JPH102167A - 防音ドア - Google Patents

防音ドア

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JPH102167A
JPH102167A JP8177482A JP17748296A JPH102167A JP H102167 A JPH102167 A JP H102167A JP 8177482 A JP8177482 A JP 8177482A JP 17748296 A JP17748296 A JP 17748296A JP H102167 A JPH102167 A JP H102167A
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Tatsuhiro Yamazaki
達宏 山崎
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 召合せ部の遮音性の向上によって防音性能を
改善できるとともに、召合せ部のコンパクト化とデザイ
ン上の自由度の向上を図ることができる防音ドアを提供
する。 【解決手段】 ドア枠2と、ドア枠2を両開き戸形式で
開閉するとともに、閉時に召合せ面が互いに当接する召
合せ部14、15をそれぞれ有する2枚のドアパネル3
a、3bと、2枚のドアパネル3a、3bの召合せ部1
4、15の一方14に設けられ、2枚のドアパネル1
4、15の閉時に、他方の召合せ部15のシール面に密
着することによって、召合せ部14、15間をシールす
る第1弾性気密部材18と、を備え、この第1弾性気密
部材18が、一方の召合せ部14の召合せ面から突出し
て設けられ、シール面が、他方の召合せ部15の召合せ
面から落ち込んだ凹面で構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、楽器練習室やカラ
オケボックスなどの防音室、あるいは演奏ホールなど
に、これらの室内外間を防音するために設けられる、両
開き戸形式の防音ドアに関する。
【0002】
【従来の技術】図10および図11は、この種の従来の
一般的な防音ドアの上部側における構成を示している。
この防音ドア51は、両開き戸形式のものであり、ドア
枠52を開閉する回動自在の左右のドアパネル53a、
53bを備えている。両ドアパネル53a、53bの背
面上端部にはそれぞれ、帯状の鋼板54が、左右方向に
延びるように取り付けられている。一方、ドア枠52の
上横枠55の下面には戸当り材56が設けられ、この戸
当り材56の前面すなわち戸当り面に、マグネットパッ
キン57が取り付けられている。そして、図10に示す
ように、ドアパネル53a、53bを閉じたとき、その
鋼板54が、マグネットパッキン57のマグネット58
の吸着作用により、マグネットパッキン57に密着し、
ドアパネル53a、53bと戸当り材56の間の隙間を
塞ぐことによって、戸当り部分の遮音を行うようになっ
ている。
【0003】また、左右のドアパネル53a、53bの
互いに対向する側の端部には、召合せ材59、60がそ
れぞれ設けられている。左召合せ材59は、左ドアパネ
ル53aと前面が面一の基部59aと、基部59aから
後方に突出するとともに右方に屈曲した突出部59bと
によって、断面L形に形成されている。突出部59b
は、戸当り材56と干渉しないよう、基部59aよりも
1段低くなっているとともに、その前面に上下方向に形
成された取付け溝61に、召合せ用のマグネットパッキ
ン62が、突出部59bと上面が面一の状態で収容され
ている。
【0004】一方、右召合せ材60は、右ドアパネル5
3bと背面が面一の基部60aと、基部60aから前方
に突出するとともに左方に屈曲した突出部60bとによ
って、断面L形に形成されており、基部60aの背面に
は、マグネットパッキン62に対応する位置に、鋼板6
3が取り付けられている。そして、左ドアパネル53a
に続いて右ドアパネル53bを閉じたときに、鋼板63
が、マグネットパッキン62のマグネット64の吸着作
用により、マグネットパッキン62に密着して、この部
