JPH11184466A - 自動演奏装置の演奏データ更新装置 - Google Patents

自動演奏装置の演奏データ更新装置

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JPH11184466A
JPH11184466A JP9356969A JP35696997A JPH11184466A JP H11184466 A JPH11184466 A JP H11184466A JP 9356969 A JP9356969 A JP 9356969A JP 35696997 A JP35696997 A JP 35696997A JP H11184466 A JPH11184466 A JP H11184466A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】自動演奏装置の演奏データ更新装置に関し、曲
の途中から演奏を開始したり演奏途中で演奏位置を変え
たりした場合に、開始点または変更点での演奏に必要な
演奏データの検索を短時間で行えるようにすることを目
的とする。 【解決手段】演奏データのうちの音符の発音に関わるノ
ートデータと発音する楽音の音色の制御に関わる制御デ
ータとを分けて該ノートデータをノートデータ領域に、
該制御データを制御データ領域にそれぞれ記憶している
記憶手段と、演奏の再生をそこから行わせる時間位置を
現位置として設定する設定手段と、該現位置での演奏デ
ータを、該ノートデータについては該ノートデータ領域
を検索し、該制御データについては該制御データ領域を
検索して取得する検索手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動演奏装置にお
いて演奏を曲の途中などから開始する際に演奏データを
その開始位置のものに更新する演奏データ更新装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】自動演奏装置(シーケンサ)では、通
常、演奏データを曲の初めから順に読み出して発音する
楽音の制御を行っている。この演奏データは主に音符の
発音(音符の音高、長さ、強さなど)に係わるノートデ
ータと、発音する楽音の音色等を変える制御データとか
らなり、これらが曲の進行する順に時系列に並べてあ
る。このため、演奏を曲の初めからではなく途中の任意
の位置から開始させるような操作をした場合、ノートデ
ータについてはその開始位置のノートデータを得れば演
奏上大した不都合はないが、その開始位置で用いるべき
音色やテンポ、拍数などのデータは、その開始位置より
もかなり前の演奏データ中に含まれている可能性がある
ので、その開始位置付近にある演奏データを見ただけで
は、開始位置での音色やテンポ、拍数が何であるかは直
ちに分からず、このため、音色やテンポ、拍数などが演
奏に的確に反映されないことがある。
【0003】このため、従来は、例えば曲の途中から演
奏を開始するような場合でも、その曲の演奏データを曲
の先頭から開始位置に至るまで検索し、開始位置で演奏
を開始するに必要な演奏データを得ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、演奏
データには大きく分けてノートデータと制御データとが
あり、これらが混在して演奏データを形作っているが、
このうちノートデータの占める割合は統計的にみて制御
データに比べて大きい。このため、任意の開始位置から
演奏を開始する場合に、その開始位置での音色やテン
ポ、拍数などのデータを得るために演奏データを曲の先
頭から検索すると、その検索すべき演奏データの量はか
なり多くなってしまい、検索に時間がかかってしまう。
【0005】また、演奏開始時には、ユーザはその開始
時点での曲のテンポ、拍数、小節数などを演奏開始とと
もに直ちに知りたい場合が多いが、上述のように開始位
置での演奏データの検索に時間がかかってしまうため、
使用者がテンポや拍数、小節数などを直ちに表示するこ
とができなかった。
【0006】また、いったん演奏開始位置を設定してそ
の演奏開始位置での演奏データを検索している途中で、
さらに新たな演奏開始位置の設定(すなわち演奏開始位
置の変更)があった場合(これをSeek操作とよ
ぶ)、通常、後にした演奏開始位置設定の操作は無視さ
れてしまい、新たな開始位置を設定したいというユーザ
の意志が演奏に反映されなかった。
【0007】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであり、曲の途中から演奏を開始したり演奏途中で演
