JPH11182590A - 2方向同時空転・ロック切替えクラッチ - Google Patents

2方向同時空転・ロック切替えクラッチ

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JPH11182590A
JPH11182590A JP9354944A JP35494497A JPH11182590A JP H11182590 A JPH11182590 A JP H11182590A JP 9354944 A JP9354944 A JP 9354944A JP 35494497 A JP35494497 A JP 35494497A JP H11182590 A JPH11182590 A JP H11182590A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 正転・逆転方向のいずれの方向にもロック状
態を保ち、外部からの操作によって、正転・逆転方向の
いずれの方向も同時に回転可能になるという新たな機能
を持ったクラッチを提供する。 【解決手段】 内輪1の外径面にV溝状のカム面6を設
け、外輪2の内径面を円周軌道面2aとする。これら両
面6,2aに摩擦接触して内外輪1,2間の相対回転を
ロックする転動体3を介在させる。カム面6は、その中
央に転動体3があるときは、外輪−転動体−カム面の間
に半径方向・周方向ともに隙間が生じるものとする。転
動体3は保持器4のポケットに保持する。保持器4と内
輪1とに互いに緩やかに噛み合う係合突部9と保持器固
定溝7とを設ける。保持器4に外力Fを加えて内輪1に
押し付けることで、前記突部9と溝7とが密に噛み合
い、転動体3をカム面6の中央に位置するように保持器
4が内輪1に固定されるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、各種の機器の機
械構造部分、例えば、自然状態では正転・逆転方向共に
自由に回転できないが、必要に応じて正転・逆転方向共
に同時に自由に回転が可能な機能を必要とする機械構造
部分に使用できる2方向同時空転・ロック切替えクラッ
チに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、手押し車の車輪やドアの車輪
は、何らかの方法で止めない限り、傾斜面においては水
平方向の分力や慣性力のために動くことが可能である。
このために、用途によっては、外部から車輪にブレーキ
機構を付加して危険の防止を図っているのが現状であ
る。図18に、従来から知られているワンウェイクラッ
チの代表的な構造例を示す。このクラッチは、軸81、
外輪82、ころ83、保持器84、およびばね85で構
成されている。外輪82には、傾斜カム面86が設けら
れており、ばね85は、ころ83をカム面の狭い側に押
し付けて、軸固定時には外輪82の時計方向への回転に
対しては即座にロックする構造となっている。また、図
19にツーウェイクラッチの代表的な構造例を示す。こ
のクラッチの特徴は、外輪92に、互いに対向する2つ
の傾斜カム面97を持つことと、保持器94を必要に応
じて周方向に移動させるための手段(この例ではレバー
98)を持つことである。これによって、時計方向ある
いは反時計方向に外輪92のロック方向を切り替える機
能を持つことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ワンウェイクラッチ
は、名前のとおり一方向への回転のみをロックするだけ
であり、ツーウェイクラッチはレバー等の操作によっ
て、時計方向あるいは反時計方向だけにロックする機能
があるが、両方向回転共にロックする機能は持っていな
い。したがって、安全性を要求する手押し車の車輪やド
ア用の車輪等が要求するクラッチとしての機能はなかっ
た。
【0004】この発明の目的は、正転・逆転方向のいず
れの方向にもロック状態を保ち、外部からの操作によっ
て、正転・逆転方向のいずれの方向も同時に回転可能に
