JPH11182156A - 吊懸式移動パネルの召し合わせ装置 - Google Patents
吊懸式移動パネルの召し合わせ装置Info
- Publication number
- JPH11182156A JPH11182156A JP34940097A JP34940097A JPH11182156A JP H11182156 A JPH11182156 A JP H11182156A JP 34940097 A JP34940097 A JP 34940097A JP 34940097 A JP34940097 A JP 34940097A JP H11182156 A JPH11182156 A JP H11182156A
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- Japan
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- movable panel
- panel
- base
- moving
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 上下端部から出没する密閉基体5,6を備え
た移動パネル1の移動方向の前後端面の召し合わせ部分
の上下長さを短くしないようにして密閉性を向上させ
る。 【解決手段】 移動パネル1の上下両密閉基体5,6の
前後端まで延びる端部材52の上下端には、召し合わせ
部分としての凹溝部51及び突条部50の外側の平坦板
部52aの箇所に上向き及び下向きに開放された切欠き
部56,56を形成する一方、上下密閉基体5,6の両
側端面を覆うように上下長手のカバー片54,54がビ
ス止めされている。該各カバー片54は、上下各密閉基
体5,6が上凹溝部材3、下凹溝部材4にそれぞれ嵌入
するとき、切欠き部56の箇所に嵌まり込むことができ
る。隣接する2つの移動パネル1,1の前後端が召し合
わせ状態になったときの隙間内には、隣接する密閉基体
5(6)の端部に装着された端カバー片54,54が若
干隔てて対面する。
た移動パネル1の移動方向の前後端面の召し合わせ部分
の上下長さを短くしないようにして密閉性を向上させ
る。 【解決手段】 移動パネル1の上下両密閉基体5,6の
前後端まで延びる端部材52の上下端には、召し合わせ
部分としての凹溝部51及び突条部50の外側の平坦板
部52aの箇所に上向き及び下向きに開放された切欠き
部56,56を形成する一方、上下密閉基体5,6の両
側端面を覆うように上下長手のカバー片54,54がビ
ス止めされている。該各カバー片54は、上下各密閉基
体5,6が上凹溝部材3、下凹溝部材4にそれぞれ嵌入
するとき、切欠き部56の箇所に嵌まり込むことができ
る。隣接する2つの移動パネル1,1の前後端が召し合
わせ状態になったときの隙間内には、隣接する密閉基体
5(6)の端部に装着された端カバー片54,54が若
干隔てて対面する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室内等の天井面に
沿って配設したレールに吊懸けて移動できるようにした
正面視ほぼ矩形状の移動パネルの少なくとも上端と天井
面との間、移動パネルの下端と床面との間の隙間を閉止
するための密閉装置を備えた移動パネルの召し合わせ装
置の構造に関するものである。
沿って配設したレールに吊懸けて移動できるようにした
正面視ほぼ矩形状の移動パネルの少なくとも上端と天井
面との間、移動パネルの下端と床面との間の隙間を閉止
するための密閉装置を備えた移動パネルの召し合わせ装
置の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】吊懸式移動パネルにおける召し合わせ装
置として、実公平3−3756号公報に開示されている
ように、一方の移動パネルの移動方向の前端面もしくは
後端面に、当該端面の幅方向の中心線部分に上下長手の
中央凹溝を形成し、それを挟んで左右両側に上下長手の
シール凹溝を形成する一方、他方の移動パネルの端面に
は、前記一方の移動パネルにおける中央凹溝に嵌まる上
下長手の召し合わせ用ガイド突起体を装着し、該召し合
わせ用ガイド突起体を挟んで左右両側には、前記シール
凹溝に嵌まるシール突起を設けたものが提案されてい
る。
置として、実公平3−3756号公報に開示されている
ように、一方の移動パネルの移動方向の前端面もしくは
後端面に、当該端面の幅方向の中心線部分に上下長手の
中央凹溝を形成し、それを挟んで左右両側に上下長手の
シール凹溝を形成する一方、他方の移動パネルの端面に
は、前記一方の移動パネルにおける中央凹溝に嵌まる上
下長手の召し合わせ用ガイド突起体を装着し、該召し合
わせ用ガイド突起体を挟んで左右両側には、前記シール
凹溝に嵌まるシール突起を設けたものが提案されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、移動パネル
の上下端部に、上下反対向きに出没移動する密閉基体を
設けることにより、移動パネルの上下端部と天井レール
及び床面との間の隙間を密閉して、室を仕切った時に光
や音が外に漏れないようにするには、これら密閉基体の
長さを移動パネルの間口方向寸法に等しく設定する必要
がある。
の上下端部に、上下反対向きに出没移動する密閉基体を
設けることにより、移動パネルの上下端部と天井レール
及び床面との間の隙間を密閉して、室を仕切った時に光
や音が外に漏れないようにするには、これら密閉基体の
長さを移動パネルの間口方向寸法に等しく設定する必要
がある。
【0004】そうすると、移動パネルの移動方向の端面
の上下端部には、前記密閉基体の端面が上下移動すると