分の隙間を塞ぐと同時に、左召合せ材59の基部59a
の前面に右召合せ材60の突出部60bの背面が当接す
ることによって、召合せ部分の遮音を行うようになって
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の防音ドア51では、図10に示すように、戸当り材5
6と左召合せ材59の突出部59bとの間から両マグネ
ットパッキン57、62間に連なる直線的な隙間Cが生
じる。このため、例えば、同図に矢印で示すように、後
方から隙間Cに向かって進んできた音S1が、直線的な
隙間Cを通って両マグネットパッキン57、62間の空
間に容易に漏れてしまい、このことが防音ドア51の防
音性能を低下させる原因となる。
【0006】また、この防音ドア51では、マグネット
パッキン62に密着される鋼板63が、右召合せ材60
の背面に、これとほぼ面一の状態で取り付けられてい
る。このため、例えば、図11に矢印で示すように、音
S2が右召合せ材60の背面に沿ってマグネットパッキ
ン62に向かってきた場合には、音S2の一部が密着部
を直線的に通って、両召合せ材59、60の間の空間に
比較的容易に漏れてしまうため、やはり防音ドア51の
防音性能を低下させる原因になる。
【0007】さらに、左召合せ材59の取付け溝61に
マグネットパッキン62全体を収容する必要があるた
め、左召合せ材59の奥行寸法を少なくともマグネット
パッキン62よりも大きくしなければならず、このこと
が、召合せ部のデザイン上の制約になっている。
【0008】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであり、召合せ部の遮音性の向上によっ
て防音性能を改善できるとともに、召合せ部のコンパク
ト化とデザイン上の自由度の向上を図ることができる防
音ドアを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の防音ドアは、ドア枠と、ドア枠を両開き戸
形式で開閉するとともに、閉時に召合せ面が互いに当接
する召合せ部をそれぞれ有する2枚のドアパネルと、2
枚のドアパネルの召合せ部の一方に設けられ、2枚のド
アパネルの閉時に、他方の召合せ部のシール面に密着す
ることによって、召合せ部間をシールする第1弾性気密
部材と、を備え、この第1弾性気密部材が、一方の召合
せ部の召合せ面から突出して設けられ、シール面が、他
方の召合せ部の召合せ面から落ち込んだ凹面で構成され
ていることを特徴としている。
【0010】この構成によれば、ドアパネルを閉じたと
きに、召合せ部の召合せ面同士が当接するとともに、一
方の召合せ部の召合せ面から突出して設けられた第1弾
性気密部材が、他方の召合せ部の召合せ面から落ち込ん
だ凹面として形成されたシール面に密着することによっ
て、召合せ部の遮音を行う。この場合、両召合せ部同士
が、召合せ面、シール面への移行部分およびシール面に
よって、折れ曲がった状態で係合するので、この部分を
音が通る際に、音の折れ曲がりを生じさせることがで
き、この音の折れ曲がりにより減衰効果が高められる結
果、両召合せ部間の遮音性が向上する。
【0011】また、第1弾性気密部材が召合せ部から突
出して設けられているので、これ第1弾性気密部材の全
体を召合せ部に収容していた従来と比べて、その分、召
合せ部の奥行寸法を小さくすることができ、したがっ
て、召合せ部のコンパクト化を図れるとともに、デザイ
ン上の自由度も高められる。
【0012】この場合、ドア枠が戸当りを有し、戸当り
およびドアパネルの一方に設けられ、ドアパネルの閉時
に戸当りとドアパネルとの間をシールする第2弾性気密
部材を備え、2枚のドアパネルのうちの先に閉じられる
ドアパネルの召合せ部は、戸当りに対応する部分を残し
て戸当り側に突出する突出部を有し、ドアパネルの閉時
に突出部の少なくとも一部が戸当りに上下方向に対向す
るように構成され、第1弾性気密部材は、ドアパネルの
閉時に、戸当りの一部に近接または当接するとともに、
第2弾性気密部材に上下方向に近接して位置するように