なるという新たな機能を持った2方向同時空転・ロック
切替えクラッチを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の2方向同時空
転・ロック切替えクラッチは、互いに正逆に回転可能な
第1の回転部材および第2の回転部材と、常時は前記両
回転部材間の正逆両方向の回転をロックするロック手段
と、所定の外力が加わることで正逆両方向に回転可能状
態に前記ロック手段のロックを解除するロック解除手段
とを備えたものである。なお、この明細書で言う「回転
部材」は相対的な回転が可能な部材のことであり、片方
の回転部材が常に角度固定状態で用いられるものであっ
ても良い。この構成によると、第1の回転部材と第2の
回転部材とは、常時はロック手段で互いの相対回転が不
能なように回転がロックされており、すなわち回転が阻
止されており、ロック解除手段に所定の外力を加えるこ
とで、前記ロック手段のロックが解除され、第1の回転
部材と第2の回転部材間の正逆両方向の回転が可能とな
る。
【0006】上記構成において、前記ロック手段および
ロック解除手段は、例えば次の構成とできる。ロック手
段は、第1および第2の回転部材のうちの一方の回転部
材に、回転中心回りに設けた円周軌道面と、他方の回転
部材に設けられて前記円周軌道面と対向するカム面と、
これら円周軌道面とカム面との間に介在され、これら両
面に摩擦接触して前記回転部材の正逆両方向の回転をロ
ックする係合子とで構成される。前記カム面は前記係合
子をこのカム面の中立位置に保つことで前記摩擦接触が
解除されるものとする。ロック解除手段は、次の保持器
と案内手段とで構成される。保持器は、前記係合子を回
転部材の回転方向に位置規制状態に保持するものとす
る。前記案内手段は、所定の外力が加わることで、前記
係合子の位置が前記カム面の前記中立位置となるよう
に、前記保持器を前記回転部材に対して拘束状態にする
ものとする。この構成の場合、常時は、一方の回転部材
の円周軌道面と、他方の回転部材のカム面とに係合子が
摩擦接触し、これら回転部材間の正逆両方向の回転をロ
ックする。このとき、係合子はカム面の中立位置からい
ずれかの方向に偏った位置にある。保持器に所定の外力
を与えると、保持器は案内手段で案内されて若干移動
し、その保持している係合子を前記カム面の中立位置に
位置させる。前記カム面は、係合子が中立位置に保たれ
ることで前記摩擦接触が解除され、これにより両回転部
材の相対回転が両方向に可能となる。
【0007】この構成の2方向同時空転・ロック切替え
クラッチにおいて、次の構成としてもよい。前記第1お
よび第2の回転部材は互いに内外に位置する部材とし、
前記円周軌道面とカム面とは、これら回転部材の径方向
に対向する面とする。前記カム面は回転部材の円周方向
の複数箇所に設ける。前記係合子は前記各カム面毎に設
けた転動体とする。また、前記カム面は、回転部材円周
方向の中央部が深くかつ両側に次第に浅くなるように形
成されて、その中央部が前記中立位置となり、この中立
位置で、前記転動体の径に対して前記円周軌道面とカム
面間の間隔に若干の径方向隙間が生じるものとする。こ
の構成の場合、常時は、第1と第2の回転部材にいずれ
かの方向の相対回転が若干生じると、この回転に伴って
係合子である転動体がカム面を中立位置から偏った浅い
位置に移動し、カム面と円周軌道面とに摩擦接触して回
転部材のそれ以上の回転を阻止する。回転部材が前記と
逆方向に回転した場合は、転動体がカム面の中立位置か
ら前記と逆方向に偏った位置に移動し、それ以上の回転
体の回転を阻止する。保持器に所定の外力を与えると、
保持器は案内手段で案内されて若干移動し、その保持し
ている転動体をカム面の最も深い中立位置に位置させ
る。そのため、両方向の回転のロックが同時に解除され
る。
【0008】また、この構成において、各部を次の構成
としてもよい。前記案内手段は、前記カム溝の形成側の
回転部材および前記保持器のいずれか一方に設けられた