きの必要空間を設けなければならないから、その部分に
は、前記先行技術における中央凹溝、召し合わせ用ガイ
ド突起体、シール凹溝、シール突起を配置できず、これ
らの部材が配置されていない、移動パネルの端面上下部
位から音や光が漏れ出しやすいという問題があった。
の上下端部には、前記密閉基体の端面が上下移動すると
きの必要空間を設けなければならないから、その部分に
は、前記先行技術における中央凹溝、召し合わせ用ガイ
ド突起体、シール凹溝、シール突起を配置できず、これ
らの部材が配置されていない、移動パネルの端面上下部
位から音や光が漏れ出しやすいという問題があった。
【0005】本発明では、この問題を解決した吊懸式移
動パネルの召し合わせ装置を提供することを目的とする
ものである。
動パネルの召し合わせ装置を提供することを目的とする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明の吊懸式移動パネルの召し合
わせ装置は、吊懸式移動パネルにおける本体の上端及び
下端に密閉基体を突出、後退動可能に配設し、前記本体
内に配置した伝動機構を介して前上下両密閉基体を一斉
に昇降駆動するように構成してなる吊懸式移動パネルに
おいて、当該移動パネルの移動方向に対面する側端面に
は、その側端面の幅方向の中心線を挟んで片方に上下長
手の突条部が配置され、他方に上下長手の凹溝部が配置
されてなる召し合わせ部を設けて、隣接する移動パネル
における側端面に設けた前記と対称状の召し合わせ部と
相互に嵌合するように構成する一方、前記側端面の上下
端には前記突条部と凹溝部とを挟む外側には、前記上下
密閉基体の端部が通過する切欠き部を設けたものであ
る。
め、請求項1に記載の発明の吊懸式移動パネルの召し合
わせ装置は、吊懸式移動パネルにおける本体の上端及び
下端に密閉基体を突出、後退動可能に配設し、前記本体
内に配置した伝動機構を介して前上下両密閉基体を一斉
に昇降駆動するように構成してなる吊懸式移動パネルに
おいて、当該移動パネルの移動方向に対面する側端面に
は、その側端面の幅方向の中心線を挟んで片方に上下長
手の突条部が配置され、他方に上下長手の凹溝部が配置
されてなる召し合わせ部を設けて、隣接する移動パネル
における側端面に設けた前記と対称状の召し合わせ部と
相互に嵌合するように構成する一方、前記側端面の上下
端には前記突条部と凹溝部とを挟む外側には、前記上下
密閉基体の端部が通過する切欠き部を設けたものであ
る。
【0007】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の吊懸式移動パネルの召し合わせ装置において、
前記上下密閉基体の端部には、前記各切欠き部に嵌まる
端カバー片を装着したものである。
に記載の吊懸式移動パネルの召し合わせ装置において、
前記上下密閉基体の端部には、前記各切欠き部に嵌まる
端カバー片を装着したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】次に本発明を具体化した実施形態
について説明する。図1は吊懸式の移動パネルの正面
図、図2は構成部品の斜視図、図3は吊懸部及び上端の
密閉基体の断面図、図4は操作部及びリンク機構の拡大
正面図である。図1及び図2に示すように、移動パネル
1は、断面ほぼ矩形中空状等の枠部材からなる本体2
と、該本体2の移動方向に沿って延びる上凹溝部材3及
び下凹溝部材4から上向き及び下向きに出没可能に配置
された上下密閉基体5,6と、本体2の表裏両面に張設
する表装板13等とからなり、本体2の上端枠部材から
固定アジャスタ15及び遊動アジャスタ16を介して突
出する2本の吊支ボルト7、7の上端に設けられたラン
ナ8におけるコロ9が下向きコ字型の天井レール10内
に吊懸支持されて、移動パネル1が天井レール10に沿
って移動可能に構成されている。
について説明する。図1は吊懸式の移動パネルの正面
図、図2は構成部品の斜視図、図3は吊懸部及び上端の
密閉基体の断面図、図4は操作部及びリンク機構の拡大
正面図である。図1及び図2に示すように、移動パネル
1は、断面ほぼ矩形中空状等の枠部材からなる本体2
と、該本体2の移動方向に沿って延びる上凹溝部材3及
び下凹溝部材4から上向き及び下向きに出没可能に配置
された上下密閉基体5,6と、本体2の表裏両面に張設
する表装板13等とからなり、本体2の上端枠部材から
固定アジャスタ15及び遊動アジャスタ16を介して突
出する2本の吊支ボルト7、7の上端に設けられたラン
ナ8におけるコロ9が下向きコ字型の天井レール10内
に吊懸支持されて、移動パネル1が天井レール10に沿
って移動可能に構成されている。
【0009】なお、図1において、右側の移動パネル1
は、その一側端部が室内の側壁11に近接した位置で停
止したとき、後述する操作により、本体1の横凹溝部材
14から横向きに突出する側方密閉基体12が側壁11
に対して当接して隙間を密閉できるように構成されてい
る。前記上下密閉基体5,6は移動パネル1の本体2の
間口寸法(移動方向寸法)とほぼ同じ長さを有し、側方
密閉基体12は本体2の上下寸法にほぼ等しい長さを有
する。そして、これら各密閉基体は同じ構成であるの
で、上密閉基体5を代表して、図3を参照しながら詳細
に説明すると、アルミ押出部材からなる断面下向き略コ
字型の上密閉基体5の上端の全長にわたって延びる溝内
には、軟質ゴム製もしくは軟質合成樹脂製の一対の長手
シール片17,17の基部が抜き差し可能に嵌合して、
各長手シール片17の先端可撓部が密閉する相手部材
(この場合は天井レール10の下面から下向きに突出し
て、天井板20の端部の支持枠18)に当接したとき屈
