JP2003120150A - 防音機能付の建築用シャッター装置 - Google Patents
防音機能付の建築用シャッター装置Info
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Abstract
て、開閉作動時に遮音材により発生する異音が防止され
るように構成する。 【解決手段】 シャッターカーテン2が繰出される躯体
開口縁部となる屋外側まぐさ19の取付け片部9bに、
シャッターカーテン2の幅方向に長く形成された遮音材
20の上下一対を固定して、遮音材20をカーテン面に
弾圧状に当接させてカーテン面とのあいだを塞いで防音
するにあたり、前記遮音材20は、シート状の基部20
aの先端部に、シャッターカーテン2を構成するスラッ
ト3同志の連結部の隙間Sより大きい外形のリング状部
20bが形成されたものに構成されている。
Description
築物の開口部に建付けられる防音機能付の建築用シャッ
ター装置の技術分野に属するものである。
たくない場合や、これとは逆に外部の騒音を建物内に入
れないようにするため、開口部に防音機能付の建築用シ
ャッター装置を設けることが提唱されている。このよう
なシャッター装置としては、複数のスラットを開閉方向
に連装したシャッターカーテンを、開口部上方に設けた
巻取りドラムに巻装し、開口部の開閉は、シャッターカ
ーテンを巻取りドラムに対して巻出し、巻取りすること
で行うが、このとき、シャッターカーテンは、躯体開口
部の上縁部から繰出されることになり、この繰出し部に
おいて躯体とシャッターカーテンの屋外側面とのあいだ
に隙間が形成されるため、該隙間からの音の出入りを遮
断するための防音対策が必要となる。そこで、従来、防
音対策として、図15に示すように、前記繰出し部であ
る躯体開口縁部に相当する屋外側のまぐさ32に、シャ
ッターカーテン2の幅方向に長く上下一対となったゴム
製の遮音材33を設け、該遮音材33の先端部33aを
カーテン面に当接させることで、躯体開口部とシャッタ
ーカーテン2の屋外側カーテン面とのあいだの隙間Hを
塞ぐようにしており、これによって、防音が計られてい
る。
カーテン2は、複数のスラットを連結することで構成さ
れており、これらスラット3の連結部には、シャッター
カーテンの屋外側のカーテン面から屋内側に退避する
(陥没する)隙間Sが形成されている。一方、前記従来
の遮音材33は、図14に示すようにシート状体となっ
ていて、先端はシャッターカーテン2の隙間Sよりも小
さいものになっている。このため、シャッターカーテン
2を開閉作動する過程で、遮音材33の先端部33aが
スラット3間の連結部である隙間Sに対向する毎に落ち
込み、その度に異音を発生するという問題がある。さら
には、前記遮音材33はゴム製のシート状体であるた
め、経時的な変化で長手方向に波打つ状態になってしま
うことがあり、このようになると、シャッターカーテン
2の全閉姿勢でカーテン面とのあいだに隙間ができてし
まい、防音性能を著しく低下させてしまうという問題が
あり、これらに本発明が解決しようとする課題があっ
た。
情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創
作されたものであって、開口部を開閉する防音機能付の
建築用シャッター装置であって、シャッターカーテンが
繰出される躯体開口縁部に、シャッターカーテン幅方向
に長い遮音材を設け、該遮音材の先端部をカーテン面に
弾圧状に当接させてカーテン面とのあいだを塞いで防音
するにあたり、遮音材の先端部は、シャッターカーテン
を構成するスラット連結部の隙間より大きい外形を有し
た当接部に形成されているものである。そして、このよ
うにすることにより、遮音材の先端部がスラット連結部
の隙間に落ち込むことがなく、シャッターカーテンの開
閉作動時に異音が発生するような不具合がなくなる。こ
のものにおいて、本発明のシャッターカーテンの幅方向
両縁部を移動案内するガイドレールの案内面には、シャ
ッターカーテンの開閉方向に長く、先端が案内面より突
出するモヘアと遮音ゴムとが、幅方向に並列して設けら
れているものとすることができる。さらにこのものにお
いて、本発明のシャッターカーテンは複数のスラットと
