110eにおいて発生する渦電流の磁界の影響が強くなり、リーダ機器20からの照射磁界との結合力が弱くなるような非接触ICカードの傾斜角度である。配置調整手段120eは、非接触ICカード10の筐体内での状態を、この通信可能傾斜角度R1と通信不能傾斜角度R2との間で切り替えるものである。
この構成例では、図9(c)に示すように、筐体内を空洞であるが、仕切り板110周辺に傾斜を持った筐体の傾斜構造物123があり、内部の非接触ICカード10が空洞内にて自由に動くようにし、ICカードホルダー100eをカードリーダ機器20にかざすと内部の非接触ICカード10が重力で落下して動くようになっている。
つまり、中空の筐体内に仕切り板110を挟んで2枚の非接触ICカード10a,10bを収納して自由に移動できるようにしておく。
図10は実施例5のICカードホルダー100eの使用状態の例を模式的に示す図である。
図10(a)のように非接触ICカード10aをリーダ機器20に対向させた場合、2枚の非接触ICカード10a、10bとも内部で下方に落ちて当接するが、非接触ICカード10aは通信可能傾斜角度R1、つまり、リーダ機器20に対する傾斜角度が小さく正対する角度となり、リーダ機器20からの照射磁界との結合力が強くなる一方、仕切り板110eに対する傾斜角度が大きくなり、仕切り板110eにおいて発生する渦電流の磁界の影響が弱くなるため、非接触ICカード10aはリーダ機器20との間でデータ通信が可能となる。
一方、リーダ機器20に対向していない側の非接触ICカード10bは傾斜構造物123の存在によって通信不能傾斜角度R2、つまり、リーダ機器20に対する傾斜角度が大きくなり、リーダ機器20からの照射磁界との結合力が弱くなる一方、仕切り板110eに対して傾斜角度が小さくなり、仕切り板110eにおいて発生する渦電流の磁界の影響が大きくなるため、非接触ICカード10bはリーダ機器20との間でデータ通信が不能となる。
次に、図10(b)のようにICカードホルダーをひっくり返し、非接触ICカード10bをリーダ機器20に対向させた場合、2枚の非接触ICカード10a、10bとも内部で下方に落ちて当接するが、非接触ICカード10bは通信可能傾斜角度R1、つまり、リーダ機器20に対する傾斜角度が小さく正対する角度となり、リーダ機器20からの照射磁界との結合力が強くなる一方、仕切り板110eに対する傾斜角度が大きくなり、仕切り板110eにおいて発生する渦電流の磁界の影響が弱くなるため、非接触ICカード10bはリーダ機器20との間でデータ通信が可能となる。
一方、リーダ機器20に対向していない側の非接触ICカード10aは傾斜構造物123の存在によって通信不能傾斜角度R2、つまり、リーダ機器20に対する傾斜角度が大きくなり、リーダ機器20からの照射磁界との結合力が弱くなる一方、仕切り板110eに対して傾斜角度が小さくなり、仕切り板110eにおいて発生する渦電流の磁界の影響が大きくなるため、非接触ICカード10aはリーダ機器20との間でデータ通信が不能となる。
上記実施例5のICカードホルダー100eによれば、仕切り板110と非接触ICカード10との傾斜角度を通信可能傾斜角度R1と通信不能傾斜角度R2の2つの状態で切り替えることにより、カードリーダ機器20での読み取り時にはカードリーダ機器20からの照射磁界との結合力を強くするとともに導電体による電磁遮断性能の影響を小さくしてデータ通信しやすい状態とし、読み取り時以外の時はカードリーダ機器20からの照射磁界との結合力を弱くするとともに導電体による電磁遮断性能の影響を大きくし、データ通信を不能とすることができる。
なお、実施例5に示したICカードホルダー100eの配置調整手段120eの構造は、リーダ機器20とのデータ通信が可能である通信可能傾斜角度R1への切り替えと、リーダ機器20とのデータ通信が不能である通信不能傾斜角度R2への切り替えを行うとともに、カードリーダ機器20での読み取り時以外の時、例えば、胸ポケットに携帯している時は、略垂直に立てて保持する際、配置調整手段120eにより、2枚の非接触ICカードとも仕切り板110に対する傾斜角度を通信不能傾斜角度R2に切り替える仕組みとなっている。
なお、この実施例5の構成例でも、実施例4と同様、垂直に立てた時にいずれの非接触ICカードも仕切り板110に対して寄りかかるように筐体の内壁に傾斜をつけておく工夫を施すことも可能であり、スキミングに対する防止性能が向上する。