曲し得るように構成されている。また、上密閉基体5が
上凹溝部材3内に嵌入する部分には、当該上凹溝部材3
の内面に常時摺接する軟質ゴム製もしくは軟質合成樹脂
製の一対の長手シール部材19,19が上密閉基体5の
全長にわたって延びるように装着されている。
は、その一側端部が室内の側壁11に近接した位置で停
止したとき、後述する操作により、本体1の横凹溝部材
14から横向きに突出する側方密閉基体12が側壁11
に対して当接して隙間を密閉できるように構成されてい
る。前記上下密閉基体5,6は移動パネル1の本体2の
間口寸法(移動方向寸法)とほぼ同じ長さを有し、側方
密閉基体12は本体2の上下寸法にほぼ等しい長さを有
する。そして、これら各密閉基体は同じ構成であるの
で、上密閉基体5を代表して、図3を参照しながら詳細
に説明すると、アルミ押出部材からなる断面下向き略コ
字型の上密閉基体5の上端の全長にわたって延びる溝内
には、軟質ゴム製もしくは軟質合成樹脂製の一対の長手
シール片17,17の基部が抜き差し可能に嵌合して、
各長手シール片17の先端可撓部が密閉する相手部材
(この場合は天井レール10の下面から下向きに突出し
て、天井板20の端部の支持枠18)に当接したとき屈
曲し得るように構成されている。また、上密閉基体5が
上凹溝部材3内に嵌入する部分には、当該上凹溝部材3
の内面に常時摺接する軟質ゴム製もしくは軟質合成樹脂
製の一対の長手シール部材19,19が上密閉基体5の
全長にわたって延びるように装着されている。
【0010】次に、図1、図2、図4〜図6を参照しな
がら、前記上下密閉基体5,6及び側方密閉基体12の
出没のための構成について説明する。上密閉基体5及び
下密閉基体6の長手方向の両端部寄り部位(本体2の左
右両側端部寄り部位)に固定した緩衝用スプリング入り
のスプリングケース21に縦杆22の先端を螺着等によ
り連結する。そして、本体2の左右両側端寄り部位の上
下方向の中途部には、本体2の厚み寸法内に収まる主枠
体23と副枠体24とが配置されている。この主枠体2
3と副枠体24とは、スペーサ26の両面にネジ止めし
た一対の板25により構成され、主枠体23及び副枠体
24の表裏の板25,25の間に配置された上下一対の
リンク片27,27の先端に前記上下の縦杆22,22
の基端がピン28を介して回動可能に連結されている。
がら、前記上下密閉基体5,6及び側方密閉基体12の
出没のための構成について説明する。上密閉基体5及び
下密閉基体6の長手方向の両端部寄り部位(本体2の左
右両側端部寄り部位)に固定した緩衝用スプリング入り
のスプリングケース21に縦杆22の先端を螺着等によ
り連結する。そして、本体2の左右両側端寄り部位の上
下方向の中途部には、本体2の厚み寸法内に収まる主枠
体23と副枠体24とが配置されている。この主枠体2
3と副枠体24とは、スペーサ26の両面にネジ止めし
た一対の板25により構成され、主枠体23及び副枠体
24の表裏の板25,25の間に配置された上下一対の
リンク片27,27の先端に前記上下の縦杆22,22
の基端がピン28を介して回動可能に連結されている。
【0011】また、上下対のリンク片27,27を連結
ピン29を介して「く」の字状に屈曲可能に連結する。
そして、この上下対のリンク片27,27の中間連結箇
所としての連結ピン29の両端を水平な左右方向に案内
するための案内溝30,30が前記板25,25に穿設
されている。さらに、主枠体23側にラック(歯面)3
1を有する横長作動杆32を前記左右両側の連結ピン2
9,29に連結する。この横長作動杆32を左右方向に
駆動するための作動部として、主枠体23に回転可能に
備えたピニオンギヤ33を前記ラック31に噛み合わせ
る。また、ピニオンギヤ33と一体的に回転する中心軸
34を一方の板25及び表装板13を貫通させて、移動
パネル1の外に突出させ、該中心軸34の先端の非円形
部に回転ハンドル(図示せず)を着脱自在に被嵌し、回
転ハンドル、ひいてはピニオンギヤ33を図5の矢印A
方向(時計方向)に回転させると、上下のリンク片2
7,27の先端間の距離が狭くなり(図5の実線状態参
照)、上下の縦杆22,22が引っ張られて、上密閉基
体5は上凹溝部材3内に引き込まれ、同時に下密閉基体
6は下凹溝部材4内に引き込まれる。
ピン29を介して「く」の字状に屈曲可能に連結する。
そして、この上下対のリンク片27,27の中間連結箇
所としての連結ピン29の両端を水平な左右方向に案内
するための案内溝30,30が前記板25,25に穿設
されている。さらに、主枠体23側にラック(歯面)3
1を有する横長作動杆32を前記左右両側の連結ピン2
9,29に連結する。この横長作動杆32を左右方向に
駆動するための作動部として、主枠体23に回転可能に
備えたピニオンギヤ33を前記ラック31に噛み合わせ
る。また、ピニオンギヤ33と一体的に回転する中心軸
34を一方の板25及び表装板13を貫通させて、移動
パネル1の外に突出させ、該中心軸34の先端の非円形
部に回転ハンドル(図示せず)を着脱自在に被嵌し、回
転ハンドル、ひいてはピニオンギヤ33を図5の矢印A
方向(時計方向)に回転させると、上下のリンク片2
7,27の先端間の距離が狭くなり(図5の実線状態参
照)、上下の縦杆22,22が引っ張られて、上密閉基
体5は上凹溝部材3内に引き込まれ、同時に下密閉基体
6は下凹溝部材4内に引き込まれる。
【0012】逆に、ピニオンギヤ33を図5の矢印B方
向(反時計方向)に回転させると、上下のリンク片2
7,27の先端間の距離が広がり(図5の二点鎖線参
照)、上下の縦杆22,22が上下に押され、上密閉基
体5は上凹溝部材3から上向きに突出し、同時に下密閉
基体6は下凹溝部材4から下向きに突出する。従って、