奏位置を変えたりした場合に、開始点または変更点での
演奏に必要な演奏データの検索を短時間で行えるように
することを目的とする。また、上記の場合に演奏者の演
奏準備等に必要な情報をできるだけはやく演奏者に提示
できるようにすることを他の目的とする。また、上記の
場合に、いったん設定した演奏位置を再び変える操作を
した場合にも、その操作が無視されることなくユーザの
意図が演奏に的確に反映できるようにすることも他の目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】上述の課題を
解決するために、本発明に係る自動演奏装置の演奏デー
タ更新装置は、演奏データのうちの音符の発音に関わる
ノートデータと発音する楽音の音色の制御に関わる制御
データとを分けて該ノートデータをノートデータ領域
に、該制御データを制御データ領域にそれぞれ記憶して
いる記憶手段と、演奏の再生をそこから行わせる時間位
置を現位置として設定する設定手段と、該現位置での演
奏データを、該ノートデータについては該ノートデータ
領域を検索し、該制御データについては該制御データ領
域を検索して取得する検索手段とを備える。設定手段に
より、演奏を開始する位置や演奏途中で変更した演奏位
置が現位置として設定されると、検索手段は、ノートデ
ータについてはノートデータ領域を、制御データについ
ては制御データ領域をそれぞれ検索して、その現位置に
ついての演奏データを取得する。この場合、制御データ
はノートデータに対して統計的に少ないものであるか
ら、たとえ制御データの検索を曲の先頭から行う必要が
ある場合でもその検索に要する時間はわずかである。一
方、ノートデータについては、その現位置付近のノート
データだけを検索すれば実用上は足りるので、検索に時
間を要しない。このように、本発明では、ノートデータ
と制御データとに分けることで、それぞれに適した検索
方法で検索を行うことができるようになり、検索時間を
短縮することができる。
【0009】上記の検索手段は、該設定手段でいったん
設定された現位置が変更になった場合に、該変更後の現
位置が現在検索を行っている位置よりも時間的に前側に
ならない限り、該現在検索を行っている位置から引き続
いて該制御データの検索を行うように構成することがで
きる。このように構成することで、それまで行った検索
のデータを無駄にしなくて済むようになり、また、ユー
ザの行った後の操作が無視されないので、ユーザの意図
を演奏に反映でき、操作性の向上につながる。
【0010】また、上記の記憶手段は、演奏データのう
ちのテンポデータおよび/または拍データについては該
ノートデータ領域と該制御データ領域とは別の記憶領域
に記憶し、該設定手段で現位置が設定されたら、該現位
置に対応するテンポデータおよび/または拍データを該
別の記憶領域を検索して取得し表示器に表示するように
構成することができる。このように構成することで、演
奏の開始時や演奏位置の変更時に、演奏者にその準備の
ための情報を速やかに提示することができ、操作性が向
上する。
【0011】また、上述の各演奏データ更新装置は、入
力した演奏データをノートデータと制御データとに分け
る手段をさらに備え、該分けたノートデータと制御デー
タとを該記憶手段のノートデータ領域と制御データ領域
とにそれぞれ書き込むように構成することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1には本発明の一実施例として
の演奏データ更新装置を搭載した自動演奏装置のハード
ウェア構成が示される。図1において、自動演奏装置は
CPU1、RAM2、ROM3、テンポクロック源4、
操作子群5、表示器6、音源7、増幅器8、スピーカ
9、フロッピィディスク(FD)ドライバ10等を含み
構成される。このうち、音源7、増幅器8、スピーカ
9、FDドライバ10は自動演奏装置と一体に組み込む
ほか、別体に設けるものであってもよい。つまり、自動
演奏装置を上記1〜6の要素だけで構成するものであっ
てもよい。
【0013】ここで、CPU1はROM3に格納された
プログラムに基づいて装置の全体的な制御を行うもの、
RAM2は演奏データやCPU1の処理で用いられる各
種変数、フラグなどを格納するもの、操作子群5は演奏
の開始/停止、早送り/巻戻し、ジャンプの指示などを
行う各種の操作子からなるもの、表示器6は液晶表示装
置(LCD)からなり、テンポ、拍数、小節数などを表
示するもの、音源7はCPU1から演奏データを受信