最下端に位置する座板とで構成され、座板は、スラット
との連結部位が型成形部材となっているものとすること
ができる。またこのものにおいて、本発明の遮音材の当
接部は、隙間に対向したとき、外周面の何れかが隙間の
縁部に当接するように形成されているものとすることが
できる。さらに、このものにおいて、本発明の遮音材の
当接部は、先端R状に形成されているものとすることが
できる。さらにまた、このものにおいて、本発明の遮音
材の当接部は、中空状に形成されているものとすること
ができる。さらにこのものにおいて、本発明の遮音材の
当接部は、中実状に形成されているものとすることがで
きる。またこのものにおいて、本発明の遮音材は、躯体
開口縁部におけるカーテン面を基準とする屋内外の少な
くとも一方に設けられているものとすることができる。
を図1〜図11の図面に基づいて説明する。図面におい
て、1は工場やビル等の大開口に建付けられるの防音機
能付きの建築用シャッター装置(重量シャッター装置)
であり、該シャッター装置1を構成するシャッターカー
テン2は、左右方向(幅方向)に長い複数3のスラット
を開閉方向である上下方向に連装することで構成された
ものになっている。4は、開口部上方屋内側に設けられ
たシャッターケースであって、該シャッターケース4を
構成する左右側板の屋外側部位には、前記シャッターカ
ーテン2の上端部が連結された巻取りドラム5の左右端
部が回動自在に支架されるている。一方、前記シャッタ
ーケース4の屋内側部位には、巻取りドラム5と並列す
る状態で開閉機6が固定支持されており、該開閉機6の
駆動スプロケット6aと、巻取りドラム5の一端部に連
結される従動スプロケット5aとが連動連結されてい
る。そして、開閉機6の正逆回転駆動に伴い巻取りドラ
ム5が回転することにより、シャッターカーテン2は巻
取りドラム5に巻取られて開口部を開放する開放姿勢
と、巻取りドラム5から巻出されて開口部を閉鎖する閉
鎖姿勢とに変姿するように設定されている。このとき、
シャッターカーテン2は、左右両側縁部が開口部の左右
両側に建て付けられた一対のガイドレール7に案内され
る状態で上下方向に移動変姿するように設定されてお
り、これらの構成は何れも従来通りとなっている。図1
において、8は開閉操作用スイッチである。
る各スラット3は、例えばスチール製の屋内外一対の長
板材3a、3bを用いて所謂ホロー型に形成されてい
る。そして、屋外側の長板材3aは、上下縁部にインタ
ーロック部3c、3dが折曲形成され、屋内側の長板材
3bは、前記上下のインターロック部3c、3dのあい
だに収容される大きさの矩形となるように折曲形成さ
れ、これら屋内外の長板材3a、3b対向間に、例えば
ロックウール等の遮音材3eと防振性能を有したゴム材
からなる防振ゴム3gとが収容され、防音性能を有した
スラット3に形成されている。このように形成された各
スラット3は、図4に示すように、隣接するスラット3
の上下のインターロック部3c、3d同志をそれぞれイ
ンターロック結合することで連結されてシャッターカー
テン2を構成しており、該シャッターカーテン2を、屋
外側のスラット面(屋外側スラット3aのスラット面)
が面一状になるよう連結したとき、前記上下のインター
ロック部3c、3dの連結部に、該屋外側スラット面か
ら屋内側に退避する凹溝状の小さな隙間Sが形成されて
いる。さらに、各スラット3の左右両側部は、図3
(C)に示すように、内側長板材3bの方が僅かに短く
形成され、ここに、屋外側長板材3aに沿う側辺が形成
された略L字形の端部材3fが一体化されている。そし
て、ガイドレール7は、後述するように、各スラット3
の遮音材3e収容部に至る部位にまで嵌合するように形
成されている。尚、本実施の形態のスラット3は遮音材
3eを充填することで防音性が高まるようにしている
が、要求される防音性能によっては屋外側の長板材3a
のみの構成とすることもできる。
み状に配されているものであるが、スチール材を折曲形
成することで構成され、屋内外方向を向く溝底片7a
と、該溝底片7aの両端部から左右方向開口部側に向け
て延出される一対の溝側片部7bと、これら溝側片部7
bの延出先端部からそれぞれ屋内外方向に向けて延出さ
れた一対の先端片部7cと、これら先端片部7cの先端
部からそれぞれ左右方向に折返し状に折曲された一対の