ピニオンギヤ33の所定方向への回転により、横長作動
杆32を介して上下対のリンク片27,27の先端間の
距離を拡狭回動させ、上下の縦杆22,22を互いに上
下逆方向に移動させて、上下両密閉基体5,6を移動パ
ネル1の上下端に対して出没動させ、上密閉基体5の長
手シール片17は天井レール10の下面の支持枠18等
に密接して隙間を密閉する。下密閉基体6における長手
シール片17は床面37に当接して隙間を密閉すること
ができるのである。
向(反時計方向)に回転させると、上下のリンク片2
7,27の先端間の距離が広がり(図5の二点鎖線参
照)、上下の縦杆22,22が上下に押され、上密閉基
体5は上凹溝部材3から上向きに突出し、同時に下密閉
基体6は下凹溝部材4から下向きに突出する。従って、
ピニオンギヤ33の所定方向への回転により、横長作動
杆32を介して上下対のリンク片27,27の先端間の
距離を拡狭回動させ、上下の縦杆22,22を互いに上
下逆方向に移動させて、上下両密閉基体5,6を移動パ
ネル1の上下端に対して出没動させ、上密閉基体5の長
手シール片17は天井レール10の下面の支持枠18等
に密接して隙間を密閉する。下密閉基体6における長手
シール片17は床面37に当接して隙間を密閉すること
ができるのである。
【0013】なお、側方密閉基体12の上下両端部寄り
部位から同じくスプリングケース21を介して連結され
た横杆35,35は、前記上下の縦杆22,22の中途
部に設けた伝達機構部36,36により横方向に出没動
するように構成されている。この伝達機構部36は例え
ば、前記縦杆22の中途部に設けられた縦方向に長いラ
ックに噛み合って回転するピニオンギヤに前記横杆35
に設けられたラック部を噛み合わせることで構成しても
良い。なお、前記伝達機構部36は長い縦杆22の滑り
軸受の機能も有する。
部位から同じくスプリングケース21を介して連結され
た横杆35,35は、前記上下の縦杆22,22の中途
部に設けた伝達機構部36,36により横方向に出没動
するように構成されている。この伝達機構部36は例え
ば、前記縦杆22の中途部に設けられた縦方向に長いラ
ックに噛み合って回転するピニオンギヤに前記横杆35
に設けられたラック部を噛み合わせることで構成しても
良い。なお、前記伝達機構部36は長い縦杆22の滑り
軸受の機能も有する。
【0014】少なくとも上下の密閉基体5,6を互いに
上下逆方向に作動させるための動力伝達機構は、移動パ
ネル1の本体2内の左右両側端部寄り部位にて前記上下
両密閉基体5,6にそれぞれ先端が連結される4本の縦
杆22をほぼ平行状に配設し、前記左右両側位置の上下
の縦杆22,22の基端を上下一対のリンク片27,2
7にて各々連結し、該左右両側における上下一対のリン
ク片27,27の中間連結部(連結ピン29)同士を横
長作動杆32にて接続し、前記左右両側のうちの一方の
対のリンク片27,27の連結箇所の近傍には、前記横
長作動杆32を前記本体の側面外部から左右移動させる
ための作動部を備えたのであるから、図1及び図2に示
すように、本体2の広幅面が上下の縦杆22と横長作動
杆32とで区切られて、ほぼ矩形の空間が形成されると
共に、前記縦杆22及び横長作動杆32はそれぞれその
長手軸線に沿った方向にのみ移動するから、これらの杆
の移動のために要する必要空間は前記縦杆22及び横長
作動杆32の長手軸線に沿う極めて細長いもので済む。
上下逆方向に作動させるための動力伝達機構は、移動パ
ネル1の本体2内の左右両側端部寄り部位にて前記上下
両密閉基体5,6にそれぞれ先端が連結される4本の縦
杆22をほぼ平行状に配設し、前記左右両側位置の上下
の縦杆22,22の基端を上下一対のリンク片27,2
7にて各々連結し、該左右両側における上下一対のリン
ク片27,27の中間連結部(連結ピン29)同士を横
長作動杆32にて接続し、前記左右両側のうちの一方の
対のリンク片27,27の連結箇所の近傍には、前記横
長作動杆32を前記本体の側面外部から左右移動させる
ための作動部を備えたのであるから、図1及び図2に示
すように、本体2の広幅面が上下の縦杆22と横長作動
杆32とで区切られて、ほぼ矩形の空間が形成されると
共に、前記縦杆22及び横長作動杆32はそれぞれその
長手軸線に沿った方向にのみ移動するから、これらの杆
の移動のために要する必要空間は前記縦杆22及び横長
作動杆32の長手軸線に沿う極めて細長いもので済む。
【0015】それ故、本体2の広幅面の空間を、ガラス
ウール等の断熱部材やロックウール防音材(吸音材)3
8にて充填する空間が広くなり、且つその空間形状もほ
ぼ矩形状でシンプルであるから、防音材38等の形状形
成の作業も簡単にできるという効果を奏する。また、主
枠体23及び副枠体24には、上下一対のリンク片2
7,27の中間連結部を左右方向にガイドするための案
内溝30を備えた板25にて両側を覆うから、これら枠
体23,24の箇所を除くように防音材38等を充填し
たしても、枠体23,24内部のリンク片27等に防音
材38等が接触せず、リンク片27の動きを邪魔しな
い。
ウール等の断熱部材やロックウール防音材(吸音材)3
8にて充填する空間が広くなり、且つその空間形状もほ
ぼ矩形状でシンプルであるから、防音材38等の形状形
成の作業も簡単にできるという効果を奏する。また、主
枠体23及び副枠体24には、上下一対のリンク片2
7,27の中間連結部を左右方向にガイドするための案
内溝30を備えた板25にて両側を覆うから、これら枠
体23,24の箇所を除くように防音材38等を充填し
たしても、枠体23,24内部のリンク片27等に防音
材38等が接触せず、リンク片27の動きを邪魔しな
い。