し、演奏データ中のノートデータに応じた楽音の発音/
消音などや制御データに応じた音色等の制御をした楽音
信号を発生するものである。FDドライバ10はこの実
施例では自動演奏装置に内蔵されており、フロッピィデ
ィスクに記録された演奏データを自動演奏装置内部に取
り込んだり、自動演奏装置で作成した演奏データをフロ
ッピィディスクに格納したりすることができる。
【0014】図2には実施例装置のパネル上に配置され
た操作子と表示器とが示される。なお、実際の自動演奏
装置では種々の操作子や表示器があるが、図2では本発
明に係わる部分のみを示している。図2において、51
は自動演奏の再生開始を指示するプレイトスイッチ、5
2は自動演奏の再生停止を指示するストップスイッチで
ある。53は早送りを指示する早送りスイッチ、54は
巻戻しを指示する巻戻しスイッチである。早送りスイッ
チ53は1回押す毎に再生位置が1小節分時間的に後側
にシフトし、巻戻しスイッチ54は1回押す毎に再生位
置が1小節分時間的に前側にシフトする。55と56は
現在の再生位置を曲中の所望の位置にジャンプさせるた
めのマーカスイッチであり、予めジャンプ先の位置A、
Bのデータが登録されている。早送りスイッチ53、巻
戻しスイッチ54、マーカスイッチ55、56は、演奏
中に現在の再生位置(曲の先頭からの経過時間)を更新
するための操作子として用いられるとともに、曲の再生
を開始する位置を設定するための操作子として用いられ
る。また、61は現在演奏している位置の小節数(Me
as)を表示するための表示器、62は現在演奏してい
る位置の拍(Beat)を表示するための表示器、63
は現在演奏している位置のテンポを表示する表示器であ
る。
【0015】図3には演奏データを格納するためのRA
M2のトラック構成が示される。図示するように、ノー
ト・トラック21、アップデート・トラック22、テン
ポ・トラック23、ビート・トラック24等からなる。
ノート・トラック21には演奏データのうちのノート・
データやレガート・データが格納される。ここで、ノー
ト・データは、音符の発音に関わるもので例えば音高、
音長、音の強さなどのデータであり、具体的には、ノー
ト・オン/オフ、ノート番号、ベロシティなどのデータ
である。またこれらのノート・データにレガート・デー
タなども加えて記憶すると好ましい。このレガート・デ
ータはノート・データのノート(音符)がどのように演
奏されるかを指示する制御データであり、かかる制御デ
ータはノート・データと分離せずに記憶することが望ま
しい。アップデート・トラック22には演奏データのう
ちの楽音の制御データが格納される。ここで、楽音の制
御データは、発音する音色の設定に係わる音色データ、
ベダルの状態を示すペダル・データ、ベンダー・データ
などである。また、テンポ・トラック23にはテンポ・
データが格納され、このテンポ・データは4分音符あた
りのテンポ・クロック数である。また、ビート・トラッ
ク24にはビート・データが格納され、このビート・デ
ータは例えば3/4、4/4などの拍子を表すものであ
る。各トラック21〜24に格納されるデータの1デー
タ単位は、図3に示すように、そのデータにより示され
るイベントの内容と次のデータがある位置までの時間
(この実施例ではテンポクロック数を単位として表され
る)である。
【0016】以下、この実施例装置の動作を、図4〜図
7のフローチャートを参照して説明する。ここで、図4
〜図7は演奏データのうちの制御データを、適宜設定さ
れる開始位置のデータ、あるいは演奏中であれば演奏の
進行に伴う現在位置のデータにアップデート(更新)す
るための処理フローであり、図4は実施例装置の立上げ
後の待機状態での待機処理フロー、図5は演奏開始位置
の設定/変更操作や演奏中に再生位置の位置変更操作が
あった場合の位置変更処理フロー、図6は自動演奏の再
生時のプレイ処理フロー、図7は制御データをアップデ
ート(更新)する時のアップデート処理フローであり、
各フローチャート間の関係は、各フローチャートが図中
に丸枠で示した結合子で結合されているものである。ま
た、各フローチャートのプログラムはROM3のそれぞ
れの所定領域に格納されていて、CPU1によって読み
出されて実行されるものである。
【0017】これらのフローチャートで用いられる変数
としては以下のものがある。現在位置Pcur :自動演奏
の再生を開始する開始位置あるいは演奏中であれば現在
の演奏位置を示す変数(曲先頭からの経過時間で表示)
アップデート位置Pup:アップデートが完了している位