なお、利用者の歩行などの影響や、利用者がかがんだり俯いたりするとICカードホルダー100e内部の非接触ICカードが移動するため、非接触ICカード10a、10bと仕切り板110との相対的な傾斜角度が想定外の状態で静止する場合もあるので、バネなどの弾性体やスライダーなどにより静止状態が想定の状態となるように制御することも可能である。例えば、配置調整手段120eの構造としてスライダー124を仕込んでおき、操作によりスライダー124を動かして仕込み板110に対する非接触ICカード10a、10bの傾斜角度状態を確実に制御するものである。図11(a)はICカードホルダー100eを垂直に立て、上面から内部構造を模式的に表した平面図であり、スライダー124を移動させ非接触ICカード10a、10bを仕込み板110に対して押し付けてデータ通信不能傾斜角度L2となるように制御する様子を示す図である。図11(b)はスライダー124を逆側に移動させ非接触ICカード10a、10bを開放し、リーダー機器20にかざすことによりデータ通信可能傾斜角度L1となるように制御する様子を示す図である。このようにスライダーやバネなどの弾性体のような制御体とスイッチ操作により非接触ICカードの筐体内での姿勢を確実に制御せしめることができる。
実施例6にかかるICカードホルダー100fは、本発明の第3のICカードホルダーのうち、筐体内で仕切り板110との相対傾斜角度を変化させるとともに非接触ICカードのリーダ機器20への相対傾斜角度を変化させ、通信可能傾斜角度R1と通信不能傾斜角度R2との間で切り替え可能とした傾斜角度切り替えタイプの別の構造例である。
ICカードホルダー100fの形状やデザインは限定されないが、本実施例6では一例として本のように共通した回転軸を持つ筐体であり、ポケット126に挿入した非接触ICカードが可動となる回転軸を提供し、回転軸に沿って非接触ICカードの仕切り板110に対する傾斜角度とカードリーダ機器20に対する傾斜角度を所定状態に可変としたものである。
図12は、実施例6にかかるICカードホルダー100fの基本構造を模式的に示す図である。図12(a)は正面図、図12(b)は側面図、図12(c)は断面図である。図12(d)はポケット126の回転軸127に対する動きを示す図である。
実施例6のICカードホルダー100fは、導電体の仕切り板110と、配置調整手段120fを備えている。
仕切り板110は、実施例1の仕切り板と同様で良く、一枚の導電体となっている。この例では仕切り板110は後述する筐体の回転軸127と共通した回転軸に配されている。
配置調整手段120fは、本のように共通した回転軸127と回転軸127を中心に回転するポケット126を備えた筐体であり、指で押したり引いたりすることにより、ポケット126の角度を変える仕組みとなっている。ポケット126は、非接触ICカード10を収納するものであり、ポケット126に非接触ICカード10を収納した状態で回転軸127に対して回転させれば仕切り板110に対する非接触ICカード10の相対傾斜角度とリーダ機器20に対する相対傾斜角度が変化する。
図13は、実施例6のICカードホルダー100fのポケットを利用者の指で押して移動させた様子を示す図である。この構成例では、ポケット126が2つある例となっている。 図13(a)は利用者の指により、非接触ICカード10bを収納したポケット126bを仕切り板110に押し付け、非接触ICカード10aを収納したポケット126aを仕切り板110から遠ざけた様子を模式的に示した図である。
図13(a)の状態では、非接触ICカード10aは通信可能傾斜角度R1、つまり、リーダ機器20に対する傾斜角度が小さく正対する角度となり、リーダ機器20からの照射磁界との結合力が強くなる一方、仕切り板110fに対する傾斜角度が大きくなり、仕切り板110fにおいて発生する渦電流の磁界の影響が弱くなるため、非接触ICカード10aはリーダ機器20との間でデータ通信が可能となる。
一方、仕切り板110に押し付けた非接触ICカード10bは通信不能傾斜角度R2、つまり、リーダ機器20に対する傾斜角度が大きくなり、リーダ機器20からの照射磁界との結合力が弱くなる一方、仕切り板110fに対して傾斜角度が小さくなり、仕切り板110fにおいて発生する渦電流の磁界の影響が大きくなるため、非接触ICカード10bはリーダ機器20との間でデータ通信が不能となる。