【0016】図7に示すコーナ密閉基体41は、上密閉
基体5の端部と側方密閉基体12の上端との間に配置さ
れるもので、前記各密閉基体5,12と同じ断面形状で
あって正面視略矩形状の基部42の内面の内角部に、正
面視逆L字状で断面コ字状のアーム部材43をねじ44
止めする。このアーム部材43は、上密閉基体5及び側
方密閉基体12の内面にそれぞれ嵌入する。そして、ア
ーム部材43の両外側面には、前記上密閉基体5及び側
方密閉基体12の内面に形成されたレール部45(図3
及び図4参照)に嵌まって転動可能な複数のコロ46が
取付けられている。前記基部42内面の外角部には、前
記と同様の長手シール片17を備えると共に、正面視L
字状の取付け片47を介して軟質ゴム製のひれ状の補助
シール片48が配置されている。
基体5の端部と側方密閉基体12の上端との間に配置さ
れるもので、前記各密閉基体5,12と同じ断面形状で
あって正面視略矩形状の基部42の内面の内角部に、正
面視逆L字状で断面コ字状のアーム部材43をねじ44
止めする。このアーム部材43は、上密閉基体5及び側
方密閉基体12の内面にそれぞれ嵌入する。そして、ア
ーム部材43の両外側面には、前記上密閉基体5及び側
方密閉基体12の内面に形成されたレール部45(図3
及び図4参照)に嵌まって転動可能な複数のコロ46が
取付けられている。前記基部42内面の外角部には、前
記と同様の長手シール片17を備えると共に、正面視L
字状の取付け片47を介して軟質ゴム製のひれ状の補助
シール片48が配置されている。
【0017】従って、移動パネル1の移動時等におい
て、図8(a)のように、上密閉基体5が上凹溝部材3
内に後退して嵌まり、側方密閉基体12が横凹溝部材1
4内に後退して嵌まっている状態では、前アーム部材4
3の横向き先端部及び下向き先端部がそれぞれ上密閉基
体5の端部と側方密閉基体12の上端部に深く嵌まり込
んでいるから、コーナ密閉基体41の基部42も、表装
板13のコーナ部の内側に入り込んでいる。
て、図8(a)のように、上密閉基体5が上凹溝部材3
内に後退して嵌まり、側方密閉基体12が横凹溝部材1
4内に後退して嵌まっている状態では、前アーム部材4
3の横向き先端部及び下向き先端部がそれぞれ上密閉基
体5の端部と側方密閉基体12の上端部に深く嵌まり込
んでいるから、コーナ密閉基体41の基部42も、表装
板13のコーナ部の内側に入り込んでいる。
【0018】側方密閉基体12が側壁11に接近した位
置で移動パネル1を停止させ、前記作動部としてのピニ
オンギヤ33を図示しないハンドルにて図5の矢印B方
向に回転すると、上下対のリンク片27,27の先端間
の距離が拡がり、上下の縦杆22,22が上下に互いに
離れるように移動して上下の密閉基体5,6がそれぞれ
天井レール10の下面の支持枠18及び床面37方向に
突出すると共に、伝動機構部36,36を介して横杆3
5,35が突出するので、側方密閉基体12は側壁11
方向に突出する。すると、コーナ密閉基体41のアーム
部材43が上密閉基体5の端部と側方密閉基体12の上
端とから突出し(図8(b)参照)、当該コーナ密閉基
体41における長手シール片19と補助シール片48と
が、前記支持枠18と側壁11とのコーナ部の隙間を密
閉するように斜め外向きに突出できるのである。
置で移動パネル1を停止させ、前記作動部としてのピニ
オンギヤ33を図示しないハンドルにて図5の矢印B方
向に回転すると、上下対のリンク片27,27の先端間
の距離が拡がり、上下の縦杆22,22が上下に互いに
離れるように移動して上下の密閉基体5,6がそれぞれ
天井レール10の下面の支持枠18及び床面37方向に
突出すると共に、伝動機構部36,36を介して横杆3
5,35が突出するので、側方密閉基体12は側壁11
方向に突出する。すると、コーナ密閉基体41のアーム
部材43が上密閉基体5の端部と側方密閉基体12の上
端とから突出し(図8(b)参照)、当該コーナ密閉基
体41における長手シール片19と補助シール片48と
が、前記支持枠18と側壁11とのコーナ部の隙間を密
閉するように斜め外向きに突出できるのである。
【0019】次に、図4、図10及び図11を参照しな
がら、隣接する2つの移動パネル1,1の召し合わせ部
の構成について説明する。図10は一方の移動パネル1
における移動方向の前端もしくは後端面を示し、この端
面の中心線を挟んで一方寄りに上下長手の突条部50が
形成され、また前記中心線を挟んで突条部50と対称位
置には上下長手の凹溝部51が形成された端部材52を
枠体2に固定したものであり、他方の移動パネル1で
は、端部材52を上下逆向きに取付けすることで、前記
一方の移動パネル1におけるものと、凹溝部51と突条
部50とが前記中心線を挟んで逆位置になり、互いに嵌
合しあう(召し合わせできる)ように構成されている
(図4参照)。これら端部材52はアルミ押出型材にて
構成することが好ましい。
がら、隣接する2つの移動パネル1,1の召し合わせ部
の構成について説明する。図10は一方の移動パネル1
における移動方向の前端もしくは後端面を示し、この端
面の中心線を挟んで一方寄りに上下長手の突条部50が
形成され、また前記中心線を挟んで突条部50と対称位
置には上下長手の凹溝部51が形成された端部材52を
枠体2に固定したものであり、他方の移動パネル1で
は、端部材52を上下逆向きに取付けすることで、前記
一方の移動パネル1におけるものと、凹溝部51と突条
部50とが前記中心線を挟んで逆位置になり、互いに嵌
合しあう(召し合わせできる)ように構成されている
(図4参照)。これら端部材52はアルミ押出型材にて
構成することが好ましい。
【0020】図10に示すごとく、前記端部材52の上