折返し片部7dとを備えて形成されている。そして、一
対の溝側辺部7bの対向間に、シャッターカーテン2の
両側縁部を遊嵌状に外嵌したとき、一対の折返し片部7
dがシャッターカーテン2の屋内外のカーテン面に近接
対向して、シャッターカーテン2を移動案内する案内面
となるように設定されている。
溝側片部7bと先端片部7cと折返し片部7dとに囲ま
れたスペースに収容されるようにして取付け具9が螺子
止め固定されている。前記取付け具9は、アルミ型材で
一体型形成されたものになっており、各折返し片部7d
に続いてガイドレール7の溝奥側でシャッターカーテン
2を移動案内する案内面9aを構成するように設定され
ている。そして、前記取付け具9に、ガイドレール7と
シャッターカーテン2のカーテン面とのあいだを塞ぐた
めのモヘア10と、遮音ゴム11との両者が着脱自在に
取付けられている。そして、シャッターカーテン2の側
縁部は、図6の仮想線で示すような位置関係でガイドレ
ール7に嵌合されるように設定されており、このとき、
遮音ゴム10の突片11aとモヘア10の先端部との両
者がそれぞれカーテン面に当接して弾性変形し、これに
よって、シャッターカーテン2を全閉した状態において
シャッターカーテン2とガイドレール7とのあいだの隙
間が塞がれて音漏れ防止(遮音性能、防音性能)の向上
が計れるように設定されている。尚、本実施の形態で
は、モヘア10と遮音ゴム11との両者によりシャッタ
ーカーテン2のカーテン面とガイドレール7とのあいだ
を封止しており、これによって、カーテン面に形成され
るスラット3同志の連結部の隙間Sまでもがモヘア10
の先端部により塞がれて、よりレベルの高い防音性能が
発揮されるように構成しているが、要求される防音性能
のレベルによっては遮音ゴム11のみを設ける構成であ
ってもよい。また、12は各ガイドレール7の上端部に
設けられるのみ込みガイド体であって、該のみ込みガイ
ド体12は、巻取りドラム5に巻装されたシャッターカ
ーテン2をガイドレール7に、あるいはガイドレール7
から巻取りドラム5へとシャッターカーテン2をガイド
するように設定されている。
された座板であって、該座板13にも防音の向上を計る
ための配慮がなされている。つまり、座板13は、上側
に位置するスラット3との連結部となるインターロック
部14aおよび屋外側面14bが形成された第一半部1
4と、上片部15a、屋内側面15bおよび下端部に位
置し床面とのあいだを遮音する遮音用ゴム材16を嵌合
するための蟻溝状の取付け部15cが形成された第二半
部15とを螺子止めして一体化することで構成されてい
る。ここで、前記遮音用ゴム材16は断面半円形状に形
成され、外周面から屋内外方向に傾斜状に突出する突起
16aが形成されたものとなっており、シャッターカー
テン2が全閉姿勢となったときに突起16aが弾性変形
を伴う状態で床面に当接することで、床面との封止性を
高めて遮音効果を発揮するように構成されている。ま
た、本実施の形態の座板13では、第二半部取付け部1
5cに、前後方向に向けて突出し、前記遮音用ゴム材1
6の上方部位にオーバーラップするようにして当接片部
15dが形成されており、シャッターカーテン2の全閉
姿勢において、当接片部15dが床面に当接することで
遮音用ゴム材16の弾性変形を規制するように設定され
ている。これによって、遮音用ゴム材16が長時間にわ
たる弾性変形により異形になって防音性能が低下してし
まうような不具合を防止できるようになっている。
はそれぞれアルミ型材で形成され、第一半部14のイン
ターロック部14aと屋外側面14bとのあいだの曲げ
角度ができるだけ小さくなるように配慮されている。こ
れによって、第一半部インターロック部14aが最下端
スラット3の下側インターロック部3dと連結したと
き、スラット3の屋外側スラット面の下端部と第一半部
屋外側面14bの上端部とのあいだに形成される隙間
S’が小さくなり、防音性能が高められるように設定さ
れている。因みに、従来、重量のシャッター装置におけ
る座板は、スチール材を曲げ加工して形成されている。
このため、スラットとの連結部であるインターロック部
は、スラット同志の連結とは異なりスラット下側インタ
ーロック部を外嵌するように曲げ形成されている。この