保持器固定溝と他方に設けられた係合突部とでなり、こ
れら保持器固定溝と係合突部とは、前記外力の非付与状
態で互いに緩み状態に噛み合い、かつ前記外力の付与状
態で密に噛み合うものとする。前記保持器と前記円周軌
道面側の回転部材との間に所定の摩擦力を与える弾性体
を設ける。この構成の場合、常時は、保持器固定溝と係
合突部とが緩み状態に噛み合っており、この緩み範囲で
保持器とカム面側の回転部材との相対回転が可能とな
る。そのため、保持器で転動体をカム面の中立位置に保
持する機能は生じず、前記のように転動体の摩擦接触で
両回転部材の両方向の回転がロックされる。保持器に所
定の外力を与えると、保持器固定溝と係合突部とが密に
噛み合い、保持器はカム面側の回転部材に拘束されて、
その保持している転動体をカム面の中立位置に保持す
る。そのため、回転部材の両方向の回転が可能となる。
弾性体は、ロック解除後に外力を除いて再度ロック状態
とするときに、転動体がカム面の浅い位置に移動するよ
うに、円周軌道面側の回転部材の回転による保持器の連
れ回りを生じさせるものであり、これにより確実にロッ
クを生じさせる。
【0009】さらに、この構成において、前記保持器固
定溝および係合突部を、互いに径方向に噛み合うものと
し、前記保持器は前記外力で弾性変形可能な材質とす
る。前記回転部材の回転中心と同芯上で回転可能な操作
部材を設け、この操作部材と前記保持器とに、操作部材
の回転に伴って前記外力となる径方向力を前記保持器に
作用させる操作用カム面を設けても良い。この構成の場
合、回転ロック状態から、操作部材を回転させると、操
作用カム面の作用で、保持器に径方向力が与えられ、こ
の径方向力で保持器が弾性変形して、保持器固定溝と係
合突部とが密に噛み合う。これより、前記のように転動
体がカム面の中立位置に保持され、回転部材の両方向の
回転が可能となる。
【0010】この保持器固定溝および係合突部は、互い
に軸方向に噛み合うものとしても良い。この場合に、回
転部材の回転中心と同芯上で回転可能な操作部材を前記
保持器の側面と対面して設け、この操作部材と前記保持
器とに、操作部材の回転に伴って前記外力となる軸方向
力を前記保持器に作用させる操作用カム面を設ける。ま
た、前記操作部材を保持器から離れる方向に付勢する復
帰用弾性体を設ける。この構成の場合、回転ロック状態
から、操作部材を回転させると、操作用カム面の作用
で、保持器に軸方向力が与えられ、保持器固定溝と係合
突部とが密に噛み合う。これより、前記のように転動体
がカム面の中立位置に保持され、回転部材の両方向の回
転が可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】この発明の第1の実施形態を図1
ないし図7と共に説明する。この2方向同時空転・ロッ
ク切替えクラッチは、第1の回転部材である内輪1と、
第2の回転部材である外輪2と、ころからなる係合子で
ある転動体3と、保持器4と、板ばね等の弾性体5とで
構成され、後述のロック手段12およびロック解除手段
13が設けられている。この2方向同時空転・ロック切
替えクラッチは、いわば2ウェイクラッチの基本構造を
応用したものである。
【0012】内輪1は、図2に示すように厚肉円筒状に
形成されており、その外径面にはクラッチとしてのロッ
ク機能を発揮するためのカム面6が円周方向の複数箇所
に設けられている。各カム面6は等間隔で設けられてい
る。これらカム面6は、円周方向の中央部が深くかつ両
側に次第に浅くなるように形成されたものであり、概ね
V字状の断面形状とされている。このカム面6は、図3
(A)のように直線状であっても、同図(B)のように
凹円弧状などの曲面状であっても良い。カム面6のV字
状の開き角度αは、例えば155°〜175°に設定さ
れている。カム面6は、内輪1の軸方向の全長に設けら
れているが、軸方向の一部に設けたものであっても良
い。内輪1の片側の幅面の外径側には、保持器固定溝7
が円周方向の複数箇所に設けられている。例えば、保持