配置されていることが好ましい。
【0013】この構成では、ドアパネルを閉じたとき
に、第2弾性気密部材が戸当りとドアパネルとの間をシ
ールすることによって、両者間の遮音を行う。また、こ
のドアパネルの閉状態において、召合せ部の突出部が戸
当りに上下方向に対向するとともに、第1弾性気密部材
が、戸当りの一部に近接または当接するとともに、第2
弾性気密部材に上下方向に近接して位置する。したがっ
て、召合せ部と戸当りの間に、突出部と戸当りの間か
ら、第1弾性気密部材と戸当りの間を経て、第1弾性気
密部材と第2弾性気密部材の間に至る折れ曲がった経路
が形成されるので、この部分を通過しようとする音に音
の折れ曲がりを生じさせることができ、この音の折れ曲
がりにより減衰効果が高められる結果、召合せ部と戸当
りの間の遮音性が向上する。
【0014】この場合、第1弾性気密部材が召合せの突
出部から上下方向に突出して設けられ、この第1弾性気
密部材の突出した部分とほぼ同じ高さおよび奥行寸法を
有する遮音ブロックが、召合せ部の突出部に、第1弾性
気密部材に隣接して取り付けられていることが好まし
い。
【0015】この構成では、ドアパネルの閉時に、召合
せ部の突出部、戸当りおよび第1弾性気密部材の突出部
分および第2弾性気密部材によって、上記折れ曲がった
通路が形成されるとともに、これに隣接して、召合せ部
の突出部、戸当り、遮音ブロックおよび第2弾性気密部
材によって、同様の折れ曲がった経路が形成される。し
たがって、召合せ部の横方向の全体にわたって、音の折
れ曲がりを生じさせることができるので、召合せ部と戸
当りの間の遮音性がさらに向上する。
【0016】これらの場合、第1弾性気密部材がマグネ
ットパッキンで構成され、シール面に磁性板が取り付け
られていることが好ましい。
【0017】この構成では、マグネットパッキンのマグ
ネットと磁性板との吸着作用によって、シール面への第
1弾性気密部材の密着度が高められ、遮音性がさらに向
上する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を、図面を参照しながら詳細に説明する。図6は、本発
明を適用した防音ドアの正面図である。この防音ドア1
は、ドア枠2と、ドア枠2を両開き戸形式で開閉する左
ドアパネル3a、右ドアパネル3b(総称する場合は
「ドアパネル3」という)とを備えている。なお、以下
では、説明の便宜上、図6を見たときの左右を「左」
「右」、手前側を「前」、奥側を「後」と呼ぶものとす
る。また、この防音ドア1は、基本的に上下対称に構成
されているので、以下の説明では、防音ドア1の上半部
の構成を中心として、述べるものとする。
【0019】ドア枠2は、左右の縦枠4、5と、上下の
横枠6、7で構成されている。図2および図3に示すよ
うに、上横枠6の下面には戸当り材8(戸当り)が取り
付けられている。この戸当り材8は、ほぼ矩形の断面を
有し、上横枠6に沿って連続的に延びている(図7参
照)。また、戸当り材8の前面すなわち戸当り面は、上
戸当り面9aと、その前方に若干突出した下戸当り面9
bとによって構成されている。
【0020】図2および図7に示すように、戸当り材8
の上戸当り面9aには、これに沿って戸当り用のマグネ
ットパッキン10(第2弾性気密部材)が取り付けられ
ている。このマグネットパッキン10は、パッキン本体
11と、パッキン本体11内に収容されたマグネット1
2によって構成されている。パッキン本体11は、例え
ば、軟質塩ビの押出し成形などにより一体成形され、薄
肉中空状の一様な断面形状を有しており、後ろ側から順
に、上戸当り面9aに固定されたU字状の取付け部11
aと、楕円形の可撓部11bと、マグネット12を収容
する矩形のマグネット収容部11cとによって、構成さ
れている。
【0021】一方、各ドアパネル3は、図示しない吸音
材や遮音材を内蔵していて、それにより、ドアパネル3
自身が高い遮音性能を有するように構成されている。左
右のドアパネル3a、3bはそれぞれ、ドア枠2の左右
の縦枠4、5の前部に、丁番13を介して、回動自在に
取り付けられており、これらを閉じるときは左ドアパネ