置を示す変数(曲先頭からの経過時間で表示)演奏フラ
グFplay:自動演奏の演奏中/停止中状態を表示するフ
ラグであり、“0”で演奏停止中、“1”で演奏中を表
す。
【0018】実施例装置の電源が投入されると、RAM
2の初期化などの所定の初期化処理が行われ(ステップ
S1)、これが完了したら、演奏フラグFplayを“0”
に設定し(ステップS2)、演奏する曲の演奏データを
RAM2にロードし(ステップS3)、現在位置Pcur
を「0」に設定し(ステップS4)、アップデート位置
upを「0」に設定し、さらに現在位置Pcur に対応す
る小節数(Meas)、拍(Beat)、テンポ(Te
mp)をRAM2のそれぞれのトラックから読み出して
表示器61〜63にそれぞれ表示する(ステップS
6)。この後、位置変更用のスイッチ53〜56および
プレイスイッチ51のいずれかが操作されるまで、待機
状態となる。
【0019】この待機状態で、位置変更用のスイッチ5
3〜56の何れかが操作されれば(ステップS7〜S1
0)、図5に示す位置変更処理が行われ、プレイスイッ
チ51が操作されれば(ステップS12)、図6に示す
演奏のプレイ処理が行われる。このプレイ処理について
は後述する。
【0020】まず、早送りスイッチ53が1回操作され
た場合には、現在位置Pcur の次の小節の位置(時間)
を新たな現在位置Pcur とし(ステップS21)。その
現在位置Pcur に対応する小節数、拍、テンポをそれぞ
れのトラックから読み出して表示器61〜63に表示し
(ステップS22)、アップデート処理に遷移する。こ
のアップデート処理の詳細については後述する。
【0021】また、巻戻しスイッチ54が1回操作され
た場合には、現在位置Pcur の前の小節の位置(時間)
を新たな現在位置Pcur とし(ステップS23)、その
現在位置Pcur での小節数、拍、テンポをそれぞれのト
ラックから読み出して表示器61〜63に表示し(ステ
ップS26)、次いで、アップデート処理に遷移する
が、その際、この現在位置の前側へのシフト処理によ
り、現在の現在位置Pcurがアップデート位置Pupより
も時間的に前側に戻ってしまっていないかを「Pcu r
up」により判定する(ステップS27)。現在位置P
cur が前側になっている場合にはアップデート位置Pup
を「0」に設定し直した後に、アップデート処理に遷移
する。これは、現在位置Pcur がアップデート位置Pup
よりも前側になっている場合にはその制御データの検索
を曲の先頭からやり直すためであり、一方、アップデー
ト位置Pupが前側になっている場合には制御データの検
索はそのアップデート位置Pupから引き続き行う。
【0022】また、マークAスイッチ55が操作された
ら、そのマークAスイッチ55に対して予め登録された
ジャンプ位置(時間)を新たな現在位置Pcur とし(ス
テップS24)、また、マークBスイッチ56が操作さ
れたら、そのマークBスイッチ56に対して予め登録さ
れたジャンプ位置(時間)を新たな現在位置Pcur
し、上述したステップS26〜28の処理を行う。
【0023】このように、この位置変更処理フローで
は、現在位置Pcur が変更されると、その変更された現
在位置Pcur に対応する小節数、拍数、テンポがそれぞ
れ対応するトラックから検索されて表示器61〜63に
表示されるが、これらのデータは他の種類のデータと比
較して数が少ないものであるから、その検索時間は短
く、よって最初に検索してこれらの情報を表示するよう
にしても処理上の問題はなく、よって位置の変更処理に
伴ってリアルタイムにこれらの情報をユーザに視覚表示
してその便宜に供することができる。また現在位置P
cur の変更により、現在位置Pcur がアップデート位置
upよりも前側になってしまった場合には、その制御デ
ータの検索を曲の先頭からやり直すが、前側になってい
ない場合にはそのアップデート位置Pupから引き続き行
うので、それまで行った検索を全てやり直すといった無
駄な処理を無くすことができる。
【0024】図7に示すアップデート処理においては、
RAM2のアップデート・トラックから、アップデート
位置Pupに対応する制御データを1つ読み出してその内
容を調べて記憶する(ステップS41)。そして、アッ
プデート・トラックにおける次の順に並べてある制御デ
ータの位置を新たなアップデート位置Pupとする(ステ
ップS42)。これは現在のアップデート位置Pupに次
の制御データまでの時間を加算することで求められる。
次いで、このアップデート位置Pupの更新により、アッ