器固定溝7はカム溝6と交互に設けられている。保持器
固定溝7は、溝幅の中心部が深くなる断面形状のもので
あり、この例では概ねV字状の断面形状とされている。
V字状の傾斜は、カム溝6に比べて急勾配としてある。
なお、内輪1は、この例では円筒状としたが、軸であっ
ても良い。すなわち、軸に直接にカム溝6や保持器固定
溝7が加工されていても良い。
【0013】図1に示すように、外輪2は、その内径面
部分をころからなる転動体3が転走可能なように、円筒
面状の円周軌道面2aとしてある。外輪2の円周軌道面
2aと、内輪1のカム溝6と、転動体3とで、内輪1と
外輪2との正逆両方向の相対回転を阻止するロック手段
12が構成される。外輪2は、この例では厚肉円筒状の
部品としてあるが、外径面は円筒面に限らず、車輪形状
や、プーリ形状、あるいはその他の目的に応じた任意形
状であっても良い。また、外輪2は、この例では、保持
器4の係合突部9(後述する)側の外径面が露出するよ
うに、内輪1および保持器4よりも幅狭に形成してあ
る。
【0014】保持器4は、図4に示すように円筒状に形
成され、円周方向の複数箇所に、転動体3を保持するポ
ケット8が内外径に貫通して形成され、かつ内輪1の各
保持器固定溝7と噛み合う係合突部9と、ばね固定用ピ
ン10とが各々周方向複数箇所に設けられている。係合
突部9は、保持器4の内径面に設けられ、三角形の山形
とされている。ばね固定用ピン10は、保持器4におけ
る係合突部8のある幅面と反対側の幅面に設けられてい
る。保持器4の係合突部9と、内輪1の保持器固定溝7
とで、案内手段14が構成される。また、この案内手段
14と保持器4とで、ロック解除手段13が構成され
る。
【0015】図5は、保持器4に弾性体5を取付けた状
態を示す。弾性体5は、リング状の側板5aと、この側
板から放射状に延びるアーム状の複数のばね片5bとか
らなる板ばねで構成される。ばね片5bは、側板5aか
ら斜め外径側に延びて先端部分が軸方向と略平行となる
ように折り曲げられており、その先端部分が外輪2の内
径面に押し付け状態に接触する。弾性体5は、保持器4
に設けられたばね固定用ピン10を側板5aの孔に挿通
し、加締ることで保持器4に固定されている。弾性体5
の固定は、加締による他に、溶着やねじ止め、あるいは
鋲止め、または接着でも良い。
【0016】弾性体5は、外輪2の回転に対して保持器
4が一定の摩擦力を保持して連れ回る機能が得られれば
良いのであるから、ばね部材の他にゴム等の弾性体を用
いても良い。例えば、図9に変形例を示すように、保持
器4の外径面に設けた円周溝にOリング等からなるリン
グ状の弾性体5Aを埋め込むか、あるいはこれとは逆に
外輪2の内径面に円周溝を形成してリング状の弾性体を
埋め込んでも良い。リング状の弾性体には、Oリングの
代わりに、波形に屈曲した線ばねまたは板ばね(図示せ
ず)を用いても良い。また、図10に示すように、保持
器4の外径面に局部的に設けた凹部に弾性体5Bを埋め
込むようにしても良い。さらに、このような弾性体を設
ける代わりに、保持器4を多角形にするか、保持器4の
外径面に突部を設けるなどして、保持器4の周方向の複
数箇所が外輪2の内径面に当たり、保持器4自体の弾性
で外輪2に対して連れ回りが生じる程度の一定の摩擦力
が得られるようにしても良い。
【0017】上記構成のクラッチ機能の説明および構成
の補助説明をする。図1に示す自然状態での理想状態で
は、図6(A)のように転動体3は、周方向の位置にお
いては、カム面6の中央(中立位置)にあり、同時に保
持器4の係合突部9と内輪1の保持器固定溝7とは位相
が一致している。また、転動体3を入れるための保持器
4のポケット8は、転動体3に対する周方向隙間が極め
て小さい(転動体3の直径の1%以下)か、若しくは負
の隙間となるように設計されている。この状態におい
て、図1(B)に示すように、保持器4を外径部分から
径方向に外力Fで内輪1に押し付けると、図6(B)の
ように保持器4は押された部分が撓んで、保持器4の係