次に、図13(b)の状態は、逆に、利用者の指により、非接触ICカード10aを収納したポケット124aを仕切り板110に押し付け、非接触ICカード10bを収納したポケット126bを仕切り板110から遠ざけた様子を模式的に示した図である。
図13(b)の状態では、非接触ICカード10bは通信可能傾斜角度R1、つまり、リーダ機器20に対する傾斜角度が小さく正対する角度となり、リーダ機器20からの照射磁界との結合力が強くなる一方、仕切り板110fに対する傾斜角度が大きくなり、仕切り板110fにおいて発生する渦電流の磁界の影響が弱くなるため、非接触ICカード10bはリーダ機器20との間でデータ通信が可能となる。
一方、仕切り板110に押し付けた非接触ICカード10aは通信不能傾斜角度R2、つまり、リーダ機器20に対する傾斜角度が大きくなり、リーダ機器20からの照射磁界との結合力が弱くなる一方、仕切り板110fに対して傾斜角度が小さくなり、仕切り板110fにおいて発生する渦電流の磁界の影響が大きくなるため、非接触ICカード10aはリーダ機器20との間でデータ通信が不能となる。
また、スキミング防止に資するように、いずれの非接触ICカードも使用しない場合の保持状態において、両側の非接触ICカード10a、10bとも通信不能傾斜角度R2にする工夫を行うことも好ましい。
図13(c)はいずれの非接触ICカードも使用しない場合の保持状態を示している。両側のポケット126a、126bとも仕切り板110に沿わせた状態となっている。この状態では、非接触ICカード10a、10bとも通信不能傾斜角度R2、つまり、仕切り板110fに対して傾斜角度が小さくなり、仕切り板110fにおいて発生する渦電流の磁界の影響が大きくなるため、非接触ICカード10bはリーダ機器20との間でデータ通信が不能となっている。
実施例7にかかるICカードホルダー100gは、本発明の第4のICカードホルダーであり、上記した実施例3および実施例4に示した第2のICカードホルダー(筐体内での非接触ICカードの導電体への相対距離を変化させるもの)と、実施例5に示した第3のICカードホルダー(筐体内での非接触ICカードの導電体への相対傾斜角度を変化させるもの)を組み合わせたものである。
ICカードホルダー100gの形状やデザインは限定されないが、本実施例7では一例として略直方体の形状として説明する。
図14は、実施例7にかかるICカードホルダー100gの基本構造を模式的に示す図である。図14(a)は正面図、図14(b)は側面図、図14(c)は断面図である。
実施例7のICカードホルダー100gは、導電体の仕切り板110と、配置調整手段120gを備えている。
仕切り板110は、実施例1の仕切り板と同様で良い。
配置調整手段120gは、非接触ICカード10の配置を所定状態にするものであり、仕切り板110と非接触ICカード10との間の距離と傾斜角度を調整するものである。つまり、リーダ機器20からの照射磁界に対して、仕切り板110において発生する渦電流の磁界の影響を受けても、リーダ機器20の照射磁界に対する結合力を強める傾斜角度としてリーダ機器20とのデータ通信が可能である通信可能距離・傾斜角度LR1への切り替えと、仕切り板110において発生する渦電流の磁界の影響を大きくしつつリーダ機器20の照射磁界との結合力を弱める傾斜角度としてリーダ機器20とのデータ通信が不能となる通信不能距離・傾斜角度LR2への切り替えを行うものである。
この構成例では、図14(c)に示すように、筐体内を空洞であるが、仕切り板110周辺に傾斜を持った筐体の傾斜構造物123gがあり、内部の非接触ICカード10が空洞内にて自由に動くようにし、ICカードホルダー100gをカードリーダ機器20にかざすと内部の非接触ICカード10が重力で落下して動くようになっている。つまり、中空の筐体内に仕切り板110を挟んで2枚の非接触ICカード10a,10bを収納して自由に移動できるようにしておく。
図15(a)のように非接触ICカード10aをリーダ機器20に対向させた場合、2枚の非接触ICカード10a、10bとも内部で下方に落ちて当接するが、非接触ICカード10aはリーダ機器20に対向しつつ仕切り板110に対する距離が大きく、かつ、リーダ機器との傾斜角度が小さい通信可能距離・傾斜角度LR1となり、リーダ機器20との間でデータ通信が可能となる。一方、リーダ機器20に対向していない側の非接触ICカード10bは、仕切り板110に対して距離が小さく、かつ、傾斜構造物123fの存在によりリーダ機器20に対して傾斜角度が大きい通信不能距離・傾斜角度LR2となり、リーダ機器20との間でデータ通信が不能となる。