ル3a、右ドアパネル3bの順で、開くときは逆の順
で、開閉操作される。図1に示すように、左右のドアパ
ネル3a、3bの背面上端部には、マグネットパッキン
10に対応する位置に、細長い帯状の鋼板21がそれぞ
れ取り付けられている。
【0022】左右のドアパネル3a、3bの互いの召合
せ部分には、召合せ材14、15(召合せ部)がそれぞ
れ設けられている。図1および図4に示すように、右召
合せ材15は、上下方向に延びるとともに、右ドアパネ
ル3bの左側面に上面および背面が面一の状態で固定さ
れた基部15aと、基部15aの前端から左方に屈曲し
て延びる突出部15bとによって、平面形状がL形に形
成されている。基部15aの背面の隅部には、鋼板21
が取り付けられる上端部を残して、切欠き溝16が上下
方向に延びるように形成されており、この切欠き溝16
の底面(シール面)に細長い帯状の鋼板17(磁性板)
が取り付けられている。
【0023】一方、左召合せ材14は、右召合せ材15
と同様、上下方向に延びるとともに、左ドアパネル3a
の右側面に、上面および前面が面一の状態で固定された
基部14aと、基部14aの後端から右方に屈曲して延
びる突出部14bとによって、平面形状がL形に形成さ
れている。突出部14bは、戸当り材8と干渉しないよ
う、基部14aよりも所定高さ分だけ低く形成されてい
る。
【0024】左召合せ材14の突出部14bの前面に
は、取付け溝14cが上下方向に延びるように形成さ
れ、この取付け溝14cに、召合せ用のマグネットパッ
キン18(第1弾性気密部材)が取り付けられている。
このマグネットパッキン18は、図5に示すように、戸
当り用のマグネットパッキン10と同様、パッキン本体
19と、パッキン本体19内に収容されたマグネット2
0によって構成されている。パッキン本体19は、軟質
塩ビの押出し成形などにより一体成形され、薄肉中空状
の一様な断面形状を有していて、断面矢形の取付け部1
9aと、これに連なる楕円形の可撓部19bと、さらに
これに連なり、マグネット20を収容する矩形のマグネ
ット収容部19cとによって、構成されている。
【0025】このように構成されたマグネットパッキン
18は、その取付け部19aを、左召合せ材14の突出
部14bの取付け溝14cに差し込むことによって、マ
グネット収容部19cが突出部14bから前方に突出し
た状態で、かつ上端部が突出部14bの上面から所定長
さ分だけ上方に若干突出するようにして、左召合せ材1
4に取り付けられている。なお、矢形の取付け部19a
の幅は取付け溝14cの幅よりも若干大きく設定されて
おり、このような寸法関係から、取付け溝14cに押し
込んだときの取付け部19aの弾性復帰力を利用して、
マグネットパッキン18を左召合せ材14に抜止め状態
で簡単に設置することができる。
【0026】次に、上記構成の防音ドア1による防音動
作を説明する。図2は、左ドアパネル3aだけを閉じた
状態を示している。すなわち、左ドアパネル3aを閉じ
てゆくと、同図に示すように、左召合せ材14の突出部
14bが部分的に戸当り材8の下側に入り込むととも
に、左ドアパネル3aの背面の鋼板21が、戸当り材8
に取り付けたマグネットパッキン10のマグネット12
の吸着作用によって、マグネットパッキン10に密着す
ることにより、左ドアパネル3aと戸当り材8の間をシ
ールする。この場合、マグネットパッキン10の可撓部
11bが圧縮されることによって、マグネットパッキン
18の、突出部14bから突出した部分が、戸当り材8
の下戸当り面9bに当接した状態になる。
【0027】次いで、右ドアパネル3bを閉じてゆく
と、図3および図4に示すように、左ドアパネル3aの
場合と同様に、鋼板21がマグネットパッキン10に密
着することにより、右ドアパネル3bと戸当り材8の間
をシールする。また、右ドアパネル3bに形成した切欠
き溝16が左ドアパネル3aのマグネットパッキン18
にはまり込み、切欠き溝16に取り付けた鋼板17が、
マグネットパッキン18のマグネット20の吸着作用に
よって、マグネットパッキン18に密着することによ