ため、これらを連結したときに、スラットと座板との屋
外側面に形成される隙間は、スラット同志の連結部に形
成される隙間よりも大きくなって防音性能を損なうとい
う問題があったが、本実施の形態のようにアルミ型材で
形成することにより前記曲げ角度を自由に設定できるこ
とになり、前記隙間S’の大きさを可及的に小さくする
ことができ、前記スラット3の連結部の隙間Sと略同じ
大きさとなって、防音性能の向上が計れるようになって
いる。尚、17は第二半部15に螺子止め固定され座板
13の左右両側面を塞ぐように配される端板材である。
18、19が左右方向に長く設けられており、これらま
ぐさ18、19の左右両側部に、前記ガイドレール7の
上端部が対向配設されている。そして、前記シャッター
カーテン2は、これらまぐさ18、19のあいだを案内
されて開口部に至るように設定されており、前記屋外側
のまぐさ19には、シャッターカーテン2の屋外側カー
テン面とのあいだに形成される隙間Hを塞いて遮音する
ための遮音材20が組込まれた遮音ユニットに構成され
ている。
の長板材を折曲することで形成されており、躯体屋外側
部材に固定されるべく屋外側が開口して側面断面が略C
型に形成されたまぐさ本体部19aと、該まぐさ本体部
19aとは逆側に開口する側面断面が略C型に形成され
た取付け片部19bとが形成され、前記取付け片部19
bの凹部に、上下一対の左右方向に長く形成された遮音
材20が組込まれている。前記各遮音材20は、シャッ
ターカーテン2の左右幅より僅かに短い長さに設定され
ており、図8に示すように左右ガイドレール7の上端部
のあいだに位置する状態で組込まれている。これら遮音
材20はゴム質弾性材で形成され、左右方向に長いシー
ト状の基部20aの先端部に、シャッターカーテン2と
の当接部となる中空状のリング状部20bが一体に形成
されたものになっている。さらに、シート状の遮音材基
部20aは、基端側半部は肉厚状に、先端側半部は肉薄
状に形成されており、肉厚状の基端には上方に突出して
抜止めをする係合部20cが一体形成されている。ま
た、基部20aの薄肉部から先端部のリング状部20b
に亘る部位には、例えばウレタンコーティング材による
コーティング処理がなされており、これによって、リン
グ状部20bにおける滑りの向上、摩耗の低減が計れる
ように配慮されている。このように形成された上下一対
の遮音材20は、上下の遮音材基部20a同志のあいだ
に介装される矩形状の第一スペーサ21と、上側遮音材
20の基部20aの上側に介装される板状に第二スペー
サ21aとによって抜止め状に支持されるとともに、ま
ぐさ19の取付け片部19bの上側片19cを貫通する
ボルト22を締結することにより、これら上下の遮音材
20が取付け片部19bの凹部に固定状に組込まれるよ
うに設定されている。このようにして、遮音材20が組
込まれた屋外側まぐさ19は、遮音ユニットとして躯体
に取付けられるように設定されている。
さについては、弾性変形した状態でシャッターカーテン
2の屋外側カーテン面に届く長さに寸法設定されてい
る。さらに、リング状部20bの外径は、前記シャッタ
ーカーテン2の屋外側カーテン面に形成される隙間、即
ち、各スラット3同志の連結部に形成される隙間Sの上
下方向長さ(シャッターカーテン2の開閉方向長さに相
当する)よりも大きい当接面となるように寸法設定され
ている。このように構成することにより、遮音材20
は、図10に示すように、リング状部20bの外周面が
シャッターカーテン2の屋外側面に突当たるような状態
で弾性変形し、この状態においてシャッターカーテン2
が閉鎖作動をすることになるが、このとき、リング状部
20bは、スラット3同志の連結部に形成される隙間S
に対向したとき、リング状部20bの外周面の何れかの
部位が、前記隙間Sの上下縁部の何れか一方、または両
者に当接する状態となって、リング状部20b全体が隙
間Sに落ち込んでしまうことがないように設定されてい
る(図11参照)。尚、本実施の形態の遮音材20は上
下一対の二段状として屋外側まぐさ19に取付けられて
いるが、遮音材20は一段だけ取付けるようにしてもよ
く、また、屋内側まぐさ18だけに取付けたり、屋内外
の両かまち18、19に取付けるようにしてもよい。
において、シャッターカーテン2は左右両側縁部をガイ