合突部9と内輪1の保持器固定溝7との隙間が無くな
り、保持器4は内輪1に対して周方向の位相関係が固定
される。その結果、全数の転動体3がカム面6の中立位
置である中央に強制的に保持される。保持器4を内輪1
に対して押し付ける部分は、円周方向に2〜4等分した
部分が望ましい。
【0018】この状態においては、内輪1と保持器4は
周方向に相対回転することはできない。また、転動体3
は、カム面6の中央に位置するときは、外輪2に対して
半径方向の僅かな隙間を有するように設定されている
(結果的には周方向の隙間も生じる)。したがって、こ
の状態ではクラッチとしての回転ロック機能は無くな
る。すなわち、外輪2は正方向(例えば時計方向とす
る)と逆方向のいずれの方向にも回転が可能となる。
【0019】保持器4を押し付ける外力Fを除くと、図
6(A)の状態に戻る。この状態から、内輪1が固定
で、外輪2が時計方向に回転すると、保持器4はばね部
材5による摩擦力の効果によって、外輪2の回転と同時
に時計方向に回転を始める。その結果、保持器4のポケ
ット8に収納されている転動体3も同時に時計方向に回
転するので、極めて小さな回転角度ではあるが、転動体
3はいずれ、内輪1のカム面6と干渉する。転動体3が
内輪1のカム面6と干渉した状態は図7に示すようであ
り、転動体3がカム面6および外輪2の接触点となす角
度βは5〜25°〔180°−(155°〜175
°)〕となる。この角度は、一般的なクラッチのストラ
ト角として知られている。
【0020】図7(A)の状態になると、外輪2はそれ
以上時計方向に回転することが不可能となる。すなわ
ち、ここでクラッチとしての回転ロック機能が生じるこ
とになる。この場合、保持器4の係合突部9は、まだ内
輪1の保持器固定溝7に干渉しないような寸法に設定さ
れる。外輪2が反時計方向に回転をするときも、各部品
は前記と同じような動きをして、回転ロック機能が生じ
る。すなわち、保持器4に外力Fを与えない限り、外輪
2は時計方向にも反時計方向にも回転できない。元の両
方向回転共に空転状態に戻すときは、保持器4に対して
再び外力Fを加えて、保持器4を内輪1に押し付ければ
良い。転動体3は、カム面6の中央に移動するので、回
転ロック機能が再び無くなる。
【0021】このように、この2方向同時空転・ロック
切替えクラッチは、保持器4に外力Fを加えることによ
って、時計・反時計方向のいずれの方向へも同時に空転
状態とすることと、同時に回転ロック機能を生じる状態
とに切り替えることができる。このため、例えば、この
クラッチを、手押し車やドア用の軸受と共に使用した場
合、手を放せば車輪やドアはその場所に留まっている様
な安全な機構が安価に実現できる。
【0022】図8は、図1〜図7に示した2方向同時空
転・ロック切替えクラッチに、外力付与用の操作部材1
6を設けた例を示す。操作部材16は、円周方向の一部
にレバー部16aを有するリング状の部材であり、内輪
1を取付けた軸20の外径面に回転自在に嵌合させてあ
る。内輪1は、軸20の小径部と大径部との間の段差面
から若干離れてその小径部に嵌合状態に固定してあり、
また保持器固定溝7のある幅面を前記段差面20a側に
向けて配置してあり、操作部材16は、内輪1と前記段
差面20aとの間に介在している。操作部材16は、保
持器4の外周に位置する鍔状のリング部16bを有し、
このリング部16bの内径面の周方向複数箇所(図示で
は4か所)に、操作部材16の回転に伴って前記外力F
となる径方向力を保持器4に作用させる操作用カム面1
7を設けてある。操作用カム面17は、リング部16b
の内径面となる円の一部の弦となる直線に形成してあ
る。また、これら操作用カム面17に各々接する複数の
操作用カム面18を、保持器4の外径面に円弧状断面の
突部によって形成してある。
【0023】このように操作部材16を設けた場合、図
8(A)に示す回転ロック状態から、操作部材16を所
定角度(図示の例では45°程度)回すと、操作用カム