り、両召合せ材14、15の後部間をシールする。この
場合も、マグネットパッキン18の可撓部19bが圧縮
されることによって、左召合せ材14の基部14aの前
面に、右召合せ材15の突出部15bの背面が当接した
状態になる。
【0028】以上のようにして両ドアパネル3a、3b
が閉じられた状態では、図4に示すように、両召合せ材
14、15同士が、互いの召合せ面からマグネットパッ
キン18と鋼板17との密着面に至る間で、折れ曲がっ
た状態で係合している。したがって、例えば、図4に矢
印で示すように、音S2が右召合せ材15の背面に沿っ
てマグネットパッキン18に向かってきた場合でも、こ
の折れ曲がった係合部を通る際に、音の折れ曲がりを生
じさせることができ、この音の折れ曲がりによって減衰
効果が高められる結果、両召合せ材14、15間の遮音
性を向上させることができる。
【0029】また、マグネットパッキン18が左召合せ
材14から部分的に突出して設けられているので、マグ
ネットパッキンの全体を召合せ材に収容していた従来と
比べて、その分、召合せ材の奥行寸法を小さくすること
ができ、したがって、召合せ材のコンパクト化を図れる
とともに、デザイン上の自由度も向上する。
【0030】さらに、両ドアパネル3a、3bが閉じら
れた状態では、図3に示すように、左召合せ材14と戸
当り材8の間に、突出部14bと戸当り材8の間から、
マグネットパッキン18と戸当り材8の間を経て、マグ
ネットパッキン18とマグネットパッキン10の間に至
る折れ曲がった経路が形成される。したがって、例え
ば、同図に矢印で示すように、音S1がこの部分に向か
って後方から進んできた場合でも、この部分を通過する
際に、音の折れ曲がりを生じさせることができ、召合せ
材14、15と戸当り材8の間の遮音性を向上させるこ
とができる。
【0031】図8および図9は、本発明の第2実施形態
による防音ドアを示している。この防音ドアは、前述し
た第1実施形態による防音ドア1と比較し、左召合せ材
14の突出部14bの上面に、マグネットパッキン18
に隣接して、遮音ブロック22が取り付けられている点
だけが異なるものである。遮音ブロック22は、鉛を含
有したゴムなどの遮音性の高い材料で構成され、マグネ
ットパッキン18とほぼ同じ高さおよび奥行寸法を有す
るとともに、突出部14bの幅いっぱいに設けられてい
る。
【0032】したがって、この第2実施形態の防音ドア
では、左召合せ材14の突出部14b、戸当り材8およ
びマグネットパッキン18の突出部分およびマグネット
パッキン10による折れ曲がり経路が、第1実施形態と
同様に形成されるのに加えて、左召合せ材14の突出部
14b、戸当り材8、遮音ブロック22およびマグネッ
トパッキン10によって、同様の折れ曲がり経路が形成
される。したがって、図3のS1のような前方に進んで
きた音に対して、召合せ材14、15の幅方向の全体に
わたって、音の折れ曲がりを生じさせることができるの
で、召合せ材14、15と戸当り材8の間の遮音性をさ
らに向上させることができる。
【0033】なお、これまでは、防音ドア1の上半部を
例として説明してきたが、前述したように、防音ドア1
は基本的に上下対称に構成されており、これまでの説明
は、防音ドア1の下半部にも、上下逆の関係でそのまま
あてはまるので、その詳細は省略するものとする。
【0034】なお、本発明は、説明した実施形態に限定
されることなく、種々の態様で実施することができる。
例えば、実施形態では、左召合せ材14の突出部14b
にマグネットパッキン18を取り付けるとともに、右召
合せ材15に切欠き溝16を形成して鋼板17を取り付
けているが、これを逆の関係、すなわち突出部14bに
切欠き溝16および鋼板17を設ける一方、右召合せ材
15にマグネットパッキン18を取り付けるようにして
もよい。
【0035】また、弾性気密部材としてマグネットパッ
キンを鋼板と組み合わせて用いているが、他の適当なシ
ール材を使用できることは、もちろんである。その他、
細部の構成を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜、