一方、 図15(b)のように非接触ICカード10bをリーダ機器20に対向させた場合、2枚の非接触ICカード10a、10bとも内部で下方に落ちて当接するが、非接触ICカード10bはリーダ機器20に対向しつつ仕切り板110に対する距離が大きく、かつ、リーダ機器20との傾斜角度が小さい通信可能距離・傾斜角度LR1となり、リーダ機器20との間でデータ通信が可能となる。一方、リーダ機器20に対向していない側の非接触ICカード10aは、仕切り板110に対して距離が小さく、かつ、傾斜構造物123gの存在によりリーダ機器20に対して傾斜角度が大きい通信不能距離・傾斜角度LR2となり、リーダ機器20との間でデータ通信が不能状態に切り替わる。
上記実施例7のICカードホルダー100gによれば、仕切り板110と非接触ICカード10との距離と傾斜角度を通信可能距離・傾斜角度と通信不能距離・傾斜角度の2つの状態で切り替えることにより、カードリーダ機器20での読み取り時には仕切り板110との距離を大きくして導電体による電磁遮断性能の影響を小さくするとともにリーダ機器20に対する傾斜角度を小さくしてリーダ機器からの照射磁界と結合しやすくして、カードリーダ機器20から照射される磁界によりデータ通信しやすい状態とする一方、読み取り時以外の時は仕切り板110との距離を小さくして導電体による電磁遮断性能の影響を大きくするとともにリーダ機器20に対する傾斜角度を大きくしてリーダ機器20からの照射磁界と結合しにくくして、データ通信を不能とすることができる。
なお、実施例7に示したICカードホルダー100gの配置調整手段120gの構造も実施例5と同様、図15(c)に示すように、カードリーダ機器20での読み取り時以外の時、例えば、胸ポケットに携帯している時は、略垂直に立てて保持する際、配置調整手段120gにより、2枚の非接触ICカードとも仕切り板110に対する距離を小さくするとともに傾斜角度をつけ通信不能距離・傾斜角度LR2に切り替える仕組みとなっており、スキミングに対する防止性能が向上する。
また、実施例5と同様、バネなどの弾性体やスライダーなどにより静止状態が想定の状態となるように制御することも可能である。
上記した実施例1から実施例7に説明した各々のICカードホルダーにおいて、スキミング防止に資するように、検知機能を設ける工夫を行うことができる。例えば、非接触ICカード10が収まる筐体の一部に外部からの磁界照射を受けて電流を生じる検知用アンテナコイル130と、検知用アンテナコイル130で得た起電力により非接触ICカードに対する磁界照射があったことを利用者が五感により認識可能な方法で通知するアクセス検知体140とを備えたものとする。
検知用アンテナコイル130の形状は限定されないが、非接触ICカードが反応する周波数の電磁波により効率的に起電力が生じるように共振周波数が調整されたものとすることが好ましい。ここでは、検知用アンテナコイル130の形状が、非接触ICカードに内蔵されているアンテナコイルの形状と略同一の形状をもち略同一の共振周波数を持つ例とする。例えば、交通機関の非接触ICカードに内蔵されているアンテナコイルの外形や、金融機関のキャッシュカードとして使用される非接触ICカード(例えばJR東日本のSuica(TM)やJR西日本のIcoca(TM)、Felica(TM)など)に内蔵されているアンテナコイルの外形と略同一の形状となっている。
検知用アンテナコイル130の外形を、交通機関の非接触ICカードや金融機関のキャッシュカードに内蔵されるアンテナコイルの形状と略同一の形状としておくことにより、当該非接触ICカードに対して電磁結合する所定周波数を持つ磁界が外部から磁界が印加されたか否かを感度良く反応することができる。
照射磁界を検知用アンテナコイル130が捉えれば、検知用アンテナコイル130には起電力が誘起される。つまり、照射磁界にさらされた場合にのみ起電力を発生して検知体に電力が供給される仕掛けとなっている。ICカードホルダー自体は電源などを持っていないので電源切れなどの心配はない。