面17,18同志が係合し合い、保持器4を内輪1に押
し付ける径方向の外力が操作部材16から保持器4に与
えられる。これにより、保持器4が撓んでクラッチとし
ての回転ロックの解除状態となる。操作部材16を元の
図8(A)の角度に戻すと、保持器4は弾性で元の形状
に復帰し、回転ロック状態に戻る。なお、同図の例は、
保持器4に操作用カム面18を設けたこと、および操作
部材16を設けたことを除いて、図1〜図7に示した例
と同じ構成である。
【0024】図11ないし図14は、この発明の第2の
実施形態を示す。この例は、保持器4に軸方向の外力を
与えることで、回転ロック状態とロック解除状態とを切
り替えるようにしたものである。この例は、保持器4と
内輪1の一部で構成される案内手段14Aの構成、およ
び外輪2の幅を変えたことを除いて、図1ないし図7の
例と同じ構造である。ただし、保持器4は、弾性変形可
能な材質である必要はない。図12に示すように、内輪
1の幅面の一部に保持器4の係合突部9A(図13)と
噛み合う保持器固定溝7Aを設ける。保持器4は、内径
面の一側に鍔部19を有するものとし、この鍔部19の
内側に係合突部9Aが設けてある。保持器固定溝7Aは
V溝状とし、係合突部9AはこのV溝状の保持器固定溝
7Aに対応した三角形状の山形としてある。これら保持
器固定溝7Aおよび係合突部9Aにより、案内手段14
Aが構成される。内輪1のカム溝6の形状は図1の例と
同じである。
【0025】この例では、空転状態と回転ロック状態と
の切り替えを、軸方向の外力FA によって保持器4を内
輪1に押し付けることにより行う。保持器4が軸方向に
押し付けられると、保持器4の係合突部9Aと内輪1の
保持器固定溝7Aとが噛み合って保持器4は内輪1に固
定され、転動体3も前記の例と同じようにカム面6の中
央に保持されるので、時計・反時計方向の両方向に対し
て空転状態となる。外力FA を除くと、第1の実施形態
と同様に、時計・反時計方向の両方向に対して回転ロッ
ク状態となる。なお、図11の第2の実施形態では、空
転状態と回転ロック状態との切り替えの応答性を良くす
るためには、図11(B)に示すように別の外力Pによ
って、保持器4を積極的に戻す手段を設けることが望ま
しい。
【0026】図15および図16は、図11〜図14に
示した実施形態の2方向同時空転・ロック切替えクラッ
チに、外力付与用の操作部材16Aを設けた例を示す。
操作部材16Aは、円周方向の一部にレバー部16aを
有するリング状の部材であり、内輪1を取付けた軸20
の外径面に回転自在に嵌合させてある。内輪1は、軸2
0の小径部と大径部との間の段差面20aから若干離れ
てその小径部に嵌合状態に固定してあり、また保持器固
定溝7Aのある幅面を前記段差面側に向けて配置してあ
り、操作部材16Aは、内輪1と前記段差面との間に介
在している。操作部材16Aは、保持器4の幅面と対向
する面の周方向複数箇所(図示では4か所)に、操作部
材16Aの回転に伴って前記外力FA となる径方向力を
保持器4に作用させる操作用カム面17Aを設けてあ
る。また、これら操作用カム面17Aに各々接する複数
の操作用カム面18Aを、保持器4の幅面に形成してあ
る。これら操作用カム面17A,18Aは、緩い勾配の
V字状の山形としてある。隣合う操作用カム面17A間
の部分は、平坦面部17Bとされている。なお、この緩
い勾配のV字状山形は、操作用カム面17A,18Aの
いずれか一方にのみあっただけで良く、他は部分的な凸
部でもよい。また、図16Bには保持器4に、前記外力
Pを得る復帰用弾性体21を内蔵状態に取付けてある。
この復帰用弾性体21は板ばねからなり、保持器4の内
径面に径方向に沿って設けて取付溝22に嵌め込み状態
に取付けてある。
【0027】このように操作部材16Aを設けた場合、
図15(A)に示す回転ロック状態から、操作部材16
Aを所定角度(図示の例では45°程度)回すと、操作
用カム面17A,18A同志が係合し合い、保持器4を
内輪1に押し付ける軸方向の外力が操作部材16Aから