ドレール7に移動案内される状態で上下に開閉移動し
て、開口部の開閉が行われることになるが、この場合
に、シャッターカーテン2の閉鎖状態において、シャッ
ターカーテン2の上側縁部と屋外側まぐさ19とのあい
だは、屋外側まぐさ19に組込まれた遮音材20により
封止されて、高度なレベルでの防音がなされている。し
かもこのものにおいて、遮音材20は、前述したように
シート状の基端部20aの先端部にシャッターカーテン
2のカーテン面の隙間Sよりも大きい外形となった中空
状のリング状部20bがシャッターカーテン2のカーテ
ン面に当接する構成となっているため、該リング状部2
0b前記隙間Sと対向したとき、リング状部20の外周
面の何れかが隙間Sの縁部に当接していて隙間Sに落ち
込むことがない。この結果、シャッターカーテン2が開
閉作動するとき、遮音材20に対してシャッターカーテ
ン2の前記隙間Sが順次間欠的に対向する状態となった
として、隙間Sに遮音材20が落ち込むようなことがな
く、従来の遮音材が隙間に落ち込んで異音を発生するこ
とがなくなって、異音発生のない静粛な開閉作動を期待
できる。因みに、前記シャッター装置1をJIS(日本
工業規格)のA4702、A4706で規格される鋼製
及びアルミニウム合金製のドアやサッシの防音、遮音性
能に準じて測定したところ、30デシベル(dB)以上
の音圧低下がなされるT2レベルの装置となっているこ
とが確認された。
付のシャッター装置1は、防音性能が優れたものであり
ながら、シャッターカーテン2の開閉作動に際しても静
粛な作動とすることができるものであるが、さらにこの
ものでは、シート状の基部20aの先端部に、該シート
状の基部20aよりも厚みのあるリング状部20bが形
成されているため、経時的な変化で基部20aが波打つ
ような変形が生じにくくなり、この結果、良好な封止性
が長く持続する耐久性の優れることになって、高性能の
シャッター装置1を提供できる。
ヘア10と遮音ゴム11とが配されているため、屋内外
のカーテン面に対し遮音ゴム突片11aが屋内外カーテ
ン面に弾圧状に当接することで封止がなされ、そのうえ
で、モヘア10の先端部が屋外側カーテン面のスラット
3同志の隙間Sと、スラット3と座板13との隙間S’
とに入り込んでこれを塞ぐため、一層の防音効果を期待
できる。しかもこのものでは、座板13をアルミ型材で
型成形することで曲げ角度を自由に設定できるので、最
下端に位置するスラット3の下側インターロック部3d
との連結部に形成される隙間をできるだけ小さくするこ
とができ、かつ、該部位にも前記ガイドレール7のモヘ
ア10の先端部が入り込むようにして当接するため、防
音性能のさらなる向上を果すことができる。この結果、
シャッターカーテン2を全閉姿勢としたとき、シャッタ
ーカーテンの四周と開口縁部とのあいだは、上側におい
ては遮音材20により封止され、左右両側においてはモ
ヘア10と遮音ゴム11とにより封止され、下側におい
ては座板13の遮音ゴム16により封止され、しかも、
スラット3同志やスラット3と座板13との各連結部に
おける小さな隙間S、S’についても封止されて防音性
の優れたシャッター装置1とすることができる。
いことは勿論であって、遮音材ユニットとなる屋外側ま
ぐさは、図12(A)に示す第二の実施の形態のよう
に、屋外側まぐさ23を二部材23a、23bで構成す
るようにしてもよく、このものでは、開口部に面するま
ぐさ部となる第一部材23aとしてステンレス製材料が
用いられている。また、図12(B)、(C)に示す第
三、第四の実施の形態のようにすることもでき、このも
のでは、各屋外側まぐさ24、25は、両者ともまぐさ
部24a、25aと取付け片部24b、25bとがとも
にスチール製の二部材で形成されており、これらの前後
方向の位置関係が前記第一、第二の実施の形態とは異な
るように形成されている。さらに、図12(C)のもの
では三部材で形成され、まぐさ部25aにステンレス製
材料25cが用いられたものとなっている。
図13(A)、(B)に示す第五、第六の実施の形態の
ようにすることもできる。これらの座板26、27は、
最下端スラット3との連結をする連結部材26a、27
a、該連結部材26a、27aに固定される固定座板2