プデート位置Pupが現在位置Pcur に到達または追い越
しているかを「Pcur ≦Pcur 」により判定する(ステ
ップS43)。
【0025】アップデート位置Pupが現在位置Pcur
まだ達していない場合には、上述のステップS41、S
42の処理を繰り返すことで、アップデート・トラック
の制御データを逐次に調査・記憶していくが、その際、
位置変更用のスイッチ53〜56のいずれかが操作され
た場合には(ステップS45〜S48)、それに応じて
図5の位置変更処理を行って現在位置Pcur の変更と必
要であればアップデート位置Pupの修正を行う(ステッ
プS21〜S28)。これにより、アップデート処理中
に新たに位置変更操作があった場合にも、それらの操作
が直ちにアップデート処理に反映されることになるの
で、ユーザの意図が演奏に的確に反映されるようにな
る。また、この現在位置Pcur に到達するまでの制御デ
ータの調査・記憶中に、プレイスイッチ51が操作され
た場合には(ステップS49)、演奏フラグFplay
“1”にし(ステップS51)、ストップスイッチ52
が操作された場合には(ステップS50)、演奏フラグ
playを“0”にする(ステップS52)。
【0026】一方、アップデート位置Pupが現在位置P
cur に到達または追い越している場合には(ステップS
43)、演奏フラグFplayの状態を判定し(ステップS
44)、演奏フラグFplay=0すなわち演奏停止中を示
している場合には図4の待機状態に遷移し、演奏フラグ
play=1すなわち演奏中を示している場合には次のプ
レイ状態に遷移する。
【0027】図4の待機状態においてプレイスイッチ5
1が押された場合には、図6に示す演奏のプレイ処理が
行われる。このプレイ処理では、演奏の進行に伴って上
述した変数の現在位置Pcur とアップデート位置Pup
更新していく処理を行う。まず、現在位置Pcur に対応
する1単位時間分の演奏再生(図示しない処理フローで
行っている)が行われたら、現在位置Pcur を1単位時
間だけインクリメントし(ステップS32)、同時にア
ップデート位置Pupを1単位時間だけインクリメントす
る(ステップS33)。この後、位置変更用のスイッチ
53〜56が操作されたか否かを調べ(ステップS34
〜37)、スイッチ53〜56が操作されたときには前
述の図5の位置変更処理フローを実行する。ストップス
イッチ52が操作されたときには(ステップS38)、
演奏フラグFplayを演奏停止を示す“0”にして(ステ
ップS40)、図4の待機状態に遷移する。これらのス
イッチ52〜56のいずれも操作されていない時には1
単位時間待って(ステップS39)、ステップS31に
戻り、同じ処理を繰り返す。
【0028】なお、この演奏再生時においては、ノート
データは、ノート・トラックから、現在位置Pcur に対
応する位置のノート・データを直接に読み出して、音源
7でそのノートの発音処理を行う。この場合、曲の途中
から演奏が開始されたり演奏位置が途中で変更された場
合でも、ノート・トラックを先頭から検索することはせ
ずに、常に現在の現在位置Pcur に対応する位置のノー
ト・データを読み出して演奏データとして用いるので、
この検索に要する時間はわずかである。
【0029】以上の実施例では、記憶手段(RAM)の
各トラックにノート・データ、制御データ、テンポ・デ
ータ、ビート・データ等が分けられて予め格納されてい
るものとして説明を行ったが、本発明はこれに限られる
ものではなく、外部記憶媒体(例えばフロッピィ・ディ
スク)等からの演奏データやリアルタイム演奏の演奏デ
ータなどのような上記各データが混在している演奏デー
タが自動演奏装置にロードされる際に、その演奏データ
の内容を調査して上記のような各データに分類し、それ
ぞれ別々のトラックに書き込むようにしたものであって
もいよい。
【0030】また、メモリに上記のように各データ毎に
トラックを分けて記憶されている演奏データを、外部記
憶媒体などにセーブする際には、その分けられているノ
ートデータと制御データ等を再び時間順に組み立てて混
合し、一つの演奏データにしてセーブするようにしても
よい。このような機構を備えるようにすると、本発明を
用いていない他の自動演奏装置との間で演奏データの共
通性が得られる。
【0031】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、演奏を曲の途中から開始したり曲の演奏途中で再生
位置を変更した場合でも、その開始・変更位置での演奏