保持器4に与えられる。これにより、保持器4が撓んで
クラッチとしての回転ロックの解除状態となる。操作部
材16Aを元の図15(A)の角度に戻すと、保持器4
は復帰用弾性体21の復元力で復帰し、回転ロック状態
に戻る。なお、同図の例は、保持器4に操作用カム面1
8Aを設けたこと、操作部材16Aを設けたこと、およ
び復帰用弾性体21を設けたことを除いて、図11〜図
14に示した例と同じ構成である。
【0028】図17は、この発明の2方向同時空転・ロ
ック切替えクラッチAを車両用のシート背もたれ傾き角
度調整装置として利用した例を示す。シート30の背も
たれ31は、背もたれ支持部材32に係合自在に支持さ
れており、この背もたれ21の傾動中心と中心位置が一
致するように、2方向同時空転・ロック切替えクラッチ
Aが配置される。このクラッチAは、その内輪1および
外輪2のいずれか一方が背もたれ支持部材32に固定さ
れ、他方が背もたれ31に固定される。なお、背もたれ
31には、起立側に付勢する復帰ばね33を設けてお
く。クラッチAは、前記いずれの実施形態のものであっ
ても良い。
【0029】なお、前記各実施形態ではカム面6に接触
する係合子として転動体3を用いたが、転動体3の代わ
りに、非円形の断面形状の係合子を用いても良い。ま
た、前記各実施形態では、カム面6を内輪1に、円周軌
道面2aを外輪2に各々設けたが、これとは逆に内輪1
に円周軌道面を、外輪2にカム面を設けても良い。さら
に、第1の回転部材および第2の回転部材は、前記各実
施形態のように内輪1および外輪2とする代わりに、互
いに軸方向に対面する部材とし、カム面および円周軌道
面を軸方向に対面させても良い。
【0030】
【発明の効果】この発明の2方向同時空転・ロック切替
えクラッチは、正転・逆転方向のいずれの方向にもロッ
ク状態を保ち、外部からの操作によって、正転・逆転方
向のいずれの方向も同時に回転可能になるという従来に
例の無い機能を持ったものとできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの発明の第1の実施形態にかかるク
ラッチの破断正面図、(B)は同図(A)のI−I線断
面図である。
【図2】同クラッチの内輪の斜視図である。
【図3】同内輪のカム面の各種の例を示す拡大断面図で
ある。
【図4】同クラッチの保持器の斜視図である。
【図5】同保持器に弾性体を取付けた状態の斜視図であ
る。
【図6】作用説明図である。
【図7】他の動作状態の作用説明図である。
【図8】(A)は同クラッチに操作部材を追加した例の
破断正面図、(B)はその破断側面図である。
【図9】(A)は保持器と弾性体との組み合わせの変形
例の斜視図、(B)はその部分断面図である。
【図10】保持器と弾性体との組み合わせ体の他の変形
例の斜視図である。
【図11】(A)はこの発明の第2の実施形態にかかる
クラッチの部分切欠破断正面図、(B)はそのXI−X
1線断面図である。
【図12】同クラッチの内輪の斜視図である。
【図13】同クラッチの保持器の斜視図である。
【図14】同保持器にばね部材を取付けた状態の斜視図
である。
【図15】(A)は同クラッチに操作部材を追加した例
の破断正面図、(B)はそのXIII-XIII 線に沿う破断側
面図である。
【図16】(A)はその保持器と操作部材の関係を示す
斜視図、(B)は同保持器にばね部材および復帰用弾性
体を取付けた状態の斜視図、(C)はその復帰用弾性体
の斜視図である。
【図17】この発明の2方向同時空転・ロック切替えク
ラッチを応用したシート背もたれ傾き角度調整装置の側
面図である。
【図18】従来例の断面図である。
【図19】他の従来例の断面図である。
【符号の説明】
1…内輪(第1の回転部材) 2…外輪(第2の回転部材) 3…転動体(係合子) 4…保持器 5…弾性体 6…カム面 7…保持器固定用溝 9…係合突部 12…ロック手段 13…ロック解除手段 14…案内手段 14A…案内手段 16…操作部材 16A…操作部材 17,18…操作用カム面 17A,18A…操作用カム面 21…復帰用弾性体 F…外力 FA …外力