検知体140は、検知用アンテナコイル130に接続され、検知用アンテナコイル130に誘起された起電力により駆動するものとなっている。例えば、発音体、振動体、発光体など人間の五感に検知させる機能を備えたものである。
なお、仕切り板110が存在するため、これら検知用アンテナコイル130と検知体140とのセットをICカードホルダーの筐体の両側に組み込んでおくことも好ましい。
図16は、一例として実施例1に示したICカードホルダー100に対して検知用アンテナコイル130と検知体140を組み込んだICカードホルダー100hとし、その動作を側面から模式的に示す図である。
図16(a)は、ICカードホルダー100hに対して外部からカードリーダ300によって不正アクセスが試みられた状態を側面から示した図である。
図16(b)の状態では不正アクセスを試みるカードリーダ300が本発明のICカードホルダー100hの正面に対向するように位置し、カードリーダ300から発信された磁界がICカードホルダー100hに対して正面から印加されている。
カードリーダ300から発振された磁界は、検知用アンテナコイル130を貫いてカードリーダ300に戻り、カードリーダ300と検知用アンテナコイル130が電磁結合をするため、検知用アンテナコイル130には起電力が誘起され、検知体140に電力が供給される。検知体140に電力が供給されると検知体140は所定の駆動を行なう。例えば、発光素子を備えたものであれば発光することにより利用者に不正アクセス用の磁界印加の検知を伝達する。発音素子を備えたものであればビープ音などを発音することにより利用者に不正アクセス用の磁界印加の検知を伝達する。振動素子であれば振動により利用者の触覚に伝達する。
以上、本発明の好ましい実施例を図示して説明してきたが、本発明の技術的範囲を逸脱することなく種々の変更が可能であることは理解されるであろう。従って本発明の技術的範囲は添付された特許請求の範囲の記載によってのみ限定されるものである。
本発明のICカードホルダーは、非接触ICカードを用いるカードシステムに適用することができる。本発明の非接触ICカードは、アンテナコイルとICチップとを内蔵したものであれば良く、非接触ICカード、携帯通信機器(例えばフェリカ(TM)を内蔵した携帯電話)など多様なものが含まれ、その用途は限定されない。例えば、交通機関の改札カード、金融機関のキャッシュカードやクレジットカード、入退室管理カードなどの用途が想定できる。
10 非接触ICカード
20 カードリーダ機器
100 ICカードホルダー
110 仕切り板
120 配置調整手段
121 ポケット
122 非導電性材料
123 傾斜構造物
124 スライダー
125 スイッチ
126 ポケット
127 回転軸
130 検知用アンテナコイル
140 検知体

Claims (3)

  1. 導電体の仕切り板と、
    前記仕切り板に対する非接触ICカードの配置を所定状態にする配置調整手段を備え、
    前記配置調整手段により、前記仕切り板と前記非接触ICカードとの間の距離を、リーダ機器からの照射磁界に対して、前記仕切り板において発生する渦電流の磁界の影響を受けても、前記リーダ機器とのデータ通信が可能である通信可能距離への切り替えと、前記リーダ機器とのデータ通信が不能である通信不能距離への切り替えを行うことができ
    前記仕切り板を挟んで2枚の前記非接触ICカードを収納した状態において、前記リー ダ機器に対向させた場合に、前記配置調整手段により、2枚の前記非接触ICカードのう ち前記リーダ機器に対向している側の前記非接触ICカードの前記仕切り板に対する距離 を前記通信可能距離に切り替え、前記リーダ機器に対向していない側の前記非接触ICカ ードの前記仕切り板に対する距離を前記通信不能距離に切り替えることを特徴とするICカードホルダー。
  2. 前記配置調整手段が、前記非接触ICカードが可動である回転軸を提供し、前記回転軸に沿って前記非接触ICカードの前記仕切り板に対する距離と角度が前記所定状態に移動可能とした筐体である請求項に記載のICカードホルダー。
  3. 外部からの磁界照射を受けて電流を生じるアンテナコイルと、前記アンテナコイルで得た起電力により前記非接触ICカードに対する前記磁界照射があったことを利用者が五感により認識可能な方法で通知するアクセス検知体とを備えた請求項1または2に記載のICカードホルダー。
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