6b、27bおよび該固定座板26b、27bに対して
上下方向移動自在に配され下端部に遮音用ゴム材16が
配された可動座板26c、27cと、固定座板26b、
27bに対する可動座板26c、27cとが設けられた
ものになっており、該可動座板26c、27cの上動に
基づいて図示しない障害物検知スイッチが切換えられて
障害物検知を行う構成となっている。そしてこのもので
も、連結部材26a、27aをアルミ型材で型成形する
ことにより、最下端スラット3とのインターロック結合
部に形成される隙間をできるだけ小さくなるようにして
いる。因みに、連結部材26a、27aは、前記第一の
実施の形態の座板13を構成する第一半部14をそのま
ま用いており、部材の兼用化が計られている。
4(A)、(C)に示す第七、九の実施の形態の遮音材
28、30のように、当接部28a、30aが中実状で
あっても、図14(B)、(D)に示す第八、十の実施
の形態の遮音材29、31のように、当接部29a、3
1aが中空状であってもよい。また、当接部の形状とし
ては、シャッターカーテン2との当接面がR状になって
いればよく、図14(A)、(B)の遮音材28、29
のように、当接部28a、29aの形状が断面半円形状
のものや、図14(C)、(D)の遮音材30、31の
ように、当接部30a、31aの形状が、シャッターカ
ーテンの開閉方向に長い楕円形状のもの等、種々の形状
であってもよい。
トの正面図、図3(A)のX−X断面図、図3(A)の
Y−Y断面図である。
側面図、一部正面図である。
テン下端部の側面図、側面断面図である。
背面図、図8(A)のX−X断面図である。
二、第三、第四の実施の形態における屋外側まぐさの側
面断面図である。
の実施の形態におけるまぐさ部の側面断面図である。
れぞれ第七、第八、第九、第十の実施の形態における遮
音材の側面図である。
する側面断面図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 開口部を開閉する防音機能付の建築用シ
ャッター装置であって、シャッターカーテンが繰出され
る躯体開口縁部に、シャッターカーテン幅方向に長い遮
音材を設け、該遮音材の先端部をカーテン面に弾圧状に
当接させてカーテン面とのあいだを塞いで防音するにあ
たり、遮音材の先端部は、シャッターカーテンを構成す
るスラット連結部の隙間より大きい外形を有した当接部
に形成されている防音機能付の建築用シャッター装置。 - 【請求項2】 請求項1において、シャッターカーテン
の幅方向両縁部を移動案内するガイドレールの案内面に
は、シャッターカーテンの開閉方向に長く、先端が案内
面より突出するモヘアと遮音ゴムとが、幅方向に並列し
て設けられている防音機能付の建築用シャッター装置。 - 【請求項3】 請求項1または2において、シャッター
カーテンは複数のスラットと最下端に位置する座板とで
構成され、座板は、スラットとの連結部位が型成形部材
となっている防音機能付の建築用シャッター装置。 - 【請求項4】 請求項1、2または3において、遮音材
の当接部は、隙間に対向したとき、外周面の何れかが隙
間の縁部に当接するように形成されている防音機能付の
建築用シャッター装置。 - 【請求項5】 請求項1、2、3または4において、遮
音材の当接部は、先端R状に形成されている防音機能付
の建築用シャッター装置。 - 【請求項6】 請求項1、2、3、4または5におい
て、遮音材の当接部は、中空状に形成されている防音機
能付の建築用シャッター装置。 - 【請求項7】 請求項1、2、3、4または5におい
て、遮音材の当接部は、中実状に形成されている防音機
能付の建築用シャッター装置。 - 【請求項8】 請求項1、2、3、4、5、6または7
において、遮音材は、躯体開口縁部におけるカーテン面
を基準とする屋内外の少なくとも一方に設けられている
防音機能付の建築用シャッター装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001318025A JP3760314B2 (ja) | 2001-10-16 | 2001-10-16 | 防音機能付の建築用シャッター装置 |
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