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに正逆に回転可能な第1の回転部材
    および第2の回転部材と、常時は前記両回転部材間の正
    逆両方向の回転をロックするロック手段と、所定の外力
    が加わることで正逆両方向に回転可能状態に前記ロック
    手段のロックを解除するロック解除手段とを備えた2方
    向同時空転・ロック切替えクラッチ。
  2. 【請求項2】 互いに正逆に回転可能な第1の回転部材
    および第2の回転部材を設け、これら第1および第2の
    回転部材のうちのいずれか一方の回転部材に、回転中心
    回りの円周軌道面を設け、他方の回転部材に前記円周軌
    道面と対面するカム面を設け、前記円周軌道面とカム面
    との間に、これら両面に摩擦接触して前記回転部材の正
    逆両方向の回転をロックする係合子を介在させ、前記カ
    ム面は前記係合子をこのカム面の中立位置に保つことで
    前記摩擦接触が解除されるものとし、前記係合子を回転
    部材の回転方向に位置規制状態に保持する保持器を設
    け、この保持器を、所定の外力が加わることで、前記係
    合子の位置が前記カム面の前記中立位置となるように前
    記回転部材に対して拘束状態とする案内手段を設けた2
    方向同時空転・ロック切替えクラッチ。
  3. 【請求項3】 前記第1および第2の回転部材は互いに
    内外に位置する部材であり、前記円周軌道面とカム面と
    はこれら回転部材の径方向に対向する面であり、前記カ
    ム面は回転部材の円周方向の複数箇所に設け、前記係合
    子は前記各カム面毎に設けた転動体からなり、前記カム
    面は、回転部材円周方向の中央部が深くかつ両側に次第
    に浅くなるように形成されて、その中央部が前記中立位
    置となり、この中立位置で、前記転動体の径に対して前
    記円周軌道面とカム面間の間隔に若干の径方向隙間が生
    じるものとした請求項2記載の2方向同時空転・ロック
    切替えクラッチ。
  4. 【請求項4】 前記案内手段が、前記カム溝の形成側の
    回転部材および前記保持器のいずれか一方に設けられた
    保持器固定溝と他方に設けられた係合突部とでなり、こ
    れら保持器固定溝と係合突部とは、前記外力の非付与状
    態で互いに緩み状態に噛み合い、かつ前記外力の付与状
    態で密に噛み合うものとし、前記保持器と前記円周軌道
    面側の回転部材との間に所定の摩擦力を与える弾性体を
    設けた請求項3記載の2方向同時空転・ロック切替えク
    ラッチ。
  5. 【請求項5】 前記保持器固定溝および係合突部が、互
    いに径方向に噛み合うものであり、前記保持器は前記外
    力で弾性変形可能な材質とし、前記回転部材の回転中心
    と同芯上で回転可能な操作部材を設け、この操作部材と
    前記保持器とに、操作部材の回転に伴って前記外力とな
    る径方向力を前記保持器に作用させる操作用カム面を各
    々設けた請求項4記載の2方向同時空転・ロック切替え
    クラッチ。
  6. 【請求項6】 前記保持器固定溝および係合突部が、互
    いに軸方向に噛み合うものであり、前記回転部材の回転
    中心と同芯上で回転可能な操作部材を前記保持器の側面
    と対面して設け、この操作部材と前記保持器とに、操作
    部材の回転に伴って前記外力となる軸方向力を前記保持
    器に作用させる操作用カム面を各々設け、前記操作部材
    を保持器から離れる方向に付勢する復帰用弾性体を設け
    た請求項4記載の2方向同時空転・ロック切替えクラッ
    チ。
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