変更することが可能である。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の防音ドア
は、召合せ部の遮音性の向上によって防音性能を改善で
きるとともに、召合せ部のコンパクト化とデザイン上の
自由度の向上を図ることができるなどの効果を有してい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による防音ドアの要部を
示す斜視図である。
【図2】一枚のドアパネルを閉じた状態の防音ドアの側
断面図である。
【図3】さらにもう1枚のドアパネルを閉じた状態の防
音ドアの側断面図である。
【図4】図3と同じ状態の防音ドアの水平断面図であ
る。
【図5】防音ドアの召合せ部に用いられるマグネットパ
ッキンの横断面図である。
【図6】防音ドアを閉じた状態の外観全体を示す正面図
である。
【図7】防音ドアを開いた状態の部分斜視図である。
【図8】本発明の第2実施形態による防音ドアの、図1
に対応する斜視図である。
【図9】図8の防音ドアの、図4に対応する水平断面図
である。
【図10】従来の防音ドアの、図3に対応する側断面図
である。
【図11】従来の防音ドアの、図4に対応する水平断面
図である。
【符号の説明】
1 防音ドア 2 ドア枠 3a 左ドアパネル 3b 右ドアパネル 8 戸当り材 10 マグネットパッキン 14 左召合せ材 14b 左召合せ材の突出部 15 右召合せ材 16 切欠き溝 17 鋼板 18 マグネットパッキン 22 遮音ブロック

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドア枠と、 当該ドア枠を両開き戸形式で開閉するとともに、閉時に
    召合せ面が互いに当接する召合せ部をそれぞれ有する2
    枚のドアパネルと、 前記2枚のドアパネルの前記召合せ部の一方に設けら
    れ、当該2枚のドアパネルの閉時に、他方の前記召合せ
    部のシール面に密着することによって、前記召合せ部間
    をシールする第1弾性気密部材と、を備え、 当該第1弾性気密部材が、前記一方の召合せ部の前記召
    合せ面から突出して設けられ、前記シール面が、前記他
    方の召合せ部の前記召合せ面から落ち込んだ凹面で構成
    されていることを特徴とする防音ドア。
  2. 【請求項2】 前記ドア枠が戸当りを有し、当該戸当り
    および前記ドアパネルの一方に設けられ、前記ドアパネ
    ルの閉時に前記戸当りと前記ドアパネルとの間をシール
    する第2弾性気密部材を備え、前記2枚のドアパネルの
    うちの先に閉じられる前記ドアパネルの前記召合せ部
    は、前記戸当りに対応する部分を残して当該戸当り側に
    突出する突出部を有し、前記ドアパネルの閉時に当該突
    出部の少なくとも一部が前記戸当りに上下方向に対向す
    るように構成され、前記第1弾性気密部材は、前記ドア
    パネルの閉時に、前記戸当りの一部に近接または当接す
    るとともに、前記第2弾性気密部材に上下方向に近接し
    て位置するように配置されていることを特徴とする、請
    求項1に記載の防音ドア。
  3. 【請求項3】 前記第1弾性気密部材が前記召合せの前
    記突出部から上下方向に突出して設けられ、この第1弾
    性気密部材の突出した部分とほぼ同じ高さおよび奥行寸
    法を有する遮音ブロックが、前記召合せ部の前記突出部
    に、前記第1弾性気密部材に隣接して取り付けられてい
    ることを特徴とする、請求項2に記載の防音ドア。
  4. 【請求項4】 前記第1弾性気密部材がマグネットパッ
    キンで構成され、前記シール面に磁性板が取り付けられ
    ていることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか
    に記載の防音ドア。
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