下端には、前記凹溝部51及び突条部50の外側の平坦
板部52aの箇所に上向き及び下向きに開放された所定
の上下長さの切欠き部56,56を形成する一方、上下
密閉基体5,6の両側端面を覆うように上下長手のカバ
ー片54,54がビス55止めされている。そして、該
各カバー片54は、上下各密閉基体5,6が上凹溝部材
3、下凹溝部材4にそれぞれ嵌入するとき、前記切欠き
部56の箇所に嵌まり込むことができる。また、図4に
示すように、隣接する2つの移動パネル1,1の前後端
が召し合わせ状態になったときの寸法T1の隙間内に
は、隣接する密閉基体5(6)の端部に装着された端カ
バー片54,54が若干隔てて対面し、且つ前記隙間を
埋めるようになっている。
下端には、前記凹溝部51及び突条部50の外側の平坦
板部52aの箇所に上向き及び下向きに開放された所定
の上下長さの切欠き部56,56を形成する一方、上下
密閉基体5,6の両側端面を覆うように上下長手のカバ
ー片54,54がビス55止めされている。そして、該
各カバー片54は、上下各密閉基体5,6が上凹溝部材
3、下凹溝部材4にそれぞれ嵌入するとき、前記切欠き
部56の箇所に嵌まり込むことができる。また、図4に
示すように、隣接する2つの移動パネル1,1の前後端
が召し合わせ状態になったときの寸法T1の隙間内に
は、隣接する密閉基体5(6)の端部に装着された端カ
バー片54,54が若干隔てて対面し、且つ前記隙間を
埋めるようになっている。
【0021】なお、各凹溝部51内には、図11に示す
ような、断面凹溝内面に複数条のひれシール53aが一
体的に突設された軟質ゴム製のパッキン53を嵌合固定
させると、凹溝部51に他方の突条部50が嵌まり込ん
だとき、隣接する移動パネル1の召し合わせ部分にて音
及び光が移動パネル1の厚み方向に漏れない効果を向上
させることができると共に、停止している移動パネル1
の後端に前進してくる移動パネル1の前端が嵌まり込む
とき、当該移動中の移動パネル1がその厚み方向に若干
揺れても、凹溝部51に対する突条部50の嵌合動作中
に干渉しあって破損するという故障も防止できる。
ような、断面凹溝内面に複数条のひれシール53aが一
体的に突設された軟質ゴム製のパッキン53を嵌合固定
させると、凹溝部51に他方の突条部50が嵌まり込ん
だとき、隣接する移動パネル1の召し合わせ部分にて音
及び光が移動パネル1の厚み方向に漏れない効果を向上
させることができると共に、停止している移動パネル1
の後端に前進してくる移動パネル1の前端が嵌まり込む
とき、当該移動中の移動パネル1がその厚み方向に若干
揺れても、凹溝部51に対する突条部50の嵌合動作中
に干渉しあって破損するという故障も防止できる。
【0022】これらの構成により、移動方向に隣接する
2つの移動パネル1,1の前後端が召し合わせ状態にな
ったとき、上下長手の突条部50及び凹溝部51の上下
端の位置が各移動パネル1における表装板13(本体
2)の上下端縁まで延びているから、その2組の召し合
わせ部分の上下長さが長くなり、音及び光の漏出防止効
果を向上させることができる。
2つの移動パネル1,1の前後端が召し合わせ状態にな
ったとき、上下長手の突条部50及び凹溝部51の上下
端の位置が各移動パネル1における表装板13(本体
2)の上下端縁まで延びているから、その2組の召し合
わせ部分の上下長さが長くなり、音及び光の漏出防止効
果を向上させることができる。
【0023】換言すると、移動パネル1の上下端側の隙
間を密閉するために密閉基体5,6を上下方向に可動と
し、且つ各移動パネル1の移動方向に沿う全長にわたっ
て密閉するには、移動パネル1の前後端部材52,52
より外側まで密閉基体5,6の端部を延ばす必要から、
前記切欠き部56は必須となるが、この切欠き部56の
存在のために、召し合わせ部分の上下長さが短くなる
と、隣接する移動パネル1,1の前後端面における上下
方向の密閉長さが短くなってしまうが、本発明のよう
に、切欠き部56が突条部50と凹溝部51とによる召
し合わせ部分よりも中心線から外方向に外れた位置に形
成されることより、前記上下方向の密閉長さを短くする
ことなく、移動パネルの上下及び移動方向の前後の密閉
性を向上させることができるのである。
間を密閉するために密閉基体5,6を上下方向に可動と
し、且つ各移動パネル1の移動方向に沿う全長にわたっ
て密閉するには、移動パネル1の前後端部材52,52
より外側まで密閉基体5,6の端部を延ばす必要から、
前記切欠き部56は必須となるが、この切欠き部56の
存在のために、召し合わせ部分の上下長さが短くなる
と、隣接する移動パネル1,1の前後端面における上下
方向の密閉長さが短くなってしまうが、本発明のよう
に、切欠き部56が突条部50と凹溝部51とによる召
し合わせ部分よりも中心線から外方向に外れた位置に形
成されることより、前記上下方向の密閉長さを短くする
ことなく、移動パネルの上下及び移動方向の前後の密閉
性を向上させることができるのである。
【0024】さらに、移動パネル1の上下の密閉状態に
おいて、上下各密閉基体5,6の端面に取付けられた端
カバー片54,54同士が接近して、この対面する端カ
バー片54,54間の隙間を少なくできると共に、図1
0に示すように、切欠き部56の開放端から略半分程度
上向きもしくは下向きに突出している端カバー片54に
対して、各移動パネル1の端面の幅方向の中心線寄りに
位置する2組の突条部50と凹溝部51とによる召し合
わせ部分が端カバー片54の上下方向に一部の長さにお
いて重複していることと、上下に重複していない箇所で
も、前記2組の突条部50と凹溝部51とによる召し合
わせ部分が存在することにより、音及び光の漏出防止効