に必要な音色等の制御データを検索時間を短縮して速や
かに得ることができるので、曲の開始や再生位置変更を
速やかに行うことができる。また同様に、演奏を曲の途
中から開始したり曲の演奏途中で再生位置を変更した場
合でも、その開始・変更位置に対応するテンポ、拍数、
小節数などを直ちに視覚表示することができるので、実
際に演奏が始まる前に演奏者に必要な情報を速やかに知
らせて演奏の準備のための時間を与えることができ、こ
れにより軽快な操作感を得ることができる。また、制御
データのアップデート処理中にさらに位置変更操作を行
った場合でも、その操作内容が直ちにアップデート処理
に反映されるので、ユーザの行った操作を無駄にするこ
となくユーザの意図を的確に演奏に反映させることがで
き、軽快な操作感を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例としての演奏データ更新
装置を搭載した自動演奏装置のハードウェア構成を示す
図である。
【図2】実施例装置のパネル上における本発明に係わる
表示器と操作子の配置を示す図である。
【図3】実施例装置におけるRAMの演奏データの記憶
形式を説明する図である。
【図4】実施例装置における立上げ後の待機状態での待
機処理フローを示すフローチャートである。
【図5】実施例装置における演奏開始位置の設定/変更
操作や演奏中に再生位置の位置変更操作があった場合の
位置変更処理フローを示すフローチャートである。
【図6】実施例装置における自動演奏の再生時のプレイ
処理フローを示すフローチャートである。
【図7】実施例装置における制御データをアップデート
(更新)する時のアップデート処理フローを示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 CPU(中央処理装置) 2 RAM(ランダム・アクセス・メモリ) 3 ROM(リード・オンリー・メモリ) 4 テンポクロック源 5 操作子群 6 表示器 7 音源 8 増幅器 9 スピーカ 51 プレイスイッチ 52 ストップスイッチ 53〜56 位置変更用のスイッチ 61 小節数表示器 62 ビート(拍数)表示器 63 テンポ表示器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】演奏データのうちの音符の発音に関わるノ
    ートデータと発音する楽音の音色の制御に関わる制御デ
    ータとを分けて該ノートデータをノートデータ領域に、
    該制御データを制御データ領域にそれぞれ記憶している
    記憶手段と、 演奏の再生をそこから行わせる時間位置を現位置として
    設定する設定手段と、 該現位置での演奏データを、該ノートデータについては
    該ノートデータ領域を検索し、該制御データについては
    該制御データ領域を検索して取得する検索手段とを備え
    た自動演奏装置の演奏データ更新装置。
  2. 【請求項2】該検索手段は、該設定手段でいったん設定
    された現位置が変更になった場合に、該変更後の現位置
    が現在検索を行っている位置よりも時間的に前側になら
    ない限り、該現在検索を行っている位置から引き続いて
    該制御データの検索を行うように構成された請求項1記
    載の自動演奏装置の演奏データ更新装置。
  3. 【請求項3】該記憶手段は、演奏データのうちのテンポ
    データおよび/または拍データについては該ノートデー
    タ領域と該制御データ領域とは別の記憶領域に記憶し、
    該設定手段で現位置が設定されたら、該現位置に対応す
    るテンポデータおよび/または拍データを該別の記憶領
    域を検索して取得し表示器に表示するようにした請求項
    1または2記載の自動演奏装置の演奏データ更新装置。
  4. 【請求項4】入力した演奏データをノートデータと制御
    データとに分ける手段をさらに備え、該分けたノートデ
    ータと制御データとを該記憶手段のノートデータ領域と
    制御データ領域とにそれぞれ書き込むようにした請求項
    1〜3のいずれかに記載の自動演奏装置の演奏データ更
    新装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002091446A (ja) * 2000-09-20 2002-03-27 Roland Corp 波形再生用自動演奏装置

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