果をより向上させることができるのである。
おいて、上下各密閉基体5,6の端面に取付けられた端
カバー片54,54同士が接近して、この対面する端カ
バー片54,54間の隙間を少なくできると共に、図1
0に示すように、切欠き部56の開放端から略半分程度
上向きもしくは下向きに突出している端カバー片54に
対して、各移動パネル1の端面の幅方向の中心線寄りに
位置する2組の突条部50と凹溝部51とによる召し合
わせ部分が端カバー片54の上下方向に一部の長さにお
いて重複していることと、上下に重複していない箇所で
も、前記2組の突条部50と凹溝部51とによる召し合
わせ部分が存在することにより、音及び光の漏出防止効
果をより向上させることができるのである。
【0025】
【発明の効果】以上に詳述したように、請求項1に記載
の発明の吊懸式移動パネルの召し合わせ装置は、吊懸式
移動パネルにおける本体の上端及び下端に密閉基体を突
出、後退動可能に配設し、前記本体内に配置した伝動機
構を介して前上下両密閉基体を一斉に昇降駆動するよう
に構成してなる吊懸式移動パネルにおいて、当該移動パ
ネルの移動方向に対面する側端面には、その側端面の幅
方向の中心線を挟んで片方に上下長手の突条部が配置さ
れ、他方に上下長手の凹溝部が配置されてなる召し合わ
せ部を設けて、隣接する移動パネルにおける側端面に設
けた前記と対称状の召し合わせ部と相互に嵌合するよう
に構成する一方、前記側端面の上下端には前記突条部と
凹溝部とを挟む外側には、前記上下密閉基体の端部が通
過する切欠き部を設けたものである。
の発明の吊懸式移動パネルの召し合わせ装置は、吊懸式
移動パネルにおける本体の上端及び下端に密閉基体を突
出、後退動可能に配設し、前記本体内に配置した伝動機
構を介して前上下両密閉基体を一斉に昇降駆動するよう
に構成してなる吊懸式移動パネルにおいて、当該移動パ
ネルの移動方向に対面する側端面には、その側端面の幅
方向の中心線を挟んで片方に上下長手の突条部が配置さ
れ、他方に上下長手の凹溝部が配置されてなる召し合わ
せ部を設けて、隣接する移動パネルにおける側端面に設
けた前記と対称状の召し合わせ部と相互に嵌合するよう
に構成する一方、前記側端面の上下端には前記突条部と
凹溝部とを挟む外側には、前記上下密閉基体の端部が通
過する切欠き部を設けたものである。
【0026】この構成により、移動方向に隣接するつの
移動パネルの前後端が召し合わせ状態になったとき、上
下長手の突条部及び凹溝部の上下端の位置が各移動パネ
ルにおける本体の上下端縁まで延びているから、その召
し合わせ部分の上下長さが長くなり、音及び光の漏出防
止効果を向上させることができる。そして、移動パネル
の上下端側の隙間を密閉するために密閉基体を上下方向
に可動とし、且つ各移動パネルの移動方向に沿う全長に
わたって密閉するには、移動パネルの前後端面(移動方
向に対面する側端面)より外側まで密閉基体の端部を延
ばす必要から、前記切欠き部は必須となるが、この切欠
き部の存在のために、召し合わせ部分の上下長さが短く
なると、隣接する移動パネルの前後端面における上下方
向の密閉長さが短くなってしまうが、本発明のように、
切欠き部が突条部と凹溝部とによる召し合わせ部分より
も外側方向に外れた位置に形成されることより、前記上
下方向の密閉長さを短くすることなく、移動パネルの上
下及び移動方向の前後の密閉性を向上させることができ
るという効果を奏するのである。
移動パネルの前後端が召し合わせ状態になったとき、上
下長手の突条部及び凹溝部の上下端の位置が各移動パネ
ルにおける本体の上下端縁まで延びているから、その召
し合わせ部分の上下長さが長くなり、音及び光の漏出防
止効果を向上させることができる。そして、移動パネル
の上下端側の隙間を密閉するために密閉基体を上下方向
に可動とし、且つ各移動パネルの移動方向に沿う全長に
わたって密閉するには、移動パネルの前後端面(移動方
向に対面する側端面)より外側まで密閉基体の端部を延
ばす必要から、前記切欠き部は必須となるが、この切欠
き部の存在のために、召し合わせ部分の上下長さが短く
なると、隣接する移動パネルの前後端面における上下方
向の密閉長さが短くなってしまうが、本発明のように、
切欠き部が突条部と凹溝部とによる召し合わせ部分より
も外側方向に外れた位置に形成されることより、前記上
下方向の密閉長さを短くすることなく、移動パネルの上
下及び移動方向の前後の密閉性を向上させることができ
るという効果を奏するのである。
【0027】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の吊懸式移動パネルの召し合わせ装置において、
前記上下密閉基体の端部には、前記各切欠き部に嵌まる
端カバー片を装着したものである。この構成によれば、
移動パネルの上下の密閉状態において、上下各密閉基体
の端面に取付けられた端カバー片同士が接近して、この
対面する端カバー片間の隙間を少なくできると共に、切
欠き部の開放端から略半分程度上向きもしくは下向きに
突出している端カバー片に対して、各移動パネルの端面
の幅方向の中心線寄りに位置する2組の突条部と凹溝部
とによる召し合わせ部分がそれよりも外側位置の端カバ
ー片の上下方向に一部の長さにおいて重複していること
と、上下に重複していない箇所でも、前記2組の突条部
と凹溝部とによる召し合わせ部分が存在することによ
り、音及び光の漏出防止効果をより向上させることがで
きるのである。
に記載の吊懸式移動パネルの召し合わせ装置において、
前記上下密閉基体の端部には、前記各切欠き部に嵌まる
端カバー片を装着したものである。この構成によれば、
移動パネルの上下の密閉状態において、上下各密閉基体
の端面に取付けられた端カバー片同士が接近して、この
対面する端カバー片間の隙間を少なくできると共に、切
欠き部の開放端から略半分程度上向きもしくは下向きに
突出している端カバー片に対して、各移動パネルの端面
の幅方向の中心線寄りに位置する2組の突条部と凹溝部
とによる召し合わせ部分がそれよりも外側位置の端カバ
ー片の上下方向に一部の長さにおいて重複していること
と、上下に重複していない箇所でも、前記2組の突条部
と凹溝部とによる召し合わせ部分が存在することによ
り、音及び光の漏出防止効果をより向上させることがで
きるのである。
【図1】移動パネルの正面図である。
【図2】移動パネルの主要部品の斜視図である。
【図3】移動パネルの上部の断面図である。
【図4】図1のIV−IV線矢視拡大断面図である。
【図5】主枠体及び副枠体の箇所の一方の板を除いた状
態の正面図である。
態の正面図である。
【図6】図5のVI−VI線矢視拡大断面図である。
【図7】コーナ密閉基体の正面図である。
【図8】(a)はコーナ密閉基体が没した状態の正面
図、(b)はコーナ密閉基体が突出した状態の一部切欠
き正面図である。
図、(b)はコーナ密閉基体が突出した状態の一部切欠
き正面図である。
【図9】(a)はコーナ密閉基体の拡大断面図、(b)
は図8のIX−IX線矢視拡大断面図である。
は図8のIX−IX線矢視拡大断面図である。
【図10】図4のX−X矢視で示す移動パネルの端面図
である。
である。
【図11】パッキンの拡大断面図である。
1 移動パネル 2 本体 3 上凹溝部材 4 下凹溝部材 5 上密閉基体 6 下密閉基体 12 側方密閉基体 17 長手シール片 22 縦杆 23 主枠体 24 副枠体 27 リンク片 28 ピン 29 連結ピン 30 案内溝 31 ラック 32 横長作動杆 33 ピニオンギヤ 50 突条部 51 凹溝部 52 端部材 52a 平坦板部 53 パッキン 54 端カバー片 56 切欠き部
Claims (2)
- 【請求項1】 吊懸式移動パネルにおける本体の上端及
び下端に密閉基体を突出、後退動可能に配設し、前記本
体内に配置した伝動機構を介して前上下両密閉基体を一
斉に昇降駆動するように構成してなる吊懸式移動パネル
において、当該移動パネルの移動方向に対面する側端面
には、その側端面の幅方向の中心線を挟んで片方に上下
長手の突条部が配置され、他方に上下長手の凹溝部が配
置されてなる召し合わせ部を設けて、隣接する移動パネ
ルにおける側端面に設けた前記と対称状の召し合わせ部
と相互に嵌合するように構成する一方、前記側端面の上
下端には前記突条部と凹溝部とを挟む外側には、前記上
下密閉基体の端部が通過する切欠き部を設けたことを特
徴とする吊懸式移動パネルの召し合わせ装置。 - 【請求項2】 前記上下密閉基体の端部には、前記各切
欠き部に嵌まる端カバー片を装着したことを特徴とする
請求項1に記載の吊懸式移動パネルの召し合わせ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34940097A JP3698230B2 (ja) | 1997-12-18 | 1997-12-18 | 吊懸式移動パネルの召し合わせ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34940097A JP3698230B2 (ja) | 1997-12-18 | 1997-12-18 | 吊懸式移動パネルの召し合わせ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11182156A true JPH11182156A (ja) | 1999-07-06 |
JP3698230B2 JP3698230B2 (ja) | 2005-09-21 |
Family
ID=18403501
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34940097A Expired - Fee Related JP3698230B2 (ja) | 1997-12-18 | 1997-12-18 | 吊懸式移動パネルの召し合わせ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3698230B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011153477A (ja) * | 2010-01-28 | 2011-08-11 | Bunka Shutter Co Ltd | 移動間仕切りパネルの密閉体移動機構 |
CN111593832A (zh) * | 2019-07-17 | 2020-08-28 | 中建材创新科技研究院有限公司 | 一种隔断 |
-
1997
- 1997-12-18 JP JP34940097A patent/JP3698230B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011153477A (ja) * | 2010-01-28 | 2011-08-11 | Bunka Shutter Co Ltd | 移動間仕切りパネルの密閉体移動機構 |
CN111593832A (zh) * | 2019-07-17 | 2020-08-28 | 中建材创新科技研究院有限公司 | 一种隔断 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3698230B2 (ja) | 2005-09-21 |
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